提督「夏休みどこに行こうか迷っているあなた」
提督「夏休みどこにも行かないと考えているあなた」
ステマ SS
提督「そんなあなた達に送る三重県宣伝スレ」キリ
このスレは三重県の観光名所や美味しいもの、三重のうんちく話etc.etc.を垂れ流す艦これSSです
ここの情報が違うといったものやこのキャラの口調が変だといったことがありましたらご指摘してもらえるとありがたいです
また投下に関しては不定期で、1週間以上投下がないということもありますがそこのところよろしくお願いします
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1405771397
【名古屋駅】
提督「ふう、ようやく名古屋駅まで来れたな」
電「はわわわ、人がいっぱい居るのです!」
響「それに建物も大きいね……」
提督「そうか?東京や大阪なんかはここよりもすごいぞ」
暁「べ、別にこれくらいでなんかはしゃいでないし……」キラキラ
雷「それで司令官今からどこに行くの?」
提督「取り敢えず予約したレンタカーを借りに行かないとな」
天龍「おいお前ら、はしゃぐのはいいが迷子になるなよ」
龍田「そういう天龍ちゃんこそどこへ行こうとしているの?提督はこっちよ」フフフッ♪
【レンタカー屋】
提督「よし、無事予約した8人乗りのミニバンも借りることができたし早速行くか」
天龍「よっしゃぁっ!早く行こうぜ!」
龍田「天龍ちゃんたら昨日はわくわくしてなかなか眠れなかったものね」フフフッ♪
天龍「お、おい龍田そのことは言うなよ」カアア
暁「天ちゃんも昨日は興奮して眠れなかったのね」
響「天ちゃんも…ってことは暁も昨日はわくわくして眠れてなかったのか」
暁「い、一人前のレディとしてそんな事あるわけないじゃない……」カアア
提督「はいはい、分かったから早く車に乗ってくれよな。雷と電はもうシートベルトもして待ってるぞ」
暁「ほ、ほんと……ほんとなんだからっ」
【車の中】
電「司令官さん、今回の旅行に連れてきてくれてありがとうなのです」
雷「そうよ司令官、今回の旅行ありがとうねっ!」
提督「いや別にいいさ。せっかくの夏休みなのに鎮守府で暇してるのももったいないだろ」
天龍「でも提督、オレたち6人もよく旅行につれていける金があったな」
提督「まあボーナスも入ったし、それに俺もしばらく故郷に帰ってなかったからな……いい機会だよ」
響「提督業はボーナスが貰える仕事なのか……」ビックリ
電「ナスは嫌゛い゛な゛(ry」
【数日前 夏休み中鎮守府】
暁「暇よ」
響「暇だね」
雷「暇ね」
電「暇なのです」
提督「よお、お前らなにしてるんだ」
暁「あ、司令官ごきげんようです」
提督「ごきげんよう」ナデナデ
暁「頭をなでなでしないでよ!もう子供じゃないって言ってるでしょ!」プンスカ
提督「それで何をしているんだ?」
響「何もしていないんだよ」
雷「夏休みだっていうのにすることがなくて暇なのよ」
電「いつもは出撃や遠征で忙しいのですが休みになった途端……」
響「ねえ司令官、どこかに連れてってくれないかい?」
提督「う~んそうだな、じゃあ行くか」
雷「えっ!ほんとなの司令官」
響「言ってみるものだね」
暁「一人前のレディはこれくらいじゃ騒いだりしないし」ソワソワ
電「でもそんな突然、司令官さんに迷惑なのです……」
提督「いや、別に俺も夏休みに入ってから暇だったんだよ」
天龍「お、みんな集まって何してんだ」
響「あ、天ちゃん」
天龍「天ちゃん言うな。それで何の話だ?」
提督「いや、こいつらが暇してるみたいだからどこかに連れてってやろうって話さ」
天龍「おい!それマジかよ。ならオレも連れてってくれよ」
提督「うん、まあ別にいいんじゃないか」
天龍「よっしゃぁっ!やったぜ!」
提督「でもお前も行くとなると龍田も」
龍田「ええ~もちろん私も行かせてもらいますよ」フフフッ♪
提督「い、いつの間に後ろに居たんだ。俺が同じことすればその薙刀っぽいの突き刺してくるのに……」
龍田「ところで提督はいったいみんなをどこへ連れてってくれる気なんですか」
暁「そういえばまだどこに行くか聞いてないわ」
提督「ど、どこに行こうか……」
響「それが決まってないのに出かけようとしていたのかい」
天龍「じゃあ海行こうぜ!海!」グイ
雷「海なんていつも行ってるじゃない。それよりも司令官、山に行きたいわ!」
天龍「分かってないな~。敢えてプライベートで行くからいいんだろ。海にしようぜ!海!」
暁「響が遊園地に行きたいって言ってるわ」
響「そんなこと一言も言ってないよ?」
提督「そうか、暁は遊園地に行きたいんだな」ナデナデ
暁「そ、そんなこと言ってないし……って頭をなでなでしないでよ!」プンスカ
「海!海!」「山!山!」「遊園地!」ワイノワイノ
提督「う~ん、どうしたもんかな……」
電「みなさん、司令官さんが困っているのです」
提督「そうだ!俺の故郷に来るか。それなら海も山も遊園地もあるぞ」
雷「司令官の故郷?」
電「それはいったいどこなのです?」
提督「三重県だよ。俺は三重出身なんだ」
響「三重県……」
天龍「三重って言うと伊勢とか志摩とかあるとこか?」
提督「ああ、そうだな。ちょうど地元もそこら辺だよ」
三重県ってどこ?
天龍「別にいいんじゃないか。伊勢志摩の海……悪くねぇな」
雷「司令官の故郷なら私も行ってみたいわ!」
暁「なら三重県に行きましょうよ」ワクワク
提督「良かったな。ちゃんと遊園地も行けて」ナデナデ
暁「だから頭をなでなでしないでよ!さっきから頭しかなでてないじゃない」プンスカ
提督「頭しか……ってことはつまり他の所もなでなでしてもいいということですか」ガタ
龍田「あ、あんなところに憲兵さんが♪」
提督「い、いや違うんですよこれは。そういうセクハラとかじゃないんで……っていないじゃないか」
龍田「別に憲兵さんを呼んでも良かったんですよ」フフフッ♪
提督「いや本当すいませんでした。だから勘弁して下さい」
【車の中】
雷「そういえば司令官、どうして電車じゃなくてレンタカーで行くの?」
電「そういえばそうなのです。ついさっきあんなにも立派な駅もあったのです」
提督「いや別に俺は酒飲まないから車でもいいかなって」
響「そういえば司令官はお酒弱いね」
天龍「隼鷹や千歳や那智に飲まされてる時も中ジョッキ半分で酔いつぶれるもんなぁ」
提督「三重県民は酒に弱い人間が多いんだよ。なんかの統計でも確か三重が一番アルコールに弱いって結果が出てたはずだ」
提督「それに電車でも良かったんだが……」
響「?」
提督「三重県っていうのはな。超大まかに分けると桑名・四日市・伊賀の北部。津・松阪・伊勢の中部。尾鷲・熊野の南部の3つに分けれるんだが」
提督「北部と中部の一部で遊ぶ分には電車でも構わない。むしろ条件によっては伊勢志摩なら電車をおすすめするんだが、ただ南部となると……」
暁「南部だとどうなるのよ司令官?」
提督「最悪、予定どうりに帰れなくなる」
暁響雷電天龍龍田「「「「「「!!」」」」」」
電「ど、どうしてなのですか?」
提督「それを説明するにはまず三重の交通事情を説明しよう」
提督「三重県は2つの鉄道会社の電車がある。1つがJR、もう1つが近畿日本鉄道、近鉄だ。まあ他にも養老やら伊勢etc.etc.もあるが基本はこの2つだ」
提督「そしてぶっちゃけ三重県では近鉄の方が圧倒的に優勢だし、何より便利だ」
響「近鉄っていうのは『しまかぜ』が走ってるところだよね。名古屋駅の広告で見たよ」
天龍「あいつ走り足りなくて電車のバイト始めたのかっ!!」
提督「絶対言うと思ったが、ぜかましの方じゃないぞ。新しく伊勢神宮の式年遷宮にあわせて観光客向けに作られた電車のことだ。」
提督「まあ話を戻すがどうして近鉄のほうが優勢で便利なのかというと、まず1時間あたりの電車数だ」
提督「これは中部の話になるが昼時、近鉄は1時間に10本以上電車が来るがJRは……2本だ」
