おそ松「みんなでいろいろやってみた」 (84)
【ウエスタンショー】
ヒュールルル………
カラ松「砂漠の町で始まるストーリー…」スタスタ
猫の毛玉みたいな藁「」コロコロ
カラ松「寂れた街並み…大量の墓地……辛気臭いツラした大通り…」スタスタ
『酒場・デカパンBAR』
カラ松「ふっ…こんな乾いた町にもオアシスはある、か」ニッ
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ガラッ
カラ松「……」
ワイワイガヤガヤ ドンチャンドンチャン
チビ太「グェヘヘへ!!オラァ!!肉だ、酒だ、女だぁ!!とっととしやがれ!てやんでぇ!?」ブンッ
バリンッ
デカパン「ホェホェ!ただいま用意しますダス!」アセアセ
カラ松「マスター…気の遠くなるようなバーボンをくれ」キランッ
デカパン「お冷やダス」バシャッ
カラ松「……」ビショビショ
チビ太「アニキぃ!?あそこにべっぴんな姉ちゃんがおりやすぜ!?」
イヤミ「チミ、チミ!こっちに来て一緒に飲むザンス?」
トト子「わ、私が超絶キュートなのは分かりますけど…お仕事中ですから…」オロオロ
チビ太「うるせぇバーロー!!アニキが飲めってんだ!?」ガッ
トト子「い、イヤッ!やめてください!困ります!?トト子はみんなの物だからー!?」ジタバタ
イヤミ「…じ、自己主張が強いザンスね」
カラ松「おい、ごろつきども」
チビ太「あんだと!?今ほざいたのはどいつだ!?」
カラ松「ふっ…俺だが?」キランッ
チビ太「てめぇ、どこの馬の骨だ!?」
カラ松「俺は松野家に生まれし次男……」
カラ松「孤独と静寂を愛し、宿命のもと渇いた街に潤いをもたらすロンリーウルフ……」
カラ松「人は俺をこう呼ぶ、その名も……」
チビ太「おとなしくしろってんだよ!」グイッ
トト子「キャー!可愛さは罪なのね!?トト子が美しすぎるのがいけなかったんだわー!?」ジタバタ
イヤミ「み、見た目は良くても性格に難があるザンス…」シラー
カラ松「カラ、まつ……」
デカパン「保安官!ワスの娘を助けてほしいダス!」ユサユサ
ダヨーン「むにゃむにゃだよーん」グースカピー
カラ松「マスター!安心しろ?俺があの娘を救って……」
デカパン「終わったダス…」ズーン
カラ松「マスター?」
デカパン「しかたないダス。諦めてグラビア雑誌の袋とじを見るダス」ビリビリ
カラ松「マスター……」
チビ太「おら、こっちに来やがれ!チクショー!」グイッ
トト子「あーん!なにする気!?エロ同人みたいなこと?エロ同人みたいなことなのねー!?」イヤイヤ
カラ松「おい、チビ!その薄汚い手を離せ!」
チビ太「あぁん?なんだ、てめぇは!さっきからうるせぇぞ!?」
イヤミ「ウッシッシ!邪魔すると痛い目に遭うザンスよ?」
カラ松「お前らこそ命が惜しければ娘さんを離してやるんだな?」
チビ太「だと、コノヤロー!?」ガタッ
イヤミ「生意気ザンスね…。お仕置きが必要ザンス!」
カラ松「表でやろう。ここじゃ店に迷惑だ?」
チビ太「上等だ、バーロー!!」
イヤミ「ウヒョー!後悔しても遅いザンスよ?」
ピーヒャラピー (ウエスタンなBGM)
トト子「ウフフ!私の為に争わないでー?」キャピキャピ
イヤミ「(な、なんか鼻に付くザンス…)」シラー
チビ太「やいやいやい!てめぇ覚悟はいいんだろーな!?」
カラ松「いつでもかかってきな」ニッ
チビ太「ちっ!スカしやがって!アニキが出るまでもねぇや!オイラと勝負だ!」ズイッ
カラ松「いいのか?二人がかりなら、まだ勝負になるかもしれないぜ?」
チビ太「なめんじゃねぇやい!?とっとと銃を抜きやがれ!?」スチャッ
カラ松「やれやれ…せっかちなお坊っちゃんだ?」スチャッ
ヒュールルル………
チビ太「……」ググッ
カラ松「……」ググッ
チビ太「…てやんでぇバーロー!!」バッ
カラ松「勝利の女神よ、俺に微笑め!」バッ
イヤミ「」ゴクリ
トト子「」ドキドキ
バキューン バキューン
チビ太「……」
カラ松「……」
トト子「ど、どっち…?」
チビ太「チキ…ショー!」バタッ
カラ松「フゥー」シュッ
トト子「やったぁ…!」パァァ
カラ松「ジーザスとヴィーナスはよく似た響きがする…だろ?」ウインク
トト子「言ってることは全然わかんないけどトト子の為に頑張ってー!」フレッフレッ
イヤミ「ひゅー!お見事ザンス!」パチパチ
カラ松「まだやる気か?」
イヤミ「降参なんてまっぴらごめんザンスー!!」ベロベロバー
カラ松「ふっ…そんなに死に急ぎたいなら手を貸してもいい?」ニッ
イヤミ「チミに決闘を申し込むザンス!」
カラ松「いいだろう。方法は?」
イヤミ「背中合わせに5歩進んで…合図と同時に振り返ってドンッ!で、どうザンスか?」
カラ松「ロマンチックじゃないか。気に入ったぜ、ベイベー?」
イヤミ「ウシシ…!」ニヤニヤ
トト子「負けないでー!」
カラ松「ちゅっ」ナゲキッス
トト子「キャー!」メロメロ
トト子「いーち」
カラ松、イヤミ「」スッ
トト子「にー」
カラ松、イヤミ「」スッ
トト子「さーん」
イヤミ「今ザンス!!」クルッ
トト子「あぁっ!!ずるいッ!?」
イヤミ「ズルしても勝てばいいザンス!?はい、ドーン!!」
チュドォォォォン!!!
