アリス「シノ、家の前に何か落ちてるよっ」ゴマちゃん「デース!デース!」べちべち (28)

アリス「シノ、家の前に何か落ちてるよっ」

忍「おやおや。なんでしょうか?」


ゴマちゃん「デース!デース!」べちべち


アリス「!?」

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アリス「な、なんだろう、この子…見たこともないよ…」

忍「お魚でしょうか?」

ゴマちゃん「デース!デース!」べちべち

アリス「うーん、ヒレみたいなのはあるけど…」

忍「とりあえず、お家に入れて調べてみましょう」ひょい

ゴマちゃん「デース?」

アリス「ねぇシノ。この子、もしかするとアザラシじゃないかな?」

ゴマちゃん「デース?デース!」べちっべち

忍「なるほどなるほど。アザラシというお魚なんですか…」

ゴマちゃん「デース!」

忍「変わったお魚ですねっ」

アリス「あ、えっと、だからお魚じゃなくて…」

忍「さっそくお刺身にしてみましょう!」スラッ(包丁)

ゴマちゃん「デース!?」びくっ

アリス「シノっ!ダメーーっ!!」 NOーー!

ゴマちゃん「デデデ、デース…」ガタガタブルブル

忍「えっ?アリスが食べるために捕まえて来たんじゃないのですか?」

アリス「家の前にたまたま落ちてただけだよっ!それに、アザラシは食べられないよ!」

忍「そうだったんですか…」シュン

アリス(シノが露光に残念そうにしてる…!)

忍「それでは、枕にして使いましょう!」のすっ

ゴマちゃん「デ、デース…」べちべち

アリス「発想が極端過ぎるよぉ…」

アリス「この子、ペットとして飼えないかな?」

忍「ペットですか!それは良い考えですねアリス!」

アリス「いいの?やったー!」ぱぁぁ

ゴマちゃん「デース!デース!」びちびち

忍「ペットだなんて思いつきませんでした。アリスは賢いですね」

アリス「え、えへへ、そうかな?」てれっ

忍「はいっ。私は食べることしか思いつきませんでしたよ」にっこり

ゴマちゃん「デスッ!?」びくっ

アリス(先行きが不安過ぎるよぉ…)

忍「ペットを飼うには何を用意すればいいのでしょうか?」

ゴマちゃん「デース?」ぺちぺち

アリス「アザラシに必要なものかぁ…わからないねシノ」

忍「そうですねアリス」

アリス「私はイギリスで犬を飼ってるけど、シノは何か飼ったことはある?」

忍「私、ペットを飼うのは初めてですよ…」

忍「アリス以外は」にっこり

アリス「えっ……?」

忍「ハッ!大変ですアリスっ!」ぞわっ

アリス「どうしたのシノ?」

忍「アザラシを飼うこと…お姉ちゃんがなんて言うか…」ガクガク

アリス「えっ!?イサミって動物苦手なの!?」

忍「わかりません!でも…もしお姉ちゃんが許してくれなかったら…」


勇『ペットなんてダメよ。この子はお刺身にして食べるから』

ゴマちゃん『デーース!!』びちびちびちびち


ガチャ

勇「ただいまー」

アリス「うえーん!イサミ、食べちゃダメー!」びえーん!

忍「お姉ちゃん許してください~~っ!」うわーん!

勇「な、なに!?」びくっ

勇「いやいや!アザラシ食べるわけないでしょ!」

アリス「ごめんねイサミ、つい…」

忍「お姉ちゃんなら食べかねないと思ってしまって…」

勇「なんか引っかかるけど、まあいいわ」イラッ

勇「ペットを飼うならきちんと責任持って飼うのよ?」

アリス「それじゃあ飼ってもいいの!?」ぱぁぁ

忍「良かったですねアリス!」

アリス「うんっ!」

ゴマちゃん「デース!」べちべち

忍「そうです!この子に何か名前を付けないといけませんね」

アリス「そうだねシノ」じーっ

ゴマちゃん「デース?」

アリス「この子、なんだかイギリスに残してきた幼なじみに似ている気がするよ」

アリス「その子の名前はね、カレンって言うんだけど…」

忍「ゴマフアザラシだそうですし、ゴマちゃんでどうでしょうか?」

アリス「ゴマちゃん!とっても良い名前だねシノ!」ニコッ

勇「いやいや。アリスはしのに甘すぎでしょう…」

ゴマちゃん「デース?」ぺちぺち

【翌日・学校】

陽子「へー!アザラシ飼うことになったんだ?」

忍「そうなんですよ」

綾(アザラシって飼っていいものだったかしら…?)

