ヨロイ男「ここが魔物の棲む村か」 (29)


「いらっしゃい!」 「ようこそこの村へ!」

ヨロイ男「どうも」

「是非、この村で採れた野菜と、伝来の製法の漬物を」

ヨロイ男「はい」

「証書、本物ですね。村長の所へご案内します」

ヨロイ男「ありがとう」

ノシ……ノシ

「あれが中央から遣わされた査察者か」

「まるで魔物だ……」

「ばか。……あれ鎧らしいぜ。魔物くさいが、鎧といえばそれっぽいだろ?」

「虫みたいな大きい眼をしてるのに?被り物か」

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「あの大きな屋敷です。中央から見ればあれでもみすぼらしいのでしょうが、これでも
  カヤブキの屋根は一際良く雨漏りのない―――」

ヨロイ男「ふぅ……ふう」カチャカチャ

「どうかされました?」

ヨロイ男「おも、い」

「中央から、よく着たままでおいでになりましたね」

ヨロイ男「鎧を外しての移動でしたが、道中魔物と戦いまして。そのままです」

(通りで魔物臭い)

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

村長「ゴホッ、出迎えも出来ず、ここまで来た無礼をお許しください」

ヨロイ男「いえ、病をおして玄関まで。すいません、この鎧のまま。今脱ぎます。ん”」

「どうか?」

ヨロイ男「兜が、取れない」

「そこから!?」

ヨロイ男「頑張って屈むんでその、お手伝いを」

「え、すいません、触りたくは」

ヨロイ男「や、そういうこと言わないで」

「ぬらぬらしてる」

青年「僕がやります」

「坊ちゃま」

青年「せーの!―――抜けた!」

ヨロイ男「抜けたぁ!」

村長「ほぅ」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

青年「この市場を越えてある、民家の集まりにタワーがあります」

ヨロイ男「ん」ボリボリ

青年「歩いてたべるもんですか?漬物」

ヨロイ男「美味しいんですよ」

青年「同い年なんですから、もっとクダけてもいいですよ。父もそのつもりで僕を案内に寄越したんです」

ヨロイ男「そう、かな?じゃあそういう風に、いやうまいねぇこの白菜。帰りにこの瓶より大きいのをもらって帰るよ」

青年「ふふっ、鎧と一緒で中央まで歩けるんです?」

ヨロイ男「まさか。村の外に馬車を置いてるんだよ」

青年「外に?」

ヨロイ男「俺の馬は厳ついからね。温厚なんだが怒ると怖いし」

青年「鎧といえば、それほど重いものじゃなかったですよね」

ヨロイ男「着れば重いよ。ただ歩くだけなんて鍛錬そのものさ。家に置かせてくれてありがとね」

青年(中身は弱弱しい見た目してるんだがなぁ)

ヨロイ男「あんなでも魔物と戦えるのは鎧のおかげ。見た目より大きく見えるのも鎧のおかげ。特に上げ底」

青年「へぇ……あ、おーい!」

女「……あ!」フリフリ

ヨロイ男「あらベッピンさん」

青年(古いな)

女「ありがとうございます!」

青年「どちらに?」

女「あちらの所へ、採れた果実をあの娘にお裾分けしようと思って」

青年「ああ、あの病弱の女の子」

ヨロイ男「早く元気になれるといいですね」

女「はい」

ヨロイ男「お?」

女「素敵です」

ヨロイ男「え。あ、どうも。えへ」

青年「ちょっと」

女「ふふ、ヤキモチ、ですか?」

青年「も、もう!」

ヨロイ男「ごめん。ガールフレンド?」

女「旦那様です!」

青年「婚約者!です!」

ヨロイ男「へぇ」

女「あの、すいません。あまり遅くなるといけないから」

青年「あ、ああ。そうだね。そうだ。もう夕方だ」

女「ごゆっくりね。ここは本当にいいところです!」

ヨロイ男「ありがとう」

青年「じゃあ」








女「ほんとうに素敵」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ヨロイ男「あのオンナ、カワイイ顔してあくまだね」

