勇者「や、やっと・・・魔王のぉ部屋に着いたのかのぉ・・・・・」キィー・・・バタン
魔王「はぁはぁ・・・・よ、よぉくもまぁ・・・・遠くから来られたもので・・・・。」
魔王「まぁ、お茶でもいっぱいぃ」ぷるぷるぷるぷる
勇者「ダンジョンが広すぎてのぉ・・・迷ってしもぉたんじゃぁ・・・・・。」
勇者「こ、腰がいとぉていとぉて・・・・・よっこらしょっ・・・・」
勇者「んっんっんっ・・・ぷはぁ・・・・・生き返るのぉ・・・・・・・・。」
魔王「うちのばぁさんが入れてくれた方法を真似したんじゃよぉ。」
勇者「なんじゃお前さん、結婚しとったのかぁ
魔王「そうじゃぁ、ほれ、これが孫の写真じゃぁ」
勇者「かわえぇのぉ・・・・わしゃぁ冒険続けておってばかりじゃったからのぉ・・・」
勇者「嫁もとれんで、スライムがワシの吐き出し口じゃったわいぃ・・・・。」
魔王「バブルスライムはおぬしの仕業じゃったのかぁ・・・なかなかやるのぉ・・・・。」
勇者「拒絶反応が出るようじゃのぉ。しったこっちゃないんじゃがなぁあっはっはっはっは」
魔王「そりゃそうじゃ、あっはっはっはっはっはっはっは。」
勇者「しかし和む部屋じゃのぉ、まさかこんな茶室とは・・・・!魔王、お主・・・」
魔王「ふっ、気付きおったかぁの?」
勇者「この湯のみ茶碗わぁ・・・・いい仕事してますねぇ。」
魔王「ふぉふぉふぉ、3代前のじい様が残していったものじゃぁ・・・。」
勇者「それでわしをもてなしてくれるとはぁ・・・嬉しい限りじゃぁ・・・・・。」
魔王「客人をもてますのは紳士の務めじゃぁよぉ・・・・・ふぉっふぉっふぉっふぉ」
勇者「礼と言ってはなんじゃが、この女騎士のプロマイド写真なんかどうじゃ?」
魔王「!?」
魔王「こ、この下乳の出具合・・・・ヘソの下のオーバーテイク・・・・す、すごいのぉ」
魔王「チラリズムの塊じゃぁ・・・。」むくむく
勇者「なんじゃあ、お前さんもまだまだ元気じゃのぉ、ふぉっふぉっふぉっふぉっふぉ」
魔王「年寄りには刺激が強すぎたようじゃわい、ふぉっふぉふぉっふぉっふぉ・・・ごほごほ」
勇者「ど、どうしたんじゃ?」
魔王「ほ、発作が・・・・・救心を飲まにゃあ成らん・・・・・・」パクッ ゴクゴク
魔王「ふぅ・・・・お主が刺激の強いものを見せるからいけんのじゃぁぞぉ?」
勇者「では、これ以上はみせんほうがいいのぉ・・・・よっこらしょ」
魔王「ま、まぁ待て待て!う、美味い外郎が手に入ったんじゃ。えぇっと・・・」ゴソゴソ
勇者「・・・・・ぷはぁ、外郎に緑茶は合うのぉ。」
魔王「うむ、美味いのぉ・・・・。」
勇者「さて、そろそろ3代目の王様に報告にいかねばなぁ」
勇者「魔王には戦う意思などはなかった、となぁ。」
魔王「すまんのぉ・・・魔物の森を出るまでは付いて行ってやろうぉ」
勇者「気にせんでえぇんじゃぁ。ひとりで来たようなもんじゃからのぉ」
魔王「見送りのようなもんじゃ、気にせんでくれ。さぁ行くぞい。よっこいしょ」
勇者「そうかぁ、お言葉に甘えさせてもらおうかのぉ」
魔王「わしがいれば、ほれ。」
勇者「・・・・・魔物が木陰に隠れてしまったのぉ。さすが魔王じゃあ。」
魔王「ふぉふぉふぉふぉふぉ、いつもは楽しく遊んでおるんじゃがのぉ。」
魔王「今日はお前さんがおるから、みんな様子を見ておるんじゃろう。」
スライム ぴょこぴょこ
魔王「なんじゃ、お前さん。これこれ舐めるでない。」
勇者「平和じゃのぉ・・・・。魔物と人間が手を取り合えば、本当の平和がやってくるんじゃろうか。」
魔王「そうじゃのぉ・・・しかし今は難しいじゃろう。わしらの後の代、若者がやることじゃぁ。」
勇者「そうじゃの。わしらは隠居生活とさせてもらおうかのぉ!ふぉっふぉっふぉっふぉっふぉ」
魔王「そうじゃそうじゃ、もうわしらの出る幕は無いんじゃよ・・・・・。」
勇者「・・・・・・・・付いたぞい。」
魔王「そうじゃなぁ・・・・・。」
勇者「これは、もてなしへの礼じゃ。受け取ってくれ。」
魔王「こ、これは・・・・・!」ぷるぷるぷるぷる
勇者「女騎士・女魔法使い・女戦士・女遊び人・女僧侶・・・・・・。」
勇者「わしの集めたプロマイド写真集じゃ。」
魔王「な、なんと!ざっと500枚はあるぞい!」
勇者「それで余生を楽しんでおくれ・・・・。お別れの時間じゃぁ・・・・。」
魔王「そうじゃのぉ・・・・・達者でなぁ・・・・・・・・。」
勇者「・・・・・・・・・・・」テクテクテク
魔王「・・・・・・・」
魔王の座敷
魔王「ほぉ、これはなかなか・・・・・」ぺらぺら
ポトッ
魔王「なんじゃこれは・・・?手紙?」
魔王へ
お前がこれを読む頃には、俺はもうお前と出会って写真集を渡したということか。
なかなか楽しんでくれているか?かなりがんばって集めたんだ、劣化させないようにしてくれよ。
そして、最後に大事な話だ。
俺はお前の兄だ。
お前が生まれた日、お前のあまりの魔力の強さに人々が恐れをなした。
そしてお前を魔物の森に置き去りにした。
そしてそれを拾ったのがお前の先代の魔王だ。そしてお前は魔王として育てられた。
このことは、お前が生まれたばかりの時は村中の者が知っていたが、今となっては既に一部の者しか知らない。
そのせいだろう、お前は誰からも教えてもらえなかった。
誰も魔物の森に近寄らないという理由もあったがな。
そして、俺は勇者としてこのことを伝えにお前のところまでやってきたんだ・・・。
これからも、元気でな。
勇者より
魔王「お前も・・・・元気でなぁ・・・・・・・・・・」
おわり
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