パラパラ パラパラ
トト子「爆発…した…?」アゼン
カラ松「…こんなこともあろうかとダイナマイトを仕掛けておいたのさ」ポイッ
爆破スイッチ「」コロン
イヤミ「…シェー……ズルい…ザンス…!」プスプス
カラ松「また一つ墓地を増やしてしまったな?」ニッ
トト子「す、す……ステキ!!」トキメキ
トト子「ありがとうございました!」キラキラ
カラ松「礼はいらないさ」
トト子「まぁ…!なんて優しいお方なの?」
カラ松「その代わりと言っちゃなんだが狂い乱れるようなラムコークを一杯くれないか?」
デカパン「お冷やダス」バシャッ
カラ松「……」ビショビショ
トト子「あ、あの…!」
カラ松「ふっ…平和な街に厄介者はいらないな。また気の向くままにさすらうとしよう」フキフキ
トト子「ま、待って!」ガシッ
カラ松「…手を離すんだ、お嬢さん」ピタッ
トト子「わ、私…あなたのことが……」グッ
カラ松「あてなき流れ者に憩いなんて持たせないでくれ」ジッ
トト子「」ドキンッ
カラ松「君には君の居場所がある。マスターを大事にしてやるんだ?」ニッ
トト子「……」シュン
トト子「せ、せめてお名前だけでも!」
カラ松「……松野カラ松」
トト子「カラ松、さん?」
カラ松「あぁ、またの名をさすらいの無職、カラ松だ」キランッ
トト子「無職…?」ピクッ
カラ松「二人の運命が本物なら、いずれまたどこかで出会うだろうさ…アディオス!カラ松ガール!」スタスタ
トト子「………」
スタスタ スタスタ………
トト子「あっぶな~…ニートに嫁ぐとこだったわ?」シラー
デカパン「あれは社会のゴミダス」
お粗末!
【スペースアドベンチャー】
チョロ松「こちら赤塚宇宙防衛機構特別調査隊、隊長チョロ松。フラッグ星雲、N84地点から大気圏に突入しました。応答願います」ポチポチ
ピピー ガガー
モニター『ホェホェ~ご苦労様ダス。その先はたくさん隕石が流れてくるから気をつけていくダスよ』
チョロ松「ラジャー。これより松野チーム、惑星調査を開始します」ピッ
モニター『健闘を祈るダス』プツンッ
ピピー ガガー
チョロ松「みんな!デカパン長官から聞いたと思うけど、この先は隕石が降って危ないからね!」
モニター『はーい』
チョロ松「ちゃんとチームワークを駆使して切り抜けよう!」
モニター『おー!』
チョロ松「とりあえずおそ松兄さんは後方支援に徹して!僕が先頭から誘導するから!」
モニター『おーい、チョロ松!すげぇ!あの隕石、おっぱいみたいな形してる!』
チョロ松「早速はしゃいでんじゃないよ!!てかもう入っちゃったの!?」
モニター『あはははは!!マジおもしれー!!おっぱいだよ、おっぱい!』
チョロ松「小学生か!?いいから一旦戻ってこいよ!?」
モニター『あー笑った笑った。じゃあ戻ろっかな……あチュドーン!!』
チョロ松「おいぃぃ!!なに長男が真っ先に死んでんだ!せめてなんか一個くらい役に立ってから[ピーーー]よ!?」
チョロ松「みんな!バカが死んだから作戦変更!後方支援はカラ松で一松がチームの頭上から隕石の流れを教えて!」
モニター『や、やめろ一松!?俺はみかチュドーン!!』
チョロ松「えっ」
モニター『一機撃墜…』
チョロ松「なにしてんの!?なんで味方を撃墜してんの!?」
モニター『あっ…カラ松の機体がこっちに墜ちてきチュドーン!!!』
チョロ松「だからさぁぁ!!ねぇ!!何がしたかったのって!?」
チョロ松「こうなったらしかたない…!残った隊員でなんとかしよう!十四松、トド松!応答せよ!」
モニター『十四松兄さんなら、さっきエイリアンに食べられちゃったよ』
チョロ松「は!?そんなの聞いてない!」
モニター『うん、言ってない』
チョロ松「なんでそんな大事なこと、もっと早く言わないの!?」
モニター『聞かれてないし』
チョロ松「ほんっと協調性ねぇな、てめぇはよぉぉ!!!」
モニター『僕、事務の女の子から合コン誘われてるから先に帰るね』
チョロ松「惑星調査するっつってんだよ!?仕事なんだと思ってんだ!?」
モニター『えー?じゃチョロ松兄さんも行く?』
チョロ松「」ピクッ
モニター『ちょうど一人メンズ足りないんだよねー』
チョロ松「…い、いや、僕はいい。そういう不純異性交遊みたいのはよくないと思うし」
モニター『写真データ送るね』ピッピッ
チョロ松「」ピクンッ
モニター『』カシャッ
チョロ松「ウヒョー!!」メロメロ
モニター『………』
チョロ松「」ハッ
モニター『どうする?』
チョロ松「おほんっ…いや~やっぱり出会いっていうのは然るべき手順を踏んで……」
モニター『前から隕石来てるよ』
チョロ松「え?あぁ~!?ま、まままウワァァァァ!!!?」アセアセ
チュドーン!!!
お粗末!
