【モバマス】幸子「うちに帰るとまゆさんが全裸でベッドに座ってた」 (41)

幸子「・・・あの・・・何してるんですか」

まゆ「さ、幸子ちゃん・・・ま、まゆの全部を幸子ちゃんにあげます!」

まゆ「・・・は、はじめてなので優しくしてくださいね?」





幸子「ですので今日は泊めてもらえますか?」

輝子「幸子ちゃんは据え膳に手付けないタイプか?」

このSSには下記の要素が含まれてます

・キャラ崩壊
・設定捏造
・同性愛
・反社会的言動
・反倫理的表現
・プロデューサーDis
・菜々さんは17歳

上記が許容できない方は御清覧を控えることをお勧めします。

また
P「まゆが寝取られた」
P「まゆが寝取られた」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1432647872/)
輝子「今日はトモダチに仲間を紹介しにきたよ」
輝子「今日はトモダチに仲間を紹介しにきたよ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1435729817/)
と世界観を共有しています
菜々さんがPに告白された、まゆが幸子に攻略されたことを踏まえて話が進行しますのでご了承ください

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1460255897

幸子「さて、弁解の機会を与えます」

まゆ「・・・はい」

輝子「・・・ちょっといいか?」

幸子「何ですか輝子さん?」

輝子「な、何で私もまゆさんの隣で・・・正座してるのかな・・・って」

幸子「あなたがまゆさんに変なことを吹き込んだんでしょ?」

輝子「な・・・何を根拠に・・・」

小梅「・・・私がリーク・・・したんだよ・・・」

輝子「こ、小梅ちゃん!?・・・何で・・・小梅ちゃんもあの場で一緒にアドバイスしてたじゃないか・・・」

小梅「・・・し、司法・・・取引?・・・ってやつ・・・フフフ」

輝子「小梅ェ!!貴様裏切ったな!!」

幸子「輝子さん、夜中ですのでお静かにお願いします」

輝子「あ、はい・・・スミマセン」

乃々「あの、私からもいいですか?」

幸子「どうぞ、乃々さん」

乃々「どうしてもりくぼまで喚ばれたんでしょうか?」

幸子「ボクも鬼ではありません、彼女達にも言い分はあるでしょうし一方的に責め立てるのは何の解決にもなりません」

幸子「ですのから乃々さんには同じユニットのよしみでお二人の弁護をお願いしようかと」

乃々「もりくぼには14歳の少女の部屋に侵入して全裸待機する変質者や16歳の少女にそれをそそのかす悪党の弁護なんてできないんですけど」

輝子「フヒヒヒ・・・いきなり弁護士に捨てられたんですけど・・・」

幸子「さて、まゆさん、なぜボクが怒ってるか判りますか?」

まゆ「それは・・・まゆが幸子ちゃんの部屋に勝手に入ったから・・・」

幸子「違います」

まゆ「え?じゃあシャワー使った時に勝手に詰替用のシャンプーを開けたことですか?」

幸子「違います」

まゆ「・・・もしかして今朝間違えたふりして幸子ちゃんの歯ブラシを使ったことですか?」

幸子「違います、今朝のはやっぱりわざとだったんですね?」

まゆ「・・・はい」

乃々「ちょっと待ってください」

幸子「何ですか乃々さん?」

乃々「今の発言はまゆさんが幸子さんの歯ブラシを間違えて使いうる状況だととれるんですけど」

まゆ「はい、だって同じコップに立ててありますし」

幸子「寮の洗面台も狭いですから、口濯ぐだけならコップは一つで充分でしょ?」

乃々「え、えぇー・・・」

輝子「フヒヒヒ・・・ボノノさんがひどく動揺してる・・・」

