三日月「朝です。今日はとても天気のいい朝」
三日月(私が取った行動は、本当に思い付きの行動だった。なんとなくやっただけ)
三日月(本日は秘書官の仕事もなく、遠征もない日。だから久しぶりに姉妹でも連れてどこかに行こうっかなーって思って、菊月の部屋をノックしたの)
三日月(返事はなく、ちょっと部屋を覗いたら菊月の姿は見えなかった。加えてなぜだか部屋は散らかっていて、本が大量に落ちていた)
三日月(もう、仕方ないですね! っとなり部屋に入り私は掃除を開始した)
三日月(本を集め、本棚に戻そうとした時、何か飛び出ている本がありました。それを抜いて確認すると、私は呆気を取られました)
『これならイケそうです! R-18本』
三日月「……薄い本が出てきました……」
※短め
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三日月「いや、これ……現実なのかしら……?」
三日月「だ、だってあの菊月の本棚から出てきたのよ? もっちならまだしも、菊月がこんな……」
三日月「し、しかもこれ……だ、大体が私の……え、えっちな本じゃないですか!///」 カァァァ
三日月「……ほ、他のもあるみたいね」 ガサゴソ
『不可抗力でダメになる! 嫌いな先輩が私を!? R-18本』
『今日の夕食は春雨ちゃん♡ R-18本』
『三日月とゆっくりイきましょう?♡♡♡ R-18本』
『ウチの妹が可愛すぎる件について~やっぱり三日月はすごいよ~ R-18本』
『三日月とお・や・す・み R-18本』
三日月(あのさぁ……)
三日月「というか、私の奴多過ぎじゃない!? き、菊月~……」
三日月「も、もう……」
三日月「……///」
三日月「――ハッ!? そ、そうじゃないです! こ、これ……本当に菊月のなのかしら……」
三日月「というか……薄い本持ち過ぎじゃないかしら……」 ガサゴソ チラー
『私は立派なレディーだもんっ! R-18本』
『如月も一緒にイかせてぇ~?♡ R-18本』
『本当は大好きな後輩、犯す R-18本』
三日月「しかも大体がR-18本じゃない! っあ、でもこれは……」
『睦月型の日常』
三日月「これは全年齢版みたいね……よか――」 ピラ
三日月「あれ、何か紙が落ち……」
『睦月型の日常 会場限定ペーパー 三日月ちゃんR-18ペーパー』
三日月「」
三日月「…………」 チラ、チラ スッ
『大好きな三日月と!? R-18本』
三日月「…………」 ペラ
『み、三日月!! 私……好きなんだ!』
『わ、私も菊月の事好き!!』
三日月(ふ、ふわぁぁぁ/// わ、私と菊月が……え、えええええっちを……)
『――こうして、私は三日月と幸せなキスをした。 ~完~』
三日月「…………」 パタ
三日月「…………っ!!///」 カァァァ
三日月(ちょ、ちょっと鼻血出そうになっちゃった……エッチなのはいけないと思います……)
三日月「……し、司令官が出てくるのはないのかしら?///」 ガサゴソ
「お、おい」
三日月「……んー、中々ないわね……あっ、うーちゃんのが出てきた。フミちゃんのもあるわ。……あ、雷さんのもあったわ」
「み、三日月? ……三日月さん?」
三日月「うーん……大体が女の子同士のエッチな本です。菊月、もしかして……」
「三日月!?」
三日月「!?」 ビクッ
三日月「え?」 フリムキー
菊月「お、お前……それ……」
三日月「」
三日月「き、きききき菊月さん!? ど、どうしたんですか!?」
菊月「それはこっちの台詞だ……お、お前その手に持ってるやつ……」
三日月「そ、そういえば菊月どこ行ってたんですか!? さ、探しちゃいましたよ!?」
菊月「……トイレに行っていた。……それよりその手に持っている――」
三日月「い、いやぁ今日はいい天気ね!! わ、私遠征行ってきますので!! じゃ、じゃあまた後でね!!」
菊月「待て!! お前私と同じ隊だから知ってる!! 今日は遠征無しだ!」
三日月「……あ、あははは……え、えと……こ、これはですね?」
菊月「……知ってしまったんだな……?」
三日月「た、偶々だったの! 」
菊月「……」 スッ
三日月(や、ヤられます!?)