青年「失礼ですね」

ヨロイ男「だって婚約者の前でだよ?言うかなぁ?」

青年「からかいですよ。ああやって少しでも良いものをって、外の自然のモノを採ってきたり」

ヨロイ男「魔物が襲うかもしれないのに止めなかったの?」

青年「止めても聞かないんです。気が付いたときは一緒に行ったり、魔物除けだって持っていきます」

ヨロイ男「……」

青年「優しい人なんです。父の介助もして頂いて」

ヨロイ男「ふぅん……」

青年「その顔、遺産目当て、とかでも思ってるんですか?」

ヨロイ男「……失礼しました」

青年「……いいですよ、役人さん。ほら、タワーの根本です」

ヨロイ男「根本まで変わらず青く光っていますね」

青年「はい。この光が、魔物を遠ざける威力を持っているから」

ヨロイ男「昼は目立たず夜は皆を照らす静かな光。民家の集まりに置くのは合理的ですね」

青年「タワーのおかげで僕たちは魔物に怯えずとも、自分たちの領地を拡大出来て、
    タワーを設置することで僕たちは武器を持つことなく、今の生活を営むことが出来るようになりました。
    この世紀の発見で、私たちの繁栄が訪れて数十年」

ヨロイ男「私たち人間にも、変化が訪れてきた」

青年「奇怪な現象を起こす人が出て来たと聞いています」

ヨロイ男「魔法でいいと思いますよ」

青年「本当は素養と長年の鍛錬が必要なものでしょう?」

ヨロイ男「身体の仕組みが変わっているという……とにかく私はそういった事象を調べるためにもここに来ました」

青年「事象?タワーがあるのにこの村にいるはずのない魔物が棲む話といい、中央は一体何を知っているんですか!」

ヨロイ男「この村が比較的新しい処だからです。村長さん―――あなたの父が親族と老人や今の中年たちと共に始めた村でしたね」

青年「貢ぎ物を捧げて魔導師に協力を仰いで一帯の魔物を全滅させました。
    父も率先して剣を振るい、ボスになっていた魔物まで討伐したと聞いています。
    僕は故郷の村にいたから……そして中央からタワーを頂いて、開拓に臨んだのです」

ヨロイ男「……」

青年「タワーが建ち村もこれからというときに、元気だった父は日に日にやつれていって、剣は持てず、ついに外にも出られずに―――」

ヨロイ男「……すいません、少し座ってもいいですか?」

青年「あ、ごめんなさい。つい自分のことを……顔色悪いですよ。大丈夫ですか?」

ヨロイ男「ちょっとごめん」

青年「薬ですか?水貰ってきます?」

ヨロイ男「慣れてるから、だいじょうぶ。……質問に答えます。新しいおかげで疑心暗鬼にならずに済むんですよ」

青年「?」

ヨロイ男「それと、この良い村はあなたの父がこの地で努めた勇気の証です」

青年「え?」

ヨロイ男「偉大な父を持ち、誇りに思う優しきご子息。あなたには今私が負う任と、この私が知る世界をお教えします」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
―――翌日

少女「ハァ……、あ、お姉ちゃん!」

女「ふふ。昨日の約束、ちゃんと守りに来たよ。さ、寝間着から着替えて」







女「慣れてないのに、はしゃぎすぎると転んじゃうよ」

少女「だってスゴイ!身体が軽いの!外に出るって自由なんだ!」

女「ここは陽の光だけをいっぱい浴びれるものね」

少女「ほら、早く果物の木に連れてって!」

女「はいはい」




少女「わ」

女「え……!?」

ブルルルル……

少女「……大きいお馬さん?」

女「魔物よ。あの紫の体躯には魔物らしい、強靭な血と肉が詰まっている」

少女「逃げなきゃ。お姉さん……!」

女「このまま手を握ってて」

少女「は、早く……おかあさん……!」

青年「おーーーーい!!」

女「!―――ほら、あっちへ逃げましょう!」

青年「魔物め!タワーの光だ!出ていけぇ!」

女「ハァ……ハァ……!」

少女「身体が、くるし……!」

青年「僕の後ろに!ほら化け物馬め!」

タッタッタ……

少女「逃げちゃった……?」

青年「よかったぁ」

少女「旦那さん!」

女「こらこら」

青年「なぁ、なんでこのカンテラを持っていかなかった」

女「お札があるから」

青年「それじゃあ長い時間出歩けないだろうっ!」

女「タワーの光が詰まっているのは、一緒でしょ!」

少女「ケンカやめて!」

青年「君はカンテラを持ちな」

少女「う、うん……ゲホッ」

女「ちょっと」

青年「なぁ、ボロボロの身体と服で倒れていたのを、僕が見つけたのが初めての出会いだったね」

女「覚えているよ。あの時、あなたがあなたのお父さんと一緒に私をこの村に馴染ませてくれた」

青年「素敵だって思った。閉じ籠りきりのこの娘への優しさと外を恐れないお転婆な所も。
    僕は、最初からずっと君とこの村で暮らしていくんだ。って、そうなりたいって」

