ミカ「これが私の戦車道」 (32)
※大洗に転校してきたのがミカだったらというIFSSです
※独自設定が多く存在します
※設定上ミカが2年生になっています
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『何度言ったらわかるの!!そんなのは戦車道とは呼べはしないわ!!』
ミカ「!!」バッ!!
ミカ「....」
ミカ「そういえば...今日から1人だったね...」
〜大洗女子学園〜
担任「転校生を紹介する。さ、自己紹介を」
ミカ「継続高校から転校してきました、島田ミカです。よろしくお願いします。」
担任「席は武部の横が空いてるな、そこに座ってくれ」
武部「よろしくね〜」
ミカ「よろしくお願いするよ」
〜昼休み〜
武部「ミカさん!一緒にお昼ご飯食べよ!」
ミカ「私は構わないけど、そちらの彼女は?」
五十鈴「申し遅れました、私同じクラスの五十鈴華といいます、よろしくお願いします。」
ミカ「クラスメイトだったのか、気付かなくて、こちらこそすまないね。」
武部「転校初日だから仕方ないよ!学食行こ!案内してあげる!」
ミカ「いろいろありがとう、武部さん、五十鈴さん」
武部「沙織でいいよ!その代わり、私もミカリンって呼ぶね!」
五十鈴「私も下の名前で呼んでくださって大丈夫です。」
ミカ「わかった、よろしく頼むよ、沙織、華」
〜学食〜
武部「えぇー!ミカリンって1人暮らしなの!?」
ミカ「ああ、いろいろと訳あってね」
五十鈴「何やら複雑な事情がお有なのですね...」
武部「一応寮があるとは言え大変だよね〜、こんど遊びに行ってもいい?」
ミカ「もちろん、構わないよ」
武部「やったー!」
五十鈴「もう、いきなりなんですから」
ミカ「2人にはいろいろ世話になってるからね、これくらいお安い御用さ」
ピンポンパンポーン
『えー、2年A組島田ミカ、2年A組島田ミカ、直ちに生徒会室まで来るように』
武部「.....ミカリン何かしたの?」
ミカ「逆に転校初日に何かをする方が難しいと思うんだけどね....とりあえず行ってみるよ」
五十鈴「私たちも着いて行きますわ、生徒会室の場所もわからないでしょうし」
ミカ「すまない、助かるよ」
〜生徒会室〜
ミカ「じゃあ行ってくるよ」
武部「外で待ってるから、何かあったらすぐ、呼んでね!」
五十鈴「そんな、何も起こらないと思いますけど....」
ミカ「失礼します」
杏「おお〜よく来たね〜」
ミカ「あなたが生徒会長ですか?要件はなんですか?」
杏「かーしま、お願い」
河嶋「同じ生徒会の河嶋だ、単刀直入にいう、島田ミカ、君には今学期から選択科目で戦車道を履修していただきたい」
ミカ「!?」
ミカ「....この学校では長らく戦車道は行われていないはずでは?」
小山「今年から復活することになったの」
杏「というか、『取って欲しい』というよりは『取れ』って感じだけどねぇ〜」
ミカ「すまないが失礼させてもらうよ、私は戦車道を履修しないためにこの学校に来たんだ」
河嶋「待て!戦車道を履修しないとこの学校にはいられなくなるぞ!」
ミカ「断る。私はもう戦車には乗らない」
杏「まあ、そう言われるのは想定済みなんだよね〜、かーしまー、例の」
河嶋「はっ、君は武部沙織と五十鈴華とすでに仲良くしているらしいな」
ミカ「それが?」
小山「あなた戦車道の履修を拒否すれば....ってことよ」
ミカ「......」
武部「待ったぁぁああ!ミカリン!そんなので引き受けちゃダメだよ!!」
ミカ「沙織...?華...?」
五十鈴「そうです!ミカさんはここまで嫌がってるのになぜ!」
河嶋「聞かれていたのか....」
杏「だったら話ははやいね〜これでミカちゃんは戦車道を取らざるを得なくなったわけだ」
