地の文に注意
アニメ準拠じゃない点に注意
俺はとある事務所のプロデューサーをやっている。
そんな俺のもとにある日、仕事がやってきた。それは、事務所に所属する霊感アイドルこと白坂小梅を現在人気沸騰中の心霊番組に出て心霊スポットへ行ってきて欲しい、というものだった。小梅の知名度を上げるにはまたとないチャンスだ、俺は喜んでその仕事を引き受けた。
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事務所に戻って二人にその話をすると
「その……私が行っても大丈夫……かな……? 私がいると……あの子以外の子たち……来ちゃうかも……です。」
と小梅はあまり乗り気ではないようであった。
しかし、知名度を上げるためのまたとないチャンスでもある。それにその時の俺は、霊感の強い小梅なら行けるんじゃないか、なんて考えていたのだった。今思えば、小梅が不安に思っている時点でやめておけばよかったと思う。
しかし、当時の俺はそんな事を考えもせず小梅に頼み込み、
「いざとなったら……あの子……守ってくれるって……なら、少しだけなら大丈夫……かな?」
となんとか了承を得ることができたのだった。
>>2
すみません誤字です
事務所に戻って二人にその話をすると
>
事務所に戻って小梅にその話をすると
そしてロケ当日。小梅は未成年なこともあって深夜ではなく夜に収録は行われた。場所はとある山の峠にある廃トンネル。そこは霊のよく出る心霊スポットとしても名高い場所だ。
早速、現場に着くと俺は小梅にこの場所の印象について聞いた、小梅曰く、無数のあの子ではない子たちがさまよってるとのことだ。確かに、その廃トンネルは明かりもほとんど無く、不気味で嫌な印象を受けるような……心霊スポットと呼ぶに相応しい場所であった。
早速、準備を済ませ俺、小梅の他二名のスタッフが同行してトンネルを往復、残り三名のスタッフがトンネル前で待機する形で収録が開始された。小梅は初めて出演する番組であるのに頑張っている。
そうしているうちに何も起こらずに通り抜け、来た道を引き返すことになった。
しかし、トンネルの半分まで進んだところで
「おおぉぉぉ……おおぉぉぉぉぉ!」
と唸り声のようなものがトンネル中に響いてくる。びっくりしてふり返るとそこには暗いトンネルの深くから無数の白い手がこちらに向かって伸びてくるではないか!
に、逃げなきゃ。と走り出す小梅の手を引いて俺は走り出し、番組のスタッフもそれに続く。
しかし、白い手達はぐんぐんと俺達との距離を詰めてくる、そしてトンネルの出口を目前としたところで白い手達は俺の右手を掴んで来たのだ!まるで凍ったかのように冷たい感触が伝わってくる、もうダメだ……と思ったその瞬間、追ってくる白い手達の動きが止まった。
何が起きているのか分からずにいると、
「あ……あの子が頑張ってくれてる……」
と小梅。まさか……あの子が白い手達を止めているのか!そう聞くと小梅は小さく頷いた。俺はその動きの止まった手を振りほどいて車に向かってまた走り出した。
「車!車を出せっ!」と待機していた番組のスタッフに向かってそう叫び皆車に乗りこんだ。
しかし、車は動き出さない。
「え、エンジンがかかりません!」
と運転手が言う。
「早く……早くここから離れて……あの子……もう持たない……」
と小梅が言う。ふり返ると、動きの止まった手達が小刻みに震えている。あの子の力も限界に近いのだ!
頑張ってくれ……!そんな俺の祈りも虚しく、白い手達の振動が徐々に大きくなってこちらへと少しずつ近づいてきているのだ!
もう駄目だ……俺がそう思った瞬間。
俺達の向かいの方から光が近づいてくる。
バイクだ!バイクのヘッドライトだ!バイクがこちらに向かってくるのだ!一体誰が……?
と目を凝らして見てみると、
大学の先輩で寺生まれのTさんだ!
Tさんはそのままバイクで白い手達に向かって突き進むと右手を振りかざし
「破ぁー!」
と叫ぶと手から青白い光弾が飛び出し白い手達を吹き飛ばした。
「これで安心だな……」
そう言ってバイクを華麗にUターンさせると戻ってきたTさん。小梅も
「あ……あの子だ……!よかった……無事だったんだね……」
と嬉しそうだ。
「ありがとうございます。 ……でもなぜここへ?」
と俺が聞くと、
「なに、優しい子が教えてくれたのさ……」
とトンネルを見つめて呟くKさん。
寺生まれってすごい、改めて俺はそう思った。
完
もし、最後まで読んでくれた方……ありがとう。そして、ごめんなさい
あと、昨日の夜にやってた心霊番組が怖かったです
スレ
美波「おかえりなさい。Pさん。」モバP「なぜ俺の家にいるんだ?」
モバP「ディメンション・ASUKA?」二宮飛鳥「そうさ。」
おい、誰だK
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