■朝
カズマ「おはよう、めぐみん」
めぐみん「おはようございます。ところで、なんで私のパンツを被っているのですか?」
カズマ「すーはー。すーはー。清々しい朝だよな」
めぐみん「っ!? パンツを履いてない!? まさかスティールしたのですか!? って、匂いを嗅がないで早く返して!」
カズマ「大丈夫だ。この行為はめぐみんの健康状態をチェックしているだけだ。勘違いして欲しくないんだが、決して変態行為ではなく紳士的な」
めぐみん「カズマ、今すぐに謝らないとアクアとダクネスに言いつけますよ」
----俺は素早い動作で見事なDOGEZAを決めた。
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めぐみん「最悪な目覚めでした……。さて着替えて朝食に……」
カズマ「……」
めぐみん「カズマ? 着替えたいのですが?」
カズマ「この屋敷は最近覗きが多発しているから、俺がちゃんと見張っておいてやるよ。だから安心してお着替えしてください」
めぐみん「……」
カズマ「わかったよ。土下座でもなんでもするからお着替えしてください!さあ早く!!」
めぐみん「いいから早く出ていけ」
めぐみん(さて、トイレにでも……)
めぐみん「はぁ……カズマ。何をしているのですか?」
カズマ「めぐみん。俺の国には肉便器という言葉があるんだが知っていたか?」
めぐみん「知りませんし、知りたくありません。早くそこをどいてください」
カズマ「そう! 肉便器とは俺が便器になる事!」
カズマ「さあ、お前の欲望のままに俺にぶちまけるんだ!」
カズマ「大丈夫! 俺はお前のすべてを受けきって見せる!」
めぐみん「さ、さすがにドン引き……」
カズマ「悪かった! 土下座でもなんでもするから引かないでくれ!」
めぐみん「カズマ……なんで土下座をしてるんです? 今度は何をやらかしたのですか?」
カズマ「ここからだと、めぐみんのパンツ……めぐパンが見放題で……おい! 何をする! やめろ! 俺は正直に答えただけだろうが!」
めぐみん「正直に答えたからと言って、見ていいわけではありません! そ、それに今日のは可愛くないので……その……」
カズマ「っ~//」カァー
めぐみん「な、なに赤くなってるんですか!」
カズマ「い、いや、そういう反応に弱くて……なんかごめんな」
めぐみん「う、うぅ……私は何であんな事を喋って……//」
----俺はチラ見しながら土下座を何度も何度も繰り返した。
カズマ「ダクネス。これを見てくれ。どう思う?」
ダクネス「死ねばいいと思うぞ」
めぐみん「ダクネス。『死ねばいいと思うぞ』は言い過ぎだと思いますよ? 仲間内で死ぬや殺すは冗談でもタブーです」
ダクネス「そ、そうだな。悪かった」
カズマ「そうだぞ。俺だって傷つくんだからな、気をつけろよダクネス」
ダクネス「ぐ……ぐぬぬぬぬ」
めぐみん「で、なんの話だったんですか?」
ダクネス「めぐみんがこっそり買ったブラをカズマが持ってきて『めぐみんにはまだ早いと思うんだが』と」
めぐみん「ぶっ殺」
カズマ「さっき、仲間内で死ぬや殺すは冗談でもって、言ってただろ? す、すいませんでした! 俺が悪かった! なんでもするから許し……や、やめろーーーー!!!」
めぐみん「ゆんゆんと会う予定がありますし、出かけますか。あれ? 靴がありませんね……」
カズマ「温めておいたぜ」
めぐみん「……ぬちょぬちょするんですが……」
カズマ「口の中で温めておいたぜ」キリッ
めぐみん「……」
カズマ「……」
めぐみん「カズマ、他に言う事は?」
カズマ「ちょっとツンっとくる匂い……味だったが大変美味しかったです。ごちそうさまでした」
めぐみん「カズマ! 土下座しなさい!!」
めぐみん「ゆんゆん。まだ来てませんね」
カズマ「そうだな」
めぐみん「正直うざいんですが、なぜ私に抱きついているのですか?」
カズマ「今日は寒いからな。めぐみんの体を温める為に抱き着いているんだ。決してやましい気持ちなどない!」キリリッ
めぐみん「じゃあ、もっとひっついてください。中途半端に寒いです」
カズマ「ったく、また土下座かよ………ふゃっ//」
めぐみん「さあ、どうしたんですか?もっと寄っていいんですよ?」スリスリ
カズマ「い、いや、悪かった! 土下座でも何でもするから勘弁してください! 気持ちいいです! 最高ですから!!」
ゆんゆん「めぐみん。おまたせー…………か、カズマさん?」
めぐみん「ゆんゆん遅いですよ! ゆんゆんのせいで私がどんな目にあった事か!」
カズマ「遅いぞゆんゆん! ゆんゆんが遅いせいで、俺が何度土下座をした事か!」
ゆんゆん(カズマさん、なんで土下座してるんだろう?)