女「うん。ずっと一緒にいる。あなたに拾われた時、運命を感じたんだよ」

青年「……ありがとう」

期待

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「タワーを止める!?正気ですか!?」

ヨロイ男「ほんの十数秒点滅をさせてタワーの機能確認を行いたいのです。
      こちらで魔物除けのカンテラも用意しています。ご理解のほどを頂きたい」

「村長!村長はどうなのですか!?」

村長「ゴホッ……君が責任を負ってくれるのだろう?」

ヨロイ男「はい。タワーの操作は息子さんに教えました」

青年「すぐに光を灯します。村の存続の為、是非協力してください」

ヨロイ男「自分は魔物への警戒を行います」

青年「父さん、気を付けてね」

村長「大丈夫だ」

「では、村民に知らせましょう」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

女「おとうさんは最後に集合場所に来るって?」

青年「村人が集まるのに病人は邪魔、だってさ。落ち着いたら迎えに来いって―――僕はタワーの点検作業を任されたから」

女「どうするの?」

青年「夕暮れまでには点検を終わらせたい。でも、皆が揃って落ち着くまで日はもたないかもしれない。
    魔物除けのカンテラを持たせるよ」

女「じゃあ私がおとうさんを連れてくる!」

青年「うん。父さんを、頼むよ。もしものカンテラ」

女「はい!タワーやみんなをお願い」

青年「だいじょうぶ」










少女「ゴホッ、ゴホ」

「大丈夫かい?」

少女「この光は嫌……」

「タワーが嫌いだなんて、魔物みたいな」

青年「こら。―――ごめんね。少しの辛抱だから、頑張って」

少女「うん……」

青年「では、光を消しますよ!」

「嫌ァ!魔物が来る!こわいぃぃ」

「カンテラを持って身を寄せ合ってください!青い光が守ってくれます!」

「村長がまだ来ていませんよ?」

青年「大丈夫―――消します」

>>12 ありがとう >>13は自分です。間違えた

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

村長「光が失くなった。始まったようだな」

女「そのようですね」

























ガシャン








村長「お、おいカンテラを……」

女「ふしゅるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるる

るるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるる

るるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるる

るるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるる

るるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるる

村長「く……!」

ヨロイ男「待ったぁ!」ガラッ

ブシュゥゥゥゥゥ

魔物「ァァァァァァァァァァァァアァァァァァァ!!!!!!」

ヨロイ男「人を喰う美女、下半身の蛇……ラミアーって言うんだっけ。でも裂けた大グチと茶色の体色じゃちょっとな」

村長「ハァ……!ヤツめ、人がクローゼットに隠れているのに気づかなかった。鼻が利く癖に、人を誑かす魔物が聞いて呆れる!」

魔物「キサマァァァァァッァァアァ!!」

ヨロイ男「剣を突き刺したのにまだ元気だ!」

村長「変身を終えた後だった!肉体はそこらの獣よりも頑強になる!」

ヨロイ男「遅かったか……村長、病をおすことはありません!早くお逃げ下さい。息子さんをお願いします」

村長「息子に、申し訳ない」

ヨロイ男「私が必ず仕留めます」

魔物「ヨロイヲキテイナイオマエナド、クイツクシテヤル」

男「見ろよ。お腹に力が溜まってるんだ」

魔物「ハラマキヒトツデタタカエルモノカ!」

男「俺のは特別だ。鎧は一つになろうと結び合う!」

村長「鎧が飛んできた」

ガシン!

ヨロイ男「うぉおおおおおおお!」

魔物「ギャアァ!」

村長「持って行った……今だ」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


―――奴らは所詮魔物です。力を取り戻した状態で、好物を前にしては我慢できない。
   ずっとおあずけを食らっていたからこの機に乗じるでしょう。好物の為に力を失って、
   人に化けてでもわざわざタワーの中で待ち続けた筋金入りなのだから。


青年「父さん!」

村長「魔物は彼が外へ連れ出してくれた。大丈夫だ。なんだか、身体が軽い」

青年「ごめん。すぐタワーを照らしたから、少しの間だけなんだ―――僕も行かなきゃ!」

村長「待て!辛いものを見ることになるぞ!」

青年「魔物に同情なんかするかよ!」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ヨロイ男「背中も!
      股も!
      全てが頑丈!」

魔物「クソォ!!」

ヨロイ男「そしてこのパンチ!」

魔物「グェェェェェ!」

ヨロイ男「……倒れないのは貴様が強いからだな」

魔物「マテ!ナゼニンゲんの為に戦う」

ヨロイ男「?」

女「その魔物を使った鎧―――お前には美味しい血の匂いがする。差別されてきたのだろう?何故だ」

ヨロイ男「人間だからだ」

女「ウソだ……!こんなに痛い!こいつは人殺しなの!助けて!」

ヨロイ男「あ……」











青年「ハァ……ハァ……」


―――知ってる通り魔物は基本肉食、人間も含まれます。そして魔物も。
   魔物を魔物が食らえば力が増すと言われてます。けれど見た目一緒ならともかく、
   見た目違いでも食い合わない。これは本能がそうさせるのか、はたまた噂のアレによる統制の賜物なのか。
   でも強くなれるならば食べたいと思うのは必ずいるはず。
   それで同族を食べるのは気が引けるだろうが、血の付いたものならオーケーだろうという考えを持つのだそうです。

