キュゥべえ「確かに､僕は君達に質問の有無について確認はしなかった｡でも､今迄､質問する時間は幾らでもあった筈だよ?何せ､四六時中､君の側に居たんだから」

まどか「止めてよ､気色悪いから」

ほむら(…!?)ﾋﾞｸｯ

まどか「私が悪いっていうの…！？」

キュゥ「さぁ、どうだろうか？」

ほむら「…私、ずっとまどかの隣に……！」

まどか「…ほ、ほむらちゃん？どうしたの？そんな所で……」

ほむら「い、いえ、何でもないわ………！」

まどか「質問をする時間は確かに幾らでもあったよ｡だけど､普通､ソウルジェムに魂が収められているなんて想像が付くかな?よっぽどの疑心暗鬼に陥っていたり､俗に言う厨二病とかじゃないとそれは有り得ないと思うけど」

キュゥべえ「そういった子を選定して交渉してるつもりなんだけどな」

まどか「…む?」ｲﾗｯ

まどか「馬鹿にしないで欲しいな｡そういった輩と一緒くたにされてると思うと嫌気がする」

キュゥべえ「いや､君も充分…

まどか「話を戻そうか」

キュゥべえ「!?」

まどか「そもそも､問題の有無なんて､誰が決めたの?」

キュゥべえ「僕達だね」

まどか「はぁ…｡よくもまぁ､堂口とそんな事が言えるもんだね…｡そこから説明しないといけないの…?」

キュゥべえ「…どういう意味だい?」

まどかこわいwww

まどか「あなたは､価値感の相違を考えた事はあるの…?」

キュゥべえ「それについてだが､それに因って不利益が発生した時､それを
他者の所為にするのは理不尽じゃないかな」

まどか「それはあなた達にも言える事だよね」

キュゥべえ「というと?」

おぉまどかってアタマいいキャラだったっけ？ww

まどか「この問題は､あなたの価値感で一方的に決められる事じゃないよね」

キュゥべえ「ほう…?」

まどか「あなた達はソウルジェムの真実について敢えて伏せた｡なら､それについてはこちらの解釈は自由って訳だよね?」

まどか「だったら､訊かなかった者が悪いなんて事は決して無い｡寧ろ､この問題は人為的に詳細を語らなかったあなた達の責任だよ」

まあ、詳細を語ればバカにされて相手にされないか警戒されるかのどちらかだろうしね

>>11ほむらが幾度も同じ時を繰り返した為､時空間にバグが生じました｡

>>13でも､それを恐れて人為的に核心を伏せるっていうのは問題ではないかと

まどか「ソウルジェムに魂が収められているなら､それを粉砕するとどうなるかな?」

キュゥべえ「死ぬね」

まどか「やっぱりね」

さやか「私、しんじゃったの？」

キュゥ「まどかが君のソウルジェムを落としたからね。」

さやか「まどか……！許さない……！」

なるほど、さやかのソウルジェム落としたのをQBの説明不足のせいにしようとしてるわけか

まどか「その時､肉体は只の抜け殻になるんだよね」

まどか「では逆に､ソウルジェムを狙わず､肉体だけを攻撃すると､肉体と魂は直接結び付いてないから､ダメージを受けないという事かな?つまり､魔法少女になると痛みは感じないのかな?」

キュゥべえ「普段から､通常の人間よりは緩和されてるとけど､ゼロな訳じゃない｡一応､魔翌力で人為的に痛覚を完全に消す事も出来るけどね｡只､その戦い方だとスピードが鈍るから余り推奨はしないけどね」

まどか「成る程｡でもまぁ､魔翌力を消費するから､相対的にダメージを受ける事になるか…｡いや､それにしたって充分､元は取れるか…」

>>21まぁ確かに､投げたのは意味不明だったけどな｡後で探すの面倒臭いだろ…

キュゥべえ「極論を言うと､魔法少女になれば､全身の血を抜かれようが､心臓を打ち破られようが､ソウルジェムを砕かれない限りは無敵だよ」

まどか「…マジか…!?ちょっと､良いな…｡常人よりダメージが軽減される上に､いざという時にはソウルジェムを砕いて自害すれば良い…｡何て素晴らしいんだ…!!」

ほむら(このままではまずいっ…!!)

キュゥべえ「それじゃあ僕と契約を…」ﾆﾔｯ

ほむら「しまっ…!!」

魂が無くとも生き続ける
目的のために

まどか「待って｡まだ話は終わってないよ」

キュゥべえ「え」

まどか「そもそもさ､何で契約する時に願い事を言う必要があるの?」

キュゥべえ「願いに因って､強さや能力も変わって来るからね…」

まどか「でもそれは､あくまで結果論でしょ?本質はもっと別の所にあると思うんだ」

キュゥべえ「…?」

まどか「あなたの目的は何?」

>>25成る程｡深いな｡

キュゥべえ「そういえば君達には説明していなかったね」

まどか「要点だけ絞ってテレパシーで頼むね」

キュゥべえ「えっ?」

まどか「その方が手っ取り早いでしょ?」

キュゥべえ「そうだね…」

まどか「成る程､大体は判ったよ｡あなた達にとっては願いの内容なんてどうだっていい｡重容なのは､如何に現実との落差があるかだね」

キュゥべえ「そうだね」

まどか「そういう意味では､あなた達は現実逃避する少女に一喝する､良き父親的存在なんじゃないかな」

キュゥべえ「そうかい｡有難う｡じゃあ､早速､僕と契約を…

まどか「只､まだ一つ疑問が残るんだよねぇ…」

キュゥべえ「何だい?」

まどか「人間の願望っていうのは､常に向上していく物でしょ?それに､一度絶望したとしても､立ち直って又､希望に転ずるかも判らない｡そういうのが一回きりっていうのが､何だか儚いなぁって…」

キュゥべえ「そればっかりはどう仕様も無い｡そういうシステムだからね」

まどか「そのシステムを改善すればいいんじゃない」

キュゥべえ「それがそう簡単じゃないんだよ｡何しろ､僕達は感情を持ち合わせてないんだからね」

まどか「そうかぁ…」

キュゥべえ「そういう点に関しては､より大きな願いを叶えるか､長期的な利益を望むなら継続していくタイプの願いにするかして､補う他無いね」