ゆんゆん「へぇ。それで二人でイチャイチャしてたんだ」
めぐみん「イチャイチャ!? そんな事していません!」
カズマ「ほら、めぐみん。お昼の弁当……あーん」
めぐみん「……ん。もぐもぐ。カズマ、美味しいですよ」
カズマ「ふふふふ。最近料理スキルのレベルを上げたからな」
めぐみん「で、ゆんゆん、さっきの話ですが」
ゆんゆん「やっぱりイチャイチャしてる」
ゆんゆん「じゃあね。めぐみん。イチャつくのもほどほどにしなさいよ」
めぐみん「だから違うと何度説明すれば……はぁ……」
カズマ「ほら、帰るぞめぐみん」
めぐみん「はぁ……ニヤニヤしたゆんゆんを見ると腹が立ちますね」
カズマ「それはあるな。そのうち仕返しをしよう」
めぐみん「……」スタスタ
カズマ「……」スタスタ
めぐみん「今日は冷え込みますね……」
カズマ「……」
ギュッ
めぐみん「っ」
カズマ「ほ、ほら、めぐみんの手が寒そうだから、手を繋いだだけで……仕方なくだな」
めぐみん「……繋ぎ方……間違ってますよ」
カズマ「え?」
ギュッ
カズマ(恋人繋ぎだと!?)
めぐみん「……」
カズマ「……」
めぐみん「に、ニヤニヤしないでください! いやらしい!」
カズマ「お、お前だって頬を染めて俯いていたくせに!」
めぐみん「ぐぐっ……。まぁ、それはおいておいて、早く帰りましょう。アクアやダクネスが待ってます」
カズマ「あ、ああそうだな。急いで帰ろう」
俺達は急がずゆっくり帰った。
めぐみん「さて、お風呂に入りますか」
カズマ「……」
めぐみん「で、カズマは何をしているのですか?」
カズマ「カズマ? 誰の事だ? 俺はスポンジ。さあ、俺を使って体を洗うがよい!」
めぐみん「わかりました。使ってあげますから、少し部屋の外で待っていてくださいね」
カズマ「ひゃっほう」
………
アクア「カズマ、何をしているの? もうみんなお風呂入ったわよ。カズマは入らないの?」
カズマ「ちくしょーーーーーー!あのロリっ子ーーー!俺の純情な気持ちをーーーーーーー!!!!」
めぐみん「カズマ、廊下で仰向けで寝て……何を考えているのですか?」
カズマ「お風呂に入った後のめぐみんのパンツをチェック……って、しまった! めぐみんのパジャマはスカートじゃない!? これでは覗けない!?」
めぐみん「……」
カズマ「めぐみんのゲスを見るような目。なれると気持ちいいな……はぁはぁ」
カズマ「それにめぐみんがどんなパンツを履いているか考えると俺の股間が爆裂魔法……ってめぐみん!? 放置プレイはやめてくれ! 俺にはレベルが高すぎる! めぐみーーーん!」
■次の日
めぐみん「朝、目が覚めたら部屋にでかい箱が……」
プレゼント箱「……」
めぐみん「書き置きがありますね『いつも世話になっているめぐみんへプレゼントだ……カズマより』まったく、私達は仲間、気を使う必要なんかないというのに」
プレゼント箱「……」
めぐみん「せっかくのカズマからのプレゼントです。まずは箱の鑑賞を楽しみ、夕方くらいに中を開封しましょう」
プレゼント箱「……」ドンドン
めぐみん「これだけ大きいのです。もしかしたら、等身大カズマ人形かもしれませんね」
プレゼント箱「あ、開けてくれ! ヤバい! ヤバいんだ!」
めぐみん「中身はなんでしょう。ふふっ、楽しみですね」
プレゼント箱「と、トイレが! ヤバい! 開けてくれ! お願いだ! 土下座でも何でもするから!!」
カズマ(今日から屋敷にいる時は、全裸になることにした)
カズマ(この姿は生まれてきたままの姿、いわば正装のような物だ。何も恥ずかしいことはない。ネクタイ? それよりめぐみんのパンツを被ろう)
カズマ「……」
カズマ(これだ……。めぐみんのパンツを被ったお陰でさらに正装感が……さすがめぐパンだ!)
ウロウロ
カズマ(ダクネスは耳まで真っ赤にして顔を伏せ、アクアとめぐみんは俺をジロジロと見てプークスクスと笑っている)
カズマ(やっぱりダクネスはいいな……)
ゆんゆん「あれ?今日は一人?」
めぐみん「ええ、そうですが、なぜ疑問形なのですか?」
ゆんゆん「めぐみんって最近カズマさんといることが多いから、今日も二人で来るのかなーって」
めぐみん「ああ、あの男なら、屋敷内を全裸でうろうろしていたので、ダクネスから説教をくらっています」
ゆんゆん「ぜ、全裸っ……//」カァー
めぐみん「おい、私の男で変な妄想をするのは止めて貰おうか」
ゆんゆん「し、してない! してないんだからね!」
■帰り道
めぐみん(あっ、雨が降ってきましたね……)
めぐみん(仕方ありません。少し雨宿りしますか……)
………
めぐみん(はぁ……。雨のやむ気配がしませんし、濡れて帰りますか……)
「めぐみーん」
めぐみん「え?」
カズマ「ほら、傘持ってきた」
めぐみん「なんでここがわかったんですか?」
カズマ「ゆんゆんと会っているなら、だいたいこの辺りだろうな~って探してたのさ」
めぐみん「そうでしたか」
カズマ「伊達にストーカーしてないからな!」
めぐみん「は、反応に困るのですが……というか自覚あったんですね」
カズマ「よし、帰るぞ。帰り道に夕飯の食材買って帰ろうぜ」
めぐみん「はぁ……そうしますか」
カズマ「……あっ」
めぐみん「あれ?傘が一本しかありませんが?」
カズマ「わ、忘れた……」
めぐみん「はぁ……。あなたという男は肝心な所でしまらないんですね。迎えに来てくれた時は、かっこいいと思っていたのですが」
カズマ「す、すまん」
めぐみん「じゃあ、こうしましょう」
カズマ「え?」
照れくさそうにするカズマを横に、私達は相合傘で夕飯の食材を買いに行った。
■次の日
カズマ「弁当~♪弁当~♪」
めぐみん「カズマ。ご機嫌のようですね。どうしたのですか?」
カズマ「ほら、いい天気だろ? 今日の一日一爆裂は少し遠出して、爆裂魔法で壊した岩でも眺めながら弁当食べようぜ」
めぐみん「それはいいですね」
カズマ「だろ?」
めぐみん「それでお弁当の中身はなんなのですか?」
カズマ「着いてからのお楽しみだ!」
………
めぐみん「ここにしましょうか」
カズマ「そうだな。じゃあ俺は弁当を広げて……」
めぐみん「それでそれでお弁当の中身はなんなんですか?」
カズマ「ふふふふふ。聞いて驚け!」
カズマ「春のめぐパン祭りだ!」
「『エクスプロージョン』ッッ!」
「おい! めぐパンが消し飛んだじゃないか! 俺の大切なコレクションを! やんのかコラァ!!」
「へぇ~、そうきますか。こちらとしてはカズマを訴えてもいいんですよ?」
「すいませんでした! なんでもするから許してください!」
「また『なんでも』ですか……。じゃあ、『なんでも』するカズマに罰を与えます」
「うっ……お、お手柔らかに頼む」
「今日はお姫様抱っこして、屋敷に帰ってください」
「は?」
「私は爆裂魔法をうつと動けない事くらいしっているでしょう? いつものようにおぶさって貰っても罰になりません。でもお姫様抱っこなら腕とか疲れるでしょうし罰になります」
「ったく、めぐみんくらいなら楽勝だよ。罰にはならないって」
「いいましたね!?育ち盛りの私を抱っこするのが、いかに大変か!思い知らせてあげます!」
「よし!じゃあ行くぞ!んっ……」
「っ~//」
「//」
(顔が近い……//)
「か、カズマ、なんで顔が赤いんですか?」
「いや、これは……って、めぐみんの方が赤いぞ?」
「当たり前ですよ。好きな人の顔が目の前にあるんですから」
「ぐっ//」
「ふふっ。さらに赤くなっちゃいました」
「お、お前は……」
「まったく……普段は変態行為ばかりするくせに、なんでこういう時はヘタレなんでしょう」
「うっせえ!さあ帰るぞ!」
「このままダクネス達に見せつけましょう。私達の仲を!さあ、早く!」
そんな事を言いながら、めぐみんは頬を染めながら微笑んでいる。
はぁ……。そんな顔見たら、男として頑張るしかないな!
俺は左手にめぐみんの太もも、右手に微かに当たるめぐみんの胸の感触を楽しみながら帰路に就いた。
終わり
これにて終わりになります。
読んでくれてありがとうございました!
また機会があればよろしくお願いします!
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