【ジャングル・クルーズ】
十四松「ア~~アァ~~~~」ヒュー
ハタ坊「ターザン!おかえりだじょー」
十四松「僕、十四松だよ?」ピョイッ シュタッ
ハタ坊「ターザンだじょー?」
十四松「じゃあターザンでいいや!」
一松「おかえり、十四松…なんか採れた…?」
十四松「僕、ターザンだよ!?」
一松「は?十四松だろ…?」
十四松「~~~!?」アワアワ
ハタ坊「ターザンだじょー」
一松「十四松だろ」
ハタ坊「ターザンだじょー!」
一松「十四松だよ」
十四松「ぼ、僕……ター四松だよ!!」
ハタ坊、一松「それは違う(じょー)」
十四松「!?」ガビーン
一松「で、狩りはどうだった…?」
十四松「ホイサッサ!!」ブンッ
ズシーン
一松「なにこれ」
十四松「Tレックス!」
一松「どうしたの、これ」
十四松「溶けた氷の中にいた!」
一松「なんか無性に玉乗り仕込みたくなるシチュエーションだな…」
ハタ坊「こんなにおっきーお肉うれしいじょー!村を挙げて宴をするじょー!」
十四松「ヤッホーイ!!」
一松「フリントストーンでも見たことないわ…。食いきれんのか、これ…?」
「ちょーっと待つにゃ!!」ザッ
ハタ坊、十四松、一松「」ビクッ
橋本ニャー「その肉はニャーたち猫耳アマゾネスがいただくにゃ!!」センター
猫耳娘たち「ニャー!!」ポーズ
ハタ坊「そ、そんなのダメだじょー!これはターザンが狩ったTレックスだからフラッグ族のだじょー?」
橋本ニャー「ならこのジャングルに伝わる儀式で決めるにゃ!」
一松「そんなのあったっけ?」
十四松「知りまへんがな」
橋本ニャー「ニャーたちが勝ったら、その肉はアマゾネスの物にゃ!?」
一松「そっちが負けたら?」
橋本ニャー「にゃにゃ?」
一松「どーすんの?」
橋本ニャー「……」
一松「十四松は何がいい?」
十四松「素っ裸でバント練習!」
一松「じゃあそれで?」
橋本ニャー「フニャーッ!?」ガビーン
猫耳娘「姉御!バントってなんにゃ?」
橋本ニャー「48手の一つにゃ!」
猫耳娘「にゃにゃにゃっ!?な、なんてエッチなやつらにゃ!これだから童貞民族は!?」
十四松「???」
一松「……」
ハタ坊「じょー」ボケーッ
橋本ニャー「ぜ、絶対に負けられないにゃ…!」ワナワナ
橋本ニャー「儀式はこの河で行うにゃ!」
十四松「でっかい河だなー!」キラキラ
橋本ニャー「まずお互いに代表を選ぶにゃ!こっちはもちろんニャーが行くにゃ!」
ハタ坊「誰にするじょー?」
一松「十四松でしょ…普通に…」
十四松「僕?いーよ!」
橋本ニャー「じゃあルールを説明するにゃ!」
一松「(なんかスムーズに話が進むと思ったら、うるさいツッコミがいないのか…)」キョロキョロ
橋本ニャー「この河から泳いで先に世界一周した方の勝ちにゃ!」
ハタ坊「そんな儀式あったかじょー?」
橋本ニャー「やらないなら、そっちの負けにゃ!」
十四松「やりマッスル!」
橋本ニャー「」ニヤリ
猫耳娘「じゃあよーい…スタート!」
十四松「ウッホホーイ!!」ピョンッ
バシャッ
十四松「」バシャバシャバシャバシャ
猫耳娘「にゃ、にゃんちゅー速さにゃ…」
一松「そっちはスタートしないの…?言っとくけど、うちの十四松はバタフライで町内一周くらい楽勝だよ…?」
橋本ニャー「その必要はないにゃ…」
一松「……?」
猫耳娘たち「フシャー!!」ツメギラーン
一松、ハタ坊「!?」
橋本ニャー「ターザンさえいなかったら、こっちのモンにゃ!?」
ハタ坊「どういうことだじょー!?」
橋本ニャー「あいつが世界一周してる間に全員ぶっ殺してお肉を奪うのにゃ!!」
ハタ坊「そ、そんなのズルいじょー!?」
一松「……そう簡単にいくかな」
橋本ニャー「にゃにをう!?」
バシャバシャバシャバシャ
猫耳娘「姉御!なんかすごい勢いでビッグウェーブが来てるにゃ!?」
橋本ニャー「ニャン?」クルッ
十四松「ア~~アァ~~~」サーフィン
橋本ニャー「にゃ、にゃ、にゃにゃ~~~!!?」
ザッパーン!!
猫耳娘たち「ぶごごごご!!!」ザバー
橋本ニャー「ニャーの手下が流されたー!?」ギョギョッ
十四松「はー楽しかった!」ピョイッ シュタッ
一松「おかえり…世界一周どうだった?」
十四松「オアフ島でサーフィン教えてもらったよー!!」
橋本ニャー「い、いくらにゃんでも速すぎ!こんなのインチキにゃ!!」プンスカ
十四松「これおみやげ!」スッ
ズシーン!!
