仁奈キグルミ(兄として) (58)

・モバマス仁奈SSです
・年齢設定が色々と違いますが、ご了承ください
・動物のキグルミが多数出ますが、セリフの役名では動物名のみで【キグルミ】の文字を省略しております


――――――――――――――
【初めまして】
~仁奈宅~

仁奈『ママ・・・お仕事?』

『えぇ、仁奈ちゃんごめんね・・・お留守番お願いできる?』

仁奈『・・・うん』

『仁奈ちゃん、コレ・・・』

仁奈『これは?』

『ウサギのキグルミ・・・仁奈ちゃんに』

ウサギ(こんにちは、になちゃん!)


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1463141215

仁奈『・・・ふわぁ、もふもふ!』

ウサギ(でしょ? もふもふ具合には自信があるんだ!)エッヘン!

『これをママだとおm・・・あ、もうこんな時間!?』

『ママ行ってくるわね! 良い子でいるのよ!』

ガチャン!

仁奈『・・・いってらっしゃい』

ウサギ(・・・になちゃん)

仁奈『うぅ・・・ママ・・・』

ウサギ(になちゃん! ママがいないときは、ぼくがになちゃんのママ・・・じゃなくて、おにいちゃんになるよ!)

ウサギ(だからさ・・・)

仁奈『うぅ・・・うえ~ん!』

ウサギ(え、え、どうしよう! どうしよう!!)

仁奈『ママぁ~』グズッ

ウサギ(になちゃん・・・ごめんね)
――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――――
【キグルミガード!】
~事務所~

仁奈P(以下、P)「お~い、仁奈ー・・・準備できたかぁー?」

タッタッタッタ・・・

仁奈「バッチリでごぜーます!」

P「なにしてたんだ?」

仁奈「キグルミにお茶こぼしちゃったから拭いてたですよ」エヘヘ・・・

P「おいおい、火傷とかはしなかったか?」

仁奈「キグルミが守ってくれたから心配ねーです!」

P「そっか、なら良かった」


ウサギ(良くねーよ!! ったく、最近扱いが雑なんじゃねぇか?)


P「よし、じゃあ仕事いくぞ」

仁奈「はーい!」

~車内~

P「そのウサギのキグルミいつも着てるけど、お気に入りなのか?」

仁奈「これは仁奈が一年生になる前にママが買ってくれたキグルミでごぜーます」

P「へぇ~、じゃあ大事にしないとな」

仁奈「あたりめーですよ!」ニカッ!

ウサギ(だったらお茶こぼすんじゃねぇ!)

仁奈「このキグルミは家族でごぜーます!」

P「それじゃあ、そのキグルミは仁奈の弟だな」

仁奈「仁奈の弟ですよ!」

P「いつも一緒で仲のいい姉弟だな」ハハハ!

ウサギ(おいおい、こんな世話の焼ける嬢ちゃんが姉貴だなんて冗談じゃねぇよ・・・)

ウサギ(・・・)

ウサギ(家族、か)

ウサギ(・・・・へへっ)

仁奈「世話の焼ける弟ですよ」ヤレヤレ・・・

ウサギ(おい)

――――――――――――――――――――

――――――――――――――
【イカはいいか】
~事務所~

仁奈「あぁ~、あづいです~」グデーッ

P「クーラーが壊れたんだとさ」パタパタ

ウサギ(人間は大変だな)

イカ(みたいだな・・・)

ウサギ(・・・誰だよ、お前)

イカ(見ればわかるだろ? イカのキグルミだよ)

ウサギ(いや、そりゃ見れば分かるが・・・嬢ちゃんに買って貰ったのか?)

イカ(いいや、俺はテレビ局が用意したキグルミだから違うよ・・・いわゆる一日限りの関係・・・ってやつかな?)

ウサギ(その言い方やめろ・・・で、なんでここにいるんだ?)

イカ(この後海で撮影があるんだよ。いやぁー楽しみだなぁ)

ウサギ(は? 俺聞いてないぞ・・・)

イカ(仁奈ちゃんと楽しんでくるよ)ヌフフ

ウサギ(ちっ・・・勝手にしろ!)

イカ(幼い女の娘・・・楽しみだなぁ)

ウサギ(!? やっぱ俺もいく!)

イカ(そんなモフモフのキグルミ持っていけるわけないだろ?)

ウサギ(ぐぬぬ・・・)

仁奈「はやく海いきてぇーです・・・」グデーン

P「・・・そうだな、少し早いけど行くか!」

仁奈「ほんとですか!? やったー♪」ピョーン

イカ(いやっほぅ! 待ってました!!)