暁響雷電天龍龍田「「「「「「…………」」」」」」
提督「これだけで絶句してたら三重で生きていけないぞ。これが南部になるとJRはどの時間帯も1時間に1本だ」
提督「しかもこれには特急が含まれているから、特急が止まらない駅だと……3時間に1本しか電車は来ない…………」
龍田「例えば南部の人が中部の学校に行こうとして電車を1本乗り遅れたらどうなるのかしら……」
提督「そうなると午後からから登校か、時間帯によってはその日は休みになる」
提督「事実、高校の友人はいつもの始発電車に乗り遅れて次の電車で行ったら、もう殆ど授業が終わってるのが嫌という理由で2年生から寮生活を始めていたよ」
提督「そして次に近鉄の方がどうして優れているのかというと、JRはすぐ停まるんだ」
提督「例えば台風の次の日、近鉄は朝から通常ダイヤだがJRは下手をすると終日動かない」
提督「実際問題、俺も高校の時JRを使っていたんだが台風の次の日は警報も解除されて雲一つない青空でも学校が公欠になったよ」
暁「三重県のJRはそれで大丈夫なの……」
提督「さらにJRは近鉄と違って山間を通っているんだが、そのせいか頻繁に野生動物と衝突するんだ」
提督「だから日本の電車なのに何十分も遅れることもそう珍しくない」
提督「さっきの高校の友人は登校中に電車が鹿をはねてそのまま8時間動かなくて、電車の中で待ちぼうけを食らったこともある。もちろんその日は学校は休みだ」
電「衝突とか、気をつけないとです……」
提督「以上が三重の交通事情で、南部で電車を逃せば予定どうりに帰れなくなる理由だ」
提督「まあそう言ってもJRはJRでいいところがあるんだ。例えば名古屋に行くなら近鉄特急よりも『快速みえ』のほうが安いし」
雷「『快速みえ』?」
提督「JRには名古屋-鳥羽で『快速みえ』っていう電車が走ってるんだ。それが近鉄特急と余り変わらない時間で名古屋に行けるのに値段が1000円以上安いんだよ」
天龍「JRもやるときはやるじゃねぇか」
提督「ただ南部には『快速みえ』は通ってないから、電車で名古屋に行くには近鉄特急よりも高い『ワイドビュー南紀』(特急)しかないんだがな……」
響「もしかしてJRは南部が嫌いなのかい」
提督「そんなことはないだろう。なんせ南部には近鉄が通ってなくてJRしかないんだからな」
暁響雷電天龍龍田「「「「「「えっ」」」」」」
提督「南部にもJRは通ってる。それが三重でのJR最大の長所だよ」
電「ちょっと待ってくださいなのです」
暁「それだと南部の人は3時間に1本しか電車は来ない環境で生きてることになるじゃない」
提督「そうだよ。だから三重県、特に南部じゃ車を持ってないと本当にどこにも行くことができないんだ」
提督「そもそも近鉄が通っていたら俺も高校の友人も登校にJRなんて使わないよ」
提督「今回は南部の方にも行くからな。俺が電車じゃなくてレンタカーを選んだ理由の1つでもある」
龍田「提督はすごいところに住んでいたのね……」
【おまけの一航戦】
赤城「航空母艦、赤城です」
加賀「航空母艦、加賀です。このコーナーは提督の補足や拾いきれなかったネタを紹介していくコーナーです」
赤城「早速、提督の補足を始めましょう加賀さん」
加賀「はい、赤城さん。先程、提督が仰っていた三重県を超大まかに区分した北部、中部、南部ですが、これは提督の主観によるもので公的ではありません」
赤城「そうなんですか?」
加賀「はい。三重県を北部、中部、南部に区分することもあるのですが、その場合は中部に属していた伊勢は大抵南部に属されます」
赤城「では、公的には三重はどうやって分けられているのですか?」
加賀「三重県庁は三重県を北勢、伊賀、中勢、南勢、東紀州の5つに区分しています」
加賀「北勢は北部の一部、桑名・四日市があるところに位置します。伊賀も北部の一部、文字通り伊賀があるところになります」
赤城「桑名というとはまぐり。四日市はトンテキ。伊賀は伊賀牛が有名ですね」キラキラ
加賀「そうですね。他にも桑名はナガシマリゾート、四日市はコンビナート、伊賀は忍者が有名です」
加賀「次に中勢。これは中部の津・松阪にあたるところです。そして南勢。中部の伊勢があるところです」
赤城「津ぎょうざに松阪牛、伊勢えび。言葉の響きだけでわくわくしますね」ワクワク
加賀「そうですね。さすがに気分が高揚します」ホッコリ
加賀「最後に東紀州。尾鷲・熊野がここです」
赤城「からすみに熊野地鶏。考えるだけでお腹が空いてきます」グー
加賀「以上が三重県の地域区分です。」グー
赤城「そういえば地域区分で思い出したんですが三重県というのは何地方にあたるところなんですか?」
加賀「えーそれを説明するには少し長くなるのですがよろしいですか?」
赤城「ええ、別に私は構いませんよ」
加賀「では結論から申し上げますと三重県が何地方なのかは国も県も地元民も誰一人としてはっきりとわかっていません」
赤城「えっ!そ、それは一体どういうことなんですか???」
加賀「みんながみんな、言ってることが違うんです。北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・四国・九州からなる八地方区分という区分がありますが」
加賀「文化科学省や農林水産省の外局である林野庁は三重県を近畿地方に属すとしています」
加賀「他にも広辞苑やNTT、るるぶなども三重は近畿だと言っています」
加賀「しかし農林水産省、国土交通省、気象庁、警察庁、観光庁、総務省は三重県を中部、東海としています」
加賀「また旅行雑誌のじゃらんも三重を東海地方だと言っています。ちなみに東海地方というのは八区分の中部の中にあります」
赤城「どうして外局とはいえ同じ農林水産省の中でも言ってることが違うのですか……」アングリ
加賀「総務省も三重は市外局番が05??で始まるので東海と言っているのですが……」
加賀「三重県のいちばん南、紀宝町では隣接する和歌山県新宮市と同じ市外局番0735を使用しているんです」
加賀「そのため、紀宝町では三重県内の他の市や町に電話しても県外通話ということになります」
加賀「また、逆に県外である新宮市には市内通話で電話をかけることができます。ちなみに和歌山県は文句なしに近畿地方です」
赤城「総務省もはっきりと区分できてないじゃないですか……」アングリ
加賀「学校の社会の教科書では三重県は近畿地方に分類されている事が多いそうです」
加賀「しかし衆議院議員総選挙の比例代表においては近畿ブロックではなく東海ブロックに属するそうです」
加賀「またTVの電波は県内の場所によって中京広域圏のみ、近畿広域圏のみ、両方が映るの3つの地域に分かれますが」
加賀「大半が中京広域圏のみなので中部地方と言えるかもしれません」
加賀「令制国で見ても伊賀、伊勢、志摩、紀伊の一部が合体してできたものなので文化がバラバラなんです」
加賀「特に紀伊は他の3つと違い東海道ではなく、南海道に属していたのでほとんど別物です」
赤城「例えるなら大阪と愛知を無理矢理合体させた感じですかね?」
加賀「かなり暴論になりますがなかなか悪くない例ですよそれ」
加賀「また八区分ではなく、北日本・東日本・西日本の三区分で区分すると三重は中部と同じ東日本になります。ちなみに近畿は西日本です」
赤城「三重県以外の中部の人、近畿の人からはどう見られてるんでしょうかね?」
加賀「基本的には東海地方を除く中部地方からは近畿地方、近畿地方からは中部地方だと言われている感じがします」
加賀「ただ東海地方からは東海三県というと愛知・岐阜・三重ということで同じ地域に見られているような気がしますね」
加賀「しかし西部の静岡県民からは東海三県は愛知・岐阜・静岡なので三重県は近畿だと特に言われている感覚があります」
赤城「複雑なんですね」
加賀「地域区分が難しい都道府県は三重県以外にも埼玉県や静岡県などとありますが、その中でも断トツで地域区分が難しい県ですよ」