ハタ坊「わー!おっきーお魚だじょー?」
十四松「クジラっていうんだってさ!」
一松「どう?証拠あるけど…?」チラッ
橋本ニャー「」ガクガクブルブル
ヒノキオ「やれやれ、ひどい目に遭ったよ」パッパッ
ハタ坊「お魚の口から人形が出てきたじょー?」
ヒノキオ「やぁ、僕はヒノキオ!フェイクとブラフをこよなく愛する童話の住人さ!」
十四松「???」
ヒノキオ「クジラをやっつけてくれて助かったよ!セペットじいさんが胃液に溶かされた時はどうしようかと……」
十四松「」ガシッ
ヒノキオ「ん?急にハグなんて初対面で馴れ馴れしいガキだなぁ?」
十四松「ワン!ツー!ストライク!」ブォンッブォンッ
ヒノキオ「ひぃぃ!?なんで僕を振り回すんだい!?や、やめておくれよ……ぅお゙ぇぇぇ!!」グルグル
ヒノキオ「」ピクッピクッ
十四松「一松兄さん!このバット欲しい!」
一松「好きにすれば」
ハタ坊「あとで振りやすい形に削ってあげるじょー!」
橋本ニャー「……今のうちに」ソローリソローリ
一松「で?」クルッ
橋本ニャー「」ビクッ
一松「約束…覚えてる?」ニタァァァ
橋本ニャー「にゃ、ニャーが悪かったにゃ!許してほしいにゃ!!」ドゲザッ
一松「十四松、ひん剥いちゃって」
十四松「イエッサー!」ガバッ
橋本ニャー「ぎにゃああああああ!!!?」ジタバタ
橋本ニャー「うぅ~…にゃんでニャーがこんなこと…!寒いにゃあ…ひもじいにゃあ…」ブルブル
十四松「フォームいいねー!もしかしてやってた!?」
橋本ニャー「やってにゃい!!ていうか、このバットめっちゃ重いにゃ!軽いのがいいにゃ!?」プルプル
ヒノキオ「」プラーン
ハタ坊「裸の女を眺めに飲む酒は格別だじょー」グビグビ
一松「たしかに…」グビグビ
橋本ニャー「お前ら最低にゃ!?」
橋本ニャー「お腹すいたにゃ~…」グゥー
一松「Tレックスの肉うまー?」ムシャムシャ
橋本ニャー「お前だけは何があっても許さないにゃ…!」ワナワナ
十四松「一松兄さーん!僕にもちょうだい!?」
一松「ん…ターザン、新しい肉よ」ポイッ
十四松「元気100マッスル!!」キャッチ
橋本ニャー「いいにゃー…?」ジュルリ
十四松「はい!」スッ
橋本ニャー「にゃ!?もしかしてニャーも食べていいのにゃ!?」ギョギョッ
十四松「みんなで食べた方がおいしいって母さんも言ってマスクマン!!」ニコッ
橋本ニャー「ふみゃ~…!」パァァ
十四松「こんやはさいこ~!踊っちゃおうよ~!」ルンルン
ハタ坊「いいじょー!一松も踊るじょー?」ルンルン
一松「え、いや……」
橋本ニャー「」スッ
一松「は…?」
橋本ニャー「に、肉に免じて…許してやってもいいにゃ?」モジモジ
一松「!?」バッ
橋本ニャー「にゃっ!?にゃんでパンツ下ろして踏ん張るにゃ!?」ビクッ
一松「(こ、こんなに可愛い子が俺にデレたぁぁぁ!!!)」ブリブリブリ
橋本ニャー「な、なんで野グソするにゃ!?くっさぁぁぁ!!?」ツーン
ハタ坊「今日もジャングルは平和だじょー」ルンルン
十四松「ハッスルハッスルー!!」
お粗末!
【カリビアンズ・ドリーム】
チビ太、デカパン、聖澤「おーれたっち!トド松かーいぞくだん!ヤッホッホー!ヤッホッホー!」ルンタカタッタ
トド松「今日のカモメ占いはー…パワースポットで恋愛運アップかー」シゲシゲ
チビ太「キャプテン!大変だ!前から海賊船が来やがる!!」
トド松「んー?どこのどなた?」
デカパン「あの旗はおそ松海賊団に違いないダス」
トド松「そっかー」
聖澤「戦闘準備しますか?」
トド松「んーん。錨降ろして小舟用意して?」
チビ太「え?ま、まさか一人で行く気かよ?」
トド松「そうだよ?」
チビ太「あ、あぶねぇって!やめとけよ!」
デカパン「そうダス!相手はクズで有名なおそ松ダスよ!」
聖澤「キャプテンがやられちゃったら俺たちもやられちゃうよ!」
トド松「あはは。へーき、へーき、まぁ見ててよ?」
トド松「ただいまー」
チビ太「大丈夫だったのか?」
トド松「うん。ちゃんと交渉してきたよ」
デカパン「ホェホェ~無事でよかったダス」
トド松「じゃあ戦闘準備して?」
チビ太、デカパン、聖澤「えっ」
トド松「もういい頃合いだろうから?」
チビ太、デカパン、聖澤「あ、あいあいさー!!」
ドーン ドーン ドーン
チビ太「てやんでぇ!どうなってやがんだ!全く撃ち返してこねぇぞ?」
デカパン「キャプテンは何を交渉したダスか?」
トド松「んとね、食料あげるから攻撃しないでってお願いしたの」
聖澤「えぇ!?貴重な食料を渡しちゃったのかい!?」
トド松「うん。超強力な下剤を仕込んでね」
チビ太「げ、下剤って……」
トド松「今頃トイレに駆け込んでて戦闘どころじゃないかも?」クスッ
チビ太「(い、一服持って騙し討ちかよ…)」ドンビキ
デカパン「(キャプテンは情がないダスな…)」
聖澤「(さすがドライモンスター…)」
トド松「タピオカジュースおいしーなぁ♪」チュー
チビ太「げげっ!また海賊船だ!」
デカパン「あ、あれは孤高の海賊、カラ松の旗ダス!」
トド松「孤高の海賊……なんか強そうだなぁ。僕こわーい?」
聖澤「き、来たぞー!」
カラ松「潮風に波立てる揺りかご…さながら俺は母なる海に抱かれて眠るベイビー」
カラ松「サンシャインと俺…ブルースカイと俺…アンダーザシー!すばーらしー!」
カラ松「あぁ…メロディーが流れてくる…!今日という素晴らしい日に一曲捧げよう!」