小梅「ひ・・・人のこと言えた義理じゃないけど・・・幸子ちゃんも大概だからね・・・」

幸子「まゆさんがボクの部屋に勝手に入ってきてほぼ定住してる事に関しては既に今さらですので不問とします、ボクとしても恩恵が大きいので」

乃々「え、えぇー・・・」

幸子「ボクが怒ってるのはまゆさんがボクに対して性的な行為を要求するような行動をとったことです」

まゆ「え?」

輝子「え?」

小梅「え?」

幸子「・・・皆さんとボクと間に重大な認識の違いがあることが判りました」

乃々「もりくぼは幸子さんとも大きな隔たりをかんじているんですけど」

まゆ「まゆはそんなに魅力ないですか?これでも一応スタイルには自信があったんですが・・・」

小梅「まゆさんがダメって・・・ちょっとワガママ過ぎると・・・思うよ・・・」

輝子「・・・菜々さんみたいな・・・トランジスタグラマーでベイビーフェイスな永久少女を知ってるからなんだろうが・・・あんなの世界でも稀なんだぞ・・・」

幸子「待ってください、なんでボクが女性相手に興奮すること前提で話してるんですか?」

まゆ「え?」

輝子「え?」

小梅「え?」

乃々「え?」

幸子「・・・」

続きは来週末ごろに

幸子「話を整理しましょう、まずボクにホモセクシュアリティの趣味はありません」

輝子「ま、マジか・・・」

小梅「え・・・あ、両方大丈夫ってことだね・・・プロデューサーにもよくアプローチしてたし・・・」

輝子「それだ!」

幸子「違います」

まゆ「そ、そんな・・・まゆはいったいどうしたら・・・」

幸子「そもそもなんでそんな勘違いが横行してるんですか!?」

輝子「だ・・・だって入社早々『あなたならボクと同じくらいカワイイ』ってくどかれたし」

小梅「ほ・・・本当に・・・!」

まゆ「そんな、まゆも言われたことないのに・・・」

乃々「皆さん動揺し過ぎだと思うんですけど」

まゆ「だって幸子ちゃんが自分と同じくらいって言ったんですよ」

輝子「幸子ちゃんからしたら・・・最上級ってことだからな・・・」

小梅「・・・もうプロポーズと・・・同じだよね・・・」

幸子「いろいろ飛躍し過ぎです」

乃々「事務所のいろんな子に手出してるって本当だったんですね」

幸子「そんな噂が流れてるんですか!?」

乃々「噂ってゆうか、そこの輝子さんから」

輝子「フヒ!?」

乃々「あと幸子さんと一晩過ごせば後ろ盾になってっくれるとも・・・」

輝子「ボノノさん・・・それはここだけの話って

幸子「オイゴラ毒キノコォ」

輝子「」

輝子「さ、幸子ちゃん・・・いや幸子さん・・・」

幸子「なんですか輝子さん」

輝子「あ、謝るからトモダチを巻き込むのは勘弁してくれないか・・・」

幸子「あんまり動くと頭の上の椎茸の鉢植えが落ちますよ?」

輝子「・・・こ、こんなことになるなら付属のプラカップを使っておけばよかった・・・」

小梅「でも・・・これは幸子ちゃんにも非があるかも・・・」

幸子「どうゆうことです?」

小梅「幸子ちゃんは・・・誰にでも真剣に接してくれるし・・・いつも全力を尽くしてくれるから・・・ちょっとしたことでもときめいちゃう・・・」

乃々「この間のまゆさんとのデートも完全にまゆさんを落としにかかってましたよね」

小梅「まゆさんに・・・アーンってしたあと・・・自分も同じスプーン咥えて『これで間接キスですね』ってやつ・・・すごくドキドキしちゃった・・・」

輝子「私は『下着もお揃いなんですよ』って耳打ちするとこが好きだな・・・」

まゆ「まゆは正直ちょっと怖かったです」

乃々「もりくぼはアプローチがどれも変態チックでドン引きしてたんですけど」