加賀「当の三重県住民に聞いても伊賀や東紀州の人は近畿、北勢や中勢の人は中部と答えますしね……」
赤城「南勢の人ななんと答えるんですか?」
加賀「南勢の人はどっちつかずな答えが多い感じがしますね。『中部でも近畿でもなく伊勢志摩だ』なんてこと言う人もいますし……」
赤城「無茶苦茶ですね」
加賀「でも、それほど間違った考えじゃないんですよ。三重という県単位ではなく文化圏で地域区分をするという考えもあるんです」
赤城「提督は一体どういう考えをしているんですかね?」
加賀「提督なら『三重は近畿であるが関西ではない。東海であるが中部ではない。』と地域区分というものを無視してドヤ顔で語ってました」
加賀「ちなみにこの件に関して三重県の公式見解があるんですが……」
赤城「えっ、そんなものがあるのならそれが正しい地域じゃないんですか?どうしてここまで話が拗れているんですか?」
加賀「それがその……公式見解というのが要約すると『三重は中部でもあるし、近畿でもある』といった考えなんです……」
赤城「えー、そんなのありなんですか……」
加賀「実際問題、今の三重県はそういった立場なんですよ。三重県は中部圏知事会、近畿ブロック知事会どちらにも参画していますし」
加賀「三重県外へ通勤・通学する6割以上の人が愛知県などの中部に通勤・通学しますが、一方で三重県内への進出企業は近畿に本社がある企業の方が多いんです」
加賀「県としてはどちらの地域にも関わりが深く、ちゃんとした答えが出せないんですよ。その結果が先程の公式見解になったんです」
赤城「三重県も大変なんですね」
加賀「そろそろ提督の補足説明に戻りましょうか。はっきり言ってこの話題、これ以上は不毛です」
赤城「そうですね。正直この話題だけで三日三晩、論議ができる話題ですからね……」
加賀「では補足説明を続けます。提督はJRの長所を上げた時に『快速みえ』という列車を挙げたのですが……」
加賀「まず『快速みえ』、いや別に『快速みえ』に限らず『ワイドビュー南紀』も普通の各駅列車も三重のJRの列車は基本電車じゃありません」
赤城「どういうことなんですか?提督達は普通に電車って言ってましたけど……」
加賀「提督達が間違っているんですよ。三重のJRは大抵が気動車、つまりディーゼルなんです」
赤城「ディーゼル?つまり千歳ちゃんの次級の瑞穂ちゃんみたいな感じですか?」
加賀「まあそんな感じですね。なので三重のJRの列車は大抵、車体の上の方が黒くなっています」
加賀「また三重県で電気を使って走ってる列車、つまり電車は近鉄と関西本線の一部だけです」
加賀「ですが、これからもJRの列車を電車と表現すると思うので気をつけてください」
赤城「どうして間違っているのに電車と言い続けるんですか?」
加賀「ぶっちゃけ>>1が書いている途中で間違いに気づいたのですが、直すのが面倒くさくなったからです」
赤城「身も蓋も無いですね……」
加賀「続いてまた、『快速みえ』の補足説明をします」
赤城「お願いします」
加賀「この『快速みえ』、実は乗り方によっては少し曲者なんですよ」
赤城「と言いますと?」
加賀「青春18きっぷです」
赤城「青春18きっぷってよく食べ歩きに行く時に加賀さんと一緒に買うアレですよね。JRの電車が1日乗り放題になる切符」
加賀「はい。まさにそれのことです」
赤城「それがどうして曲者なんですか?」
加賀「『快速みえ』という電車は文字通り、快速なので青春18きっぷでも乗り放題なんですが……」
加賀「三重県のJRの路線図を見てもらうと分かるんですが、本来津から名古屋に行く際は亀山経由じゃないと行けないんですよ」
赤城「あ、本当ですね。でもそれがどうしたんですか?」
加賀「でも『快速みえ』は津駅の次が基本、鈴鹿駅なんです」
赤城「ん?……あのー加賀さん、JRの駅には鈴鹿駅なんてありませんよ」
加賀「はい、そうなんです。三重のJRの駅には鈴鹿駅なんて名前の駅は存在しません」
赤城「なら『快速みえ』が停まっている鈴鹿駅は一体どこなんですか。もしかして近鉄の駅にでも停まってるんですか?」
加賀「赤城さん鋭いですね。半分正解してますよ。」
赤城「えっ、それは一体どういうことなんですか?」
加賀「近鉄の駅じゃなくて伊勢鉄道の駅に停まっているんです」
赤城「伊勢鉄道?それは提督が紹介していた養老やら伊勢etc.etc.の伊勢ですか?」
加賀「はい、そうです。その伊勢です。伊勢鉄道は三重県出資の第三セクターの鉄道会社になります」
加賀「そして『快速みえ』、あと『ワイドビュー南紀』は津-四日市間をそこの線路を通っているんです」
赤城「するとどうなるんですか?」
加賀「単純に亀山経由をしなくていいので距離が短くなり、時間も早くつきます」
赤城「いいことじゃないですか。」
加賀「ですが、伊勢鉄道を通ることによって伊勢鉄道区間の料金が発生するんです」
赤城「それがどうかしたんですか?青春18きっぷを使っていたら別になんの問題もないですよ」
加賀「いえ、それが問題しかないんです」
赤城「一体どうしてですか?」
加賀「青春18きっぷはあくまでRJのみが乗り放題なんです」
加賀「たとえ、それがJRの電車だとしても伊勢鉄道の線路の上を通っている時は青春18きっぷは無効となります」
加賀「なにせ、鉄道会社が違いますから。なので青春18きっぷ利用者は伊勢鉄道区間の料金を支払わないといけないんですが……」
加賀「青春18きっぷ利用者はこれだけ有ればJRは乗り放題だと思っていることが多く、人によっては電車の中で車掌さんと揉めることもあるんですよ」
加賀「JR側も伊勢鉄道区間の料金を踏み倒されないように津-四日市間では検札が厳しくなります」
赤城「それは知らないと少し大変なことになりますね……」
加賀「これは青春18きっぷだけでなく通常の切符でも起こりうるんですよ」
赤城「と言いますと?」
加賀「この区間には伊勢鉄道経由の切符と伊勢鉄道を経由しない切符の2種類があるんです」
加賀「伊勢鉄道を経由しない切符を買うと『快速みえ』には乗れません。ですが、そんなことを知らずに『快速みえ』に乗ると青春18きっぷと同じようなことが起こります」
加賀「なのでJRで津から名古屋に行きたいときなどに、伊勢鉄道を経由しない切符を購入してしまったら直ちに駅員さんに声をかけるか、亀山経由で名古屋に行かないとだめですね」
赤城「少しめんどくさいですね」
加賀「はい、JRは伊勢鉄道間の料金形態がめんどくさい。これが三重の近鉄優勢の理由の1つにもなります」
赤城「これは素直に近鉄使ったほうがいいんじゃないですか……」
加賀「名古屋-鳥羽間の駅が近くて、たまに名古屋に行く時などは『快速みえ』は便利ですが、通勤通学となると名古屋発・伊勢行きの終電が20時半なので少し使いづらいです」
加賀「ちなみに名古屋発・鳥羽行きは18時半が終電になります。これが近鉄なら伊勢中川までですが22時を回っても急行があるので便利です」
赤城「そ、それでも、たまに使う分には便利なら県外の人なんかが『快速みえ』で伊勢志摩まで旅行するときなんかはいい感じですね」
加賀「それが……これも提督の補足説明になるんですが提督こんなこと言ってるんです…………」
提督『北部と中部の一部で遊ぶ分には電車でも構わない。むしろ条件によっては伊勢志摩なら電車をおすすめするんだが、ただ南部となると……』
提督『むしろ条件によっては伊勢志摩なら電車をおすすめするんだが』
赤城「この条件というのは一体何なのですか加賀さん」
加賀「これは近鉄の『まわりゃんせ』のことです」
赤城「『まわりゃんせ』?」
加賀「近鉄が作ったフリーパスのようなものなんですが……とにかくすごいんですよ」
赤城「どう、すごいんですか……」
どっかで見たことあるおまけ…
>>1は九州らへんだっけ? そこらへんの艦これ旅行SS書いてた?