武部「ミカリン!戦車道なんて取らなくていいよ!そんな嫌なこと絶対やっちゃだめ!」
五十鈴「そうです!選択科目は自由選択のはずです!書道や華道だってあります!」
河嶋「私たちが話しているのは島田ミカだけだ!余計な口出しはするな!」
武部「ミカリンは私たちの友達!どこが余計な口出しなの!!」
ミカ「沙織....」
ミカ「私は....どうすれば....」
ミカ「だめなんだ...私が戦車に乗れば、多くの人を...傷つける...」
武部「ミカリン...」
華「ミカさん...」
『ミカは戦車道を辞めちゃだめだよ!戦車道には人生の大切なことが詰まってるんでしょ!だったら自分の戦車道を見つけるまでは辞めちゃだめなんだよ!』
ミカ「!」
ミカ「自分の...戦車道....」
ミカ「沙織、華。ありがとう」
武部「ミカリン...?」
華「ミカさん...?」
ミカ「やるよ、戦車道」
武部「えっ!?、でも戦車道をやらないために来たんじゃ....」
ミカ「そのつもりだったんだけど、どうやらまだやり残したことがある様でね」
武部「だったら!私も取る!」
五十鈴「私もです!」
ミカ「2人も...!?」
武部「だってミカリンがいるのに取らないわけないでしょ!」
五十鈴「それに、一度撃ってみたかったんです」
ミカ「2人共...ありがとう」
杏「ど〜やら話はまとまったみたいだね」
河嶋「他にも履修希望者はいるだろうから、よろしく頼むぞ」
杏「頼むよ〜大事な経験者なんだからさ〜"島田"ちゃん?」
ID変わりましたが>>1です
〜戦車道の時間〜
ミカ「まさかここまでとはね....」
武部「いくらやってなかったとはいえ....」
五十鈴「まさか、戦車を探すことから始めるとは思いませんでした...」
ミカ「どの道、あのⅣ号戦車だけでは何もできないけどね」
武部「でも本当に戦車なんてそこら辺にあるものなの〜?」
ミカ「普通はないだろうね、でもなぜか不思議とあるような気がするよ」
五十鈴「どうしてですか?」
秋山「.....」コソコソ
ミカ「君もそうは思わないかい?秋山優花里さん?」
秋山「はへぇ!?」
武部「え!?誰!?いつの間に!?」
ミカ「私たちと同じ2年生の戦車道履修生さ、途中から尾行されていたようだけどね」
秋山「あちゃ〜バレちゃってましたか〜」
五十鈴「なんで尾行なんてされてたんです?今は戦車を手分けして探すはずじゃ...」
武部「わかった!ミカリンとお近づきになりたいんだね!」
秋山「けけけ、決してそんなことは!戦車道界でかの有名な島田ミカさんとお近づきになりたいなんてとんでもない!」
五十鈴「思いっきり本音が漏れてますね...」
ミカ「秋山さん」
秋山「はい!?!なんでしょう!?」
ミカ「私はあなたが思うほど大層な人間ではないし、尊敬されるような人でもない」
ミカ「だから私と友達になってくれないか?」
秋山「!!!」
秋山「ももも、もちろんであります!不肖、秋山優花里!よろしくお願い申し上げます!」
武部「だからそこまでかしこまらなくてもいいのに〜、あ!私は武部沙織!」
五十鈴「五十鈴華です、秋山さん、どうぞよろしくお願いします」
ミカ「さて、そろそろ戻ろうか」
武部「まだ戦車見つかってないよ〜?」
ミカ「生徒会からすでにいくつか戦車が見つかったという報告があった、私たちはあのⅣ号に乗ればいいんじゃないかな」
〜翌日〜
ミカ「(今日から教官がきて実践練習....私の素性を知らない人だといいが戦車道連盟の人間だと苦しいだろうな)」テクテク
ミカ「(むしろいっそのこと明かしておいた方がいうのだろうか...)」テクテク
ミカ「(いや、それだろむしろ余計なプレッシャーを与えてしまうか)」テクテガッ!