幸子「ちょ、なんで皆さんそんな事細かに内容知ってるんですか!?」

小梅「フフフ・・・幸子ちゃんも知ってるはずだよ・・・私には隠密力SSのカメラマンが憑いてるって・・・」






輝子「フヒヒヒ・・・ようこそお隣へ・・・」

小梅「うん・・・こうなる気はしてた・・・」

まゆ「あの・・・もしデータが残ってたらコピーさせてもらえませんか?」

小梅「うん・・・いいよ・・・」

幸子「それでは今から読経を始めます」

カメラマン「!!!」

小梅「ま、まって・・・!消す!消すから・・・!」

輝子「ま、まぁ・・・あれだけやっといて・・・実はその気はありませんでしたは・・・通用しないよな・・・」

小梅「うん・・・後ろから刺されても・・・文句言えないね・・・むしろいつか刺されるよ・・・」

輝子「シイタケクン『ピニャコラター!』」

まゆ「まゆはそんなことしません!・・・と・・・思います・・・よ?」

幸子「なんで自信なさげなんですか?」

輝子「スルーですか・・・そうですか・・・」

まゆ「つまり幸子ちゃんはノーマルだからまゆが手術でその・・・け、建造すれば全部解決するんですね」

輝子「そ、そこに気が付くとは・・・やはり天才か・・・」

幸子「何も解決しませんよ!現役アイドルが突然性転換なんて前代未聞ですよ!」

幸子「あと輝子さん、今後不用意な発言でまゆさんを煽った場合そこの電気ケトルにこのフィンランド土産をぶち込みます」

まゆ「幸子ちゃん!それは!」

輝子「や、やっぱり持って帰ってきてたか・・・」

乃々「あ、あの悲劇を繰り返すつもりですか!?帰る!!帰ります!!こんなとこにいられるか!!」

小梅「ちょ・・・『キョウカラオトモダチネ』なんて・・・行ってる場合じゃ・・・」

幸子「大丈夫ですよ、死んだりしません、ちゃんと実験しましたから」

輝子「それは幸子だけだぁぁぁ!!」

乃々「うう・・・急にマッポーめいてきたんですけど」

輝子「フヒヒヒ・・・今日の幸子は怒らせると・・・こわいぞ・・・」

まゆ「さすがに話合いに化学兵器を持ち出すのはどうかと思いますよ」

幸子「これぐらいしないとあなたたちとの対話は不可能です」

乃々「そこは同意します」

幸子「まずはまゆさん、あなたまだ16歳なんですよ?早まった行動は控えてください」

幸子「責任を取るのはあなたじゃなくてあなたの両親やプロデューサーさんになるんですからね」

輝子「ま、まあ同性なら・・・妊娠のリスクは無いし・・・」

幸子「妊娠のリスクはなくても感染症のリスクはあるでしょう」

まゆ「あ、それなら大丈夫ですよ、今日のために検査は受けました」

まゆ「それに幸子ちゃんのものならまゆは受け入れられます!」

輝子「まゆさん本当に本気だったんだな・・・」

幸子「受け入れられるって・・・まゆさん!検査を受けたんですか!!」

まゆ「は、はい」

幸子「どこで受けましたか!?」

まゆ「あ、あの菜々さんに相談して郵送で検査できるキットを手配してもらいました・・・」

幸子「・・・ふぅ・・・まゆさん・・・軽率な行動は謹んでくださいよ・・・どこに人の目があるか解らないんですよ?」

乃々「142'sにそれを言われたらおしまいなんですけど」

まゆ「軽率って・・・まゆは幸子ちゃんにへんなものを感染さないように!」

輝子「まゆさん・・・普通の人はそうゆう検査は心当たりがあるから受けるんだよ・・・」

まゆ「心当たりって・・・・・・!!!!」

まゆ「ち、違います!まゆはそんな経験ありません!」

幸子「解ってますよ、ただ世間は邪推が大好きですから」

まゆ「まゆがこんなことするのは幸子ちゃんだけです!」

幸子「いや、あなた前科あるでしょ」