ウサギ(てめぇ、嬢ちゃんに何かしたら許さねぇからな・・・)

イカ(イヒヒ・・・分かってますよぉ、先輩)

P「よし、ちひろさーん! 少し早いけど行ってきまーす!」

仁奈「イカのキグルミを・・・」

P「あ、それはいいんだよ」

仁奈・ウサギ・イカ「え?」

P「今回イカのキグルミはなしだ」

イカ(ちょ、ちょっと待ってくれよ!)

P「最近イカで食中毒になったニュースがあっただろ? イメージが悪いってことになって今回はクラゲでやることにした」

仁奈「えー・・・イカのキグルミ着たかったですよ」

P「着させてやりたいけど、そのキグルミは局のやつだからな・・・綺麗な状態で返さないと」

仁奈「・・・残念です」

P・仁奈「行ってきまーす!」

イカ(あ、まっ・・・!)

ガチャン

イカ(・・・)

ウサギ(・・・)

コンコン

「こんにちはー! イカのキグルミ引き取りに来ましたー!」ハァ、ハァ

イカ(なんだ!? この巨漢は!?)

「あれ、以外に小さい・・・本当に俺着れるのかなぁ?」ダラダラ ハァハァ

イカ(・・・え?)

「ま、いっか! じゃあ、持っていきますねー!」ヨイショ

イカ(いやだぁーー!!)

ガチャン!

ウサギ(知らね)

――――――――――――――

――――――――――――――
【made in~】

P「なぁ、仁奈・・・」

仁奈「なにか用でやがりますか?」

P「そのウサギのキグルミ結構丈夫だよな・・・」

ウサギ(まぁな)

仁奈「気にしたことねーです」

P「どこ製だ?」

仁奈「なんでやがりますか?」

P「どこの国で作られたものか・・・ってことだ」

ウサギ(そういや俺もわからねぇな・・・)

仁奈「仁奈はわからねーですよ」

P「どこかに書いてあると思うんだ、ちょいと失礼・・・」

ウサギ(ちょっと緊張するな・・・)

P「あった! え~と、なになに・・・made in Usami・・・・」

仁奈「どうでした?」

P「・・・千葉製だってさ」

仁奈「千葉って国だったですか・・・」

P「ビックリだなー」

ウサギ(いやいやいや!)

――――――――――――――

――――――――――――――
【キグルミ(兄)の力】
~事務所~

仁奈「むにゃむにゃ・・・」スピー

ウサギ(何も掛けねぇで・・・風邪ひくぞ)

ピュー! カタカタ!

ウサギ(今日は冷えるとか言ってたな・・・)

ウサギ(俺が行ってやりてぇが・・・机の上だからどうしようもない・・・ん?)

サメ(zzz)

ウサギ(おいアンタ・・・)

サメ(zzz・・・フゴッ!)

ウサギ(おい!起きろ!!)

サメ(ふがっ!? え、なに!? もう朝?)

ウサギ(おい、アンタ・・・)

サメ(あら、私はアンタなんて名前じゃないわよ?)

ウサギ(・・・悪かったよ)

サメ(よろしい、それで何かご用かしら?)

ウサギ(目の前にいる嬢ちゃんを温めてやってくれないか? 俺が行きたいところなんだが、遠くてな)

サメ(あらま!? カワイイお嬢ちゃんね~)

仁奈「zzz・・・へくちっ!・・・zzz」

サメ(あらぁ、クシャミまでカワイイわねぇ~・・・食べちゃいたいくらいカワイイ)

ウサギ(早くしてやってくれ・・・)

サメ(そうね、じゃあ失礼して・・・)

ガブガブガブガブ・・・

ウサギ(本当に食うのか)

サメ(はぁ~、ごちそうさまでした!)

ウサギ(あ、ありがとな)

~数十分後~

P「ただいま戻り・・・うわぁ!?」

サメ(なによ、うるさいわね~)

仁奈「ふぇ?・・・あ、P・・・お疲れ様です」

P「び、びっくりした・・・キグルミに入ってたんだな」

仁奈「あれ・・・?」

P「ごめんな、待たせちゃって・・・家まで送ってくから支度してくれ」

仁奈「・・・」

仁奈「・・・はい」

サメ(あら、元気ないわね)

ウサギ(今夜は俺と嬢ちゃんだけなんだよ)

仁奈「・・・」ガサガサ

サメ(なんとかならないの?)

ウサギ(・・・)

ウサギ(しょうがねぇな・・・)

ウサギ(はぁーーーー!!)

サメ(え、なに!? どうしたの!?)

ウサギ(ふんぬっ!!)

ポロッ

仁奈「あ!」

P「どうした・・・あぁ~ウサギの耳が取れちゃったか・・・」

仁奈「どうしよう・・・」

P「ママに縫って・・・そうか、今日はいないんだったな」

仁奈「・・・はい」

P「ちひろさん・・・も今出てるんだったな」

P「う~ん・・・あ、そうだ! 良かったら今夜はウチに泊まるか!?」

仁奈「え、泊まってもいいですか!?」

P「あぁ、仁奈が良ければな・・・それにウチの二人とも喜ぶと思うし」

仁奈「い、いきてーです!!」

P「決まりだな! じゃあ仁奈のお母様とウチに電話してくるから待っててくれ」

仁奈「はーい♪」

ガチャン

仁奈「~♪」

仁奈「・・・」チラッ

ウサギ(はぁ・・はぁ)ゼェ、ゼェ・・・

サメ(あ、あなたすごいわね・・・)

ウサギ(嬢ちゃんの・・・兄貴として・・・当然のことよ)ゼェ、ゼェ

ギュウ~

ウサギ(あ”?)
サメ(あら?)

仁奈「キグルミさん達・・・ありがとーごぜーます♪」ギュー

サメ(どういたしまして♪)

ウサギ(・・・・おぅ)

――――――――――――――

――――――――――――――
【姉さんの包容力】
~P宅~

P「ただいま~、仁奈連れてきたぞー」

「Pさん、仁奈ちゃん、お帰りなさい♪」

仁奈「おじゃましまーす!」

「仁奈ちゃん久しぶりに会えて嬉しいわ」ナデナデ

仁奈「えへへ、仁奈も会いたかったですよ!」

ウサギ(あぁ~・・・姉さんのナデナデは相変わらず気持ちいいぜ~)

「ウサギさんの耳も直しましょうね」

仁奈「おねげーします!」

P「おーい、仁奈がきたぞー!!」

ウサギ(こんな男にはもったいない・・・あ、もうちょっと右を)

「・・・よう」

仁奈「おじゃまします」ペコリ

「・・・おう」

P「おいおい、照れてるのかぁ?」

「あらあら」ウフフ

「は、はぁ!? 照れてねぇし!! いい年してキグルミ着てるなんて・・・お、お子様だな!」

「こらっ!」

仁奈「」ムッ

ウサギ(このガキ・・・昔からだが、てめぇはどうにも好きになれねぇ)

仁奈「仁奈もこんなお子様には興味ねーです!」プイッ!

「うっ・・・ふんっ!」

タッタッタッタ・・・

P「まったく・・・仁奈、あいつも悪気があるわけじゃないんだ」

仁奈「付き合いもなげーですから分かってるですよ」ニコッ

「仁奈ちゃんは大人ね・・・」

――――――――――――――

――――――――――――――
【強敵現る】

~事務所~

仁奈「すやすや・・・」

亜里沙「すやすや・・・」

ウサギ(・・・)

ウサコ(どうも初めまして!私ウサコって言います!)

ウサギ(同じウサギ同士仲良くしてウサー!)

ウサギ(・・・おう)

ウサコ(二人ともぐっすり気持ちよさそうウサねー)

ウサギ(嬢ちゃんはここで寝るのが好きなんだとさ)

ウサコ(へぇ~・・・アナタは?)

ウサギ(は?)

ウサコ(アナタはこの事務所、好き?)

ウサギ(別に・・・でも、嬢ちゃんが好きなところは俺も嫌いじゃねぇな)

ウサコ(素直じゃないウサねー!)

ウサギ(うるせー)

「亜里沙さーん、そろそろお仕事ですよ」

「ふあぁ・・・はぁーい」

ウサギ(・・・またな)

ウサコ(・・・)

ウサギ(シカトかよ・・・)

「えぇ、またお話ししましょうね♪」ニコッ

ウサギ(!?)
――――――――――――――

――――――――――――――
【年頃な妹】
~仁奈宅~

ガチャン!

ウサギ(お、嬢ちゃんが帰ってきたか?)

仁奈「ヒッグ・・・ヒッグ・・・」

ウサギ(じょ、嬢ちゃん!?)

ギュー

ウサギ(お、おい・・何があったんだ?)

仁奈「ヒッグ・・・うぅ・・・」

ウサギ(・・・嬢ちゃん)

ピンポーン!

ウサギ(・・・客だぜ?)

ピンポーン! ピンポーン!

ウサギ(・・・出なくていいのか?)

仁奈「うぅ・・・うぅぅ・・・」

ガチャン!

ウサギ(入ってきた!?)

