・艦これ 艦娘入手祈念
・U-511
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U-511「ゆーはここにいるのに。ねぇ、何でなの?」
伊58「うーちゃん、いや、さっちゃん。あのね」
U-511「ゆーでいいよ、伊58さん」
伊58「私のこともゴーヤでいいよ」
U-511「じゃあ、ゴーヤ。ねぇ、提督は何でこんなになっちゃったの。邂逅できた時はあんなに喜んでくれたのに」
伊58「それはね、てーとくがね」
提督「やはり手強いな、だが必ずU-511は手に入れる。最上たちには一旦休憩を。ゴーヤ、第二艦隊に潜水艦を集めて長距離練習航海に行ってくれ」
伊58「りょーかいでっち! 頑張って弾薬と高速修復剤を取ってくるでち!」
提督「頼んだぞ! U-511を手に入れるまでの辛抱だからな」
伊58「……わかったよ、てーとく。あんまり無理しないでね」
提督「いつも助かる。さつき、君はオリョールへ向かってくれ。頼んだぞ!」
U-511「……ゆー、出撃しますね」
伊58「てーとくは運が悪いの」
U-511「運が悪い? 運なんて非科学的だよ」
伊58「非科学的な話だよね。けど、確率統計的にはどうしても存在しちゃうんだよ」
U-511「偏りってこと?」
伊58「うん、例えば短期任務の補給艦を撃破する任務なんだけどね。ゴーヤ達、伊号潜水艦と最上さんと木曾さんで行くことが多いの」
U-511「通商破壊はこまめにやらないとね。バシー方面へ行くの?」
伊58「そうだよ。機動部隊の人たちと一緒に行かないから、本当だったら2回も行けば任務完了できるはずなの」
U-511「はずってことは、もしかして」
伊58「多分ゆーが考えている通り。海流の影響なのか、羅針盤の妖精さんが危険信号を受信しちゃうのかわかんないんだけど、2回で完了できた試しがないの」
U-511「でもでも、ちゃんと大本営の任務娘さんには報告してるよね」
伊58「ちゃんとこなしているからね。2回が駄目なら3回、それでも駄目なら何度でも。補給艦を放置することはできないから」
U-511「それはよかったって……思います。思いますけど、続きがあるの?」
伊58「南西諸島海域の制海権を取るために深海棲艦の通商破壊艦隊を叩きに行くんだけどね」
U-511「もしかして……」
伊58「補給艦がたくさん出てくるの。本丸には全然辿りつけない」
U-511「……なんてこと」
伊58「それでもてーとくは一生懸命、護国に努めてもがいているから、なんとか南西諸島海域の制海権を確保するんだよ」
U-511「任務報酬以上の出撃費用がかかってる?」
伊58「あまり言いたくないけどね」
U-511「じゃあ、鎮守府近海の対潜哨戒も?」
伊58「睦月型の子たちが一生懸命頑張ってるよ。出撃費用の関係で、最上さんと伊勢さんは一緒に行けないの」
U-511「けど……」
伊58「そう、怪我は絶えないよ。ただでさえ装甲が薄いんだから」
U-511「じゃあ、対潜哨戒は完了できずに終わる?」
伊58「完了させるの。それまでの任務で取れた高速修復剤を使って」
U-511「……そう」
伊58「やらなくてもいいんだよ、本当は。けど、てーとくは自分たちがやらなきゃ国民が苦しむなんて言っちゃって」
U-511「志は素敵だなって……思います」
伊58「うん。私も提督のそういうところが好き」
U-511「あは、ゴーヤも素敵ですって」
伊58「今のは聞かなかったことにするでち!」
U-511「やー」
伊58「それは拒絶の嫌(やー)それとも肯定のJa(やー)? どっち?」
U-511「いろいろあるんです。いろいろ」
伊58「都合のいいところだけ、この国に染まるんじゃないでち!」
U-511「あはは」
伊58「そんなてーとくに神様が微笑んだんだろうね」
U-511「もしかして」
伊58「まさかの1回目の出撃でU-511、ゆーと邂逅できたの」
U-511「だからみんなの目が点になってたんだね」
伊58「よっぽど嬉しかったんだろうね。大規模作戦を中断して、延々とゆーの練度上げを頑張っちゃってたから」
U-511「おかげですぐにゆーは改になれたって、思います」
伊58「まさにその時だったよ。提督がU-511がいないって言い出したのは」
U-511「本当に驚いたの。突然ゆーのことがわからなくなっちゃったのかって」
伊58「改になって名前も変わったから、『さつき1ごう』って」