加賀「まず、行きも帰りも特急を利用することができます。近鉄名古屋-賢島間も大阪難波-賢島間も京都-賢島間も全てです」
加賀「ちなみに追加料金を払えば特急を『しまかぜ』に変更し、乗ることも可能です」
加賀「更に松阪-賢島間はフリー区間になっているので何度でも乗り降り自由になっています」
加賀「また現地での三重交通バス、鳥羽市かもめバス、鳥羽市営定期船、志摩マリンレジャーあご湾定期船、この全てが乗り放題です」
加賀「それに片道1回のみですが伊勢神宮の内宮から伊勢志摩の近鉄リゾート各ホテルを結ぶパールシャトルというバスにも乗れます」
赤城「ちなみに今までのこれを通常金額で使用するといくらになるんですか?」
加賀「近鉄名古屋-賢島間は7160円、大阪難波-賢島間は7840円、京都-賢島間は8860円になります」
加賀「また『みちくさきっぷ』という三重交通バスだけですが乗り放題のパスが1日1000円、2日で1600円で発売されています」
加賀「またパールシャトルは片道500円となっています」
加賀「そこから松阪-賢島間のフリー区間。鳥羽市かもめバス、鳥羽市営定期船、志摩マリンレジャーあご湾定期船の乗り放題も含めると2万円弱ほどが通常金額になりますね」
加賀「さらに『まわりゃんせ』はこれだけじゃないんです」
赤城「それは一体どういうことなんですか?」
加賀「松阪、伊勢、二見、鳥羽、志摩の5つからなるエリアの28の施設に無料で入ることができます」
加賀「これがこの28の施設すべてです。ちなみに後ろの金額は通常金額になります」
加賀「松阪エリア(1)本居宣長記念館400円(2)松阪商人の館200円(3)松阪市立歴史民俗資料館100円(4)文化財センターはにわ館100円(5)斎宮歴史博物館340円」
加賀「伊勢エリア(6)お伊勢まいり資料館300円(7)神宮徴古館300円(8)神宮農業館300円(9)神宮美術館500円(10)伊勢河崎商人館300円」
加賀「二見エリア(11)二見シーパラダイス1400円(12)賓日館300円(13)伊勢・安土桃山文化村〈フリーパス〉3900円」
加賀「鳥羽エリア(14)鳥羽水族館2400円(15)ミキモト真珠島1500円(16)鳥羽湾めぐりとイルカ島1800円(17)マコンデ美術館1000円」
加賀「志摩エリア(18)志摩スペイン村パルケエスパーニャ(パスポート)4900円(19)伊勢志摩温泉志摩スペイン村「ひまわりの湯」1050円」
加賀「(20)ホテル近鉄アクアヴィラ伊勢志摩「アクアパレス」2500円(21)ホテル近鉄アクアヴィラ伊勢志摩「ともやまの湯」1050円(22)志摩マリンランド1300円」
加賀「(23)賢島エスパーニャクルーズ1600円(24)合歓の郷ホテル&リゾートキャノンボール1230円パターゴルフ930円(25)合歓の郷ホテル&リゾート天然温泉「潮騒の湯」1130円」
加賀「(26)大山玉宝美術館1200円(27)志摩鈴ミュージアム600円(28)愛洲の館250円」
赤城「美術館に水族館、テーマパークに遊覧船さらにはプールに温泉まで無料ですか」
赤城「って合計したら32880円にもなったんですが……さっきの交通費と含めると確実に5万円は超えますよ」
加賀「さらにここから」
赤城「まだ何かあるんですか!」
加賀「レンタカー30%割引ガソリン100km以内無料。今回の提督のように8人乗りのワゴンなら21384円が14968円になります」
加賀「伊勢志摩スカイラインも通行料が30%割引。1250円が880円。また、おかげ座神話の館も300円から100円引きで200円に」
加賀「鳥羽市内の旅館・ホテル温泉に割引。戸田屋1500円→850円。鳥羽シーサイドホテル2000円→1600円。鳥羽ビューホテル花真珠1200円→900円。鳥羽グランドホテル1000円→600円」
加賀「賢島宝生苑「朝なぎの湯・夕なぎの湯」が1250円。松阪・伊勢・鳥羽・志摩の約80店舗のお店で特典サービス。」
加賀「伊勢湾フェリー旅客運賃が20%割引。中部国際空港-津駅高速船+三重交通バス2680円が1980円。上本町駐車場も特別料金で利用することもできます」
加賀「さらに帰りは自宅へ手荷物を無料配送までしてくれるサービスもあります」
赤城「すべて計算すれば6万5000円以上の価値がありますがこれが一体おいくらになるのですか?」
加賀「なんとこれが4日間有効でおとな1人9800円ぽっきりです」
赤城「か、『快速みえ』を殺しにかかってますね……というかそれ赤字じゃないんですか?」
加賀「…………」
赤城「…………」
加賀「どうして私達『まわりゃんせ』の宣伝なんかしているのですか」
赤城「すごいことはわかりましたが、こんなの『まわりゃんせ』のホームページのURLを貼っておけばよかっただけでSSにするようなことじゃないですよ」
ボーキサイト
加賀「こんなのSSですら無いです。ただの広告です。これ近鉄からお給料とかもらえたりするんですか?」
赤城「完全にJRsageからの近鉄ageですからね。近鉄のまわし者だと思われても不思議じゃないですよ」
赤城「ただこんな近鉄相手にJRはやっていけるんですかね?」
加賀「どうなんでしょうか?ただ、もしJRも近鉄も三重県内だけで営業していたらJRは間違いなく第3セクター化していますよ」
【訂正】
加賀「なんとこれが4日間有効でおとな1人9800円ぽっきりです」
赤城「か、『快速みえ』を殺しにかかってますね……というかそれ赤字じゃないんですか?」
加賀「…………」
赤城「…………」
加賀「どうして私達『まわりゃんせ』の宣伝なんかしているのですか」
赤城「すごいことはわかりましたが、こんなの『まわりゃんせ』のホームページのURLを貼っておけばよかっただけでSSにするようなことじゃないですよ」
ボーキサイト
加賀「こんなのSSですら無いです。ただの広告です。これ近鉄からお給料とかもらえたりするんですか?」
赤城「完全にJRsageからの近鉄ageですからね。近鉄のまわし者だと思われても不思議じゃないですよ」
赤城「ただこんな近鉄相手にJRはやっていけるんですかね?」
加賀「どうなんでしょうか?ただ、もしJRも近鉄も三重県内だけで営業していたらJRは間違いなく第3セクター化していますよ」
赤城「いやーそれにしても疲れましたね加賀さん」
加賀「そうですね赤城さん。しかしこの【おまけの一航戦】、おまけの割には今回の投下の半分以上を占めてますよ」
赤城「無駄に内容が濃かったですからね……三重の地域区分に『快速みえ』、『まわりゃんせ』、一体誰がこんなSS得するんですか?」
加賀「そもそも提督達はまだ三重県にすら入ってませんから……スレタイに偽りありですよ」
赤城「そもそもこのSS、夏休みまでに終わるんですか?」
加賀「夏休み終わるまでに終わった多分いいほうだと思います」
赤城「それじゃあこのSS意味ないじゃないですか。完全にスレ立てる時期、遅いですよ」
加賀「そもそもこのスレ今回が初めての投下ですからね。初めからこんなのでは幸先不安です」
赤城「次は提督達がようやく三重県に入ります(予定)」
加賀「本日は良い一日でした。明日もそうありたいものです」
赤城加賀「「では、また次回お会いしましょう。さようなら」」
今回はここまでになります
別に自分は近鉄に雇われた人間とかじゃないですから。本当ですよ。本当ですからね(必死)
ただ近鉄社員に精神を乗っ取られていた感はある
しかしそれにしてもキャラの口調は難しいですね。【おまけの一航戦】なんかもう赤城、加賀じゃなくて別の誰かですよ
あとこのSS読みなおすと三重県民以外お断りな内容になっていますが、次回からはそうならないように気をつけますのでどうかご勘弁を
終わったあとにこんなこと言っても仕方ないのですが、このスレは本編と【おまけの一航戦】の2本立て?になります
【おまけの一航戦】は二次創作、三次創作ありのメタ視点ありというめちゃくちゃなことになっているので、そういうのが嫌いな人は飛ばしたほうがいいと思います
また本編の方はできるだけそういうのは抑えていきたいんですが、すでに初回からぷらずまネタなんかが出ている時点でお察しください
次回の投下は未定ですがこの休み中にはもう一度投下したいと思っています
今日はありがとうございました
>>49
【訂正】
×本州の真ん中から右下あたり
○本州の真ん中から左下あたり
似ているオマケは
【艦これ】長門「山口県だ」
【艦これ】長門「山口県だ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1396527878/)
かな?
>>52
そのスレなら知っています。と言うかものすごく影響を受けてます
あと勝手に他のスレの名前を出していいのかわかりませんが
熊野の北海道や一航戦の現代を旅行するSSからもパク……オマージュしています
あと申し訳ないのですが本日の投下は18時から予定があるのでありません
あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃ^~
>>33
>加賀「青春18きっぷはあくまでRJのみが乗り放題なんです」
ちょっと青春18きっぷ買ってくる!