ミカ「ん?」
麻子「」
ミカ「さすがに行き倒れの人を見ることは初めてだよ、しかもこの制服うちのじゃないか」
ミカ「おーい、しっかりしたまえ、遅刻するぞ」
麻子「眠い....人間がこんな時間に活動するには無理なんだ....」
ミカ「なんだ眠いだけなのか、ほかしっかりしろ、立って歩け」
麻子「初対面なのに...親切な人も.....いるものだな...zzz」
ミカ「面倒だ、このまま引きずっていこう」ズルズル
そど子「あ!あなたたち!遅刻ギリギリよ!」
ミカ「すまない、風紀委員の方、この生徒を引きずっていたらどうにもね」
麻子「....zzz」
そど子「冷泉さん!起きなさい!いくら首席だからって遅刻が多すぎると留年するわよ!」
麻子「おぉ...そど子...寝てたら学校に着いているというにはいいものだな...」
そど子「なーにが!寝てたら学校に着いてたよ!いきなり転校生に迷惑かけて!」
ミカ「いや、私は別に...」
麻子「おお、あなたが私を送ってきてくれたのか、この恩は必ず....zzz」
そど子「起きろぉぉおおお!」
ミカ「まさかいきなり実戦とはね...」
武部「だいたい戦車の動かし方はわかるし大丈夫なんじゃない?」
秋山「それに、やっぱり戦車道なら実戦ですよ!!」
ミカ「役割はさっき決めたのでいいかな、私が車長、華が操縦手、優花里が砲手で沙織が装填手」
秋山「大丈夫であります!」
五十鈴「操縦がんばりますね」
武部「これすっごい重いけど頑張るね!」
蝶野『各車両は位置につきなさーい!』
蝶野『それでは始めるわね!ルールは殲滅戦、制限時間は特に無いわ!試合開始!』
五十鈴「ミカさん、とりあえずどうします?」
ミカ「おそらく他のチームはまず経験者にいる私たちを狙ってくるだろう」
武部「えぇ!じゃあ負けちゃうよ〜」
ミカ「それを逆手にとってやるんだ、このまま真っ直ぐいって、見晴らしのいい所にでよう」
五十鈴「わかりました」
ミカ「(このまま遭遇せずに辿りつけるといいんだけど...)」
五十鈴「えっ!」
ミカ「どうした?」
五十鈴「いえ...人が...」
秋山「人でありますか?こんな所に?」
麻子「....zzz」
武部「麻子じゃん!また授業サボって寝てたな!」
ミカ「あぁ、今朝の」
麻子「...誰だ...せっかく気持ちよくねてたのに...」
武部「あんたまた授業サボって!おばぁに言いつけるよ!」
麻子「それはダメだ!見なかったことにしてくれ...zzz」
秋山「どうします?このままにしておくとさすがに危険だと思うのですが...」
ミカ「通信手の席が空いているから、そこにでも突っ込んでおくか」
武部「はやく乗りなさいーい!」
麻子「寝かせろ〜戦車なんて乗りたくない〜」
五十鈴「だいぶ遅くなってしまいましたね」
ミカ「そうだね、急ご「ズガァン!!!」
ミカ「!!」
秋山「敵発見!」
ミカ「八九式か...」
武部「後ろにもいるよ!なんか低いやつ!」
ミカ「三突もか...八九式はともかく三突の主砲はバカにならないな...」
ミカ「とりあえず逃げよう、華、真っ直ぐ突っ切ってくれ」
ミカ「華?」
武部「ダメ!気絶してる!」
ミカ「なんだって!仕方ない、私が代わりに」
麻子「私がやろう」
武部「麻子!?何言ってんのできるわけないじゃん!」
麻子「今さっき読んで覚えた、だからできる」
ミカ「任せていいんだね?」
麻子「私は恩は恩で返す」
ミカ「優花里、華を通信手の席へ」
秋山「了解であります!」
ミカ「予定通りの進路を通って吊り橋のある地点まで向かうぞ!」
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