アリス「あ、あれっ?」ごそごそ

もぞっ

ゴマちゃん「デース!」ひょこっ

陽子「え゛っ!?」

忍「ゴマちゃん!?」

アリス「ご、ゴマちゃんが学校までついて来ちゃったよー!」

陽子「こいつがゴマちゃんかー。へー、なかなか可愛いな!」だきっ

ゴマちゃん「デース!」ぺちぺち

忍「そうなんですよ!もう食べちゃいたいくらい可愛くて…」うっとり

ゴマちゃん「デース!?」びくっ

アリス「もうっ!シノってば~」くすくす

綾「二人とも、学校にペットを連れて来たらダメじゃない!」

アリス「ごめんね綾。鞄にもぐりこんでいたみたいで…」

忍「すみません綾ちゃん。今日だけにしておきますね」

陽子「も~!綾ってば堅いこと言うなよなー」

綾「ダメなものはダメよ!」

アリス「こんなに可愛いのに…」しゅん

忍「連れて来るのは今日だけですね」

綾「いくら可愛くても、ダメなものは…」

ゴマちゃん「デース?」うるうる

綾「っ///」きゅーん

綾「だ、ダメなものはダメなのっ!」

陽子(一瞬ゆらいだな…)

綾「と、ともかくっ!ペットを学校に連れて来ちゃダメっ!」

忍「そんな~」

アリス「仕方ないよ、シノ」

ゴマちゃん「デース?」べちべち

陽子「綾は厳しいなー」

綾「そういう決まりなのよ」

陽子「そんな細かいことを言うやつは…こうだっ!!」ぎゅっ

綾「!?///」ドキッ

陽子「博愛固め~」ぎゅぅ

綾「なっ、なななな、なっ…!?///」かぁぁ

陽子「よしよし」なでなで

綾「よ、よよよよ…っ、よ、陽子っ!なっ、何をして…っ///」ドキドキドキドキドキドキ

綾「……きゅう///」ぱたり

陽子「よし!おとなしくなったな!」

忍「陽子ちゃん、何をしたんですか?」

アリス「はわわっ、綾が真っ赤になってるよ!?」

ゴマちゃん「デース!」ぺちぺち

陽子「これは博愛固めって言うんだ!」

アリス「ハクアイ固め…」

陽子「ウチの弟たちにもコレをやるとおとなしくなるんだよなー!」ニッ

綾「あ、あぅ…///」

忍「すごい技なんですね」

陽子「効果バツグンだったろー?」あははっ

ゴマちゃん「デース!」

陽子「なー、綾~、ゴマちゃん学校に連れて来ても良いだろ~?」

綾「う、でも…」

ゴマちゃん「デース?」うるうる

綾「う、うぅ、時々なら…仕方ないわよね…?」

陽子「やった!」

アリス「アヤが折れたっ!」

忍「ありがとうございます綾ちゃん!」

綾「せ、先生に見つからないようにするのよ?」

忍「それにしても、陽子ちゃんの博愛固めはすごかったですね」

アリス「そうだねシノ」

忍「ふふーっ、えいっ!」ぎゅっ

アリス「ふわっ!どうしたのシノ?」

忍「私もアリスに博愛固めですよ」ぎゅーっ

アリス「えへへ…それじゃあ、お返しにっ!」ぎゅっ

忍「あわわっ」

アリス「博愛返しだよ~」ぎゅーっ

忍「アリス~♪」ぎゅぅ

アリス「シノ~♪」ぎゅーっ

陽子「あははっ!あいつらなんだか見てて和むなー」

綾「そうね」くすっ

ゴマちゃん「デスデース!」ぺちぺち

一方その頃、イギリスに残されたカレンは…


カレン「しくしくしく…デース!」めそっ


意外と寂しがっていた


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