(昨日の13時ぐらいから書き溜めしてて、19時ぐらいから投下しようと思っていたら寝落ちして12時間寝ていただと……)
明日予定どうりに帰ることができたら夜から投下します
>>33
【訂正】
×加賀「青春18きっぷはあくまでRJのみが乗り放題なんです」
○加賀「青春18きっぷはあくまでJRのみが乗り放題なんです」
>>61
間違い指摘ありがとうございます
それにしても、よりによってよくこんな所でこんな間違いしたなって自分で思います
>>63
【訂正】
×明日予定どうりに帰ることができたら夜から投下します
○今日予定どうりに帰ることができたら夜から投下します
>>64
【また訂正】
×明日予定どうりに帰ることができたら夜から投下します
○今日予定通りに帰ることができたら夜から投下します
これでもう訂正はないはず
予定通り投下を始めていと思います
(今更なんだが電がいなづまで変換できない……)
【伊勢湾岸自動車道 車の中】
提督「お、そろそろ三重県に入るぞ」
暁「あの大きな橋を渡ったところね」
提督「いや、それが違うんだ」
電「えっ?違うのですか?」
提督「ああ、初めて来た人間はもちろん三重県民ですら勘違いしていることもあるが、実は川の手前からすでに三重なんだよ」
響「本当だね。橋の手前からもう三重県だよ」←地図を見ている
龍田「でもなんだか、中途半端な位置にあるわね~」
天龍「完全に位置的には愛知だよなぁコレ」
提督「木曽岬(きそさき)っていうんだがここは一応ちゃんと三重県だよ」
雷「一応って……」
【木曽川橋 車の中】
電「はわわわ、大きな川なのです!」
暁「というかほとんど海よね」
提督「まあここは木曽川の河口だしな」
電「木曽川?……それって木曾さんの名前の由来になった川ですか?」
提督「おお、よく知ってたな。そうだよここはあの木曽川だ」
電「それに木曽川の木曽と木曾さんの木曾は字が違うんですね」
提督「そんなことも知っているのか。えらいぞ~……ってどうした暁?」
暁「別になんでもないわ」フン
龍田「電ちゃんばかり褒められて羨ましいのよね」フフフッ♪
暁「べ、別にそんなのじゃないし……って司令官、バックミラーで私を見てニヤニヤしないでよ!」プンスカ
龍田「ニヤニヤするのは構いませんけど、運転中なんで気をつけてください」
暁「ニヤニヤするのも良くないわよ!」バタバタ
電「暁、車の中で暴れないでくださいなのです」
提督(今、高速だけど自動車停めて暁なでなでしていいかな。いや、しよう(反語)」
龍田「提督、思考が駄々漏れですよ~それに反語になってないですから~。あと、そんなコトするのはPA入ってからにしてくださいね」
暁「そんなのPA入ってからもいいわけないじゃないっ!」
このあと滅茶苦茶なでなでした
【湾岸長島PA】
提督「取り敢えずビタミンA※1は補給したけどもう少し休憩していくか」キラキラ
暁「もう、許さない……許さないんだから!」
龍田「その割にはとても嬉しそうなのはどうしてなのかしらね~」フフフッ♪
暁「そ、そんなわけないじゃない……」
響「ねえ司令官、あれはなんだい?」
提督「あれは足湯だよ。ここのPAには足湯があるんだ」
天龍「なあ提督、ちょっと入っていこうぜ」
提督「別に時間もあるしいいんじゃないか」
天龍「うっしゃぁっ!そう来なくっちゃな」
※1:ここで言うビタミンAとはVitamin Akatukiの略である。
特III性ビタミンに分類され、一部の『提督(学名:destroyer ndnd)』と呼ばれる動物は特III性ビタミンを摂取するだけで72時間不眠不休で動き続ける事ができる。
他にも特III性ビタミンにはビタミンH、ビタミンI1、ビタミンI2が存在する。
【湾岸長島PA 足湯】
提督「ふぅー、やっぱ落ち着くなぁ」
雷「そうね、司令官」
響「хорошо(ハラショー)、こいつは力を感じる」
天龍「時間が早いから人も少なくていい感じだなぁ」
提督「もう少ししたら売店でも覗いておみやげでも見るか」
響「どうして三重県に入って一番最初に着いた所でもうおみやげを見るんだ……」コンワク
提督「えっ、こんなところの売店覗いたりするの楽しくないか?」
天龍「わかるなぁ~どんなものがあるんだろうって、無性にワクワクしてくるよなぁ!」
雷「いくら何でも気が早すぎじゃない」
【湾岸長島PA ショップ】
天龍「やっぱ、いろんなもんがあるなぁ!」
提督「だよな~無駄にテンション上がってくるよな~」
雷「はしゃぐのはいいけど人に迷惑かけちゃダメなんだからねー」
響「完全に保護者が雷になってるね。ところで司令官、コレはなんだい?」
提督「これは安永餅だよ。江戸時代からある桑名名物さ。気になるならひとつ買ってみんなで車の中で食べるか」
響「いいのかい?」
提督「別にこれくらいなんてことないよ。せっかくの三重だから名物を食べないとな」
響「Спасибо(スパスィーバ)」
天龍「なあ提督、こっちのコレは何なんだ?」
提督「これは時雨蛤だな。ご飯に乗せて食ったり、茶漬けにするとうまいんだ。ちなみに桑名の学校給食にはしぐれごはんっていうメニューがあるぞ」
天龍「ああ、蛤の佃煮か」
提督「確かに佃煮なんだが、桑名住民に時雨蛤のこと佃煮って言うと『時雨蛤だ』って結構な剣幕で注意されるぞ」
天龍「それはそんなにも重要な事なのか……」
提督「桑名住民には譲れないモノがあるんだろうな……」
天龍「しかし桑名住民にそこまで言わせるもんなのか……気になるなぁ(チラ」
提督「別にそんなことしなくてもこれくらい買ってやるよ」
天龍「よっしゃぁっ!ありがとな提督」
提督「もう他に買うもんがなかったらそろそろ車に戻るか」
雷「そうね司令官、そろそろ戻りましょう」
【湾岸長島PA 車の中】
提督「じゃあ早速、安永餅でも食うか」
電「初めて食べる食べ物なのです」
響「お餅って言う割には固いんだね」
暁「それに思ったほど甘くないわ」
龍田「でも素朴で落ち着く味ね~」
天龍「緑茶がものすごく飲みてえなぁ」
雷「自販機で買ってきたものならここにあるわ」
天龍「お、ありがてぇ。ちょっともらうぜ」
提督「三重県には安永餅以外にも色んな種類の餅があるからまだまだ楽しみにしておけよ」
暁「ところで司令官、さっきから見えてるあれは何かしら」ソワソワ
提督「あれはナガシマスパーランドっていう遊園地だよ。もしかして暁は行きたいのかな?」
暁「べ、別に一人前のレディーはそんなお子様なところには行きたがらないし……」
提督「いや、あそこはただの遊園地じゃないんだ。富士急ハイランドって知ってるよな?」
響「絶叫マシンで有名なところだよね」
提督「その通りだ。そしてここも絶叫マシンが有名でな。東の富士急、西のナガシマって言われてるくらいなんだよ」
提督「ジェットコースターの数は10と富士急よりも多く、日本一だ。もちろん質も富士急に負けてないぞ」
提督「そんな遊園地だからむしろ一人前のレディーにはぴったりなんじゃないか?」
暁「そ、そうかも知れないわね……で、でも予定には含まれてないと思うし、時間もないと思うから行きたいなんてわがままは言わないわ」←絶叫マシンが怖いから苦手
提督「いや、最初っから行く予定だったよ。そのためにわざわざ東名阪じゃなくて伊勢湾岸通ってきたわけだし」
暁「」
【おまけの一航戦】
赤城「航空母艦、赤城です」
加賀「航空母艦、加賀です。では早速始めていきましょう」
加賀「まず最初は木曽岬町についてです」
赤城「提督に一応とか言われてた町ですね」
加賀「木曽岬は三重県桑名郡木曽岬町とれっきとした三重県なのですが……」
赤城「ですが……?」
加賀「郵便配達は隣接する愛知県弥富市にある弥富郵便局が行っており、郵便番号も三重県の51ではなく、愛知県の49で始まる郵便番号を使用しています」
加賀「市外局番も弥富市と同じ愛知県津島区域の0567を使用していますので、愛知県の弥富市、津島市、愛西市、飛島村と市内通話ができます」
加賀「また住民の生活圏もほとんどが愛知県で最寄り駅は近鉄弥富駅またはJR・名鉄弥富駅になります」
赤城「前回、南でも似たような話しましたよね……どれだけ三重県、他県に頼ってるんですか」
加賀「しかし一応、三重県なので愛知県内の公立の高校には進学できません」
赤城「それは不便ですね。もういっその事、愛知県になればいいんじゃないですか」
加賀「実際、今までに愛知県との越県合併の話が出たのは1度や2度じゃありません」
加賀「昭和の大合併の際には弥富町との合併を巡って村が2つに分かれ対立が起きており、平成の大合併では同じ三重の桑名との合併よりも弥富との合併のを望む声の方が圧倒的に多かったです」
赤城「住民の気持ちはもはや完全に愛知県民ですね……なのにどうして今もまだ木曽岬は三重にあるんですか?」