まゆ「え?」

幸子「以前温泉ロケでプロデューサーさんの部屋に忍び込んで内湯で待ち伏せしてましたよね?」

まゆ「」

ちょっと時間あったから追加
続きはまた数日後

幸子「彼がヘタレだから何も無かっただけで、もしプロデューサーさんが開きなおったりしてたらどうなってたか・・・」

まゆ「あの・・・なんで幸子ちゃんが知ってるんですか?」

幸子「よくプロデューサーさんからまゆさんのストーカー行為のことで相談されてたんですよ」

まゆ「」

輝子「・・・これは・・・きついな・・・」

小梅「まゆさん・・・蹲って動かなくなっちゃった・・・」

乃々「これはダメかも解らんね」

まゆ「幸子ちゃん・・・どこまで聞きました?・・・とゆうかどこまでバレてたんですか?」

幸子「・・・まゆさんの普段着じゃ隠れるのには不向きですよ」

まゆ「じゃあ最近のもの・・・」

幸子「まゆさん自分のチョーカーにもGPS入ってるの完全に忘れてるでしょ?」

輝子「・・・まゆさん・・・まだプロデューサーさん追っかけてたのか・・・」

小梅「まゆさん・・・もっと一途な人だと・・・思ってたのに・・・」

乃々「未練たらたらじゃないですか」

まゆ「これは違うんです!まゆはプロデューサーさんのことはもういいんです!ただ自分の気持ちに自信が持てなくて・・・」

乃々「そりゃ今までノーマルだったのに急に女の子に気持ちが移ったなんて信じられないでしょうに」

まゆ「それに幸子ちゃん、思わせぶりな態度の割に手を出してくれる気配もないし、まゆのことどう思ってるのかなって・・・」

乃々「なんかセックスレスが原因で浮気に走る団地妻じみてきたんですけど」

まゆ「それでその事を輝子さんに相談したら、身体の関係ができれば心が付いてくるかもって・・・」

幸子「史上まれに見るレベルで最っ低なアドバイスですね」

まゆ「小梅さんには四肢を落として鎖に繋いで生存権を全部握れば自然と幸子ちゃんが好きになってくれるって言われました」

幸子「そっちが採用されなくて本当によかった!」

輝子「・・・幸子ちゃん・・・膿んだ傷はもっと深い傷で上書きしてあげるのも・・・優しさだと思うよ・・・」

幸子「気持ちも定まってないのにそんなことしたら生涯に残るトラウマになりかねませんよ」

まゆ「まゆはかまいません、一生残る傷になっても・・・数年後に後悔することになっても・・・まゆは幸子ちゃんに好きって言ってもらえたまゆを信じたいんです!」

幸子「まゆさん・・・あなたはまだ16歳なんですよ?たくさんの出来事に影響されて気持ちもコロコロと変わる年頃です」

幸子「もう少しゆっくり考えましょう、プロデューサーさんのことが諦められないならそれでいいじゃないですか、無理に諦めなくても」

幸子「待てばまたまゆさんにもチャンスが回ってくるかもしれませんし、本当の運命の人が現れるかもしれません」

幸子「それにボクだけを見ないからってボクはまゆさんを嫌いになったりしませんよ、ですから・・・ってまゆさんなんで泣いてるんです!?」

まゆ「だって・・・幸子ちゃんが・・・幸子ちゃんが・・・」

輝子「・・・今のは・・・幸子ちゃんが悪い・・・」

小梅「・・・イケメンモードの幸子ちゃんが・・・盛大に・・・からぶるの・・・はじめて見たかも・・・」

乃々「好きな人に浮気がバレてたのに、おとがめ無しなどころか応援されてあげくの果てに『ボクヘの気持ちは勘違いです』なんて言われたらもりくぼなら死んでしまうかもしれません」

まゆ「お願いです!・・・まゆはなんでもしますから!・・・幸子ちゃんの為ならなんだってできますから!・・・だから・・・幸子ちゃんに捨てられたら・・・私は・・・もう・・・」

