第一話　翼を授ける二人組

？？「赤いタイツに身を包み…」

？？「心を燃やす、」

レッド「励ましレッド！！！」シャキーン

？？「青いタイツに身を包み……」

？？「心を落ち着ける、」

ブルー「励ましブルー！！！」シュピーン

レブ「二人そろって、あなたを励まし隊！！！！」どーん

少年「……」スタスタ

少年（不幸だ…高校落ちて、不審者にあった……早く逃げなきゃ）スタスタ

レッド「待つんだ！！　君の心の鎖を時はなってやろう！！！！」

ブルー「全身タイツだからって怪しいものじゃないぞ」

少年（ついてくる…）スタスタ

レッド「やり直すか」

ブルー「そうだな」

少年（早く家に帰らないと）ダッ

レッド「待つんだ少年！！！」ガシッ

少年「放してください！」

ブルー「高校……落ちたんだろ？」

少年「！？」

少年「何なんだよアンタら！！！！」

レッド「赤いタイツに身を包み…燃えるハートで左翼を授ける」

レッド「励ましレッド！！」

ブルー「青いタイツに身を包み、静かな心で右翼を授ける」

ブルー「励ましブルー！」

レブ「二人あわせて、『レッドブルー』翼を授ける！！！！」シャキーン　

少年「」

少年「……」ダッ　


少年は俺たちから逃げるように走り去った。
俺たちには力が足りなかった。少年を励ます力が……。
だめなんだ俺たち二人じゃ人を励ますことができないのか？
少年の背中はすでに見えなくなっていた。

レッド「ブルー…」

レッド「俺たち間違ってたのかな……？」

ブルー「…おまえがへこんでどうする」

ブルー「俺たちは励まし隊だ。人を励ます俺たちが落ち込んでどうする」

ブルー「落ち込んだ人たちを励ますって二人で約束しただろ？」　

ブルー「あの少年は手遅れだったんだ」

レッド「……」

続く

第二話　集うシグナル

あるアパート
青年「とうさん母さん、どうしていっちゃったんだよ…！！」

青年「学校でいじめられてる僕が、家族まで失ったら死ぬしかないじゃないか……」

コンコン
青年「…誰だよ、インターホンあるのに何でノックなんだよ……」

コンココン♪　パフッ♪　ココココン♪

青年「…今日はラッパか……親が死んでからうちにまでいたずらしにくるなんて……」

ゴゴン！！　パフパフっ♪　ドドドドンッ！！

青年「居留守ばれてるのか？」

青年「このままじゃ入り口壊されちゃう…しかたない」


青年「」ガチャ

レッド「赤いタイツに身を包む、はげましレッド！！！！」

ブルー「わが身を包むは蒼きタイツ、励ましブルー！！！」

レブ『俺たちあなたを励まし隊！！』

青年「…訪問販売か何かですか？　うちそういうのいいんで…」バタン

青年（何なんだあの人たち！？　ちょっとかっこいいけど、ふつうじゃない！！！！）

青年（適当なこといって閉めちゃったけど…）ソー

ガチャ　

レブ『俺たちあなたを励ましたい！！！』シャキーン

青年（かっこいい！！！）

青年「あ、あのよよよかったらあがってください///」

レッド「詳しい話は中で聞かせてくれるんだな！！」

ブルー「俺たちは君を悲しみから助けにきたんだ」

レブ「失礼しまーす！！！！！」

青年「ど、どうぞ奥へ///」
　　（tvのヒーローみたいだ///）

～居間～

青年「どうぞ座ってください///」

レッド「いや、いい」

レッド「早速だがおまえ落ち込んでるな」

青年「えっ……？」

ブルー「親御さん亡くなったんだってな…」

青年「」

レッド「つらいか？」

青年「はい……」

ブルー「人生にはつらいことがたくさんある」

ブルー「でもそのつらいことを乗り越えて人は……強くなっていく」

ブルー「一人ではどうにもできないこともある」

ブルー「そんなときは友達、隣人誰でもいいから頼れ」

ブルー「君は…一人じゃない！！」

青年「…フフッ」

レッド「気が楽になったか！！」

青年「…楽になんてなりませんよ」

青年「見た目もそうですけど、おもしろい人たちですねあなたたちは！！！」

青年「見た目はかっこいいのに頭はとんだバカなんだなっ！！」

レッド「貴様っ！！」

ブルー「待てレッド！！」

レッド「……そうだな、話を聞こう」

青年「世の中には独りの人間だっているんだよ！！」

青年「頼りたくても頼れない奴が！！」

レブ「……」

青年「俺は昔から学校でいじめられ友達なんかいなかった！！！」

青年「教師に話しても一時嫌がらせが引くだけ、」

青年「時間がたてば、はい元通り、いじめ再開！！」

青年「そんな俺が頼れた唯一の人が両親さ！！」

青年「その両親が死んだんだよ！！！！！」

青年「俺は！！　…僕は……独りなんだ………」

ブルー「……青年」

レッド「そんなことはしってる！！！」

青年「えっ！？」

ブルー「え？」

続く…

第三話　ニューカラー

青年「じゃあ…じゃあ何で！！！」

青年「独りなのに！！　頼る人がいないとわかっているのに！！！！」

青年「僕に誰かを頼れなんていえるんですかっ!!!！！！！」

レッド「おれ達がいるじゃないか！！！！」

青年「！？」

ブルー（さすがレッド！！）

レッド「俺は…俺達は悲しむ人や苦しむ人の味方だ」

レッド「俺達は君を助けるためにきたんだ！！！！！！」

レッド「おまえの目にうつる赤いタイツはおまえのためにいる！！！！！！！！」

青年「レッドさん……」

ブルー「俺達は君の味方だ、何でもいってくれ」

青年「ブルーさん……ありがとうございますっ」ポロポロ　

レッド「泣くな、泣くな!　男は強くあれっ！！」

青年「じゃあ…一つお願いしても……いいですか？」

レッド「モチの」

ブルー「ロン！！」

青年「僕の…あの、初めての……///」

レッド「恥ずかしがることはない、ドンとこい！！」

青年「友達になって…いや、僕を仲間に入れてください！！」

レブ「！？」

青年「今まで友達なんていなかった…」

青年「ずっと独りで親の愛しか受けてこなかった僕に…」

青年「元気をくれた！！」

青年「そんなレッドさん、ブルーさんみたいに僕も誰かを元気にしたい！！」

青年「それに……もう独りはいやなんです！」

レブ「ふざけるな！！」

青年「えっ！！」

レッド「俺を二度とさん付けで呼ぶな！！　わかったかイエロー！？」

青年「え…」

ブルー「俺達は仲間だ。仲間に上下関係は不要ってことさ」

ブルー「ほらよ」サッ　

青年「黄色い…全身タイツ……」

レッド「早く着替えろ^^」

モゾモゾ……

レッド「なかなかキマってるぞ！」

ブルー「サイズもぴったりだな」

レッド「じゃ、いくか決めポーズ！！」


レッド「赤いタイツがトレードマーク、励ましレッド！！！」

ブルー「おまえの心を晴天色に、励ましブルー！！」

イエロー「友情爆誕、よろしくみんな！　励ましイエロー！」

レブイ「俺たち励ましたい！！」シャキーン


続く…