U-511「皐月さんと同じになっちゃったから、ゆーのまま読んでもらおうとしたら、提督が」
伊58「うん、今までの自分ではありえない幸運を否定しちゃったんだろうね。一度でU-511に邂逅できるわけがない、そうだ、今目の前にいるのはさつきだって」
U-511「ゴーヤ、ゆーはどうしたらいいの?」
伊58「急かさずそっとしてあげて欲しいの。提督は少し疲れているだけだから、きっとすぐに良くなるから」
U-511「うん、わかった」
伊58「すぐに、きっと良くなるから……」
U-511「本当はとても心配なんだね」
伊58「……うん」
提督「さつき、オリョールを頼む!」
U-511「ゆー、出撃します」
提督「今だ、雷撃!」
U-511「ゆーは、負けません! やられました。ちょっと良くないです。ゆー、浮上したい……気もします」
提督「撤退だー!」
U-511「艦隊が戻ってきたよ」
提督「さつき、ご苦労だった。すぐに入渠してくれ」
U-511「いっぱい休ませて……Gute Nacht」
提督「私も、少し休ませてもらおう。ゴーヤ、少し眠る。すぐに、起きるから。ほんの少し……33分眠るだけだから」
伊58「不吉なことを言うんじゃないでち!」
提督「ははは、すまない。けど、15分で起こしてくれ」
伊58「りょーかい!」
皐月「ゆー、大丈夫かい? ボクと混同されているように見えるけど」
U-511「皐月、お疲れ様です」
皐月「お疲れ様。自分の名前を呼んでもらえないのは辛いよね。ボクが司令官に具申しようか?」
U-511「大丈夫、ゴーヤがなんとかしてくれるよ。それに、ゆーがこっちに来てから貰った名前でもあるから。これも大切な宝物なの」
皐月「そっか、困ったことがあったらいつでもボクに言ってね! 必ず力になるから」
U-511「ありがとう、ゆーは皐月も大好きって、思います」
皐月「ふぇっ? いや〜、照れるね。ボクもゆーのことが大好きさ!」
U-511「あぁーっ!」
皐月「どうしたの?」
U-511「艤装の代えが、ない。どうしよう」
皐月「まっかせてよ! ゴーヤのを貸すように言ってくるからさ」
U-511「Danke, 皐月」
伊58「はい、提督指定の水着」
U-511「ありがとう。うー、今日はすごく日焼けしたって」
伊58「水上移動が多かったんだ」
U-511「そうなの。とっても暑かったんですって。でっち、聞いてる?」
伊58「でっちって呼ぶなでち」
U-511「あっ! でっち今自分ででっちって」
伊58「言ってないでち」
U-511「ほら、また」
伊58「……」
U-511「……」
「「あはははは」」
伊58「馴染み過ぎでち」
U-511「いっぱい、いーっぱいこの鎮守府で過ごしたからって、はい!」
伊58「これでてーとくさえ元に戻ってくれたら、すごく嬉しいんだけどな」
U-511「何かきっかけがあればすぐって、思うな」
提督「寝過ごした! ゴーヤ、なぜ私を起こしてくれなかった?」
伊58「ゆーが入渠中だから! 中に入らないで!」
提督「すまん、ゴーヤ。あと、さつき。すまなかった!」
U-511「がるるー!! ろーちゃんでっす! なんちゃって」
提督「……何やってるんだ、ゆー。呂号潜水艦への改装はまだだろう」
U-511「あ、治ったって」
伊58「うわーん、提督! 私心配したんだから!」
提督「何を心配したんだ? 待て、ゴーヤ。まだ昼間でしかもゆーの前だ!」
伊58「知らないもん!」
U-511「ゆーは館内放送してくるって」
提督「おい、ゆー。待て! 待ってくれ! あ……、もう見えない」
伊58「潜水艦を見つけるにはどうするかって? まずは潜望鏡だよ!」
提督「はわわっ! やめるのです!」
伊58「おっきな魚雷、大好きです!」
U-511「館内放送です。提督が治ったので船渠でゴーヤといちゃいちゃするですって。今日はもうお休みだよ。皐月、遊びに行こうよ」
おしまい
一回で邂逅できたらいいなぁ。
・雲龍は151周目で邂逅できました。
雲龍「提督、新生機動部隊はお任せ下さい」 提督「任せた」
有情、なんという有情か。
早速、U-511と邂逅。
これはもう、書くか描くかしてから艦娘獲得に臨むしかないですな。
次に出会いたい娘はいるかね?
つまり報酬艦SSを書けばイベも楽勝って事だな
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