幸子「」

まゆ「・・・・・・・・・幸子ちゃん・・・」スゥ…スゥ…

小梅「・・・まゆさん・・・疲れて寝ちゃったね・・・」

乃々「もうもりくぼに用がないのでしたらお暇したいんですけど・・・」

幸子「すみません、こんな夜分遅くに呼び出して」

乃々「いえいえ、それではお疲れさまです・・・」

輝子「フヒヒ・・・また明日・・・」

小梅「・・・今度はみんなで映画鑑賞しようね・・・」

乃々「それは遠慮したいんですけど・・・」

幸子「お疲れさまです、乃々さん」




輝子「・・・で、プロデューサーにもっと・・・真剣にまゆさんと付き合えばって・・・シャウト聴かせながら啖呵切ったの・・・誰だっけ・・・」

幸子「・・・ボクだってたった14歳の子供なんですよ?シーツ握り締めてガタガタ震えて怯えてる女の子を抱くなんてできませんよ」

輝子「そうじゃない・・・断るにしたって・・・もっと言い方があったんじゃないか・・・?」

輝子「・・・あそこで・・・プロデューサーを持ち出すのはない・・・まゆさんは諦めたいって言ってたんだから・・・」

幸子「ボクにはわかりませんよ、女の子に恋する気持ちも・・・全部かなぐり捨てて追っかけてきた人を簡単に諦められる気持ちも・・・」

幸子「通ってた学校も辞めて、お世話になったプロダクションも辞めて、両親にも勘当されて、たった一人で一回会ったっきりの人を追っかけて遠く離れた東京まできて」

幸子「今ではテレビにもでられるようなアイドルになったんです・・・プロデューサーさんの為に・・・」

幸子「ちょっとくらい報われてもいいと思いませんか?頑張った結果が同僚の女の子で妥協するなんて悲しすぎます」

輝子「・・・幸子ちゃんは誰にでも優しくて真剣だけど・・・幸子ちゃんの優しさには幸子ちゃんの気持ちが含まれてないよな・・・」

幸子「・・・どうゆうことです?」

輝子「・・・上から投げかけるだけの優しさなんて惨めになるだけだ・・・ただのお情けでまゆさんに付き合ってるなら止めといた方がいい・・・」

輝子「・・・まゆさんは幸子ちゃんが思ってるほど弱い人じゃ無いよ・・・」

幸子「解ってますよ、まゆさんは一人でここまでこれたんです、きっとこれからも一人で行けるはずです」

幸子「でもちょっとくらい肩を貸したっていいじゃないですか」

輝子「・・・肩を貸してるだけか・・・」

幸子「それではボクたちも帰ります、すっかりお二人の邪魔してしまいましたね」

小梅「ううん・・・元はといえば・・・元凶は私たちだから・・・」

輝子「・・・気をつけてな・・・」

幸子「はい、お疲れさまです」






小梅「幸子ちゃん・・・・・・」



小梅「普通にまゆさん背負って帰ったね」

輝子「幸子ちゃん結構力あるよな」

まゆ「・・・幸子ちゃん?・・・ここは・・・?」

幸子「ボクの部屋ですよ」

幸子「・・・まゆさん、ボクにできるのはこうやってまゆさんの頭を撫でてあげることぐらいです・・・」

幸子「ボクにはまゆさんの覚悟を受け止められるような甲斐性なんてないんです・・・」

幸子「・・・ごめんなさい」

まゆ「・・・いえ・・・私こそ幸子ちゃんに甘えすぎてました・・・ですから泣かないで、幸子ちゃん」

幸子「ごめんなさいまゆさん・・・」

ここで終わるつもりだったけどあまりにも救いがないからもうちょっとだけ続くんじゃよ
続きはまた後日

P「そっか、辞めるのか」

まゆ「はい、私にはもうアイドルを続ける理由が見つけられません」

P「じゃあ仕方ないな、今すぐにってわけにはいかんが3ヶ月後には引退できる用にスケジュール調整しとくよ」

まゆ「・・・結構あっさりしてるんですね」

P「アイドルなんて競争率の高い上に寿命の短いジャンルのタレントを扱ってるんだ、いちいち辞める子に構ってられないよ」

P「それに惰性で続けるような楽な仕事じゃないんだ、目的が見つけられないならとっとと辞めたほうがいい、16ならまだ修正効くしな」

まゆ「・・・引き留めてくれないんですね」

P「引き留めて欲しかったか?」

まゆ「・・・」