加賀「一部の住民と三重県の反対によるものですね。越県合併には両県の同意が必要ですが、昭和の大合併の際は愛知県議会は合併に賛成しましたが三重県議会は反対しています」
赤城「昭和の大合併と言えば戦後の話なのに50年以上、三重と愛知は論争しているんですか……」
加賀「単純に面積だけで言えば443haの木曽岬干拓地の問題ですら26年かかりましたから……合併となるとそれ以上の月日がかかるのも当然といえば当然ですよ」
赤城「木曽岬干拓地?」
加賀「木曽岬干拓地と言うのは木曽岬町の南にある干拓地のことです。GoogleMaps等で確認してみてください」
赤城「ここかなり広いですね。ぱっと見、隣のナガシマスパーランドと比べて15倍以上あるんじゃないですか」
加賀「木曽岬町の約3分の1を占めていますから」
赤城「しかしこれだけ広いのに何もないですね。最初は田畑かと思ったんですが私の食べ物センサーが反応しませんでしたし、よく見れば何も育ててない更地ですね」
加賀「名古屋からも程近く、伊勢湾岸自動車道の弥富木曽岬ICが干拓地内に存在するにもかかわらず、ごく最近まで全くの手付かずの地でしたから」
赤城「どうして立地条件も良くてこんな広い土地が手付かずなんですか?」
加賀「簡単に言えばこれも争っていたんですよ」
赤城「またですか……」
加賀「簡単に経緯を説明します。まずここに干拓地を作る計画は戦前からありましたが様々な理由で計画のみに終わっています」
加賀「しかし、1966年(昭和41年)に国(農林水産省)が主に農地利用のために干拓地を作ることを決定しました」
加賀「当初は地理関係から木曽岬の沖合いを干拓するということで干拓地全域を三重県のものとする予定で国は事業を進めていきましたが……」
加賀「ご存知の通り、干拓地が三重県の大部分とは川に挟んで接しておらず、愛知県の土地を延長するような形であったほか、一部に愛知県の土地が含まれている事が判明し、1968年(昭和43年)三重県と愛知県の間に県境問題が発生します」
加賀「三重県側は当初の予定等から干拓地の全面主張をしていましたが、愛知県側は全面や半分、115ha、60ha以上などと終始主張が一貫していませんでした」
加賀「また国は三重県・愛知県が話し合いを続けているにもかかわらず工事を着工し、干拓地を完成させました」
赤城「どうして問題が起きたのに国は工事を始めたのですか……」
加賀「干拓地が完成した後も問題は解決せず、法的問題等から陸地であるのに法律上は公用水面のままという状態がしばらく続きました」
加賀「しかし、1994年(平成6年)農林水産省の調停案を受け入れることで両県が合意。面積は三重県が362.5ha(面積の約8割)、愛知県は80.9ha(面積の約2割)という形で26年間の問題に終止符を打ちました」
赤城「長い時間を掛けた末にようやく問題が解決したんですね」
加賀「いえ、愛知県側は問題は解決したんですが、三重県側ではまだ残っているんです」
赤城「えぇ~まだ何かあるんですか……」
加賀「はい、実は干拓地を愛知県は全て弥富町(現・弥富市)に編入したのですが、三重県はこの時点で木曽岬町と長島町(現・桑名市)の町境が決まっておらず、どこに編入するかで両町が争い始めたんです」
赤城「県境問題の次は町境問題ですか……」
加賀「愛知との問題解決から2年後の1996年(平成8年)に県の裁定を受け入れる形で合意がされました。」
加賀「木曽岬町は干拓地の大部分を占める324.5ha。長島町は38.5haと長島町の主張する半分ほどの面積になりました。また、町境は住民の利便性や土地利用の効率性等から一区画を四角く切り取るような形になっています」
赤城「いろんなことがあったんですね
加賀「ええ、県境、町境問題以外にも中部国際空港の候補地や愛知万博で環境破壊が問題になった時に移転先として、首都機能移転が話題になった時にも候補地として挙がりました」
加賀「現在はわんぱく原っぱという広場や建設発生土ストックヤードがあり、国内最大級の出力の49MWのメガソーラーの建設も決定しています」
加賀「しかし、干拓地完成から30年弱手付かずだった土地は野鳥の生息地となり、絶滅危惧II類のチュウヒ(タカ科)という鳥の巣も確認されています」
加賀「そのことにより、一部を野鳥保護区にする計画も検討されていますが、メガソーラー建設によりチュウヒがいなくなってしまうのではという懸念も挙がっています」
赤城「見た目はただの更地なのに中身はこんなことになっているんですね」
赤城「真面目な話をしていたのでお腹が空きましたね加賀さん」グー
加賀「そうですね。では次は安永餅を食べ……について説明しましょう赤城さん」グー
加賀「安永餅と言うのはともち、牛の舌もち等と呼ばれ、現在は『永餅屋老舗』と『安永餅本舗柏屋』という2つのお店から販売されています」
赤城「『永餅屋老舗』は1634年(寛永11年)創業で『安永餅本舗柏屋』も創業して200年以上立つ由緒正しいお店なんですよね」
加賀「さすが赤城さん詳しいですね」
赤城「老舗さんでは普通の安永餅の他に慶事用の紅白安永餅や季節限定で冬には黒糖味、夏には柚子味の安永餅、ナガシマリゾートのなばなの里店限定かつ季節限定で安永餅の生地になばなを混ぜ込んだなばな安永餅なんてものもありますね」
赤城「また安永立場にあった安永餅の店跡は、安永餅の郷博物館なる博物館があります。博物館の見学には予約が必要なので行こうと思った時には予約をしてください」
赤城「あと安永餅にはCMソングが存在して、老舗さんのHPで聴くことができます。さらに安永餅を擬人化したマスコットキャラも居るんですが実は名前がまだないんですよね」
加賀「赤城さん。ただ説明しているだけでは伝わらないでしょうし、ここは2つのお店の安永餅を食べ比べしてみましょう」
赤城「待ってましたよ加賀さん」
加賀「こちらが『永餅屋老舗』と『安永餅本舗柏屋』の安永餅です」
赤城「柏屋さんの安永餅のほうが大きくて少し安いんですよね」
加賀「じゃあ早速食べてみましょう」
赤城「そうですね。じゃあまず老舗さんの方から……お餅が柔らかくていいですね」パクパク
加賀「このお餅意外と伸びますね。それにつぶ餡がとても優しい味ですよ。ちなみに提督達が食べたのもこの老舗さんの安永餅です」モグモグ
赤城「次は柏屋さんの安永餅を食べましょう」
加賀「老舗さんと比べるとお餅に歯ごたえがありますね」モグモグ
赤城「餡の味も力強いですね。こちらのほうが食べている感がありますよ」パクパク
加賀「食べ終わりましたが赤城さんはどちらのお店のほうがおいしかったですか?ちなみに私は……『永餅屋老舗』の方ですかね。餡が好みでした」
赤城「私も甲乙つけ難いのですが普通の安永餅なら『安永餅本舗柏屋』ですね。やっぱり大きさといいお餅といい食べごたえがあります」
加賀「みなさんもぜひ食べ比べをして好みの安永餅を見つけてください」
赤城「まだ2回目の投下ですが今回も大変でしたね」パクパク←時雨蛤が食べれなかったのでここで食べている
加賀「この世の中には星の数ほどSSがありますが、木曽岬干拓地のことをSSで書いたのは間違いなくこのSSが初めてですよ」モグモグ
赤城「そういえばどうして時雨蛤を【おまけの一航戦】で紹介しなかったんですか?」パクパク
加賀「単純に>>1が疲れて面倒くさくなったからですよ」モグモグ
赤城「えー私達はここで食べれているので文句はありませんが、それこそ桑名住民に注意されませんか……」パクパク
加賀「また次回以降、書く余力が有れば書くそうですよ(あくまでも予定)」モグモグ
赤城「そういえばこのスレ>>1に↓こう書いてありますけどいつになったら観光名所に行くんですか?」パクパク
>このスレは三重県の観光名所や美味しいもの、三重のうんちく話etc.etc.を垂れ流すスレです
加賀「一応、次回からナガシマリゾートを回るのでようやく他県民の方にも興味を持ってもらえる内容になってくると思いますよ……断定はできませんが」モグモグ
赤城「三重県民、愛知県民以外からすれば木曽岬干拓地なんて本当どうでもいいでしょうから……」pakupaku
加賀「三重県民、愛知県民からもどうでもいい内容ですよ。少なくともSSで読むようなことじゃないです」mogumogu
赤城「このようなSSですが楽しんでもらえると幸いです」パクパク
加賀「本日は良い一日でした。明日もそうありたいものです」モグモグ
赤城加賀「「では、また次回お会いしましょう。さようなら」」パクモグパクモグ
予告
今書き溜めしているのが完成出来たら今日の夜にでも投下したいと思います
予告 その2