カラ松「とーなりの海草は~あーおく見えーるーさぁ~♪」
カラ松「あっちじゃはーたらーくだけ♪こっちじゃのーびのーびとぉー♪」
チビ太「なんだ、あいつ」
デカパン「孤高というか…ただただ一人ぼっちダスな」
聖澤「キャプテーン!どうしましょ?」
トド松「沈めちゃっていーよ」
チビ太、デカパン、聖澤「あいあいさー」
ドーン ドーン ドーン
ウギャアアアアアア ブクブク ブクブク
チビ太「ポカポカ陽気であったけぇなー」
トド松「日焼け止めクリーム塗らなきゃ」ペタペタ
チビ太「女子か!海賊やめちまえ!?」
聖澤「あー!また来た!」
デカパン「あれはチョロ松海賊団の旗ダス!」
トド松「どんなヤツなの?」
デカパン「女海賊ニャーの追っかけをしながら7つの海を渡り歩くストーカーダス」
トド松「きんもー☆」
聖澤「敵戦、砲台をこっちに向けてます!」
チビ太「や、やべぇ!やる気だ、チキショー!?」
トド松「チビ太、靴下貸して」
チビ太「え?なんでオイラの靴下?」
トド松「ご託はいいから早くして?」ニコッ
チビ太「…わ、わぁったよ、バーロー?なんだってんだか?」ヌギヌギ
トド松「デカパン、小舟出すよ?」
デカパン「あいあいさー!」
トド松「ただいまー」
チビ太「あ、敵船が通過してったぞ?」
聖澤「キャプテン!なにしたんだ?」
トド松「ニャーちゃんの靴下あげるから見逃してってお願いしたの」
聖澤「? キャプテン、ニャーと知り合いだっけ?」
トド松「しーらない!あー疲れた?船室で昼寝してくるー」ガチャッ
バタンッ
聖澤「ふしぎだなー。どうやってニャーの靴下を?」
チビ太「ま、まさか…」
デカパン「そのまさかダス」
チビ太「えー…」
デカパン「向こうの船長が泣いて喜びながら靴下に頬擦りしてたダスよ」
チビ太「うわー…なんか申し訳ねーや」
トド松「んー!よく寝た?あとどのくらいで着きそう?」
チビ太「もうそろそろじゃねーかな」
聖澤「あ、また海賊!」
デカパン「あれは一松海賊団の旗ダス」
トド松「えー?今日、多くない?もうやんなっちゃう!」
チビ太「ん?こっちに気付くなり別方向に旋回してったぞ?」
聖澤「戦わなくていいのか?」
デカパン「キャプテン一松はプレッシャーに弱いことで有名ダス。たぶん逃げたダスな」
トド松「ふーん。なら追跡して沈めちゃおっか!ついでに備蓄も略奪して食料とか補充しよ!」
チビ太「(相手が弱いと見るやいなや…)」
デカパン「(鬼畜ダス)」
トド松「トド松ちゃん特製スムージーの出来上がり!勝利の一杯はコレだよね♪」ルンルン
チビ太「海賊なら豪快に酒飲めよ!海の漢の要素が見当たらねーぞ、バーロー!?」
トド松「そういうムサいノリ合わないんだよねー」チューチュー
聖澤「お、島が見えてきたぞー」
チビ太「あん?なんだ、別の船が停まってんぞ?」
デカパン「あれはクレイジーパイレーツと恐れられる十四松海賊団の旗ダス!」
トド松「また~?めんどくさいなー?」ムスッ
島
チビ太「やい、おめぇら!この島はオイラたちトド松海賊団が先に狙ってたんだぞ!?」
ダヨーン「知らないよーん!ザコはすっこんでろよーん!」
デカパン「ど、どうするダス?へっぽこ揃いのワスらじゃ勝てないかもしれんダス」
トド松「うーん。できれば戦いたくはないかなー」
十四松「この島は僕の専用スタジアムにするんだー!!いいでしょー!?」
トド松「そこをなんとかならない?」
十四松「一緒に野球してくれたらいいよ!」
トド松「え?興味ないからやだ」
十四松「!?」ガビーン
チビ太「出てけ!」
ダヨーン「お前が出てけよーん」
トド松「この島が欲しいの!おねがい?」キュルンッ
十四松「えーでもでも~先に来たの僕たちだし~?」オロオロ
聖澤「こうなったら戦おー!」
デカパン「それしかなさそうダスな」
十四松「ん!!」ピカンッ
トド松「?」
十四松「ひじりさわしょうのすけだー!!」ダダダッ
聖澤「えぇ!?」ビクッ
十四松「ねぇねぇ!このひじりさわもらっていーい!?」ダキッ
聖澤「うげぇっ!ぐるじぃ~!?きゃ、キャプテン助けてー!?」ギュウウウ
トド松「いいよ。あげるから島ちょうだい?」サラッ
十四松「うぃっす!」
聖澤「えっ」
チビ太「(な、仲間をあっさり売りやがったー!?)」
デカパン「(冷酷ダス)」
十四松「ぃやったー!家宝にすっぺー!」ブンブン
聖澤「ふ、振り回すなー!俺は聖澤のぼり之介だー!?」
十四松「」ピクッ
聖澤のぼり之介「うぎゃあ!いきなり離すと危ないだろ!」ドシンッ
十四松「のぼり之介…?」
聖澤のぼり之介「そうだよ!」
十四松「庄之助じゃ…ない」ズーン
チビ太「バーロー!なんで言っちまうんだよ!黙ってりゃバレなかったろーが!?」
聖澤のぼり之介「え…だってのぼり之介だし」
デカパン「今すぐ庄之助に改名するダス!」
聖澤のぼり之介「んなムチャクチャな!?」
トド松「」ジュージュー
聖澤のぼり之介「きゃ、キャプテン?鉄なんか炙ってどうしたんだ?」
トド松「デカパン、チビ太、ダヨーン。押さえつけて」
デカパン、チビ太、ダヨーン「あいあいさー!!!」ガシッ
聖澤のぼり之介「な、なんだよ!やめろよ!てかダヨーンは敵じゃないの!?」ジタバタ
トド松「今までありがとう。のぼり之介?今日から君は……」スッ
聖澤のぼり之介「な、なに?なにすんの!?ひっ!?来るなぁぁぁ!!?」ギャーギャー
ジュウウウウウ……… ヒギャアアアアアアアア!!!