P「俺にそうゆうの期待されても困るよ、じゃれついてくるだけなら相手にしてやるが、俺にゃ幸子みたいに無責任に優しくできん」

まゆ「な、なんでそこに幸子ちゃんが出てくるんです?」

P「幸子に拒否られたんだろ?部屋に押し入って押し倒して引ん剥いたあたりで引っぱたかれたとか?」

まゆ「そ、そんなはしたないことしません!」

P「そら悪かった、ま、あいつも大人ぶっただけのただのガキだからそんなに期待してやるな、あんまり期待し過ぎると幸子は無理にでも期待に答えようとするからな」

まゆ「・・・私は幸子ちゃんに期待し過ぎていたみたいです・・・幸子ちゃんならなんでも受け入れてくれると思ってしまって・・・」

P「幸子なら無理に頼めば最終的には受け入れてくれると思うよ、それこそさっき言ったみたいに無理やり襲ってもな、ただ受け入れられてもこっちを見てくれるかは別だ」

P「なあ、まゆ、人に優しくできる奴はどんな奴かわかるか?」

まゆ「・・・人の気持ちがわかる人ですか?」

P「違うな、幸子はどんな頼みも全力で答えてくれるし絶対に手を抜かない」

P「そして困ってる人がいればなんとかして手を差し伸べようとする」

P「幸子と関わった人間はみんな幸子を見て、彼女は真剣に人と接する子だと思うだろうよ」

まゆ「・・・違うんですか?」

P「俺は違うと思ってるよ、幸子は確かに優しいしいつでも全力だ」

P「でもあいつの優しさは誰かの為なんかじゃない、自分が他人にどう見えるかなんだよ」

P「幸子の中には理想の輿水幸子が居て、その理想の輿水幸子ならどうするか?ってのがあいつのすべてだ」

P「その上本人のスペックが理想に追い付いてるから幸子はいつでも理想の自分でいられる、だから幸子は常に自信に満ち溢れてるだろ?」

P「幸子はいつでも理想の自分を体現できて、その素晴らしい自分をいつでも披露したいと思ってるんだ」

P「幸子の優しさはただの自己PRなんだよ」

まゆ「・・・それはプロデューサーさんの僻みです」

P「かもな、俺は幸子が羨ましいだけなんだろうな」

P「だって憧れるだろ?あいつは自分の事を堂々と胸張って好きだって言えるんだ」

まゆ「プロデューサーさんは自分が嫌いなんですか?」

P「嫌いだよ、好きになれる要素なんてないからな」

まゆ「・・・」

P「それはそれとして、幸子は基本自分にしか興味がない、心の奥底から自分より優れた人間がいると思ってないからな」

P「だから幸子の優しさを好意と思って近づくとどうしてもお互いの考えに食い違いが出る、幸子の好きな人は幸子しか居ないからな、まゆも心当たりがあるんだろ?」

まゆ「・・・はい」

P「輝子や小梅なんかはずっと幸子の気を惹こうと躍起になってるが、かなり難しいとおもうな」

P「幸子の中の輿水幸子はそれこそ『ボクの考えた最強の完璧超人』だろうからな」

まゆ「プロデューサーさん」

P「どうした?」

まゆ「・・・私はもう少しアイドルを続けて見ようと思います」

P「そうか、がんばれよ」

まゆ「幸子ちゃん」

幸子「・・・どうしたんですかまゆさん?」

まゆ「まゆは幸子ちゃんに宣戦布告をします」

幸子「え・・・?いきなりなんなんですか?」

まゆ「まゆはずっと幸子ちゃんに甘えていました、幸子ちゃんならまゆの気持ちを解ってくれる、幸子ちゃんならどんなまゆでも受け止めてくれるって・・・」

まゆ「でもまゆは大事な事を忘れていました」

まゆ「相手に好きになってもらおうとしなきゃ、誰もまゆを好きになってくれないって」

まゆ「だから決めました」

まゆ「まゆは幸子ちゃんを虜にする、幸子ちゃんにとっての一番のアイドルになります!」

幸子「・・・なるほど、それで宣戦布告ですか」

幸子「以前まゆさんに言いましたよね、ボクは輿水幸子の大ファンだって」

まゆ「はい、ファンクラブの会員1号なんですよね」

幸子「ボクの一番のアイドルって事はボクを輿水幸子から乗り換えさせるということですよ?」

まゆ「はい、そのつもりです」

幸子「輿水幸子を日高舞や上泉玲音のような有象無象と一緒にされては困ります、なんたってボクはマイケルジャクソンすらいずれ書き換える記録程度にしか見てないんですから」

