提督「……」
伊58「ホントだよぉ!」
提督「……おぉ可愛そうなゴーヤよ」
提督「オリョクルによる過度の疲労で、ついに幻覚が見えるようになって……」オヨヨ…
伊58「その気持ちがあったら、一刻も早くゴーヤをオリョクルから開放するでち!」
提督「それは困る」
伊58「そんなぁ」
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伊58「とにかく、今はそんなことどうでもいいでち!」
伊58「先刻、オリョール海のあるポイントに、おっきな鋼材の塊が沈んでたでち」
伊58「ざっと10mはあったから、回収したらきっとたくさんの資源になるよっ」
提督「……」ゴクリ
提督「信憑性に欠けるが……まぁいい」
提督「明朝に回収部隊を派遣するから、ゴーヤも一緒に来てくれよ」
提督「もし何もなかったら一週間、間宮の出入り禁止だからなっ」
伊58「はぁーい!」ニコッ
伊58(あれだけの資源があれば、当分はオリョクルに出なくてもいいでち……)ムフフ
……
…………
………………
オッツダルヴァ「……は」
オッツ「眠っていたのか……私は」
ゴウン…
ゴウン…
オッツ「……機体が揺れている……引き上げられているのか」
オッツ「……フッ、メルツェルめ……遅かったな」
オッツ「だが、これで……」
オッツ「私はORCAに……!」
ザッパーン…
ガションッ
オッツ「…………」
伊58「…………」
オッツ「誰だ、貴さm」
伊58「提督ーっ!変なおっさんが中にいるでち!」オロオロ
「な、なんだと!?」
「おぉーい、大丈夫ですかー!?」
「えぇっ、人が入ってたんですか!?」
ワーワー!
ドタバタ…
オッツ「クッ、囲まれた……!」
オッツ(カラードの連中、まさか嗅ぎつけたか……)
オッツ(やむを得ん、ステイシスを起動する……!)
開放していたステイシスのコクピットハッチは再び閉じられ、直ちにオッツダルヴァと機体のAMSを介した交感が行われた。
AMSの接続完了に合わせて光学コンソールが彼の全周囲に展開し、沈黙を続けていたコジマジェネレーターに火が灯る。
サルベージ船の甲板で膝をついていた濃紺のステイシスが単眼を光らせ立ち上がると、周囲で物珍しそうに見ていた艦娘達が慌てて散り散りになった。
オッツ「駆動系に問題は無い」
オッツ「ラインアークで水没を演じた手前、あまり事を大きくすることはできん……が」
オッツ「ここはラインアークではない……?」
オッツ「……奴らが何者なのか……まず見極める必要がある」
その場に居合わせた提督をはじめ、船の甲板に立っていた全員が、大きな挙動もなく突如宙を浮きはじめたステイシスの姿を見て、戦慄した。
伊58「と、飛んだでち……!」
提督「た……対空戦闘用意―ッ」
提督「総員、配置につけーッ」
ワーワー!
パッパパッパパッパパー♪
提督「都合のついた子達の混成だけど、“艦隊”も連れてきてよかった……」
提督「ゴーヤ、艦隊出撃だ……早くっ」
伊58「はいでち!」サッ
提督「……くそっ、とんでもないものを引き上げてしまったらしいな……」
眠いので今日はこれだけです……すみません
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