トド松「庄之助だよ?」ニコッ
トド松「はい、十四松キャプテン!君のクルーになった庄之助だよ?」
十四松「わーい!ひじりさわしょうのすけだー!!」ダキッ
聖澤庄之助「」ブクブク
チビ太「(デコに庄之助の焼き印が入ってら)」
デカパン「泡吹いて気を失ってるダスな」
ダヨーン「(あいつのクルーにだけはなりたくないよーん)」
トド松「じゃあ約束通り、この島とそっちの船に積んである食料、財宝は僕がもらうね?」
ダヨーン「そんな約束してないよーん!?」ガーン
十四松「オッケー!」バッチグー
ダヨーン「オッケーなのかよーん!?」ガビーン
チビ太「(あのキャプテン、ちょろすぎだろ)」
デカパン「(ある意味クレイジーで合ってたダス)」
トド松「みなさーん!今日から、この島の観光大使に選ばれたキャプテン・トッティでーす。僕と一緒によりよい観光地を目指しましょー!」
パチパチ パチパチ
チビ太「(あざといセールストークで島民の心を掌握しやがった)」
デカパン「(キャプテンなら海賊王になれるダス)」
トド松「島一個ゲット!」キャピッ
チビ太「そういやキャプテンはなんでこの島が欲しかったんだ?」
デカパン「ホェ~たしかにグランドパンティラインと全然関係ない航路ダスよ?」
トド松「んー朝の占いでね。ここがパワースポットだったから?」
チビ太「そんな理由かよ!?くだらねー!!」
トド松「チビ太は占いしないのー?」
チビ太「興味ねーよ!!女子じゃあるめーし!?」
デカパン「そろそろ真面目に海賊王を目指してほしいダス」
トド松「海賊王なんか目指してたっけ?」
チビ太「たりめぇだろが!?今まで、なに目指してたんだ!?」
トド松「いろんな島の女の子と知り合って合コンしたいなーって?」
チビ太「チャラい大学生か!?んなモン船降りて陸でやれ、バーロー!!」
トド松「そんなのより見てみて!島の女の子たちとラインID交換しちゃった♪」スマホピッピッ
チビ太「知るかぁ!?」
デカパン「(ホェホェ…前途多難ダスなぁ)」
お粗末!
【カンフーアクション】
おそ松「えいっやぁ!とぉう!」ユサユサ
ダッチワイフ「」バインバイン
チョロ松「コラー!!真面目に修行しろ!?なにダッチワイフ相手に盛ってんだ!?」
おそ松「そー固いこと言わないでよ、ししょー?」ヘラヘラ
チョロ松「そんなんだからお前はいつまで経っても落ちこぼれなんだよ!?兄弟子のチビ太を見習え!?」
チビ太「ハイッ!ハイッ!ホァチャアアアア!!」ビシバシ
おそ松「掛け声がそれっぽいだけじゃね?」
チョロ松「いーや、違うね!」
おそ松「えー?そうかなー?」
チョロ松「見ろ!髪型も修行僧っぽい!?」ビッ
おそ松「あ、ホントだ」
チビ太「(お、オイラって…"っぽい"だけなのか?)」ガーン
チョロ松「今までよく辛い修行に耐えてきたな!今日で晴れて免許皆伝だ!」
チビ太「謝謝!」
チョロ松「うんうん!これでお前も一人前だ!寺を離れて旅立ち、よりいっそう技の研鑽を磨くんだぞ!」
おそ松「アニョハセヨー」
チョロ松「それ韓国語だから…ってかお前はまだまだ修行だよ!?」
おそ松「え?なんで?」
チョロ松「ぜんっぜん修行が足りねーからだよ!!」
おそ松「うっそーん!結構やったよ?」
チョロ松「寺の雑巾掛けもしねぇわ、鍛練もサボるわ、技を教えてる最中に寝るわ、精進料理食わずに村のラーメン屋でドカ食いするわ、何一つまともにやってねぇじゃねーか!?」
おそ松「だってやる気になんないし」
チョロ松「やる気がねぇなら出てけぇ!?」
おそ松「やだよ。免許皆伝もらったらモテモテだって聞いたから」
チョロ松「んな浮わついた理由で拳法やるとかナメてんの!?いい加減、破門するぞ!?」
おそ松「なぁなぁ、チビ太~!免許皆伝、俺にくんない?」
チビ太「てやんでぇ!!なんでオイラの免許皆伝やらなきゃなんねーんだ!?」
チョロ松「そもそも弟子同士で免許皆伝のやり取りできるシステムないからね!?」
チョロ松「どれどれ…今日はちゃんと修行してるだろーな?」イライラ
「うりゃあっ!ホチョー!ハィィィヤァァア!!」
チョロ松「お、やってるみたい!とうとうあのバカも心を入れ替えて……」
おそ松「チィィィ!!」バチッ
十四松「ロン!タンヤオドラドラ!!」パタッ
おそ松「アチャー!!」
チョロ松「って麻雀かよ!?」ズザザッ
チョロ松「稽古場で麻雀すんな、バカ弟子どもぉ!?」ガァーッ
おそ松「いや、十四松がさー」
十四松「おそ松兄さんだよー!?」キョトン
チョロ松「うるせぇ!!両成敗だ、バカタレ!!」
おそ松「両成敗もう止まらない~♪」
十四松「ゲスの極み!!」クワッ
チョロ松「いいから修行しろ!?」
チョロ松「ったく!あいつらは!いっぺんケツ毛燃やさないと分からないのかな!?」プンスカ
チビ太「し、ししょー…」ボロッ
チョロ松「ち、チビ太!?」
チビ太「た、助けて…!」ヨロヨロ
チョロ松「お、おい!大丈夫?なにがあったの!?」ガシッ
チビ太「む、村で…悪漢どもが…悪さしてたから懲らしめようとして……」
チョロ松「そいつらにやられたのか!?」
チビ太「お、オイラ…必死に闘ったんだ…!でも…あいつら、かよわい女を人質にしやがって…!」
チョロ松「ち、チビ太…」
チビ太「た、頼む!ししょー!オイラの仇をとってくれ!?」
チョロ松「…そんな卑怯な連中、ほっとく訳にはいかない!そいつらはどこにいるんだ!?」
チビ太「む、村の道場を根城にしてる…!」
チョロ松「分かった!お前は中でゆっくり休め!あとは僕がなんとかする!」