三日月「き、菊月落ち着いて!?」
菊月「す、すまなかった……!!」 ドゲザ
三日月「え、えええええ!?」
三日月「き、菊月!! 土下座なんてしないで!? わ、私気にしてませんから!! そ、それに勝手に部屋に入って掃除した私も悪いし……ご、ごめんなさい!!」
菊月「……すまん……すまん」
三日月「き、気にしてませんから! ちょ、ちょっと意外だったなーとは思ったけど、大丈夫だから!」 ヨシヨシ
菊月「……み、三日月~……!!」
三日月「よしよし……本当に私の方こそごめんね菊月」
菊月「…………」 グス
菊月(本当に、本当にすまない三日月)
菊月(そこにある三日月本、描いたの大体私なんだ)
三日月「……そ、それにしても本当にこれ菊月のなの?」
菊月「…………あぁ」
三日月「あはは……ちょ、ちょっと意外だったなぁ」
菊月「……本当にすまない……」
三日月「だ、大丈夫だって! ですけど……わ、私のやつが多いのは……ちょっと恥ずかしい、です……」
菊月「死にたい(すまない)」
三日月「だ、ダメです!! 私気にしてませんから!!」
三日月「そ、それにしてもこの本……私の髪描くの上手ですね……結構変なクセっ毛付いちゃってるって自分では思うのに、上手く再現してるわ」
菊月(いつも見ているからな)
三日月「描いてる人の名は……クリサンセマムーンって言うんだ。何か由来があるのかな?」
菊月(菊と月です)
三日月「……私の本多いですね本当に。しかも菊月とのやつばかりです……///」
菊月「あ、あははははは!! 私まだ男のあれは見たことがなくてな!! は、恥ずかしいんだ!!」
菊月(描くのが)
菊月「け、決してレズってわけじゃないんだ!! 信じてくれ三日月!!」
三日月「き、菊月落ち着いて!! こ、声が大きいよ!!」
三日月「……クリサンセマムーンさんの本多いわね」 ペラ、ペラ
菊月「あ、あぁ……」
菊月「というか三日月!? なんでさりげなく色々と読んでるんだ!?」
三日月「ふぇ!?/// あ、ちっ、違うの!! ふ、不可抗力と言うか!! ねっ!?」 バサッ
菊月「そ、そうか……」
三日月「…………///」
菊月「…………///」
どっどっどっどっどっどっ!!
バターーン!!
秋雲「はいはーい! 菊月―!! 今度の新刊のは――」
バッ
――刹那。その瞬間、菊月は時を“超越”した。
誰もが理解できなかった。しかし、彼女の刃は捉える。狩るべき者の首を――
バキッ!!
秋雲「うげぅぇ!? ――が、はっぁ……!!」
菊月「…………貴様は間違えたんだ。……訪れるべき時を、な」
秋雲「ちゅ、厨二かよ……!!」 ガク
三日月「き、菊月ー!? なんでラリアットしたの!?」
菊月「大丈夫、死んではいない。何も聞かないでくれ三日月」 ゴゴゴゴゴゴ
三日月「は、はい」
三日月「……それにしても、すごいわね同人誌って」
菊月「え?」
三日月「なんか、描いてる人の愛って物を感じるわ」
菊月「…………」
三日月「この瑞鶴さん×加賀さんの同人誌なんかすごいわ。他のもそうなんだけど、本当に好きなんだなぁって思うわ」
菊月(加賀さん、貴様が描いた同人誌、好評だぞ)
三日月「空気だし、魅力のない私のものまであって、ちょっと恥ずかしいけれど……私達が戦って頑張っているから、同人活動を続けれている人もいるんだなぁって思えるし」
菊月「……三日月」
三日月「一つの本を作って、売ることを個人でやるなんて、本当にすごいことだと私は思います。お金も時間もかかるだろうし、本当にすごいわ」
菊月「…………ありがとう、三日月」 ボソッ
三日月「へ?」
菊月「……ふふ、何でもない」
菊月「……というか三日月、ここに来たって事は何か用事があったんだろ?」
三日月「あっ、そうでした! 今日このあとお出かけしない?」
菊月「……あぁ、いいぞ。ちょうど休みだからな」
三日月「ふふ、なら決定です! 他の睦月型も誘っていきましょ!」
菊月「あぁ、そうしよう」
三日月「なら、まずはお片付けからですね」
菊月「待て、片付けは私がやる。三日月は先に他の奴らを誘ってきてくれ」
三日月「え、でも……」
菊月「…………」
三日月「わ、わかったわ。じゃあ、また戻って来るわね」
菊月「あぁ。頼む……」
バタン
菊月「…………」
菊月(さすがに……スライム責めとか触手モノの三日月本を発見をされてしまったら……姉妹関係が終わる可能性があるからな。さすがに、な?)