書き溜めが完成したので本日の夜、無事に帰宅できれば投下します
投下を始めようと思います
(前回は一行が長すぎて強制改行してしまったから今回は気をつけないと……)
【ナガシマスパーランド 駐車場】
提督「よし、着いたぞ」
電「遊園地とか久しぶりなのです」
雷「楽しみねっ」
天龍「天龍、水雷戦隊、出撃するぜ!」
響「урааааа!(ウラー)」
龍田「二人共、まだ入場もしてないわよ~」フフフッ♪
暁「」
提督「…………」
【ナガシマスパーランド 入場ゲート】
提督「ワイドパスポート大人3人、小学生4人で……あ、これを願いします」←あるものをゲート係に見せている
暁「」
電「あの暁が小学生という言葉に全く反応しないのです……」
響「なかなか重症だね……」
雷「これは大丈夫じゃないかも……」
提督「暁、別にジェットコースター以外にもここにはあるし、ジェットコースターは乗らなくていいんだぞ……」
暁「大丈夫よ。一人前のレディなんだから」←生気のない声
提督「げ、元気だしてくれよ……」
暁「私はいつでも元気よ」
雷「あ、暁の目が第三次ソロモン海戦に出撃する時と同じ目をしているわ……」
電「あれは死を覚悟した目なのです……」
提督「別に一人前のレディはみんなジェットコースターに乗れるとは限らないだろ」
暁「そうかも知れないわ。それでも……私は乗らなくちゃいけないのよ。それが一人前のレディなんだから!!!」
提督「そ、それでも俺は(いつもの)暁を失いたくないんだッ!いつものように笑っているお前が見たいんだ!!!」
響「なんか熱いセリフを言ってるけど中身はジェットコースター乗るか乗らないかを言ってるだけだよね……」
提督「暁!」
暁「司令官!」
雷「いつもはなでなでしないでとか言ってる暁がこんなに人が多いところで司令官と抱き合ってるわ……」
電「完全に二人共、自分に酔っているのです」
暁「ありがとう司令官。それでも私、乗るわ」
提督「あ、暁……」
暁「大丈夫よ司令官。もうあんな顔はしないわ。それに苦手を克服するもの一人前のレディなのよ!」
響雷電「「「…………」」」
【ナガシマスパーランド スチールドラゴン2000前】
ナレーション(赤城)「『スチールドラゴン2000』。それはナガシマスパーランドに存在する10のジェットコースターの中でも最凶のスリルを味わうことができるコースター」
ナレーション(加賀)「天国に一番近いコースターと言われた富士急ハイランドを代表する4大コースターの1つ、FUJIYAMAの持つギネス記録を奪い去り」
ナレーション(赤城)「最高部高度97m、最大落差93.5m、最高速度153km/h、全長2479mの4項目で世界一、ギネスに認定されたジェットコースター!」
ナレーション(加賀)「そんな怪物が2013年にリニューアルッ!。シャーシの上に1人掛けのバケットシートを置いただけの囲いがない座席で、座ると足が浮いた状態で走りだすコースター」
ナレーション(赤城・加賀)「「それはまさにナガシマスパーランドが世界に誇る鋼の龍、それが『SteelDragon2000 -スチールドラゴン2000-』であるッッッ!!!」」
暁「じゃあ司令官。一人前のレディとして、一旗あげてくるわ」
提督「暁……」
暁「そんな顔しないで司令官。私はちゃんと帰ってくるから」ニコ
暁「暁、水雷戦隊、出撃します」
提督「暁……無事に帰ってこいよ…………」
電「あのー司令官さん。感傷に浸っているところ悪いのですが……」
提督「どうした。電」
電「十中八九、暁は無事に帰ってくるのです」
雷「これを見てほしいのよ」←響の方に手を向ける
提督「こ、これは!」
【ナガシマスパーランド スチールドラゴン2000乗り場】
係員「あのーお嬢ちゃん?ここに並ぶ前に入り口で身長測ってもらえたかな?」
暁「お嬢ちゃんじゃないわ。一人前のレd……え?」
ご利用制限:身長140㎝~185㎝ 年齢10歳~
【ナガシマスパーランド スチールドラゴン2000前】
響「司令官。私達姉妹はみんな身長はほとんど一緒なんだ」←身長を測っている
雷「そして一部の駆逐艦を除いては駆逐艦の身長は軍艦だった頃の全長をmからcm変えたものなのよ」
電「だから私達はみんな身長が118cm程なのです……」
響「そしてスチールドラゴン2000に乗れるのは140cmから」
雷「可愛そうだけど暁は乗り場で門前払いされるのよ」
電「だから暁は十中八九、無事に帰ってくるのです」
提督「お前らそんなに小さかったのか……よく考えたらド○えもんより身長低いじゃないか…………」
電「暁が帰ってきたのです」
暁「…………」トボトボ
提督「あ、暁……」カアア
暁「し、司令官……」カアア
響「二人共、酔いが覚めて冷静になり今までのことが急に恥ずかしくなってきているね」
暁「い、一人前のレディとしてちゃんとスチールドラg」
雷「暁、司令官は身長制限のことも私達の身長のこともすでに知ってるわよ」
暁「」
提督「暁、もういいんだ。お前はもう立派な一人前のレディなんだから」←優しい目
暁「うわああああああああああん」
提督「おい、暁どこへ行くんだ!」
アナウンス「迷子のお知らせをします。○○鎮守府からお越しの提督さん。至急、お連れ様が(ry」
【ナガシマスパーランド メインゲート案内所前】
天龍「いやー暁が無事に見つかってよかったぜ」
龍田「迷子センターで保護されてたのが良かったですね」
提督「時間と手間取らせて悪かったな。お詫びと言っちゃなんだが次のアトラクション、お前らが好きなとこ決めていいよ」
天龍「お、マジでいいのか。ならどこにしようかなぁ」
龍田「そんなの別にいいですよ~代わりにあの子達に決めさせてあげてください」
電「別に遠慮しなくていいのです」
雷「そうそう。暁が迷惑かけちゃったんだしこれくらいねっ」
提督「こいつらもこう言ってるし、1つぐらい選んでもいいさ」
龍田「なら私、天龍ちゃんとアレに乗りたいな~」フフフッ♪
天龍「え゛っ゛……も、もっと他のやつでもいいんじゃないかぁ…………」
アナウンス(赤城)「ナガシマスパーランドを伊勢湾岸から眺めた際、眼に入るものといえば2つ」
アナウンス(加賀)「1つは言うまでもなくスチールドラゴン2000。そしてもうひとつは……」
アナウンス(赤城・加賀)「「『ホワイトサイクロン』」」
アナウンス(赤城)「このコースター、最大の特徴といえば世界最大の木製コースターであること。つまりすべて木組みである」
アナウンス(加賀)「スペック上ではスチールドラゴン2000には敵わない……だがしかし、真の恐怖というものはデータなどと言うモノで語れるものではないッ!」
アナウンス(赤城)「このコースターの恐怖とは崩壊的木製と圧倒的な白。そして成長的振動」
アナウンス(加賀)「木は鉄より弱く脆い。そんなことは子供でも知っている事実ッ。走行中に崩れる可能性という精神的不安!」
アナウンス(赤城)「走り出したら目に見えるものは白!白!白!圧倒的ホワイトアウト!!!」
アナウンス(加賀)「そして年々増していく振動。それはもはや安全という言葉を忘れた成長する振動ッ!!!」
アナウンス(赤城・加賀)「「それが白い暴風。『WhiteCyclone -ホワイトサイクロン-』であるッッッ!!!」」
アナウンス(赤城)「本コースターはこれまでに事故等は一切なく、安全に整備・運用がされています」
アナウンス(加賀)「また定期的点検も実施しており、安心してご乗車できます」
響「もしかして天ちゃん怖いの?」
天龍「こ、怖いわけ無いだろあんなの……」
提督「ほほう、まさか暁以外にも絶叫マシンがダメな奴がいたとは」ヒソヒソ
龍田「そうなんですよ~天龍ちゃんああいうの全くダメなんですよ~」ヒソヒソ
提督「なあ、天龍」
天龍「な、なんだよ」
提督「フフフ、怖いのか?」
天龍「だから怖くねえよ!あとオレのセリフ改ざんすんな」
龍田「ジェットコースター突入だ!ビビってんじゃねぇぞ!」フフフッ♪
天龍「龍田も俺の真似すんなぁ!」
響「怖くて声も出ねぇかァ?オラオラ!」
天龍「クソっ!響にまで……いいよ、上等じゃねぇか!乗ってやる。乗ってやるよおおおおおお!!!」
【ナガシマスパーランド ホワイトサイクロン前】
天龍「…………」ガクブル
龍田「じゃあ行ってきますね~」
提督「ああ、楽しんでこいよ。天龍も頑張れよ」
天龍「」
提督「なあ、あいつ白目向いてるけど大丈夫か」ヒソヒソ
龍田「大丈夫ですよ~絶叫マシンこれが初めてじゃないですし。それにあの子やる時はやりますから~」ヒソヒソ
響「頑張ってね天ちゃん」
天龍「ああ、見とけよオレの勇姿を」←白目向きながら棒読み
龍田「じゃあ本当に行ってきますね~」
響「ねえ、司令官」
ナア、タツタヤッパリカンガエナオサナイカ?