チビ太「あ、り…がと……」フッ
チョロ松「ち、チビ太!チビ太!?」ユサユサ
チョロ松「…し、死んでる」
チョロ松「そういう訳だから行ってこい」
おそ松「どういう訳なの?なんで俺?」
チョロ松「お前がうちの道場で一番の古株だし、他の修行僧はまだ未熟だから」
おそ松「たしかに一番、長く居座ってるけど一番、未熟なのも俺じゃない?」
チョロ松「まったくその通りだけど自分で言うなよ。分かってんなら真面目に修行しろよ」
おそ松「それとこれとは話が別だろ?」
チョロ松「別じゃねーわ。点と点が線で結ばれてるわ」
おそ松「かったるいからやだよー!師匠が行けばいいじゃん!」
チョロ松「ぼ、僕は…いろいろとやることがあるから?」キョドキョド
おそ松「四六時中シコってるだけだろ?」
チョロ松「師匠にシコってるとか言うんじゃねーよ!クソ弟子!?」
おそ松「じゃあビビってんの?」
チョロ松「び、びびびビビる?は?意味わかんないんですけど~?」ピューヒャラリラ
おそ松「(また出来もしないクセにライジングしちゃったな、こいつ?)」ジトッ
チョロ松「こほんっ!と、とにかく村に行って悪人たちを成敗してこい!」
おそ松「ほっとけばいいって?誰かがやってくれんじゃないの?」
チョロ松「兄弟子のチビ太がやられたんだぞ!悔しくないのか!?」
おそ松「んー…俺より先に免許皆伝もらってたしザマミロって感じかな」
チョロ松「ほんっとクズだね、お前!淀みないね!?」
おそ松「だいたいさぁ~チビ太が勝てなかったのに俺が行ったってしょうがなくない?」
チョロ松「そ、そりゃそうかもしんないけど…」
おそ松「わざわざやられに行くぐらいなら昼寝してた方がよっぽど時間を無駄にしなくていいし」ゴロン
チョロ松「昼寝する時間を修行に使った方がよっぽど有意義だわ!」
おそ松「おやすみ~」
チョロ松「本気で寝るなぁ!?」
チョロ松「じゃあいいよ!お前が悪漢を倒せたら免許皆伝やるよ!!」
おそ松「…マジ!?」
チョロ松「約束する!」
おそ松「言ったな!?もうダメだよ!あとでなしっつっても聞かないよ!?」
チョロ松「」コクッ
おそ松「うっひょー!んじゃいってきまーす!」ピューン
チョロ松「がんばれよー」フリフリ
チョロ松「……とは言ってみたものの、ほんとにあいつで大丈夫かな」
村
あつし「マイカー持ってるよー?一流企業のエリートコースだよー?頭いい大学出てるよー?」
女の子たち「キャーキャー!あつしくーん!」
あつし「HAHAHA!そんなに一度に来られたら参っちゃうな~?」
カラ松「シット!あいつが来てから村の女の子たちはみんなあいつに夢中だ…!」
一松「僕たちなんか元々相手にされてなかったけど…?」イジイジ
トド松「ほんと許せないよね!」
女の子「何も無し男ー?あつしくんが喉渇いたってー?」
トド松「あ、はい…。すぐ汲んできまーす」ダッ
カラ松「このままだと俺たちは一生、ネクストステージに進めないぞ…!」
一松「かくなる上は猫と交尾するしか……」ムムムッ
おそ松「お困りのよーだね?」ピョンッ ストッ
カラ松「お、お前は…?」
おそ松「俺は無職のカンフーファイター・おそ松!」ババッ
一松「ニートかよ…」
おそ松「ニートだけど自信と野望だけは係長クラス!!」ビシッ
カラ松「ネガティブそうな例えだな…」
おそ松「なんかイメージしてたのと違うけど、要はあのギラギラオーラ放ってるリア充をぶっ飛ばせばいーんだろ?俺に任して!」
カラ松「ま、任せられるのか…?」
一松「こんなのに頼ったら人としてダメな気がする…」
トド松「山頂の清流から汲んできた極上の水です…」タポンタポン
あつし「サンキュー!と……と、えー……なんだっけ?」
トド松「トド松……」
女の子「もー!何も無し男でしょー?」
あつし「あ、そうだった!ごめんな、何も無し男!」
トド松「いえ…滅相もないです…」ズーン
おそ松「よーう!お兄さん!バブリーだね?」
あつし「ん?」
おそ松「女の子はべらしてどんな気分?」
あつし「あー…いつものことだからなんとも?」
おそ松「あっはっは![ピーーー]理由は十分だ」コキッコキッ
あつし「おっと?まさか俺に闘いを挑む気かい?」
おそ松「泣きながら鼻水垂らしてみっともなく命乞いしてくれたら許しちゃうよ?」
あつし「悪人のセリフだな…。そういうことなら、まず段取りを踏んでもらうよ?」ユビパチンッ
クソ助「ブヒブヒ」ザッ
普通丸「中肉中背、小中高の成績はオール3です!」ザッ
あつし「ボサッとすんな。お前もだよ、何も無し男」
トド松「あ、はい…サーセン」
おそ松「ベタだねー。こんな奴らで俺をなんとか出来ると思ってんの?」
おそ松「ホァタッ!」ジャキッ
クソ助「ぶひぃ!ぬ、ヌンチャク…!?」タジッ
普通丸「た、叩かれたら痛そうだ…!」ゴクリ
トド松「……」ブツブツ
おそ松「ハイヤッ!セイッ!アィィィヤァァァアア!!!」ビュバババババババ
クソ助「な、なんつーヌンチャクさばきぶひぃ!こいつただ者じゃないぶひぃ!?」
おそ松「オラァ!!どっからでもかかって……あっ」スポッ
ヒュンヒュンヒュン
おそ松「振り回しすぎてすっぽ抜けたぁ!?」ガーン
普通丸「バッカでやんの」
クソ助「よし、この隙にやるぶひぃ!!……ん?頭上から風切り音が…?」
ガツンッ!! バタッ
クソ助「へのへのもへじ…」バタンキュー
普通丸「クソ助ぇ!?」
おそ松「………と見せかけた技なのさ!」ニカッ
普通丸「嘘つけぇ!?」
普通丸「くそっ…よくもやったな!」
おそ松「名前からしてザコ丸出しだし、ちょちょいと片付けちゃおっかなーん」ヘラヘラ