秋雲「」
菊月「あ……秋雲の事忘れてた。まぁ、あとでラインに連絡しろってメモ書き残しとくか……」
……
…………
………………
三日月(はぁ、今日は楽しかったぁ)
三日月「ふふ、弥生ちゃんの笑った顔はやっぱ可愛いですよね。もっちもなんだかんだ楽しそうだったし、本当に楽しかったぁ」
三日月「……朝はちょ、ちょっと意外な事もあったけれど……楽しかったなぁ……」
三日月「…………」
三日月「ど、同人誌……今度買いに行ってみようかな……ちょっと色々と調べてみよ」 カタカタ
三日月「……なるほど、今度イベントがあるみたいですね。そこで色々と買えるのね」
三日月「……ちょうど休みの日だわ。場所は……うん、鎮守府から近いわね」
三日月「……い、行ってみようかな。……え、えと、しておくべき準備は……」 カタカタ
<イベント当日 会場>
秋雲「あっ、菊月今回ブース近いね! ほい、これ新刊!」
菊月「……事前に確認できるんだから、確認しておくべきだぞ。ほら、私の新刊だ」
秋雲「おやおやー、まーた三日月モノなの」 ペラペラ
菊月「うるさい。三日月の可愛さを私が世の中に教えてやるんだ」
秋雲(でも大体がきくみかのレズモノなのよね。業が深い)
スタスタスタスタ
加賀「あら、秋雲さんもちょうどいたのね。菊月さんのあとに挨拶に行こうかと思ってたから、よかったわ」
菊月「あぁ、加賀さん。これが新刊だ」 ホイ
加賀「ありがとう。……相変わらず良いレズっ気のある作品ね。これを」 ペラペラ
菊月「感謝する。……加賀さんのも良いずいかがだ」
加賀「売り子の翔鶴にも絶賛だったわ」
「お、おい……あれ壁サークルの……」
「あの第六駆逐隊同人作家の」
ざわざわざわざわ
「やぁ」 スタスタ
菊月「ん? ……来たのか」
秋雲「おっ、本当だ」
加賀「……相変わらずオーラが違うわね」
響「皆、集まっていたんだね」
菊月「いいのか? 壁サークルは準備が忙しいだろうに」
響「もう大体が済んだのさ。それよりも新刊交換だ。今回は三冊あるよ」
加賀「……第六駆逐隊純愛レズ本……」
菊月「それに加えて……司令官×響モノと……第六駆逐隊レイプモノか……!! すごいな……」
秋雲(買う客層バラッバラよねこれ)
響「ふふ……全部私の妄想を描いただけさ、大したことはない」
菊月「……ガチすぎる」
加賀「ええ……私達にはまだ壁はランクが遠いわね」
響「そんなことはないよ」
秋雲(一番やばいって事も確かよね!)
響「……さぁ、開催まで間もなくだね」
加賀「えぇ」
菊月「……終わったらまた連絡を取り合おう」
秋雲「打ち上げの場所とかまだ決めてないしねー。んじゃ、お互い頑張りまっしょーか!」
菊月「あぁ」
バッ
<会場外>
三日月(……開催までもうすぐね。待ち疲れちゃったけど、色々とサークルチェックしたから楽しみで乗り越えられたわ!)
三日月「……クリサンセマムーンさんへの差し入れと手紙はこんなもんでいいわよね? ……うん、おすすめ差し入れで調べてきたから確かだわ!」
三日月(……ふふ、新刊楽しみだわ。菊月の分も買って行った方が良いかしら? ライン送っとこー)
瑞鶴「…………」
瑞鶴(……べ、べつにずいかがの本が目的じゃないわ!! うん、うん!! …………差し入れ持ってきた方が良かったかしら?)
瑞鶴「……もっと素直になりたい……加賀さぁん……」
電(はわわ……初参戦ですが、とっても緊張してきたのです!!)
電「壁サークルだし……始発できたのは正解みたいですが、こんなに後ろなのです!? 絶対徹夜組がいるのです……ぐぬぬ」
電(……ほ、他のみんなにバレたらエッチな子だと思われちゃいそうなのです……偶然がないようにないように……)
夕雲「秋雲さんの新刊楽しみねー」
提督「うし、いつもメロブだったけど、今回は偶々休みにできたし、色々買うぞー……!!」
~完~
朝からお目汚し失礼しました。艦これACの三日月ちゃん天使。
過去作↓
【艦これ】提督「三日月が可愛すぎて辛い」菊月「うむ」
【艦これ】提督「三日月が可愛すぎてつらい」菊月「……うむ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1434912102/)
【艦これ】瑞鶴「加賀ァ!!」加賀「やりました」
【艦これ】瑞鶴「加賀ァ!!」加賀「やりました」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1447227139/)
【艦これ】真面目な子ほど壊れやすい
【艦これ】真面目な子ほど壊れやすい - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1436814464/)
このSSまとめへのコメント
去年の夏コミで仕事関係の体験談出してたら上司が買いに来たんだが…