まゆ「なら輿水幸子は世界で2番目のアイドルになりますね」

幸子「フフーン!ボクが世界で2番目ですか?面白い冗談を言いますね?」

まゆ「まゆは本気ですよ?」

幸子「ならば勝負です!途中で降りることは許しませんよ!」

まゆ「望むところです!」

幸子「さて、今回も机の下でニヤニヤしてるお二人の差し金なんでしょうかね?」

輝子「フヒヒヒ・・・今回・・・私たちはノータッチだ・・・」

小梅「か・・・かっこよかったよ・・・まゆさん・・・」

まゆ「ふふふ、ありがとうございます」

幸子「ならプロデューサーさんからですかね」

輝子「・・・これで・・・まゆさんともライバルか・・・フヒヒヒ」

小梅「いつか・・・幸子ちゃんを・・・超えるのは・・・私たちが先だから・・・」

幸子「いつかと言わず再来週あたりに超えてみてはいかがです?」

輝子「フヒ!?」

小梅「・・・再来週って・・・142'sのライブだよね・・・」

幸子「そのライブのトリにライブバトルを入れるのはどうでしょう?輿水幸子vsナイトエンカウンターと題して」

まゆ「え、そんなに簡単にライブの内容変えられるんですか?」

輝子「フヒヒヒ・・・フヒヒヒヒヒヒ・・・ヒャアァァッハアァァァ!!!いいぜ!乗ってやるぜ!最高じゃねえか!今から楽しみだ、大勢の観客の前で幸子が歯ぁギリギリならして泣き出すのを見せつけるのをよぉ!!」

小梅「私たちが・・・なにも変わってないって思ってると・・・痛い目見るよ?」

幸子「まゆさん、ボクは今までの芸能生活で培ったものを使ってお二人を叩き潰すつもりです」

幸子「まゆさんが打倒輿水幸子を掲げるなら参考になるんじゃないでしょうか?」

まゆ「あ、あのまゆにはまだ状況が理解できないんですが」

輝子「おいおい、今から勝利宣言か?舐めたマネしてくれるじゃねぇかよぉ!?」

幸子「ただ勝負するのも面白くありませんね、何か賭けでもしませんか?」

小梅「じゃあ・・・私たちが勝ったら・・・ホラースポット巡り・・・付き合ってほしいな・・・」

輝子「あ、小梅ちゃん・・・ズルイ・・・」

幸子「ならボクが勝ったら次のライブの始末書顛末書反省文その他もろもろ引き受けてもらいます」

輝子「え?」

小梅「え?」

とりあえずここまで
このあとオマケが続きます

小梅「・・・幸子ちゃんがまゆさんと菜々さん侍らせて・・・足組んでこっち見下ろしてる・・・」

輝子「・・・女王様を通り越して魔王だな・・・まゆさんの胸枕にして菜々さんにジュース飲ませてもらってるよ・・・」

乃々「森久保にはキャバクラの成金にしか見えないんですけど」

幸子「ほらほら、手が止まってますよ?早くしないとレッスンの時間減っちゃいますよ?」フフーン

輝子「フヒヒヒ・・・終わる気がしない・・・」

小梅「紙の・・・山が・・・減らない・・・」

まゆ「あの・・・142'sって毎回あんな量の反省文を書いてるんですか?」

菜々「いつもの幸子ちゃんならあれの倍近く処理してますよね?」

幸子「さすがに全部丸投げはかわいそうですし、そもそもお二人のペースでは学業やお仕事に支障が出かねませんからね」

幸子「お金が関わる大事な書類もありますし、ボクの分の反省文ともろもろの重要書類はすでに済ませてあります」

まゆ「え?ライブって昨日ですよ?」

幸子「あの程度の量なら30分あればコーヒー片手に片付けられますよ、日頃のノートの清書の成果です」

まゆ「さ、30分ですか?」

菜々「まさに人間プリンターですね」

P「プリンターでもあんな量30分じゃ出力できんよ」

幸子「それはウチのPCとプリンターが貧弱なだけですよ」

輝子「・・・142'sのリーダーに必要な素質とは・・・」

小梅「・・・な、なんでも許してもらえるカワイさでも・・・みんなを魅了するカリスマでもない・・・」

輝子「フヒヒヒヒ・・・数々の不祥事をまとめて片付けられる事務処理能力なんだよ!」

菜々「な、なんだってー!?」

乃々「それはプロデューサーさんの仕事だと思うんですけど」

P「142'sに関しては幸子に丸投げしてるからな」

まゆ「まゆはなにで幸子ちゃんと競う事になるんでしょう・・・」

輝子「しかし・・・今回は手応えあったのになぁ・・・」

小梅「仕方ないと・・・おもうよ・・・ラスボスだし・・・2段進化だし・・・」

輝子「フヒヒヒ・・・ラスボスは卑怯だ・・・だって前からみんな幸子ちゃんをセットに固定したいって言ってたし・・・」

幸子「ボクとしても以前から暖めてきたとっておきですからね、小林さんや戸田さんやたなかさんにご挨拶したり直接ご指導頂いたりして暖めていたんです」

幸子「ちょうど某RPGが20周年でタイミング的にもバッチリです!」

菜々「でもあの衣装残ってたんですね、あれ幸子ちゃんが生まれるよりも前の紅白のやつですよね?」

幸子「1998年の紅白ですから菜々さんも生まれてないんですよ」

菜々「わ、解ってますよ!」

幸子「まあ、当時の衣装は所在が掴めなかったので今回のは新しく再現したものを作ってもらいました」

まゆ「つ、作ったって!?だってライブバトルするのって本番の2週間前ですよ?」

幸子「実際には2週間もありませんでしたけどね」

P「幸子は普段から制作側のわがまま聞いてるから、幸子のわがままも通りやすいんだよ、人懐っこくてまわりからよく可愛がられてるから協力してくれる人も多い」

幸子「ボクだって言われるがままヘリウム気球でスカイダイビングのギネス塗り替えなんて仕事受けてる訳じゃ無いって事です」

P「そもそもそれくらいの実力がなけりゃ生きた放送災害が存続できるわけがない」

輝子「フヒヒヒ・・・完全に若手アイドルの枠はみ出してるな・・・」

乃々「でも人脈チート全開でやることが他人のモノマネってゆうのも悲しいと思うんですけど、もっと新曲披露とかでファンを驚かすなんてできなかったんですか?」

幸子「ボクはアーティストではなくアイドルですからね」

幸子「もちろんサプライズで新曲披露もファンは喜んでくれますが、言ってしまえば誰も知らない曲ですからね、ライブで突然発表されてもみんな予習出来ないのでノリづらいんです」

幸子「それにモノマネだって全力再現だから面白いんです」

幸子「学芸会じゃないんですから名前つながりのアイドルが悪ふざけしてるだけなんて寒いだけです」

幸子「アイドルのライブは常にエンターテインメントでなければならないんです!」ドヤァァァァ!

輝子「おぉ、幸子ちゃんのドヤ顔に後光が刺してる・・・」

小梅「だめ・・・私・・・消えちゃう・・・」

幸子「さて、まゆさん?ボクの全力はいかがでした?」

まゆ「ええ、幸子ちゃんの言う一番のアイドルの意味がわかった気がします」

まゆ「でも負けませんよ、まゆはもう決めましたから」

幸子「フフーン、まゆさんがボクを輿水幸子から奪い取ってくれるの、楽しみにしてますよ」






乃々「この人自分はノンケとか言ってたくせに平然とまゆさんの頬に手這わせてるんですけど」

以上です
幸子はラスボスがよく似合う
ご清覧ありがとうございました






落ちにキノコかませるの忘れてた

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