   中央での研究では、魔物の血を多く浴びたことで血が浸み込んだ者がいる。
   ……察しの通りです。けれど村生まれのあの女の子はそうではない。
   血が浸み込んだ先祖からの遺伝か、それとも……私の目的はその調査も含まれます。


   どちらにしろ、何も知らない子等には生まれ持たされた呪いなんだ。


青年(彼女は、間違いなく血だらけの人間だ。……出会ったあの頃と同じ―――)

女「血が魔物を喚ぶから人には疎まれて、タワーの所為で体は苦しい、ノーナシ扱い!
   憎むあまり魔物の真似をして人を喰いだすでしょうね!そんなことしたって魔物にもなれないでしょうけれど!」

ヨロイ男「……」

青年「そんなこと」

女「さあ、その剣でそいつを殺して!」

ヨロイ男「……」

青年「―――喋るな」

女「え?」

青年「それ以上言えばこの剣でお前を斬ってやる!」

女「そゥ……残ネンだヨ」

青年「舌が来る!」

ヒヒィィィン!

魔物「!」

青年「馬!?」

魔物「ガアァァァアァァァァァァァ!!」

青年「踏み潰してくれた……!あの時の馬の魔物!?」

ヨロイ男「俺の仲間です!武器を持ってきてくれたんだ」

青年「咥えているやつ、ハンマー?」

ヨロイ男「まごのて!見ればわかります!」

青年「まごのて!?」

ヨロイ男「ありがとう―――ほら!」

青年「打つ部分が拳の形になっているのか。動いた!」

ヨロイ男「俺の思念に反応する……こうも出来る」

青年「平手から爪が、刃!」

ヨロイ男「行くぞヘビ女ぁ!」

魔物「オノ、ヒクヒョウガァ!」

ヨロイ男「……!」

ザシュ!

魔物「ェェェェェェ………―――――――」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ヨロイ男「弔ってやる。塵になれ」

青年「その丸いのが?」

ヨロイ男「魔物臭さも残さず一気に燃やす代物です。私も危ないので導火線に火をつけて投げます」

青年「中央はそんなものまで」

ヨロイ男「来たる例のアレとの戦いに備えて色々持たされるんです。血を通して魔物の力を引き出す鎧に人の言うことを聞く魔物馬、
      魔物を焼き尽くす炎―――いい実験体ですよ。離れましょう」




青年「本当にすぐ燃えあがった」

ヨロイ男「狼煙でもあります。あなたは村へ帰って下さい」

青年「え?」

ヨロイ男「一時的とはいえ、タワーの光を消したんです。もしかしたら、気づいた魔物が寄ってくるかもしれない」

青年「そうか。ありがとうございます」

ヨロイ男「助けられたのは私です。信じてくれた」

青年「……魔物の言っていたこと、本当に言われてるんですよね」

ヨロイ男「それでも戦いますよ。人間なんですから―――それに、今は自由だ」

―――何で、彼女に狙いをつけられたんです?
―――俺に素敵だと言ってくれる人なんて、いなかったから。

青年「この村はあなた方を受け入れます」

ヨロイ男「ありがとう。―――それでは」

青年「お元気で」








村長「ハァ……!無事だったか!」

青年「父さん!身体は」

村長「息子の一大事に、ゲホッ」

「無理なさらないで。しかし、この村に、魔物が潜んでいたなんて」

青年「彼のおかげです。もちろん、協力してくれた村の皆にも」

村長「その彼は」

青年「今も戦ってくれています。彼が誉めて、救ってくれた村を、僕たちは大事にしなければなりません」

村長「そうだな」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ヨロイ男「一つ、二つ、
      三、四、五六!」

ヒヒィィィーン! ギャアーーーーーーーーー!!

ヨロイ男「荷台のお土産はしっかり守れよ!―――見た目が違うのに、チームワークしてくるじゃないか。
     村に潜ませる魔物といい……さあ、いつか出てきてもらうぞ。魔王!」




おわり

ドッガハンマーみたいなのを振り回させたいだけでした。

見て下さった方、ありがとうございます。
少しでも楽しんでいただけたなら嬉しいです。

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