普通丸「こうなったら俺の真の姿を見せてやる…!」ゴゴゴゴゴ
おそ松「えっ」
普通丸「見よぉぉ!!これが俺の普通離れしたパワー……」ズォォォン
スッ カチッ
普通丸「あんぎゃああ!?」バリバリ
おそ松「うおっ!骸骨んなった!?」
普通丸「ひよこが3びき~」プシュー
トド松「へっ!」ドヤァッ
おそ松「お、お前…なにしたの?」
トド松「背中ががら空きだったからスタンガンでやっつけてあげたよ☆」ウインク
おそ松「修行シーンまでやったのに世界観壊さないでくれる!?」
おそ松「末っ子の分際で兄貴の主演、邪魔してんじゃねー!!」ガスッゴスッバキッベキッビシッ
トド松「ぐほっ!がはぁ!も、もう…ゆるし……ギャアアアアアア!!!」グロッキー
あつし「なかなかやるようだね?」
おそ松「寝てんじゃねーよ!オラ、末っ子ぉ!?」グイッグイッ
トド松「な、なんで僕ばっかりぃぃヒギャアアアア!?」ギブギブ
あつし「あのー…聞いてます?」
おそ松「うっし!ウォーミングアップも済んだし、そろそろ色男くんをグッチャグチャにしよっかな?」スッキリ
あつし「…そう上手くいくかな?」ニヤリ
おそ松「お、余裕だねー!」
あつし「余裕だよ?なんせ俺は君と違ってエリートだ!」
おそ松「あっそ?じゃあやっちゃうか」
あつし「そうはいくか!いでよ、あつしガールズ!!」
女の子たち「」ザザザッ
おそ松「!?」
女の子たち「あつしくーん!つかまえたよー?」ガシッ
おそ松「ちょっ…離せよ!すっげー嬉しいけど女の子と密着させんのは反則だぞっ!?」ムクムク
あつし「反則?立派な手段さ!」
おそ松「チビ太もこうやって倒したんだな!このスケコマシが!?」
あつし「あぁ、ジゴロでもスケコマシでもスキャンダルの帝王でも構わないさ!いくら罵倒しても君と俺の差は変えられないからね?」
おそ松「はぁ!?なんの話だよ?」
あつし「俺は君とそう変わらない歳だが高級外車を乗り回してる!」バキッ
おそ松「ぶべっ!?」
あつし「親は不動産経営者!!」ドフッ
おそ松「っ…!」ウプッ
あつし「小学校からエスカレーター式で一流大学まで出た!!」ゴンッ
おそ松「ってぇ!?」プシュッ
あつし「年収は2000万!!年に5回は海外旅行!!世田谷区に一軒家!!別荘は国内外合わせて6軒!!」ビシッドカッ
おそ松「ぅあっ!ぐっ!」ゴバァッ
あつし「嫁が3人!愛人が7人!セフレが265人!!その内、社長令嬢が8人!モデル、女優、アナウンサー、アイドルが31人!人妻が4人!小学生が1人!ペッキーとやぐっちゃん!!」ズドッゴキッ
おそ松「ぐっ…ぅあああああ!!!」
あつし「すべての女は俺に抱かれたがっているぅぅぅ!!!」シュババババッ
おそ松「ぎゃあああああああ!!!」ズサァァァ
おそ松「(か、勝ち目がない…いろんな意味で…)」ピクッピクッ
あつし「HAHAHAHA!もう終わりかい?案外つまらなかったなぁ?」
トト子「立って!カンフーファイター!」
おそ松「……!?」
あつし「君は?」
トト子「私は可憐なカンフーガール!弱井トト子!!」ビシィッ
あつし「へー?かわいらしい娘さんだ?君もあつしガールズにおいでよ?」
トト子「おあいにくさまね!私は石油王か、プレジデントか、イギリス王族以外は認めないわ!!」
あつし「は?」
トト子「田舎の小娘相手に都会人ぶって自慢気に安いハーレム作っちゃうあんたみたいなダサい小金持ちが一番許せないのよ!」
あつし「お、俺だって国内じゃそこそこ勝ち組だ!」
トト子「ハンッ!東洋に収まる器の男なんてお呼びじゃないわ?」ペッ
あつし「!!!」ガーン
女の子たち「」ジトッ
あつし「ち、違うんだ、君たち!俺だってこれから出世しまくって、ゆくゆくはニューヨークやパリに進出するさ!?」アセアセ
トト子「今よ!カンフーファイター!」
おそ松「オッケー!!」バッ
あつし「」ハッ
おそ松「アチョー!!」バキッ
あつし「ぐわぁぁぁ!!」ドガァァァァン
おそ松「よっと!やっぱ男なら夢はビッグじゃなきゃ……俺みたいにね?」シュタッ
トト子「おそ松くんは夢とかの前にもう少し身の程を知るべきよ」
あつし「ハラホロヒレハレ~」バタンキュー
女の子たち「リアクション古っ!ないわぁ~」シラー
トト子「ありがとう。カンフーファイター!あなたのおかげで村の女の子たちの男に求める条件がレベルアップしたわ!」
おそ松「いやー!そう言われると照れちゃうなー?」デレデレ
カラ松「礼を言うぜ。カンフーファイター?もう二度と会わないことを祈ってる!」
トド松「ありがとう!絶対もう来ないでね!約束だよ?」ウルウル
一松「助かったよ…。あとはお前が消えてくれれば一件落着…」
おそ松「みんな…!そんなに感謝されるなんて…こっちこそありがとな!」ニカッ
~~~~~~~~
おそ松「さぁ~約束通り免許皆伝もらったしナンパしちゃおっかなー!」ウキウキ
おそ松「ねぇ、カノジョ!俺とボートレース巡りしない?」
女の子「え?」
おそ松「へっへーん!何を隠そう俺は免許皆伝をもらった……」
女の子「職業は?」
おそ松「へ?」
女の子「石油王?プレジデント?イギリス王族?」
おそ松「か、カンフーファイター」
女の子「ちっ!ニートが気安く声かけんじゃねーよ」ペッ
おそ松「……」
女の子「世の中カネカネ!どっかにいい男いないかしら」スタスタ
おそ松「さ、寒い…寒いよぉ~…!」ガクガクブルブル
お粗末!
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