「仁奈!」

ウサギ(クソガキ・・・てめぇが嬢ちゃんを・・・)

仁奈「わたし・・・そんなに変なのかな・・・?」グスッ

「変じゃねえよ!」

ウサギ(は?)

仁奈「でも・・・中学生になってもキグルミ着てるのは変だって・・・」

「自分の好きなことに自信を持てよ! 周りなんて気にすんな!!」

仁奈「で、でも・・・」

「俺に任せろ! 俺は仁奈の味方だ!!」

「俺がなんとかしてやる!・・・」

仁奈「頑張るって?」ヒッグ、ヒッグ・・・

「え? えーと・・・とにかく任せとけ!」

仁奈「・・・」

仁奈「・・・ふふっ、Pさんみたい」

「・・・母さんにもよく言われるよ」

仁奈「・・・ありがとう」ニコッ

「お、おう・・・!///」

ウサギ(・・・)

ウサギ(・・・クソガキ、任せたぞ)

――――――――――――――

――――――――――――――
【大人仁奈った】
~押入れ~

ガチャ・・・
ガサゴソ、ガサゴソ・・・パカッ

ウサギ(う、まぶし・・・)

「うわぁ、ウサギさんだ!」

ウサギ(嬢ちゃん!?)

「これママのかな・・・?」

ウサギ(んなわけねぇか・・・それにしても昔の嬢ちゃんソックリだ)

仁奈「なにしてるの?」

ウサギ(嬢ちゃん!?・・・・そうか、ママになったか)

仁奈「なつかしー!」

ウサギ(嬢ちゃんの顔、久しぶりに見れて嬉しいぜ)

「どうした・・うわ、懐かしいな・・・」

ウサギ(・・・てめぇの顔はあまり見たくなかった)

「これママのー?」

仁奈「えぇ、ママがあなたくらいの頃に着ていたのよ」

「このキグルミ着させて、親父に見せたらなんて言うかな?」

仁奈「プロデュースする!って言うんじゃない?」ウフフ

「言いそうだけど・・・どうかなぁ? もう一線を退いてるし・・・」

仁奈「Pさんなら言うわよ」

ウサギ(あいつは言うだろうな)

「Pじいちゃん来るんだよね?」

仁奈「えぇ」

「お婆ちゃんは!?」

仁奈「一緒に来るわよ」

「やったぁー!」

「お前、おふくろのこと本当に好きだよなぁー」

「お婆ちゃんに膝枕してもらうんだー♪」

「ひざまくらぁ?・・・仁奈もよく言ってたけど、おふくろの膝枕ってそんなに気持ちいいか?」

仁奈「えぇ、お義母さんの膝枕はすごいんだから!」

ウサギ(あれは気持ちよかったな・・・)

「パパしてもらったことないの?」

「あるけどさ・・・おふくろと仁奈のしか知らないからなぁ」

仁奈「ちょ、ちょっと!///」

ウサギ(聞きたくなかった・・・)

ピンポーン!

「あ、きた!!」ポーイ!

ウサギ(うおぉ! 投げるなよ!)

仁奈「こらっ!・・・もうっ!」パンパン!

ウサギ(教育がなってねぇぞ)

「ははは! 俺達も行くか」

仁奈「えぇ」フフッ

――――――――――――――

――――――――――――――
【引退からの復帰?】

P「これは・・・」

ウサギ(よう、久しぶりだな)

P「・・・だいぶ年を取ったんじゃないか?」フフッ・・・

ウサギ(お前もな)

P「・・・」

「あー! それママのだよー!!」

P「知ってるよ」

「P爺ちゃんはこのキグルミ知ってるの?」

P「あぁ・・・ママがよく着ていたからね」

「ママってこれを着ながらアイドルやってたんだよね?」

P「そうだよ、ママは人気者だったんだ」

「・・・じゃあ、今度は私がこのキグルミを着てアイドルしようかな!」エヘヘ

P「ほ、本当かっ!? だったらお爺ちゃんがプロデュースしてやる!」

ウサギ(ほーら言った)

仁奈「二人ともー! おやつ食べましょー!」

「わーい、おやつだー!」タッタッタッタ・・・

P「・・・」

ウサギ(・・・ま、ガキの言うことだからあてにするなよ)

P「フッフッフ・・・」

ウサギ(あれ・・・嫌な予感が)

P「俺達はまだまだ休めそうにないな・・・」ニヤ

ウサギ(お、おい・・・)

P「もう一花咲かせるぞっ!」

ウサギ(・・・勘弁してくれ)

終り

以上です!
ありがとうございました

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom