【R-18】川内型と夜戦の日々~鎮守府夜伽百景【艦これ】 (156)

提督「参ったな…また長引かせてしまった」

 夜の鎮守府。廊下を足早に私室へと急ぐ。今夜の約束を忘れたわけではない。寧ろ片時も頭から離れず、そのせいで若干作業効率が落ちたきらいもある。
 私室の扉の前に着いた。鍵は掛けていない。きっと、彼女はもうこの中で待っているだろう。
 ノブを掴み、捻る。

提督「すまない、執務で遅くなった…」

 謝罪の言葉と共に扉を開け、室内に滑りこむ。

提督「…?」

 静かだ。人の気配も薄い。
 靴を脱ぎ、畳の上に上がる。それから、電灯のスイッチを押して

提督「っ!?」

 初めて、気付いた。部屋の真ん中で座り込んで、黙って下を向いている人物に。



川内「…」





SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1461335567



『はじめてを、もういちど』

【R-18】川内と夜戦の日々【艦これ】
【R-18】川内と夜戦の日々【艦これ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1440089652/)

【R-18】川内型と夜戦の日々~時々、叢雲【艦これ】
【R-18】川内型と夜戦の日々~時々、叢雲【艦これ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1446564687/)

【艦これ安価】川内型と夜戦の日々~バケツパニック編・甲作戦【R-18】
【艦これ安価】川内型と夜戦の日々~バケツパニック編・甲作戦【R-18】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1457437470/)

の前・後日談、幕間、キンクリ集です。

・貴方は上のスレを読んでもいいし、読まなくてもいい

・思い付いた順に書きます。どの時系列かは触れようと思いますので気になる方は参照してみてください

・失踪予備軍

提督「川内…」

 僕の声に、川内がはっと顔を上げた。

川内「提督…おかえりなさい」

提督「ずっと待ってたのか」

川内「うん」

 ぎこちない笑みをこちらに向ける川内。握り締めた二つの拳が、小さく震えている。その、左の手の、薬指に光る銀。

提督「…楽にしてて良かったのに」

川内「あはは…」

 笑ってみせるが、目が潤んでいる。
 僕は屈むと、そっと彼女の肩に手を置いた。

川内「っ」

提督「! すまん」

川内「だ、大丈夫、だから…」

 ゆっくり立ち上がると、恐る恐る僕の胸に手を当てた。

川内「…うん、大丈夫」

提督「じゃあ」

 腕を上げ、その体をそっと抱き締めた。

川内「! てい、とく…」

 初めて掻き抱いたその体は、拍子抜けするほど小さく、怯えるように震えていた。
 …いや、実際に怯えているんだ。僕のせいで。

川内「提督…」

 僕の腕の中で、川内が顔を上げた。目を閉じ、口を突き出すようにすぼめている。

提督「わ、分かった」

 腹を括ると、下に向かって口を突き出した。

川内「ん…」

 大きくないはずの身長の差が、とんでもなく遠く感じられる。胸の高鳴りを抑え、顔を下へ、下へ、下へ…

川内「…んっ」

 触れた。柔らかい、温かい感触。
 初めて触れた川内の唇は、食べ飽きた砂糖菓子のように、苦かった。

川内「んっ…んん…」

提督「っ…」

 お互い何をしていいか分からず、唇で触れ合ったまま固まった。時折押し付けるように首を動かしては、前歯にぶつかって慌てて離す。
 やがて、息が苦しくなってきた。

提督「…っ、はぁっ」

川内「はぁ…ふぅ」

提督「キス、したんだな」

川内「うん。提督と…」

 掠れた声で言うと、突然その体から力が抜けた。

提督「大丈夫かっ!?」

 崩れ落ちる川内を咄嗟に抱きかかえる。

川内「ごめん…何か、緊張の糸が切れちゃったみたい」

提督「緊張したか。そうだよな」

 彼女を抱いたまま、一緒に座り込んだ。

提督「…布団を敷こうか」



 先日の任務で、報酬として送られてきた煎餅布団。一組の布団に二つの枕を見て、二人して赤面したものだ。
 敷布団の上に、向い合って座った。そうして、互いの服に手を伸ばした。

提督「ここは…こうなってるのか?」

川内「そう。このボタンを外すと、上着が」

 はらり。制服の上着が外れて落ちた。

川内「っ!」

 反射的に、腕で胸元を覆う川内。隠されたその下には、ブラもサラシも見当たらない。

提督「おまっ…下着くらい付けろよ…」

川内「い、良いじゃん別に! …ちょっと、心の準備が」

 彼女は深呼吸すると、ゆっくりと腕を下ろした。
 拘束を脱した、彼女の肌。日焼けから逃れた、白く、控えめな二つの膨らみ。

川内「…どう、かな」

提督「…」

川内「提督?」

提督「っ、あっ、ああ」

 彼女の声に、我に返る。無意識の内に剥き出しの胸を凝視していたようだ。

提督「その、さ…触って、いいか」

川内「! …うん」

 そっと、手を伸ばす。指が、柔肌を軽く突いた。

川内「っ…」

 肩が震え、乳房にぞわりと鳥肌が立った。
 鼓膜を破らんばかりに高鳴る心臓を抑えながら、指を、掌を、彼女の肌に沿わせていく。

川内「っ、ぁ…」

提督「…」

 やがて…片方の乳房が、僕の手の中にすっぽりと収まった。熱く火照った肌の向こうに、同じくらいに早鐘を打つ心臓を感じた。それから、掌を突く硬い先端…

提督「…川内っ」

 その手で、彼女の体を押した。

川内「あっ」

 布団の上に、仰向けに倒れる川内。その上に覆いかぶさる僕。
 …蘇る、あの日の記憶。

提督「! す、すまないっ!」

 慌てて手を離し、飛び退いた。
 しかし、彼女の目に恐怖はもう無かった。

川内「…良いよ。だから」

 スカートを外し、白いショーツを引き下ろす。一糸纏わぬ姿で、彼女は僕に両腕を差し伸べた。

川内「ねえ。来て」

提督「川内…川内!」

 ズボンも下着も脱ぎ棄てて、彼女の胸に飛び込んだ。がむしゃらに唇を合わせた。今にも暴発しそうな欲望の塊を、彼女の中に…中に……

提督「…あ」

川内「どうしたの?」

 怪訝な目で僕を見る川内。
 僕は、惨めな気持ちで答えた。

提督「…鉄兜、買い忘れてた」

今夜はここまで

サブタイ見たら分かると思いますが、これは川内と提督がケッコンして初めての共同作業の話です

こんな風に、本編の時系列から外れた話も書こうと思ってます



明石「ふわぁぁ…あっ、てっ、提督っ! お疲れ様です」

提督「ああ。遅くまでご苦労」

明石「えっと、何か買われますか?」

提督「ああ、それなんだが…」

コト

明石「へ? …っっっ!!?」カァァァァ

提督「な、内密に頼む…」

明石「は、はいっ」ピ

明石「二千円です…」ガサガサ

スッ

提督「ん、ありがとう」ゴソゴソ

提督「…では、おやすみ」

明石「失礼します」

明石「…その、頑張ってくださいね」

提督「! あ、ああ」



 部屋に戻ると、川内は布団に包まって寝息を立てていた。

提督「…」

 静かに、その隣に滑りこむ。
 いつもの二つ結びも解いて目を閉じた彼女は、歴戦の戦士であることが嘘のような、無邪気な表情をしていた。

川内「…ん」

 僕の存在に気付いたか、ふと目を開ける。それから、こちらに顔を向けた。

川内「…おかえり」

提督「ああ、ただいま」

川内「買ってきた?」

提督「ああ。…どうする、今日はもう寝るか」

川内「ううん。したい」

 掛け布団をめくって起き上がった。買ったばかりの鉄兜の箱を開けていると、川内はおもむろに僕の股間に手を伸ばした。

川内「…」

 そっと、萎びた肉棒をつついてみる。

提督「何だ、気になるか」

川内「うん…」

 両手で包み込むように握ってみる。それから、ぎこちなく前後に扱いてみる。

川内「これで気持ちよくなるの…?」

提督「大体そんな感じだな。…ほら」

 不慣れながらも確実な刺激に、そこは少しずつ硬くなっていく。

川内「わ、凄い」

提督「そっちも、準備しないとな」

 恐る恐る開かれた、彼女の脚の間に手を入れる。薄い茂みに覆われた秘部に、指を伸ばした。

提督「…」

川内「…っ」

 大陰唇に指先が触れると、川内は微かに息を呑んだ。秘裂を押し広げると、更に奥へ。女性器の構造を確かめるように、指を動かした。

川内「っ…提、督」

提督「…」

 クリトリスの位置が分からずあちこち弄っていると、不意に川内が僕の手に触れた。

提督「…あ、ああ」

 中指で、膣穴の入り口を探り当てる。

提督「痛かったら言うんだぞ」

 ゆっくりと、膣内へと指を挿れた。

川内「あ、あっ…」

提督「大丈夫か」

川内「んっ…うん、あぁ…」

 まだ硬く強張った彼女の膣内は、指一本挿れるのがやっとだ。少しずつ広げるように、小刻みに指を動かす。

川内「んっ、あ、あっ、何、これっ、んっ」

 ぷるぷると震える柔肉に、段々と熱い液が滲んできた。戸惑うような彼女の声に、水気が混じり始める。

川内「あっ、んっ、あぁっ、はぁっ、んっ…」

 愛液が、掌まで溢れてきた。僕は指を抜くと、ゴムの包みを破った。

提督「えっと、こっち側を当てて…」

 凹んだ側を亀頭に当てて、巻かれた縁の部分をくるくると竿にかぶせていく。

提督「これで…良いのか?」

川内「えっ、そういうの使ったこと無いの?」

提督「本来の目的では…」

川内「まさか…提督って、童貞だったの」

提督「…」

 黙り込む僕に、川内が吹き出した。

川内「何それ、それなのに私を襲ったんだ」

提督「…すまなかった」

川内「もういいよ。こうやって責任取ってくれたんだから」

 そう言うと彼女はごろりと体を倒した。そうして、脚を開いて言った。

川内「…さ、早く頂戴」

 脚の間に割って入ると、屹立したペニスを掴んで彼女の膣口にあてがった。

提督「ここだよな…?」

川内「うん…」

提督「じゃあ、挿れるぞ」

 ゆっくり、腰を前に進める。

川内「あっ、挿入って、あぁっ」

提督「くっ、う…」

 あの日ほどではないが、キツい。力を込めてねじ込まないと、押し出されてしまいそうだ。
 どうにか根本まで挿入ると、川内は両腕でぎゅっと僕の体を抱き締めた。

川内「…挿入ったね」

提督「ああ」

川内「提督…」

 キスをした。唇と唇で触れ合っていると、歯に柔らかいものが触れた。小さく歯列を開くと、ぬるりとして温かいものが、口の中に滑り込んできた。

川内「んっ…むぅ…」

 舌で舌を受け止めると、そのまま絡めた。

川内「ちゅっ…んぅ…ふっ…」

 彼女の体から震えが引き、噛みつくような膣内の締め付けが和らいでいく。
 口を離すと、唇から糸が引いた。見下ろす彼女の顔は上気して、寝起きの時のように蕩けていた。

川内「提督…ねえ、提督」

提督「どうした?」

川内「提督……好き」

提督「! …ああ、僕も」

 今までで一番、心臓が激しく鼓動する。深呼吸して、彼女の目をじっと見つめた。

提督「愛してる、川内」

川内「…あぁ」

 突然、その目から涙が零れ落ちた。

川内「ああぁぁ…提、督……好き、大好き」

提督「川内…好きだ…」

川内「私たち…やり直せるよね。あんな馴れ初めでも…」

提督「もちろんだ。これから、一杯、愛しあおう」

川内「提督、約束だよ」

提督「ああ」

 抽迭を始めた。触れ合う肌を感じながら、ゆっくりと、大きく。

川内「んっ…んっ…はぁっ…」

 腰がぶつかる度亀頭に触れるのは、子宮の入り口か。絞り出すような声が、半開きの唇から漏れ出す。

川内「あっ、あぁん…はっ、んっ…んっ」

提督「はぁっ、はぁっ…」

 性感の波が、腹の奥に押し寄せた。無意識に腰の動きが速くなっていく。

川内「んっ、んっ、あ、あっ、んんっ」

提督「はっ、川内っ、あぁっ、あぁ…」

 もはや彼女を気遣うことも忘れて、夢中で腰を振る。

川内「あぁっ、んっ、はっ、てっ、提督っ、提督っ!」

 体が熱くなる。腰に力が入る。やがて、ペニスの根本にふわりと浮かぶような感覚が走った。

提督「出すぞっ」

川内「んっ、出して、提督、んっ、あぁっ!」

 強く彼女を抱き締めて、僕は射精した。

提督「はぁっ…あぁ…っ」

川内「んっ…」

 びくんびくんと尿道が震え、熱い子種が噴き出す。川内の胎内を目指したそれは、出てすぐゴムに阻まれて亀頭に纏わりついた。

提督「はぁ……ふぅ」

 射精が終わると、腰を引いてペニスを抜いた。

川内「気持ち良かった…?」

提督「あぁ…」

 どうにかゴムを外すと、苦戦しながらも口を結んだ。

提督「…お前、イってないのか」

川内「私のことは気にしないで」

提督「いや、それじゃあ気がすまない。ちゃんとお前にも気持ちよくなってもらわないと」

川内「じゃあ、これからも目標だね。…一緒に、イくこと」

提督「ああ、頑張ろう」

『はじめてを、もういちど』および今夜の更新はここまで

カミ車もらえる任務のためにキス島を目指してるけどまっっっっったくボスに辿りつけない

あっそうだ(唐突)

これ見たいってシーンがありましたら前スレが残ってるのでdat落ちするまでは書いてもらって大丈夫です。安価スレの方でも構いません

『ハーレムへの第一歩』



那珂「…行動で示して欲しいな。私も、神通お姉ちゃんも。一緒にシてよ」



 夜食もちゃぶ台も片付けて、布団を敷いた。

提督「三人じゃ狭いかな…」

神通「これくらいなら我慢します」

那珂「くっついてる方が良いもんね」

提督「それもそうか」

 それぞれ、着ている服を脱いだ。裸になると、三人で顔を見合わせた。

提督「どっちから行く?」

神通「私は後でも」

那珂「じゃあ遠慮無く」

 那珂が近寄ってくる。その体を抱きとめると、二人で布団に倒れ込んだ。

那珂「ん…ちゅ」

 唇が触れるや否や、ぬるりと舌が入り込んでくる。絡める間もなく歯列をなぞり、唾液をたっぷり染み込ませると、口の中身をちゅるちゅると吸う。

那珂「ちゅぅ…っ、んっ…っは!」

 口を離すと、腹の上に這い上がってきた。腰に馬乗りになると、半勃ちのペニスを掴んで自らの膣内に無理矢理ねじ込んだ。

那珂「んっ…と」

提督「おおう、挿入った…」

 肉棒を受け入れると、那珂は深く息を吸った。
 …久々の、アレだ。

那珂「んんっ…はぁっ!」

 次の瞬間、彼女の膣内が激しくうねりだした。

提督「あぁっ、やっぱり、うわっ」

 ペニスはたちまち膨れ上がり、窮屈そうに膣壁を押す。小刻みに震え、いよいよ精液を吐き出そうとしたところで、那珂が動きを止めた。

提督「…あっ」

那珂「そんな勿体無いことはしないよ」

 そう言うと彼女は、焦らすようにゆっくりと腰を振り始めた。

那珂「んっ…あんっ…んんっ…」

 温かい肉のひだが、ねっとりと絡み付く。一番下まで腰を落とすと、先端が膣の最奥にぶつかり、その度に肩が跳ね、締め付けが一瞬強くなった。

那珂「はぁっ…んっ、あっ、んっ、ん…」

 だんだん、焦れったくなってきた。
 僕は体を起こすと、彼女の尻を両手で掴んだ。そのまま上下に揺する。

那珂「やぁっ、あぁんっ、あっ、やっ」

 突然のペースアップに、嬌声を上げながらいやいやと首を振る那珂。僕は構わずに抽迭し続ける。

那珂「あぁっ、あはぁっ、んっ、あっ、はっ、ああっ」

提督「一旦、出すぞ」

 腰を強く押し付けると、射精した。

提督「っ…うっ」

那珂「はぁ…はぁ…」

 布団の上に寝かせペニスを抜くと、那珂は不満気に口を尖らせた。

那珂「ちょっとぉ、那珂ちゃんまだイってない」

提督「それは悪かった…」

神通「ですが、もう交代ですよ」

 後ろから神通が割り込んできた。彼女は僕の前に寝そべると、萎えてべとべとの肉棒を口に含んだ。

神通「ん…むぅ…」

 緩やかな刺激を感じながら、僕は那珂に手招きした。

那珂「なぁに?」

 近寄ってきた彼女の腰に片方の手を伸ばすと、未だ乾かぬ秘裂に指を挿し込んだ。

那珂「あんっ…」

 奥のほうを掻き回すと、先ほど出した精液が愛液と混じって漏れ出してきた。

那珂「やっ、お布団汚しちゃう」

 枕元からティッシュ箱を手繰り寄せると、数枚抜き出して汁を拭う。
 そうこうしている内に、ペニスが元の硬さを取り戻してきた。

神通「では、失礼します…」

 肉棒を口から離すと、代わりに膣口をあてがう。それから対面の向きで腰を沈めた。

神通「んあっ…」

 狭い膣内に肉棒が挿入っていく。前戯もまだなのに濡れているのは、那珂としている間に自分で慰めたからか。

神通「んっ、んっ、んぁっ、んっ」

 小刻みに腰を上下させる神通。片手で揺れる尻を抱きながら、もう片方の手で那珂の秘部をくすぐる。

那珂「あんっ、んんっ…っ、ふっ、んっ…」

神通「んあっ、んんっ、ん、く、あぁっ」

 神通が僕の首にしがみつく。腰の動きがが速くなっていく。

神通「んあぁっ、あんっ、んっ…っ…」

 頭を引き寄せて、唇を重ねた。貪るように舌を絡めあいながら、抽迭を更に速める。同時に、那珂への愛撫も激しくなっていく。

神通「んっ…っ…っは、はぁっ、むっ…」

那珂「ああんっ、ああっ、やぁんっ、あんっ」

 指を咥えた那珂の膣内が、にわかに震えた。

那珂「あああんっ!」

神通「っ、んあぁっ、あぁっ…!」

 一拍遅れて、神通が声を上げ絶頂する。ペニスを強く締め上げる彼女の中に、精を放った。

神通「っ…あぁっ…ん…」

那珂「はぁっ…んぅ…」

 一息つくと、那珂は立ち上がった。

那珂「シャワー浴びてくるね」

提督「ああ、行ってこい」

神通「んっ…」

 ペニスを抜き、僕の膝から降りる神通。

神通「では、私も」

 そう言うと彼女も、那珂を追って浴室へと消えた。

提督「あぁ眠…」

 ぼやきながら布団に横になる。今日一日、大忙しだった。
 欠伸が出る。二人が上がったら、僕もシャワーを浴びよう。そんなことを考えながら、目を閉じた。



「ちょっと! 何やってるのよ、いい加減起きなさいよ!」

『ハーレムへの第一歩』及び今夜はここまで

1スレ目の休日編で秋刀魚の犠牲になった3Pシーンでした

地元でアーケード置いてるゲーセンが微妙に遠い…

最初の川内のは1スレ目よりも更に昔の話ですよ
強いて言うなら秋刀魚編で提督がちらりと触れた『ケッコンして初めて寝た時』の模様



「アンタが司令官ね。 ま、せいぜい頑張りなさい」



『をとめのすがた しばしとどめむ』

 随分と気の強そうな娘だ。そのくせ、白い制服の上からでも分かるほどに痩せている。これが、今世界を危機に陥れている深海棲艦に、唯一対抗できる兵器だというのか?



 …と、僕が最初の秘書艦、叢雲に抱いた印象は、お世辞にも良いものとは言い難かった。

 それから数週間。

叢雲「やり直し。ったく、何回言ったら分かるのよ!?」

 突き返された紙面は、白と黒と、圧倒的な赤に染まっていた。

叢雲「…何よその顔。文句があるなら言ってみなさいよ」

 大アリだ。そもそも、この間まで航海法や火器の操作を習っていたというのに、どうして急に艦隊運営の話になったのだ。おまけに、その『艦』も…

叢雲「仕方ないじゃない。深海棲艦には、アンタたちの時代の兵器が通じないんだから」

 それだってもう聞いた話だが、未だに訳が分からないんだ。確かに得体の知れない存在だが、姿あるもののはず。それなのに、どうしてミサイルも魚雷も使えないんだ?

叢雲「それが分かれば苦労しないわよ。あたしたちの頃とは比べ物にならない、馬鹿みたいに高性能な兵器が、あいつらを狙うと途端に明後日の方向に飛んで行くんだから。…でも、もし理由があるなら」

 あるなら?

叢雲「兵器を制御するこんぴゅーた、とやらと、アンタたち命あるもの…それぞれ、見える世界が違っているのかも知れない」

 …。

叢雲「…ほら、無駄話はおしまい! さっさと書き直す!」



 それから、一ヶ月後。

元帥「本日付で、君を大佐に昇格とする」

 …はい?

元帥「同時に君には、第十一駆逐隊の司令を務めてもらう。明日、引き合わせがあるから、秘書艦と準備しておきたまえ」

 …はっ。
 ありがとうございます、これから一層精進してまいります。


 その翌日。

 この間中佐になったばかりだというのに、今度は大佐になれという。昇進が早いのは結構だが、どうにも信じがたい。

叢雲「ほら、しゃんとしなさいよ。腐っても艦隊司令官の一員になるのよ」

 そうは言ってもなあ…
 ところで、お前もその、第十一駆逐隊のメンバーになるのか?

叢雲「ええ、そうよ。本当は別の駆逐隊のはずだったのだけれど、僚艦がまだ一隻も建造されてなくて。十一駆には昔いたことがあるから、しばらくそこに所属することになるわ」

 建造、ね…
 同じ駆逐隊なんだから、姉妹でもあるんだろう? それが、生まれるんじゃなく建造されるって、なんだかおかしな気分だ。

叢雲「あのねぇ、あたしは艦娘よ? あんたとは違うの」

 それはそうだが…

叢雲「! ほら、吹雪たちが来るわ」

 彼女の言葉と同時に、部屋のドアがノックされた。
 入るよう声をかけると、遠慮がちにドアが開いた。

「失礼します」

 ぞろぞろと入ってきたのは、同じセーラー服を纏った四人の少女。聞いた話では叢雲とも同型らしいが、それとは随分と見た目が違う。
 一斉に敬礼すると、まず最初に、右端の一つ結びの娘が口を開いた。

吹雪「初めまして! 本日付で司令官のお世話になります、第十一駆逐隊旗艦、吹雪型一番艦の吹雪です。よろしくお願い致します!」

 次に、その隣のおさげ髪の少女。

白雪「吹雪型二番艦、白雪です。よろしくお願いします」

 続いて、髪の長い、眠そうな目の娘。

初雪「同じく三番艦、初雪です…よろしく」

 最後に、ショートヘアの娘。

深雪「同じく四番艦、深雪だよ! よろしくなっ!」

叢雲「…吹雪型五番艦、叢雲。以上、五隻。本日を以って貴官の指揮下に入ります。これから、よろしく頼むわよ」

 ああ。こちらこそ、よろしく。

 ひとまず良い子たちそうだ。少なくとも、叢雲以上の跳ねっ返りはいなさそうなことに、取り敢えずほっと胸を撫で下ろしたのであった。


叢雲「…あぁもう、さっきからソワソワしてるんじゃないわよ!」

 し、仕方ないだろ! 初めての遠征なんだし…

叢雲「あの子たちだって、今まで遊んでたわけじゃないのよ。きっと、無事に戻ってくるわ」

 …そうだな。うん、きっとそうだ。



白雪「お疲れ様です、司令官。お茶をお淹れしました」

 お、ありがとう。気が利くな。

白雪「いえいえ。五人組の駆逐隊だと、四人で出る任務の時どうしても一人余ってしまいますから。その分、しっかりお勤めしないと」



 おーい、初雪ー、いい加減起きたらどうだー?

初雪「…んんっ」

 こら、起きろ。皆もう出撃してしまったぞ。

初雪「え〜、私今日は休みなんだけど」

 休みじゃなくて控えだろ。ほら、さっさと布団から出る!

初雪「うえぇ…司令官、何かだんだん叢雲に似てきた…」



 …

深雪「…」

 また、廊下で電とぶつかったそうだな。

深雪「いやー、今度こそ避けられると思ったんだけど」

 避ける避けないじゃなくて、廊下は走るなといつも言ってるだろう。電がまた泣いてたぞ。

深雪「参ったなぁ…もう気にするなって、いつも言ってるんだけど」

 …とにかく、気をつけるんだぞ。次は無いからな。


吹雪「私、貴方が司令官で良かったと思います」

 いきなりどうしたんだ?

吹雪「いえ、その…失礼ですが、最近、何だか悩んでおられるようでしたので…もしかして、ご自分の働きに不安を感じておられるのではと」

 不安かぁ…
 …ああ、いや、違うんだ。お前たちのことは信頼してる。ただ…

吹雪「ただ?」

 心配なんだ。…叢雲が。

吹雪「叢雲ちゃん、ですか?」

 ああ。彼女、いつも私に、もっとお前たちと接するように促してくるんだが、その分の書類仕事を残らず独りでやってしまうんだ。ありがたいと言えばそうなんだが、ちゃんと休めてるか心配でな。

吹雪「そうですか…実はあの娘、いつも一緒にご飯を食べようとしなくて…私たちも心配してたんです」

 そんなことが…
 すまないが、お前たちの方でも気を付けておいてくれないか。

吹雪「はい!」



 …暑い。寝苦しい夜に耐えかねて、僕は布団を抜け出した。外の空気でも吸おうと廊下に出ると、仕事部屋から明かりが漏れているのに気付いた。
 そっとドアを開け、部屋の中を覗く。

叢雲「…」

 …まだ起きてたのか。

叢雲「! 何、起きてきたの」

 暑くて起きたんだ。そっちこそ、こんな遅くまで何してる?

叢雲「書類の残り。昼間、吹雪に邪魔されたから」

 ! 邪魔って…

叢雲「別に、休まなくたって大丈夫なのに。余計なお世話なのよ」

 彼女は、私の指示でお前に目を掛けていたんだ。お前が、あまり無茶をしないように。

叢雲「あのねぇ…艦娘と人間は違うの。休まなくたって平気なのよ。いい加減分かりなさいよ」

 だが、吹雪たちはそうでもなさそうだぞ。

叢雲「…色々いるのよ」

 色々って何だ。同じ艦娘なんじゃないのか

叢雲「ああもう、うるさいわね! 明日も早いんでしょ? さっさと寝なさいよ。あたしは…にう、寝るわ」

 ああ、そうか。そうしてくれ。
 …おやすみ。

叢雲「おやすみなさい」

今夜はここまで

リクエストにあった、叢雲との馴れ初めです。
時系列飛び飛びだから読みにくくて仕方ないな…

>>31
叢雲「にう、寝るわ」→「もう、寝るわ」

にうって何だよ(哲学)


吹雪「では、行ってきます!」

 ああ。気を付けて行ってくるんだ。
 …旗艦。ウチの娘たちの初めての艦隊決戦だ。どうか、無事に連れて帰ってきてくれ。頼む。



川内「まっかせてよ。と言っても、機動部隊の護衛だから直接叩くことは少ないと思うけど。あーあ、新米たちに夜戦の楽しさを教える絶好の機会なのに」



白雪「お、お手柔らかにお願いします…」

深雪「いやぁ、わくわくするなぁ!」

初雪「…帰りたい」

叢雲「馬鹿言うんじゃないわよ、まだ出撃してすらいないのに。…じゃあ、しばらく空けるから、あとはよろしく頼んだわよ」

 ああ。任せておけ!


 …叢雲、叢雲!

叢雲「…何よ、騒々しい」

 お前…大怪我してるじゃないか! 早く治さないと。

叢雲「だから、これから直しに行くんじゃない。ほら、さっさとどいたどいた」

 何でそんな平気な顔をしているんだ。お前…

 

 腕が、ちぎれてるじゃないか…



叢雲「このくらいいつものことよ。入渠すれば元通り」

吹雪「あの…お気持ちは分かりますが、入渠を優先してあげてください。本当に大丈夫なので」

叢雲「そういうこと。…言っておくけど、川内を責めようなんて思わないでよ。アイツの指揮じゃなきゃ、もっと悪い結果になってたわ」

 …

叢雲「…さ、行くわよ」

吹雪「失礼します…」



叢雲「…おはよう」

 叢雲! 怪我はもう…

叢雲「なぁに鳩が豆鉄砲食ったみたいな顔してるのよ。ええそうよ、もう腕も元通り」

 どう、して

叢雲「これが人間と艦娘の、大きな違いの一つよ。分かったらさっさと報告書作る!」


叢雲「…ったく、ほんっとうにアンタって馬鹿ね」

 悪かったな…ゲホッ、ゴホッ

叢雲「ああもう、そんなことしてないで寝ときなさいったら!」

 よせ、近寄るな。感染るぞ。

叢雲「伝染らないわよ! ほら、さっさとそれ寄越す」

 だが、これ以上お前を働かすわけには

叢雲「それで自分が風邪引いてちゃ世話ないわね」

 うっ…

叢雲「あのね、アンタは将校で、艦隊指揮官なんだから。少しは頼ることを覚えなさいよ。でないと」

 でないと、何だ?

叢雲「…まるであたしたち、信用されてないみたいじゃない」

 …!

叢雲「それとも、本当に信用できない? ヒトとも兵器ともつかない存在は」

 そんなことはない! 私はお前たちを

叢雲「じゃあ、任せて頂戴よ。信用してるなら、問題ないわよね?」

 …

叢雲「そしてアンタはもう寝なさい。早く治さないと。皆、心配してるわ」

 …分かった。

叢雲「そう、それで良いのよ」


 いやぁ、また派手にやられたな。

深雪「ちょっとしくじっちまったよ。ま、生きて帰れただけ良かった良かった」

 そうだな。

深雪「…司令官も、最近やっと板についてきたって感じだな」

 そうか? 私はまだまだだよ。

深雪「でもさ、何と言うか…上に立つ人間らしくなってきたって言うか」

 それは、碌でもない人間になりつつあるってことか。

深雪「そ、そんなわけないよ!」

 ははは、冗談だ。ありがたく褒められとくよ。
 …そうだ。もう十二月なんだな。

深雪「全く、早いもんだねぇ」

 どうやら他の駆逐隊ではクリスマスにちょっとしたパーティをするそうだが、私たちもケーキでも買って食べようか。

深雪「ケーキ! 良いね、食べたいね!」

 そいつは良かった。他の皆にも言っておいてくれないか。

深雪「おう、任せときな!」



 …という訳なんだ。

叢雲「クリスマスぅ? 西洋のお祭りじゃないの。あたしたちには関係ないわ」

 悪いな、現代人にその言い訳は通じないんだ。お前にも来てもらうからな。

叢雲「良いわよ別に。あたしがいたって面白くないでしょ。それに、一人抜ければケーキの取り分も増えて一石二鳥」

 そんな悲しいことを言うなよ。それにお前、ここのところまともに飯も食ってないだろ。

叢雲「! …何のこと」

 とぼけるな。初雪から聞いたぞ、食堂にお前が現れないって。それに、酒保でカロリー菓子ばかり買っているともな。

叢雲「…何か問題でも?」

 お前…無茶苦茶やるにも限度があるだろう。このままだと死にかねないぞ。

叢雲「死なないわよ、人間じゃあるまいし。それとも、やっぱりあたしの言うことは信用できないかしら」

 信用してるさ。だが、それとこれとは話が別だ。

叢雲「何が違うのよ」

 だってお前、自分で自分のことも分かってないんじゃないかって

叢雲「馬鹿なこと言うんじゃないわよ!」

 っ…

叢雲「いつまで経っても甘っちょろいことをうだうだと…分かってないのはどっちよ!? これ以上、余計な気を回さないで頂戴」

 そう言い残すと、彼女は去ってしまった。


 …

吹雪「し、司令官…?」

白雪「やっぱり、叢雲ちゃんのこと…」

 …

深雪「なあ、司令官…そんな怖い顔してちゃ、ケーキも肉も美味しくないぜ…?」

 …何を言っている? 私はいつも通りだが

初雪「…やっぱり、これじゃ駄目。呼びに行こう、司令官」



 別に、本人が嫌だと言うんだから無理して誘うことはないのに。
 見たことのない初雪の気迫に負け、渋々執務室に向かう。
 ドアをノックし、呼びかけた。

 おーい、叢雲。いるんだろう?

 …

 叢雲ー、返事くらいしろー?

 …

 …叢雲?

 強くドアを叩くが、反応が無い。
 …まさか。

 おい、叢雲! どうしたんだ!

 ドアを蹴破り、中に飛び込む。
 そこで目に飛び込んできたのは、椅子から転げ落ちて床に横たわる、一人の少女。

 叢雲! おい、しっかりしろ! 叢雲!!

 抱き起こし、呼びかける。しかし、彼女はぴくりとも動かない。
 私は恐ろしい程に軽いその体を抱き上げると、医務室に走った。



軍医「…極度の疲労ですね。しばらく安静にすれば、また良くなるでしょう」

 そうですか…
 申し訳ありません、私が不甲斐ないばかりに

軍医「彼女の噂は聞いています。貴方が気に病むことはありませんよ。これからは、今まで以上にしっかり目を掛けてあげてください」

叢雲「…」

叢雲「…ん」

 ! 気が付いたか

吹雪「叢雲ちゃん!」

初雪「叢雲!」

叢雲「…あら、あたしったら、いつの間に寝て」

 きょとんとする彼女の鼻先に、ケーキを一掬い、フォークに刺して突き出した。

叢雲「…何よ、それ」

 食え。

叢雲「アンタが食べなさいよ。あたしはまだ仕事が」

 食うんだ。さもないと、軍法会議にかけるぞ。

叢雲「軍法会議って…何馬鹿なこと言ってんぐっ」

 ぼやく彼女の口に、ケーキを突っ込んだ。
 驚いたように目を見開く。白いクリームをもごもごと咀嚼する小さな口から、声が漏れる。

叢雲「にゃにこれ、おいひぃ…」

叢雲「甘くて…ッ、ヒクッ…」

叢雲「…グスッ…ぁ…あぁ…うあぁぁぁぁ…あ゛ぁぁぁ…」

 ほら、まだあるぞ。もっと食え。

 声を上げて泣く彼女の口元に、ケーキを掬っては運んでいく。涙と鼻水で顔をぐちゃぐちゃにしながらも、叢雲はフォークに食いつく。

 全部、お前のためにあるんだからな。だから…ッ、遠慮、するな…

叢雲「うえぇぇん…じれいがん……あだじ…あだじぃ…」

 お前は兵器なんかじゃない…人間なんだ…ッ…間違えることもあるッ、あ゛ぁっ、それに…無茶したら、そりゃあ壊れちまうよ…ッ、だから、そんな時は…頼ってくれよ…なぁ…

吹雪「そうだよ…独りで頑張らないで…ね」

初雪「…」

 涙を流しながら呼びかける吹雪に、下を向いて黙り込む初雪。僕は泣き続ける叢雲にケーキを食べさせながら、自分でもボロボロと泣いていた。


 おかしい…これは何かの間違いだ…

叢雲「何よ、落ち着きが無いわね」

 叢雲、丁度いいところにきた。私を一発、殴ってくれないか。

叢雲「はぁ? とうとう頭をヤッたの?」

 いいから、早く。

叢雲「な、何、そこまで言うなら…行くわよ、えいっ!」

 痛っ

叢雲「…これでいい?」

 …痛い。夢じゃない。

叢雲「だから、さっきから何をぶつぶつ言ってるのよ」

 それがだな…こいつを見てくれないか。

叢雲「なにこれ、辞令? どれどれ…『貴官ヲ聯合艦隊総司令官ニ任命ス』…」

 な?

叢雲「…司令官、ちょっとあたしを一発殴ってもらえないかしら」

 …彼女の言う通りに殴りかかろうとしたところで、たまたま入ってきた白雪に憲兵を呼ばれかけ、二人とも冷静になった。そうして、ようやく現実を受け止めることができた。


 …しかし、人間、環境に放り込まれれば慣れてしまうもんだなあ。
 そんなことを考えながら、書類に判を押してゆく。
 ふと、執務室の扉を叩く音がした。

 入っていいぞ。

叢雲「失礼するわ。話って何?」

 おお、来たか。喜べ、吹雪に続いてお前にも、第二次改装が決定したぞ。

叢雲「」

 叢雲?

叢雲「…! あ、あら、そう。それは良かったわね」

 何だ、他人事みたいに。嬉しくないのか?

叢雲「いえ、そうじゃなくて。ちょっと実感が湧かないの。…思えば、もうそんなところまで来たのね」

 …ああ、そうだな。



叢雲「…どうかしら、新しい叢雲は」

 …

叢雲「ちょっと、何か言いなさいよ」

 …お前…成長したんだな。

叢雲「ど、どこ見て言ってんのよ! …ま、いつまでも進歩がないのは嫌だから」

 これから、もっと強くなるんだな。

叢雲「当然よ。期待してなさい」



 …そして、色々あって。



『…好きよ、司令官』

 …これでおしまい。長くなってしまったな。ま、それだけの思い出があるってことだ。
 後悔は無いさ。今こうして、お前にママとの昔話ができるんだ。きっと、間違ったことなんて何一つ無かったんだ。

 ただ、一つ心残りがあるとしたら…

 告白の直前、ママはパパに言ったんだ。『月に叢雲』って。難しい言葉だけどな、まあ簡単に言うと、満月を隠す雲みたいに、自分が邪魔な存在だって、そう言ったんだ。もちろんパパは違うって言ったさ。その時に、もっと気の利いた言い方ができてたらなって、そう思うんだよ。
 例えば、そうだな…

 学校で百人一首は習ったかな? 確かそれにあったと思うんだが

『天つ風 雲の通ひ路 吹き閉ぢよ』…



「ご飯できたわよー」



 …いや、やっぱりやめた。言うほど上手くないし、そもそもパパはそう言うの苦手だ。
 さ、降りよう。ご飯が冷めてしまう。

 …




『叢雲《をとめ》の姿 しばしとどめむ』



 ___風よ吹け。この雲を僕のもとから去らせてくれるな。
 叢雲こそ、僕の天女なのだから。

『をとめのすがた しばしとどめむ』及び今夜はここまで。

この薄ら寒いネタは本編で使おうと思って忘れてたものです


それにしてもアーケードむずいっすね。主砲が全然当たらなくて迷わず選んだ叢雲に申し訳ないレベル

あと、浜風が盾を振り回すゲームにリアルラック全部吸い取られてる気がする。今度のイベが心配。

『シルクの雲も、恋する季節』



巻雲「好きな人、ですかぁ?」

夕雲「ええ、好きな人」

巻雲「それはもちろん、夕雲姉さんですよ!」

 半ば予想通りの答えに、私は思わず吹き出した。

夕雲「ありがとう。でも、そうじゃなくてね。異性として気になる人はいないか訊いてるの」

巻雲「異性として…?」

 頭を抱えて考え込む巻雲。
 所謂『恋バナ』だけれど、私たちの間では珍しくも何とも無い。見た目の歳相応に恋だってするし、恋に恋することだってある。最も、相手がいるとなると、それは大方提督か、駆逐隊の司令さんになってしまうのだけど…
 ちなみに、私たち第十駆逐隊の司令は女の人。寧ろ、恋バナに混ざってくる側ね。

巻雲「うーん…巻雲、よく分かんないです」

夕雲「そう、まだ早かったかしら」

巻雲「そう言う夕雲姉さんは、どうなんです?」

夕雲「私? 私は…」



長波「あっ、いた。夕雲姉ー、ちょっと良いかー?」



夕雲「はーい、どうしたの?」

長波「ごめん、ちょっと高波がさ…」

夕雲「あらあら、それは困ったわね。…分かったわ、すぐ行くから、少し待ってて頂戴」

巻雲「夕雲姉さん…?」

夕雲「ごめんなさい巻雲さん。ちょっと、行ってくるわ」

巻雲「あっ…はい……」



 用事を済ませて戻ってくると、巻雲の姿が見えない。

夕雲「巻雲さん? あら、どこかに行ってしまったかしら…」

秋雲「おっ、夕雲じゃん。巻雲探してんの?」

夕雲「あら、秋雲さん。ええ、そうなのよ。どこに行ったら知らないかしら?」

秋雲「巻雲なら、さっき独りで外に出てったよ。正面玄関の方行ってたから、正門に向かったんじゃないかな」

夕雲「ありがとう」



夕雲「巻雲さんは……!」

 いた。ロータリーの木に隠れて、正門をじっと眺めている。

夕雲「何を見ているのかしら…?」

 施設が施設だけに、門から入ってくる者は滅多にいない。警備の憲兵も暇そうにしている。そう言えばあの憲兵さん、去年来たばかりだったわね。何でも自分で希望して内地に残ったって。変わった人ね…



「夕雲? こんなところで何してるの?」



夕雲「ひゃあっ!?」

 背後からの声に慌てて振り返ると、陽炎が不審げにこちらを見ていた。

夕雲「あ、あら、陽炎さん…」

陽炎「どしたの、こんなところで」

夕雲「えっと、それが、その」

陽炎「? …あれ、あそこにいるの、あんたンとこの娘じゃない」

夕雲「あっ、そ、そうなんです。ずっと探しててやっと見つけたんだけれど、何だか真剣に門の方を眺めてるから声をかけづらくて」

陽炎「ふぅん…」

 彼女は巻雲と私を交互に見ると、不意に目を細めた。

陽炎「…家出の計画立ててたりして」

夕雲「!!」

 陽炎の言葉に、私ははっとなった。
 ここのところ、立て続けに夕雲型の艦娘が着任している。そちらの世話に気を取られて、巻雲や今までいた娘たちのことが疎かになってはいなかっただろうか。だとしたら…

陽炎「…何て、冗談よ冗談。そんな深刻な顔しなくても」

夕雲「陽炎さん」

陽炎「っ、な、何よ…」

夕雲「心当たりはあるんです。それも、私の落ち度で…ただ、いきなり本人に切り出すのは流石に躊躇われます」

陽炎「そ、そうね」

夕雲「ですので、しばらくこんな風に様子を見てみたいと思うんです。乗りかかった船ですし、陽炎さんも、付き合ってくださいますね?」

陽炎「えっ、ちょっ、何で私が」

夕雲「いいね?」

陽炎「アッハイ」



陽炎「ああもう、いつまで私をこんな間諜ごっこに付き合わせる気よ!?」

朝潮「まあまあ、良いじゃない。妹、それもすぐ下の娘のことが気になるという気持ちは、私にも分かるわ」

陽炎「っていうか、何で朝潮まで加わってんのよ…」

朝潮「甲型の長女二人が困っているとあらば、私が黙っているわけにはいかないわ」

陽炎「別に私は困ってないけどね…」

夕雲「しっ、巻雲さんが動いたわ」

陽炎「えぇ? …あ、ホントだ。門番に話しかけてる」

朝潮「あの方は…最初にここで巻雲さんを見つけたときに、番をされていた方ですね」

夕雲「ええ…」

 あれから巻雲は毎日のように正門近くまで足を運んだ。しかし、いつでも門を眺めているわけではなく、日によっては何時間も粘ったり、かと思うとちらりと一瞥して去っていくこともあった。
 どこに違いがあるのか、更に観察を続けた結果、一つの結論に至った。
 それは、その日の門番だ。最初のときの憲兵が番をしているときに限って、彼女は長時間、じっと門の方を…いや、その憲兵を見つめているのだ。

夕雲「これは…きっと」

朝潮「きっと?」

夕雲「恋、ですね!」

陽炎「はぁ?」

 怪訝な目の陽炎に、私は言った。

夕雲「思えばきっかけも、あの娘に好きな人がいないか訊いたこと…その質問を胸に抱きながら歩き回っていたとき、目に入ったのが彼!」

朝潮「なるほど! 意識していたために、余計に異性として目に入ったというわけね」

陽炎「えぇ~…それって姉としてどうなのよ」

夕雲「もちろん、誰でも良いなんてことは無いはずよ。それなりの理由があるはず。でも…それを探るのは野暮ってものでしょう?」

陽炎「うーん…」

朝潮「…私から特に言うことはないわ」

夕雲「ここまで付き合ってくださって、ありがとうございました。後は、何とかなると思います」

陽炎「まぁ…解決したなら良かったわ」

朝潮「一応、何かあったときは呼んでね。出来る限り手伝うから」

夕雲「ええ」



夕雲「ただいま帰ったわ。…あら、巻雲さんは?」

長波「おっ、夕雲姉。巻雲姉から伝言。今夜は遅くなるって」

夕雲「!! …そう、分かったわ。ありがとう」

 さっきのこれで、この言葉。きっと、上手くいったのね。
 小さく、呟いた。

夕雲「巻雲さん…頑張ってね」



巻雲「…うぅ」ヨロヨロ

ダダダダダダ

大潮「どーん!」ドバーン

巻雲「はわぁっ!?」ビクゥッ

大潮「巻雲さん、一緒に朝ごはん食べましょう!」

巻雲「ふえぇっ、急にどうしたんですかぁ?」

スタスタ

不知火「ご安心ください。訳が分からないのは不知火もです」

大潮「さ、こっちこっち」グイグイ

巻雲「ちょっと、待って、あっ、くぅ…」ヨタヨタ

大潮「…あっ、ごめんね。もうちょっとゆっくり行きましょう」

不知火「…」スタスタ



「「「いただきます(!!)」」」

大潮「うーん、やっぱり間宮さんの料理は美味しいですね!」

不知火「もう少し静かに食事できませんか」モグモグ

大潮「うっ…ごめんなさい」

巻雲「…えっと、結局どうしてこの三人で集まったんですか?」

不知火「ええ、不知火もそう言おうと思ったところです」

大潮「…じゃあ、本題に入りましょうか」カチャ

巻雲「…?」

大潮「ズバリ…巻雲さん、いつからあの憲兵さんが好きになったんですか?」

巻雲「!!!」ビクッ

不知火「!? …何ですかその話は」

大潮「少し前から、朝潮姉さんが変なことしてたんです。気になって付いて行ったら、巻雲さんを観察してたので」

不知火「あっ…そう言えば、陽炎も何かに付き合わされてると言ってましたね。えっ、それ、巻雲絡みだったんですか」

巻雲「…」

大潮「巻雲さん?」

巻雲「…寂しかった、です」

大潮「寂しかったの?」

巻雲「」コクリ

巻雲「最近、あんまり夕雲姉さんに相手にしてもらえなくて…もう、いらない子なんじゃないかって…そう思うと、何だか外に出たくなって、正門の方に足が向いたんです」

大潮「…」

不知火「夕雲が貴方を? そんなことは無いと思いますが」

大潮「不知火さん、ここは『ケイチョウ』ですよ」

不知火「はぁ」

巻雲「えっと、それで隙を見て抜けだそうとして門に向かったんですけど、そこでおに、憲兵さんに呼び止められて」

不知火「そりゃそうでしょうね」

巻雲「びっくりしたんです。あの人…巻雲たちの名前、全部覚えてるんです」

大潮「へぇーっ、凄いですね」

不知火「戦艦とか空母の方々なら覚えやすいでしょうが、我々駆逐隊まで網羅しているのは中々…」

巻雲「その時、優しく接してくれて…それから、頭から離れなくて…」

大潮「恋ですねぇ、良いですねぇ」

不知火「大方、理解できました。ところで…」



不知火「今朝、その正門の方から歩いてきたのはどうしてです?」



巻雲「!」

大潮「うわぁっ、いきなりそれ訊きます?」

巻雲「…言わなきゃ、ダメです?」

不知火「いえ、無理にとは」

巻雲「…」

巻雲「…いえ、言います」

大潮「!」

巻雲「元はと言えば!」ズイッ

不知火「!?」ビクッ

巻雲「前から秋雲の様子がおかしかったんですよ! 夜にいなくなっちゃうし、夕べだって」

不知火「昨夜ですか? 確かに帰りは遅かったですが、日付が変わる前には戻ってきましたよ」

巻雲「ふぇっ!?」

大潮「えっと…とにかく、秋雲さんのことについて、その憲兵さんに相談してたんですね」

巻雲「…」コクン

不知火「それで、朝帰りに至ったと」

大潮「しーっ! しーですよ!」

巻雲「そう言う大潮さんの声が!」

大潮「はっ」ビク

シン…

大潮「あ、あはは、何でも無いですよ、何でも」

不知火「と、とにかく。いたずらに広めていい話でもありません。このことは我々の胸に仕舞っておくということで」

巻雲「そうして欲しい、です…」

大潮「夕雲さんには言うんですか?」

巻雲「夕雲姉さんにも、まだ、内緒にしておきたいです」

不知火「ではそうしてください。不知火も、陽炎に詮索するようなことは控えます」

大潮「うん、それが良いですね!」

不知火「では、早く食べてしまいましょう。不知火は午前中に演習がありますので」

大潮「大潮は哨戒が…って、のんびりしてる場合じゃなかったぁっ!」ガツガツ

巻雲「…あの」

大潮・不知火「「?」」ピタ

巻雲「こうしてお二人に話したら、少し楽になりました。…ありがとうございました」ペコリ



夕雲「~♪」

 鼻歌交じりに制服にアイロンをかけていると、静かに部屋の扉が開いた。そうして足音を殺すように、一人の艦娘が入ってきた。
 私は手を止めると、扉の方に顔を向けた。

夕雲「…おかえりなさい」



巻雲「…」



夕雲「巻雲さん」

巻雲「夕雲、姉さぁん…」

 心なしか乱れた服の彼女。私と目が合うや、その顔が歪み、眼鏡の向こうの大きな瞳が揺れて。

巻雲「…夕雲姉さぁん!」

 大粒の涙を零しながら、私の胸に飛び込んできた。

夕雲「あらあら、どうしたの?」

 わんわんと泣く彼女を抱き、ほんのり湿った頭を撫でながら尋ねる。

巻雲「夕雲姉さぁん…巻雲、巻雲ぉ…」

夕雲「巻雲さん、どうしたの?」

 あやすように背中をさすり、答えを求めない質問を何度も繰り返していると、ようやく泣き止んで顔を上げた。そうして、涙に濡れた顔をくしゃくしゃにして、言った。




巻雲「巻雲…好きな人が、できました!」


『シルクの雲も、恋する季節』及び今夜はここまで。

既にネタが枯渇気味なので、読みたい話とかあったら、遠慮無く言って欲しいにう。



あと、邪ンヌは殺されても渡さんにう

他所様のスレに内輪ネタを持ち込んではいけない。いいね?

『秘密の場所』



 夜の資材置き場。二人だけの秘密の場所。
 倉庫の隅に空のドラム缶を積み上げて簡単な衝立を作ると、冷たいレンガの壁に二人で身を寄せあって凭れかかった。

古鷹「…寒くない?」

青葉「大丈夫ですよ、古鷹さんがいますから」

 そう言うと青葉は、私の首に腕を回した。

青葉「んっ…」

 頬を擦り寄せると、耳元で息を吐く。じっとりと甘い、吐息と声。
 私はスカートのポケットから白いハンカチを出すと、コンクリートの床に広げた。青葉も、藤色のハンカチをだすと、私のものの隣にくっつけて敷いた。
 出来上がった長方形に、彼女は仰向けに横たわった。

青葉「…古鷹さん」

古鷹「青葉…」

 誘うのは、いつも青葉。でも、手を出すのは、いつも私。こういうのを『誘い受け』って言うみたい。秋雲ちゃんの本に書いてあった。
 そうして今夜も、私は青葉の上にのしかかる。唇を重ねる。

青葉「んっ、む、ぅ…」

古鷹「…っ、はぁっ、むぅ…」

 くちゅくちゅと舌を絡め合う。密着した胸と胸が、ぐにぐにと形を変えながら互いを撫で回す。
 青葉って、こう見えて意外に胸が大きい。押し付けると、柔らかく私を押し返してくる。

古鷹「んんっ…っぷ、ぁ…はむっ、ちゅ…」

 硬く結んだ舌と舌が、互いの口の中を行ったり来たり。唇の端から涎が垂れた。
 私は、青葉の胸元に手を伸ばした。ネッカーチーフを解くと、セーラー服に指をかけた。

青葉「ふぁっ…ふるたか、さぁん…ぁむ」

 ぷちぷちとホックを外していると、青葉も腕を持ち上げて私の服を脱がせにかかった。
 前をはだけると、浅葱色のブラに包まれた膨らみが露わになった。

古鷹「っ、ちぅっ…ぷは」

 ここにきてようやく口を離すと、ショートパンツに手をかけた。ホックを外し、引き下ろす。

青葉「あぁ…」

 夜の資材置き場。二人だけの秘密の場所。
 倉庫の隅に空のドラム缶を積み上げて簡単な衝立を作ると、冷たいレンガの壁に二人で身を寄せあって凭れかかった。

古鷹「…寒くない?」

青葉「大丈夫ですよ、古鷹さんがいますから」

 そう言うと青葉は、私の首に腕を回した。

青葉「んっ…」

 頬を擦り寄せると、耳元で息を吐く。じっとりと甘い、吐息と声。
 私はスカートのポケットから白いハンカチを出すと、コンクリートの床に広げた。青葉も、藤色のハンカチをだすと、私のものの隣にくっつけて敷いた。
 出来上がった長方形に、彼女は仰向けに横たわった。

青葉「…古鷹さん」

古鷹「青葉…」

 誘うのは、いつも青葉。でも、手を出すのは、いつも私。こういうのを『誘い受け』って言うみたい。秋雲ちゃんの本に書いてあった。
 そうして今夜も、私は青葉の上にのしかかる。唇を重ねる。

青葉「んっ、む、ぅ…」

古鷹「…っ、はぁっ、むぅ…」

 くちゅくちゅと舌を絡め合う。密着した胸と胸が、ぐにぐにと形を変えながら互いを撫で回す。
 青葉って、こう見えて意外に胸が大きい。押し付けると、柔らかく私を押し返してくる。

古鷹「んんっ…っぷ、ぁ…はむっ、ちゅ…」

 硬く結んだ舌と舌が、互いの口の中を行ったり来たり。唇の端から涎が垂れた。
 私は、青葉の胸元に手を伸ばした。ネッカーチーフを解くと、セーラー服に指をかけた。

青葉「ふぁっ…ふるたか、さぁん…ぁむ」

 ぷちぷちとホックを外していると、青葉も腕を持ち上げて私の服を脱がせにかかった。
 前をはだけると、浅葱色のブラに包まれた膨らみが露わになった。

古鷹「っ、ちぅっ…ぷは」

 ここにきてようやく口を離すと、ショートパンツに手をかけた。ホックを外し、引き下ろす。

青葉「あぁ…」

古鷹「んっ」

 乳首を抓まれて、ぴくりと肩が跳ねた。
 私は彼女の顔の横に片手を突くと、もう片方の手を下に伸ばした。

古鷹「…そう、ヤキモチ。青葉のこと、盗られたくないよ」

青葉「ありがとうございます、古鷹さん…」

 ショーツの中に手を入れ、既にびしょ濡れのソコを指先でくすぐる。滲み出した蜜が入り口辺りで固まっていて、触れるとぺりぺりと剥がれた。

古鷹「色々って、結局何があったの?」

青葉「うーん…っ、ちょっと、人に言えないかも」

古鷹「私にも?」

 割れ目をなぞり、てっぺんの膨らみをぎゅっと抓った。

青葉「ひあぁっ、い、言います、言いますからぁっ!」

古鷹「本当に? 嘘つかない?」

 強くつまんだクリトリスをぐいぐい引っ張りながら、攻め立てるように訊く。青葉はがくがくと顎を震わせた。

青葉「あ、あっ、あぁっ、ほっ、ホントっ、ホントですっ、うそつきませんからぁっ、ああっ」

古鷹「…うん」

 散々虐められて、ぷっくりと大きく膨らんだそれを解放する。数回深呼吸すると、青葉は話した。

青葉「ふぅ…司令官が」

古鷹「提督が?」

青葉「ええ。あの人…その、面白いことをされてて」

古鷹「まさか、提督と」

青葉「いえ、してませんよ? 青葉は『撮って』ただけですから」

古鷹「撮って、って、えっ?」

 青葉は口元を歪めた。

青葉「絶対に内緒ですよ? でないと青葉、本懐を遂げることになってしまいますから…」

古鷹「! うん、言わない」

青葉「じゃあ言います。…那珂ちゃんさんの要望で、司令官とシてる様子をカメラで撮ってたんです」

古鷹「うわぁ…」

青葉「先程は、撮った映像をお二人に確認していただくために、視聴覚室までご足労頂いてました」

古鷹「それで、青葉も視聴覚室にいたんだ」

青葉「ええ。…実はこの後、もう一仕事残ってまして」

古鷹「えぇっ、まだ何かあるの?」

青葉「映像を、加工するんですよ。えっちなビデオみたいに」

古鷹「…?」

青葉「やだなあ…」

 青葉の目が、妖しく光った。

青葉「古鷹さんだって、『お勉強』してるじゃないですか。そういうビデオで」

古鷹「っ、や、やだ、そんなこと」

 慌てて否定するが、彼女は聞かない。

青葉「いえいえ、勉強熱心なのはとっても良いことですよ。おかげで青葉も気持ちよくなれるわけで」

古鷹「だから、観てないったら!」

青葉「じゃあベッドの下に隠してあるアレは、何のための」

古鷹「!」

 ドキリとした。これ以上喋らせるまいと、とうとう中指を彼女の膣内に突っ込んだ。

青葉「んはあぁっ!?」

古鷹「見たの…ねえ、勝手に見たの?」

青葉「やっ、き、聞いてください、悪かったですから」

古鷹「最っ低! 人の隠し事を勝手に」

青葉「ごめんなさい! その、カマかけてみただけなんです! まさか、本当に引っかかるなんて」

古鷹「…?」

 膣壁を引っ掻く指を止めた。彼女は息も絶え絶えに、両手を合わせた。

青葉「本当にごめんなさい…」

古鷹「一応訊くけど、女の子同士の内容だった?」

青葉「えっ、そうなんですか?」

 きょとんとする彼女の目をじっと見る。

青葉「…」

古鷹「…ふぅ」

 ほっと胸を撫で下ろした。嘘はついてないみたい。

古鷹「嘘。普通に男女のやつ」

青葉「あっ、そうだったんですか…でも、どうして古鷹さんが?」

古鷹「預かり物なの。…とある、駆逐艦の娘の」

青葉「あらっ…聞いちゃいけないこと、聞いちゃいました?」

古鷹「絶対に内緒にしてね」

青葉「はい! これで、おあいこですね」

気が向いたら夜中に書きます

※再投下
『秘密の場所』


 
 夜の資材置き場。二人だけの秘密の場所。
 倉庫の隅に空のドラム缶を積み上げて簡単な衝立を作ると、冷たいレンガの壁に二人で身を寄せあって凭れかかった。

古鷹「…寒くない?」

青葉「大丈夫ですよ、古鷹さんがいますから」

 そう言うと青葉は、私の首に腕を回した。

青葉「んっ…」

 頬を擦り寄せると、耳元で息を吐く。じっとりと甘い、吐息と声。
 私はスカートのポケットから白いハンカチを出すと、コンクリートの床に広げた。青葉も、藤色のハンカチをだすと、私のものの隣にくっつけて敷いた。
 出来上がった長方形に、彼女は仰向けに横たわった。

青葉「…古鷹さん」

古鷹「青葉…」

 誘うのは、いつも青葉。でも、手を出すのは、いつも私。こういうのを『誘い受け』って言うみたい。秋雲ちゃんの本に書いてあった。
 そうして今夜も、私は青葉の上にのしかかる。唇を重ねる。

青葉「んっ、む、ぅ…」

古鷹「…っ、はぁっ、むぅ…」

 くちゅくちゅと舌を絡め合う。密着した胸と胸が、ぐにぐにと形を変えながら互いを撫で回す。
 青葉って、こう見えて意外に胸が大きい。押し付けると、柔らかく私を押し返してくる。

古鷹「んんっ…っぷ、ぁ…はむっ、ちゅ…」

 硬く結んだ舌と舌が、互いの口の中を行ったり来たり。唇の端から涎が垂れた。
 私は、青葉の胸元に手を伸ばした。ネッカーチーフを解くと、セーラー服に指をかけた。

青葉「ふぁっ…ふるたか、さぁん…ぁむ」

 ぷちぷちとホックを外していると、青葉も腕を持ち上げて私の服を脱がせにかかった。
 前をはだけると、浅葱色のブラに包まれた膨らみが露わになった。

古鷹「っ、ちぅっ…ぷは」

 ここにきてようやく口を離すと、ショートパンツに手をかけた。ホックを外し、引き下ろす。

青葉「あぁ…」

古鷹「…うわぁ」

 ブラと同色のショーツは、外から見ても分かるほどにじっとりと濡れていた。

古鷹「どうしたの、独りでシてたの?」

青葉「色々ありまして…」

 そう言うと彼女は起き上がり、私のスカートを外した。そうして再び抱きつくと、胸に顔を埋めた。

古鷹「誰か、他の娘とシたの?」

青葉「違いますよぅ…」

 消え入りそうな声。胸元がじわりと熱くなった。

古鷹「冗談だよ」

青葉「えへへ…ジェラシーですか」

古鷹「違うったら」

 肩を掴んで引き剥がすと、ぐいと押し倒した。そうして、ブラ越しに彼女の胸を掴んだ。

青葉「あんっ」

 左手で胸を揉みながら、口で右手の長手袋を外した。

古鷹「本っ当にえっちなんだから…」

青葉「んっ、ありがとう、ございますっ」

古鷹「褒めてないよ!」

 右手で、乳房を隠す布を上にずらした。

青葉「あっ」

 ぷるん。
 型崩れ防止のワイヤーに引っかかって、それから拘束を脱して、勢い余って大きく揺れた、二つの膨らみ。プリンのカラメルのように震える桃色の先端に、口をつけた。

青葉「あぁ、んっ」

 ほんのり塩辛い乳首をしゃぶっていると、青葉がまた腕を上げた。もぞもぞと指を動かしながら、黒インナー越しに私の脇腹をくすぐってくる。

古鷹「んっ、んふふっ…ちょっ、青葉ったらぁ」

 思わず口を離すと、すかさずインナーの中に手を差し込む。

青葉「隙ありっ」

古鷹「きゃっ」

 薄い布を上へ上へとずり上げながら、胸元目指して手を伸ばす。最後に背中まで手を伸ばすと、ぱちんとブラのホックを外してしまった。たちまち、貧相な私の胸まで外に晒されてしまった。

青葉「…でも、青葉、嬉しいです」

 両手で乳を弄びながら、青葉が言う。

古鷹「はぁっ、何が…?」

青葉「古鷹さんが、青葉のことで妬いてくれたのが…」

古鷹「んっ」

 乳首を抓まれて、ぴくりと肩が跳ねた。
 私は彼女の顔の横に片手を突くと、もう片方の手を下に伸ばした。

古鷹「…そう、ヤキモチ。青葉のこと、盗られたくないよ」

青葉「ありがとうございます、古鷹さん…」

 ショーツの中に手を入れ、既にびしょ濡れのソコを指先でくすぐる。滲み出した蜜が入り口辺りで固まっていて、触れるとぺりぺりと剥がれた。

古鷹「色々って、結局何があったの?」

青葉「うーん…っ、ちょっと、人に言えないかも」

古鷹「私にも?」

 割れ目をなぞり、てっぺんの膨らみをぎゅっと抓った。

青葉「ひあぁっ、い、言います、言いますからぁっ!」

古鷹「本当に? 嘘つかない?」

 強くつまんだクリトリスをぐいぐい引っ張りながら、攻め立てるように訊く。青葉はがくがくと顎を震わせた。

青葉「あ、あっ、あぁっ、ほっ、ホントっ、ホントですっ、うそつきませんからぁっ、ああっ」

古鷹「…うん」

 散々虐められて、ぷっくりと大きく膨らんだそれを解放する。数回深呼吸すると、青葉は話した。

青葉「ふぅ…司令官が」

古鷹「提督が?」

青葉「ええ。あの人…その、面白いことをされてて」

古鷹「まさか、提督と」

青葉「いえ、してませんよ? 青葉は『撮って』ただけですから」

古鷹「撮って、って、えっ?」

 青葉は口元を歪めた。

青葉「絶対に内緒ですよ? でないと青葉、本懐を遂げることになってしまいますから…」

古鷹「! うん、言わない」

青葉「じゃあ言います。…那珂ちゃんさんの要望で、司令官とシてる様子をカメラで撮ってたんです」

古鷹「うわぁ…」

青葉「先程は、撮った映像をお二人に確認していただくために、視聴覚室までご足労頂いてました」

古鷹「それで、青葉も視聴覚室にいたんだ」

青葉「ええ。…実はこの後、もう一仕事残ってまして」

古鷹「えぇっ、まだ何かあるの?」

青葉「映像を、加工するんですよ。えっちなビデオみたいに」

古鷹「…?」

青葉「やだなあ…」

 青葉の目が、妖しく光った。

青葉「古鷹さんだって、『お勉強』してるじゃないですか。そういうビデオで」

古鷹「っ、や、やだ、そんなこと」

 慌てて否定するが、彼女は聞かない。

青葉「いえいえ、勉強熱心なのはとっても良いことですよ。おかげで青葉も気持ちよくなれるわけで」

古鷹「だから、観てないったら!」

青葉「じゃあベッドの下に隠してあるアレは、何のための」

古鷹「!」

 ドキリとした。これ以上喋らせるまいと、とうとう中指を彼女の膣内に突っ込んだ。

青葉「んはあぁっ!?」

古鷹「見たの…ねえ、勝手に見たの?」

青葉「やっ、き、聞いてください、悪かったですから」

古鷹「最っ低! 人の隠し事を勝手に」

青葉「ごめんなさい! その、カマかけてみただけなんです! まさか、本当に引っかかるなんて」

古鷹「…?」

 膣壁を引っ掻く指を止めた。彼女は息も絶え絶えに、両手を合わせた。

青葉「本当にごめんなさい…」

古鷹「一応訊くけど、女の子同士の内容だった?」

青葉「えっ、そうなんですか?」

 きょとんとする彼女の目をじっと見る。

青葉「…」

古鷹「…ふぅ」

 ほっと胸を撫で下ろした。嘘はついてないみたい。

古鷹「嘘。普通に男女のやつ」

青葉「あっ、そうだったんですか…でも、どうして古鷹さんが?」

古鷹「預かり物なの。…とある、駆逐艦の娘の」

青葉「あらっ…聞いちゃいけないこと、聞いちゃいました?」

古鷹「絶対に内緒にしてね」

青葉「はい! これで、おあいこですね」

 乱暴に突っ込んだ指を、今度は優しく動かし始めた。

青葉「あん…んっ」

 熱く火照った柔肉を指先でなぞり、その拍動を感じながら、弱いところを探す。

青葉「あぁっ」

 腰が跳ねた。どうやら『当たった』みたい。数えるほどしかシてないから、まだちょっと時間がかかる。
 くいくいと、脈打つそこを繰り返しつつく。深く切った爪の先が肉を押す度、青葉は甘い声を上げた。

青葉「んっ…あぁ…んっ」

古鷹「どう、気持ち良い…?」

青葉「ええ、とってもっ…」

 熱い吐息を零しながら、答える。膣口からとろとろと蜜が溢れ出し、掌を濡らした。

古鷹「じゃあ…もう、イっちゃう?」

青葉「…」

 こくり。黙って頷いたのを確認すると、もう一度唇を重ねた。
 そして、指の動きを速くした。

古鷹「んっ」

青葉「っ…んんっ…っっっ…」

 合わせた口の中で、音のない嬌声がこだまする。私の口の中身を何度も吸っては、強く舌を絡めてくる。

青葉「ん、っ、っっ…っっっ!」

 腕を背中に回し、ぎゅっと抱きつく。その腕に力がこもると、膣内が指を強く締め付けた。

青葉「っっっ~~!」

 硬く目を閉じて、彼女は絶頂した。



青葉「はぁ、むっ、ぅ、れろっ」

古鷹「あんっ、んっ…あ、青葉ぁ…」

 上下を交代して、今度は青葉が私の上。ついでに前後もひっくり返して、互いに互いのお股を舐めあっている。二つ巴、或いはしっくすないんと言うらしい。

青葉「ん、何ですか…?」

古鷹「提督のこと、カメラで撮ってたんでしょ?」

青葉「ええ、撮りました…」

古鷹「…今度、私たちのも撮ろうよ」

青葉「おおっ、とうとうハメ撮りデビューですか! いいですね、やりましょうよ」

古鷹「うん、やろう」

 更に愛撫を続けていると、不意に青葉が口を開いた。

青葉「…また、秘密にしてて欲しいことなんですけど」

古鷹「なぁに?」

青葉「司令官…どうやら、今年度一杯までみたいです」

古鷹「!! う、そ」

青葉「加賀さんと話しているのを聞きました。この間の出張も、そのためのものだったようで」

古鷹「えっ、じゃあ、提督はもう」

青葉「ええ」

古鷹「そんな…」

 突然突きつけられた事実に、思わず涙が零れた。

青葉「…それでですね」

 静かに、青葉は続ける。

青葉「私以外に感づいた方の中には、お別れまでに、一度は司令官に抱かれたいというものもおりまして。『ある計画』が持ち上がっているんですよ」

古鷹「計画?」

青葉「そうです。決行は、おそらく送別会の日。きっと、面白いことになりますよ」

 そこまで言うと青葉は、ぐるりと体を回して頭をこちらに持ってきた。たまに見せる、悪いことを考えている顔で、私の目を見た。

青葉「…折角ですし、我々も乗ってみましょうよ」

『秘密の場所』及び今夜はここまで

次何書こう…

ざっくり見てきた。エラいことになってますね

ここも移転するんだろうか


板が変ゎっても、みんなと>>1とゎ…ズッ友だょ?

これって放っとけば勝手に移動してくれるんですかね?

あと、既にイベントは捨ててるので問題はあり、ありません。

「結婚指輪をお探しということで」

提督「はい」

「ご予算はお決まりでしょうか?」

提督「ええと…特に考えてなかったんですけど…いくらぐらいが一般的なんです?」

「大体、10万円から20万円の間くらいが一番人気で、デザインも充実しておりますよ」

提督「なるほど」

川内「これとかどう? カッコカリのやつとデザインも似てるし」

「デザインとしては一番シンプルなものですね。だからこそ、人気も高いです」

提督「悪くないと思うが…こっちはどうだ? 小さいダイヤが嵌ってる」

那珂「これカワイイね! 那珂ちゃん的には、こっちのが好きかも」

「那珂ちゃん?」

神通「い、いえ、何でもないんです…わ、私としては、姉さんの意見に賛成です。普段から付けるものですし、あまり華美なのは」

叢雲「華美かしら? これくらいなら主張も少ないし、寧ろ程良く華があって良いんじゃない?」

「あ、あの、失礼ですが…」

提督「はい?」

「えっと、お客様は、どちらの方と結婚なされるのでしょうか…?」

提督「…あぁ」

川内「…」

神通「…」

那珂「…ふふっ」

叢雲「…ハァ」

「…?」

提督「…全員です」

「はい?」

提督「だから、全員」

「ぜ、全員…えっ?」

提督「どうせ言わなきゃいけないので今言いますが…四人とも、私の妻なんですよ」

 軍職を辞するに当たって、ケッコンカッコカリの指輪は回収されてしまった。何でも、あれは装備品と同じ扱いになるのだそうだ。
 という訳で、僕たち五人はちゃんとした結婚指輪を入手すべく宝飾店に来たのであった。

「あっ、えっ、と…な、なるほど、分かりました」

 初老の男性店員は、ハンカチで額を拭った。

「いえ、大丈夫ですよ。様々な方がおられますので…」

神通「そうなんですか?」

「ええ。重婚を希望される方は珍しくありません。宗教によっては認められていますからね。最も、日本で籍を入れることはできませんが…」

 店員の言う通りだ。試しに役所で四人分の結婚届を提出しようとした所、案の定突っぱねられた。合意の上なら事実婚で構わないと言われたので、仕方なく川内との分だけ提出しておいた。従って、戸籍上は川内だけが僕の妻であり、神通たちは内縁の妻ということになる。
 ついでに言っておくと、元々書類上人間でなかった艦娘は、解体されて軍を抜けた時点で初めて戸籍を得る。その時に名前も変わる。取り敢えず姓は僕のもので揃えて、名は各自で考えてもらった。特に話に必要ないので、今のところこれは明かさないでおく。

「…えっと、結婚指輪としては他にもこのようなものをご用意いたしております」

川内「あっ、これも良いかも」

提督「へぇ、内側に石を嵌め込んでるのか」

神通「いいですね、奥ゆかしい感じで」

叢雲「ま、良いんじゃないの?」

那珂「表面がちょっと地味じゃない?」

提督「だが、こういうのはお洒落で付けるものじゃないしなぁ」

「表面に模様を刻むのはいかがでしょう? ご要望に合わせて、様々なパターンをご用意できます」

那珂「…! 良いこと考えた」

 不意に那珂がぱちんと手を打った。

那珂「薔薇の模様ってあります?」

「もちろんです」

那珂「じゃあ、薔薇の数は指定できますか?」

「ええ。数には特に気を遣いますからね。特に薔薇は」

提督「何か考えがあるのか?」

那珂「うん。…指輪、全部で五つ作ることになるわけだから、一つに十輪の薔薇を刻むの」

川内「割りと普通な気がするけど」

那珂「のんのん。一つに十輪だから、皆の分足したら五十輪になるよね」

神通「五十に、何か意味があるの?」

 那珂は頷いた。

那珂「あのね、薔薇の花はその数にも意味があってね。五十本だと『恒久』って意味になるの」

川内「五人で、永遠に…ってところかな」

那珂「うん」

提督「へえ、良いじゃないか」

叢雲「アンタに任せるわ。こういうの、よく分からないし」

神通「そうですね…意味のあるものなら」

「お決まりでしょうか?」

提督「じゃあ…これで」

「ありがとうございます。では、サイズをお測りしますので…」



「…ありがとうございました。続きまして、新婦主賓祝辞をお願いします」

ザワザワ

球磨「あ゛ーあ゛ー、てすてす…マイク、音量大丈夫? チェック、ワン・ツー…」

ハハハ…

球磨「…おほん。新婦の親族を代表して、球磨が皆さんにご挨拶申し上げるクマ。何で球磨なんだって? それは球磨が5500t級の最初の艦だからだクマ。大体、三姉妹纏めて嫁にするとか頭おかしいクマ。おかげで生まれて初めて木曾までじゃなく、那珂まで皆球磨の妹だってことを自覚させられたクマ」

球磨「さて、球磨の話はこの辺にして。本日は我らが提督と、かけがえのない仲間のために集まって頂き、誠にありがとうクマ。前世は四者四様の活躍をして、それぞれ散ったものだけど、何の因果かヒトの体を得て蘇ってからはそれぞれに人生を楽しんでいたもんだクマ」

球磨「川内型一番艦、川内。コイツに安眠を妨げられたヤツは多いクマ。ウチの大井も気にしてたけど、球磨的には危うさも感じてたクマ。つまり…コイツは、自分が夜戦でしか役に立てないと思い込んでたクマ。最も、『ある日』を境にそれも治まってきて一安心だクマ。その後の成り行きを顧みるに、提督との関係はその時から始まっていたと思われるクマ」



球磨「二番艦、神通。めっちゃ強い。めっちゃ怖い。クマ。おまけに普段はしおらしいからなおさら質が悪いクマ。とは言え、二水戦旗艦としての目標はハッキリしてたクマ。要は、僚艦一人ひとりが自分と同等に強くなることだクマ。無茶苦茶だクマ。それを駆逐艦に要求してるんだから…ま、そんな神通も、戦場を離れれば一人の女だクマ」



球磨「三番艦、那珂。正直、アイドルとか何遊んでるんだと思ってたクマ。でも、それは間違いだったクマね。球磨たちは、球磨たちだけで戦ってるんじゃないクマ。支えてくれる人たちがあってこそ、戦っていけるんだクマ。そのために…球磨たちが、支えるに値する存在だと皆に伝えるために、那珂は頑張ってたんだクマ」



球磨「最後に、叢雲。これは球磨よりも適任がいるから、そっちにバトンタッチするクマ」

コソコソ

初雪「…ん、ども」

初雪「叢雲とは…色々、縁がある。良いことばかりじゃなかったけど…うん、それはここで言うことじゃない」

初雪「でも、艦娘としてまた会えて…本当に、良かった。何か、口うるさい性格に生まれ変わってるけど…」

ヨケイナオセワヨー

初雪「ん。でも、それが叢雲なんだと思う。だからこそ、司令官も叢雲を選んだんだと思う」

初雪「えっと…その、皆…幸せになって、ね」

初雪「お越しの皆様につきましては、まだまだ若い彼らの前途に幸多からんことを、共に祈念していただきたく存じます…うん」

初雪「よし、以上」

パチパチパチパチ…

「ありがとうございました。オープニングの最後を飾りますは、夫婦で初めての共同作業となります、ケーキ入刀でございます」

ガラガラガラ



間宮「ゆっくり、ゆっくり」ソロソロ

伊良湖「慎重に…」ソロソロ



提督「うわ、凄いなアレ」

那珂「えっ、あれ全部ケーキなの?!」

叢雲「…ゴクリ」キラキラ

ピタッ

間宮「皆さんのために、腕によりをかけて作らせていただきました」

ワーワー

スゴーイ

「では、新郎新婦はこちらへ」

神通「ええと、これで斬るんですよね?」ジャキン

ザワッ

川内「ちょっと、皆が怖がってるよ。…取り敢えず、提督が持って」

提督「おう」グッ

川内「で、私たちが手を添える」スッ

神通「はい」スッ

那珂「はいっ☆」スッ

叢雲「…ん」スッ

提督「じゃあ、いくか」

「カメラをお持ちの方は前の方へどうぞ」

青葉「」ササッ

「よろしいですね? では…ケーキ、入刀!」



提督「しかし、案外何とかなるもんだなあ」

川内「…ん、何が?」

提督「こんな滅茶苦茶な状況でも、披露宴まで漕ぎ着けたんだからな」

那珂「鎮守府の皆も、いっぱい来てくれたしね」

神通「ひとえに、提督の人望でしょう」

提督「そうか? なあ、どう思う?」

叢雲「」モグモグ

叢雲「! …んぐ、何、どうしたの?」

提督「いや…食事の邪魔をして悪かった」

叢雲「…っ、や、やだ、別にそんなこと」カァァァ

ダダダダダダ

江風「川内さん!」

川内「おっ、江風じゃん。どしたの?」

江風「折角だから、一緒に写真撮ろうぜ!」

磯波「あ、あの…私も、ご一緒してもよろしい、ですか?」

川内「もちろん。磯波も、こっちおいで」グッ

磯波「あっ」

提督「どれ…ブロマイド撮影で鳴らした腕前を見せてやるとしよう」スクッ

瑞鶴「提督さーん、次は私たちもお願いね」

提督「あいよ、ちょっと待っててくれ…磯波、鼻血出てるぞ」



川内「つっかれたぁ~」

 ホテルのベッドにうつ伏せに倒れながら、川内が呻いた。披露宴で着ていた綺羅びやかなドレスも脱いで、今は部屋に備え付けのパジャマ姿だ。

提督「ああ…」

 僕は返事をするのも面倒で、曖昧に唸った。川内にのしかかるように横になると、お色直しの時に吹いたのであろう、香水の匂いがした。

提督「…綺麗だった」

川内「そう…」

提督「皆、最高に綺麗だった」

川内「な、なんだか照れくさいな」

 のそりと体を回転させて、川内がこちらを向いた。

提督「大変だったろう、白無垢からのドレスは」

 結婚式は神前で行った。元々クリスチャンじゃないし、そもそもキリスト教は一夫多妻を認めていない。それに、彼女らは元はといえば船の生まれ変わりだ。船神様と一つになるという意味でも、神前婚を選択した。

川内「それは提督だって同じじゃん」

提督「まあ、それはそうだが」

 神社で盃を交わした後、車でホテルに移動した。そこで更に装いを変えて、披露宴に望んだ。早朝から夜まで、ぶっ通しであった。

川内「…でも、良かった。こうして、思い出に残る式ができて」

提督「そうだな」

 目の前で微笑む川内。
 自然に、唇を重ねた。

川内「んっ…」

提督「っ…は」

 啄むような口づけが明けると、彼女はくすくす笑った。

川内「一足お先に…『共同作業』、いっちゃう?」

提督「やっちまうか」

 その時、シャワーを浴びていた那珂が戻ってきた。

那珂「上がったよ…って、川内ちゃん抜け駆け!」



「えっ、何ですか、もう始まって」



 バスルームから神通の声と、バシャバシャと湯を蹴る音がする。
 にわかに起こった騒ぎに、ソファで寝息を立てていた叢雲が目を覚ました。

叢雲「…んんっ」

那珂「ほら叢雲ちゃん、起きて。新婚初夜、始まっちゃうよ」

叢雲「…」

 彼女はぼんやりと、那珂と僕たちを交互に見ていたが、突然あっと叫んで立ち上がった。

叢雲「ちょっ、それならそうと言いなさいよ!」

神通「はぁ、はぁ…ま、間に合いましたね」

川内「ありゃりゃ、皆揃っちゃった」

提督「ま、そういうことだな。…夫婦水入らず、新婚初夜〈レタス・アローン〉と洒落込もうか」

今夜はここまで

新婚初夜が先か、スレッドムーブが先か

川内「でも、最初は私が貰うからね」

 そう言うと川内は、再び唇を重ねてきた。しっかりと目を開けて僕の顔を見つめながら、するりと舌を伸ばす。

川内「んっ…むっ…ちゅるっ…」

 掻き回し、掻き集め、吸い上げる。湿った舌に口の中をカラカラにされたところで、今度はこちらから舌を差し込んだ。どろどろの口腔を味わうと、心なしか甘い唾液を啜った。

提督「っ、んくっ」

川内「んんっ、んっ…っ、はっ、はぁっ」

 口を離し体を起こすと、酸欠気味の虚ろな目のまま、彼女はパジャマを脱いだ。当然のように下着は付けていない。僕も汗でじっとり湿ったタンクトップとトランクスを脱ぎ棄てた。

川内「はぁ、はぁ…ふぅ」

 今度は僕が下になった。僕の体の上でこちらに下半身を向けて横になると、蒸れた肉棒を口に含んだ。
 目の前には、薄っすらと生えた細い毛の茂みと、その下に開いた深い肉の切れ込み。ちゅるりちゅるりと陰茎を吸うたびに、釣られてぴくぴくと震える。
 外の陰唇を指で開くと、その下のひだに口をつけた。

川内「っ…」

 熱い肉に、じわりと蜜が滲む。舌を巡らして、蜜を舐めとった。そのままその源へと突き進む。

川内「ん…っ…」

 川内も、口の中で僕のペニスを嬲る。表面の血管をなぞり、裏筋を撫ぜ、亀頭を喉で締める。
 限界まで勃起したのを確認すると、ペニスを吐き出した。それから、腰に跨った。

川内「そろそろ、できると良いね」

提督「ああ、そうだな」

 屹立した肉棒を、濡れた秘所に誘う。膨れた先端が半開きの入り口を更に押し開けると、勢い良く腰を落とした。

川内「はあぁっ…」

 触れ合ったところ全部で、お互いを感じる。温かい。柔らかい。…愛おしい。

川内「んっ…あぁ、ん…」

 ゆったりと、腰を振り始めた。肌と肌がぶつかり合い、小気味良い音を立てる。数を重ねる内、見え隠れする竿を伝って滴った蜜が、尻の隙間から飛沫いた。

川内「あんっ、あっ…んっ、てい、とくっ…」

 体を起こし、上下に揺れる膨らみに手を伸ばす。控えめな乳房をそっとつまむと、先端を口に含んだ。

川内「あっ、んんっ」

 汗ばんだ乳首に、つるりと舌が滑る。こちらからも腰を突き上げた。

川内「んあぁっ!」

 一際大きな声に、ペニスを包む肉が竦んだ。
 更に速く、更に強く腰を打つ。突き込む度に膣内が震え、締り、肉棒はその根本に熱を溜め込んだ。

提督「はぁっ…はぁっ、あぁっ」

川内「んっ、あんっ、あっ、イ、イくっ、あぁんっ」

提督「出す、ぞっ」

 わだかまっていた熱が、彼女の胎内へ迸る。

川内「あっ、あ、んあぁっ!」

 柔肉に精を染み込ませながら、彼女は絶頂した。

川内「はぁ…んっ、はぁ…」

提督「ふぅ…」

 ペニスを抜くと、川内は僕の隣にごろりと寝転がった。

川内「言い忘れてたけど、今日危ない日…」

提督「おお、そうか。当たると良いな」

川内「うん…」

 続いて、バスタオルを体に巻いたままの神通がベッドに上がってきた。

神通「では、僭越ながら」

 タオルを解くと、脚の間に屈み込んで様々な汁で汚れたペニスを咥えた。手始めに、尿道に残っていた液を残らず吸い取る。

提督「ぅ、はぁ」

 ぞわりと腰の奥が寒くなる。神通は、再び血の通い始めた肉棒に器用に舌を絡ませた。ぬるり、ぬるりと、舌先が亀頭を撫で回し、尿道に浅く入り込む。
 不意に、彼女はそれを強く吸い込んだ。深く顔を僕の股ぐらに埋め、喉の奥までペニスを押し込む。

神通「っ…ぐっ、っっ…」

 口蓋で亀頭を扱く。詰まる息に顔を真っ赤に染めながら、前後に首を動かす。

提督「あ、あっ、もう…」

神通「っぷ、ぁ」

 むせるようにペニスを吐き出す。僕はその肩に手を置くと、ベッドに仰向けに横たえた。
 汗ばむ体に体を重ねると、唇を合わせた。

神通「ん…ぅ」

 ごわついた毛の中に開いた秘裂に指を伸ばすと、既に愛液が溢れ出して糸を引いた。
 湧き出した泉の中に怒張をあてがうと、腰を突き出した。

神通「んあぁ…っ」

 甘い声。熱い吐息が耳をくすぐる。力強く締め付ける、分厚い肉の裂け目の中に、ペニスを繰り返し突き入れた。

神通「はぁっ、あんっ、んっ、んあっ……んむっ」

 再び、キスをした。互いの唇を、舌を、鼻を、何度も啄む。触れ合う肌は、もうシーツに染みるほどに濡れている。

神通「んっ、んっ、ふっ…あぁっ…ん、んんっ」

 神通が、両腕で僕の首を捉えた。膣内に震えが走ると、両脚も回した。押し付けるように、もっと深く腰を突き出す。

神通「あぁっ、んあっ、んっ…」

提督「はっ、そろそろ、っ」

神通「ください…神通に、提督の…んあぁっ!」

提督「出すぞっ…っ、あぁっ!」

 神通の膣内に、射精した。精液の熱を感じ、彼女は更に強く抱きつく。蜜壺の一番奥、子宮の中まで届けと言わんばかりに。

提督「…」

神通「…」

提督「…神通?」

神通「…」

提督「神通…そろそろ離して、って痛たた」

神通「! ご、ごめんなさい」

 慌てて僕を解放する神通。『解体』を経て膂力も大分落ちたものの、それでも同じ体格の一般女性とは比べ物にならない。肩を回すと、ゴキゴキと間接が鳴った。

提督「いい加減、風呂に入るか」

 ペニスを抜いてベッドから降り、部屋を見回す。
 川内はもう眠りこけている。叢雲はソファに腰掛けたままじれったそうにこちらを見ている。

那珂「那珂ちゃん、もうシャワー浴びちゃった」

 保湿ローションを顔に塗りながら、那珂が言った。

提督「…よし、叢雲」

叢雲「! 仕方ないわね」

 弾かれたように立ち上がっておいて、そんなことを言う。いそいそと寝巻きと下着を脱ぐのを待って、二人で浴室に入った。

今夜はここまで

『あの電柱までは頑張る作戦』で神風まで入手。明日からはポーラまでは頑張るの精神でE5だ


それにしてもこのスレには尿分が不足している。機を見て放出しないと決壊しかねない


このスレッドは一週間以内に次の板へ移動されます。
(移動後は自動的に移転先へジャンプします)

SS速報R
http://ex14.vip2ch.com/news4ssr/

詳しいワケは下記のスレッドを参照してください。。

■【重要】エロいSSは新天地に移転します
■【重要】エロいSSは新天地に移転します - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1462456514/)

■ SS速報R 移転作業所
■ SS速報R 移転作業所 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1463139262/)

移動に不服などがある場合、>>1がトリップ記載の上、上記スレまでレスをください。
移転完了まで、スレは引き続き進行して問題ないです。

よろしくおねがいします。。

>>126
お疲れ様です。お手数おかけします

 真っ白な浴室には、既に湯で満たされた広い浴槽が鎮座している。取り敢えず体を洗おうと風呂椅子に腰掛けた。

提督「どれ、洗ってやろうか」

叢雲「相変わらずいやらしい手つきね…」

 顔を顰めながらも、そっと僕に歩み寄り、膝の上に座った。
 掌にボディソープを泡立てると、白い胸に掌を滑らせた。

叢雲「んふっ」

 優しく肌を擦ると、彼女はくすぐったそうに息を漏らした。まだ硬さの残る乳房を掌に包むと、つんと尖った先端が掌を引っ掻いた。
 胸、腹、肩、脇、腕… 汗の滲んだ肌を綺麗にしていく。上半身を一通り終えると、片脚ずつ持ち上げて洗った。

叢雲「…」

 両脚を擦り終えると、叢雲は物欲しげな顔をこちらに向けた。まだ『前』が残っているのだ。
 僕はそれをわざと無視すると、脇に手を置いてぐるりと彼女の体を回した。膝の上で、叢雲の細い体がこちらを向いた。
 腕を伸ばして、背中を洗う。

叢雲「ん、もう…」

 彼女は自分でもボディソープを手に取ると、僕の胸を洗い始めた。小さな手で硬い肌を擦る。

提督「軍抜けたし、これから太るだろうなぁ」

叢雲「嫌よ、あんまり重くなるのは」

提督「そうだな。肉体労働でも始めるか…」

 抱き寄せると、彼女も背中を洗いにかかる。自然、胸と胸、腹と腹が密着する。

提督「…」

叢雲「…っ、ん」

 下腹を叩く熱い肉の棒に、叢雲はそわそわと落ち着かない。
 そっと尻から秘部に指を伸ばすと、透明な蜜がぽたりと垂れた。

提督「…興奮してる」

叢雲「馬鹿…」

 彼女は首に腕を回すと、引き寄せるように口を吸った。

叢雲「ん…っ、は、早く…」

 せっつく叢雲の尻を掴んで持ち上げると、屹立したペニスの上にすとんと落とした。

叢雲「はあぁっ……!」

 腹の底から押し出されるように、熱い息を吐く。じっとり濡れた秘裂は膨れた肉棒に絞られて、じゅわりと大量の蜜を溢れさせた。
 掴んだ尻をそのままに、抽迭を始める。

叢雲「あんっ、あ、んっ、んんっ、ぁ、あんっ…」

 憚らず上げた嬌声が、湯気で烟る浴室に響き渡る。濡れた肌のぶつかり合う音が、それを追う。

叢雲「あぁんっ、はぁ、んっ、あぁっ」

 泡まみれの体がぬるぬると擦れ合う。血の凝った乳首が胸を掻き、白く泡立つ汁が床に飛び散った。一突き一突きに、叢雲は悶え、柔肉を竦ませ、何度も絶頂した。

叢雲「はあぁっ、にゃ、はぁんっ、んああぁっ! …んっ、あぁ」

提督「はっ、これで、四回目…っ」

叢雲「かっ、数えないれよっ! …んにゃぁっ!」

 連続でイったせいで、叢雲はもうあられも無い顔を晒している。焦点の定まらない目でぼんやり僕の顔を見つめ、閉じない唇からは嬌声と一緒に涎が垂れている。
 とは言え、いい加減僕も限界だった。

叢雲「はぁぁぁ…んんっ、ひぃ…」

提督「ふうっ、もう、イくぞっ」

叢雲「イくの…膣内に、らして……んにぃ…っ」

提督「はぁっ、はぁっ、あぁっ…っっっ!」

叢雲「にゃあぁぁっ!」

 不規則にうねる膣内に精を放つと、彼女も一緒に達した。

提督「はぁ…はぁ、っ」

叢雲「んんぅ…ひぃ…にうぅ…」

 にわかに、その体がふるりと震えた。
 その直後、密着した腰の間に熱いものが広がった。

叢雲「んふぅ…」

提督「叢雲叢雲」

叢雲「なによぉ…」

提督「漏れてるぞ」

叢雲「もれてるって、なにが…っ!?」

 へろへろと応答する彼女の顔が、急に正気に戻った。

叢雲「や、やだっ、あたし」

提督「泡も流してないんだ。何とかなるさ。ほら、全部出しちまえ」

叢雲「もう、こんなのばっかり…んっ」

 いきむと、噴きつける勢いが増した。風呂椅子の下に、黄色い水溜りが広がっていく。

叢雲「…っ、ふぅ」

 尿を出し切ると、彼女はほっと息を吐いた。

叢雲「…頭、洗いましょ」

提督「そうだな」



 風呂からあがると、川内型の三人は既にベッドに潜って眠り込んでいた。

提督「良かったのかな、那珂は」

叢雲「良いんじゃない? アンタも大概、疲れたでしょ。バケツ被った訳でもなしに」

提督「そうか? 僕はまだ」

 言いかけたところで、くらっと来た。

叢雲「ほら、言わんこっちゃない。今日はもう寝なさい」

提督「そうするか…」

 電気を消すと、ベッドに入った。目を閉じると今朝からの疲れがどっと全身を襲い、僕はあっという間に意識を手放した。

今夜はここまで

面倒がらずに支援艦隊を出せば、リコリスだって怖くないんだ(*^○^*)



 ちゅっ、ぱぁ、ちゅっ

提督「Zzzz…」

 じゅるっ、じゅっ、じゅ、っぱ

提督「…ん」ビクッ

 れろっ、れろれろっ、ちゅ、じゅるるっ

提督「あぁ……ん?」パチ

提督「…! な、何だ、どうなってるんだ」

那珂「…っぷあ、起きちゃった?」

提督「那珂か…今何時だ?」

那珂「んと…」

 枕元のライトを細く灯すと、デジタル時計には『03:04』と表示されていた。

提督「先に寝てたから、僕も寝させてもらったけど…どうする、今からするか」

那珂「うん」

 仰向けの僕の上に這い上がると、勃ち上がったペニスを手に取った。那珂は既に全裸で、闇に慣れた目に細い体が妖しく浮かんだ。

那珂「んっ…あぁ…」

 唾液塗れの肉棒が、彼女の膣内に沈む。根本まで挿入ると、彼女はもぞもぞと身を揺すった。つぷぷと空気が抜けて、柔肉がぴったりと貼り付いた。

那珂「あ…んっ」

 上半身でぐったりとしなだれかかると、ゆっくりと腰を振る。

那珂「あんっ…はぁ、んっ…」

 耳元に口を寄せ、聴かせるように喘ぐ那珂。耳たぶをくすぐる響きに、思わず鳥肌が立った。

那珂「んんぅ…あぁ、ん…っ」

 にちゃり、ぴちゃ、びしゃり。たっぷりと汁気を含んだ肉が、音を立ててぶつかり合う。薄い快楽をじっくり味わうように、彼女は緩慢な抽迭を続ける。

提督「あぁ…」

那珂「はぁ…ん…提督…」

提督「那珂…」

那珂「…提督」

 気が付くと那珂は、腰を振りながら真っ直ぐに僕の目を見つめていた。

那珂「んっ…ねえ、提督…っ」

提督「どうした…?」

那珂「私だけ…」

提督「何がだ?」

那珂「私だけ。エッチしても、気持ち良いだけ」

提督「…?」

 彼女の言いたいことが分からず、僕は黙って目を細めた。

那珂「…気持ち良いだけ。その先には、進めない」

提督「…!」

 はっとなった。
 那珂は、自分が子供を授かれないのだと言っているのだ。

提督「信じられないかもしれないけどな」

 揺れ続ける腰を片手で押さえ、空いた手で頭を撫でる。

提督「医療は進歩しててな、これまで諦めるしかなかった人でも、子供を持てるようになったんだ」

那珂「知ってる」

提督「ん? そ、そうか…」

 考えてみれば、彼女は少なくとも一度は病院に行ったことがあるはずなのだ。その時に不妊治療についても聞かされたに違いない。

那珂「針刺して、卵子取ってきて、試験管の中で受精させて、お腹に戻して」

提督「…字面に起こすと、ひどいもんだな」

那珂「…」

提督「だが」

 彼女の頭を胸に抱く。

提督「それだけで、一度は捨てた未来を取り戻せるなら」

那珂「…」

 那珂は、何も言わない。

提督「…お前の意志を尊重する。無理にとは言わないさ。ただ…僕は、お前との子も欲しいと思う」

那珂「…うん」

提督「まあ、気持ち良いだけでも良いじゃないか。お互い、満足できるなら」

 そこまで言うと、腰から手を離した。抽迭が再び始まり、静まり返った部屋に小さな嬌声が響いた。

那珂「ん…あんっ…っ…はぁ…んっ」

 その声が、徐々に上ずってくる。声が高く、短く、速くなっていく。

那珂「あっ、んっ、やんっ、あ、あぁっ、あんっ…」

 膨れ上がった肉棒が、閉じた子宮の入り口を繰り返し打つ。膣内が、小刻みに震えてそれを締め付ける。

那珂「あっ、あっ、はっ、あ、あぁっ…あぁんっっっ…」

 一際高い声を噛み締めると、彼女はひしと抱きついて、絶頂した。
 ぎゅうぎゅうと締め上げる胎内に、精を吐き出した。



提督「…んんっ」

神通「あ、おはようございます」

提督「ああ…」

 見回すと、川内と叢雲はまだ眠っている。視線を下に移すと、那珂は僕の体に腕を回したまま寝息を立てていた。早起きの神通は、もう着替えまで済ませていた。

提督「チェックアウトまであとどのくらいだ?」

神通「二時間くらいです」

提督「…あぁ、もうそんな時間か」

 ベッドから這い出す。腕を退けられて、那珂が目を覚ました。

那珂「ん…なぁに…?」

神通「おはよう、那珂ちゃん」

那珂「おはよう…」

提督「ああ、おはよう。…ひとっ風呂浴びてくる」

那珂「いってらっしゃい…」

 ぼんやりした顔のまま見送る那珂。浴室に向かう途中、何気なく窓のカーテンをめくると、春の日差しが目に刺さり、僕は思わず目を細めた。

『漢字で結婚、(仮)は無く』ならびに今夜はここまで

結局アイオワまで頑張らざるを得ないことだなぁ

『最初の失敗』



 …失敗した。



 提督と『いざこざ』があって、もう一ヶ月になる。言葉では彼を許したし、心でもそう思っているけれど、どうしてもまだ近くには行けない。最近やたら私の出撃が増えているのは、提督も私と顔を合わせづらいからだと思っていた。でも…

 珍しくオリョールに出撃した次の日、提督の元に大きな封筒が届いた。影からこっそり見ていると、彼は緊張した面持ちでそれを開けた。
 中から出てきたのは、一枚の白い紙切れと、二つの小さな箱。
 ドキリとした。話には聞いていたが、まさか実物を目にすることになるとは。あの指輪を与えられた艦娘は、提督と強い絆を結び、更なる力を手に入れることになる。でも、それ以上に…

 そこから先を考える前に、私はその場から逃げるように去った。

 数分後、私は鳳翔さんのお店で珍しく酒に耽っていた。

鳳翔「…何か、嫌なことでもありましたか?」

 ううん、嫌ってわけじゃないけど…

鳳翔「ですが、難しい顔をされてますよ」

 そう、だね。
 …あのさ、ウチの提督がケッコンするとしたら、相手は誰だと思う?