提督「なんだ。響」
モシカシテオレタチ、アカツキトオナジデシンチョウガタリナイカモシレナイゾ
響「今ね。なんだか知らないんだけど……」
オ、オイヤメロ。アンゼンバーヲサゲルナ…オイコイツウゴキダシタゾ……
提督「うん、どうした」
タ、タスケテクレエエエエエムリムリムリ、タカイタカスギダロ…
響「すっごく楽しいんだ」ニコ
オ、オチルオチrウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ
提督「そうか。響も目覚めたか……」
ウアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア。オレハオリルオレハオリルゾオオオオオオオオオオオオ。ヤメルココデヤメルウウウウウウウウウ
響「うん。目覚めたんだよ」
イヤダアアアアアアアアアアアアアアアアア。ジニダグナイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ
提督「それはいいことだ。龍田も喜んでくれるよ」
クァwセdrftgyフジコlp;@:クァwセdrftgyフジコlp;@:クァwセdrftgyフジコlp;@:…………………………
ちなみにこの後、天龍はナガシマスパーランドに存在する10のジェットコースターすべてを3回ずつ乗りました
【おまけの一航戦】
赤城「航空母艦、赤城です」
加賀「航空母艦、加賀です」
赤城「投下3回目にしてようやく私達、本編に出ることが出来ましたよ。加賀さん」
加賀「ナレーション役でしたけどね。赤城さん」
赤城「でも加賀さんノリノリだったじゃないですか。『真の恐怖というものはデータなどと言うモノで語れるものではないッ!』って」
加賀「そ、そんなことないです。気のせいです」
赤城「そういうことにしておいておきますね。加賀さん」ニコ
加賀「赤城さんも提督達の仲間なのですか……そんなことより提督の補足説明をしましょう」
赤城「そうですね。始めましょう」
加賀「提督がパスポートを買っていた時に見せていたあるものですが……」
赤城「ああ、あれですね。私も気になっていたんですよ。何なんですかアレ?」
加賀「ぶっちゃけ隠すようなことではないのですがまだ説明できません」
赤城「もしかして、さっきいじめたからその仕返しですか……」ショボーン
加賀「い、いえ。そんなことではなく単純に前フリや伏線のようなものだと思っていただければ……」
加賀「それに赤城さんになら」ボソボソ
赤城「え?なんですか。聞き取れませんでした」
加賀「いえ、なんでもありません。次に行きましょう」
赤城「赤城さんになら……ですか」コソ
加賀「スチールドラゴン2000についてなんですが、コレはほとんど本編で説明してしまいましたが補足を追加します」
加賀「2000年8月1日営業開始の総工費55億円の巻き上げ式ローラーコースターがスチールドラゴン2000になります。名前の由来は2000年の辰年に開業した事が由来になっています」
加賀「当時は本編でも説明した通りに最高部高度、最大落差、最高速度、全長の4項目でギネスに認定されましたが、現在では全長のみが世界一になっています」
加賀「それでも3つのギネス記録を塗り替えたコースターは直線加速方式であるため、巻き上げ式のローラーコースターとしては今でもすべて世界一を誇っています」
加賀「2013年にリニューアルされた以降は広告などでは『新・スチールドラゴン(NEW STEEL DRAGON)』と呼ばれているそうです」
赤城「今でもとてつもないジェットコースターなんですね」
加賀「続いて少しですがホワイトサイクロンについて説明します」
加賀「1994年営業開始の世界最大の木製コースターで、最後部高度45.5m、最大傾斜50度、最高時速102km、全長1715mと日本の木製コースターでは最高のスペックを誇っています」
加賀「また見た目はスチールドラゴン2000よりも美しく、初めて見た人は大抵圧倒されます」
赤城「すごいですよねアレ。よく見ないとどこを走るのか全くわかりませんよ」
加賀「ちなみにナガシマスパーランドの10のジェットコースターとはスチールドラゴン2000・ホワイトサイクロンの2つに加え」
加賀「コークスクリュー・ルーピングスター・シャトルループ・ウルトラツイスター・ダブルワイルドマウス・ジェットコースター・チルドレンコースター・ピーターラビットコースターの8つになります」
赤城「さすが日本で一番ジェットコースターがある遊園地ですね」
赤城「そういえば駆逐艦の身長の話が出ていましたが、私達の身長も軍艦時の全長をmからcmに変えたものでいいんですか?」
加賀「いや、さすがにそれは無理があると思いますよ」
加賀「天龍や龍田の身長が140cm強になってしまいますし、何より私達がすごいですよ」
赤城「加賀さんが240cm程で、私が260cm超えですか……」
加賀「もうちょっとした巨人ですからね。それ……」
赤城「第六駆逐隊の2人を足した身長よりさらに20cmも大きいのはさすがに傷付きますよ……」
赤城「でもそうなると私達の身長はどうなるのですかね?」
加賀「さすがにもう少し常識的な身長になると思いますよ……」
赤城「今回は【おまけの一航戦】も短かったですね。本編の半分以下ですよ」
加賀「本来はコレぐらいが正しい量だと思います」
赤城「しかし今回は前回と打って変わって食べ物が全く出てきませんでしたね」
加賀「そうですね。時雨蛤の件はどこへ行ったのでしょうか」
赤城「全くですよ」
加賀「次回はまだナガシマスパーランドで話が続きます」
赤城「今回はジェットコースターがメインでしたが次は通常の乗り物のお話になります」
加賀「本日は良い一日でした。明日もそうありたいものです」
赤城加賀「「では、また次回お会いしましょう。さようなら」」
今日はここまでになります
次回の投下は書き溜めが完成すればこの土日にはできると思います(あくまでも予定)
本日もどうもありがとうございました
(それにしてもどうして好きな子はいじめたくなってしまうのでしょうかね……)
どうもみなさんお久しぶりです
前回の投下で先週の土日に投下とか言ってましたが気がついたら1週間音沙汰がありませんでしたね……
い、言い訳をするわけじゃないのですが実は先週の日曜日にスーパーで買ったウナギが原因でじんましんが出て点滴をうち1日入院
そして水曜日に祭りの屋台でお腹を壊し、土曜に熱中症で倒れて救急車に運ばれるという健康運と言うものがマイナスの1週間を送っていたのです
そのせいで書き溜めも全く出来ていないのですが今日からまた書き始めていくのでよろしくお願いします
またみなさんも中国産ウナギと屋台のどて煮と太陽には気をつけてください
このSSまとめへのコメント
おまけ長い
続き…まだなのです ● ワ ●
補足が本編より長い