鳳翔「提督がご結婚なさるんですか?」

 ああ、いや、本当の結婚じゃなくて、ケッコンカッコカリの。
 …さっき、書類と指輪が届いてるの見たの。もう、そんな時期なんだって。

鳳翔「そうですねぇ…今の提督も、着任されてからしばらく経ちますからね」

 …ずばり、誰を選ぶと思う?

鳳翔「ええと…そうですね…」

 鳳翔は頬に手を当て、思考する。
 …いや、考えるフリをしている?

鳳翔「ケッコンカッコカリには、高い練度が必要ですからね。自ずと、今の時点で練度の高い娘が候補になるんでしょうね」

 …

鳳翔「…或いは、今まさに、ケッコンするために練度を上げているのかも」

 !!

 あまりに露骨に反応してしまったのだろう。鳳翔は可笑しそうに笑った。

鳳翔「…いえ、分かりません。人間、自分の心すらままならないもの。まして他人の心なんて、どうして理解できましょう」

 で、ですよね、あはは…
 ビールおかわり。

鳳翔「はい、はい」

 空のジョッキが退けられ、代わりに琥珀色の液体が並々注がれたジョッキが置かれる。
 半分以上飲んだ辺りで、突然館内放送が鳴った。



『鎮守府近海に接近する、中規模の深海棲艦隊を発見。迎撃A班、迎撃B班は直ちに出撃、哨戒隊と合流されたし。繰り返す…』



鳳翔「あら、大変」

 あ、A班って私だ。水一杯貰えます?

鳳翔「はい、気を付けてね」

 残ったビールを一気に飲み干し、水を流し込むと、私は出撃ゲートに走った。

 …最初の違和感は、お店を出た瞬間。
 後ろ手に戸を閉めた時、冷たい風が吹いた。と同時に、下腹部に違和感を覚えた。

 …おしっこしたい。

 とは言え、まだ後回しにできる程度。何より今は戦闘に向かわねば。



 はぁっ…はぁっ…

 ヤバい…アルコール舐めてた…
 ゲートに並びながら、私は冷や汗を流していた。

時雨「川内さん?」

 な、何?

時雨「どうしたの、具合でも悪いの? 何だか、足元がおぼつかないけど」

 あっ、いや、大丈夫。さっきまで飲んでたから

時雨「お酒? 珍しいね」

 ま、まあね…

 下腹が痛い。膀胱がパンパンに膨れている。押したら分かる程に溜まっているだろう。もっとも、今押したら間違いなくアウトだろうが。
 やっぱり、今のうちに済ませておくか。そう思い、列を離れようとしたその時、目の前のシャッターが開いた。僚艦たちに押されるように、私はゲートをくぐった。

 はぁっ…は、早く、艤装を…

 そわそわと足踏みしながら、いつもより遅く見える運搬クレーンを睨んだ。艤装を付けさえすれば、当面は尿意に苦しまなくて済む…

 っ、あぁっ!

時雨「だ、大丈夫かい? 何なら、他の人と代わったら」

 良いって!

時雨「っ、ごめん…」

 その時、ようやく最初の艤装…機関部が、目の前に降りてきた。
 殆どの艦は煙突と旗艦部が一緒になっていて、背中に背負うようになっている。時雨も同様だ。ところが、中には旗艦部が脚部の艤装に含まれているものもある。代表的なのは殆どの空母だ。そして川内型もまた、トレードマークの四本煙突をあしらったブーツ型推進器に、旗艦部を内蔵していた。
 展開した艤装に足を入れると、燃料を満載したタンクが身体に接続された。同時に、あんなに激しかった尿意が嘘のように引いていった。
 私は上昇する体温に蒸発していく額の汗を拭うと、時雨に向かって気まずそうに笑った。

 …ごめんね、ちょっとピリピリしてた。

 カタパルトに夜偵を装填すると、最後のゲートが開いた。
 後続の僚艦に聞こえるよう、高らかに宣言する。



「川内、水雷戦隊、出撃します!!」





川内「…で、今に至ると」

 独りごちて、私は思わず縮こまった。
 結構な規模の敵艦隊とかち合ったのは覚えている。大方片付けて、追撃を泣く泣く見送ったのも、逃げた振りをした重巡に直撃弾を喰らったのも、はっきり覚えている。しかし、そこから先の記憶が無い。
 気が付くと、私は入渠ドックの中、修復槽の底でのびていた。

川内「…っ、あ…」

 生温い修復剤の中、体がカタカタと震える。艤装を外され、意識を取り戻した今になって、これまでの尿意がまた蘇ってきたのだ。
 目の前の時計には『03:24:41』、つまりまだ三時間以上はここから出られないという事実が表示されている。

川内「あ…ヤバ…」

 誰もいないのをいいことに、恥も外聞もなく股間を両手で押さえる。膀胱が痛い。痛いを通り越して、痺れてきた。

川内「駄目…おしっこ、駄目…」

 きょろきょろと辺りを見回す。修復槽の外は、雑誌やゲーム機が散らかったタイルの床。冷や汗が額を伝う。ドックの隅でしようか? でも、流れたおしっこが雑誌やら何やらに付いたら…

川内「く、ぅぅ…っ」

 膀胱の出口が開きそうになり、私は手に力を込めた。よく見ると、壁際に排水口がある。掃除用か、何でも良い。ちょっと浴槽を出て、そこにおしっこしよう。
 そう決めて、修復槽を這い出た。

川内「はっ、はっ、はやっ、早くっ」

 よろよろと排水口に向かって歩く。タイルを踏むたびにお腹が揺れ、溜まりに溜まった中身が出口を殴りつける。太ももが震えてきた。早く、しゃがんでおしっこ、おしっこして…



「百万石の~誓いよぉ……違うわね」



川内「!!」

 蹴られた犬めいて、私は再び修復槽に転がり込んだ。じゅわっ。

川内「な、何でよぉ…」

 尿道を擦る一瞬の感触を必死に抑え込みながら、ぼやいた。排水口から、間違いなく声が聞こえた。恐らく、隣のドックで入渠している艦娘だ。涙の滲む目で、改めて排水口を見る。よく見るとそれは壁を跨いでおり、二つで一つを共有しているようであった。
 しゅうぅっ、しゅっ…

川内「はぁっ、いやぁ…」

 腿にきつく挟んだ手に、ひんやりした水流が当たった。全身ががたがたと震える。感覚は殆ど残っていないが、分かる。必死に閉じた尿道の口の、すぐ内側まで迫っている。そして、今まさに、最後の門をこじ開けて…

川内「…」

 ゆっくりと、股から手を離した。それから躊躇いがちに、脚を広げた。

川内「ッ……ヒクッ…」

 浴槽の壁に深くもたれ、液面から目を逸らすように天井を見る。そして…

川内「…ぁ、出ちゃ」

 ……じゅわっ
 しゅうぅぅぅぅ……

川内「ぁ、や、だめ…あっ、あ、ぁ…ぁ……」

 ぅぅぅ…っ、しゅっ、しゅうぅっ…

川内「ッ…グスッ……ッ、ヒッ…」

 最初、尿道の先まで食い込んだ分だけを出せば良いと思っていた。少し出せば、入渠が終わるまで我慢できると。しかし、甘かった。
 限界まで我慢したせいで、じれったいまでに勢いのないおしっこは、にも関わらず中断を受け付けなかった。止めては溢れ、止めてはこじ開け、尿道を擦って修復剤に流れ出す。
 結局、私は諦めた。

川内「やぁ…ッ、おしっこ、おしっこ止まらない…あっ、ぁ…」

 しゅわしゅわしゅわ…
 しゅぅぅぅ…
 しゅるっ…

川内「ッ…クッ……」

 じゅっ…
 ……ぷるるっ。

川内「ヒクッ…ヒッ…」

 涙が零れる。悲しくて、惨めで、それでも我慢から解放された身体は心地良かった。

川内「グスッ、お漏らししたぁ…ヒクッ、ドックで、おしっこしちゃったぁ…」

 めそめそと泣いていると、不意に再び尿意を覚えた。

川内「やぁ…まだ、残ってるの…」

 もう自暴自棄だった。先ほどと同じ姿勢になり、尿道の力を抜く。ところが

川内「…出ない…おしっこ、出ない」

 我慢できる域に落ち着いたせいか、今度は理性が勝ったようだ。
 私はうんうん唸って、お腹に力を入れた。

川内「んっ…んん…おしっこ出ない…んっ」

 しばらく頑張った後、私は諦めた。我慢できるならするし、できないならこのまましてしまおう。

 修復槽の中に目をやると、薄青色だった液に一筋の黄色い靄が走っている。当然、その片端は私の脚の間から出ている。自棄になって掻き回すと、液が緑に染まった。

川内「グスッ…提督…」

 呟いて、はっとなった。

川内「…提督」

 あの指輪は、誰に渡すんだろう。元々練度が高い娘はたくさんいる。でも、最近になってその仲間入りをしたのは……私だけ。

 ……期待しても、良いのかな?

 気が付くと私は、片手を自らの秘部に伸ばしていた。指で触れると、あの時彼に強引に破られたところが、ちくりと痛む。

川内「んっ…」

 入り口をそっとなぞる。自慰の仕方はよく知らないけど、最後に気持ちよくなれば良いんだと思う。
 膣内まで踏み込む決心がつかず、膣口を何周も指でくすぐる。と、上の方にある小さな突起に触れた。

川内「あ、ん…ここが、陰核だっけ…」

 そっとつまむとぞくぞくと腰が震えた。頭がぼうっとして、視界が霞む。

川内「てい、とく…」

 いつの間にか、目の前に提督がいた。陰部を弄る手が、彼のものに変わる。彼は遠慮無く指を膣内に突っ込んだ。

川内「ああぁっ!」

 激しく、あの日のように、激しく、淫らな穴を掻き回す。始めから私のことを知り尽くしているように、気持ちいいところを強く、強く攻め立てる。

川内「あんっ、あっ、ていっ、提督っ、んあぁっ!」

 腕を抱き締めて縮こまる私に構わず、指は動き続ける。脳味噌が蕩けて、下半身に大きな性感の波が迫る。
 ふるり。体が震えた。

川内「っ、やっ、だめっ、おしっこが、おしっこ出ちゃっ」

 …私の中の『提督』が、何かを囁いた。

川内「んああぁっ!!」

 視界が白く弾けた。全身の血が引き、弛緩しきった身体の中、腰だけが激しく痙攣し、熱い膣の肉が指を痛いくらいに締め付けた。

川内「あっ…ああぁっ…」

 浴槽の底で小さく丸まって、全身を駆け巡る快楽を感じる。やがてその波が引き、下半身から力が抜け、そして…

川内「…ぁ」

 しゅわぁぁぁ……

 ぴったり閉じた太ももの隙間から、黄色い煙が立ち上る。果てた身体では止められないし、止める気もない。

川内「あぁ…おしっこ、気持ちいい…」

 だらしなく脚を広げ、股間を突き出した。そうして尿道から迸ったおしっこが修復槽を汚すのを、恍惚とした気分で眺めていた。



提督「…川内」

川内「何、かな」

 夜の執務室。私を呼び出した提督は、おずおずと口を開いた。

提督「川内、その、お前が良ければなんだが…」

川内「!」

 どきん。

提督「…お前には、とんでもないことをしてしまった。今更許してもらおうなんて、虫のいい話だって分かってる。だが、それでも私…僕は」

 彼は、一歩、私に向かって足を踏み出した。



 私は……一歩、下がった。



提督「! …そうか」

川内「! いや、そんな」

 提督は悲しそうな顔をした。私は、思わず首を横に振った。

川内「ち、違うの! 怖いんじゃないのに…体が、勝手に」

提督「良いんだ」

 彼は、優しく言った。

提督「今はまだ、許してくれなくとも…いつか…たとえどれだけ先の話でも、お前が僕を拒まずにいてくれるようになれば」

川内「私は、もう」

提督「いや、良いんだ。…戻ってくれ」



神通「ね、姉さん…?」

川内「何?」

神通「もうすぐ哨戒ですよね。その、飲み過ぎでは…?」

川内「良いじゃん、ここの所喉が渇いてさ」

 言いながら私は、空になったスポーツドリンクのボトルをゴミ箱に放った。既に二本目。さっきから下腹部が重い。

川内「…あ、もうこんな時間。そろそろ行ってくるね」

神通「ええ、お気をつけて」

 立ち上がって、思わず固まった。

川内「っ、くぅ」

神通「姉さん?」

川内「ふぅ…何でもない。じゃあ」

 訝る神通から逃げるように、出撃ゲートに向かった。
 膀胱で暴れる液体を感じる。今度は我慢できるかな。それとも、また…
 トイレの前を通りかかる。まだ時間に余裕があるが、私はわざと無視した。一歩一歩歩くたびに尿意が増し、耐え難い刺激となって心臓を打つ。でも、それは期待感と、一種のときめき。

 ……汚物に染まった狭い修復槽の中でなら、また、私は。

『最初の失敗』ならびに今夜はここまで

E7終わり! 閉廷! 以上! みんな解散!

後の堀は今後のイベに取っときます

言い忘れてた



戦争なんかやめよう!馬鹿らしいよ!みんな平和が一番!

LOVE and PISS!

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年04月30日 (土) 09:01:42   ID: dcwE3F0T

連合艦隊は4艦隊も運用できる指揮権のある司令部なら、戦術運用上は想定の範囲でありめずらしくもない。
夢とか思うもんでもないわ。

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom