JK提督「やったぁ!大井さんだ!!」 (704)


吹雪「…」

吹雪「…はッ!?ここは…?」

妖精さん「ここは鎮守府です、あなたは初期艦として提督に選ばれました」

吹雪「私が…司令官に選ばれたんですか?」

妖精さん「さぁ…この『艦これ』の世界を、艦娘であるあなたも楽しんでください」

吹雪「あ、はい!」

妖精さん「さて、そろそろ提督が来る頃ですよ」



JK提督「やったあ!大井さんレベル99だ!!」1スレ目
JK提督「やったあ!大井さんレベル99だ!!」 - SSまとめ速報
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JK提督「やったあ!大井さんレベル150だ!!」2スレ目
JK提督「やったあ!大井さんレベル150だ!!」 - SSまとめ速報
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…の『過去編』となります
独自の設定があるので、先にこちらを読んでいただけたら幸いです

JK提督が艦これを初めてプレイするところから始まります


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1459336645


JK提督「ここがメイン画面かな?」

吹雪『はじめまして、吹雪です!よろしくお願いいたします!』

JK提督「お、選んだ吹雪ちゃんがいる!元気で良い子そう〜」



吹雪「司令官に良い子って言われました!…えへへ」

妖精さん「この提督は若い女性のようですね」



JK提督「…出撃?補給?…これは『こうしょう』って読むのかな?」

JK提督「何をしたら良いかわからない…」

JK提督「大井さんってキャラに一目惚れして艦これはじめたけど」

JK提督「あの大井さんはどうやったら手に入るんだろう」



妖精さん「どうやらこの提督は大井目当てで艦これをはじめたみたいですね」

吹雪「大井さん…?」

妖精さん「レア軽巡洋艦です、なかなか手に入らないんじゃないですか」

吹雪「そうですか…直ぐにこの鎮守府に来てくれるといいんですけど…」



JK提督「とりあえずチュートリアルっぽいの出てるし、建造してみればいいのかな?」カチッ

JK提督「ほぉ、ここで艦娘を作れるのかぁ」

JK提督「なになに?どこを押せば作れるの?」カチカチ

JK提督「…わかりづらっ」

JK提督「ん?資材の数を選択か…いくつにしたらいいんだろ」

JK提督「とりあえずテキトーな数にしとこ」カチカチ

JK提督「は!?なにこれ!?完成するまで1時間かかるの!?」

JK提督「えーそんな待ってられないよ…」

JK提督「ん?高速建造?使ってみるか」

JK提督「すっごい燃やしてる、ファイヤー」

JK提督「おー、一瞬で完成した」

JK提督「何ができるんだろ」


大井『こんにちはー、軽巡洋艦大井です、どうぞよろしくお願い致しますね』ぴかーん

JK提督「オヒョア!?」

JK提督「やったぁ!大井さんだ!!」

JK提督「早速目当ての娘が出たぞー!」



吹雪「おおおすごいすごい!レア艦の大井さんが来てくれましたよ!」

大井「はぁ?」

吹雪「えっ」

大井「あなた誰?」

吹雪「え、あ、吹雪です!よろしくお願いします!」

大井「あっそ、それより北上さんはどこ?」

吹雪「え…」

大井「北上さんよ北上さん!!」

吹雪「ひぃッ…わからないでふ…!」

大井「はぁ!?北上さんを知らないの!?」

吹雪「ごめんなさいごめんなさい!知らないです!艦娘は私と大井さんの2人だけです…」

大井「え…北上さん、いないの?」

JK提督『大井さん可愛いなぁ〜』

大井「…このどこからともなく聞こえてくる不快な声の持ち主は誰」

吹雪「司令官です…」

大井「こんな馬鹿そうな女が提督だなんて…先が思いやられるわ…」

吹雪「し、司令官にそういうこと言うの、いけないと思います!」

大井「なんですって?」ギロッ

吹雪「う…」

大井「無能提督!早くこの鎮守府に北上さんを連れてきなさいよ!!」

吹雪「…」

JK提督『さぁて、すぐに目当ての艦娘も出てきたことだし、今日はもういいや』

吹雪「え」

JK提督『TSUTAYA行って映画でも借りに行こ』

大井「ちょ、北上さんがまだいないわよ!!」

プッ…

妖精さん「どうやらログアウトしたみたいですね」


妖精さん「では私もここらで」

吹雪「えッ、そんなぁ!待ってくださいよぉ!」

妖精さん「艦これ、楽しんでください」

吹雪「あ、…いなくなっちゃった」

大井「…」

吹雪「…」

大井「あんのクズ提督!早速提督の仕事投げ出したわよ!?北上さんがまだいないのに!!」

大井「くそ!腹立たしいわね!!」

吹雪「だ、だから司令官の悪口はダメですぅ!」

大井「はぁあ?」

吹雪「ひぃぃ」

大井「…アンタ初期艦?」

吹雪「え?あ、はい」

大井「だったら鎮守府を案内してくださいな」

吹雪「いや…私も来たばっかりで…どこに何があるか…」

大井「…はぁ」

大井「クズ提督に似て、アンタも役立たずってことね」

吹雪「うッ…」

吹雪(この人と2人きりなんて…イヤですぅ)


吹雪「はぁ…疲れた…」

吹雪「本当にこの駄々広い鎮守府に大井さんと2人きりなのかなぁ…」

吹雪「…早く他の人来てくれないかなぁ」

吹雪「ん?秘書艦室…?」

吹雪「そういえば…必然的に初期艦である私が秘書艦なんだっけ…」

ガチャ

明石「あ、やっと来た」

大淀「吹雪さん、待ってましたよ」

間宮「こんにちは」

吹雪「へ!?あ、どちら様ですか…?」

明石「工作艦明石です!鎮守府のアイテム屋営んでます!」

大淀「軽巡洋艦大淀です、主に任務の管理等をしています」

間宮「給糧艦間宮です、食堂をやっているんでお腹が空いたら是非!」

吹雪「皆さんもここの艦娘なんですか…?」

大淀「そうですね、艦隊には配属されませんが…」

大淀「私たちは艦隊の皆さんのサポートを頑張らせていただきます」

吹雪「う、うぅ…」うるうる

間宮「あ、あら?どうしたんですか?」

吹雪「こんなに優しい方たちが…鎮守府にいてくれて嬉しいですぅ…」

明石「あー…さっき初建造で大井さん来てたね〜、大井さん性格キッツイからね」

大淀「そのうちこの鎮守府も艦娘で大賑わいになりますよ」


翌日

JK提督「ただいまー!」

JK提督「やばいやばい!友達が結構艦これ進めてた!」

JK提督「戦艦とかゲットしてる人もいたし…」

JK提督「よし!あたしも頑張ろう!」

JK提督「とりあえず出撃ってのをすれば良いのかな?」



吹雪「あ、司令官が来てくれました」

大井「チッ、来るのが遅いのよ」

JK提督『そーだ、大井さんを秘書艦にすれば…』

JK提督『母校画面で常に大井さんがあたしを見ていてくれる〜』

大井「きもちわる…しかもなんで秘書艦とか面倒くさい仕事押し付けてくるのよ」

吹雪(あ…私、秘書艦クビ?)ガーン

大井「!」

大井「今日から私が秘書艦よ、わかった?」

吹雪「わ、わかりましたよぉ」


JK提督『よし!出撃!最初のステージだから簡単でしょ』

大井「行くわよ!足引っ張るんじゃないわよ!」

吹雪「は、はい!」

JK提督『お、敵が出てきた!駆逐艦1隻!これなら余裕だね!』

大井「海の藻屑となりなさいな!」ドンッ

miss

大井「あっ」

JK提督『あれぇ?大井さん外したぞ…』

吹雪「…」

大井「…何見てんのよ」

吹雪「いえ、別に…」

ヒュルルル…ボチャン

吹雪「うわぁ!」

大井「て、敵の砲弾よ!あなたも早く撃ちなさいな!」

吹雪「い、いっけぇ!」ドンッ

JK提督『お!当たった!ナイス吹雪ちゃん!敵を中破にしたぞー』

吹雪「や、やったあ!初めてなのに当たった!」

大井「…」じとーッ

吹雪「うっ」

大井「戦いの最中にはしゃいでるんじゃないわよ!」

吹雪「す、すみません…」


大井「ほら、魚雷撃つわよ」

吹雪「はいぃ」

ドォォォン

大井「よし!敵を大破にしたわ!」

パパパパー♪

吹雪「え?私が勝利MVP!?」

大井「…」

吹雪「私、やりました!司令官のおかげです!」

JK提督『おー吹雪ちゃんすごい!』

大井「そんなんで喜ぶんじゃないわよ」

吹雪「あ、はい…」

JK提督『大井さんも頑張れー』

大井「うるっさいわねぇクズ提督!!」

吹雪(もー…司令官に噛み付くのやめてくれないかなぁ)




JK提督「よし!次のマスへ進撃だ!」

JK提督「二つのマスがあるけど、どっちに行くんだろ」

JK提督「なんか羅針盤を回し始めた…羅針盤ってこうやって使うの?」

ピコーン…

JK提督「お!なんかボスっぽいところに行ったぞ!」



大井「相手は軽巡1隻に駆逐2隻…」

吹雪「こっちが不利ですね…」

大井「今度こそ…」

大井「海の藻屑となりなさいな!」ドンッ

miss

大井「もう!なんで当たらないのよ!!」

ヒュルルル…

バコォン

大井「あぎゃッ、痛ぁ!!」

吹雪「大井さん!?」

大井「やられちゃった…?修理しなくちゃ…」中破

JK提督『あらららら!?大井さんの服が!?』

JK提督『なんかハレンチな姿に!!』

大井「くッ…人がこんな目にあってるのに…」

吹雪「わ、私が頑張らなくちゃ」

吹雪「当たってぇ!」ドンッ

JK提督『吹雪ちゃんナイス!敵の駆逐艦をまた中破にしたよ!』

吹雪「やったぁ!」

ヒュルルル…

ぼこぉん

吹雪「そんなっ!ダメですぅ!」中破

JK提督『あら!吹雪ちゃんまでボロボロに…』

大井「馬鹿!よそ見なんかしてるからよ!」

吹雪「痛たた…すみませぇん…」


JK提督『ダメージ食らうと服が脱げるのか…なかなかエッチなゲームだなぁ』ウットリ

大井「…ッ」

大井「こっちは命がけで戦ってるのに!どこまでクズなのよ!この提督は!!」

吹雪「大井さん落ち着いて…」

大井「落ち着いてられるわけないでしょお!?こんなクズ提督の言いなりなんて絶対に…あ!」

大井「ふ、吹雪!後ろ!」

吹雪「へ?」

ズドォォン



JK提督「あ!吹雪ちゃんが敵の魚雷を受けて大破しちゃった…」

JK提督「あー負けちゃった…やっぱり強く育てないとダメかー」

大井『艦隊が帰投しました、みんなお疲れ様』

JK提督「お疲れー」

JK提督「さて、修理にも時間がかかるんだっけか」




吹雪「…」

吹雪「…っ!?うえぁぷ!」バシャバシャ

吹雪「ゲホゲホ…あれ?ここは?」

明石「ここはドックのお風呂ですよー」

吹雪「あれ?明石さん」

吹雪「私…確か魚雷を受けて大怪我したはずなのに…治ってる…」

明石「気持ちいいでしょ、ここのお風呂」

明石「ここに浸かると少しずつ身体が治っていくの」

明石「まさに艦娘のオアシスって感じね!」

吹雪「オアシスかぁ…気持ちいい…」

吹雪「明石さんがここまで運んでくださったんですか?」

明石「いや、大井さんだよ」

吹雪「え!?あの大井さんが!?」

明石「自分も中破してるのに、大破した吹雪さんを担いできてね」

明石「『早く入渠させなきゃ!』って焦ってたわよ〜」

吹雪「…本当ですか?」

明石「ええ」

吹雪「大井さんは今どこですか!?」

明石「先にあがって着替えてるんじゃないかな」


大井「…」ごくごく

吹雪「大井さん!!」

大井「んグぶふッ!?」

大井「げほッ…ちょっとなによ!人がコーヒー牛乳飲んでる時に急に大声出さないでよ!」

吹雪「ご、ごめんなさい…」

大井「…で、なに?」

吹雪「あ、ありがとうございます!私を助けてくれたみたいで…」

大井「助けた…?」

大井「…別に、あのまま海に放っておいても良かったんだけど」

吹雪「そうですか…」

吹雪「じゃあなんで私をここまで運んでくれたんですか?」

大井「う、うるさいわねぇ!いいじゃないの!私の勝手でしょ!?」

大井「早く着替えないと風邪ひくわよ!シッシッ!」

吹雪「ふふふ、私もコーヒー牛乳買ってこよー」

大井「まったく…面倒くさい子」

吹雪(…大井さん、本当はいい人かも)


JK提督「そうか、また艦娘を建造すればいいのか」

JK提督「戦艦とか作れば敵なんてイチコロだぜ」

JK提督「テキトーに資材投入してっと…」カチカチ

JK提督「建造!!」カチッ

JK提督「…ん?20分?なんか大井さんの時に比べて短いな」

JK提督「それでも20分なんか待ってられん、高速建造ファイアー」

大井『嬉しいっ、新しい仲間が到着しました!』



大井「北上さんかしら!ねぇ!北上さんかしらぁ!!」

吹雪「どーでしょーかねー」

暁「暁よ!一人前のレディーとして扱ってよね!」ぴかーん

JK提督『わ!めっちゃ可愛い子がきたー!』

大井「…」

吹雪「やった!駆逐艦の子だ!」

大井「…なんで北上さんじゃなくて子供(駆逐艦)なのよ」

暁「こ、子供って言うなぁ!」

大井「はあぁぁあん??」ヌギロッ

暁「ひぃぃぁいあ!?」びっくぅ

吹雪「もう、そんな目ヂカラで睨みつけたら萎縮しちゃいますよぉ」

暁「あ、あの人怖い…」ガタガタ

吹雪「大丈夫だよ〜」

大井「うー…北上さんはいつ来てくれるの…?」ションボリ


JK提督『もう1人くらい建造してみよっかな』

大井「よし!北上さんチャンスきたわ!!」

吹雪(早く北上さん来てくれないかなぁ…)

JK提督『よし!資材奮発しちゃお〜』



島風「駆逐艦島風です!スピードなら誰にも負けません!速きこと、島風の如し、です!!」

JK提督『フォア!?出たこの子!知ってる!ぜかましっていう子だ!!』

島風「ぜかましじゃな〜い…」

大井「…北上さんじゃない…」

吹雪「島風ちゃん!よろしく!」

暁「よ、よろしく!」

島風「よろしくね〜」

島風「この人は?」

大井「…あん?」

吹雪「お、大井さんだよ、ここの秘書艦」

島風「なんで怒ってるの?」

大井「北上さんじゃなくて、あなたが来たからよ!」

島風「へ〜」

JK提督『よし!このメンバーでリベンジしよう!』

島風「島風が来たからもう大丈夫だよー!」

暁「あ、暁も頑張るんだから!」

大井「クズ提督に馬鹿そうな駆逐艦…先が思いやられるわ」

吹雪「ま、まぁまぁ…」


島風「私が一番?やっぱり?そうだよね!だって速いもん!」

JK提督『すごい島風ちゃん!さっすが〜』

島風「にひひ〜、提督が褒めてくれた〜」

暁「すごいじゃない!暁も見習わなきゃ!」

大井「駆逐艦一隻沈めただけじゃない」

島風「大井っちゃん、弾外してたじゃん」

大井「うるさいわねぇ!!」

吹雪「ま、まぁまぁ…」



JK提督『よし、ボスマスに行った!今度こそ頼むよみんな!』

大井「余計なプレッシャーかけるんじゃないわよクズ提督」

島風「緊張してんの?」

大井「うるさい!」

島風「まぁ頑張ってね〜」

大井「あんた何様のつもりよ!」

吹雪「島風ちゃぁん…火に油を注がないで…」

暁「大井さん怖い…」


その後、ドック風呂

大井「…」

暁「…」

暁(大井さんと二人きりで入渠だなんて…)

暁(怖い…)

大井「はぁ、またあの島風がMVP…」

大井「私は全然弾当たらないし」

大井「どれもこれも無能な提督よせいよ…」ブツブツ

暁「…」

大井「何見てんのよ」

暁「い、いや、見てない…」

大井「コレだから駆逐艦はキライなのよ、北上さんの気持ちもわかるわー」

暁(ヒィー)



吹雪「暁ちゃん…大井さんと入渠二人きりで大丈夫だった…?」

暁「ハハハ…」

島風「入渠したはずなのにダメージ受けてるね」

大井「何よあんた!!」

暁「ひぎぃ!?」

島風「なんかあっちで大井っちゃんが怒鳴ってる」

吹雪「暁ちゃん、完全に大井さんがトラウマに…」


大井「あんた新参のくせに偉そうじゃない!」

五十鈴「はぁ!?私がここに来てアンタなんて言ったか覚えてないの!?」

五十鈴「私の顔見るなり『ハズレだわ…』とか言ったのはどこの誰よ!!」

大井「北上さん以外は全部ハズレなのよ!!」

五十鈴「あったま来た!!こんな奴が秘書艦だなんて信じられない!!」

大井「ここがイヤなら解体されてきなさいな」

五十鈴「はああああ!?」

吹雪「最初のステージのボスを倒した時に来てくれた五十鈴さんと大井さんが大喧嘩…」

島風「完全に大井っちゃんが悪いね」

暁「怒りの矛先が暁に来なくなるのは助かるけど…」

五十鈴「あなたたちも大変ねぇ、あんなクズが秘書艦だなんて」

吹雪「へ!?いや…その…」

大井「なによ吹雪、私がクズだって言いたいの?」

吹雪「いやそんなこと!大井さんにはお世話になってて…」

五十鈴「かわいそうに、脅されてるのね」

大井「脅してないわよ」

五十鈴「どう見たって脅してるでしょ!駆逐艦たち怯えてるわよ!?」

大井「これは教育よ!使えない駆逐艦たちを私が仕方なーく育ててるわけ!」

五十鈴「何が教育よ!戦績見るとアンタ一発も弾当てられてないじゃない!一番使えないのは誰!?」

大井「うるっさいわねぇ!!」

JK提督『五十鈴ちゃんも来て、艦隊が段々賑やかになってきたなぁ〜』

大井「黙りなさいクズ提督ぅ!!!」

吹雪「もうめちゃくちゃ…」


その後、学校

友人1「アンタ艦これどこまで進んだ?」

JK提督「1-3クリアしたよ!」

友人2「え、まだそこなの?」

友人1「遅いな〜」

JK提督「え、結構苦労したんだけど…」

友人2「戦艦はまだ早いけど、重巡ならなんとかアンタでも運用できるんじゃない?」

JK提督「重巡ってどうやって作るの?」

友人1「レシピ見なさいよ」

JK提督「レシピって何?」

友人2「えぇ!?今まで何も見ないで建造してたの!?」

JK提督「…何を見ればいいのさ」

友人1「wiki見ないとかなり損するわよ…」

JK提督「そーなの?」

JK提督「…てかまず、資材が全然集まらないんだけど…どしたらいい?」

友人2「効率よく遠征出してる?」

JK提督「遠征ってなんでつか」

友人1、2「今すぐそのスマホでwikiを見ろ!!」


その頃、鎮守府

那珂「そんでねぇ、そんとき那珂ちゃんが〜」

敷波「しっ!那珂ちゃん!秘書艦室の前だよ!」

那珂「おっとぉ、静かにしないとまた大井さんに怒られちゃうね〜…こーっそりっと」

敷波「…ん?睦月ぃ、どしたの?」

睦月「報告書書いたんだけど…大井秘書艦に提出するのが怖くて…」

敷波「あー…」

五十鈴「いいわ、私が代わりに提出してあげる」ひょい

睦月「へ?五十鈴さん?」

五十鈴「入るわよ」ガチャ

大井「ちょ!ノックくらいしなさいよ!」

五十鈴「はい報告書!」バン!

大井「…何その態度」

五十鈴「アンタの私たちに対する態度…に対する態度よ!」

大井「はぁ!?何言ってるの!?私は秘書艦よ!!」

五十鈴「私はアンタをみんなの代表である秘書艦だなんて認めてないから!!」

大井「私だって好きで秘書艦やってるわけじゃないのよ!!!」

那珂「あちゃ〜、また五十鈴ちゃんと大井さん喧嘩し始めた…」

敷波「五十鈴さん、いつもは優しいんだけどねぇ…」

睦月「これで今後さらに報告書が提出しにくくなっちゃうよぉ…」

吹雪「…やっぱりこれじゃダメです」

島風「ん?吹雪ちゃんいきなり何?」

吹雪「このままじゃ大井さんが孤立しちゃう」

島風「それは大井っちゃんの自業自得じゃないの?」

吹雪「大井さんは本当は優しい人なんです」

島風「嘘だぁ」


しばらくして…

吹雪「し、失礼します」コンコン

大井「…ん」

吹雪「お、大井さん…」ガチャ

大井「報告書ならそこに置いてさっさと消えて」

吹雪「いや、報告書ではなくて…」

大井「じゃあなによ」

吹雪「大井さん…もっとみんなと仲良くしませんか…?」

大井「はぁ?」

吹雪「このままでは大井さん、孤立してしまいます」

大井「なにが言いたいの…?」

吹雪「大井さん、ひとりぼっちになっちゃいますよ?いいんですか!?」

大井「黙りなさい!」

吹雪「私は知ってるんです!!大井さんは本当は優しい人だって!!」

大井「私はアンタたちに嫌われてる以上にアンタたちのことが大っ嫌いなの!!」

吹雪「私は大井さんのこと嫌いじゃありません!」

吹雪「それに、そんなことしてたら北上さんにも嫌われちゃいますよ!」

大井「なっ…」ぷっちん

大井「あ…アンタに北上さんの何がわかるのよ!!!」

大井「さっさと出て行きなさい!!私はアンタが一番嫌いなのよ!!!」バァン



五十鈴「派手に怒鳴られたわね〜」

吹雪「…」

島風「大井っちゃんに何言ってもムダムダ、ほっとくのが一番だよ〜」

吹雪「そういう訳にいかないでしょ…大井さんは艦隊の主力なんだから…」

吹雪「艦隊の士気にも関わるよぉ」

五十鈴「どれもこれも自己中大井の責任よ」

吹雪「そーいう訳にはいかないですよぉ…」




JK提督「よし!」

JK提督「さっそく重巡レシピを試してみよう!」



明石「大井さぁ〜ん…」コンコン

大井「…なんですか」

明石「提督が建造するみたいなんで…」ガチャ

大井「はぁ、どーせ北上さんは来ないんだし、勝手にやらせといてください」

明石「いや、秘書艦には建造に立ち会ってもらわないと…」

大井「…わかりましたよ」

明石(一応秘書艦としての仕事はこなすのね…)



工廠

JK提督『重巡を建造するには…まず燃料が…』カチカチ

明石「重巡洋艦を建造するみたいですね」

島風「ウチで初の重巡だねー」

五十鈴「また大井が『北上じゃない〜』ってわめき始めるわよ」

吹雪「ちょ…大井さんに聞こえますよぉ!」

大井「…」

JK提督『よし!来い!重巡洋艦!』カチッ

吹雪「お」

JK提督『い、一時間…?』

JK提督『一時間は軽巡じゃん、重巡じゃないじゃん!』

明石「あははー…どうやら重巡建造は失敗みたいですね…」

吹雪「でも、軽巡ってことは北上さんの可能性も…!」

島風「どうだろうね」

JK提督『でも誰が建造されるか気になるし、燃やしちゃおう!FIRE』

大井「嬉しいっ、新しい仲間が到着しました!」

島風「えっ…」

五十鈴「…何よいきなり、気持ち悪い声出して」

大井「…これも秘書艦の仕事なのよ、黙ってて」

吹雪「ま、まぁまぁ…」

JK提督『さぁ!可愛い子来いっ!』カチッ


球磨「クマー、よろしくだクマ」ぺかーん

大井「!?」

JK提督『ふわぁ、何この子!可愛い!語尾がクマだって!』

球磨「ふっふっふ、ぜひ可愛がって欲しいクマ」

吹雪「球磨さんって…確か大井さんのお姉さん…?」

島風「だよねー」

球磨「ここの秘書艦は誰クマ?」

五十鈴「大井よ」

球磨「ほぉ、我が妹が秘書艦とは、これは姉としても誇らしいクマ」

球磨「大井は頑張ってるクマ?」

五十鈴「それがねぇ」

大井「いや、あの、その、球磨姉さん!」

球磨「ほー大井、妹に会えて嬉しいクマ」

五十鈴「大井は駆逐艦を脅して無理やり従えたり」

球磨「は?」

五十鈴「気に入らない艦娘は徹底的に罵倒したり」

吹雪「ちょっと五十鈴さん…!」

五十鈴「口を開けば北上さん北上さん」

大井「い、五十鈴ぅ…!」

五十鈴「北上以外の艦娘はハズレだって言ってるわ」

五十鈴「つまり球磨も、大井にとっちゃハズレって訳」

球磨「…」

球磨「大井、その話…」

球磨「本当クマ?」ぬぼぉ

大井「ひいいいいい!?」びっくぅ

島風「あの大井っちゃんがビビってる…」

吹雪「球磨さんって怒ると怖いんだ…流石大井さんのお姉さん…」


球磨「大井はどんな奴クマ?」

暁「え…」

球磨「正直に言うクマ、球磨はみんなの味方だクマー」

暁「大井さん…怖いです…」

球磨「そーか」

球磨「那珂はどう思うクマ?」

那珂「那珂ちゃん的にはー、大井さんにはー、もうちょっと穏やかになってほしいカナー」

球磨「なるほどクマね」

球磨「君はどうクマ?」

吹雪「えと…その…」

大井「…」

球磨「遠慮なく言うクマ」

吹雪「お、大井さんにはもっとみんなと仲良くしてほしいです!このままじゃ大井さんは鎮守府で孤立しちゃいます!」

球磨「ありがとう、よく言ってくれたクマ」

球磨「…聞いたか大井」

大井「…」

球磨「この鎮守府で子供みたいに駄々こねてるのはお前だけクマ」

球磨「もう幼稚なマネは止めるクマ」

大井「…幼稚って…語尾が『クマ』の姉さんに言われたくないですよ」ボソッ

球磨「はぁあ!?お前今何つったクマぁ!?」

大井「ひいい!ごめんなさいごめんなさい!」


球磨「あぁわかったよ!球磨も語尾にクマ付けるのやめるから!大井も真面目な秘書艦になれ!」

五十鈴「え゛」

大井「ええぇえ!?」

那珂「えー…そんなの球磨ちゃんじゃないよー」

JK提督『球磨ちゃんってどんな艦娘なんだろ、図鑑で見てみよ〜』カチッ

球磨「球磨型軽巡洋艦、球磨だ」

球磨「佐世保生まれだ」

球磨「ちょっと古いところもあるけど、頑張る」

JK提督『あ、あれ?説明文には語尾にクマが付いてるけど、音声にクマが付いてない…』

JK提督『何これバグ?』

大井「く、球磨姉さん!謝るからちゃんと語尾に『クマ』を!」

球磨「イヤだ」

球磨「お前が真面目な秘書艦になったら元に戻す」

五十鈴「そんなことしたら球磨の個性が失われるわ!」

球磨「可愛い妹のためだ…個性なんぞ捨てる」

那珂「球磨ちゃん…そこまでして大井さんのことを…」ウルウル

五十鈴「大井!お姉さんにここまでさせてるんだからちゃんと更生しなさい!」

大井「わかった!わかったから!」


翌日、秘書艦室

大井(…あー、調子狂う)

大井(球磨姉さん怖いからなぁ…)

大井(北上さんに会いたいって口に出したら怒られる気がする…)

大井「でも北上さんに会いたい〜!」

コンコン

大井「オヒ!?誰!?」

吹雪「え、あ、吹雪です!」

大井「あぁ…入っていいわよ」

吹雪「失礼します…」ガチャ

大井「何の用かしら?」

吹雪「報告書の提出を…」

大井「あっそ、ご苦労様」

吹雪「では…」

大井「あ、吹雪!」

吹雪「へ?なんですか?」

大井「…」

吹雪「?」

大井「あの…あなたのこと、大嫌いって言ってしまったけど…」

大井「えと…ごめんなさい」

吹雪「大井さん…」

大井「私、吹雪のこと…別に嫌いじゃないから…」

吹雪「…ふふっ、ありがとうございます」

大井「…うぁああぁあん!性に合わない!!」

大井「アンタ!にやにやしてないでサッサと出ていきなさいよ!!」

吹雪「は、はい!」ぴゅー


吹雪「失礼しました!」バタン

球磨「ん?どーしたクマ?秘書艦室から飛び出してきて」

吹雪「あ、球磨さん」

球磨「もしかしてまた大井に暴言吐かれたクマ?」

吹雪「いや、そーゆー訳じゃないんです!」

吹雪「…て、あれ?球磨さん、語尾が…」

球磨「あぁ、『クマ抜き言葉』って結構疲れるクマ」

吹雪「クマ抜き言葉!?」

球磨「ふと思ったクマ、なんで大井のためにここまでせにゃならんのだクマ…と」

吹雪「えー…」

球磨「ま、大井もその内立派な秘書艦になるはずクマ」

球磨「またなんかやらかしたら、ケツでも蹴っときゃOKクマ」

吹雪(流石大井さんのお姉さん、結構いい加減な人だぁ)


ある日、学校

友人1「いやー、時代は重雷装巡洋艦だよね」

友人2「開幕魚雷最強!北上はもうウチのエースだよ」

JK提督「なんの話?」

友人1「なんの話って…あんたも大井持ってるじゃん」

友人2「あと北上なー」

JK提督「でも大井さんは軽巡洋艦でしょ?重雷装巡洋艦ってなにさ」

友人1「え…アンタの大井レベルいくつよ」

JK提督「20くらいかな!あたしの大井さんは秘書艦だからね!」

友人2「10で重雷装巡洋艦になれるじゃん!」

JK提督「え?どうやって?」

友人1「改装でだよ!」

JK提督「改装ってなに?どーやんの?」

友人1、2「今すぐそのスマホでwikiを見ろ!!」


大井「うー…」

島風「大井っちゃんどーしたの?」

大井「なんでクズ提督は私を重雷装巡洋艦へ改装しないの…」

大井「もっともっと強くなれるのに…」

島風「クズ提督とか言ってるからじゃん?」

大井「え…聞こえないはずだけど…」

島風「大井っちゃんの性格の悪さはゲームの外へと滲み出てると思うなぁ」

大井「はぁ?なんですって!?」

島風「球磨ちゃーん、大井っちゃんが〜」

大井「ちょ!球磨姉さん呼ぶのズルいわよ!」

球磨「呼んだクマ?」

大井「呼んでないですから!姉さんはあっち行ってて!」

球磨「ひでぇクマ」

大井「…ん?姉さん、語尾にクマが…」

球磨「あ、やべ」

大井「姉さんがクマを我慢するから、私も秘書艦頑張るって約束したじゃないですか…!」

島風(クマを我慢ってわけわからん)

球磨「…えーと」

球磨「大井」

大井「なんですか」

球磨「立派な秘書艦になったなクマ」

大井「え…?」

島風「え」

球磨「もう球磨が言うことは何もないクマ」

島風(え、もう?)

球磨「お前が立派になったから球磨もクマ抜き言葉をやめたクマ」

球磨「大井が真面目になってくれて嬉しいクマ」

大井「く、球磨姉さん…!」ウルウル

球磨「おーよしよし」

球磨「ふぅ、なんとか誤魔化せたクマ…」

島風「果たしてそれは誤魔化したと言えるのか」


JK提督『ただいまぁ!!』

島風「あ、提督帰ってきた」

JK提督『大井さんお待たせ!!重雷装巡洋艦へパワーアップしよう!!』

大井「!?」

大井「やったぁ!!重雷装巡洋艦になれるんですね!!」

球磨「よかったクマね、真面目に頑張った甲斐があったクマ」

明石「大井さーん、提督から改装の指示が来ましたよ〜、工廠へ来てくださ〜い」

大井「はいはい!今行きますぅ!!」


改装後

吹雪「ほぉぉ…」

大井「どう?吹雪、すごいでしょ?かっこいいでしょ?憧れるでしょ?」

吹雪「はい!憧れますぅ!」

島風「魚雷の数すごいねー」

大井「なんたって重雷装巡洋艦だからね!」

球磨「姉を差し置いてカッコよくなるなクマ」

大井「いいでしょ〜、羨ましいんですね球磨姉さん!」

球磨「チッ」げしっ

大井「いたッ!?、お尻蹴らないでくださいよぉ!」

JK提督『ふおお…大井改だと…』

JK提督『セーラー服が冬服になってる…!』

大井「あら、提督のクセに良いところに気付きましたね」

暁「冬服!あったかくて良いわよね!」

大井「ねー」

JK提督『冬服!冬服良い!可愛い!大井さん可愛い!!』

大井「まったく、うるさい提督ですねぇ…」

明石「あはは…」

JK提督『冬服セーラー大井さん可愛いなぁ…ホント可愛い』

大井「ちょ…褒めすぎよ…」

JK提督『あー…大井さん可愛いすぎる…食べちゃいたい』

大井「…は?」

吹雪「…」

球磨「…」

明石「…」

暁「…」

島風「提督、気持ち悪いね」


大井「…」イライラ

JK提督『なんで』

大井「…」イライラ

JK提督『なんで』

大井「…」イライラ

JK提督『なんで開幕魚雷しないの大井さぁぁぁん!!!』

大井「甲標的積んでないからよバカ提督!!!」

五十鈴「どんなに叫んだって提督には聞こえないわよ…」

大井「はぁ…この提督だけは信用できないのよね…」

JK提督『もしかしてあたしの大井さんに対する愛が足りないから?』

JK提督『あたしがもっと大井さんを愛せば、大井さんが愛の魚雷を放ってくれるのか!?』

大井「提督に怒りの魚雷を放ちたい」


JK提督『ほぉ、ちゃんと調べたら甲標的とかいう装備が必要なのか…』

JK提督『甲標的の入手方法は…千歳か千代田が持ってくる…?』

JK提督『つまり建造せにゃならんのね』

JK提督『資材もだいぶ余裕あるし、建造すっかな!』

吹雪「建造ですって!仲間が増えますよ!」

大井「ふん、また鎮守府が騒がしくなるんですね」

那珂「那珂ちゃん的には〜、ファンが増えるからドンドン艦娘来て欲しいな〜」

大井「アンタみたいな自分勝手なのが来ると困るのよ」

那珂(大井さんが一番自分勝手だと思う)

吹雪(大井さんが一番自分勝手だと思う)

島風「大井っちゃんが一番自分勝手だと思う」

大井「はぁ!?」

吹雪「島風ちゃん、声に出しちゃぁダメだよ」


JK提督『千歳型ってのは水上機母艦って艦種なんだ…空母ってことかな?』

JK提督『鎮守府初の空母!どんな子だろう』

大井「水上機母艦は航空母艦とは別扱いよ」

吹雪「ですよね」

JK提督『空母レシピでやってみよう…』

JK提督『来い!千歳型!』カチッ

02:50:00

JK提督『に、二時間五十分!?時間かかりすぎ!』

JK提督『待てない、ファイヤー!!』

龍驤「軽空母龍驤や!独特なシルエットでしょ?でも艦載機を次々と繰り出(以下略」ぺかーん

JK提督『おおお!空母だ!りゅう…じょう?なんか可愛い子キター!』

大井「鎮守府初の空母ですね」

吹雪「龍驤さん!よろしくお願いします!」

龍驤「よろしゅうなー、よろしゅう〜」

JK提督『なんで関西弁なんだろ、関西で作られたのかな?』

龍驤「ウチは横浜生まれやで〜」

JK提督『まぁいいや!早速龍驤ちゃんの実力を!』

大井「え、甲標的は!?千歳型作るんじゃないの!?」


五十鈴「大活躍だったわね」

龍驤「せやろせやろ?空からの攻撃に敵さんも慌てふためいてたなー」

暁「制空権確保してくれたおかげで戦いやすかったわ!」

敷波「空母様々だねー」

JK提督『龍驤ちゃんすげー!これが空母の力!!』

龍驤「司令官ー!おおきにー!」

吹雪「龍驤さんすごいですね、大井さん」

大井「提督のバカ、甲標的持ってくるって言ったのに」

大井「提督嫌い、魚雷で殴りたい」

吹雪「ま、まぁまぁ」

球磨「また愚痴垂れてるクマ、大人になれって言っただろクマ」

吹雪「ま、まぁまぁ」


夜、秘書艦室前

吹雪(大井さんに報告書出さないと…)

吹雪(でも司令官に甲標的のこと忘れられたから不機嫌かもなぁ…)

吹雪(最近球磨さんのおかげで大人しくはなったけど…)

吹雪(けど怒ると怖いし)

コンコン

吹雪「失礼しまーす…」

吹雪「…あれ?大井さんいない?」

かちゃ…

大井「う〜ん…」

吹雪(やば!大井さんいるじゃん!)

大井「皆さんお給料の振り分けどうしよう…MVPとってる子は上乗せして…でも常に遠征に行ってる子たちにも…」

大井「そういえば間宮さんが新しいメニューを作りたいって言ってたけど…食材をどうやって仕入れようか…」

大井「龍驤さんも来たし、これから来る空母の方々のために空母専用の訓練施設も作らなきゃ…」

大井「…て、しまった!空母寮掃除してない!龍驤さん今夜どこで寝るのよ!」

大井「…とりあえず今日は軽巡寮の空いている部屋で寝てもらって…明日までに空母寮の掃除終わらせよう…」

大井「誰に掃除させようかな…第六駆逐隊は遠征で多忙だから申し訳ないわね…」

大井「…明日、提督は一日中学校にいるみたいだし、出撃もないから私がやりましょう…」

大井「とりあえず龍驤さんに謝ってこないと…」

吹雪(わ、大井さんこっち来た!)

大井「あら?吹雪?」

吹雪「わー、いやえと、お疲れ様です!」

大井「ちょっとぉ、ドア開ける前にノックくらいしなさいな」

吹雪「しまし…いえ、すみません」

大井「どうしたの?報告書でも持ってきた?」

吹雪「はい!」

大井「ごめん、忙しいから机の上に置いておいて」

大井「後で目通しておくから!」

吹雪「は、はぁ」

吹雪(大井さん、めちゃくちゃ頑張ってる…)


翌日

大井(さて、空母寮の掃除に行きますか)

大井(ホウキとモップとバケツと…)

大井(…雑巾は三枚で足りるかな)

ぼんッ

大井「痛っ!?」

敷波「やばっ!」

島風「ボールが大井っちゃんに当たった」

睦月「お、怒られちゃう…」

大井「アンタたち…私にボールぶつけるとはいい度胸ねぇ…」

暁「ひいぃぃいいぃい」

大井「駆逐艦みんな揃って何してるのよ」

島風「ドッジボールだよー、大井っちゃんもやる?」

大井「本当なら全員にボールをぶつけてやりたいところだけど、あいにく私は暇じゃないんです」

大井「遊ぶのはイイけど、人の迷惑にならないようにやりなさいな」

島風「はーい」

睦月「…大井さん最近丸くなった?」

敷波「なんかいちいち噛み付いてこなくなったよね」

暁「球磨さん効果スゴイわね」


大井「ん?」スタスタ

大井「吹雪!何してるの?」

吹雪「大井さん!お疲れ様です!」

吹雪「私は体力作りにランニングを」

大井「あら、感心するわね」

大井「でも他の駆逐艦たち遊んでるわよ?ハブられてるの?可哀想に」

吹雪「は、ハブられてないですぅ!…多分」

吹雪「大井さんこそ掃除用具持ってどうしたんですか?」

大井「私は空母寮の掃除よ」

吹雪(あ、そういえば昨日言ってたっけ)

吹雪「あ、あの!私も手伝います!」

大井「え?掃除を?」

吹雪「はい!」

大井「いいわよ、せっかくの休みの日なんだから休んでなさいな」

吹雪「手伝わせてください!」

大井「…」

大井「そう、じゃあ頼みます」

吹雪「頑張ります!!」


空母寮

吹雪「意外と綺麗じゃないですか?」

大井「よーく見るとホコリとか溜まってんのよ、さすがに掃除しないでここに泊まってなんて言えないわ」

大井「士気にも関わりますしね」

吹雪「なるほど…」

吹雪「…妖精さんに頼めば良くないですか?」

大井「良くないわよ、妖精さんだって暇じゃないのよ」

大井「それに掃除洗濯を自分でやらない艦娘が一人前の艦娘になれると思う?」

吹雪「ほぉぉ…」

吹雪「ちゃんと考えてるんですね!」

大井「…普段は何も考えていないとでも言いたげな…」


大井「吹雪、棚拭いて」

吹雪「はい!」

吹雪「…」ふきふき

大井(午前中には終わりそうかな…)

吹雪「大井さん」

大井「なに?」

吹雪「最近『北上さん』って言わないですよね」

大井「…はぁ?」

吹雪「えっ」

大井「…我慢してんのよ」

吹雪「そーなんですか」

大井「北上さん…北上さん…」ぶつぶつ

大井「北上さん…会いたいですぅ…」

吹雪「我慢してください」

大井「…はい」

大井「…アンタは会いたい人とかいないの?」

大井「特型駆逐艦って姉妹多いし」

吹雪「私はですね…司令官に会ってみたいです!」

大井「は、はぁ?」

大井「クズでゴミな提督に会いたいだなんて…アンタ頭おかしいんじゃない?」

吹雪「でも若くて女性の司令官で…どんな方か気になりませんか?」

大井「普通提督っていうのは男性で威厳があって…」

吹雪「だからこそ気になるじゃないですか!若い女性でも提督になれるなんて優秀ですよ!」

大井「いや…これゲームだし…」

吹雪「会ってみたいなぁ…司令官…」

大井「…私は死んでも会いたくないわ」

吹雪「食べられちゃいますもんね」


その頃、学校

友人1「どう?大井改装した?」

JK提督「したよー、冬服可愛いよね!」

友人2「開幕魚雷強いっしょ」

JK提督「いや、甲標的?とかいうのが必要なんでしょ?」

友人1「まさか持ってないの?」

JK提督「うむ」

友人2「早くちとちよ建造しなよ」

JK提督「ちとちよ?」

友人1「千歳と千代田!甲標的持ってきてくれるから」

JK提督「建造したいんだけど資材がなかなか貯まらなくて…」

友人2「遠征出してる?」

JK提督「出してるよー」

友人1「効率よく遠征してる?」

JK提督「第二艦隊だけだよ、なんか第三と第四使えないじゃん」

友人2「まだ第三艦隊使えないの!?」

JK提督「どうやったら使えるようになるの?」

友人1、2「今すぐそのスマホでwikiを見ろ!」



帰宅

JK提督「第三艦隊を使えるようにするには『川内型』を揃える…」

JK提督「那珂ちゃんと神通ちゃんはもう持ってるから…あとは川内ちゃんだけか」

JK提督「結局建造しなきゃいけないのね…」

JK提督「あー、欲しい艦娘が沢山いて困る…資材が足りないよ〜」

JK提督「とりあえず資材を遠征と自然回復で貯めるか…」


数日後

JK提督『よし!資材めっちゃ貯まった!建造祭りだ!』

大井「皆さん、今日は仲間がたくさん増えるみたいです」

大井「工廠に集まりましょう」

吹雪「はい!」

JK提督『大井さん今日も可愛いね!!』

大井「うるさい」

JK提督『まずはこのレシピからいってみよー!』



利根「吾輩が利根である!吾輩が艦隊に加わる以上、もう索敵の心配はないぞ!」ぺかーん

JK提督『おほぉぉお!初重巡洋艦!!利根ちゃんだって!可愛い!!』

利根「ほう、吾輩が初めての重巡洋艦か!という事は皆が吾輩を頼りにするわけだな!頑張るしかないぞ!」

吹雪「元気な方ですね」

大井「子供っぽい重巡ですね…」

五十鈴「初めての重巡だし、強力な戦力になるのは間違いないでしょ」

JK提督『幸先良い!次行くぞ!』


夕張『はーいおまたせ!兵装実験軽巡夕張、到着いたしました!』ぺかーん

JK提督『なんかレアっぽい子来た!この子も可愛い!』

夕張「兵装の整備とかお任せ!明石さんと一緒に頑張ります!」

吹雪「大井さんと同じ金背景ですね」

大井「北上さんは銀背景のはず…」

明石「夕張さん来た!兵装の話で盛り上がれる…!」むふふ

JK提督『良い感じ!空母レシピもいってみよー!』



千代田「水上機母艦千代田です、姉の千歳がいつも迷惑かけていませんか?」ぺかーん

JK提督『きたぁぁぁあああ!!』

千代田「千歳おねぇ?千歳おねぇいないの?」

吹雪「良かったですね、甲標的」

大井「これで私の真の力を発揮できます…!」

千代田「ねぇ、千歳おねぇは?」

大井「え?いませんよ」

千代田「そんなぁ、千歳おねぇ早く連れてきてよー」

大井「ワガママ言わないでください!」

千代田「ぶー」

JK提督『豊作豊作、建造はこんくらいでいっかぁ』

大井「ちょ!?まだ北上さん来てないわよ!北上さんを建造するまで止めないでよ!!」

大井「北上さぁぁぁん!!」

千代田「…」

吹雪「わ、ワガママ言わないでください」

利根「ちくまもたのむ」


大井「まぁ…北上さんはしょうがないとして…」

大井「千代田さん、…甲標的、譲ってくださいますか?」

千代田「え?甲標的?」

千代田「そんなの持ってないよ」

大井「えぇ!?千歳型って甲標的持ってくるんじゃないんですか!?」

明石「千代田さんを二回改装すれば甲標的が手に入るみたいですね」

大井「え!?二回も!?」

明石「まぁすぐ手に入りますよ、多分」

大井「よし!千代田さんをレべリングしましょう!」

JK提督『なんか眠いから一旦寝よう』

大井「ゴミ提督ぅぅぅぅ!!!」


数日後

暁「はぁ…」

球磨「んあ、どうしたクマ?」

暁「オオイサン…コワイ…」ぶつぶつ

球磨「はぁ…最近頑張ってると思ったら、また駆逐艦を怖がらせてるかクマ」

球磨「ガツンと言ってきてやるクマ」



秘書艦室

球磨「大井!入るクマ!」ガチャン

球磨「また駆逐艦を怖がらせ…て…?」

大井「書類は提出期限守ってもらわないと困るんですよ!!」

五十鈴「うん…今回は私が悪い…」

大井「まったく…夕張さんはどうしたんですか!?」

夕張「遠征部隊の報告書と実際に持って帰ってきた資材の数が合わないのよ…」

大井「遠征部隊は数も数えられないんですか!?旗艦は誰!?」

夕張「那珂ちゃん…」

大井「あのアホアイドルに書き直して持ってこさせてください!」

夕張「はぁい」

大井「吹雪は何の用!?」

吹雪「あのぉ…島風ちゃんたちがボール遊びしてたら窓ガラス割っちゃって…」

大井「…」

大井「ボール遊びしてた駆逐艦全員連れてきなさい」

吹雪「はひぃ」

大井「…球磨姉さんは?」

球磨「いや、なんでもないクマ…」

球磨(秘書艦って大変なんだなクマ…)




球磨「大井ー、入るクマー」ガチャ

大井「あ、姉さん…どうしたんですか」

球磨「お疲れだと思って、差し入れのコーヒークマ」

大井「ありがとうございます」

球磨「すごい量の書類クマ…」

大井「大変なんですよ…」

球磨「…なんか手伝うことあるクマ?」

大井「大丈夫です」

球磨「そんなこと言うなクマ、この山積みの書類は一回片付けたほうが良いクマ」

大井「あー!いいですから、触らないでください!」

球磨「遠慮するなクマ〜」

大井「今からその書類をまとめるんです!」

球磨「え?」

バサバサ

球磨「あ゛!」

大井「あ゛ー!なんでばら撒いてるんですか!!」

球磨「ごめんクマ!バランスが崩れて…!」

ガチャン

じゃばー

大井「ビャアアアア!!姉さんコーヒーこぼしてる!!」

球磨「」

大井「…ダメだ、書類全部書き直しです…」

球磨「お、大井…ごめんクマ…」

大井「もお!姉さんは余計なことしないで!!」

大井「私一人で片付けるから出てってください!!」



球磨「アー…」ぽけー

吹雪「…球磨さんどうしたんですか?」

龍驤「大井に怒られたんだと」

吹雪「えー、立場が逆転してる…」

五十鈴「アー…」←書類提出遅れて怒られた

那珂「アー…」←書類テキトーに書いて怒られた

島風「アー…」←ガラス割って怒られた

龍驤「…この鎮守府は大丈夫なんか…?」


ある日



大井「…」イライラ



敷波「…うわぁ」

睦月「大井さん、めちゃくちゃ機嫌悪いね…」

暁「しょうがないわ、だって司令官がここ数日来てないんだもの」

島風「リアルが忙しいのかなー」

吹雪「大井さん…鎮守府のためにすごく頑張ってるのに見返りなしだもん…」

吹雪「北上さんも甲標的も無し…そりゃイライラしちゃうよ」

那珂「最近じゃ五十鈴ちゃんや球磨ちゃんも大井さんに強く出れないしね〜、参ったなぁ」

利根「そりゃ悪いことしたからじゃろ」

球磨「北上が…北上さえ来てくれれば…クマ…」


その頃、学校

友人1「あいつ遅いな…」

友人2「昼休み終わっちゃうよね、いつ弁当食べるんだか」

JK提督「おまたせー!」

友人1「昼休み終わるぞー、早く食べな」

JK提督「うん!いただきます!」

友人2「生徒会の仕事?あんたも大変だねー」

JK提督「やりがいあって楽しいよ」

友人1「艦これのほうはどう?」

JK提督「最近生徒会が忙しくてやってないなぁ」

友人2「マジかよ、どんどん私たちと差がついちゃうじゃん」

JK提督「まぁあたしは大井さんを愛でながらノンビリやってこーかなーっと」

友人1「デイリー任務くらいはやっとけよ」

JK提督「そう?」

友人2「備蓄しとかないとイベント苦労するよ?」

JK提督「イベント…あんま興味ないなぁ、大井さんもうゲットしちゃったから」

友人1「大井より良い艦娘なんてたくさんいるぞ…」

JK提督「チッチッチ…わかってないね」

JK提督「大井さんこそNo. 1!究極に可愛い艦娘だよ!」

友人2「大井って性格悪くて私嫌い」

JK提督「そんなことないよ」

友人1「実際に大井が目の前に現れてごらんなさいよ、大喧嘩になるわよ」

JK提督「大丈夫!あたしなら大井さんと仲良くやってける!」

友人2「なんだその自信は…」

友人1「まぁ…大井は強いから、好きなら育ててあげれば?」

JK提督「…ほう」




JK提督「久しぶりに艦これやるかぁ」

JK提督「大井さーん、おひさ」

JK提督「相変わらず可愛いなぁ」



大井「やっと来たわね…ゴミ提督…」

JK提督『あー、大井さんのスカートに潜り込みたい』

大井「きッ…気持ち悪いのよゴミ提督!!」

大井「最近私が嫌な目にあってるのは全部このゴミ提督のせいよ!!!」

大井「本当に腹が立つ!!直接会って魚雷で殴り殺してやりたい!!!」

吹雪「ひぃ〜…いつも以上にご乱心…」

千代田「誰か大井さん止められる人いないの?」

龍驤「いないやろ…」

JK提督『デイリー任務くらいやるかぁ』

大淀「大井さん、提督から任務の依頼が…」

大井「ちっ…何今更やる気出してんのよ」




JK提督「よし、最後に建造して寝るかぁ」

JK提督「…資材も貯まってきてし」

JK提督「戦艦レシピ…やってみよかな」

JK提督「えい!思い切ってやっちゃえ!!」カチカチ

JK提督「あとは建造ボタンを押せば…!」

JK提督「おねがい!戦艦来て!」

カチッ

05:00:00

JK提督「…お?」

JK提督「おおおお!?」

JK提督「5時間…!?」

JK提督「こんなん見たことない!絶対戦艦だ!」

JK提督「誰だろう!気になる!」

JK提督「いや、明日の朝起きた時の楽しみにしておこう」

JK提督「おやすみ、大井さん!」



大井「え…まさかの戦艦ですか…?」

明石「長門型ですね、こりゃ」

吹雪「な、長門型!」

利根「ぶー、もうこの艦隊の最高火力の座を奪われてしまうのか」

龍驤「でもこの鎮守府で戦艦運用してけるか?」

那珂「まだ川内ちゃんが来てないから第三艦隊も使えないしねー、資材集めも大変ー」

大井「てかいきなり戦艦が来るとか!準備できてないですよ!」

大井「戦艦寮掃除しないと!」

大井「皆さんも手伝ってください!」

吹雪「は、はぁい」


翌日、学校

JK提督「…まさかの寝坊で遅刻ギリギリ」

友人1「珍しいね、アンタがこの時間に登校なんて」

JK提督「はぁー、寝坊で朝艦これできなかったし」

JK提督「結局なに建造したんだろ」

友人2「建造時間いくつだった?」

JK提督「5時間」

友人1「陸奥になるビーム」びー

友人2「陸奥になるビーム」びー

JK提督「え…なに…」


帰宅

JK提督「なんかよくわかんないビームを食らったけど、5時間がどんな艦娘なのか見てみよう!」

カチッ

陸奥『長門型戦艦二番艦の陸奥よ、よろしくね、あまり火遊びはしないでね、お願いよ?』ぺかーん

JK提督「お」

JK提督「おおおおおッ!?」

JK提督「戦艦だ!!しかもレアっぽい!!」

JK提督「陸奥…?よくわかんないけど『陸奥になるビーム』とかいう変な攻撃のおかげでレア艦が来てくれたんだ!」

JK提督「ふふふ、ビームしてくれた友達に感謝しないとな〜」



陸奥「初めまして、わからないことたくさんあるけど…よろしくね」

大井「ひ、秘書艦の大井です…よろしくお願いします」

暁「背が高い…」

夕張「主砲がデカイ…」

龍驤「胸が大きい…」

吹雪「陸奥さん!よろしくお願いします!」

陸奥「はぁい、よろしくね」

五十鈴「…なに緊張してるのよ」ヒソヒソ

大井「だって戦艦よ?しかも長門型…」ヒソヒソ

島風(大井っちゃんがビビってる…また暴走し始めたら陸奥さんに頼ろーっと…)


ズドォン!!!

龍驤「はぇー…」

利根「すっごい威力…」

五十鈴「敵が一撃で吹き飛んだ…」

陸奥「うふふ、戦艦だもの、こんくらいできなきゃね」

大井「み、皆さん戦闘中ですよ!集中してください!」

JK提督『わー!!すごい!!戦艦強い!!』

大井「外野は黙ってなさい!!」

陸奥「…?」



暁「陸奥さんすごい!まさにレディーだわ!」

那珂「なんだか〜、逆に那珂ちゃんが陸奥さんのファンになっちゃいそ〜」

明石「主砲!主砲触っていいですか!?」

千代田「戦艦ってやっぱり頼りになるよねー!」

陸奥「あらあら、そんなに褒められると照れちゃうわぁ」


吹雪「…陸奥さん、人気者ですね」

大井「当たり前じゃない、鎮守府初の戦艦ですもの」

大井「チヤホヤされて当然よ」


数日後

暁「陸奥さん!どうしたらそんなレディーになれるの?」

陸奥「んーとねぇ…」

夕張「陸奥さん!41センチ砲の撃ち心地はどうですか!?」

陸奥「いい感じよ」

島風「ねーねー陸奥さーん、食堂行こうよー」

陸奥「そうね、みんなで行きましょ」

大井(…なによ、みんな陸奥さん陸奥さんって)


夜、秘書艦室

大井(…全然仕事が片付かない)

大井(…)

大井(この鎮守府を支えてるのは私だっていうのに、誰も感謝してくれない)

大井(それに比べて…戦艦として生まれただけで、みんなから尊敬される陸奥さん…)

大井(ただデカくて火力があるだけじゃない)

大井(はぁ…)

五十鈴「大井ー」コンコン

大井「…なんですか」

五十鈴「食堂にご飯食べに行きましょ」ガチャ

球磨「クマー」

大井「…」

大井「見てわからないの?私は忙しいんです」

五十鈴「だからこそ息抜きが必要よ」

大井「そんな暇もないんです」

五十鈴「ははーん、みんな陸奥さんのところに行っちゃって寂しいんでしょー」

大井「うるさいなぁ!!」バンッ!

五十鈴「な、なによ…私はアンタが落ち込んでると思って…」

球磨「大井…みんなともっと仲良くするクマ…」

大井「余計なお世話なんですよ!!」

大井「仕事の邪魔だからさっさと出てって!!」

五十鈴「…あーそう!!二度とアンタなんか誘わないから!!球磨、行くよ!!」グイッ

球磨「お、大井…」

バタン

大井「…」



五十鈴「なんなのあいつ!せっかく誘ってやったのに!」

球磨「大井…ホントに孤立しちゃうクマ…」

吹雪「あれ、五十鈴さん球磨さんどうしたんですか?」

五十鈴「吹雪、二度と大井なんかと関わるんじゃないわよ」

吹雪「え?」

球磨「…大井を助けて欲しいクマ…不器用な球磨にはなにもできないクマ…」


吹雪「失礼しまーす…」コンコン

大井「…」

大井「どうぞ」

吹雪「大井さん…」ガチャ

大井「何の用かしら」

吹雪「大井さん…何ていうかその…」

吹雪「もっと穏やかになったほうがいいと思います」

大井「あら、私に説教ですか」

吹雪「私は大井さんのこと尊敬してるから…だから…!」

大井「そんなことより、私に言うべきことがあるんじゃないですか」

吹雪「…え?」

大井「さっきね」

大井「そこのトイレに行ったら、紙が無かったの」

大井「掃除当番がちゃんとトイレ掃除していれば、紙が無いことに気付いて補充すると思うんだけど」

大井「…どこかの誰かさんがトイレ掃除をサボったってコトよね」

吹雪「…」

吹雪「あぁあーッ!!!…トイレ掃除、忘…れ…て…た…」

大井「あらー、掃除当番は吹雪ちゃんだったんですねぇ」

吹雪「も、申し訳ありません!」

大井「…サッサとトイレ掃除してきなさいよこのバカ駆逐艦!!!!!」バァァン!!



ゴシゴシ…

吹雪「…」

吹雪(私が…こんなんだから…)

吹雪(大井さんを助けてあげられないんだ…)

吹雪(情けないなぁ…)ぐすっ


大井(本っ当にイライラする…!)

大井(提督も艦娘もバカばっかり…)

大井(何で私はこんな鎮守府のために頑張ってるのよ…)

大井(…)

大井(北上さん…会いたいです…)

大井(北上さんに会えれば…他にはなにも…)

コンコン

大井「…今度は誰ですか」

陸奥「大井秘書艦」ガチャ

大井「陸奥さん…」

大井「何の用ですか」

陸奥「なーんも用はないんだけどね」

大井「じゃあなんなんですか…」

陸奥「大井秘書艦とあんまりおしゃべりしてないなーって」

大井「私は忙しいんです、用がないなら出てってください」

陸奥「もう、そんなこと言わないの」

陸奥「仕事大変でしょ、手伝おっか?」

大井「遠慮します!書類には絶対に触らないでください」

陸奥「…」

陸奥「もう、なんでそんなにイライラしてるのよ」

陸奥「楽しい鎮守府じゃない」

大井「楽しくなんかありませんよ」

大井「提督はゴミだし、駆逐艦は迷惑ばっかりかけるし…」

陸奥「じゃああなたは?」

大井「私はこんな鎮守府のために頑張ってますよ!」

陸奥「そんなイライラしながら働いて楽しいの?」

大井「だから楽しくないですって!」

陸奥「じゃああなたは何のためにそんなに頑張っているの?」

大井「…わかりません」

大井「私は一体何のために…」

大井「…あ!」

大井「北上さん!北上さんのためです!」

陸奥「ハッキリ言うけど、そんなイライラしながら嫌々働いたって北上のためにはならないわよ」

大井「あ、あなたに私の何がわかるっていうんですか!!」


陸奥「大井は自分のことわかってるの?」

大井「当たり前じゃないですか!」

大井「…どうせ私は嫌われ者ですよ」

大井「戦艦てなだけでチヤホヤされるあなたが羨ましいです」

陸奥「ぶぶー」

大井「へ」

陸奥「ハズレ〜」

大井「な、なんですか…」

陸奥「大井はね、本当はね」

ぎゅー

大井「おあぷ!?」

陸奥「誰かに甘えたくて甘えたくて仕方がないんだよね〜」

大井「何ですかいきなり!離してください!」

大井(どおおお…陸奥さんの胸が…顔に…!)

陸奥「どお?」

大井「私がこんなことするのは北上とだけなんですよ!離してください!」

陸奥「む、まだ反抗する?」

大井「私は誰にも甘えたくなんかありません!」

陸奥「…こんな沢山の仕事を一人任されて、誰からも感謝されずに仕事して、会いたい人とも会えず」

陸奥「そんな苦しい環境で強がる女の子なんて、本当は誰かに甘えたくなってくるものよ」

大井「…」

陸奥「なんで一人で抱え込むの?信用できる人はいないの?」

陸奥「なんで自分から離れていくの?本当はみんなと仲良く楽しくしたいんじゃないの?」

大井(なんだろう…)

大井(陸奥さんにぎゅってされるとすごく気持ち良い…)

大井(私の嫌な感情とか…そういうのが良い気持ちに満たされてく…)

大井(もっと…陸奥さんに甘えていたい…)


陸奥「私、ここの鎮守府に来てから、一番こんな相談を受けるの」

大井「…なんでふか」

陸奥「『大井さんと仲良くなりたい』っていう相談」

大井「え…」

陸奥「『大井さんと仲良くなりたいけどいつも怒らせちゃうからどうしたら良いかわからない…』って駆逐艦たちがいつも相談しに来るの」

大井「…」

陸奥「特に五十鈴と球磨と吹雪はよく私のところに来るわね」

陸奥「大井を笑顔にしたくて必死なのよ、あの子たち」

大井「五十鈴…姉さん…吹雪…」

陸奥「北上が来なくて残念なのは私もわかる、私だっていつ長門に会えるかわからない」

陸奥「でも、長門がいなくたって、この鎮守府はすごく楽しいわ」

陸奥「こんな楽しい鎮守府を、イライラ過ごすのは勿体無いわよ」

大井「私は…どうしたら…」

陸奥「あなたは本当は心優しくて、誰よりも気遣いが出来る子」

陸奥「強がりやプライドよりも、あなたは素晴らしいモノを持っているわ」ナデナデ

大井「あ…」

大井「もっと…な…て……さい…」

陸奥「ん?なぁに?」

大井「もっと撫でてください…」

陸奥「みんなと仲良くできる?」

大井「…」

大井「…はい」

陸奥「ふふふ、良い子良い子」ナデナデ


数十分後

大井「まさかこの私があそこまで骨抜きにされるなんて…」ワナワナ

陸奥「ふふふ、大井の甘えん坊さん」

大井「陸奥さん…何者…」

陸奥「お姉さんはなんでもお見通し」

大井「あの…誰にも言わないでくださいね…?」

陸奥「何を?大井が私の胸に顔を埋めてきたこと?」

大井「わー!それもこれも全部です!」

陸奥「みんなと仲良くできたら内緒にしててあーげる」

大井「ぐぐぐ…」

陸奥「さて、大井の弱みを握ったところで…」

陸奥「それにしても書類の数が多すぎない?」

大井「秘書艦は大変なんです!」

陸奥「…どれもこれも秘書艦がやる必要のない書類ばっかじゃない」

大井「え!?」

陸奥「食材の調達とか…あなたの仕事じゃないでしょう」

陸奥「『空母専用弓道場建設用木材調達による森林伐採許可証』って…」

陸奥「あなたなんの仕事してるの?」

大井「私がやらなきゃ誰がやるんですか!」

陸奥「こういうのは全部妖精さんにやってもらうのが普通なのよ!」

大井「え…」

陸奥「あなた秘書艦なのに関係ない仕事やりすぎよ!」

陸奥「こんな沢山の仕事を一人で引き受けたら、そりゃ頭もおかしくなるわよ!」

大井「私頭おかしいですか」

陸奥「大井がやっちゃうから、雑務の妖精さんが暇そうにしてたわけね…」

陸奥「妖精さんだって適度に仕事しないと士気が下がるわよ!」

大井「」

陸奥「私も手伝うから!やらなくて良い仕事は全部妖精さんに引き継ぎましょ!」

大井「うはぁ、今までの私の頑張りはなんだったんだ一体」


翌日

大井「…こんなにアッサリとやることが終わってしまった」

大井「暇…」

コンコン

吹雪「失礼します!!」ガチャ

大井「あら、吹雪」

吹雪「昨日は本当に申し訳ございませんでした!!」ぺこり

大井「へ?…あぁ、トイレ掃除のこと?」

吹雪「今後このような事がないように気を引き締めていきます!」

大井「あ、はい」

吹雪「失礼しました!!」

バタン

大井「…」

大井「やっぱり昨日はキツく言いすぎたかしら…」


大井「やること無いし、鎮守府の見回りでも…」スタスタ

大井「あら、島風たちまたドッジボールやってる」

大井「駆逐艦の間で流行ってるのかしら」


睦月「…!」

睦月「し、島風ちゃん!」

島風「んー?なーにー?」

敷波「あ!大井さんこっち見てる…!」

島風「あ、…やっばーい」

暁「また怒られちゃうわよ…」

島風「か、解散ー!!」


大井「あ、あれ?みんなドッジボールやめちゃった…混ぜてもらおうと思ったのに」


大井(ん?あそこにいるのは…)

五十鈴「食堂にパフェ食べに行くわよ!」

夕張「良いわね〜」

那珂「那珂ちゃんはーダイエット中だからー」

球磨「だったら魚食えクマ」

那珂「えぇ…みんなパフェ食べてる中、那珂ちゃんだけ魚…」

球磨「ん?あ、大井」

大井「ね、姉さん」

球磨「お、大井も一緒にパフェ…」

五十鈴「大井秘書艦は仕事で忙しいから私たちとパフェ食べる時間なんかないの!」

五十鈴「ほら、変に話しかけると忙しい大井秘書艦に怒られちゃうわよ?」

夕張「…」

那珂「…」

五十鈴「そうよね?大井秘書艦?」ギロッ

大井「え、あー、今からやらなきゃいけないことが…」とぼとぼ

球磨「大井…」

夕張「…もー、止めよーよこういう事…」

那珂「那珂ちゃんこういう空気きらーい」

五十鈴「なによ、アイツが望んだ事じゃない」



大井「はぁ…これが自業自得ってやつね…」

大井「私は嫌われ者だってわかってるから…」

大井「別に…なんとも…思わない…」


大井(あ、吹雪だ)

吹雪「はぁ…はぁ…」

大井(もしかしてランニングしてたのかしら)

大井「吹雪ー」

吹雪「えひぁ!?大井さん…!」

大井「ランニングしてたの?」

吹雪「はい…すみません…」

大井「他の艦娘はみんな遊んでるのに偉いじゃない、感心感心」

吹雪「すみません…」

大井「そうだ、そんな吹雪に何か美味しいものでも奢ってあげようかしら」

吹雪「そんな…悪いです…」

大井「遠慮しなくていいのよ」

吹雪「私は…ダメな艦娘ですから…」

大井「そ、そんなことないわよ」

吹雪「…」

大井(…さっきから一回も目を合わせてくれない)

大井「行きましょ、ほら立って」

吹雪「い、いいです!もう私に関わらないでください!」バシッ

大井「え…」

吹雪「ランニングの途中なんで…失礼します!」タッタッタ…

大井「あ…」


大井(もしかして…)

大井(吹雪にも…嫌われた…?)


吹雪『え、あ、吹雪です!よろしくお願いします!』

吹雪『あ、ありがとうございます!私を助けてくれたみたいで…』

吹雪『いやそんなこと!大井さんにはお世話になってて…』

吹雪『私は知ってるんです!!大井さんは本当は優しい人だって!!』

吹雪『お、大井さんにはもっとみんなと仲良くしてほしいです!このままじゃ大井さんは鎮守府で孤立しちゃいます!』

吹雪『…ふふっ、ありがとうございます』

吹雪『あ、あの!私も手伝います!』

吹雪『私は大井さんのこと尊敬してるから…だから…!』


吹雪『い、いいです!もう私に関わらないでください!』


大井「あ」へなへな

大井(吹雪に嫌われた…)

大井(普通にショック…)


陸奥「…で」

陸奥「私のところに来たと…」

大井「もうダメです、私の居場所はありません」

大井「私に良くしてくれた吹雪にまで愛想尽かされてしまいました」

大井「私は艦娘一の馬鹿です」

陸奥「まったく…」

陸奥「あなたは軍艦で秘書艦で、この鎮守府で提督の次に偉いのよ?」

陸奥「みんなと仲良くなれない…なんて悩み、アホらしいと思わない?」

大井「…私はアホでバカで自分勝手な艦娘です」

陸奥「そういうことを言ってるんじゃなくて!艦娘はみんな仲良いんだから、キッカケさえあればすぐに仲直りもできるわよ」

大井「無理です…私は嫌われ者ですから…」

陸奥「そんなにウジウジしてても、私は何もできないわよ」

大井「…」

陸奥「…うーん、私ができることと言えば…大井を優しく抱きしめてあげることくらいかな」

大井「陸゛奥゛さ゛ん゛ー!」

陸奥「はいはい、よしよし」ぎゅうー

陸奥「これで頑張れる?」

大井「…」

陸奥「頑張れるなら頭撫でてあげる」

大井「がんばりましぅ」

陸奥「はい、頑張れー」なでなで

大井「…」ウットリ

陸奥「誰にも甘えないって言ったのはどこの誰だったかしら?」

大井「これは甘えてるわけではありません、陸奥さんに優しくしてもらっているだけです」

陸奥「あの…胸に顔埋めながら喋られるとくすぐったいんだけど…」




JK提督「さぁ攻略するぞ!」

JK提督「旗艦はもちろん大井さん!」

JK提督「そしてむっちゃんと利根ちゃんと…」

JK提督「いすずんと吹雪ちゃん」

JK提督「空母の龍驤ちゃんを添えれば最強艦隊の出来上がり!」

JK提督「無敵っしょコレ」



大井「…」

五十鈴「…」

吹雪「…」

利根「なんか…ギスギスしてないか…?」

龍驤「居心地悪いな…」

陸奥(…大丈夫かしら)


陸奥「敵艦発見!全砲門、開け!」ドォォン

利根「さすがむつ!皆も続けー!」ドォン

大井「…」ドン

miss

五十鈴「…」ドン

miss

吹雪「…」ボン

miss

龍驤「何してんねん!!!集中せぇや!!!」



利根「撤退じゃ」

龍驤「大井!キミ旗艦やろ!しっかりせんか!」

大井「すみません…」

陸奥「とりあえず大井と五十鈴と吹雪、入渠してきなさい」

吹雪「巡洋艦のお二人から先にどうぞ…」

五十鈴「私はまだ二人ほどダメージは多くないわ、秘書艦と吹雪で入ってきなさい」

大井「…私が最後でいいですから」

利根「誰でもいいからサッサと入ってこんか」

明石「提督のから指示です、大井さんと吹雪ちゃんから入渠してください」

大井「…」

吹雪「…」

龍驤「ほれ、行ってこい」


龍驤「なんなんや、駆逐と軽巡でギスギスして…」

陸奥「まぁ…大井が原因よね」

利根「大井は重巡以上の艦種にはあまり口うるさくないからのう」

陸奥「逆に駆逐艦には当たり強かったみたいね」

JK提督『なんか今回全然弾があたらなかったなぁ…』

陸奥「ほら、提督も困ってるじゃない」

JK提督『むっちゃんの運が低いせいなのかな…』

陸奥「わ、私はちゃんと当てたわよ!?」



ドッグ風呂

大井「…」

吹雪「…」

大井「…」

吹雪「…」チラッ

大井「…?」

吹雪「…」ぷい

大井「…」


陸奥「いい加減仲直りしたら?」

五十鈴「突っぱねてきたのはアイツよ」

陸奥「大井は反省してるわよ」

陸奥「五十鈴だって大井のことどうしたらいい?って相談しにきたじゃない」

五十鈴「もうそんな気はないわ」

陸奥「もう…」

吹雪「あがりました、五十鈴さんどうぞ」

五十鈴「大井は?」

吹雪「まだ入渠中です」

五十鈴「イヤだなぁ…大井と二人で入渠…」とぼとぼ

陸奥「吹雪も早く大井と仲直りしなさい」

吹雪「いや、悪いのは私ですから…」

陸奥「何が悪いの?」

吹雪「私がいると大井さんはイライラしちゃうんで」

陸奥「だから距離とってるの?」

吹雪「これ以上大井さんのストレスにはなりたくないです」

吹雪「大井さんが私のせいで機嫌悪くなると、鎮守府の皆さんにも迷惑かけてしますし」

陸奥「そんなことないわよ」

吹雪「あるんです」


五十鈴「いたたた…早く入って治そう…」

五十鈴「あれ?大井がいない…上がったのかしら」

五十鈴「まぁいいわ、これでノンビリ湯船に浸かれる…」

プカプカ

五十鈴「ん?」

大井「」プカプカ

五十鈴「え…」

大井「」プカプカ

五十鈴「ちょちょちょ!大井!?大丈夫!?」バシャァ

大井「へ…」

五十鈴「アンタ…浮いてたわよ…?」

大井「へ」

五十鈴「入渠中に水死体なんかにならないでよ…」

大井「あ…はい」

五十鈴「…どうしたのよ」

大井「なにがですか」

五十鈴「悩みがあるなら聞くわよ!」

五十鈴「…まぁ私も悪かったけど」

大井「五十鈴…」

五十鈴「私が謝って済むなら謝るわ!他にも何か悩みあったら相談するって言ってんの!」

大井「あの…」

五十鈴「なに?」

大井「のぼせちゃうんで…出ていいですか」

五十鈴「え?」


陸奥「…どうだったの?」

五十鈴「一応謝ろうとはしたけど…私の話聞いてるのか聞いてないのかわからなかったわ…」

五十鈴「なんか浮いてたし」

陸奥「そう、まぁ恐らく大井が弱ってるのは吹雪が原因ね」

五十鈴「え」

陸奥「あの二人をなんとかしなきゃね」

五十鈴「私関係ないの?」

陸奥「たぶん」

五十鈴「なによ…入渠したはずなのにドッと疲れたわ…」げんなり



JK提督『やっぱり戦力を高めるしかない!戦艦作っちゃお〜』

龍驤「…んなこと言ってるけど、資材なくなっちゃうで」

利根「ちくまー来てくれー」

千代田「千歳おねえー」

那珂「川内ちゃんが来ないと第三艦隊使えないよー」

陸奥「誰が来るか楽しみね!ね!」

大井「…」

吹雪「…」

五十鈴「吹雪がこうなっちゃうと厄介なのよね…」


金剛「英国で生まれた帰国子女の金剛デース!ヨロシクオネガイシマース!!」ぺかーん

JK提督『わぎゃ!!戦艦出た!!しかもこの子知ってる!!』

金剛「ヘーイテートク!ヨロシクネー!」

龍驤「また戦艦を一発で当てるとは…司令官は建造運ええなぁ」

陸奥「金剛!来てくれて嬉しいわ!」

金剛「おームッチャン!戦艦仲間がいて嬉しいネー」

五十鈴「元気の良い人が来たわね」

大井「…」

吹雪「…」

五十鈴「…ちょっとぉ、喋ってよ…」

暁「金剛さん!よろしくね!」

夕張「主砲触ってもいいですか!」

利根「高速戦艦か!頼りになる仲間が来てくれて助かるのう」

金剛「イェーイ、ワタシ人気者ネー!」

金剛「あ、ここの秘書艦は誰デスカー?」

陸奥「そこにいる大井よ」

金剛「ほー、大井!ヨロシクネー!」

大井「あ…はい」

金剛「んー?元気ないネー、そこのデストロイヤーもヨロシクー!」

吹雪「…はい」

金剛「…?」

金剛「ワタシが来て、何かマズイことでもありマスか?」

陸奥「こ、金剛!戦艦寮を案内するわ!」



戦艦寮

陸奥「ごめんね、来てもらったばっかりなんだけど…」

陸奥「実は秘書艦の大井と吹雪が…かくかくしかじかで…」

金剛「ほー、ナルホド」

陸奥「戦闘中も集中しないし、士気にも影響するしで…」

金剛「それならワタシに任せろデース!!」

陸奥「え?」


金剛「吹雪!!!」

吹雪「ひぁ!?…なんですか?」

金剛「吹雪は一番の古株らしいデスねー!鎮守府を案内してほしいデース!」

吹雪「わ、私でよければ…」

金剛「アリガトウゴザイマース!!」

金剛「まずは秘書艦室はどこデスかー!?」

吹雪「ひ、秘書艦室ですか…?」

金剛「イエース!!!」

吹雪「こちらです…」

金剛「Let's go!!!」



秘書艦室前

吹雪「ここです…」

金剛「ほー」

吹雪「では次行きまし」

金剛「失礼シマース!!!」バァン!!!

吹雪「えぇえ!?ちょっと!!」

大井「うわぁあびっくりした!!!」

金剛「ヘイ大井!今吹雪に鎮守府を案内してもらってるデース!!」

大井「そ、そうですか…」

金剛「大井も一緒に案内してくださーい!」

大井「え!?いや…私はやることが…」

金剛「そんな水臭いこと言わないでー!!二人で案内してくださーい!!」ぐいぐい

大井「ちょ、ちょっと!」



金剛「さー次はドッグを案内して欲しいデース!!」

吹雪「…」

大井「…」

大井(なんで吹雪と…気まずい…)


ドッグ

金剛「おー!綺麗なところデース!和風のお風呂はサイコーですネー!!」

吹雪「…」

大井「…」

金剛「ミルクも売ってるデスかー!風呂上がりのミルクもサイコーと聞きマース!!」

吹雪「…」

大井「…」

大井(吹雪…私に目を合わそうともしない…)

金剛「ミルク…サイコーじゃないデスか?」

吹雪「え?あ、サイコーですよぉ」

大井「え、えぇ」

金剛「イエス!!次は食堂に行きたいデース!!」


食堂前

金剛「お!あそこが食堂デスねー!!」

吹雪「…」

大井「…」

金剛「二人は好きなメニューなんデスかー!?」

吹雪「…」

大井「…」

大井(…どうしたら良いかもうわからない)

金剛「…」

金剛「どうして二人とも静かなんデス?」

吹雪「え…?」

大井「いや…」

金剛「ギスギスしてるといいマスか…何かを隠してるといいマスか…」

吹雪「…」

大井「…」

金剛「言いたいことがあるけど、言えないといいマスか…」

大井(…言わなきゃ)

大井(私は吹雪がいないとダメ…)

大井(吹雪にちゃんと謝って…鎮守府の皆さんにちゃんと謝って…)

大井(秘書艦として精一杯頑張らなきゃ…!)

大井「ふ、吹」

金剛「HAHAHAHA!!!どうやらバレてしまってるみたいデスねー!!」

大井「え?」

吹雪「?」

金剛「そうデス…ワタシは深海棲艦のスパイデース!!!」

大井「へぁ!?」

吹雪「えぇ!?」


金剛「バレちゃあしょうがないデス!!憎き艦娘ども!!地獄に落ちるデース!!」

大井「あの…金剛さん?」

吹雪「…どうしちゃったんですか?」

金剛「スキありデース!」ガシッ

吹雪「ひゃ!?」

金剛「ヘイ大井!…吹雪がどうなってもいいデスか?」

大井「いや…何してるんですか?」

金剛「そこを動くなデス…動くと吹雪をブチ殺すデス!!」

大井「え〜…」

金剛「さぁ吹雪!命乞いをするがいいデース!!」

吹雪「金剛さんの胸が…首筋に…」

金剛「大井!吹雪の遺言覚えとけデス!」

大井「ちょっと金剛さん…どうしたんですか」

金剛「あああ!動いちゃダメデス!吹雪が死んじゃいマスよー!?」

大井「もう…食堂行くんじゃないですか?」

金剛「あー!動きましたネ!吹雪が死んじゃうのに!」

吹雪「金剛さん…だから胸が…柔らかい…」

金剛(…なーんか、緊張感がないデス…)

大井「先に食堂行ってますよ」すたすた

金剛「また動いた!残念ならが吹雪には死んでもらうデス!!」

こちょこちょこちょこちょ

吹雪「ちょ!こ!こんご…あッ…!はは!あはははは!!」

吹雪「ダメですぅ!!ふひゃはははは!!あー!!!」

金剛「恨むなら大井を恨むデース、ほれほれ」

こちょこちょこちょこちょ

吹雪「だめッ!ほんとにッ!しんじゃひゆへほぁははははは!!」

大井「こ、金剛さん!苦しそうにしてるから…そろそろその辺で…」

金剛「止められるものならやってみろデース!!」

大井「一旦落ち着きましょうよ…」スッ

金剛「うわぁあ!?ヤラレタデース!!」

大井「え」

吹雪「はぁ…はぁ…死ぬかと思った…」

金剛「シット!大井と吹雪の愛のパワーの前では無力デシタか…」

金剛「ここは一時撤退デース!!!」どひゅん

大井「…」

吹雪「…」


陸奥「…金剛、なんだったの今の」

金剛「ワタシが悪役を演じることで、吊り橋効果を狙ったデス!」

陸奥「なんか色々間違ってる気がするけど…」

金剛「でもホラ、あの二人を見てみてくだサイ!」



吹雪「た、助けてくれて…ありがとうございます…」

大井「助けたというか…なんというか…」

吹雪「…」

大井「あの、吹雪…」

吹雪「はい…」

大井「ごめんなさい…私が未熟なばかりに…迷惑かけてしまって…」

吹雪「そ、それは!私の方がダメだから…大井さんに迷惑かけてばかりで…」

吹雪「本当にごめんなさい」

大井「私こそ…優しい吹雪をここまで怒らせちゃうなんて…」

吹雪「え?私は別に怒ってないですよ…」

大井「だって私のこと避けてたじゃない」

吹雪「大井さんに迷惑かけないために、なるべく視界に入らないように…」

大井「そうだったの…?私は吹雪に嫌われて避けられたのかと…」

吹雪「そんなことないです!私は大井さんのこと尊敬してますから!」

大井「ふ、吹雪…」



金剛「ほらぁ、ハッピーエンドデース!」

陸奥「私は金剛のこと尊敬するわ…」

>>13ではドックだったんで許してください


吹雪「…私、本当に大井さんのこと大好きですよ」

大井「は!?ちょ!アナタ急に何言って…!」

吹雪「へ、ヘンな意味じゃなくて…大井さん良い人だから、どんな事があっても大井さんのこと嫌いにはならないですよ!」

大井「もう…」

大井「私も吹雪のこと…好きかも…」

吹雪「本当ですか!!」

大井「勿論私の本命は北上さんよ!?そこ分かってる!?」

吹雪「もちろんですよ」

大井「吹雪のことは…私の信頼できる仲間というか…」

JK提督『よし艦これログイン!』

大井「家族…てきな…」

吹雪「私が大井さんの家族だなんて…恐れ多いです」

JK提督『今日も頑張るぞ!ね!大井さん!!』

大井「まぁこの鎮守府の皆さんが私の家族…って勝手に思っているのだけれど」

JK提督『大井さん今日も可愛いね!!』

吹雪「それ、素敵な考えだと思います!」

JK提督『大井さんやっぱり可愛いよなぁ…冬服セーラーめっちゃ可愛い』

大井「なんだか…言ってて照れくさくなってきたわ…」

JK提督『大井さんの茶髪…絶対良い匂いするんだろーな…』

吹雪「鎮守府みんなが家族かぁ…」

JK提督『ああああ〜、大井さんの髪の毛スンスンしたい〜』

大井「私…立派な秘書艦になれるかしら…」

JK提督『太もももめっちゃエロい!スベスベで気持ち良いんだろうなぁ』

吹雪「何言ってるんですか!もう立派な秘書艦ですよ!」

JK提督『黒ハイソにローファーってところがJKっぽくてイイ!めっちゃ友達になりたい!そしてベタベタ触りまくりたい!』

大井「私なんてまだまだよ…性格に難アリだし…」

JK提督『大井さんのことむぎゅーってしたい!絶対イイ匂いする!』

吹雪「そんなことないです!大井さんは素敵な方です!優しいし!」

JK提督『あー、大井さん好きすぎるんじゃ〜』

大井「うるっさいわねぇさっきから!!!!!」

吹雪「あはは…提督から愛されてるなんて羨ましいじゃないですか」


その後

大井「仕事も終わったし、気分転換に散歩でも…」

吹雪「あ!大井さん!お疲れ様です!」

大井「あら吹雪、今日もランニングだなんて精が出ますね」

吹雪「ご一緒にどうですか!」

大井「そうね…たまには」

ぼん!!

大井「いだッ」

吹雪「え」

敷波「やばっ!」

島風「ボールがまた大井っちゃんに当たっちゃった…」

睦月「デジャウ゛…」

大井「…吹雪!!」

吹雪「はい!」

大井「ドッジボールやるわよ…」

吹雪「え!?」

大井「私に二回もボールぶつけといて生きて返すわけにはいかないわ…」

暁「ひぃぃぃ」

島風「まさかの大井っちゃん参戦…」

大井「私にボールをぶつけたのは誰?」

敷波「島風…」

大井「よし、島風と反対のチームに入れてもらうわ」

睦月「お、なんか心強いです」

吹雪「私は…」

暁「こっちのチームに来て!人数合わせで…」

吹雪「え、島風ちゃんチーム…大井さんが敵かぁ…」


島風「なんか燃える展開!」

敷波「はい大井さん、ボールあげる」

大井「よぉし!いくわよ島風!!」びゅん

島風「おうっと!」がしっ

島風「流石巡洋艦…パワーがある…!」

島風「だけどボールの速さなら負けないよ!!」どびゅん

大井「よっと」がしっ

暁「し、島風ちゃんの豪速球を簡単にキャッチした…!?」

吹雪「大井さん運動神経抜群ですね…」

大井「私も本気出そうかしら!そりゃ!!」どびゅん

大井「あっ!?コントロールが…!」

島風「どこ投げてるの」

ガシャァァァン

吹雪「あーーー!!」

大井「あああああ!?」

島風「あーあ…」

睦月「窓ガラス割っちゃった…」

敷波「そーいえば島風も前にガラス割ってたよね」

島風「うん、大井っちゃんにめちゃめちゃ怒られた」

暁「大井さんがガラス割ったら誰に怒られるの…?」

吹雪「…」

大井「…こ、こうならないように、皆さんも気をつけるのよ?」

島風「え?」

大井「さぁ、私はお片づけしないと…」そそくさ

島風「…なんかズルくな〜い?私が割ったときは散々怒られて反省文書かされたのに」

島風「大井っちゃんが割ったら『みんな気をつけてね』で終わり?」

大井「いや…」

島風「ここは陸奥さんに言ったほうがいいかなぁ」

敷波「いや、球磨さんのほうが…」

大井「ゆ…許してください…」

島風「だぁーめ!ズルい!!」

吹雪「大井さん、諦めましょう」

大井「ふ、吹雪は私の味方でしょ…?」

吹雪「今は敵ですね」


陸奥「…仲良くやれてるじゃない」じーっ

球磨「はぁ…安心クマ…」

五十鈴「まったく…心配かけさせて」

陸奥「さて、ガラスも割ったことだし、大井を叱りに行くわ」

球磨「球磨も叱るクマ〜」

五十鈴「私はここから大井が泣いて詫びるのを見てるわ」


JK提督『おー』

千代田「やったー!改装してもらって甲になったー!」

大井「おめでとうございます〜」ぱちぱち

千代田「…」

大井「…」ニコニコ

千代田「なに?大井さん」

大井「いやあの…甲標的…いいなぁと思いまして…」

千代田「これ千代田のだよ」

大井「おっしゃる通りです!…でも二つ持ってるんで一つ恵んでもらえないかと…」

大井「そしたら私、開幕魚雷で雷巡の力を引き出すことができまして…」

千代田「千歳お姉と交換ならいいよ」

大井「ち…来てくれるかなぁ…千歳さん…」

陸奥「千代田、提督からの指示よ、甲標的を一つ大井に渡しなさい」

千代田「ぶー」

大井「やったぁ!ありがとうございます!」

千代田「じゃあ千歳お姉がこの鎮守府に来てくれるように大井さんも祈ってよ」

大井「あ、はい」

千代田「千歳お姉ー来てよー」

大井「千歳お姉ー来てよー」

大井「…あ、北上さんが来てくれるよう一緒に祈ってくれますか?」

千代田「別にいいけど」

大井「北上さぁーん、来てくださぁーい」

千代田「北上さぁーん、来てくださぁーい」

利根「筑摩が来るように祈ってくれ」

大井「いいですよ」

利根「ちくまー」

千代田「ちくまー」

大井「ちくまー」

陸奥「何してるの…あなたたち…」


龍驤「制空権確保したでー」

大井「開幕魚雷!とりゃ!」ぼしゅ

ずどーん

吹雪「スゴイ!敵重巡を一撃で沈めた!」

JK提督『大井さんすげー!!』

金剛「なんというPower…」

陸奥「私たちも負けてられないわね!」



大井「私が今回のMVPです!」ドヤァ

利根「すごいのー」

島風「やるじゃん」

那珂「那珂ちゃんも開幕魚雷してみたーい」

大井「これが重雷装巡洋艦の本当の力よ!!」

大井(秘書艦としての仕事もいい調子だし、艦隊の皆さんとも打ち解けてきてるし、旗艦として活躍してるし)

大井(最近いいことばっかり!)

大井(…これで北上さんが来てくれればパーフェクトなのだけれど…)

JK提督『大井さん良くやった!頑張った大井さんの脇の匂い嗅ぎたい!』

JK提督『やっぱり海の匂いがするんかね』

大井「あと提督が替われば言うことないんですけどねぇ!」

吹雪「まぁまぁ…」


学校

友人1「今は空母の時代ね」

JK提督「え?」

友人2「空母だよ空母」

JK提督「いやぁ、重雷装巡洋艦の時代でしょ」

友人1「いーや、このご時世、制空権が大事なのよ」

友人2「敵の空母もだんだん強くなっていくからね、コッチも空母を強化しないと」

JK提督「へぇ」

友人1「アンタの主力空母って誰?」

JK提督「龍驤ちゃん」

友人2「軽空母じゃん…正規空母いないの?」

JK提督「いなーい」

友人1「まぁこの子には龍驤がお似合いじゃない?」

JK提督「なんで?」

友人2「あー、貧乳同士ってこと」

JK提督「龍驤ちゃんも貧乳なの?」

友人1「二次創作とかで貧乳キャラ扱いされてるよ」

JK提督「へー、親近感湧く」

友人2「艦これ好きなら二次創作物もチェックしてみると面白いかも」


帰宅

JK提督「よーし、今日も艦これ頑張るぞー」

JK提督「とりあえず遠征出して資材を稼がなきゃ…」

JK提督「…てかいつになったら川内ちゃん出るの…第三艦隊使えないじゃん」

JK提督「まぁ、そのうち来てくれるでしょう」

JK提督「…艦これの二次創作かぁ、見てみよーっと」

JK提督「Pixivとかで見れるかな?」

JK提督「…おぉ、みんな絵上手いな…」

JK提督「どれどれ」

JK提督「あ、ホントだ、龍驤ちゃん貧乳扱いされてる」

JK提督「仲間だ」

JK提督「…ふーん、赤城さんは大食いキャラなんだ、赤城さんまだ持ってないけど」

JK提督「天竜ちゃんはオラオラしてる割には小さい子の子守が得意…」

JK提督「那珂ちゃんは解体ネタが流行ってるんだ」

JK提督「へー、結構面白い」




大井「提督はさっきからなんの話をしてるんですか」

吹雪「どうやら画像サイトを見てるみたいですけど…」

龍驤「司令官は貧乳なんか、親近感湧くなぁ」

JK提督『お、大井さんの可愛い画像もいっぱいある』

陸奥「提督は本当に大井が好きなのね」

大井「勘弁して欲しいです」

JK提督『大井さんは北上さんのことが大好きなのか…』

大井「ええそうよ!アホな提督なんかより北上さんのほうが大大大好きです!」

JK提督『大井さんと北上さんがラブラブしてる絵がいっぱい…』

大井「私も早く北上さんとラブラブしたいですぅ〜」くねくね

吹雪「…」

JK提督『大井さんは北上さんが好きすぎて、クレイジーサイコレズと呼ばれているのか…』

大井「は、はぁ!?」

龍驤「ひっどい呼び名やな」

JK提督『そんな大井さんも大好きだけどね〜』

大井「なんで私はこんなアホにここまで好かれなくちゃならないのよぉ…」

吹雪「司令官は大井さん目当てで艦これを始めたんですよ?」

大井「最悪」

吹雪「ということは司令官が大井さんを好きにならなければ、艦これをやらなかったってことですよね」

陸奥「そうかもね」

吹雪「司令官が大井さんを好きになったおかげで、この鎮守府が存在して、みんなで楽しく過ごせてるってことですよね!」

大井「…」

大井「まぁ…そこは…提督に感謝しなきゃだけど…」

龍驤「実は大井も司令官のこと気になってるんとちゃうか?」

大井「ありえない!断じて!!」


JK提督『とりあえず友達が空母の時代とか言ってたし、空母レシピやってみよう』

龍驤「お、空母を建造するみたいやで」

千代田「千代田も空母になってから大活躍だし、やっぱり空母って重要だよねー」

JK提督『それ、建造!』

04:20:00

JK提督『おお!?なんか良さそう!』

大井「アホのくせに建造運はすごく良いわね…」

JK提督『バーナーで焼くぜい』

加賀「航空母艦加賀です、あなたが提督なの?それなりに期待はしているわ」ぺかーん

JK提督『でたー!!この子も知ってる!!クールビューティ加賀さん!!』

龍驤「ほぁぁ…正規空母やで…」

大井「は、初めまして加賀さん」

加賀「…」

大井「加賀さん…?」

加賀「赤城さんは?」

大井「へ?」

加賀「赤城さんはどこかしら」

大井「赤城さんはまだこの鎮守府にはいないですけど…」

加賀「…赤城さんがいないなんて、この鎮守府には何も期待できないわね」

大井「…来て早々赤城さん赤城さんって…何よあの態度」ヒソヒソ

吹雪「人のこと言えないですよ」


龍驤「空母寮案内するでー」

千代田「行こっ、加賀さん」

加賀「…ここは軽空母しかいないんですか」



空母寮

龍驤「ここが加賀の部屋やで!綺麗やろ!」

千代田「いいなぁ正規空母は…部屋が大きめで」

加賀「私はあなたたちとは違いますからね」

加賀「軽空母と一緒にしないでください」

龍驤「なーんか、やな感じやな」ヒソヒソ

千代田「性格悪いよね」ヒソヒソ

加賀「はぁ…赤城さん…」



秘書艦室

大井「え?加賀さんですか?」

龍驤「なんか加賀のヤツ、自分が唯一の正規空母だからって高飛車になってるんや」

千代田「軽空母と一緒にするなー、とか言ってくるし」

大井「加賀さん…性格に難ありですね…」

陸奥「まぁ大井よりはマシじゃない?」

吹雪「大井さんよりは全然問題ないと思います」

龍驤「せやな、大井に比べりゃ可愛いもんやで」

千代田「大井さんは加賀さんの何百倍も荒れてたからねー」

大井「…」


戦闘終了

加賀「こんなもんかしら」

龍驤「ぐぐぐ…悔しいけど正規空母には敵わんわ…」

陸奥「大活躍ね」

大井「これが…航空戦力…」

加賀「私がMVPですか」

加賀「良い作戦指揮でした、こんな艦隊ならまた一緒に出撃したいものです」

JK提督『おおー!加賀さんすげー強い!』

加賀「提督に褒めていただきました、さすがに気分が高揚します」

島風「提督のことも敬ってるみたいだし、大井っちゃんより全然良い人じゃん」

大井「…」

吹雪「そ、そろそろ大井さんいじめるのやめましょうか…」



秘書艦室

大井「加賀さん、孤立してるみたいですね」

陸奥「孤立というか…誰とも接したくないみたい」

吹雪「このままではいけません!早く打ち解けてもらわないと!」

龍驤「でもなー、話しかけても突っぱねてくんねん、愛想のかけらもないヤツやで」

大井「こうなったら…私のことを助けてくれたあの方に…!」

金剛「ヘーイ!!金剛デース!!」どばん

吹雪「うわあびっくりした!!」

金剛「ワタシが加賀サンの心を開いてみせるデース!!」

大井「お願いします!!」


加賀(弓道場に行って練習でもしましょう)すたすた


弓道場

加賀「さて…準備を…」

ゴソゴソ

加賀「…金剛さん、こんなところで何をしているのかしら」

金剛「ひ、ヒェー!スパイ活動を見られてしまったネ!!」

加賀「スパイ?」

金剛「ばれちゃあしょうがないネ!ワタシは実は深海棲艦のスパイだったのデス!!」

加賀「…」


大井「またスパイネタですか金剛さん…」じーっ

龍驤「加賀もポカンとしとるで」


加賀「…深海棲艦のスパイ活動…見逃すわけにはいきませんね」

大井(まさかのノってきた!?)

加賀「生け捕りといきましょうか」

金剛「Shit!こうなったら…!」

龍驤「なんか金剛がこっちに来たで…」

金剛「RJ!ちょっとこっち来るデース!」グイッ

龍驤「え!?ちょ!なんなんや!」


金剛「HAHAHA!!そこを動くなデス!RJがどうなってもいいデスか!?」

龍驤「ウチ人質かいな」

加賀「汚い真似を…」

金剛「さぁRJ!命乞いをするがいいデス!」

龍驤「えー…」

金剛「加賀サンと仲良くなるチャンスデス!真面目にやってくだサイ!」ヒソヒソ

龍驤(怒られた…)

龍驤「た、助けてくれ加賀ー!ウチまだ死にたくないでー!!」

加賀「絶対に助けます、龍驤は私の大切な仲間なんですから」

龍驤「え?…なんや、いきなりそんなこと言われたら照れるやん…」

大井(あら、加賀さんは意外と…)

金剛「こ、これが友情Powerデスか…」

加賀「どうしたら龍驤を解放してくれるんですか」

金剛「そうデスねー…」

金剛「ハッ!丁度いいことにココは弓道場!」

金剛「弓道でワタシに勝ったら龍驤を解放してやるデース!!」

龍驤「えぇええ!?それ金剛に勝ち目ないやろ!!」

加賀「わかりました、手加減はしません」

大井(よく分からない展開に…)


金剛「弓はどうやって持つデスかー?」

加賀「危険ですからまず胸当てをつけてください、私のを貸します」

金剛「オウフ、胸が苦しいデース…」

龍驤「…」

加賀「それでこう持って…弦に引っ掛けて…」


金剛「それっ!」びよーん

金剛「Wow!!とんだー!!」

加賀「なかなかセンスありますね」

金剛「でも的まで届いてないデース…」

加賀「次のステップに行きましょう、金剛さんならできますよ」

金剛「加賀サンは優しいネー」

龍驤「なんか蚊帳の外やな」

大井「龍驤さんもできるんですか?弓道」

龍驤「ウチは発艦に弓使わないからできないわ…」


秘書艦室

吹雪「どうでした?」

龍驤「加賀は意外とノリがいいヤツやったで」

大井「今、金剛さんに弓道を教えてます」

陸奥「すごいわね金剛…、誰とでも仲良くなれるのね」

龍驤「なんや大井、嬉しそうな顔して」

大井「え?いや、…なんか毎日が楽しくて」

陸奥「うふふ、良いことね」

JK提督『よし!資材がたまった!そろそろ出撃するかな!』

JK提督『それにしても大井さん可愛いなぁ、大井さんの太ももに挟まれて5時間昼寝したい』

大井「…」

吹雪「あぁっ!大井さんの嬉しそうな顔が恐い顔に…!」


加賀「艦載機、発艦です」

龍驤「制空権とったるで!!」

大井「お願いします!」


加賀「制空権確保しました」

龍驤「敵駆逐、輸送艦撃沈やで!!」

大井「よし!私の魚雷をくらいなさい!!」

どーん

島風「敵空母大破!大井っちゃんすごい!」

陸奥「よぉし、私も頑張っちゃうわよ〜」

五十鈴「私も負けてられないわ!!」


大井「ボス撃破です!!」

龍驤「楽勝やな〜」

JK提督『あたしの艦隊最強じゃん!みんな強くなったな〜』

加賀「提督も喜んでいるわ」

JK提督『やっぱり大井さん可愛くてカッコよくて強くて…ますます好きになっちゃう!』

大井「弱くなりたい」

陸奥「そんなこと言わないの」

JK提督『頑張った大井さんを抱きしめて迎え入れたい!!』

陸奥「提督にそんなこと言ってもらえるなんて羨ましいことよ?」

JK提督『汗まみれになった大井さんの身体を舐めとってあげたい』

大井「陸奥さんは提督に身体中舐められたいんですか!?」

陸奥「それは遠慮したいわ…」

JK提督『むっちゃんも可愛いよなー』

陸奥「え?」

JK提督『加賀ちゃんも龍驤ちゃんも五十鈴ちゃんも島風ちゃんもみんな可愛い〜』

JK提督『頭ナデナデしてあげたいなー』

JK提督『…ゲームキャラにこういうこと言うのって、やっぱりおかしいかな?』

大井「…ちゃんと聞こえてますよ、提督」


学校

友人1「はぁ…」

JK提督「どしたの?」

友人1「瑞鶴が出てこない…」

JK提督「ズイカク?」

友人2「レア空母だよ、なかなか可愛いんだよね」

JK提督「へー、あたしも欲しいな」

友人1「五航戦ってやつ」

JK提督「あぁ、加賀ちゃんが一緒にしないでって言ってるやつか!」

友人2「そうそう」


帰宅

JK提督「今日もテキトーに建造してみよう」

JK提督「空母が強いし、また空母レシピでやってみるか」



瑞鶴「翔鶴型航空母艦二番艦、妹の瑞鶴です、幸運の空母ですって?(以下略)」ぺかーん

JK提督『おああ!?でたぁ!』

瑞鶴「提督さん!宜しくお願い致します!」

大井「初めまして、瑞鶴さん」

龍驤「出た、五航戦やで…」

吹雪「どうしたんですか?」

龍驤「加賀は五航戦のこと見下してるんや…」

吹雪「そう言えば五航戦と一緒にしないでって言ってますね…」

JK提督『なんか加賀ちゃんと瑞鶴ちゃんって仲悪いみたいだけど、ゲームのシステム的には関係ないっしょ!』

大井「え…ありまくりなんですけど…」

龍驤「ここはウチが空母寮を案内したる、加賀になるべく会わせんようにな…」

吹雪「お願いします…」


加賀「新しい正規空母が造られたみたいね」

大井「あ゛!加賀さん…」

加賀「五航戦…なんで赤城さんより先に五航戦がこんなところに」

龍驤「うわー…最悪やで…」

瑞鶴「どうも加賀さん、翔鶴姉はいませんか?」

加賀「いないわ、あなたがこの鎮守府二番目の正規空母だもの」

瑞鶴「なんだぁ…まだ翔鶴姉いないのかぁ…」

JK提督『加賀ちゃんと瑞鶴ちゃんがいれば航空面は最強だね!』

加賀「…赤城さんより先に五航戦と組むなんて…屈辱だわ」

龍驤「ま、まぁまぁ」

瑞鶴「私、提督さんに期待されてる…!」

瑞鶴「加賀さん…いや、加賀センパイ!宜しくお願い致します!!」

加賀「せ、センパイ…?」

瑞鶴「え?ダメですか?センパイって言うの」

加賀「センパイ…加賀センパイ…」ぶつぶつ

龍驤「…ど、どうしたんや」

加賀「…コホン」

加賀「私のことをセンパイと呼ぶの、認めてあげましょう」

瑞鶴「ありがとうございます!加賀センパイ」

加賀「ふふ」

加賀「空母寮を案内してあげるわ、ついてきなさい」

瑞鶴「はい!センパイ!」

龍驤「…あの加賀が笑ったで…」

吹雪「あの二人は仲が悪いんじゃ…」

大井「良いことじゃないですか」


数日後

川内『川内参上!夜戦なら任せておいて!』

JK提督「でたーーーーーーー!!!!!!!」ガタンッ

JK提督「やったぁやったぁやっと出た!!」

JK提督「川内ちゃんキタコレぇぇぇぇ!!!」

母<うるさい!!アンタ今何時だと思ってんのよ!」

JK提督「ご、ごめんなさ〜い」

JK提督「…」

JK提督「よっしゃ!よっしゃ!よっしゃ!」

JK提督「よぉーーーーし…」

JK提督「これでやっと第三艦隊が使える…」

JK提督「遠征もたくさん行ける!」

JK提督「長かった…ここまで長かった…」

JK提督「…ちなみに第四艦隊が使えるようになるには…?」

JK提督「金剛型を全艦集める…?」

JK提督「もう集まってるじゃん!!やったぁ!!第四艦隊も使えるようになるぞー!!」

母<だからアンタうるさいって言ってるでしょうが!!」


ある日、食堂

龍驤「いやー今日も頑張った頑張った!」

千代田「正規空母ばかり活躍して悔しかったけど、提督はちゃんと千代田たちにも活躍の場をくれるから良いよね〜」

龍驤「ウチは良い司令官やと思うんやけどなぁ…なんで大井は嫌ってるんやろな」

千代田「変態だからでしょ」

龍驤「せやな」

龍驤「…お、千代田見てみ!あっちの席に加賀と瑞鶴が座ってるで!」

千代田「なに話してるんだろ、盗み聞きしちゃおっか」

龍驤「仲良く一つのパフェをつつき合っちゃって…不仲説はなんやったんや」


加賀「…瑞鶴、相談があるの」

瑞鶴「んー?なんですかセンパイ」

加賀「その、センパイっていうの、やっぱりやめてくれないかしら」

瑞鶴「え?嫌だったんですか…?」

加賀「そうじゃないの、そうじゃないんだけど…」

加賀「私はあなたともっと親密になりたい…」

瑞鶴「私はすでに親密だと思ってますけど…」

加賀「もっと!更によ!」

瑞鶴「は、はぁ…」


加賀「というわけで、今日からセンパイ禁止、私のことは『加賀』と呼びなさい」

瑞鶴「ええ!?呼び捨てなんてできませんよ…」

加賀「敬語も禁止」

瑞鶴「えー」

加賀「私はあなたと先輩後輩の関係じゃなくて、親友になりたい…そう思ってます」

瑞鶴「親友…ですか」

加賀「なってくれますか?私の親友に」

瑞鶴「い、いいんですか?呼び捨て…」

加賀「私はそれを望んでいるのよ」

瑞鶴「じゃ、じゃあ…加賀…」

加賀「ふふ」

瑞鶴「う、うわー!これ恥ずかしいですよ!」

加賀「敬語も禁止」

瑞鶴「無理ですよ加賀センパイ!」

加賀「約束守ってくれないのなら、パフェは私が一人で食べきるわ」ばくばく

瑞鶴「ちょ!割り勘で買ったのに!」

瑞鶴「か、加賀!私も食べさせて!!」

加賀「よろしい」

加賀「はい、あーん」

瑞鶴「へ?」

加賀「あーん」

瑞鶴「あ、あーん…」ぱくり

加賀「ふふ、これで私たちは親友ね」

瑞鶴「むぐむぐ…」かぁぁ


龍驤「な、なんやあれ…千代田!見たかあれ!ラブコメの波動を感じるで!!」

千代田「気持ち悪いくらい仲良いね…」

龍驤「これが…瑞加賀…!」

千代田「龍驤ちゃん、あーゆーのが好きなんだ」


そして月日が経つにつれ…

利根「ちくまー!会いたかったぞー!」

筑摩「利根姉さん、私もですよ」

千代田「千歳お姉ー!!!」

千歳「千代田!会いたかったわ!」

加賀「あ、赤城さん…!」

赤城「こんにちは加賀さん、この鎮守府でも宜しくお願いしますね」

瑞鶴「翔鶴姉!待ってたよー!」

翔鶴「瑞鶴ったら…会えて嬉しいわ」


吹雪「すごい!感動の再会ラッシュ!」

五十鈴「提督は運が良いんだか悪いんだか…」

吹雪「そうですね…」


球磨「コタツあったかクマァ」

多摩「もう二度とコタツから出たくないニャ」

木曾「多摩姉足伸ばすな、俺の脚蹴ってるんだよ」

大井「…」

木曾「ショボくれんなよ大井姉、ミカンやるから」

大井「スッパイからいらない」

多摩「北上もそのうち来てくれるニャ」

大井「全然来てくれないじゃないですかぁ」

球磨「艦これは運ゲーだから仕方ないクマ」

大井「もう…ウチのアホ提督は本当に運が悪いんだから…」

球磨「いや、提督は運が良いクマ、レア艦をどんどん建造してるクマ」

多摩「運が悪いのは大井ニャ」

大井「はぁ〜…」

木曾「いいだろ、お前には愛しの提督がいるんだから」

大井「本当にヤメテ」


秘書艦室前

大井「はぁ…なんで北上さんだけ来てくれないのよ…」

大井「さすがに…寂しい…」

大井「ん?手紙が届いてる」

大井「妖精さんからメンテナンスの通達」

大井「またメンテナンスがあるのね、新システムとかあるのかしら」

大井「…」

大井「ん」

大井「んんんん〜!?」

大井「な!なによこれぇぇええ!?」


大井「吹雪ぃ!陸奥さぁぁぁん!!」

吹雪「お、大井さんがすごい勢いで走ってきましたよ…」

陸奥「どうしたのよ、そんなに慌てちゃって」

大井「これ!これぇぇ!」

吹雪「なんですか?メンテナンスの通達?」

陸奥「なにか重大なことでも載ってるの?」

吹雪「えーと…『艦娘からのチョコをお贈りします』」

陸奥「バレンタインだものね、そんなに提督にチョコをあげるのが嫌なの?」

大井「違います違います!その下に書いてあるヤツです!!」

吹雪「なになに…『ケッコンカッコカリシステム実装』…け、ケッコン!?」

陸奥「『練度が最大値に達した艦娘とのケッコンカッコカリ可能なシステムを新規に実装します』って…提督とケッコンできちゃうってこと?」

大井「ということは私はあのアホ提督とケッコンさせられるってことじゃないですかぁぁぁ!!!」

大井「いやだあ!こんな屈辱的なことは他にはありませんヨォお!!」

吹雪「でもカッコカリじゃないですか!仮ですよ仮!」

大井「仮だろうがなんだろうが、書類一式にサインさせられて指輪をはめろって書いてあるでしょ!!」

吹雪「ま、まぁ…」

大井「しかもコッチも見てくださいよ!」バサッ

陸奥「ご、極秘文書?」

大井「この中には提督とケッコンするときに話す全艦娘分のセリフが書いてあるんですよ…」

大井「私のセリフなんて…」ぺらぺら

大井「いやぁぁあ!提督にこんなセリフ吐くならゲロ吐いた方がマシですぅぅぅぅ!!」

吹雪「わ、私のセリフはどんなですか?」

大井「ダメ!極秘文書だから見せないわよ!提督とケッコンするときに覚えなさいな!」

吹雪「き、気になります…」

大井「はぁ…あのアホとケッコン…轟沈したほうがマシだわ…」

陸奥「んもう、そーゆーこと言わないの」


とある海域攻略中…

金剛「バーニング…ラァァァブ!!」

どかーん

金剛(シット!空母狙ったハズが駆逐艦に…提督ごめんネー…)

JK提督「いいよいいよ金剛ちゃん!弱いヤツから片付けてこー!」

金剛(テートク…)

どかーん

龍驤「あっかーん!ちょっちピンチすぎやー!」

龍驤(中破してもうた…ウチ、攻撃できない置物や…司令官スマン!!)

JK提督「よく中破で持ちこたえてくれた龍驤ちゃん!次のマスの制空権は頼んだよ!」

龍驤(し、司令官…おおきに!)

どかーん

吹雪「そんな!だめですぅ!!」

吹雪(また私が大破…撤退…いつも艦隊に迷惑かけてばかり…司令官ごめんなさい…)

JK提督「ドンマイドンマイ吹雪ちゃん!また攻略しに来よう!すぐに入渠させてあげるからね!」

吹雪(司令官…!…この吹雪、司令官に一生ついて行きます!!!)



大井「吹雪!大丈夫!?」

吹雪「は、はい…」

大井「提督から入渠の指示が来てるわ、早くお風呂に入ってらっしゃい!」



ドック

龍驤「ウチ、治ったし先にあがってるで」

吹雪「あ、お疲れ様でーす」

吹雪「はぁぁ〜…」

吹雪「司令官なぁ…スゴく良い人なんだけどヘンタイ発言がなぁ…」

吹雪「ヘンタイ発言さえなければ大井さんも司令官のこと好きになると思うんだけど…」

妖精さん「お久しぶりです」

吹雪「わ!…一番最初の妖精さん!?」

妖精さん「はい」

妖精さん「艦これ、楽しんでますか?」

吹雪「いろいろ大変ですけどスゴく楽しいです!!」

妖精さん「そんなあなたに朗報です」

吹雪「朗報?」

妖精さん「今、こんなキャンペーンをやってるんですけど…」


学校

友人1「次のメンテの情報見た?」

友人2「みたみた、まさかケッコンできるとは…」

JK提督「結婚?なんの話?」

友人1「次のメンテで艦娘とケッコンできるようになるんよ」

JK提督「艦娘と結婚?」

JK提督「…」

JK提督「大井さんと結婚する!絶対に大井さんと結婚する!!」

「え?…結婚?」

「大井って誰だよ」

「彼氏いたのか…マジか…」

友人2「アンタ…声デカイのよ…」


帰宅

JK提督『よっしゃー!大井さんと結婚するために頑張るぞー!!』

大井「いやあああああ!!!」

陸奥「そんな声出さないの」

大井「だって無理矢理ケッコンさせられるんですよ!?」

陸奥「ケッコンったってあくまでもゲームのシステムだし、実際に結婚式あげるわけじゃないでしょう!」

大井「でも、提督のことキライですもん…キライな人とはケッコンしたくないですもん」

JK提督『ケッコンするには練度を最大に…』

JK提督『レベル99にしなきゃいけないのか、大変』

陸奥「ほら、ケッコンするということは鎮守府最強の艦娘になれるということよ」

大井「…」

JK提督『ケッコンすると練度の最大値が150まで増える…』

JK提督『レベル150!?ポケモンより強いじゃん!!』

陸奥「ほら、ケッコンするとポケモンより強くなれるわよ」

大井「なんですか、ポケモンって」

陸奥「知らない」

JK提督『ケッコンすると消費資材が減る…』

JK提督『燃費が良くなるってことか…』

JK提督『…それならもともと燃費が良い駆逐艦や軽巡より戦艦とかとケッコンしたほうが、資材に優しいってことか…』

JK提督『…むっちゃんとケッコンしたほうが良いのかなぁ』

陸奥「え!?」

大井「え!?」

JK提督『…いやいや!あたしは大井さん一筋!浮気は絶対しないよ!』

陸奥「び、びっくりした…」

大井「…」ほっ

陸奥「ん?今、安心したよね?」

大井「いや!別に安心なんかしてないですけど!」

大井「いやだなー提督とケッコンするの!」

陸奥「ケッコンしたら良いことばっかりじゃない」

陸奥「強くなれるし、燃費も良くなるし」

陸奥「別に提督と二人暮らしを迫られるわけじゃないし」

陸奥「というか、ゲームの世界と現実の世界の間には壁があるんだから」

陸奥「大井が提督に会いたいって思っても会えないわよ」

大井「…そうですけど」

>陸奥「ほら、ケッコンするとポケモンより強くなれるわよ」
>大井「なんですか、ポケモンって」
>陸奥「知らない」

よくわからないでポケモン比較対象にしちゃうむっちゃんかわいい(確信)


大井「聞いてよ吹雪!」

吹雪「は、はい」

大井「陸奥さんったら、提督とケッコンしたほうが良いって言ってくるのよ?」

大井「私は嫌なのに!」

大井「陸奥さんは私の味方だと思ってたのに!」

吹雪「は、はぁ…」

大井「吹雪はどう思う?」

吹雪「決めるのは司令官ですから」

吹雪「司令官が大井さんとケッコンするって言ったら、それが決定事項です」

吹雪「私たちは司令官の言うことには逆らえませんから」

大井「…」

大井「でもケッコンって…お互いが好きにならないと…その後うまくいかなそうだし…リコンとかなったら嫌じゃない…」

吹雪「リコンカッコカリなんてないから大丈夫です」

吹雪「というか、ゲーム上のシステムの話ですから!司令官と会える訳でもないのに、ケッコン生活がどうとか関係ないじゃないですか!」

大井「そうだけど…」


吹雪「大井さんは司令官のことどう思ってるんですか?」

大井「変態糞提督」

吹雪「じゃあ、司令官から変態発言を取ったら?」

大井「…まぁ、イイ提督だと思いますけど」

吹雪「どんな風にですか?」

大井「…なんというか、艦娘想いというか…、優しいですし」

吹雪「少し前に妖精さんと話したんですけど」

吹雪「艦これは運ゲーですから、なかなか上手くいかなくて艦娘に暴言吐く司令官は少なくないみたいです」

吹雪「でもウチの司令官は、私たちがどんなに攻撃を外そうと、どんなに大破しようと」

吹雪「あたたかい言葉をかけてくれるじゃないですか」

吹雪「妖精さん曰く、そういう司令官はなかなかいないと言ってましたね」

大井「…」

大井「…ふーん」

吹雪「…あの」

大井「なんですか?」

吹雪「もし…もし、司令官に会えるとしたら…」

吹雪「…会ってみたいですか?」

大井「…会えるとしたら?」

大井「会いたくないわよ!犯されるかもしれないじゃない!」

吹雪「し、司令官はそんなことしないとは思いますけど…」

大井「提督に『裸で抱き合って一晩過ごしたい』って言われてみなさいよ、恐ろしいったらありゃしない…」

吹雪「あはは…」

大井「…何でそんなこと聞いたの?」

吹雪「いや!…例えばの話ですよ…」


少し前

妖精さん「そんなあなたに朗報です」

吹雪「朗報?」

妖精さん「今、こんなキャンペーンをやっているんですけど…」


吹雪「…えぇ!?現実の世界に行けるんですかぁ!?」

妖精さん「そう、ケッコンした艦娘は現実の世界に行って、提督に会うことができます」

吹雪「そんなことができるんですか…?」

妖精さん「できます、私は妖精ですから」

吹雪「なんでそんなことが…」

妖精さん「せっかくケッコンしたなら、ケッコン相手と楽しく過ごしたいじゃないですか」

吹雪「まぁ…そうですけど」

妖精さん「提督と艦娘がお互いに信頼しあって、会いたいという気持ちが強い鎮守府に、この話を持ちかけて回っています」

妖精さん「あなたたちの提督はとてもイイ方です、変態ですけど」

吹雪「すべての鎮守府じゃないんですか?」

妖精さん「今は試験的に行っています」

妖精さん「提督と艦娘が信頼しあってる鎮守府に限り、キャンペーンに応募することができます」

妖精さん「そして抽選に当たると、実際に提督に会いに行けるシステムがアップデートされます」


吹雪「なんでまだ試験段階なんですか?」

妖精さん「考えたくないんですが、もしかしたら艦娘に性的暴行を加える提督が現れるかもしれません」

妖精さん「艦娘を守るためにも、信頼してる鎮守府に限り、キャンペーンに応募できます」

吹雪「…なるほど」

妖精さん「あなたの提督は変態ですけど、艦娘が嫌がることを無理矢理するとは思えません」

妖精さん「このキャンペーンに相応しいと私は思ってますよ」

吹雪「私もそう思いますけど…」

妖精さん「どうです?応募してみます?…でも当たるとは限りませんよ?」

吹雪「…」

妖精さん「やるだけやってみては?倍率はかなり高いです…当たればいいや、くらいの気持ちでいいと思います」

吹雪「じゃあ…応募します」

妖精さん「はい、わかりました」

吹雪「あの!これを応募したことは大井さんには黙っててもらえませんか!?」

妖精さん「大丈夫ですよ、この話は提督と一番付き合いが長い初期艦の方にしか持ちかけませんから」

吹雪「そうですか…」



吹雪(大井さんも心の中では司令官に会いたいって思ってるのかな)

大井「どうしたの?急に黙っちゃって」

吹雪「あ、いえ、考え事を…」

吹雪(…当たるわけないよね)

>妖精さん「提督と艦娘がお互いに信頼しあって、会いたいという気持ちが強い鎮守府に、この話を持ちかけて回っています」


これ、春雨には皮肉な結果だよなあ。春雨は純粋に会おうと思ってんだろうけど

JK提督が嫁(大井)に会えたのは吹雪のお陰
JK提督が酔っ払い(大井)に処女膜破られたのは吹雪が遠因


世の中上手くいかないね

>>211
>>210の挙げた春雨のとこと比べりゃかなりマシよ

それに酔わせたのは破られた本人だから流石に吹雪に持っていくのは酷じゃね、遠因にしても遠すぎるわ


食堂

大井「…皆さん、私が提督とケッコンするのに賛成ですか」

島風「おう」

五十鈴「変態同士お似合いよ」

利根「ケッコンしろー」

龍驤「強くなれるんやろ?ええやん」

金剛「ケッコンなんて羨ましいデース」

加賀「女性の憧れよ」

瑞鶴「花嫁姿とか素敵じゃない」

大井「ぐぬぬ…」

陸奥「大丈夫、みんなで祝ってあげるから」

大井「そういう問題じゃ…」

吹雪(当選の結果…いつ来るんだろ)

JK提督『よし!今からデイリー任務消化するぞ!』

大井「うわ来たよ」

JK提督『大井さんは今日もめちゃかわ!!』

JK提督『大井さんのお腹に顔を押し付けてペロペロ舐めたい!』

大井「ねぇ、私こんなのとケッコンさせられるのよ?」

五十鈴「実際にペロペロされるわけじゃないんだからいいじゃないのよ」

JK提督『よし、まずは建造だ!』

大井「はぁ…工廠行かないと…」

吹雪「私ついて行きます」

JK提督『そういえば、大井さんは北上さんと一番仲良しなんだよね』

大井「へ?あ、そうです!」

JK提督『まだウチの鎮守府に北上さんいないよなぁ…』

大井「そうですよ!いつになったら連れて来てくれるんですか!」

JK提督『北上さん来たら、大井さん喜んでくれるかな』

大井「そりゃもう大喜びですよ!!」

JK提督『よし!頑張って北上さんを建造しよう!』

大井「ありがとうございます!!」

龍驤「何コレ、会話できてんの?」

加賀「こっちの声は提督には聞こえないはずだけれども」

島風「気が合うんでしょ、お似合いのバカップルだぁ」


工廠

JK提督『さて、軽巡レシピっと…』カチカチ

陸奥「そんな簡単に北上が出るかしら…」

吹雪「でも司令官の建造運はなかなかですよ」

吹雪「戦艦が欲しいって言って、陸奥さん金剛さんを一発で当ててますし」

吹雪「加賀さん瑞鶴さんも一発ですからね」

JK提督『頼む北上さん来てー』

大井「お願いします北上さん来てください」

カチッ

01:00:00

金剛「One hour」

瑞鶴「軽巡ね」

加賀「古鷹型か青葉型かもしれないわ」

利根「でも軽巡もたくさんいるからのう」

JK提督『よし、バーナーで燃やそう』

大井「…ごくり」

陸奥「どうせすぐ来ないし、そんなに緊張しなくても…」

JK提督『…もっと念じとくか』

大井「ああもうじれったい!やるならやりなさいよ!」

JK提督『ここで北上さん出したら、大井さんあたしにキスしてくれるかなぁ』

大井「キスでもなんでもしてあげるから!早く燃やしちゃいなさいな!」

龍驤「ええの?そんな約束しちゃって」

大井「実際にキスなんてできるわけないです!」

五十鈴「そうだけど…」

吹雪(当たったらどうしよ)

JK提督『ファイヤー!!』

ぼおおおお

JK提督『よし、いでよ!北上さん!!』

…カチッ


北上「あたしは軽巡北上、まーよろしく」ぺかーん

JK提督『きたぁぁぁぁぁ!!!!』

大井「北上さぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

吹雪「やったぁ!北上さんだ!!」

陸奥「スゴイ…ホントに一発で…」

大井「北上さぁぁぁぁぁぁぁん!!会いたかったですよぉぉおおぉぉおおぉ!!!」

北上「おー大井っち、やっほー」

大井「北上さん北上さん北上さぁぁぁん!!」

北上「もー喜びすぎじゃなーい?」

大井「ホントにずっと待ってたんですよぉぉ!!」


北上「大井っち秘書艦なんだ〜、スゴイじゃん」

大井「うふふふふふふ」ニッコリ

五十鈴「見てよあの顔」

龍驤「満面の笑みやな…」

暁「…」

五十鈴「どうしたの?暁」

暁「エントランスの花瓶を割っちゃって…大井さんに謝りに…」

龍驤「あちゃー、高いヤツやろあれ」

暁「こ、怖い…」

五十鈴「まーやっちゃったことは正直に言わないと…」

暁「うん…」


暁「お、大井さん…」

大井「ん?どうしたの?」

暁「花瓶…割っちゃった…ごめんなさい…」

大井「ケガしてない?大丈夫?」

暁「あ、うん、大丈夫…」

大井「次から気をつけなさいよ?」

暁「え?はい」

大井「それでね北上さん!」

北上「はいはい」


暁「え?許されたの?」

龍驤「良かったやん」


JK提督『あれ?バケツ減った?バグ?』

北上「なんか提督が言ってるよ?」

大井「ほっときゃいいんですよ、あんなアホ」

那珂「…」

五十鈴「どうしたの?那珂」

那珂「高速修復材運んでたら落としてこぼしちゃった…」

龍驤「何しとんねん」

那珂「あー大井さんに怒られる…」

五十鈴「しばかれてきなさい」


那珂「大井さーん…」

大井「ん?どうしたの?」

那珂「高速修復材こぼしてダメにしちゃった…」

大井「あら、アレぬるぬるするでしょ?ちゃんと掃除した?」

那珂「うん…」

大井「次から気をつけなさいよ」

那珂「え?うん」

大井「そしたらね北上さん!」

北上「うんうん」


那珂「え?許されたの?」

龍驤「おい…まさか北上効果か…!?」


大井「ここじゃ騒がしいんで秘書艦室に行きましょう」

北上「いいよー」

吹雪「…密室でナニするんでしょうか…」

陸奥「やめなさい吹雪」



秘書艦室

北上「立派な部屋だねー」

大井「由緒ある部屋ですからね!」

北上「大井っちが秘書艦かぁ…苦労してんじゃないの?」

大井「確かに…私が未熟で皆さんに迷惑ばっかりかけてますけど…」

大井「皆さんが私のこと助けてくれますし、私もそんな皆さんに恩返しがしたくて毎日頑張ってます」

大井「私はこの鎮守府の皆さんが大好きです!」

北上「おー、良い話じゃんか」

大井「も、もちろん一番好きなのは北上さんですよ!?北上さんより好きな人なんて絶対存在しませんからね!!」

北上「わかってるよ〜」

北上「提督のことも好きなの?」

大井「それは無いです」

大井「私、提督嫌いですから」

北上「なんでー?提督ってどんな人?」

大井「若い女の子で、根は優しいんでしょうけど…」

大井「私に対しての変態発言が酷いんですよ!?脇のにおい嗅ぎたいとか!耳舐めたいとか!」

北上「へぇー、大井っちに似てるね」

大井「へぇあ!?そんなことありませんよ!!」

北上「大井っちだって、あたしの脇のにおい嗅ぎたいでしょ?」

北上「耳舐めたいでしょ?」

大井「…ハイ」

北上「でもそんな大井っちは根はすごく優しい」

北上「提督と似てるじゃん」

北上「あたしはそんな大井っちが大好きだよ」

北上「だからあたしは提督のことも好きになれるかもね」

大井「…」

大井「あの、北上さん…」

大井「私…提督とケッコンさせられるかもしれないんですけど…どう思いますか?」

北上「それは艦娘にとって名誉あることじゃないかな」

北上「あたしはそう思うね〜」

大井「私…提督とケッコンしていいですか」

北上「当たり前じゃん」

大井「…提督とケッコンしても、一番愛してるのは北上さんですからね!!」

北上「だいじょぶだいじょぶ、大井っちの愛は常に受信してるよ〜」

JK提督『さてと…大井さんとケッコンするために、レべリング始めるとしますか』

大井「…よろしくお願いします、アホ提督」


それから大井のレべリングは毎日行われた


艦隊編成もしっかりローテーションが組まれ

大井以外の艦娘もレベルの底上げがされた


効率の良いレべリング方法を調べなかったアホ提督のせいで

中破大破の連続だったが


大井を提督とケッコンさせるという目標を果たすために

誰一人嫌な顔をする者はいなかった


大井も皆の期待に応えるため

アホ提督にブツクサと文句を言いながらも

アホ提督とケッコンするために努力をした


そしてケッコンカッコカリ実装のメンテナンス当日…


メンテナンス中

吹雪「このメンテナンスが終わったら、遂にケッコンカッコカリの実装ですね!」

大井「いやまだ私練度85だし…」

陸奥「もちろん99になるまで付き合うわよ」

龍驤「最近レべリングのおかげでウチらもどんどん強くなってるわー」

島風「これも提督と大井っちゃんの愛のパワーのおかげだよね」

大井「やめてよ気持ち悪い」

五十鈴「でも北上のおかげで大井も随分と穏やかになったわよね」

那珂「駆逐艦の間では『北神様』って崇められてたよー」

利根「暁も最近は大井にビビらずに話しかけることができてるからな!」

暁「れ、レディーなんだから当たり前じゃない!」

北上「大井っち荒れてたんだね」

大井「そんなに荒れてないですよ!?若干です若干!」

全員(若干…)


加賀「でもケッコンなのに相手は女ですね」

瑞鶴「そーだよね、普通女と男がすることだよね」

金剛「もしテートクがManだったらどーデスか?」

大井「男の提督…」

男提督『大井さんの脇舐めたい…脚舐めたい…』

大井「あ…」

大井「今私、初めて提督が提督で良かったって思いました…」

北上「良かったじゃん」


陸奥「もうすぐメンテナンスが終わるわね」

大井「メンテナンスが終わったところで、レべリングが始まるだけですよ」

吹雪「大井さん、妖精さんから資料が届いてます」

大井「ありがと」

大井「メンテナンスで実装されるもの一覧ですね」ペラペラ

ひらり

北上「ん?大井っち、紙が一枚落ちたよ」

大井「あぁすみません、なんの紙でしょうか」

大井「なになに…」

大井「当選おめでとうございます、この鎮守府は『提督に会えるボタンカッコカリ』の試験的実装に選ばれました」

大井「何コレ」

吹雪「え゛ぇ゛え゛!?」

陸奥「ど、どうしたのよ吹雪…」

北上「何か知ってるの?」

吹雪「いや、ごめんなさい、目からゴミが出てきて…」

大井「どうなってんのよアンタの目は」


北上「それよりその提督に会えるなんちゃらってなんなの?」

大井「えーっとですねぇ」

大井「提督とケッコンした艦娘は、図鑑画面のボタンを押すことで」

大井「提督に会うことができます」

陸奥「え?どうやって?」

北上「まさかゲームを飛び出すわけじゃないよね〜」

大井「つまり、艦娘がゲームを飛び出し、外の世界で提督と触れ合うことができます」

大井「…ですって」

陸奥「…」

北上「…いや、わからん」

吹雪「艦これのプレイヤーである司令官からしたら」

吹雪「パソコンの中から艦娘が出てきて」

吹雪「現実世界で艦娘とイチャイチャできるってことじゃないですか?」

大井「…」

大井「はああああ!?そんなことができるわけないでしょう!!!」

吹雪「ひいいいい!!だってそこに書いてあるじゃないですかああああ」

北上「なにこれ、本当なの?」


陸奥「あ、そこの妖精さん、メンテナンス中にごめんなさいね」

メンテ妖精さん「はい」

陸奥「この『提督に会えるボタンカッコカリ』って知ってる?」ぺらり

メンテ妖精さん「あ、当選おめでとうです」

メンテ妖精さん「今、図鑑画面にそのボタン付けといたんで」

メンテ妖精さん「楽しみにしといてください」

大井「そのボタンを提督が押すとどうなるんですか!?」

メンテ妖精さん「例えば大井さんがケッコンしたとしましょう」

メンテ妖精さん「そのボタンを押すと提督の目の前にあなたが現れます」

メンテ妖精さん「思う存分、提督とイチャイチャできます」

大井「いや…外の世界に行けるわけないじゃないですか!!」

メンテ妖精さん「行けますよ」

大井「え」

メンテ妖精さん「だって私、妖精さんですから」

メンテ妖精さん「ではまだ作業が残ってるので」スタスタ

大井「…」

大井「外の世界に行けるって…提督に会えるって…」

大井「こんな話、信じられます…?」

北上「でも妖精さんが行けるって…!」

陸奥「ウソじゃないみたいね…」

吹雪「…」

吹雪(まさか…当たるとは…)


金剛「外の世界に行ける!?そんなバナナ!!」

加賀「信じられませんね…」

瑞鶴「いいなー、私も提督さんに会ってみたい」

龍驤「良かったやん、大井」

大井「良くないですよ!もし提督に会ったら何されるかわかったもんじゃないです!」

五十鈴「でも提督とキスするって約束したじゃん」

大井「はぁ!?そんな約束…」

大井『キスでもなんでもしてあげるから!早く燃やしちゃいなさいな!』

大井「…あ」

利根「北上を建造するとき、ハッキリと聞いたぞ」

島風「聞いたー」

北上「ひゅーひゅー大井っち、ダイタンだねぇ」

大井「北上さん!?これはそのとき提督に会えるわけないって思っていたから…!」

陸奥「ハイハイ、言い訳しないの」

吹雪「あはは…」

大井「なんでこんなクソシステムに当選しちゃったのよぉ!!」

吹雪(勝手に応募したのバレたら殺される…)


メンテ妖精さん「メンテナンス終わりましたよー」

吹雪「あ、お疲れ様です」

メンテ妖精さん「指輪と書類、ここに置いておきますね」

金剛「見せてくだサーイ!!」がばぁ

瑞鶴「見せて見せて!」

龍驤「指輪!どんなんや!」

島風「開けてみてよ!」

大井「ちょっと!やめて下さいよソレ私のなんですから!!」

利根「え?『私の』?」

加賀「まだケッコンしていないのに、『私の』とはどういうことかしら」

陸奥「もしかしたら提督の気が変わって、他の艦娘とケッコンするかもしれないのに?指輪はもう大井の物なの?」

大井「え?いや…その…」

北上「なんだぁ大井っち、そんなに提督の事が好きなんだー、早くケッコンできるといいねぇ」ニヤニヤ

大井「ち、違います!秘書艦として預かっておくだけですから!!」

吹雪「大井さん必死…」


JK提督『よし!メンテナンス終わった!大井さんとケッコンするために早速レべリングだ!』

島風「大井っちゃんの婚約者が来たよー」

大井「うるさい!提督が戻ってきたんだからそれぞれの持ち場に戻りなさい!」

JK提督『…あれ?ログインしたら艦娘のバレンタインデーのチョコ貰えるはずなんだけど…』

JK提督『…貰ってないぞ?』

大井「へ?チョコ?」

メンテ妖精さん「チョコ作ってなかったんですか?ちゃんと通達にも作っておいてって書いてあったのに」

大井「あー、忘れてた…」

陸奥「もう提督のことで頭がいっぱいね」

北上「ひゅーひゅー」

大井「もう!違いますって!」

JK提督『なにこれバグ?』


それから

大井、練度90

大井「フッ」キラキラ

北上「ぐおっ、大井っちが眩しい…!」

陸奥「MVP取りまくってるからね」

吹雪「キラキラ状態が持続するなんて羨ましいですー」

大井「なんたって鎮守府最強の艦娘ですからね!魚雷で敵戦艦も一撃ですよ!」

北上「すげー」

大井「北上さんも私と同じ重雷装巡洋艦なんですから!練度が上がれば無敵になれますよ!」

大井「そうだ!私がケッコンして提督に会ったら、北上さんともケッコンしてもらうようにお願いします!」

北上「え?」

大井「課金すれば重婚できるって書いてあるじゃないですか!」

陸奥「それはそうだけど…いいの?提督が北上ともケッコンしても」

大井「別に?私が心の底から愛しているのは北上さんですし」

大井「ケッコンしたら強くなれるし、外の世界で北上さんとイチャイチャできるし、一石二鳥ですよ!」

吹雪「あはは、司令官は蚊帳の外ですか」

大井「あんな変態提督に北上さんに指一本触れさせませんよ!!」

北上「大井っちが楽しそうで何より」


学校

友人1「今どの海域まで進んだ?」

JK提督「今は大井さんとケッコンするためにひたすらレべリング中だよ」

友人2「練度いくつ?」

JK提督「91!!」

友人1「おー、まぁそっからが長いんだけどね」

友人2「でも大井改二って強いし、意外とすぐにケッコンできるんじゃね?」

JK提督「え?改二?」

友人1「改二にしてないの?」

JK提督「いや、待って!Wikiで調べる!」

友人2「お、学んだ」

JK提督「へー!大井さん改二になるのか…!」

友人1「今知ったのかよ」

JK提督「でも…なんだかな…」

友人2「どしたの?改二メッチャ強いよ?」

JK提督「あたしは大井さんの緑のセーラー服が好きだから…」

JK提督「改二は遠慮するかぁ」

JK提督「白ハイソより黒ハイソの方が好きだし」

友人1「なんだコイツ、制服フェチオヤジか?」

友人2「でもまぁ気持ちわかる気がする」

友人2「やっぱり強い艦娘より好きな艦娘を大事に育てるほうがやる気出るし、愛着湧くし」

友人1「言いたいことはわかる」

友人2「私は最初に選んだ叢雲とケッコンするつもり」

友人1「駆逐艦を99にするのか…大変そうだな」

友人1「…そう考えると、コイツの大井は幸せ者かもな」


明石「…」じーっ

大井「な、なんですか、明石さん」

明石「いや、提督は大井さんを改二にしないのかなって」

大井「え?改二?」

夕張「知らなかったの?大井さんは改二になれるよ?」

大井「えええ!?」

明石「結構強くなれるんですけどねぇ」

夕張「提督のことだし、大井さんが改二になれることに気付いてないんじゃないかな」

大井「まったく!本当にウチの提督は!!」

大井「私がさらに強くなれるっていうのに!!」

明石「ちなみに改二になるとセーラー服のデザインが若干変わります」

大井「あら、真っ白」

大井「おへそも丸出しじゃない」

夕張「どう?」

大井「なんか…お腹冷やして壊しそうなんで…」

大井「別にこのままでもいいかな…」

明石「あら、そんな理由で…」


大井、練度95

大井「…」

大井「こんにちは!提督!」

大井「…うーん」

大井「初めまして、大井です」

大井「…なんだかなぁ」

大井「べ、別に提督のことなんか好きじゃないんだからねっ」

島風「なにしてんの」

大井「うぎゃわは!?いつからいたのよ!」

島風「ずっと」

大井「声くらいかけなさいな!」

島風「いや、見てて面白かったし」

島風「で、なにしてんの」

大井「え?あの…提督に初めて会ったときの挨拶どうしようかなって…」

島風「いつも通りに『クズ提督!ホント使えないわね!』って言えばいいじゃん」

大井「面と向かってそんなこと言えるわけないでしょ!」

島風「え?だって大井っちゃんは提督のこと嫌いなんでしょ?」

大井「嫌い…だけど」

大井「でもケッコンして、提督のこと嫌いです!…なんて言えないでしょ!」

島風「じゃーなんて言うの?」

大井「だからなんて言おうか迷ってるんです…」

JK提督『金剛ちゃんが入渠完了するまであと15分か…』

JK提督『漫画でも読んで待ってよ』

JK提督『ゆるゆりは面白いなぁ』

JK提督『京子ちゃんほんと可愛い、京子ちゃんマジで好き』

大井「…はぁ?誰よ、京子って」イラッ

島風「もう嫉妬するくらい提督のこと好きなんでしょ!?会ったら好きって言えばいいんだよ!!」


多摩「平和だニャ」

木曾「平和だな」

北上「…平和なの?」

球磨「メチャクチャ平和クマ!!」

球磨「大井が今何してるか知ってるクマ!?」

北上「え?駆逐艦に主砲の撃ち方を教えてるんじゃないの?」

球磨「昔の大井なんて駆逐艦を見るだけで舌打ちをしてたクマ…」

球磨「それが今となっては丁寧に駆逐艦に指導をしてるクマ!!」

球磨「これが平和じゃなかったら、何が平和クマ!!」

北上「わ、わかったよわかった!」

多摩「大井がここまで良い子ちゃんになったのも、北上が来てくれたおかげニャ」

木曾「今までの大井姉はチンピラよりタチ悪かったからな」

北上「えー?あたしなんもしてないよ」

北上「どっちかってーと、提督のおかげだとあたしは思うなぁ」


学校

JK提督「大井さんがレベル98になりました!」

友人1「おー、ラストスパート頑張れ」

友人2「私の叢雲まだ95だよ…」

友人1「ちなみに私は長門とケッコンした」

友人2「戦艦はレベル上がりやすくていいよなー」

JK提督「愛があればレベルなんてすぐ上がるさ…!」

友人1「…この子、艦これの話になると少し馬鹿っぽくなるよね」

友人2「将来のために、今のうちに艦これやめさせておくか」



そして、ついに…


JK提督『やったあ!大井さんレベル99だ!!』

吹雪「おめでとうございます!!」

陸奥「よく頑張ったわ大井!」

大井「いやぁ…皆さんのおかげですよ」

JK提督『この日をどれだけ待ちわびたことか…』

龍驤「ウチもそうやで!」

五十鈴「まさか大井と提督がケッコンするなんて、あのときは夢にも思わなかったわよ」

大井「私もですよ…」

JK提督『早く大井さんに指輪をあげなくちゃ!』

金剛「指輪!!リング!!」

島風「大井っちゃん!あとで指輪見せてよね!」

大井「わかったわかった!」

JK提督『大井さんと書類にサインします!!』

大淀「では大井さんもこの書類にサインを」

大井「は、はい!」サラサラ


ちゃーらーちゃちゃらちゃーらー♪

JK提督『キター!大井さんとあたしとの結婚式!!』

瑞鶴「始まった!加賀!近くで見ようよ!!」

加賀「目に焼き付けておきましょう」

利根「女として一番幸せな瞬間じゃの」

大井「は、恥ずかしいんですけど…」

JK提督『生まれてきてよかった…!この世に生を受けて本当によかった…!!お父さんお母さんありがとう!!』

大井「…たかがゲームに、こんなに本気になって馬鹿みたい」

北上「照れ隠しもその辺にね、大井っち」

吹雪「大井さん!セリフセリフ!」

大井「わかってるわよ!」

大井「…こほん」


大井「北上さん!…なんだ提督なの?あ、いえいいんですけど…はい、提督も愛してます!」


JK提督『いやあああああん!!大井さんが!あたしのこと愛してるって!!愛してるって!!そして脳内北上さんばかりなのも大井さんらしくてイイなぁー!!!!』

金剛「いええええええええええええす!!!」

陸奥「よく言ったわ大井!!!」

五十鈴「あの大井が提督を愛してるだって!!!」

島風「大井っちゃんがオンナの顔してる!!!」

龍驤「ひゅーひゅー!!!」

吹雪「おめでとうございます!おめでとうございますぅぅぅ!!!」

球磨「クマァァァァアアア」

加賀「ついにこの日が来たわね…!!」

北上「大井っち〜、顔赤いぞ〜」

大井「もう!!全員うるさい!!うるさいです!!」


ケ・ッ・コ・ン・カ・ッ・コ・カ・リ


島風「指輪!!!」

金剛「見せてクダサーイ!!!」

吹雪「ほぁ…綺麗…!」

陸奥「よかったわね、指輪がちゃんと大井の物になって」

大井「これが…指輪…」キラキラ

北上「すごいご満悦の様子」

JK提督『…ん?このボタンはなんだろ』

加賀「提督がボタンに気付いたみたいね」

龍驤「とうとう会えるんやな、司令官に」

大井「うわわわ…すごく緊張してきた…」

吹雪「いつも通りでいいんですよ!いつも通りで!」

大井「吹雪…」

カチッ

JK提督『なに!?画面が眩しい…!』

大井「ありがとう吹雪」

大井「では行ってきます!!!」


ドロン



…JK提督「やったあ!大井さんレベル99だ!!」へ続く


…まだ続きます
もう少しお付き合い願います…


吹雪「…」ぽけー

大井「…?」

大井「吹雪…なにぼーっとしてるの?こんなところで」

吹雪「へ?あ、大井さん」

吹雪「なんとなーく、昔のことを思い出してまして」

大井「昔って…どのくらい昔?」

吹雪「私が初めてこの鎮守府に来たときからです」

大井「…」

大井「…あまりいい思い出がないわね」

吹雪「い、いろいろ大変でしたけど!それでも楽しかったですよ!」

大井「主に私のせいでいろいろ大変だったわね…」

吹雪「それがこの鎮守府の歴史ですから!」

大井「いや〜な歴史を刻んでしまった…」

吹雪「そ、そんなことより!オシャレな格好してますけど、これからお出かけですか?」

大井「えぇ、提督と外の世界の横浜に行くんだけど」

大井「吹雪も来る?」

吹雪「そんなぁ、お二人のデートの邪魔なんかできませんよ」

大井「別に構わないけど」

吹雪「いいからいいから!夫婦水入らずで楽しんできてください!」

大井「そう、じゃあお土産買ってきてあげるわね」

吹雪「お願いします!」

JK提督「大井さぁーん、そろそろ行こうよー」

大井「はーい」

JK提督「お、吹雪ちゃん!吹雪ちゃんも横浜行く?」

吹雪「いえ、二人でデートを楽しんでください」

大井「吹雪にお土産買ってくるって約束したんで」

JK提督「あらそう、んじゃ楽しみに待っててね!」

吹雪「はい!」

JK提督「大井さん、抱っこしてドロンして〜」

大井「はいはい、よっこいしょっと」

大井「…提督軽すぎ、もっと肉つけなさい肉」

JK提督「えー…コレでも少し太って気にしてるんだけど…」

ドロン

吹雪「…クズ提督、なんて言ってた頃が嘘みたい」


ある日、JK提督部屋

大井「提督」

JK提督「なぁに」

大井「この漫画、8巻が見当たらないんですけど」

JK提督「え?ホント?」

JK提督「どこいったんだろ」

大井「続きが気になるんですけど」

JK提督「…確かその漫画、全巻島風ちゃんに貸すために鎮守府に持ってったなぁ」

大井「じゃあ島風が8巻だけ無くして提督に返したってことですか?」

JK提督「さぁ?あたしもちゃんと確認してなかったし」

大井「全く!人のもの借りといて無くすなんて!島風には後で説教ね!」

JK提督「また買えばイイじゃん」

大井「そういう問題ではありません!」

JK提督「あ、そうだ」

大井「どうしたんですか?」

JK提督「学校の後輩にノートのコピーをお願いされてるんだった」

大井「あら」

JK提督「あたしのノート見て予習したいんだってさ」

大井「提督のノートは綺麗で読みやすいですからね」

JK提督「ちょっとコンビニ行ってくるね」

大井「あ、はい」

バタン

大井「…」

大井「…8巻抜かして読むなんて私にはできない」

大井「はぁ…ゆるゆりでも読み返そう」

大井「…」ペラペラ

大井「ふふふふ、唯は可愛いなぁ」


ガチャ

母「あんたー、夜ご飯なに食べたい?」

大井「 ! ? 」

母「…あら、あの子のお友達?」

大井「え、あ!あの!そうでしゅ!」

母「遊びに来てるの気付かなかったわ、後でお菓子とジュースの用意するわね」

大井「いえいえ!お構いなく!」

大井(や、やばい!!お母様とご対面…!!どうしよう…)

母「お名前はなんて言うの?」

大井「お、大井です!」

母「あら!あなたが大井さんなのね!」

大井「え?」

母「よくこの部屋から娘が大井さん大井さん言ってるのが聞こえてくるから、何なのかと思ったんだけど」

母「あなたと電話してたのね〜」

大井「あ、はい!」

母「相当仲良いみたいね、これからもあの子のことよろしくね!」

大井「お、お任せください!」


母「…緑色のセーラー服なんて珍しい制服着てるけど…どこの高校?」

大井「あ、あー…、えーと…」

大井「こ、コスプレです…」

母「コスプレ…」

母「そ、そういうのが流行ってるのね!若い子の間では!」

大井「は、はいぃ」(涙目)

母「…大井さんをほったらかして、あの子はどこ行ったの?」

大井「なんかノートのコピーとるためにコンビニへ…」

母「あらそう、私そろそろお仕事行かなきゃだから…」

母「下のリビングにお菓子とジュース用意しておくから、二人で食べてね!」

大井「あ、ありがとうございます!」

母「ではごゆっくり〜」

バタン

大井「…」

大井「…焦ったぁ」

大井「…なんとか誤魔化せたけど…コスプレって言ったらお母様、一瞬引いてたなぁ」

大井「そこがショック…」


JK提督「コピーついでにお菓子でも買ってくりゃよかった」

母「おかえり、私仕事行ってくるから」

JK提督「あい、行ってらっしゃい」

母「リビングにお菓子とジュース用意したから、大井さんと食べてね」

JK提督「ありがとー」

JK提督「…」

JK提督「…エ?」

唯じゃなくて結衣だって言ってるだルルォ!?


JK提督「大井さん…お母さんに見つかったの?」

大井「は、はい…」

大井「提督の友人ってことで誤魔化しましたけど…」

JK提督「ふーん、ならいっか」

大井「いや良くないですよ!私コスプレ趣味のイタイ女だと思われてますよ!」

JK提督「ははは」

大井「はははじゃないですよ!」

JK提督「別にいいでしょ、そんなことよりお菓子食べよーよ」

大井「まったく…」

大井「あ、ちょっと!カントリーマアムのバニラ味を独占しないでくださいよ!」

JK提督「ココア味全部あげる」

大井「私はバニラ味が好きなんです!」

JK提督「ワガママだなぁ」

大井「アンタのカントリーマアム全部砕いてやろうか」


その頃、JK鎮守府

吹雪「ふぅ、10キロ走ったし一休みしよう」

妖精さん「お久しぶりです」

吹雪「…あぁ!一番最初の妖精さん!」

妖精さん「艦これ、楽しんでますか?」

吹雪「毎日が楽しくて楽しくてしょうがないです!」

妖精さん「それは良かったです」

吹雪「何か私に用ですか?」

妖精さん「『提督に会えるボタンカッコカリ』の事なんですけど、試験的実装の結果中止になりました」

吹雪「え?ええ!?どうしてですか!?」

妖精さん「実は残念なことに、ある鎮守府でケッコンした艦娘に性的暴行を加えた提督がいたことが確認取れまして」

妖精さん「このシステムは危険と判断されました」

吹雪「そんな…」

妖精さん「被害にあった艦娘は外の世界に逃げ出し、その鎮守府は提督がアカウントを削除して消滅してしまって」

妖精さん「艦娘が暴行を受けたという事実の確認が取れるまで時間がかかってしまったんですが」

妖精さん「正式に中止になりましたね」

吹雪「それじゃあもう司令官に会えないんですか!?」

妖精さん「その点は大丈夫です」

妖精さん「そこ以外の抽選に当たった鎮守府は、提督と艦娘が強い絆で結ばれています」

妖精さん「システムは継続されますね」

吹雪「よ、よかったぁ…」


吹雪「その、暴行を受けた艦娘って…」

妖精さん「安心してください、別の鎮守府で保護されて、楽しくやってるみたいです」

吹雪「…ウチの鎮守府は大丈夫ですかね」

妖精さん「?」

吹雪「だって、司令官と大井さんが性的な関係を…」

妖精さん「まぁ…愛し合ってるし、合意の上なんで、別に好きにパコパコしていただければ」

吹雪「ウチの鎮守府のボタンが廃止になる場合とかありますかね…」

妖精さん「ここの鎮守府の場合、ボタンが廃止になったら大井さんが手がつけられなくなって逆に危険になりそうなんで」

吹雪「あー」

妖精さん「因みに艦娘と提督が性的関係を結んでいるのはココだけです」

妖精さん「まぁハッキリ言って異常ですね〜、はははは」

吹雪「はははは」


大井「ねー提督ー、提督ぅー」

JK提督「やだよ」

大井「はー!?まだ何も言ってませんけど!」

JK提督「あたし今生理中だもん、生理NOW!」

大井「別に私、エッチしたいと一言も言ってませんけど?」

JK提督「言わなくても襲ってくるじゃん、今まさに襲おうとしてるじゃん」

大井「うるさーい!ヤらせろ!」ガバッ

JK提督「わー!ちょっと待て待て!!ホントに今一番重いんだって!生理が!」

JK提督「今ナプキンとタンポン両方使ってんだから!」

大井「はぁ…わかりましたぁ諦めますよ」


大井「んじゃキスしてください」

JK提督「やだよ」

大井「なんでよ!」

JK提督「大井さんのキス、エロいんだもん!まんこがせつなくなってくるからヤダ!」

大井「エロくないキスしますから!健全!全年齢対象!」

JK提督「…じゃあ全年齢対象のキスをやってごらん」

ちゅ…

れろ

JK提督「はいダメー!舌入れようとした!全年齢じゃなくて15歳以上対象!!」

大井「はぁぁ!?判定厳しすぎませんか!!」

JK提督「あったりまえじゃん!舌入れるなんて子供に悪影響です!」

大井「わかりましたよ!舌入れませんからもう一回!」

ちゅ…

大井「…んッ」

JK提督「はいアウト!吐息がエロい!12歳以上対象!!」

大井「はぁぁ!?我慢して普通のキスしたのに!!」

JK提督「ほっぺにちゅーなら全年齢向けだよ!」

大井「ったく!わかりましたよ!!」

JK提督「ほっぺならエロくない〜」

大井「では…」

大井「ほっぺと見せかけて首筋にちゅぅぅぅぅぅぅうううう!!!」

JK提督「あああ!首筋は少しエロい!ダメだよもう!!」

大井「ヘン!そんなこと言うんだったらもうキスなんてしてあげませんからね!」

JK提督「別にいいし、生理が終わったらあたしからするから!!」


夜、夕飯

母「大井さんとはいつ知り合ったの?」

JK提督「んー、2013年」

母「なんで西暦で答えたのよ」

母「…大井さんとはオタク友達なわけ?」

JK提督「え?」

母「大井さん、マンガかなんかコスプレしてたじゃん」

JK提督「あー、どうなんだろね」

母「どうなんだろねって、友達じゃないの?」

JK提督「んー、大親友くらいかな」

母「アンタ友達少ないんだし、大井さんのこと大事にしときなさいよ」

JK提督「少なくないよ!適量だよ!」

母「…」

JK提督「…なに?」

母「アンタさぁ」

母「彼氏出来たの?」

JK提督「え!?なんで?」

母「首筋にキスマーク付いてるけど…」

JK提督「は?キスマーク?」

母「絶対キスマークでしょソレ」

JK提督「…なにこれ!?赤くなってる!?」

母「…よりによってそんな目立つところに付けちゃって…」

JK提督(お、大井さぁぁぁん!!ヤられたぁぁぁぁ!!!)

JK提督「これッ、これは大井さんがふざけてキスしてきたの!!彼氏とかいないから!!」

母「女の子同士でキスマーク付けるのが高校生の流行りなの?」

JK提督「大井さんの悪ふざけだから!!」

母「なんでもいいけど…消しとかないと周りにへんな誤解与えるわよ」


JK提督「大井さん!!!!」

JK提督「これ!キスマーク!消えないんだけど!!」

大井「はて、なんのことやら」

JK提督「トボけないでよ!首筋思いっきり吸って付けたんでしょ!!」

大井「提督が私のキスを拒否したからです!」

JK提督「だぁって生理なんだもおおおおおん!大井さんにキスされたらエロい気分になっちゃうんだもおおおおおん!!」



翌日

JK提督「あー…制服の襟よりも高い位置にキスマークあるから隠れない…」

JK提督「あかんこれ…」


学校

友人1「アンタ…そのキスマ…」

友人2「彼氏いたの…?」

JK提督「違うの!友達がふざけて付けたの!」

友人1「…友達、ねぇ」

友人2「いつの間にか彼氏作りやがって」

JK提督「ホントに!ホントに女友達に付けられたの!」


「先輩…それ、キスマークですよね…?」

JK提督「あーいや!これは友達に…!」

「意外です…あの真面目な先輩がキスマーク付けて学校来るなんて…」

JK提督「女友達に付けられたヤツだから!彼氏とかいないから!」


「お前…キスマークなんて付けて学校来んなよ…」

JK提督「違うんです先生!女友達にふざけて付けられたんです!」

「…卒業近いし、元生徒会長もそろそろハメを外したい時期かぁ」

JK提督「先生!彼氏とかいないですから!あたしは被害者なんですって!!」



帰宅

JK提督『大井ぃぃぃ!!!コラァ!!出てきやがれぇ!!!』

JK提督『お前の全身にキスマーク付けてやるぅ!!!』

JK提督『全身マダラ模様にしてやるよ!!オラ自分から出てこい大井ぃぃぃ!!!』

北上「大井っち…提督に何したの」

大井「キスマークの効果は抜群ですね…」

>>262
あ…申し訳ございません

ゆゆ式の唯も素晴らしい娘です


ドロン

大井「お、おかえりなさい」

JK提督「…なんで高校のブレザー着てるの?」

大井「お母様に見つかったときにコスプレをやめたって言うためです!」

JK提督「大井さんにとっちゃ、そっちがコスプレじゃん」

JK提督「てか!そんなことより!学校で大変だったんだからな!」

大井「ごめんなさいってば」

JK提督「ほほう、それが反省している態度ですかな」

大井「つーん」

JK提督「そーかい!今日から一週間エッチしてやんない!」

大井「…え?」

大井「一週間って」

JK提督「一週間後は卒業式!残念ながら大井さんは二度と現役女子高生とエッチできませーん!」

大井「ちょっと…それだけは…謝りますんで…」

JK提督「ふんだ!許してやんねー!」

大井「そんなぁ…」



JK鎮守府

大井「あ゛ー…」しくしく

陸奥「大井はなんで涙を垂れ流してるの?」

北上「また提督と喧嘩でもしてんじゃん?」

五十鈴「いつもなら仲直りさせるために苦労するけど、もう大井は秘書艦じゃないし、ほっといても良いってのが素晴らしいわね」

島風「大井っちゃん、夜ご飯までには仲直りしといてね〜」


次の日

北上『ねぇねぇ提督ー、提督の部屋行ってゴロゴロしたい』

JK提督「いいよ、ボタン押したげる」

ドロン

北上「お邪魔するぜい」

JK提督「どぞどぞ」

北上「ゆるゆり読ませて〜」

JK提督「どーぞご自由に」

北上「…ちなちゅは可愛いなぁ」ペラペラ

JK提督「…」いそいそ

北上「提督は何してんのさ」

JK提督「お菓子レシピ考えてるの」

JK提督「卒業する前にお世話になった学校のみんなに食べてもらおうかなって」

北上「いーなー、余ったらあたしにもちょーだい」

JK提督「イエスマム」

北上「…また大井っちと喧嘩してんの?」

JK提督「んー、喧嘩じゃないかな」

北上「なんでもいいけど、提督ももうすぐ卒業だし早めに仲直りしときなね」

JK提督「…」

JK提督「あたし、高校卒業したら大井さんに嫌われないかなぁ」

北上「…はぁ?」

JK提督「制服着なくなったら、大井さんあたしのこと好きじゃなくなるんじゃ…」

北上「なぁに馬鹿なこと言ってんの」

JK提督「多分大井さんが元気ない理由って、あたしがもうすぐ高校卒業するのに制服エッチさせてくれないからだと思う」

北上「したけりゃすりゃイイじゃん」

JK提督「そしたら大井さんが女子高生のあたしから卒業できない気がして…」

JK提督「女子高生じゃないしあたしを受け入れてくれない気がして…」

北上「…はぁ〜」

北上「本当に君たちって、面倒くさいねぇ〜」

JK提督「ごめんなさい…」

北上「提督だって、改二の大井っちに緑セーラー服着せてるじゃん」

北上「あたしもだけど」

JK提督「うん」

北上「制服フェチ同士、これからも仲良くやんな」

JK提督「うん…」

北上「大井っちが提督を嫌いになるって、よっぽどのことがない限りあり得ないから」

北上「安心しとけ〜」

JK提督「…」

北上「…ちなっちゃんホントに可愛い」ペラペラ


翌日、学校
放課後

友人1「うし、ゲーセン寄って帰るか」

友人2「アンタも行くでしょ?プリクラ撮ろうよ」

JK提督「あー、ごめんね…生徒会の仕事があってちょっと残ってって言われてて…」

友人1「元生徒会長も卒業するまで忙しいねぇ」

友人2「ホントは彼氏じゃねーの」

JK提督「だから彼氏なんでいないって!」

友人1「ははは、なら明日行こうよ」

友人2「卒業までもうすぐだし、思い出作っとこうぜ」

JK提督「わかったよー」



JK提督「…ふぅ、若きエース達にこの学校を託したところで帰りますか」

JK提督「早く帰ってお菓子の試作品作らんと」

ガラッ

男友「お」

JK提督「おう、君も居残りかい」

男友「あぁ、部活に顔出してきてな」

JK提督「部長〜行かないで〜、なんて言われたんじゃない?」

男友「ははは、うるさい部長がいなくなってアイツらも清々するだろう」

JK提督「そんなことないでしょ、結構慕われてたし、女の子からも人気あるじゃんかこのモテ男!」

男友「なぁ」

男友「クラスで話題になった首筋のキスマークって…」

JK提督「え、え〜?Youも信じてるの〜?」

JK提督「だからあたしには彼氏はいないって〜」

男友「でもお前、この前恋人いるって言ってたよな」

JK提督「…へ」


少し前

男友「しかしお前とは小中高と一緒の学校だったけど、ついに大学でお別れか」

JK提督「…そだね、なんか寂しいね」

男友「腐れ縁だったよな」

JK提督「なんか異性同士…って感じもしなかったしね」

男友「…卒業前に二人でどっか出かけてみるか?」

JK提督「いや、それは…」

男友「あぁ、悪い…別にいやらしいことは考えてないんだが…」

JK提督「ごめん、そうじゃなくて…」

JK提督「あたし…恋人がいるから…」

大井(え!?誰よ恋人って!!)ガタンッ

男友「ん?今ロッカーが…」

JK提督「あー…、なかでホウキが倒れたんじゃないかな」

JK提督(大井さんのバカタレ!)

大井(あ、私のことか)

男友「てかいつの間にか好きな人いたんだな…」

JK提督「うん…」

男友「どんな男…?」

JK提督(さすがに恋人が女の子なんて言えん…)

JK提督「ナイショ〜」

男友「そ、そっか…」



JK提督「あ゛…」

男友「その時の彼氏とは別れたのか?」

JK提督「いや…えっと…」


男友「彼氏いるってのは嘘だったのか?」

JK提督「…」

男友「今は彼氏いないんだな?」

JK提督「…うん」

男友「そうか…」

男友「ふぅ」

男友「よし」

JK提督「…?」

男友「俺は…お前が好きだ」

JK提督「へ」

男友「小中高と一緒の学校でずっとお前を見てきた」

男友「お前の人のために直向きに努力する姿に惹かれた」

JK提督「そ、そうか…」

男友「生徒会長やってるとき、生徒の意見を尊重して先生たちとぶつかり合ったときもあったよな」

JK提督「うん…」

男友「お前は真面目で誠実そうだけど、結構無茶するタイプだ」

男友「これからもお前は人のために無茶をすると思う」

JK提督「どうだろうね…」

男友「そんなお前の姿を俺はかげながら応援していたが…」

男友「これからはお前の隣に立って応援したい!困ったことがあったら助けたい!」

男友「俺はお前の恋人として…頑張るお前を支えていきたい」

JK提督「…そか」

男友「俺と…俺と付き合ってくれ!」

JK提督「…」


JK鎮守府

大和「大井さん…元気ないですね」

島風「いつものことだって」

島風「提督と何かある度にあーやってしょげてんの」

島風「大和さんが秘書艦になる前は大変だったんだよ〜」

大和「そうですか…」

金剛「…しょーがない」

大和「金剛さん?」

金剛「久しぶりに、アレやりますか!」

島風「アレ…?」

金剛「立て!立つんだ大井ッチ!!」

大井「なんですか金剛さん…」

金剛「ワタシをだっこしてテートクの部屋にドロンしてくだサーイ!!」

大井「え…嫌ですよ…」

金剛「はーやーくー!」ぐにぐに

大井「痛い痛い!ほっぺつねらないで!」



JK提督部屋

ドロン

金剛「テートクはまだ帰ってきてないみたいデスねー」

大井「なんなんですかまったく」

金剛「動くな大井ッチ!!」

大井「えぇ!?」

金剛「実はワタシ、深海棲艦のスパイだったのデース!」

大井「な、懐かしい…!」

金剛「動くとブチ殺すデース!!」

大井「待ってください!それ提督が帰ってくる前にやっても仕方ないじゃないですか!」

金剛「oh、そうでした」

金剛「…大井ッチは提督と仲直りしたいデスか?」

大井「仲直りというか…たぶんキスマークの件で怒らせちゃったんで、許してほしいです」

金剛「ワタシにお任せデス!」ふんす


金剛「お!窓の外見てくだサイ!テートクが帰ってきまシタよ!息を潜めましょう!」

大井「…ん?提督と一緒に歩いてる男の人…誰?」

金剛「へ」


JK提督「今日はありがとう…嬉しかった」

男友「俺もお前のこと知れてよかった」

JK提督「ケーキもありがとう、美味しそうだなぁ」

男友「ホントにそれオススメだから」

JK提督「あの、これからもよろしくお願いします…」

男友「あぁ、こちらこそ」

JK提督「家まで送ってくれてありがとね」

男友「いいっていいって、じゃあな、また明日」

JK提督「ば、ばいばい」


金剛「誰デスか…あの男の人…」

大井「…確か、提督の好きな人」

金剛「エェ!?」

大井「…浮気ですかね」

金剛(エ?また修羅場?)


ガチャ

JK提督「んわ!?…大井さんに金剛ちゃん?コッチ来てたんだ…」

金剛「お、おかえり、テートク…」

大井「…」

JK提督「えーと、あ!これお土産のケーキ!みんなで食べよ!」

大井「彼氏さんにもらったケーキを、ですか」

JK提督「え?」

大井「この浮気者」

JK提督「う、浮気…?なんのこと?」

大井「しらばくれるんじゃないわよ!!」

ば ち ぃ い ん !!

JK提督「痛ッ…!」

金剛「大井ッチ!!!」

大井「この浮気者ぉ!!!」

ドロン


JK提督「いったぁ…」

金剛「て、テートク!大丈夫?」

JK提督「…」

金剛「…」

金剛「…あ、ケーキが…ぐちゃぐちゃ…」

JK提督「…ッ!」ダッ

金剛「テートク!どこ行くの!!」


ポツーン

金剛「…」

金剛「こりゃ大変…」

金剛「ワタシじゃ鎮守府に戻れないし…」

金剛「とりあえずムッチャンを呼ぼう…」ポチ

ドロン

陸奥「この大馬鹿者!!!」

バチィイイィイイン!!!

金剛「いっだあああああ!!!」

陸奥「え?あれ?」

金剛「痛い!痛すぎ!ムッチャン酷いデース!!」

陸奥「金剛?…ここ提督の部屋?」

金剛「なんでいきなり殴るんデスかー!!」

陸奥「私は大井を殴るつもりだったんだけど…」

金剛「最悪のタイミングでムッチャンを呼んでしまった…」


陸奥「何があったか知らないけど、大井が提督を殴るのみんなで聞いたからね」

陸奥「今大井は鎮守府で大ブーイングを受けてるわよ」

金剛「oh…」

陸奥「一体ここで何があったの?」

金剛「なんかテートクがテートクの好きな男の人と歩いてて…」

金剛「それを見た大井ッチが浮気者ーッて…」

陸奥「提督の好きな男の人!?」

陸奥「どーゆうことよそれ…」

金剛「ワタシも知りたいデース!」

陸奥「それで、提督は?」

金剛「飛び出してどっか行っちゃったデース…」

陸奥「あらあら…とりあえず北上を呼ぼうかしら」ポチ

ドロン

北上「大井っちの分からず屋!!!」

バチィイイィイイン!!!

金剛「いっだあああああ!!!」

北上「あれ?金剛さん!?」

金剛「痛い…痛すぎるデース…」

北上「なんであたし提督の部屋にいるの?」

陸奥「私が呼んだの」

北上「あら…むっちんが大井ッチを殴れなかったからあたしが代わりに殴ろうと思ったのに…」


陸奥「大井ー、出てきなさーい」

陸奥「こっちでちゃんと話をしましょ」

金剛「ワタシが代わりに殴られたデスからねー」

北上「大井っち、自分で出てきて」

ドロン

大井「…」

吹雪「あ、お邪魔します」

金剛「ブッキーも来たデスか」

陸奥「大井、何があったか知らないけど、艦娘が提督殴っちゃダメよ」

金剛「殴られると痛いデスよー、ほらワタシの顔真っ赤!」

北上「ちゃんと提督の話聞きなよ」

大井「聞くも何も!浮気してるの見たんですから!!」

大井「金剛さんも見ましたよね!!」

金剛「え…浮気かどーかは知らないデスけど…テートクが男の人と仲良さそうに…」

大井「それを浮気と言うんです!!!」

北上「…あの提督が浮気するとは思えないけど」

北上「提督は?」

金剛「飛び出してどっか行っちゃったデス」

陸奥「あーあー、ケーキがぐちゃぐちゃ…」

大井「そのケーキも、提督が男からプレゼントされたものです」

北上「…ホントなの?」

大井「本当です」

陸奥「…」


吹雪「それじゃあもう別れちゃいましょう!」

陸奥「へ」

大井「え」

吹雪「大井さんは提督と別れましょう!」

金剛「ぶ、ブッキー…?」

北上「どしたの急に」

吹雪「え?大井さんはこんなことになってまで提督と付き合っていたいんですか?」

大井「え?…あ…」

吹雪「司令官はその男の人が好きなんですよ?大井さんなんか好きじゃないんですよ」

大井「そ…」

吹雪「わかってますか?大井さんは司令官に捨てられたんですよ」

大井「…うっ」ぐすっ

陸奥「あなた何言ってるの!」

吹雪「良いことじゃないですか!!大井さんと司令官が別れたら、もうこの二人の色恋沙汰に付き合わなくて済むんですよ!?」

吹雪「私たちは散々この二人に振り回されてきたじゃないですか!!ここまですごく大変でしたよね!?」

吹雪「良い機会じゃないですか!ここで大井さんと司令官が別れれば!…もう振り回されることはなくなります!!」

北上「ねぇ、それ本気で言ってんの?」

吹雪「私は誰よりも大井さんとずっと一緒にいました!!司令官よりも長い時間!!」

吹雪「この鎮守府では私だって大井さんのこと知ってるつもりです!!」

北上「…」

金剛「ブッキー…初期艦デスからね…」


吹雪「大井さん…もう司令官なんかどうでもいいでしょ」

大井「…」

吹雪「大井さんを裏切ったんですよ?勝手に男作ったんですよ?」

吹雪「最低な女ですよね」

大井「…」

吹雪「今頃男のところに行って、イイコトしてるんじゃないですか」

吹雪「大井さんのことなんか忘れて、男と愛し合ってますよ」

吹雪「司令官は生きる価値のない最低女です」

大井「…うぅ」ぐすっ

吹雪「大丈夫、司令官なんかいなくても、私がいますから」

吹雪「私は大井さんのこと尊敬しています」

吹雪「私は大井さんを裏切るようなことは絶対しません」

吹雪「私は司令官とは違いますから」

吹雪「大井さん昔よく言ってましたよね」

吹雪「その通りでした」

吹雪「司令官はゴミです」

吹雪「司令官はクズです」

大井「吹雪…」

吹雪「大井さんを裏切ったクズ司令官なんか死ねばいいんですよ」

大井「吹雪ぃ!」

吹雪「なんですか」

大井「これ以上…提督の悪口言わないで…」ぐす

大井「お願い…」

吹雪「なんで」

大井「好きな人の悪口を聞くのは…つらい…」

吹雪「好きな人!?何言ってんですか!捨てられたのに、まだ司令官のこと好きなんですか!?」

大井「…」

吹雪「司令官は浮気したんでしょ!?」

大井「…」

吹雪「司令官は浮気したんですよねぇ!?」

大井「…」

吹雪「…司令官は!本当に!浮気をしたんですか!?」

大井「…」

大井「…本人に、聞いてみなきゃわからない…」

吹雪「…はぁ」

吹雪「なら早く本人から聞いてきてくださいよ!!!」

大井「…ッ」びくっ

大井「わ、わだし!提督探してきまず!」

陸奥「わー待って!その格好で外出るのマズイから提督のコート羽織っていって!」

大井「はいぃ!行ってきます!!」


吹雪「…」

陸奥「…」

北上「…」

金剛「…」

吹雪「…あの、演技ですよ?」

金剛「演技!?」

北上「うわホントにびっくりした、マジのブッキーの本音かと思った…」

陸奥「吹雪怖すぎ…」

吹雪「私だって司令官の悪口言うのすごくツライんですよぉ!!今だって罪悪感凄いんですからねぇ!!!」

吹雪「でもああでもしないと大井さんはいつまでもいじけてるじゃないですかぁ!」

金剛「NICEブッキー」

北上「吹雪だけは敵に回すのやめよーっと…」

吹雪「私は司令官に何てことを…土下座して許してもらえるかどうか…」

陸奥「土下座するのは大井でしょ」

金剛「とりあえずこのケーキ、片付けマスか」

北上「あーあ、もったいねー」

金剛「あ、チョコプレートの文字を見てくだサイ!」

『大井さん、愛してるぜ!!』

陸奥「…大井、完全にやらかしたわね」

金剛「浮気ではないってことでおけー?」

北上「てかまず、提督が浮気なんかするわけないでしょ」

吹雪「そうですぅ!そうに決まってます!!」

北上「ケーキ、まだ食べられるところあるから食べようよ」

金剛「そーデス!勿体無い!」

北上「んー、んまい!どこのお店だろ」

陸奥「うん、美味しいけど…」

金剛「テートクが作るケーキのほうが美味いデース」

吹雪「司令官…ごめんなさい…司令官…ごめんなさい…」ぶつくさ

陸奥「気にしなくていいのよ!吹雪のおかげなんだから!」


2時間後

大井「はぁ…はぁ…」

大井「どこにもいない…」

大井「学校方面も…駅の方も…」

大井「提督…どこ…」

大井「…」

大井「提督のコートから提督の匂いがして…切なくなってくる…」

北上「あ、いた」

北上「おーい!大井っち!!」

大井「北上さん!?」

北上「今、提督は兄提督の家にいるんだって!」

大井「お兄様の家…急いで横浜行かないと!」

北上「あー大丈夫大丈夫、兄提督が提督を家まで車で送り届けてくれるってさ」

大井「そう…ですか…」

北上「大井っちも家に戻ろー」

大井「…」

大井「浮気じゃなかったらどうしよう…」

大井「私、提督を殴ってしまった…」

北上「お馬鹿」

北上「浮気じゃないほうがいいに決まってるじゃん」

大井「でもこれがキッカケで提督に嫌われたらどうしよう…!」

北上「嫌われないように二人でちゃんとおはなししな」




兄提督「ほれ、家に着いたぞ」

JK提督「…」

兄提督「艦娘と喧嘩して家出って…相当仲良いんだな」

JK提督「…」

兄提督「ほれほれ、車から降りな」

母「あら、アンタたちドライブでも行ってきたの?」

兄提督「母さん、今仕事帰り?」

母「うむ」

兄提督「妹くんが俺ん家に遊びに来たから、家まで送ってきたところ」

母「あらそう」

母「お兄ちゃんも夜ゴハン食べてく?」

兄提督「え?俺もう帰るよ」

JK提督「あたし…友達と電話してくる!」ガチャ

母「先に手洗うのよー」

兄提督「んじゃまたね」

母「待ちなさい」

兄提督「危ないよ轢いちゃうよ!」

母「お兄ちゃん全然家帰ってこないんだから!せっかくだからご飯くらい食べてきなさい」

兄提督「明日も仕事だもん」

母「知らん」

母「久しぶりに3人で食べましょ!お兄ちゃんの好きなの作るから!」

兄提督「わかった、わかったよ!」

母「さっさとガレージに車とめて手洗ってきなさいね〜」


JK提督部屋

JK提督「…」

JK提督「…」ポチ

ドロン

北上「あら、あたしをご指名?」

JK提督「北上さん、あたしを鎮守府に…」

北上「お安い御用さー」



JK鎮守府

北上「大井っち、提督帰ってきたよー」

大井「…」

JK提督「…」

大井「…」

JK提督「…」

北上「二人とも、喋んなきゃ伝わんないよ」

吹雪「し、司令官は…」

吹雪「司令官は浮気なんてしてないですよね!?」

JK提督「…実は」

JK提督「告白されてね」

金剛「あの男の人にデスか!?」

JK提督「うん」

JK提督「それで…」


男友「俺と…俺と付き合ってくれ!」

JK提督「…」

男友「…」

JK提督「…ごめんなさい」

男友「…」

JK提督「…」

男友「…そうか」

男友「なら、仕方ないか」

男友「俺の何がいけなかったのか教えてくれるか」

JK提督「えと…」

男友「いや、いい!なんか女々しいしな」

男友「もともと当たって砕けるつもりだったし」

JK提督(すごくショック受けてる…)

JK提督「あの!」

男友「なに?」

JK提督「あたし…彼氏はいないけど…」

JK提督「彼女がいるの!!」

男友「…え?」

男友「え?え!?」

男友「彼女!?」

JK提督「うん…」

男友「レズビアン…だったのか?」

JK提督「いや!多分ノーマル…」

JK提督「だけどその女の子のことは心の底から愛しているの…」

JK提督「だから、キミの告白にはこたえられない…」

JK提督「ごめんなさい…」

男友「お、女同士…」

男友「は、はは…」

JK提督「…」

男友「じゃあ例のキスマークも」

JK提督「彼女の…」

男友「そうか」

男友「なんか安心したわ」

JK提督「…」

男友「そんじゃ、これからもかげながら応援させてくれ」

JK提督「ありがとう…」

男友「…じゃあな、また明日」

JK提督「ま、待って!」

男友「ん?」

JK提督「久しぶりに一緒に帰らない…?」

JK提督「あたしたち腐れ縁…いや、大親友じゃん!」

男友「…そうだな」


JK提督「懐かしー!Youとこの道歩くの!」

男友「お前、小学校のときそこの公園でブランコからぶっ飛んで骨折ったよな」

JK提督「あったな〜そんなこと」

男友「あのとき大変だったんだからな!?オカンと姉貴にお前が怪我させたんだろって言われて…」

JK提督「今となってはいい思い出じゃん」

男友「何も良くねーよ!」

JK提督「あはは」

男友「あははって…」

男友「あ、そこの角に新しいケーキ屋出来たの知ってる?」

JK提督「え!?本当!?」

男友「おう、なかなか美味いぞ」

男友「彼女にでも買ってやったら?」

JK提督「一緒に行こう!オススメ教えてよ!」


JK提督「…こういうことでした」

大井「あ…あ…」

大井「申し訳ございませんでしたーーーッ!!!」土下座ァ

大井「私…提督にとんでもないことをしてしまいました…」

大井「どうか私のことを殴ってください!!」

JK提督「大井さん」

大井「ーッ!」

JK提督「大好きだぞ」

大井「…え?いやあの、殴ってくださいよ!」

JK提督「大井さん」

JK提督「愛しているぞ」

大井「そうじゃなくて!ケーキも台無しにしたんですよ!?私に罰を!!」

JK提督「大井さん」

JK提督「一生一緒にいてくれや」

大井「優しくしないでええええええええ」

北上「あはは、発狂しだしたよ」

陸奥「殴るより大ダメージね」

吹雪「あ、あの!司令官!」

JK提督「吹雪ちゃん、みんなにもまた迷惑かけちゃったね…ごめんなさい」

金剛「テートクは悪くないデスよー」

吹雪「司令官…申し訳ございませんでしたーーーッ!!!」土下座ァ

JK提督「えぇ!?なんで吹雪ちゃんが土下座をしてんの!!」

吹雪「私は司令官に酷いことを言いまくったんです…」

吹雪「クズとか死ねばいいとか…」

陸奥「吹雪は大井と提督のために自ら汚れ役に買って出たのよ、吹雪のこと褒めてやって」

JK提督「そかそか、ありがとう吹雪ちゃん」

大井(あ、アレ演技だったんだ…よかった…)

吹雪「ううう…私は司令官の為なら命だって捧げますぅ…」

JK提督「そんなことしなくても、吹雪ちゃんはあたしの大事な家族だから」

吹雪「しれいかぁぁぁん!!」

JK提督「よしよし」

吹雪「お、大井さん」

大井「な、なに…?」

吹雪「アレ、私の最終兵器ですからね…?また喧嘩したらもう知りませんですからね!!!」

大井「は、はい!」

金剛「これにて一件落着デース!」

兄提督『おーい妹くん!そろそろ出てこいー、母さんがご飯できたってさー』

JK提督「大井さん、だっこ」

大井「はい」ぎゅ

JK提督「あったかい」

大井「…私もです」

JK提督「んじゃ、ドロン頼む!」


JK提督「いただきまーす!」

兄提督「いただきます」

母「召し上がれ」

母「…で、彼氏とどんな電話してきたの?」

JK提督「ブッ…、彼氏じゃないって!」

兄提督「え?妹くん彼氏いるの?」

JK提督「いないって!」

母「この子、首にキスマークつけて学校行ったのよ?」

兄提督「あら…最近の高校生は…」

JK提督「だから彼氏じゃないって言ってるじゃんかぁ!」

兄提督「まぁ、妹くんに彼氏なんてできたら、父さんがショックで生き返るんじゃないか?」

母「あはは、なら早く彼氏を作ってもらわないとね」

JK提督「お父さんをいじめないの!」

JK提督「そんなことより、お兄ちゃんはいつまで独身なの?あっという間に三十路になるぞ」

兄提督「…ふ」

母「なに?まさか彼女できたの?」

兄提督「さぁね」

JK提督「え!?うそ!うそうそうそ!!彼女できたの!?」

母「あー、わかった!あの子でしょ!昔近所に住んでた!」

JK提督「え!?誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰!?」

兄提督「まーね」

JK提督「誰だよ!!」

母「やっぱりね、小学校の頃からあの子ずーっとお兄ちゃんのこと見てたから、好きなんだろうなぁって思ってたんだけど」

母「アンタ何年間無視し続けたのよ、可哀想に」

兄提督「いやいや、俺にとっちゃ第二の妹みたいなもんだったからさ」

JK提督「ねぇ誰!?教えてよ!!」

母「小中高大と会社まで一緒なんて、よくついてきてくれたわね」

母「大事にしなさいよ」

兄提督「そうだな」

JK提督「誰ぇぇぇぇぇ!!!」


兄提督「あ、はい、卒業祝い」

JK提督「え!?こんなにいいの!?」

母「いくらもらったの?」

兄提督「妹くんは生徒会長として頑張ったし、良い大学も受かったんだから」

JK提督「うへへ、金だ金だ」

母「アンタそれお小遣いじゃないんだからね」

JK提督「わかってるよぉ、電子辞書買おっと」

兄提督「あと妹くんの大学費用は俺が持つから」

母「流石に悪いわよ…生活費ももらってるのに」

兄提督「いいからいいから、俺が父さんの代わりなんだから」

兄提督「給料も上がったしね」

JK提督「マジ!?年収いくら!?」

バシ

JK提督「いて」

母「アンタもそのうち働いて大学費用をお兄ちゃんに返すのよ」

JK提督「はぁい」


その日の夜

吹雪の部屋

吹雪「よし、明日は朝イチでランニングして…駆逐艦のみんなで魚雷の整備をして…」

吹雪「金剛さんとパフェ食べる約束もあるから早めに終わらせようっと」

吹雪「よし、目覚ましセット!寝よう」

コンコン

吹雪「はーい」

吹雪「誰だろ、こんな時間に」

ガチャ

JK提督「こんばんび」

吹雪「司令官?…寝巻き姿に枕持ってどうしたんですか?」

JK提督「今夜一緒に寝ようぜ!」

吹雪「へ!?まずいですよ!大井さんに知られたら!」

JK提督「大井さんには許可取ってるよ」

吹雪「そーなんですか?」

JK提督「艦娘とお泊まり週間!今日は吹雪ちゃんの巻!」

JK提督「ささ!寝よ〜」

吹雪「私の布団狭いですよぉ?」

JK提督「密着すりゃオッケー!」

ぼふ

吹雪「うわわわわ…良いんですか?こんなにくっついちゃって…」

JK提督「そーしないと風邪ひいちゃうじゃん」

吹雪「ドキドキします…」

吹雪「司令官…せっけんの良い匂いがします…」

JK提督「さっきまで大井さんとエッチしてたからねぇ、汗いっぱいかいたから念入りにお風呂はいってきたのだ」

吹雪「…」

吹雪「…なんで司令官は私を初期艦に選んでくれたんですか?」

JK提督「え?可愛かったから!」

吹雪「か、可愛いだなんて…」

吹雪「ほかの子も可愛いじゃないですか!電ちゃんとか五月雨ちゃんとか…」

JK提督「艦娘みんな可愛いからね〜」

JK提督「しかしあたしにビビッときたのが吹雪ちゃんだったのだ!」

吹雪「そうですか、嬉しいです」

吹雪「…私、ずっと司令官に会いたかったんです」

吹雪「ずっと…」

JK提督「…」

吹雪「…司令官?」

JK提督「…」すやすや

吹雪「あはは…大井さんと愛し合って疲れちゃったんですかね」

吹雪「でも今は」

吹雪「私が司令官を独り占め」ぎゅ

吹雪「おやすみなさい、司令官」




ジリリリリリ

吹雪「んあ…朝か…」

吹雪「しれーか…」

吹雪「あれ、いない…」

吹雪「ん?置き手紙が」

JK提督『ありがとう吹雪ちゃん!ぐっすり眠れたよ!学校行ってくるぜい=3』

吹雪「えー!?司令官もう行っちゃったの…」

吹雪「寝ぼけたフリして甘えようと思ったのに…」しょんぼり



食堂

金剛「エ!?ブッキーはテートクとお泊まりしたデスか!?」

吹雪「はい、突然司令官がやって来て…」

金剛「いいなーいいなー!ワタシもテートクとお泊まりしたいデース!」

大和「秘書艦室の前に応募箱置いてありますよ」

金剛「応募箱?」

大和「そこに自分の名前書いた紙を入れて、提督がランダムに選びます」

大和「選ばれた艦娘のところに提督がお泊まりに行きますよ〜」

金剛「なんと!抽選デスか…!」

金剛「ブッキーは運が良いデスねー」

大和「いや、提督は初めてのお泊まりは吹雪さんって決めてたみたいですよ」

吹雪「そうなんですか?…嬉しいなぁ」

金剛「ムム…そうデスか…」

金剛「早速応募するデース!!」


秘書艦室前

金剛「コレが応募箱デスか…」

金剛「紙に名前を書いてっと…」

大井「金剛さん、コレに応募するんですか?」

金剛「Yes!テートクとお泊まりしたいデース!」

大井「あんな変態と寝たがる艦娘なんていませんよ…」

金剛「うわ…箱の中パンパンなんデスけど…」

大井「え!?ウソ!?」

金剛「こりゃあ倍率が高いデスなぁ…」

大井「こ、これ私も大変なんですよ!?」

金剛「ナンデ」

大井「お泊まりの翌日が学校だと、提督を外へ連れ出すために朝早くに起こされるんですよ!」

金剛「たのむー、当たってくだサイー!」

大井「聞いてます?私の話」




JK提督「さぁて、今夜は誰のところにお泊まりかなぁ〜」

JK提督「あらま!箱の中いっぱい!嬉しいねぇ」

金剛(ワタシ!ワタシの引いてくだサイ!)

北上「…」

陸奥「…」

龍驤「…」

利根「…」

島風「…」

大井(なんかいっぱい集まってる…皆さんそんなに提督とお泊まりしたいんですか…)

JK提督「ちゃんとシャッフルして…」シャカシャカ

JK提督「よし…」ガサゴソ

JK提督「コレだ!」バッ

金剛「かもん!」

JK提督「今日は…!」

JK提督「『大井』…ッ」

くしゃくしゃ

ポイっ

JK提督「さぁ気を取り直して!」

大井「ちょちょちょ!なんで私の捨てたんですか!」

五十鈴「当たり前でしょ!アンタいつも提督と寝てるじゃない!」

瑞鶴「無駄に倍率上げないでよ!」

大和「大井さんはご遠慮ください」

大井「そんなぁ…」

JK提督「これは大井さん意外のみんなと親睦深めるためにやってるの!」

JK提督「大井さんはさっきあたしとエッチしたばっかでしょ!」

吹雪「またしたんですか」

JK提督「2回目!コレだ!」バッ

JK提督「…今夜は金剛ちゃん!」

金剛「いええええええええッす!!!」

長門「金剛か…」

加賀「残念です」

JK提督「さぁ戦艦寮にレッツゴー!」

金剛「GoGo!」

吹雪(私も紙に書いて応援しよう…)こっそり

大和「吹雪さん、一人一回までです」

吹雪「そんな…」

>>330
吹雪(私も紙に書いて応援しよう…)こっそり

応募の間違いでした
すみません


金剛部屋

金剛「さー!ワタシのベッドで寝るデース!」

JK提督「ベッド大っきいね〜」

金剛「戦艦デスからね!」

JK提督「金剛ちゃんの寝巻きって浴衣なんだ!可愛いね!」

金剛「デショー!和のココロ!」ふりふり

JK提督「髪下ろした金剛ちゃんも可愛いねぇ」

金剛「テートクも三つ編みおさげ下ろした姿もキュートデス!」

金剛「さぁさぁ!布団入りましょー!」ぼふぼふ

JK提督「お邪魔しまーす」

ぼふ

JK提督「あー、あったかい」

金剛「テートクのおかげでよく寝れそうデース」

JK提督「あたしもー」

金剛「テートクのほっぺ、ぷにぷに〜」つんつん

JK提督「金剛ちゃんのほっぺもぷにぷに!」つんつん

金剛・JK提督「えへへ」


金剛「…すう…すぅ」すやすや

JK提督(寝ちゃった)

JK提督(金剛ちゃんの大人っぽいけど子供っぽいとこ、ホントに可愛いなぁ)

JK提督「!?」

JK提督(あらま…浴衣がはだけて…金剛ちゃんおっぱいが丸見え…)

JK提督(…綺麗なおっぱいだなぁ…)

JK提督(チクビもぷりっとしてて美味しそうだし…)

JK提督「…」

JK提督(いや、落ち着こう…本音を言うと、このチクビにしゃぶりつきたいけど)

JK提督(私には心の底から愛している大井さんがいる)

JK提督(もちろん金剛ちゃんのことも愛しているけど、それは家族として)

JK提督(本音を言うとチクビにしゃぶりつきたいけど、ここは超えてはいけない一線である)

JK提督(しかしこのチクビを目の前にして、我慢できる人はいるのだろうか)

JK提督(水餅のようにプルプルと柔らかいの胸の先端からピョコッと飛び出している桜色の可愛いチクビ)

JK提督(これは人類問わず、動物ならしゃぶらざるを得ないはず、動物の本能だ)

JK提督(目の前にこんな素晴らしいチクビがあるのなら、皆赤ん坊のようにしゃぶりたくなるに決まっている)

JK提督(しかしそれはあたしにとって超えてはならい一線!我慢するしかない)

JK提督(本音を言うとしゃぶりたいけど!…ここはグッと我慢!)

JK提督(さぁ、あたしも寝よう)


大井「提督、お泊まり楽しいですか?」

JK提督「すごく楽しいよ!」

大井「…変なこと、してないですよね」

JK提督「もー、するわけないじゃん!」

大井「どーだか」

JK提督「あたしには大井さんがいるもん」

大井「ちょ、服脱がさないでくださいよ」

JK提督「良いじゃん良いじゃん、あら〜可愛いおっぱい」

大井「まったく…」

JK提督「いただきます!」ちゅーちゅー

大井「んッ…提督は本当にチクビ吸うのが好きですよね」

JK提督「大好き〜」ちゅーちゅー



JK提督「んふ、んふふ」ちゅーちゅー

金剛「…」

金剛「…」

JK提督「ふふ、んむー」ちゅーちゅー

金剛(テートクがワタシのチクビを吸っている…)





JK提督(金剛ちゃんのおかげでよく寝れた…さて今日も学校だ)

金剛「うーん…」

JK提督「あ、ごめん、起こしちゃったね」

金剛「大丈夫デース…」

JK提督「ありがとうね!金剛ちゃん効果で快眠だった!」

金剛「…」

JK提督「…どうかした?」

金剛「いや…」

金剛(夜中にテートクにチクビを吸われてた事、絶対に大井には黙っておきましょー…)


夕方、秘書艦室前

陸奥「…」

長門「…」

陸奥「来ないね、提督」

大和「あ、長門さん陸奥さん」

長門「あぁ大和、提督が来なくて抽選が始まらないんだが…」

大和「なんかすでに引いたみたいですよ?」

陸奥「え!?」

大和「提督が、人が集まっちゃって迷惑になるからコッソリ引いて決めとくね〜って言ってました」

長門「で、誰に決まったんだ?」

大和「わかりません、当たった方の部屋に提督が突然押しかけると思います」

陸奥「え〜、準備とかできないじゃないの…」

大和「お二人はそんなに提督とお泊まりしたいんですか?」

長門「え?いや、私は…提督とこう…夜を共に過ごしてさらに親密になりたいというか…」

陸奥「私は提督を抱き枕にして寝たい…」

大和「思い切り甘えてほしいって言えば良いのに」

長門「そーゆー大和はどうなんだ!」

大和「もちろん私も応募しました!」

大和「提督のお姉ちゃんとして、提督に甘えられたいです!」

大和「私の胸の中でねむる提督…」

大和「そして提督の頭をナデナデしながら見守るお姉ちゃんである私…!」

大和「それが私の理想の姉妹です!!」

大和「あゝ、提督にもっともっと甘えてもらって私のお姉ちゃん力を高めていきたい…!」

大和「提督の全てを包み込める優しいお姉ちゃんになりたい…!」

大和「大和お姉ちゃんは提督のこと待ってますからねー!!」

長門「…こいつもなかなか重症だな」

陸奥「大井より5兆倍はマシよ」




コンコン

JK提督「お邪魔しまーす」ガララ

瑞鶴「え!?え!?提督さんが来てくれた!!」

加賀「いらっしゃい」

瑞鶴「提督さん!私と加賀どっち!?」

加賀「ここ、二人部屋なので」

JK提督「今日はずいずいの日」

瑞鶴「やったーーーーー!!!!!」

加賀「…」

JK提督「…加賀ちゃんって赤城さんと相部屋じゃなかったっけ?」

加賀「今は赤城さんと翔鶴が相部屋よ」

瑞鶴「なんか突然赤城さんと翔鶴姉ぇが、たまには部屋替えしようとか言ってきて…」

JK提督「良かったじゃん、ずいずい」

瑞鶴「よくないよ!最近はどの寮も増築が進んでて駆逐艦でさえ一人部屋持てる時代なのに…」

瑞鶴「あーあ、私も一人部屋が欲しいなぁ」

加賀「私は瑞鶴と一緒の部屋で嬉しいけれど」

瑞鶴「…いや、あの…そーゆーの突然言われると恥ずかしくなるからやめてよ…」

JK提督「あぁ〜、瑞加賀は良いっすねぇ〜」


JK提督「二人で布団敷いて寝てるんだ!やっぱ空母寮は旅館っぽくて良いなぁ」

JK提督「3人で川の字になって寝る?」

瑞鶴「いーや!今日は私が提督さんを独り占めする日!」

瑞鶴「加賀はチョット離れて寝てよね!」

JK提督「えー」

加賀「仕方がないですね」

ぼふ

瑞鶴「うふふふふ、提督さんあったかい」

JK提督「ずいずいの笑顔が目の前に…癒されるわぁ」

加賀「いつもは『加賀あったかい』って言ってくれるんですよ」

JK提督「へー!いつもは二人で一つの布団で寝てるんだ!」

瑞鶴「んもー加賀うるさい!あっち向いて早く寝てよ!」

加賀「はいはい」

JK提督「仲睦まじいですなぁ」

JK提督「ずいずいってホントに加賀ちゃんと仲良いよね、提督として嬉しいよ」

瑞鶴「加賀の話なんかどうでもいいでしょ!せっかく私とのお泊まりななんだから!」

JK提督「わかったよ〜」

瑞鶴「…」

JK提督「…?」

瑞鶴「あ、あの…」ひそひそ

JK提督「なぁに?」

瑞鶴「どーしたらもっと加賀と仲良くなれるかなぁ」ひそひそ

JK提督「どーしたらもっと加賀ちゃんと仲良くなれるかって?」

瑞鶴「もう提督さん!復唱しないでよ!加賀に聞こえちゃうじゃん!」

JK提督「可愛いなこの子」

加賀「でしょう」

瑞鶴「加賀は早く寝てってば!」


深夜

瑞鶴「…」すやすや

JK提督「…」すやすや

加賀「…」もそっ

加賀「…」スタスタ

加賀「お邪魔します」もぞもぞ

加賀「…」

加賀「3人は流石に狭いわね」





JK提督(ん…そろそろ起きないと)

JK提督「ん」

JK提督(いつの間にか加賀ちゃんが布団に入ってきてる…)

JK提督(あたしの両サイドに美女が…)

JK提督(なんと…居心地の良い…)

JK提督「…」スヤァ


ガララララッ

大井「提督起きてください!遅刻しますよ!!」

JK提督「んへ…やばッ!二度寝しちゃった!」

大井「瑞鶴さん加賀さん提督を離してください!学校遅刻しちゃう!」

瑞鶴「ん〜なによ…今日は私が提督さんを独り占めする日…」

加賀「あと5分…」

大井「寝ぼけてないで早く提督を離して!」

JK提督「すげぇ力…助けて大井さん…」

大井「んもう!」


JK提督部屋

ドロン

JK提督「お」

瑞鶴「へ」

加賀「ん」

大井「やっぱりくっついてたから全員連れてきちゃった!」

大井「ほら二人とも!提督から離れなさいな!」ぐぐぐ…

瑞鶴「やぁだー」

加賀「あと5分…」

JK提督「痛い痛い!」

大井「いい加減にしなさい!」ベシベシ

瑞鶴「んが」

加賀「…痛い」

大井「ほら私にくっついて!」

大井「早く!」

瑞鶴「力入らな〜い」

大井「んもう世話の焼ける!」がしっ

加賀「…なんで私は大井に抱きつかれてるかしら」

大井「瑞鶴さんは私の背中に乗って!」

瑞鶴「…よっこいしょ」

大井「ぐえ」

ドロン

ガチャ

母「あんた早く起きないと遅刻するわよ!」

JK提督「あ、ごめん…今着替える」

母「もうすぐ卒業なんだから無遅刻無欠席を貫き通しなさいよ」

JK提督「あい」


JK鎮守府

大井「せ、セーフ…」

瑞鶴「あぁ…私の提督さんが…」

加賀「私はあと5分寝かせてきただきます」

大井「あなたたちの寝起きは最悪ね…」

エロシーンはサクッと終わらせたほうがいいですか?
それともネットリしたほうがいいですか?

グッチョリお願いします

>>355
承知致しました

エロ期待してるけどこちらに移転が必要かも
SS速報R
http://ex14.vip2ch.com/news4ssr/

>>357
こんなのあったんですね
移転というとはスレを立て直せばいいんでしょうか

それじゃこのまま続けても大丈夫ですかね
ありがとうございます

>>358
移転の依頼は受け付けてないようです。
運営がエロありのスレを見つけて、しばらくしてから移転予告書き込みが入ってスレごと移転になる模様なので、それまでは普通にエロ書いててOKかと。
移転後のURLは専ブラだと自動追尾出来ずにdat落ち判定になるようなのでご注意を。

このスレが移転した場合のURL
JK提督「やったぁ!大井さんだ!!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1459336645/)

やっと追い付けた…

このシリーズめっちゃ好きです!

応援してます!頑張って下さい!

>>361
わかりやすい説明ありがとうございます

>>362
完結まで頑張ります、ありがとうございます


そして…

大和「提督、起きなさい」

JK提督「んん…お姉ちゃんおはよう」

大和「今日卒業式でしょう?早めに支度しなさいね」

JK提督「うん、お姉ちゃんが一緒に寝てくれたおかげで頑張れそう」

大和「ふふふ、応援してるわ」なでなで

JK提督「ふへへ」

JK提督「じゃあ大井さんとこ行ってくるね」

大和「はぁい、いってらっしゃい」

ガチャ

大和「…」

大和「んもお、提督可愛すぎなんですからぁ」くねくね



JK提督部屋

大井「よく寝れました?」

JK提督「うん」

大井「卒業式の最中、寝たりしないでくださいよ」

JK提督「大丈夫だって」

JK提督「ほれほれ、最後の制服姿だぞー」

大井「はいはい」

JK提督「あれ?反応薄いね」

大井「別に提督が女子高生じゃなくなっても、私の好きな人には変わりありませんから」

大井「提督がしわくちゃババアになっても愛し続けますよ」

JK提督「ババアって…せめておばあちゃんって言ってよお」

大井「…もう卒業式なんだから、スカート折らないの!」

JK提督「えー…、まぁそうだよね」

大井「最後の最後まで優等生を演じ通しなさいな」

JK提督「演じるって…人聞きの悪い…」

大井「ほら!もう時間よ!行ってらっしゃい!」ぱしん

JK提督「おう!行ってくる!」


学校

友人1「卒業かぁ…」

友人2「卒業だねぇ」

JK提督「みんなバラバラだね」

友人1「しょうがないよ」

友人2「アンタ一人で良いとこ大学行きやがって…」

JK提督「勉強頑張ったもん!」

友人1「ま、会おうと思えば会えるでしょ!」

友人2「そだね、どーせ大学行ったってみんな暇でしょ」

JK提督「あたしは更に勉学に励みます!」

友人1「んじゃコイツは誘わなくてもいいか」

友人2「そだね」

JK提督「やだやだ…誘ってよぉ…」



男友「よお」

JK提督「やぁやぁ」

男友「彼女とはうまくやってるか」

JK提督「ちょちょちょ!」

JK提督「…誰にも話してないよね?」

男友「言うわけないだろ」

JK提督「よかった…」

男友「…楽しかったよ、お前とずっと同じ学校で」

JK提督「…あたしも」

男友「お前のいない大学は楽しいんだろうか」

JK提督「モテるんだから彼女作りなよ」

男友「あのなぁ…簡単に言うなよ…」

男友「お前に告白するのだって何年かかったと思ってんだ」

JK提督「あ!そうだ!あたしに彼女がいるんだから」

JK提督「キミは彼氏を作ればバランス良いよ!」

男友「アホか」べち

JK提督「いぎゃ」

先生「全員並べー、そろそろ体育館に入場するぞー!」


JK鎮守府

北上「提督も卒業かー」

陸奥「女子高生じゃなくなっちゃうわね」

龍驤「女子大生やで!!」

利根「JDか」

島風「JD提督…」

瑞鶴「しっくりこないわね…」

加賀「そしたらここはJD鎮守府になるのかしら」

大井「なりませんよ…」

五十鈴「え?なんで?留年するから?」

大井「留年もしません!アカウント名が『JK』なんだから!」

大井「アカウント名は変えられないでしょう」

北上「あ、そゆこと」

吹雪「司令官はいつまでもJK司令官ですよ!」

長門「それじゃ兄提督は『兄』でアカウント登録したのか?」

島風「センスなさすぎでしょ」

大井「こら!お兄様に失礼でしょうが!」



学校、卒業式

「卒業生答辞」

「3年1組、ーーーーー」

JK提督「はい!」

スタスタスタ…

ぺこり

JK提督「本日は私たちのために、このような盛大な卒業式を開いていただきましてありがとうございます」

JK提督「また先程は校長先生をはじめ来賓の皆様、在校生の皆様からあたたかい言葉を頂き、胸が熱くなる思いがしております」

JK提督「本当にありがとうございました」

JK提督「こうして壇上に立っているとーーー」


JK鎮守府

大井「そろそろ卒業式が終わる頃かしら」

北上「どーする?パーティとかする?」

吹雪「間宮さんたちにご馳走お願いしますか?」

大井「うーん…今日は提督はご友人たちと打ち上げでもするんじゃないかしら」

北上「あー」

ドロン

北上「あれ、大井っち消えた」

吹雪「司令官、今学校にいるんじゃ…」



大井「あれ?ここは…」

JK提督「生徒会室だよ」

大井「提督!?」

JK提督「いやー、タブレットってホントに便利!」

大井「卒業式は!?」

JK提督「終わったよ、ほら卒業証書!」

JK提督「今の卒業証書って丸めるんじゃなくて折っちゃうんだねー」

大井「こんなとこに私を呼び出して…見つかったら大変でしょ!」

JK提督「大丈夫!卒業生も在校生も先生たちも校庭で別れを惜しんでるよ」

JK提督「生徒会室なんて誰も来やしない」

大井「不安なんですけど…」

大井「…で、なんで私を呼んだんですか?」

JK提督「ちょっと待って…艦これログアウトしてっと…」

大井「…ログアウトしたってことは、鎮守府の皆さんに聞かれちゃマズいことでもするんじゃないでしょうね」

JK提督「女子高生最後の日だし、大井さん!ここでエッチしよう!」

大井「やっぱり!ダメですよ!この前学校でエッチして大変なことになりかけたでしょ!」

大井「家に帰ってしましょ!」

JK提督「制服着る最後の日だよ?」

大井「…ここでエッチは危険です」

JK提督「大丈夫だって、教室と違ってここは鍵かかってるし」

JK提督「もう卒業しちゃったし」

大井「そういう問題じゃないでしょ!」

大井「まったく…高校最後の日くらいピシッとしなさいよ…」


JK提督「大井さん」

大井「なによ」

JK提督「あたしのスカートめくって」

大井「は、はぁ?」

JK提督「いいから」

大井「…お気に入りのパンツでも買ったんですか?」ペラッ

大井「…んぶ!?」

JK提督「ふふっ」

大井「アンタ…ノーパン…!」

大井「なんでパンツ穿いてないのよ!」

JK提督「あたし、今日は一度もパンツ穿いてないよ?」

大井「…はぁ!?」

JK提督「朝からずっとノーパンだよ」

大井「だって…卒業式は!?」

JK提督「ノーパンで出たよ」

大井「嘘おっしゃい!どうせ今脱いだんでしょ!」

JK提督「よく見てよ」

くぱぁ

JK提督「こんなにぐちゃぐちゃだよ?今脱いだばかりなら、こうはならないよ」

大井「…」

JK提督「校長から卒業証書もらうときも」

JK提督「全校生徒や先生の前で答辞読むときも」

JK提督「スカートの下はまんこ丸出しで、大井さんとエッチするコトしか考えてなかったよ」

JK提督「スカート長くしても、壇上に上がったときは下から見られないか心配だったけど」

JK提督「大井さんとのエッチ想像したらすごく興奮して、まん汁ダラダラ垂れてくるから焦ったよ」

JK提督「スカートでまん汁拭いちゃったからホラ、スカートの裏地がガビガビになってるでしょ」ペラッ

JK提督「大井さんとエッチしたくてたまらなくて、卒業式がツラかったよ」

JK提督「だから…しようよ」

JK提督「制服着るのも最後だし、汚してもいいよ」

大井「…」

大井「…本当に誰も来ませんか」

JK提督「うん」

大井「…」

大井「…悔いが残らないよう、全力で愛し合いましょう」

JK提督「うん、きて」

頑張ってグッチョリエロ考えてきます
そろそろ完結しますのでもう少しだけお付き合いください

スマホ(windows)
タブレット(windows)


大井「どーしてほしいですか?」

JK提督「なんでもいいよ」

JK提督「大井さんならなんでも受け入れられる」

JK提督「大井さんの全部を受け入れたい」

大井「ほぅ、『なんでも』ですか」

大井「例えば?」

JK提督「もうなんでもいいの!まんこが疼いて苦しいの!」

大井「提督は本当に変態ですね」

JK提督「そうなの!あたしは変態だから!」

JK提督「変態だから大井さんに気持ち良くしてもらわないと死んじゃうの!」

大井「提督のこの姿を見たら、友人や先生はどう思うんでしょう」

JK提督「別に嫌われてもいい!大井さんはずっとあたしといてくれるんでしょ!?」

JK提督「大井さんさえいてくれれば…他には何もいらない!」

大井「私はずっと提督と一緒にいますよ」

JK提督「すごく嬉しい…!」

JK提督「他のみんなには嫌われてもいいから…!だからド変態なあたしを気持ち良くして!!」

大井「うふふ…」

大井(このまま焦らしていけば…提督の身体はより敏感によりエロくなっていく…)

大井(もっともっと熟成させていただくとしますか)

JK提督「大井さん!なんでもいいから早くしてよぉ!苦しいんだって!」

JK提督「今日は朝からずっとまんこ濡らして大井さんとするの待ってたんだからぁッ!」


大井「まぁまぁそんなに焦らないでください」

大井「首筋舐めてあげます」

れろっ

JK提督「んひゃッ…!!」びくん

大井「首筋をひと舐めしただけでこの反応」

大井「相変わらずエロくて敏感な身体ですね」

JK提督「首じゃなくて…まんこ…」

大井「今日はそこは触りませんよ」

JK提督「え!?なんで…!」

大井「コレは変態淫乱提督へのお仕置きです」

大井「苦しみもがきなさい」

JK提督「そんな…」

JK提督「本当に…死んじゃうくらい苦しいよぉ…」

JK提督「まんこ触ってよ…指で掻き混ぜてよ…」

JK提督「大井さんが触ってくれないと…まんこ腐っちゃう…」

JK提督「お願い…お願いします大井さん…」

大井「ふふふ」ゾクゾク

大井「もう、可愛いんだからぁ」

大井「そうですね…『一生大井さんの性奴隷になります』と言ってください」

大井「そしたら触ってあげてもいいですけど」

JK提督「い…い…」

JK提督「いッ…」

大井「さぁ…!」



ドスンッ!!


大井「痛っ…!」

大井「…え?」

JK提督「いひひひひひひひ」

大井「な、なんで私…提督に押し倒されてるんですか…?」

JK提督「ごめんねぇ大井さぁん…」ハァハァ

JK提督「あたしぃ…マジで我慢できないからぁ…」

大井「ちょっと…!提督は私の性奴隷に…!」

JK提督「たまにはさぁ…」

JK提督「逆も良いよねぇえ…?」

大井「逆…?」

JK提督「いつもあたしが受けだけどぉ…」

JK提督「今日はぁ」

JK提督「大井さんが受けぇぇぇ」

大井「え!?待っ…!」

ずぢゅるるるるッずずりゅるるるゥッッ!!

大井「んぶッ!?んーーーー!!!んんーーーーー!!!」

JK提督「はふ…ッ、んん…んぶッ…!」ぢゅるぢゅるるるる

大井「ん!!!んッ…!!くぶッ!!」

JK提督「んぶぶ…んれろッ…!んじゅ」じゅるるるるる

大井「ぶ…ッ!…、ん…!、ウ…」びくッ…

JK提督「ん゛ッ!ん゛んんんーーーーー」ぢゅぅぅぅぅぅううう

大井「ゥ゛…、……ッ、……ぅ……」びくんッ

JK提督「んぱぁっ」

大井「う゛えっほ!!ゲホっ!!ごほッ!!」

大井「はぁーーーー、はぁーーーー」

大井「な、何するんですか…いきなり…!」

JK提督「まんこ舐めて」

大井「へぇ!?」

JK提督「舐めろ」

大井「は、はひ」


JK提督「スカートめくっててあげるから」

大井(提督のあそこ、愛液でぐっちゃぐちゃ…)

大井(目の前にある肉を我慢してるライオンのヨダレみたいにダラダラ溢れてくる…)

JK提督「早く…」

大井「れろ…」

大井(まずは愛液がベットリついてるあそこのまわりから)

ぴちゃぴちゃ

大井「んれ…」

大井(んぁ…提督の味…私の好きな味…)

大井(口の中にヌルヌルが広がって…頭がじーんってする…)

大井(提督のすべすべな太ももに愛液がベットリ絡みついて…)

ずぢゅっじゅるるる…

大井(舐めても舐めても飽きがこない…)

JK提督「んッ…こら、太ももじゃなくてまんこ舐めろっ」

大井「はい」

れろっ

JK提督「い゛ッ!!!」びくん

大井「…大丈夫ですか」

JK提督「ずっと待ってた…大井さんに…気持ち良くしてもらうのを…」

JK提督「続けて…」

大井「はい」

れろれろ…

JK提督「ううううううぅぅぅぅ…」

大井(ヌルヌルに湿った提督の陰毛が私の顔に張り付いてくるけど…)

大井(そんなのも気にならないくらい提督の汁が美味しい…)

大井(なんでこんなに甘いんでしょう)

大井(苦くてしょっぱいはずなのに…)

大井(好きな人のものって、なんでも愛おしくなってしまうということですか)

大井(例えそれが、はしたない体液でも…)

JK提督「うあ゛…気持ちよすぎて…死にそう…」

大井「まだ舐めてるだけですよ、死なれては困ります」

大井「ほら、私が受けなんですから」

大井「提督が気持ち良くなるために私を襲ってください」

JK提督「お、大井さん…」

大井「なんですか?」

JK提督「顔面騎乗…していいかな…」

大井「していいかな、じゃなくて」

大井「私を押し倒して思い切り顔の上に座れば良いんですよ」


JK提督「…ッ!」

グイッ

ドスンッ!

大井(強引な提督も好きです)

JK提督「座るよ…」

べちゃ

大井「ぶっ!?」

JK提督「うひゃ!?」

大井(提督のぐちゃぐちゃが私の顔に覆いかぶさって…)

大井(なんか気持ち良い)

JK提督「く、苦しくない?」

大井「私が苦しがっても、気持ち良いならやめちゃダメです」

JK提督「あッ…そこで喋られると…ぉ」びくん

大井「ん…ずずずっ…」

ずぢゅじゅるずずずずーーー…

JK提督「うあ゛あ゛あ゛あ゛ッ!」

大井(愛液の粘度がすごいから吸うとどんどん口の中にズルズル入ってくる…)

JK提督「大井さん…そろそろイきたい…」

大井「わかりました、思い切り吸ってあげます」

ぢゅずッ…ぢゅずずずるじゅ…ッ

JK提督「う゛ぅ゛ッ…それ!それぎもぢいい…!!」

ずぢゅッずぢゅッ…ぢゅルルルルル…!

JK提督「い゛ぐー…う゛ああああ゛ッ!!」


JK提督「ごめん大井…ッさぁん!…まんこ…顔に擦り付けるねッ…!!」

大井「んぷ?」

ぐぢゅッ!ぐちゅッ!

大井「んぶ!!ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛!!!」

JK提督「これぇ゛ぎもぢよずぎでぇッあばいぃぃぃ…ッ!!」

ぐぢゅるッ、ぶじゅッ…!

大井「ぶッ!!ん゛ッ!!う゛う゛う゛…!」

JK提督「大井さんッの…鼻やアゴに…ぃ、まんこがぐちゅぐちゅ食い込んで…」

JK提督「い、い、い、…イ゛っぢゃううう…!!」

大井「ゴプッ…ぐッ…んぶぶ…ッ!」

JK提督「ごめんねッ…苦しいよね…!」

JK提督「でも大井さんが苦しむとぉ、まんこに振動がいってぎもぢいの゛!!」

JK提督「もうすぐイきそうだからぁッ!もっと苦しんでぇ!!」

大井「んんん!!!んぐぷッ…!う゛う゛う゛う゛…ん゛ッ!!」

JK提督「あ゛あ゛ッ!イぐ!イぐ!イぐがらねッ!イっぢゃうからね゛!?あっ!!」

じゅぷッじゅぷッじゅぷッ…

JK提督「う゛ッ………あ゛あ゛あ゛!!!!!」びくんッ

大井(…すごい痙攣してる)

JK提督「ーーーーーーッ!!!……はぁう゛ッ!!」びくびく…

バタン

JK提督「はぁーーーーはぁーーーー…」

大井「提督!…大丈夫ですか?」

JK提督「やっと…イけた…大井さんで…イけた…」

JK提督「朝から…ずっと…我慢してたから…」

JK提督「…気持ちよかったぁ」

大井「ふふふ、…んゲホっ!…それはよかったです」

JK提督「大井さんごめんね…苦しかったよね…」

大井「いえ、提督のお汁が美味しくて最高でした」

JK提督「あーーー、大井さん優しくて好きすぎるわぁ…」

JK提督「…なんか大井さんのまん汁、飲みたくなってきた」

大井「わたしのあそこも、もう準備完了してますよ?」ぬとぉ

JK提督「待って…」

JK提督「あたし…まだ身体とまんこが震えて…起き上がれない…」

大井「少し休憩しましょうか」


JK提督「復活!」

大井「おー」

JK提督「朝からのムラムラが全部吹き飛んでスッキリ!!」

大井「えー…提督賢者モードですか…?」

大井「私は提督に気持ち良くして欲しいのに…」

JK提督「だいじょーぶ!大井さんのまん汁飲めばすぐにムラムラするよ!」

大井「じゃあ…早く飲んで欲しいです…」

JK提督「おし!」

JK提督「大井さん、生徒会長のイスに座っていいよ」

大井「え?いいんですか…?」

JK提督「生徒会長のあたしが言うんだから!」

大井「提督は元生徒会長でしょ…?」

JK提督「いいからいいから、あたしを信じて」

ギシ…

大井「座りましたよ?」

JK提督「浅く座って大股開いて」

大井「ん…」

JK提督「指、挿れるよ?」

にゅぷ

大井「あっ…」

JK提督「うおお…ナカ熱い…」

にゅぷにゅぷ

大井「あっ…あう…」

にゅぽんッ

JK提督「おー、あたしの指が大井さんのまん汁でコーティングされてる」

大井「見せなくていいですから…」

JK提督「いただきます!」ぱくん

JK提督「かーーーっ!この味!大井さんの味だぁ…」

大井「…反応がオヤジくさいです」


JK提督「指二本挿れて掻き出すからね」

ずぷっ

大井「あひゃうッ」

ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ…

大井「あッ!あッ!あッ!あー…!」

JK提督「ふひひ、ぐちゅぐちゅと美味しそうな音が聞こえてきますな」

大井「待って…ぇ、激しいぃ…!」

JK提督「大井さんの気持ちい所、あたし知ってんだからね」

JK提督「この辺りをイジってやると…」

ぐぢゅッぐちゅッ

大井「んゆ!!」びくっ

JK提督「ほぉーら、汁が溢れてきた」

JK提督「コレをしばらく続けると…」

ぐじゅぐじゅ…

大井「うあ!もうダメ!へんになるぅ…」

大井「ん゛ッ」びくん

JK提督「そろそろかな」

ぬぽん

JK提督「ほら!見て!大井さんの白くてドロドロの本気汁!!」

大井「だから…見せなくていいですって…」

JK提督「これ、美味しいのかな…」

ぱくん

JK提督「う゛お゛え゛ッ!!」

大井「提督!?」

JK提督「おおお…苦くてカラいのがガツンと広がって…」

JK提督「ごめん…大井さんのこと大好きなのに…コレだめだ…キツイ」

大井「いやいいですよ!無理して口にしなくて!」

JK提督「透明なまん汁はジョッキでもいけそうなのにな…」

大井「そんなジョッキ想像したくないです!」

大井「…あ、でも提督のお汁ならジョッキでもいけますよ!」

JK提督「あたしと思考が同じやん」


大井「あの…お願いがあります…」

JK提督「ん?」

大井「提督…私の処女膜…破ってくれませんか?」

JK提督「へ?」

大井「お願いです、提督」

JK提督「どうしたの?急に」

大井「好きな人に…破って欲しいんです」

JK提督「そっか」

大井「もらってください、私の処女」

JK提督「でもなにで破る?」

大井「なんでもいいです!ペンでもホウキの柄でも突っ込んでくれれば!」

大井「私は提督の処女を最悪な奪い方したんですから…」

JK提督「そのことはもう気にしなくていいって何度も言ってるでしょ?」

大井「…」

JK提督「せっかくの最後の制服学校エッチなんだから、良いものにしないと」

大井「じゃ、じゃあ!この前買ったペニバンで…!」

大井「提督のちんちんで私の処女を…!」

大井「鎮守府に置いてあるので取ってきて良いですか!」

JK提督「まぁ待ちな大井さん」

JK提督「実は良いものを買っておいたんだ」

大井「え?」


JK提督「あたしもそろそろ大井さんの処女欲しいなーって思ってたの」

JK提督「あわよくば今日使えると良いなって、持ってきてあるのです!」

JK提督「じゃあーん」

大井「なんですかコレ」

JK提督「双頭ディルドー!!」

大井「…」

大井(いくらなんでも太すぎる気がするんですけど…)

JK提督「これで正真正銘ホンモノのレズセックスができるよ!」

大井「そ、そうですね!」

JK提督「じゃあまずはあたしのナカにディルドを…」

にゅぐ

JK提督「ん」

ずぶ…

JK提督「ぐッ」

ずりゅりゅ…

JK提督「う゛…い…」

大井「…提督?」

JK提督「…ちょっとこれ…太い…」

JK提督「太すぎるやつ買っちゃった…」

大井「やっぱり!!」

JK提督「ちょっと待って…多分入るから…」

ずぷるるる…

JK提督「い゛ぎぎぎぎ…」

ずっぷん!!

JK提督「お゛う゛ッ!!」

大井「…」

JK提督「は、はいったああああ…」

JK提督「ほら見て…あたしのちんちん」

大井「提督の入り口…ギッチギチですけど…」

大井「私のに入るんですかね…」

JK提督「…太すぎるの買ったから…大井さんに挿れたら大井さん痛いかも…」

JK提督「やめとく…?」

大井「いえ!!今日、提督に処女を貰ってもらうって決めたんです!」

大井「私は準備できています!挿れてください!!」くぱー

JK提督「…痛かったら言うんだよ?」

大井「だいじょーぶです!」


つぷ

大井「あ」

JK提督「押し込むよ…?」

にゅぐ

大井「あっ」

にゅぐぐぐ…

大井「ああああ…ぶっとい提督のちんちんが…入ってくる…」

JK提督「い゛ッ…あたしのナカ…ヤバイ…」

ぐぐぐぐ…

大井「痛い!!」

JK提督「ご、ごめ!大丈夫?」

大井「う…痛いって言ってもやめないでください…」

JK提督「でも…」

大井「お願いです!処女膜破るまで止めないで!」

JK提督「わかったよ!」

ずずずっ

大井「あああっ!!痛いいい!痛いですぅぅぅぅ!!」

JK提督「やめないよ!?いいの!?」

大井「やめないで…痛いけどもっと突っ込んでください…」

大井「まだ全然入ってないんですから…」

JK提督「どんどん体重のせるからね!」

ずっぷ

大井「いだあああああああい!!!」

JK提督(ヤバイ…太すぎて全然大井さんのナカに入らない…)

JK提督(逆に…大井さんのまんこがディルドを押し返してきて…)

JK提督(あたしのまんこの奥深くまで入ってくる…)

JK提督「お゛ッ…、っふ」

大井「痛いけど…提督に処女破ってもらえるなら…!」


JK提督「い゛、一回やめるよ!」

ズポン

大井「あひ!?」

大井「な、なんで私から抜いちゃうんですか!やめないでって言ったのに!」

JK提督「やっぱりこのディルドは初めての大井さんには太すぎるよ!あたしでもギチギチだもん」

JK提督「大井さんのまんこが傷んじゃうよ」

大井「大丈夫ですって!赤ちゃんよりは全然小さいですから!」

大井「女性は赤ちゃん産めるんです!そんなディルド1本入らないようじゃダメなんです!」

JK提督「うーん…」

JK提督「でも今日は、やめにしよう」

大井「ダメです!!」

ドスン

JK提督「うわぁ!?」

大井「提督はもう動かなくても大丈夫です…」

大井「騎乗位で私が上になれば…」

JK提督「え…ちょっと待って」

大井「体重をかければ入るハズ…!」

ずんむッ

JK提督「お゛ア゛!!」

大井「痛ッ…!」


JK提督(ディルドが奥の奥まで入ってきたぁ…!)

大井「お願い…お願い入って…!」

大井「私のナカに入って!」ぐいぐい

JK提督「お゛お゛お゛お゛…ッ!!たッ…タンマ
…ア゛」

大井「痛いの我慢するから…私の処女破って…」ぐいぐい

JK提督「大井ざ…ッ、うごがない゛で…!」

大井「もっと体重かければ」

グヌプぷププ…

大井「いっ…ダメです…ディルドが提督のナカに入っていって…全然私のナカに入らない…」

JK提督「う゛あ゛あ゛あ゛!!もう無理ぃ!!奥の変なところにあだっでるぅ゛!!」

大井「くそ…!こんなに濡れてるのに…」

ギシギシ

JK提督「う゛お゛ッ!うごがないで!!お願いだがらうごがないでえ゛!!」

大井「提督に処女…破ってもらわなきゃ…!」

JK提督「ねぇ゛聞いてるぅ!?あだじのはなじぎいでる!?もううごがないでッ…、お゛お゛あ゛ッ!!…ま゛ん゛こ゛潰゛れ゛る゛…ぅああ゛ッ!!!」

JK提督(もお死ぬ…一番奥の変なところに当たって死ぬ…)

大井「破って!!破ってええええ!!!」ぐいーっ

ずっぽぉん


JK提督「お゛」


JK提督「い゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ーーーーーッッッ!!!!!」



男友「ん?今校舎の方から変な声聞こえなかった?」

友人1「そう?卒業でテンション上がって騒いでるやつなんかどこにでもいるでしょう」

友人2「それにしても元生徒会長はどこ行ったのよ…」


大井「…!?」

大井「て、提督ー?」

大井「大丈夫ですか…?」

JK提督「」びくんびくん

大井「私…夢中になってて…、提督はどうしちゃったんですか…?」

JK提督「」びくんびくん

大井「絶頂…したんですか?」

JK提督「」びくんびくん



JK提督「復活…」

大井「大丈夫ですか…」

JK提督「まんこ裂けるかと思った」

大井「ごめんなさい…私、無我夢中で…」

JK提督「いやいや、これは太いの買ったあたしの責任だ」

JK提督「申し訳ない」

大井「いえいえ!提督が謝ることではありません…」

JK提督「…おっと、もうこんな時間か」

大井「そろそろ終わりにしないとマズくないですか」

JK提督「いや」

JK提督「まだ大井さん、イッてないよね」

JK提督「大井さんのこと、気持ち良くしてあげないと不公平だよ」

大井「いや…1回軽くイッたんで…」

JK提督「いいから、立って」

JK提督「頑張った大井さんのまんこにご褒美あげる」


JK提督「れるッ…」じゅる

大井「あんッ」

JK提督「イくまで舐めてあげるね…はぷッ」

びちゅびちゅ

大井「あああ…気持ち良いです…」

JK提督(指も挿れながらクリを吸い舐めて…)ずぢゅるるッ

大井「んはぁッ!…あっ、あんッ!」

JK提督(吸いながら舌動かして…指でナカのプックリ膨れたところをヌルヌル擦って…)

大井「あッ!そんなことしたらッ、すぐイッちゃいますううう!」

JK提督「イきたい?」

大井「はいぃぃ!もうイきたい!私も提督みたいにいっぱい気持ち良くなりたいですッうぅ!!」

JK提督(左手の指でクリを摘んでそれを舌で舐めて…右手でナカの膨れたところをを強く擦れば…)

大井「あッ…待って、待ってくださいぃなんか出ちゃう!」

JK提督「おー、出していいよー」れろれろ

大井「なんかいっぱい出そうなんですよぉ!!」

JK提督「早く出しちゃいなー」ずぢゅるる

大井「提督にかかっちゃう…!」

JK提督「言ったじゃん、もう制服着ないんだから汚していいよって」

JK提督「ぜんぶ制服にぶっかけちゃえ」

大井「はッ、うッ…!イク…!出ちゃう…!!」

JK提督「イッちゃえ!!」


じゃばぁ!!!

大井「う゛く゛ぅ゛ーーーッッッ!!!」ビクンッ

JK提督「おおー!いっぱい潮吹いてる!!」

JK提督「もっと出せ~」ぐちゅぐちゅ

じゃじゃじゃー

大井「ーーーーッ!!」ガクガク

JK提督「ぶへぁッ、すごい量だね」

ばしゃばしゃッ!

JK提督「水鉄砲みたいに飛んでくる!すごいよ大井さん!」

JK提督「上原亜衣みたい!!」

大井「はぁ…はぁ…」

JK提督「じゃーん、あたしビショビショ!」

大井「はぁ…はぁ…」

大井「提督…エロいです…」

JK提督「もう出ないの?」ぐちゅぐちゅ

大井「あ!待って!違うのでちゃう!」

JK提督「出せー」

大井「こッ、コレはダメぇ…!」

じょろろろろろろろろろろ…

JK提督「おお!おしっこ出てきた!」

大井「提督ぅ…おしっこは汚い…」

JK提督「わー、あったかい!」

JK提督「ブレザーがおしっこ吸ってどんどん重くなってく…」

じょぼじょぼじょぼ…

JK提督「これ、浴尿って言うんだよね、ちょっとマニアックなプレイかな?」

大井「私…提督を汚してる…」ゾクゾク

JK提督「気持ちいいでしょー」

JK提督「男の人は女の人に精液をぶっかけるの好きでしょ?」

JK提督「私はどっちかっていうと汚してほしい側だから」

JK提督「でも大井さんは精液出せないからね~」

JK提督「だからずっと精液の代わりに潮やおしっこを大井さんにぶっかけて欲しかったんだ~」

大井「提督は変態です…」じょぼじょぼ

JK提督「嬉しそうな顔であたしの制服におしっこかけてる人には言われたくないね~」

大井「んっはぁ…」チョロ…

JK提督「うわすごーい…グショグショ…」

JK提督「制服汚すのって、なんかいけない気分になるねぇ」

大井「キスしてあげます」

JK提督「あ、待って、あたしの顔におしっこついてるから拭かないと…」

大井「提督、大好きです」ちゅッ

JK提督「んむッ!?」

JK提督「…あたしも大井さん大好き」


大井「…で」

大井「これ…どうするんですか…」

大井「提督も生徒会室も、私のおしっこでビショビショ…」

JK提督「…どうしよっか」

大井「提督…おしっこをかけといてなんですが…」

大井「アンモニア臭が…」

JK提督「ははは…」

JK提督「とりあえず…」

ばしゃー!

大井「え!?」

JK提督「大きな花瓶の水をかぶって…」ビショビショ

JK提督「これで少しはおしっこも薄まるでしょ」

大井「どーなんですかね…」

JK提督「そこのロッカーにモップとか入ってるから、とりあえず生徒会室を綺麗にしよう」

ゴシゴシ

大井「…提督はどうするんですか」

大井「それで帰るんですか」

JK提督「もう体操着も置いてないしね」

JK提督「制服で帰るしかないよ」

大井「雨も降ってないのに制服ビショビショの女子高生が歩いていたらおかしいでしょ!」

JK提督「うーん…」

JK提督「そうだ!」

JK提督「あたしに良い考えがある!」


男友「ん?あいつからメールだ」



ごめんお願いがあるんだけど…

実は生徒会室にあたしのタブレットを忘れて帰っちゃって…

悪いんだけどそれをあたしンちまで届けてくれないかな…

家には誰もいないから自転車のカゴにでも入れといて!

お願いします!!


あ、重要事項です

タブレットでゲームが起動中なんだけど

絶対に電源消さないでね!スリープモードもだめ!

ゲーム起動中のまま家までお願いします!




男友「はぁ!?」

男友「なんだあいつ…クラスで集まるってのに勝手に帰ったのか…」

男友「しかも俺をパシらせるとは…」

男友「まぁいいか、後輩からプレゼントいっぱいもらったし…」

男友「プレゼントを家に置いてくるついでに、あいつのタブレットも持って行ってやるか…」

友人1「あれ?どこいくの?」

男友「一度帰るよ、荷物置いてくる」

友人1「あと少しで集まる時間だから早めに戻ってきてね」

男友「あいよ」


生徒会室前

男友(そういえば生徒会室って普段鍵かかってるんじゃ…)

男友(職員室に鍵借りに行くの面倒くさいな…)

男友「ん?」

男友「おいおい、ドアに鍵さしっぱなしじゃん」

男友「鍵返すのも忘れたのか…、元生徒会長…これはダメだろ」

男友「まぁいいや…これで入れる」ガチャ

男友「あったあった、タブレット」

男友「…なんかションベン臭えな、この部屋」

男友(さっさと帰ろう)

男友「これ…艦これだっけ?姉貴がハマってるって言ってたな…」


JK鎮守府

北上「あれ?提督帰ってたんだー」

北上「卒業おめれとー」

北上「…大井っちと提督、なんでそんな端っこで固まってるの?」

大井「あら北上さん!今提督臭いんで近付かないほうがいいですよー」

北上「え?」

男友『あったあった、タブレット』

北上「誰この声」

JK提督「よし!それを家まで持って帰ってくれ!」

男友『…なんかションベン臭えな、この部屋』

JK提督・大井「ギクーーー!!」

北上「…またこの2人は変なことでもしてたんだろーなー」


JK提督家

男友(確か家には誰もいないから、タブレットはチャリンコのカゴに入れとけって…)スッ

男友(…そしたらあいつはどこに帰ったんだよ…)

男友(まーいーや、どうせ打ち上げの時には来るだろう)スタスタ

………

ドロン

JK提督「帰宅ッ!!」

大井「うまく行きましたね…」

JK提督「とりあえず家の中入ろう!」ガチャ

JK提督「お風呂はいってくる!!」ドタドタ

大井「はーい…」



JK提督「サッパリ!!」

大井「良かったですね」

JK提督「そしてこのおしっこ制服を持って…」

JK提督「鎮守府へドロン!」

大井「なんで制服持って行くんですか」

JK提督「夜の打ち上げに着て行くからだよー!」

大井「えええ…もう着ないから汚していいって…」

JK提督「とりあえず妖精さんに綺麗にしてもらう!」

大井「はいはい…」

ドロン


JK鎮守府

着衣妖精「なんですか」

JK提督「あのー…あたしの制服を綺麗にして欲しいんですけど…」

着衣妖精「なにこれ…クサっ」

大井「いろいろ事情がありまして…」

着衣妖精「事情?」

着衣妖精「制服が小便に塗れる事情ってなんですか…」

JK提督「あはは…」

着衣妖精「私は戦いで傷付いた艦娘の汚れたり破れたりした制服を直すのが仕事なんです」

大井「いつもお世話になってます」

着衣妖精「変態プレイで汚れた制服を綺麗にするために仕事してるわけじゃないんですよ」

JK提督「おっしゃる通りです…」

着衣妖精「…」

大井「…」

JK提督「…」

着衣妖精「…はぁ~」

JK提督「あ、ありがとう!」

着衣妖精「は?自分で川で洗ってこいよ」

JK提督・大井「」


ファミレス

JK提督「お、おまたせ~…」

「あ、きたきた」

「遅いぞー生徒会長」

「もう始まってるよ~」

友人1「お前おせーよ!!どこ行ってたんだよ」

友人2「メールも無視しやがって…」

JK提督「いろいろあってねぇ…」

男友「…何でお前、私服なの?」

JK提督「え?そりゃあ家に帰れば着替えるでしょ」(棒読み)

友人1「後でみんなでプリクラとか撮るのにお前だけ私服だと変だろ!」

友人2「制服着る最後の日だよ?家帰ってきて来い!」

友人1「いや…アレだな」

友人1「制服着る最後の日だから…汚して良いよ…」

友人1「って、彼氏と制服でエロいことしてきたんだろ」

友人2「あー、制服汚しちゃったんだねぇ…そりゃ着てこれないわな」

「なるほど…」

「マジかよ生徒会長…」

「非処女ってマジ?」

JK提督「だーかーらー!彼氏なんていないって言ってるでしょ!」

男友「メシ食う場所で何言ってんだよ…」

男友「もういいだろ、コイツ来たところだしまた乾杯しようぜ」

友人1「しょーがないなー…」

JK提督「Youって本当に優しいねぇ…持つべきものは友達だよ」キラキラ

男友「お前俺をパシらせやがって…ありがとうの一言もないのか」

JK提督「あざぁぁぁぁっす!」



JK鎮守府

大井「妖精さん怒らせちゃって制服洗ってもらえなかった…」

北上「当たり前じゃん」

大井「結局提督も私服で飛び出して行っちゃったし」

北上「あたしや大井っちが持ってる高校の制服のコピー貸してあげれば良かったじゃん」

大井「あ゛!!」

大井「忘れてた…」


ある日、JK鎮守府

JK提督「…よし」

北上「んあ?どしたの?髪の毛といて」

JK提督「もうスグ大学生だし、髪型変えようと思って」

大井「!?」ガタン

大井「なん…ですと…!?」

大井「ならん!なりませんぞ提督ゥ!!」

北上「何その喋り方」

大井「提督は三つ編みおさげが最高に可愛いんですから!!」

JK提督「大丈夫だよ、別にパーマかけたり染めたりするわけじゃないんだから」

JK提督「こーやって…こーして…」

JK提督「どうだー!」

JK提督「大和お姉ちゃんと同じポニーテール!」

北上「おー、可愛いじゃん」

JK提督「これなら大学でも馬鹿にされないでしょ!」

JK提督「どう?大井さん!」

大井「…」

大井「…かぁいい」ボソッ

JK提督「おねーちゃーん!!」

大和「提督?どうしたの…?」

大和「!?」

大和「どうしたのその髪型!!」

JK提督「お姉ちゃんと同じにしてみたんだ~」

JK提督「これでお姉ちゃんの妹っぽいでしょ?」

大和「ふぎゃあああっ、なんて可愛いんでしょうかこの提督わぁぁぁぁぁ」

大井「お願いです!制服着てください!ポニーテールで高校の制服着てください!」

大和「ポニテ触っていい!?いいよね!!妹のポニテを触っていいのはお姉ちゃんの特権だよね!!」

北上「これが我が鎮守府の初代秘書艦と二代目秘書艦…」


次の日、JK提督部屋

JK提督「ごめん、あたし出かけてくるね」

大井「え?どこにですか?」

JK提督「ちょっとね」

吹雪「買い物ですか?お付き合いしますよ?」

JK提督「買い物じゃないよ」

陸奥「遊びに行くの?」

JK提督「遊びに行くわけでもないよ」

大井「じゃあ何しに…」

JK提督「お留守番頼んだよ、お母さん帰ってきたらちゃんと鎮守府に隠れてね」ガチャン

吹雪「はい…」

陸奥「行っちゃったわね、どこに行くつもりなのかしら」

大井「こりゃ尾行しかないですよ!」

吹雪「バレたら怒られますよ…?」

陸奥「バレなきゃいいのよ!」

吹雪「えぇ…なんで陸奥さんがノリノリなんですか…」

大井「さぁ私服に着替えて!陸奥さんは高身長なんですから、あんまり目立たない服装で!」

陸奥「わかったわ!」

吹雪「怒られても知りませんよー…」

大井「私を置いてどこに行くか突き止めてやります!」


ガタンゴトン…

JK提督「…」


大井「電車に乗ったけど…」

吹雪「どこで降りるんでしょう…」

陸奥「誰かに会いに行くのかな」

大井「は!?誰ですか!!」

吹雪・陸奥「しーーーっ!!しーーーっ!!」



JK提督「これ下さい」


大井「電車降りたら真っ先に花屋で花を買いましたよ」

吹雪「誰かにあげるんでしょうか」

陸奥「大井に…というわけではなさそうね」

大井「えー…なんで花なんか買うのよ…」



JK提督「ついた」


大井「ここって…」

吹雪「墓地ですね」

陸奥「お墓参りに来たの?」

大井「あっ…お父様の…」


JK提督「お父さーん」

JK提督「おひさ」

JK提督「今日は1人で来たよ」

JK提督「あたし、高校卒業したよ」

JK提督「お父さんに制服姿見せたかったな」

JK提督「…それで、大学はお兄ちゃんより良いところに受かったよ」

JK提督「来週からもう女子大生になるよ」

JK提督「勉強頑張って…将来は学校の先生になりたいんだ」

JK提督「これはお母さんにもお兄ちゃんにも言ってないよ、お父さん特別だぞ~」

JK提督「そういえばお兄ちゃんに彼女が出来たらしいよ」

JK提督「孫の顔、見れると良いね」

JK提督「お母さんもお父さんの代わりに一生懸命働いているよ」

JK提督「ちゃんとお母さんのこと褒めてあげてよね」

JK提督「…」

JK提督「お父さん…」ぐすっ

JK提督「うぅっ…」

JK提督「泣かない…はずだったのに…」

JK提督「お父さぁん…会いたいよ…」

JK提督「なんで死んじゃったんだよ…」

JK提督「絶対帰ってくるって、約束したじゃんか…」


大井「提督…」

吹雪「…」ぐすっ

陸奥「お父さんも提督が立派になって喜んでるはずよ」


JK提督「でもね、お父さん」

JK提督「新しい家族が出来たんだ」

JK提督「いっぱい」

JK提督「みんな可愛くて、優しくて、強くてカッコよくて…」

JK提督「…何言ってるかサッパリだよね」

JK提督「でもあたし、今すごい幸せなんだ」

JK提督「あたしは今幸せだって、それをお父さんに一番言いたかったの」

JK提督「だから、お父さんは安心して寝ててね」


吹雪「司令官…」

陸奥「提督が提督で、私たちも幸せよ」

大井「…っ」ダッ

吹雪「大井さん!?」


JK提督「じゃあねお父さん」

JK提督「次はお母さんとお兄ちゃんと来るからね」

JK提督「…」

JK提督「ふぅ」

JK提督「大井さんたちにお菓子買って帰ろうかな」

大井「提督!!」

JK提督「え!?大井さん!?」

大井「私…!私!提督の恋人として!提督の家族として!」

大井「提督を今よりも幸せにしてみせます!!」

JK提督「大井さん…」

大井「私はいつまでも提督の隣にいます!!」

大井「私は絶対に提督からいなくなりません!!」

大井「…それは艦娘全員同じ考えです」

大井「提督が幸せになることが」

大井「私たち艦娘の幸せなんですから…」

JK提督「大井さん…」

大井「提督、愛してま」

JK提督「なに勝手についてきてんだこのバカチンが!!」べちん

大井「え!?痛い!!」

JK提督「留守番してろって言ったろ!!」ぐにぐに

大井「痛い痛い!」

大井「感動的なシーンが…」

JK提督「んなもん求めとらん!!」


JK提督「ん?…そこでコソコソしてんの誰だ!」

吹雪・陸奥「ギク」

JK提督「吹雪ちゃんとむっちゃん!何してんのさ!」

吹雪「私は止めようとしたんですけど…」

陸奥「大井が行きたいって…」

大井「陸奥さんもノリノリだったじゃないですか!!」

JK提督「なぁに?またあたしが浮気するとでも思ったの?」

大井「いえそんなことは…」

JK提督「まったく!いつから君たちは不良になったの!あたしはそんな風に育てた覚えはありません!!」

吹雪「ごめんなさい…」

陸奥「あはは…」

JK提督「ほら!帰るぞ!」

JK提督「この近くに美味しいお菓子売ってるから買いに行こう」

大井「いいですね!」

JK提督「もちろん、大井さんの奢り」

大井「は、はい…」

陸奥「じゃあ鎮守府みんなの分も買わなきゃね」

JK提督「もちろん」

大井「帰りの電車賃なくなっちゃうんですけど…」

JK提督「大井さん行くよ!」

JK提督「…ずっとあたしの隣にいてくれるんでしょ」

JK提督「絶対にいなくならないでよ」

JK提督「勝手にどっかいなくなったら」

JK提督「地獄の果てまで追いかけて、死ぬまであたしの隣にいてもらうからね」

大井「…!」

大井「は、はい!!!」



JK提督「…そう言えば、まだ大井さんの処女もらってないんだけど」

大井「細い双頭ディルドも買って帰りましょうか…」

陸奥「…そういう話は2人きりのときだけにしなさい」

吹雪「離ればなれにならないように、一生双頭ディルドで繋がってりゃ良いんですよ」

一応終わりです

兄提督編の提督たちの後日談的なモノの需要があるのでしたら

ここで書こうかなと思ってます

ありがとうございます
もう少しお付き合いくだされ


ここから先は

兄提督「家と会社と時々鎮守府」
兄提督「家と会社と時々鎮守府」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1427812416/)

…の続編になります

JK提督と話の内容がガラリと変わるのでご注意くださいませ

主に提督たちがメインの話になります



JK提督が卒業する前…


会社

後輩提督「先輩おはようございます!」

兄提督「おはよう」

後輩提督「部長がいない…遅刻ですかね」

兄提督「藤田部長は常務になったでしょ、もうここの部署には来ないよ」

後輩提督「なんか寂しいですね」



昼休み

後輩提督「先輩!はいお弁当!作ってきましたよ!」

兄提督「え?」

兄提督「俺コンビニで買ってきたんだけど」

後輩提督「は!?今日私が弁当作るって言ったじゃないですか!」

兄提督「そうだっけ…」

後輩提督「はぁ…先輩はホントに人の話聞かないですよね…」


夜、居酒屋

後輩提督「聞いてくださいよ部長!!」

後輩提督「この人はダメですよ!学生時代から何も変わっとらん!」

後輩提督「女の子を何だと思ってるんだ!」

部長提督「俺…常務なんだけど」

後輩提督「そのうち艦娘からも愛想つかされますよ!」

兄提督「今までは艦娘に何もかも世話してもらってたけど、最近は全部自分のことは自分でやってるよ」

後輩提督「は!?それが26歳のセリフですか!!」

兄提督「部長…後輩くんの酒グセの悪さどうにかなりませんかね…」

部長提督「だから俺…常務なんだけど」

後輩提督「部長は常務になろうが専務になろうが、ずっと私たちの部長ですよ!」

部長提督「うん、もういいや」

兄提督「…で、部長はなんで俺と後輩くんを飯に誘ったんですか?」

部長提督「次のイベントの作戦会議に決まってるだろ?」

部長提督「グラーフツェッペリンは何としても手に入れたいな!」

後輩提督「燃えてますね~」



部長提督「すまん、そろそろ帰るわ」

後輩提督「え?もうですか?まだ8時ですよ」

部長提督「今日は扶桑と将棋を指す約束してたからな」

兄提督「お、いいですね」

部長提督「佐倉!今日はその梅酒ロックで終わりにしとけよ」

後輩提督「うぃーっす」

兄提督「俺が家までちゃんと帰すんで…」

部長提督「たりめーだろ、さっさと結婚しろ」

部長提督「ほらお金、じゃあな」

兄提督「お疲れ様です」

後輩提督「部長ー乙でーす!」

後輩提督「…」

後輩提督「…先輩、2人きりですね」

兄提督「ポテサラうめぇな」

後輩提督「キス…しませんか?」

兄提督「馬刺しうめぇな」

後輩提督「私のファーストキス…あげますよ…」

兄提督「ニンニク食べたからまた今度な」

後輩提督「…」ブチッ



後輩提督「部長ーーー!!!ぶちょおーーー!!!」

部長提督「え?…どうした佐倉…走って追いかけてきたのか?」

後輩提督「はぁ…はぁ…」

後輩提督「聞いてくださいよ!あの男、キスも出来ないヘタレなんですよ!?もうクビにしましょうよ!常務権限でクビにしてください!!」

部長提督「それを言うためにここまで走ってきたのか…」


藤田家

部長提督「ただいまー」

扶桑「お帰りなさい提督!将棋しましょう将棋!」

部長提督「悪い待たせたな、今着替えるから」

春雨「お父さん!上着をハンガーに掛けておきます!」

部長提督「ありがとな春雨」

部長提督「あれ?今、俺のことお父さんって…」

娘「春ちゃんと私は姉妹だからね!春ちゃんがお父さんをお父さんって呼んでも問題ないでしょ?」

春雨「お父さんって呼んじゃダメですか…?」

部長提督「ハハハ、いいに決まってるだろ」

春雨「ありがとうございますお父さん!」

妻「アナタ先にお風呂入ってください」

妻「扶桑ちゃんと春ちゃんがお父さんに一番風呂をとっておいてくれましたよ!」

部長提督「おぉ、ありがとうな」

春雨「私がお風呂ピカピカに掃除しました!」

娘「ごめん、私が一番風呂入っちゃった」

部長提督「…」ゴチン

娘「いだい!」

春雨「それは市子ちゃんが悪いよ…」

部長提督「…ははは」

部長提督「アイツらも家庭を持てば、もっと幸せになれるだろうな」


ガタンゴトン…

後輩提督「先輩…吐きそ…」

兄提督「待て待て!もう直ぐ駅だから電車の中では絶対吐くなよ!?」

後輩提督「じゃあ…キスしてください…」

兄提督「こんなところでこんな状態の後輩くんとするわけないだろ!」

後輩提督「このヘタレがッ」ぼそっ


翌日、会社

部長提督(くそう、昨日は扶桑に将棋で負けてしまった)

部長提督(この俺が二歩をしてしまうとは…)

後輩提督「あ、部長ー!」

部長提督「…会社では常務と呼びなさい」

後輩提督「申し訳ございません…」

兄提督「ぶちょ…常務、一緒にお昼どうですか?」

部長提督「悪いな、社長と食べに行く予定なんだ」

後輩提督「そうなんですか、ではまたの機会に…」

社長「じゃあ4人で食べようじゃないか」

部長提督「しゃ、社長!?」

兄提督「社長!おはようございます!」

後輩提督「おはようございます!」

社長「おはよう、君たちが藤田くんの優秀な部下の大坪くんと佐倉くんだろ?」

後輩提督「はい!…あ、いや、優秀なんて恐れ多いです…」

兄提督「藤田常務には大変お世話になってまして…」

社長「君たちとは一度話してみたかったんだ、いいだろ?藤田くん」

部長提督「は、はい」


昼、定食屋

社長「ここの定食は美味いんだ」

後輩提督「ここ、値段高くて手が出せない定食屋だ…」

社長「私の奢りだ、たんと食いなさい」

後輩提督「ありがとうございます!」

社長「どうだ、この会社は」

後輩提督「とても楽しいです!大変なこともありますけど…」

後輩提督「でも先輩や上司の方々が優しく頼もしいので、すごく頑張れます!」

兄提督「藤田常務が私たちの部署からいなくなってしまったのが寂しいですが…」

社長「はっはっは、愛されてるな藤田くん」

部長提督「ありがたいことです」

社長「君たちは付き合ってるんだろ?藤田くんから聞いたよ、社内結婚は大歓迎だからな!」

兄提督「あはは…」

後輩提督「しゃ、社長!聞いてくださいよ!先輩ったら全然彼氏らしいことしてくれないんです!」

兄提督「こ、こら」

部長提督「佐倉!」

後輩提督「あ…すみません…」

社長「遠慮すんな!私だって部下たちとそういう話するの大好きなんだから」

社長「ただ…私も結婚はしているが、いろいろあってな」

社長「そういう話は藤田くんのには聞くのが良いんじゃないか?」

社長「愛妻家で可愛いお嬢さんもいるんだろう」

後輩提督「部長、どうやったらこの人に愛してもらえますかね」

兄提督「愛してるつもりなんだけど…」

後輩提督「愛を感じないんですよ!まだ私のこと後輩としか見てないじゃないですか!」

部長提督「お前ら静かにしろ…」

社長「素晴らしい、若くて元気で優秀で…言うことないじゃないか」

社長「おっと、食事中失礼」

後輩提督「流石社長…食事中でもタブレットでお仕事ですか?」

社長「ん?これゲームだよ」

兄提督「社長もゲームなんてやるんですね、何のゲームですか?」

社長「艦これ、若いのは知ってるんじゃないか?」

兄・後輩・部長「「「社長艦これやってるんですか!!??」」」

社長「あぁ」

後輩提督「どこまで進みました!?」

社長「横鎮サーバーでランキング1位をずっと取り続けてるよ」

後輩提督「え゛ぇ゛ッ!?」

兄提督「負けた…てか勝てない…」

部長提督「社長…いつ働いてるんですか…」


学校、放課後

娘「すみません遅れました!」

女先輩1「早く着替えて準備しなさいよ」

娘「はい…」

男友「生徒会の仕事か?」

娘「部長…そうです」

男友「生徒会と運動部の両立は大変だろう」

娘「まぁなんとかやれているんで」

男友「ここだけの話、お前は1年だけど先輩含めて女子の中じゃ一番強い」

男友「お前のエースは確定だ」

男友「だが生徒会の仕事で部活に出られなくなると、まわりの女子はお前をあまり良くは思わなくなる」

娘「部活に来ないくせにエースかよ…ってことですよね」

男友「そうだ」

男友「…俺は、お前はバドミントン一筋でやるべきだと思う」

娘「生徒会辞めろってことですか」

男友「お前、部活での居場所がなくなるぞ」

男友「お前が2年生になるということは俺は卒業だ、もう守ってやれなくなる」

娘「…」

娘「バドミントンも、生徒会の仕事も、両方好きなんです」

娘「だからどっちも辞めません」

女先輩1「早く着替えてこいって言ったでしょ?何してんの?」

女先輩2「サボりたければ部活辞めれば?」

男友「おい」

女先輩1「…ふん」

娘「私、着替えてきます」

男友「…はぁ」


娘「ただいま…」

春雨「市子ちゃんおかえり!」

娘「春ちゃん疲れたよぉ」

春雨「お風呂沸いてるよ?入ってきたら?」

娘「そーするー…」


ちゃぽん

娘「はぁ…」

娘「バドミントンと生徒会の両方…やっぱり無理なのかな…」



部長提督「ただいまー」

扶桑「お帰りなさい提督!」

妻「ん?何か良いことでもあったんですか?」

部長提督「実は社長も艦これやっててな、しかもランカーだった…」

春雨「そーなんですか!」

部長提督「そして社長と俺と部下2人で艦これ部なるものを設立したんだ…」

部長提督「まぁ居酒屋で艦これについて話すだけなんだけどな」

娘「楽しそうな会社だこと」


ある日、ファーストフード店

娘「私注文しとくからさ、席とっといてくれる?」

春雨「わかった!」


春雨「どこも埋まってる…」

春雨「あ、あそこのカウンター席ちょうど2つ空いてる!」

春雨「あのー、隣いいですか?」

大井「あ、どうぞ」

春雨「ありがとうございます!」


娘「お待たせ春ちゃん」

春雨「ちょうど2つ空いてたよー」

娘「ラッキー」

娘「はい、春ちゃんの照り焼きバーガーとシェイクのストロベリー味」

春雨「ありがとう!」

娘「はぁー…」

春雨「どうしたの?ため息ついて」

娘「最近、学校で上手くいかなくて」

春雨「悩みなら聞くよ?」

娘「悩みというかなんというか…乗り越えなきゃいけないところなんだけど、それができないというか…」

春雨「私にできることないかな…」

娘「春ちゃんは、ずっと私のそばにいてくれるだけで良いの!」

春雨「いるだけじゃなくて役に立ちたいよー…」


JK提督「お待たせ…」

大井「随分長い間トイレに入ってましたね」

JK提督「まさかシェイクで腹を下すとは…」

大井「弱っちいお腹ですね」

JK提督「あーーー!?ポテトめっちゃ減ってるじゃん!」

JK提督「しかも硬いポテトばかり残ってる!」

JK提督「あたし言ったよね!?シナシナの柔らかいポテトが好きだって!!」

大井「また買えば良いじゃないですか」

JK提督「全く、可愛いからって何しても許させるわけじゃないんだよ?」


大井「…しょーがないなー、買ってきますよ!」

JK提督「やったぁ!」

コツン

大井「あっ」

ドバァ

春雨「あぁ!シェイクが!」

大井「あーーー!ごめんなさい!すみません!」

JK提督「大井さん何やってるの!紙ナプキン取ってきて!」

JK提督「す、すみません!」

娘「あー大丈夫ですよ、トレーに溢れたんでそんなに被害はないですから」

春雨「ハンバーガーもポテトも無事です!」

JK提督「申し訳ないです…シェイクは弁償しますんで…」

娘「あれ?先輩?」

JK提督「ん?あら、イッチーじゃん!」

春雨「お知り合いですか?」

大井「紙ナプキン持ってきました!」

JK提督「奇遇だねぇイッチー」

娘「まさか隣に座ってたとは…気付きませんでした」

大井「あれ?和やかな雰囲気…」

娘「…」じーっ

大井「な、なんでしょうか?」

娘「やっぱり大井だ」

大井「へ!?いや!人違いでは!?」

娘「お兄さんから聞きましたよ、先輩も艦これやってるって」

JK提督「え!?イッチーとお兄ちゃんはどういう関係なの?」

娘「まー…かくかくしかじかってとこですね」

娘「この子は私の大切な春雨ちゃんです!」

娘「ほら、ニット帽の下には綺麗なピンク髮」

大井「え!?春雨だったの!?」

春雨「私も大井さんだとは気付きませんでした…」

JK提督「イッチーも艦これ提督なの?」

娘「私は提督じゃないですね、父親が提督ですけど」

娘「勿論、艦娘が出てくるボタンも実装されてますよ」

JK提督「へぇー…」

大井「と、とりあえず片付けましょう…私が責任持ってやりますんで…」


定食屋

部長提督「…いいんですか?何度も奢っていただいて…」

社長「遠慮するな!私にとって部下は会社の宝だ!宝は大切に扱うのが当たり前だろう?」

部長提督「ありがとうございます」

部長提督(…社長の鎮守府は艦娘が出てくるボタンがあるのだろうか)

部長提督「それにしても艦娘って娘のように可愛いですよね」

部長提督「扶桑や春雨も娘のように可愛くて…」

社長「ず、随分艦娘に愛情があるんだな」

社長「ゲームとはいえ、良いことじゃないか」

部長提督「社長はどうですか?」

社長「どうって…まぁ、私も艦娘のことは大事に思ってるぞ」

部長提督「一緒に暮らしたいですよね」

社長「く、暮らす?…流石にゲームと現実の区別はつけてるつもりだぞ…」

部長提督「あはは…失礼いたしました」

部長提督(…こりゃ社長の鎮守府、ボタン出てないな)

部長提督(ボタンが出る鎮守府と出ない鎮守府の違いってなんなんだろう)


社長「娘といえば、藤田くんのお嬢さんはいくつだったかな?」

部長提督「私の一人娘は今16歳で高校一年生ですね」

社長「ということはもうすぐ二年生か」

部長提督「はい」

部長提督「…生徒会とバドミントン部を掛け持ちしてるみたいで、ちゃんと両立できるのか不安で…」

社長「立派なお嬢さんじゃないか、流石藤田くんの子だ」

部長提督「恐れ入ります」

部長提督「…社長もご結婚なされてるんですよね?」

社長「あぁ…」

部長提督「…すみません、何か事情があるんでしたよね」

社長「…キミには話してもいいか」

社長「私には妻がいたが、11年前に病気で死んでしまってな」

部長提督「…」

社長「一人息子の世話は全て妻に任せていたんだ」

社長「妻が死んでからも仕事で忙しい私は、息子の相手なんか出来るはずもなく」

社長「息子にお金だけ渡して好きなようにさせたんだ」

社長「いくら大企業の社長になったとはいえ、子供の育て方なんかこれっぽっちもわからなかった」

社長「仕事が忙しいことを理由に、子育てを放棄して金だけ渡していたんだ」

社長「そんなわけで、私の18歳の息子は中卒のプー太郎さ」

社長「私は…父親失格なんだ」

部長提督「…そうだったんですか」

社長「仕事もこなす、家族愛も欠かさない、キミは私なんかより何倍も立派だ」

社長「キミがこの会社のトップになる日を楽しみにしているよ」

部長提督「…今は社長の元で、精一杯頑張らせていただきます」


学校

娘「はぁ~…先輩ももうすぐ卒業かぁ」

JK提督「あたしの大学に入れば2年間一緒だよ」

娘「流石に無理ですよ!先輩の受かった大学なんか!」

JK提督「イッチーならできると思うけど」

娘「無理無理無理!私頭あんまり良くないですから!」

JK提督「あたしだって、よくバカって言われるよ」

娘「それは頭が良いけどバカってことです!」

JK提督「…」


JK提督「バドミントン部と生徒会の両立、厳しいでしょ」

娘「でも決めたことなんです!バドミントンで大会に優勝することと、先輩と同じようにここの生徒会長になることを!」

JK提督「志は高く持つ方が良いけど、無理のしすぎはダメだよ?」

娘「…頑張ります」

JK提督「…辛いことや悩みがあったらあたしに言うんだよ?」

JK提督「あたしはイッチーの味方なんだから」

娘「…ありがとうございます」

娘(でももう、先輩に頼ってるようじゃダメだ)

娘(1人で乗り越えないと…!)


翌日、放課後の生徒会室

JK提督「…よし!これであたしがすることはもう何もない!」

JK提督「学校の中心となるのは君たちだ!この学校の未来をより良いものにしてくれ!」

生徒会長「はい、大坪先輩みたいな立派な生徒会長になってみせます!」

副会長「大坪先輩お疲れ様でした!」

会計「またこの学校に顔出してください!」

JK提督「おぅおぅ、ちょくちょく来て先輩風ふかしてやるぜ」

娘(書記)「先輩、私も生徒会長になってみせます」

JK提督「…市子、無理だけはしちゃいかんよ」

娘「…すみません、バドミントン部に行ってきます」


生徒会長「…藤田、バドミントン部との掛け持ちで生徒会長になれるわけないだろ…」

副会長「バドミントン部からも煙たがられてるらしいよ」

会計「当たり前じゃん、生徒会の大事な仕事とバドミントンの試合が重なったらどうするのさ」

生徒会長「ねぇ、先輩」

JK提督「…」


バドミントン部

男友「俺がいなくなるからって怠けるんじゃないぞ!少しでも練習を怠れば、敵に足元すくわれるからな!」

男友「頼んだぞ新部長」

「は、はい!!」

娘「すみません!生徒会で遅れました!」

女先輩1「…来たよ」ひそひそ

女先輩2「一生来なくて良いのに」ひそひそ

男友「藤田…お前、無理だけはするなよ?」

娘「皆さんより練習が出来ていない分、頑張ります」

男友「だから無理するなって言ってるだろ」

女先輩1「部活やめろってことよ」

男友「そんなことは言ってないだろ!!」

女先輩1「…」

男友「女子新部長!!」

「ひゃい!!」

男友「…お前がしっかり部員をまとめないと、すぐバラバラになるからな」

「…はい」

男友「生徒会と掛け持ちだろうが藤田は俺たちの仲間だろ?」

男友「仲間を蹴落としたって、強くなれないからな」

男友「女子!わかったか!?」

「「「はい!」」」

女先輩1・2「…はぁ~い」

娘「…はい」

男友「…」



その後、男友はJK提督にフラれ

JK提督は大井っちにビンタされました


その日の夜

後輩提督「ただいまー」

男友「…」

後輩提督「…ただいまー!」

男友「…」

後輩提督「た!だ!い!ま!」

男友「聞こえてるよ!」

後輩提督「久しぶりにお姉ちゃんが実家に帰ってきたってのに無視するんじゃないの!」

男友「はいはいおかえり」

後輩提督「…元気ないじゃん」

男友「そーでもねーよ」

後輩提督「もうすぐ卒業だもんねー」

男友「…そうだな」

後輩提督「バドミントン部は大丈夫?」

男友「…どーだろうな」

後輩提督「アンタの高校の女子バドミントン部で歴代最強は私のままでしょ?でしょお?」

男友「後輩で、姉貴より強いのがいる」

後輩提督「え゛!?本当に!?何年生!?」

男友「今一年だからもうすぐ二年」

後輩提督「まだ一年なのに県大会優勝した私より強いの!?」

男友「その後輩はまだ県大会優勝してないけど、三年になる頃には化けてるだろ」

男友(…ちゃんとバドミントン部を続けられたらな)

後輩提督「ほー、私以来の期待の新星かぁ…久しぶりにOGとして顔出してこよっかな」

男友「煙たがられるからやめとけ、てか自分を過大評価しすぎだろ」


後輩提督「…で?元気ない理由は?」

男友「まだ聞くのかよ」

後輩提督「聞くまで聞くよ」

男友「…笑われるから嫌だ」

後輩提督「あっはっはっはっは!」

男友「…は?」

後輩提督「…笑い疲れた、今のうちに言え」

男友「…ったく」

男友「…ずっと好きだった女にフラれた」

後輩提督「…あら」

男友「そんだけ」

後輩提督「モテモテだったアンタがフラれるなんてことあるんだ…」

男友「別にモテてねーし」

後輩提督「そっかそっか、まぁ元気出せ!大学でまた彼女作れば良いじゃん!」

男友「もう女を好きになるのは疲れた」

後輩提督「何言ってんのよ若造が!私だって最近になってやっと彼氏出来たんだから!」

男友「はぁ!?姉貴彼氏出来たの!?」

後輩提督「おっと、口がすべった」

男友「誰だよ!!」

後輩提督「まぁ…小学校からずっと一緒の人~」

男友「なっ…!」

男友「俺は小学校からずっと一緒の人にフラれたんだよ!なんで姉貴だけ成功してんだ!!」

後輩提督「フッ…告白が6年早かったんだよ」


その頃、大坪家


兄提督「給料も上がったしね」

JK提督「マジ!?年収いくら!?」

バシ

JK提督「いて」

母「アンタもそのうち働いて大学費用をお兄ちゃんに返すのよ」

JK提督「はぁい」

兄提督「…そう言えば最近、社長がすごく仲良くしてくれて」

兄提督「週に一回は飲みに行ってるんだ」

母「え!?社長さんとそんな仲なの!?」

兄提督「竹達社長は良い人だよ、この会社に入って本当によかった」

JK提督「ほーん」

兄提督「妹くんもウチの会社、受けてみれば?」

JK提督「あたしはやりたいことがありますから」

母「なによ、やりたいことって」

JK提督「なーいしょ」

一度書きましたが、
この続編は、提督たちがメインで艦娘が全然出てきません

艦これss名乗っといて大変申し訳ないんですが
ご容赦ください


卒業式後

娘「…あれ~、大坪先輩…探しても全然見つからない…」

娘「学校で最後の挨拶くらいしたいのに…」

娘「校舎の中かな…」


娘「あ、佐倉先輩」

男友「藤田か」

娘「大坪先輩見てないですか…?」

男友「あぁ、なんか今まで生徒会室にいたみたいなんだけど、もう帰ったらしい」

娘「え!?帰っちゃったんですか!?」

男友「そうだ」

娘「なんだ…」

娘「あ、私も生徒会室に物を取りに行きたいので、鍵貸してください」

娘「私が職員室に返しておきますから」

男友「おう、頼むわ」

娘「あ、佐倉先輩、中学高校と部活でお世話になりました」

男友「何度も言うが…無理だけは絶対にするな」

男友「何かあったらメールでも良いから必ず俺に相談しろ、わかったな?」

娘「は、はい」

娘(佐倉先輩も大坪先輩も心配性だなぁ)



生徒会室前

娘(…もうこの学校で先輩たちに会えないんだ)

娘(でも決めたから…バドミントンも生徒会も1人で頑張るって)

ガチャ

娘(私も先輩たちのように…!)

娘「!?」

娘「クサっ!」

娘「なんで!?なんで生徒会室がこんなにおしっこクサイの!?」


新年度

娘「春ちゃーん、本屋さん行かない?」

春雨「あ、行く!」



春雨「い、市子ちゃん…」

娘「どうしたの?」

春雨「おトイレ行きたいから…そこのコンビニ入っていい?」

娘「あーいいよ、私ここで待ってるから」

春雨「すぐ戻るから!」



春雨「ふぁ、スッキリ」

春雨「早く市子ちゃんのところに戻らないと…」

引き提督「あ」

春雨「え?」

引き提督「…」

春雨「…」


引き提督「 や っ と み つ け た 」


春雨「ーーーーーッッッ!!!」


春雨「あッ!うっ!」

娘「春ちゃんおかえり」

春雨「い、市子…ちゃん!…ッ!」

娘「…どうしたの?顔色悪いけど」

春雨「しっ…し…しれ…ッ、…司令官…!」

春雨「司令官がっ!…い、いたの!」

春雨「助けて市子ちゃん…ッ!!」

娘「春ちゃんの提督って…」

娘「…」

娘「私、ぶん殴ってくる」

春雨「え!?ダメだよ逃げようよ!!」

娘「春ちゃんに酷いことしといて、普通に生活しているのが許せない」

春雨「いいから!逃げようよ!市子ちゃん!」

娘「…どんな奴だろうと…」

引き提督「春雨、逃げんなよ」ゆらゆら

春雨「きた…!!」

娘「え」

引き提督「あ、お前は…」

引き提督「市子か?」

娘「うそ…そんな…」

引き提督「久しぶりだな、市子」

娘「春ちゃんの提督って…」

春雨「市子ちゃん!」

娘「竹達先輩…」

引き提督「もしかして市子が春雨を保護したのか?そんなこともあるんだな」

娘「…」

引き提督「…なぁ市子」

引き提督「高校生になって、身体も良い感じじゃねーか」

引き提督「…ヤりてーな、今のお前と」

娘「…春ちゃん!逃げるよ…!」

春雨「わ!?ちょ!」

引き提督「…」

引き提督「…覚えとけよ、市子」


娘「はぁ…!はぁ…!」

春雨「い、市子ちゃん…大丈夫?」

娘「…」

春雨「司令官と…知り合いだったの…?」

娘「あの人は…」

娘「私の元彼氏…」

春雨「ウソ…!?」

春雨「なんで!?なんで市子ちゃんがあんな人なんかと!」

娘「…」

娘「中学のとき」

娘「私は中1で、竹達先輩が中3で…同じバドミントン部だったの」

娘「先輩は中3なのに全然強くなくて、後輩からも馬鹿にされてて」

娘「でも他の部員がサボりがちな筋トレメニューをサボらずしっかりやってたの」

娘「運動オンチなりに努力してた」

娘「冴えなくて、馬鹿にされてて、でも一生懸命だった彼の姿…」

娘「素敵だと思った」

娘「小学生のころからバドミントンが得意だった私がコツとかを教えたら、それをしっかり吸収しようとしてた」

娘「今更やったって遅いよ、なんて言われてたけど、先輩はそんなことは気にせず私の言ったことを努力して身に付けようとした」

娘「そんな頑張る先輩に、だんだん惹かれ始めた」

娘「休日に2人で市民体育館行って、よくバドミントンをしたし」

娘「どっか出かけて、デートみたいなこともした」

娘「先輩は優しくて思いやりのある人だった」

娘「そして私は先輩に告白されて」

娘「付き合うことになったの」

春雨「…」


娘「初めての彼氏、どんな楽しいことが待っているんだろうと思った矢先」

娘「いきなり家に連れてかれて、セックスさせられた」

娘「やめてって言ってもやめてくれなかったし」

娘「痛いって言っても全然優しくしてくれなかった」

娘「優しかった先輩は完全に消えて、私を性欲処理の道具としか見てなかった」

娘「そういう事はいつかするんだろうなって思っていたんだけど、まさか中1で無理やり処女を奪われるとは思わなかった」

娘「私はとてもショックで、すぐに別れたいと言って逃げるように帰った」

娘「先輩はその日以降学校に来なくなって」

娘「高校受験もせずニートになったって、誰かから聞いた」

娘「…まさか、こんなふうに再会するなんて」

娘「春ちゃんごめん」

娘「私ぶん殴ってやるって言ったけど」

娘「…私、怖い…私じゃ何もできない…」

娘「怖いよ…春ちゃぁん…」

春雨「…」

春雨(もう怖いなんて言ってられない、艦娘の私が市子ちゃんを守らないと…!)


翌日

娘(今日も疲れた…)

娘(家帰ったら生徒会の資料まとめて、体力作りのランニングしないと…)

引き提督「…」

娘「ひぃ!?」

引き提督「待て待て」

娘「な、なんですか…」

引き提督「…」ぽいっ

ひらり

娘「写真?」

娘「私と春ちゃんが写ってる…」

娘「こっちはお母さんと扶桑ちゃんが買い物に行ってる写真…」

引き提督「俺の言うことを聞かないと、この写真をネットにバラまく」

引き提督「そして身元不明の女が2人、お前の家に匿われてると警察に通報する」

引き提督「…そうなれば、お前の家庭は崩壊する」

引き提督「そうだろ?」

娘「…何が目的ですか」

引き提督「中学のときから変わってないよ」

引き提督「お前の気をひくために、あの時はがむしゃらに頑張ったよ…バドミントン」

娘「私とセックスするためにバドミントン頑張ってたんですか」

引き提督「あぁ、当時俺はいじめられてたけど」

引き提督「唯一優しくしてくれたのはお前だった」

引き提督「バドミントンという接点がある限り…イケるな、と思った」

娘「…最低です」

引き提督「なんとでも言え」

娘「私はあの時、バドミントンを真剣に頑張る先輩に惹かれて…!」

引き提督「頑張った甲斐があったよ、お前の処女をもらえたんだからな」

娘「…」

引き提督「だがすぐにお前に逃げられて…今まで頑張ったバドミントンはなんだったんだろうなって」

引き提督「もう何もしたくなくなった」

娘「…」

引き提督「そして今に至るということだ」

引き提督「その間に春雨とヤれたけどな」

引き提督「まさか艦娘がパソコンから出てくるとは」

娘「…」

引き提督「家族を壊されたくなければ、俺の言うことを聞け」




娘「…」

娘「た、たっだいまー!」

部長提督「遅い!!今何時だと思ってるんだ!!」

部長提督「電話に出ない!メールも返さない!」

娘「ごめんて!おとーさん許して?」

部長提督「この馬鹿!反省してるのか!」ゴチン

娘「いだッ」

妻「どこ行ってたの?」

娘「生徒会の仕事が長引いちゃって…」

部長提督「嘘つくな!下校時間なんか何時間も前に過ぎてるだろ!」

娘「ファミレスで友達といたの!」

部長提督「こんな時間までファミレスだと!?」

扶桑「提督落ち着いて…」

娘「私だって部活に生徒会頑張ってるんだから少しくらいイイじゃん!!」


娘部屋

娘「…はぁ」

春雨「…」

娘「…春ちゃん?どーしたの?」

春雨「司令官と会ってたの?」

娘「違うって~」

春雨「スカートに精液ついてるよ」

娘「え!?ウソ!?」

娘「…やだ、これ落ちないヤツ…」

娘「…」

春雨「司令官にまた無理やりさせられたの?」

娘「…お願いだから誰にも言わないで」

春雨「ほっとけるわけないじゃん!」

娘「お願いだから言わないで!!」

娘「…言ったら絶好だから…家出てってもらうよ」

春雨「私は市子ちゃんを助けたくて…!」

娘「私を助けたかったら誰にも言わないで!!」

春雨「…」

娘(お父さんもお母さんも扶桑ちゃんも春ちゃんも…私が守るんだ…!)

春雨「ねぇ、市子ちゃん…言おうよ、これ以上市子ちゃんが傷付くことはないから…」

娘「言うなって言ってるでしょ!?もう部屋から出てってよ!!」

春雨「ッ…」


娘(私…最低だ…私を助けようとしてくれる春ちゃんにあんなことを…)

生徒会長「藤田」

生徒会長「藤田!」

娘「え?あ、はい!」

生徒会長「ボーッとしてるけど…みんなの意見書き留めてるのか?」

娘「へ?」

副会長「…ちょっとノート真っ白じゃん、何してたの?」

娘「ご、ごめんなさい…」

生徒会長「皆すまない、さっき言ったこともう一度言ってくれ」



娘(はぁ…各委員会に迷惑かけちゃった…全然集中出来ない…)

ひゅー

ぽとん

女先輩1「…あんた、試合中に何ボーッとしてんの?」

娘「え?あ…」

女先輩1「やる気ないなら帰れよ」

女先輩2「もうこの部活にお前を守ってくれる人はいねーよ、やめちまえ」

娘「ごめんなさい…」


娘(今日の私ダメだったな…)

娘(ん?メール…)

引き提督『今すぐ家に来い』

娘(…全部この人のせいだ)



引き提督「頑張ってマグロを演じてるようだけど」

引き提督「声出していいんだぞ」

引き提督「俺はクソ親父と二人暮らしだけど」

引き提督「クソ親父は別にマンションを買ってそこで寝泊まりしてんだ」

引き提督「この家は俺1人のもの」

引き提督「だからいくらデカイ声出しても、悲鳴をあげても」

引き提督「誰もわからない」

引き提督「だから声を出せ、そっちのほうが良い」

娘「はッ…はぁ…ッ」ぐったり


娘「ただいまー!」

娘「ほらお母さん!今日はちゃーんと早く帰ってきたよ?」

妻「あれだけお父さんにキツく言われたらねぇ」

娘「お母さん今日のご飯なにー?」

扶桑「今日は私が作りました」

娘「扶桑ちゃんの料理も美味しいから好き!!」

春雨「…」

娘「…春ちゃんどーしたの?」

春雨「…いえ」

娘「…言ってないよね」

春雨「…」こくん



娘部屋

ばたん

娘「うぅ…」

娘(春ちゃん、約束守ってくれてるみたい…)

娘(せめて家にいるときは平気な顔しないと…!)

娘「…あ、またスカートに…」

娘「最悪…」


公園

娘「きょ、今日は外でするんですか…」

引き提督「あぁ、いいだろ?」

娘「はい…」

JK提督「おや?」

娘「え」

JK提督「そこにいるのはイッチーじゃないか!」

大井「久しぶりです、市子さん」

娘「せ、先輩!?」

引き提督(チッ、邪魔が入ったか…)

JK提督「…」じーっ

引き提督「…?」

JK提督「やっぱり竹達くんだよね!」

引き提督「え?」

JK提督「あたしあたし!中1のとき同じクラスだったじゃん!」

引き提督「…」

JK提督「大坪だよー、覚えてる?」

引き提督「…あぁ」

JK提督「竹達くんしばらーく見ない間に随分と男らしくなったじゃないの!」

JK提督「確か中学のときイッチーと竹達くんって仲良かったよね?バドミントン部で!」

JK提督「今2人で何してたの?」

引き提督「デートだよ、付き合ってるからな」

JK提督「え!?えぇぇえ!?イッチーと竹達くんつきあってるの!?」

JK提督「イッチー、本当に?」

引き提督「…」じっ

娘「…はい、私は竹達先輩と付き合ってます」

JK提督「はぇー…知らんかった…」

JK提督「それじゃ、2人の邪魔しちゃダメだね!帰るよ大井さん!」

大井「は、はい」

引き提督「…」

娘「…」

引き提督(大坪の後ろにいた茶髪の女…大井って呼ばれてたな)

引き提督(まさか)


数日後

引き提督「明日は学校に行かず、一日中するぞ」

娘「が…学校には行かせてください…」

引き提督「ダメだ」

娘「お願いします…」

引き提督「家族がバラバラになってまで学校行きたいか?」

娘「違います…そこだけは許してください…」

引き提督「…はぁ」ぽいっ

ひらひら

娘「…写真」

娘「!?」

引き提督「調べてみたら大坪も提督だったんだな」

引き提督「大井と一緒だったり、北上と一緒だったり、陸奥と一緒だったり…」

引き提督「…俺の言うことが聞けないのなら、この写真もネットにバラまく」

引き提督「大坪の艦娘との楽しい生活もおしまいだ」

引き提督「それでもいいのか?」

娘「…良くないです…明日学校サボります…」


一週間後、学校

娘「…」

「なんか最近、藤田さんおかしくね…」

「やつれてるよね…」

「真面目だったのに、ここ数日授業出なかったりしてるし…」

ガララッ

女先輩1「藤田ー!いるかー?」

娘「…」

女先輩1「アンタ昨日無断で部活サボったよね?」

女先輩1「昨日は大会出場メンバー決める大事な日だったよな?」

女先輩1「それなのに無断欠席して…先生怒ってたぞ~」

女先輩1「いくらお前が強くても部活来ないやつは試合には出させないって!」

女先輩1「馬鹿だなーお前!」

娘「私部活やめます」

女先輩1「…え?」

娘「バドミントン辞めます」

女先輩1「いや…今日部活行って先生に事情話せば試合出させてくれるって話なんだけど…」

娘「部活辞めます」

ガララッ

生徒会長「藤田!」


生徒会長「なぜ昨日の会議を無断欠席したんだ!」

娘「生徒会も辞めます」

生徒会長「へ!?は!?」

生徒会長「どうしたんだいきなり!」

娘「辞めます」

生徒会長「辞めますじゃなくて!」

娘(…メールだ)

引き提督『暇だから来い』

娘「…今日はもう帰ります」

女先輩1「いや帰るって…まだ朝だぞ?」

生徒会長「待ちなさい藤田!理由も無しに早退か!?皆の見本である生徒会役員がやってはいけないことだろ!」

娘「私もう…生徒会じゃありませんから…」

生徒会長「…」

「藤田さん…本当に帰っちゃったよ…」

「マジで生徒会と部活辞めんの?」

「どうしちゃったんだ…」

女先輩1(え…いじめすぎたかな…)


娘「ただいま…」

扶桑「お帰りなさい市子ちゃん」

娘「今日ご飯いらない…おやすみなさい…」

扶桑「え?ダメよちゃんと食べないと」

妻「あの子どうしたの?」

扶桑「なんか最近元気ないですよね…」

妻「部活に生徒会に勉強…さすがに全ての両立は無理なんじゃないかしら…」

扶桑「疲れがドッと出たのかも知れませんね…」


春雨「市子ちゃん…」

娘「おやすみ…春ちゃん…」

春雨「私…私、こんな姿の市子ちゃんを毎日見るのがツラい!!」

春雨「ねぇ市子ちゃん!!誰かに助け求めようよ!!

春雨「大好きな人が毎日大嫌いな人に抱かれてるなんて私もう耐えられない!!」

娘「お願い耐えて」

娘「私も頑張って耐えてるから」

春雨「市子ちゃん!!」

娘「春ちゃんは私の言ったことちゃんと守ってくれるから好き」

娘「これからも誰にも言わないでね」

春雨「うう…」



翌日

娘「学校いってきます」

妻「行ってらっしゃい、あまり無理しちゃダメよ?」

娘「…」

娘(…ドラッグストアでゴム買って竹達先輩の家行かないと)


放課後

男友「お前らちゃんとやってるかー!?」

「佐倉先輩!!」

「お久しぶりっす!!」

男友「俺がいなくなったからって、ダラけてねーだろーな」

男友「大会近いみたいだし、俺に手伝えることあるなら…」

男友「…藤田は生徒会か?」

「いや、藤田さん部活辞めました」

男友「はぁ!?辞めた!?」

「はい…突然」

男友「…」

男友「おい!お前ら!!」

女先輩1「はひ!」

女先輩2「ご無沙汰です…」

男友「お前らが藤田を辞めさせたんか」

女先輩1「違います…」

男友「違くねぇだろ!!いつもいじめてたじゃねぇか!!」

女先輩2「ひぃぃぃ」

女先輩1「確かに藤田の強さに嫉妬して嫌がらせはしましたけど…!」

女先輩1「でもアイツ、生徒会も辞めたんですよ!?」

男友「え!?…なんで生徒会も辞めたんだよ」

女先輩1「わかりませんよ!私たちがいじめて部活辞めるのはわかりますけど、なんで生徒会も辞めるんですか!」

女先輩2「他の理由があると思います…」

男友「藤田と同じクラスのヤツいるか!」

「は、はい」

男友「今日の藤田の様子はどうだった」

「今日は藤田さん学校来てないです」

男友「なに?」

「最近多いんですよ…授業サボったり早退したり…学校来なかったり…」

男友「…おいおい、どうしたんだ藤田…」


JK提督「んあ、ケータイ鳴ってる」

JK提督「…佐倉少年からだ」

JK提督「もっしもーし」

男友『あぁ大坪!』

JK提督「どしたの佐倉少年」

男友『お前、藤田がバドミントンも生徒会も辞めたって知ってるか!?』

JK提督「え…知らないよそんなこと…」

男友『最近は学校もサボりまくってるらしい』

JK提督「イッチーがそんなことするわけないじゃん!」

男友『だから俺も驚いてるんだよ!今高校に顔出してて部員から聞いて…』

男友『お前も藤田と仲良かったよな!何か最近藤田に変わったことはないか!?』

JK提督「変わったこと…」

JK提督「あ!!イッチーに彼氏ができてた!!」

男友『か、彼氏!?』

男友『部活も生徒会も学校もサボって彼氏に会ってるってことか…?』

JK提督「いくら彼氏がいてもイッチーはそんなことしないよ!!」

男友『てか彼氏って誰なんだ!!』

JK提督「中学のとき佐倉少年と同じバド部の竹達くんだよ!!」

男友『…嘘だろ』

JK提督「ホントホント!」

男友『竹達は今、ニートのハズだぞ』

JK提督「え…」

男友『中3のとき、突然学校来なくなって…高校受験もしなくてニートになったんだ』

男友『アイツ親がどっかの大企業の社長だから、一緒ニートでも金に困らず生きていけんだよ!』

JK提督「あたしてっきり竹達くんは真面目に生活してるかと…」

男友『竹達は藤田に学校サボらさて何してんだ…』

JK提督「あ、あたし午前中に大学終わって今家だから、イッチーの家行ってくる!!」


藤田家

妻「あら大坪さん!お久しぶりじゃない!随分大人っぽくなったわねー」

JK提督「あのー…市子ちゃんは?」

妻「市子はまだ学校ですよ」

春雨「じぇ、JK司令官!!」

JK提督「春雨ちゃん!?」

春雨「お母さん家の中入ってて!私JK司令官とお話があるから!」

妻「え?大坪さんも提督なの?」

春雨「いいからお母さん!家入ってて!」

ガチャン

春雨「…ごめん、市子ちゃん…約束破るね」

JK提督「春雨ちゃん、どうしたの?」

春雨「お願いします!!市子ちゃんを助けてください!!」

春雨「私1人じゃ…何もできなくて…!」

JK提督「あたしも今日市子のこと聞きに来たの、市子に一体何があったの?」

春雨「市子ちゃんは…」

春雨「引きこもり司令官…竹達司令官に毎日レイプされてます…!」

春雨「お願いです助けてください!!!」

JK提督「…」

JK提督「…」

JK提督「詳しく聞かせて」


JK提督「あの時気付くべきだった…」

JK提督「竹達くんと市子が一緒にいた時…!」

JK提督「…でも、どうしたら…」

JK提督「…あ」


男友『アイツ親がどっかの大企業の社長だから、一緒ニートでも金に困らず生きていけんだよ!』

兄提督『竹達社長は良い人だよ、この会社に入って本当によかった』


JK提督「お兄ちゃんの会社のホームページの社長さんのプロフィール画像…竹達くんに似てる…」

JK提督「竹達くんのお父さんはお兄ちゃんの会社の社長さん…!」

JK提督「今すぐ会社のある横浜行かないと…!」


会社

JK提督「社長に会わせてください!!」

受付「えーっと…」

JK提督「今すぐ社長に会わせてください!!」

受付「社長と会う約束をしてらっしゃるんですか?」

JK提督「してないですけど会わせてください!」

受付「そういうわけには…」

JK提督「あたし…!ここで働く大坪の妹です!」

受付「大坪…?」

受付「…あぁ、大坪課長の…」

JK提督「時間が無いんです!今すぐ社長に!!」

受付(大坪課長呼んで帰らせてもらいましょう…)


後輩提督「せんぱーい、なんか受付に妹さん来てるみたいですよ」

兄提督「え?妹くん?」


兄提督「妹くんどうしたの?会社まで来て」

受付「なんか社長に会わしてくれって…」

JK提督「お兄ちゃん!市子が大変なの!!社長に会わせて!!」

兄提督「事情を話してくれ」


兄提督「…それ、本当なのか?」

JK提督「本当だって!今も市子が何されてるかわからないの!!」

兄提督「…一緒に社長室に行こう」


社長室

秘書「社長、大坪課長がお話があると…」

社長「大坪くんか、通していいぞ」

ガチャ

兄提督「失礼します」

JK提督「し、失礼します!」

社長「おや、そちらのお嬢さんは?」

兄提督「私の妹です」

社長「君が大坪くんの妹さんか、私の母校の大学に通ってるらしいな」

社長「なかなか優秀な妹さんだ」

JK提督「社長!大事なお話があります」

社長「君が私に大事な話?ビジネスの話かな?」

JK提督「ビジネスなんかより大変な話です!!」

社長「…聞こう」



社長「そ、それは本当なのか!?」

JK提督「はい!早くしないと市子が!!」

社長「お、おい!!車を出せ!!」

社長「横須賀の俺の家までだ!!急げ!!」

秘書「しかしこれから会議が…」

社長「そんなことしている場合か!!早く車を用意しろ!!」

JK提督「あ、あたしも付いていきます!」



部長提督「社長と知らない女の子が飛び出して行ったんだけど…」

部長提督「なんかあったのか?」

兄提督「…わかりません」

兄提督(俺の口からは言えない…)

兄提督(市子ちゃんが社長の息子に犯され続けてるなんて…)


娘「んッ…んん…」

引き提督「…飽きてきたな」ぱこぱこ

ぽいっ

娘「え…なんでゴム取っちゃうんですか…」

ずぷぷッ

娘「あぁッん!生!生ダメです!!」

引き提督「うわ…全然違う…すげー気持ちいい」

娘「お願いします!生だけはやめてください!」

引き提督「うるせぇ、画像バラまくぞ!!」

娘「うああ!いやだ!生やだ!!」

引き提督「…1回くらい出しても妊娠しないよな」

娘「え?…何言って…」

引き提督「中出しさせろ…!」

娘「いやだ!!やめで!!赤ちゃんできちゃう!!」

引き提督「簡単にできねーから!」

娘「妊娠だけはやだ!!赤ちゃんやだ!!!やだああああ!!!!」

バァン!!!

引き提督「え…?」

社長「おま…、な、な、何やってんだ!!!」

社長「その子を離さんか!!!」

引き提督「く、クソ親父!?」

JK提督「い、市子!!!」

娘「せ、せんぱい…?」

JK提督「早く市子からその汚ねぇのを抜けこのクソ野郎!!!」

社長「お前…いつからこんなことを…!」

引き提督「う、うるせえ!!こうなったのも全部クソ親父のせいだろうが!!」

バキィッ

社長「ぐあッ…」ドサッ

JK提督「社長さん!」

引き提督「クソ親父が!俺から逃げたクセに今更なんだ!!」ドゴッ ゴスッ

社長「ぐふッ…う…」

JK提督「やめろ!!」

引き提督「テメェがチクったんかこのクソ女!!」

JK提督「ぐっ…」

引き提督「絞め殺してやる…」ぐぐぐ…っ

JK提督「あ゛ッ…う゛…!」

JK提督「ぐるじ…」

娘「せんぱい…!」

社長「や…やめないか…!」

JK提督「……かッ…」

引き提督「死んじまえ…!」

大井「あなた、私の提督になにしてるの?」


引き提督「なっ!?」

大井「提督から手を離しなさいな!!」

ガッ

引き提督「くっ…」

JK提督「ゲホッゲホッ…」

社長「え!?大井…の格好した人?」

大井「大丈夫ですか提督!!」

JK提督「タブレット持ってきて正解だったよ…」

引き提督「くそ…こんなところで終わってたまるかよ…」

引き提督「もう落ちるところまで落ちてんだ…!」チキチキチキ…

JK提督「カッターナイフ…」

引き提督「動くな!コイツの身体引き裂いてやる!!」

娘「ひぃッ…!」

社長「もうやめろ…やめてくれ…」

JK提督「…」ポチポチ

ドロロン

北上「もうさー、見苦しいから無駄なあがきはやめなよー」

陸奥「お姉さん、もう我慢の限界よ…すごくイライラするわ」

社長「ど、どうなってんだ…」

大井「社長さんには悪いですけど、コイツは生かしておけませんね」

引き提督「近づくな!!殺すぞ!!」

大井「私を?殺してみなさいよ」

引き提督「おらぁ!!」

ドスッ

大井「…」

ぼたぼた


娘「え…」

社長「血が…!」

JK提督「大井さん!!」

引き提督「ははは!腹を突いてやった!」

大井「…アンタさぁ」

大井「軍艦がカッターナイフで沈むわけないでしょ?」

引き提督「へ」

大井「私を沈めたければ…」

大井「魚雷でも持ってきなさいな」

引き提督「ひっ…」

引き提督「今度は首を掻っ切ってやる…!」

ガシッ

北上「ねー、大井っちの綺麗な身体まで傷付けてくれちゃって」

北上「死ぬ覚悟できてるよねー」ぐぐぐ…

引き提督「いッ…腕折れる…!」

北上「女の子の大事なもの奪い続けておいて、腕一本でなに言ってるの?」

陸奥「北上、そのまま」

陸奥「ねぇ、なんでこういうことするの?」

引き提督「黙れ…運のないクソゴミ戦艦が…」

陸奥「…」ぶちぃ

陸奥「ふん!」ドゴォ!!

引き提督「げふぅ!!」

JK提督「ちょっと!戦艦が思い切り殴ったら死んじゃうよ!」

陸奥「これでも手加減してるのよ…本気で殴りたかったけど」

北上「でもコイツ気絶しちゃったよー、弱っちいな」

大井「でもこれで、市子さんを助けることができたってことで…良いですか?」

娘「ありがとう…ありがとうございます…」

JK提督「市子!!ごめん市子…!気付いてあげられなくて…!!」

娘「先輩…ありがとうございます」

社長「…いろんなことが起こりすぎて…何が何だか…」

大井「社長さん、コイツのことは後は任せますから」

大井「本当は私たちの手でなぶり殺しにしたいですけど」

JK提督「あたしの艦娘はそんなことしちゃダメ」

大井「…との事ですので」





後輩提督「…そんなことがあったんですね」

兄提督「あぁ」

後輩提督「市子ちゃんは今どうしてるんですか?」

兄提督「学校休んでるよ」

後輩提督「早く元気になれば良いですけど…」

後輩提督「でも私も同じ目にあったら立ち直れないかも…」

兄提督「部長もショックだろうな…」

後輩提督「警察には?」

兄提督「示談で済ませたらしい」

後輩提督「じ、示談!?警察に通報するべきでしょ!!」

兄提督「今回の事件は艦娘が関わってるからな、変にお茶濁して警察に突かれたらマズイだろ」

後輩提督「でも…上手くやれば誤魔化せるんじゃ…」

兄提督「市子ちゃんが警察に言わないで欲しいって言ったらしい」

兄提督「これ以上艦娘たちに迷惑かけられないってさ」

後輩提督「…」

兄提督「そしたら社長が数億円の示談金を…」

後輩提督「お、おく…」

後輩提督「でもそのお金だって社長のお金じゃないですか!市子ちゃん傷付けた本人はお咎め無しですか!!」

兄提督「社長が『息子をちゃんと育てなかった私の責任だ』と言ったそうだ」

後輩提督「…そうなんですか」


数日後

男友「この時間にここに来いって言われたけど…」

娘「あ、いた!佐倉先輩!」

男友「藤田…」

男友「お前…もう大丈夫なのか?」

娘「はい!今日から学校にも復帰しました!」

男友「そうか…」

娘「制服も新しいのに買い直したんですよ!なんせ示談金で億もらいましたからね!億!」

男友「…」

娘「今日は先輩にお礼を言いたいんです」

男友「もっと早く気付いてやれたらな…」

娘「んなこたないんです、佐倉先輩のおかげで大坪先輩がすぐに駆けつけてくれましたから」

娘「先輩のおかげで助かりました、ありがとうございます」

男友「…」

娘「もう、なんで先輩が元気ないんですか!」

娘「私は元気いっぱいですよ!」

男友「…」

娘「…んだよー」

娘「あ」

娘「先輩って、大坪先輩に告白してフラれたんですよね」

男友「は!?なんでそれ知ってるんだよ!!」

娘「大坪先輩が言ってましたー」

男友「アイツ…言いふらしやがって…」

娘「残念でしたねー佐倉先輩!」

男友「なんでアイツが俺をフったか知ってるか?」

娘「それは知りませんけど…」

男友「アイツ彼女がいるんだよ」

娘「え?」

娘「かの…彼女?」

男友「そう、彼女」

娘「え、大坪先輩ってレズなんですか?」

男友「それは知らんけど彼女がいるから俺とは付き合いないってさ」

娘「あ、もしもしー、大坪先輩?」

男友「電話で確認するの早ッ」

娘「大坪先輩って彼女いるんですか!?」

娘「誰ですか!?彼女さんはどんな人ですか!?」

娘「え?佐倉先輩から聞いたんですけど…」

娘「あれ、切られた」

男友「ん…なんか俺に電話かかってきた」

男友「もしもし」

JK提督『オイ』


ファミレス

JK提督「佐倉くん、あたしは怒っているのだよ」

男友「お前だって俺の告白を言いふらしたじゃねーか…」

JK提督「キミの告白はどーでもいいんだよ!」

男友「はぁ!?お前…俺の告白をなんだと思って…」

娘「まーまーお二人とも落ち着いて!」

娘「…で、大坪先輩は彼女さんとどこまで進んだんですか?」

JK提督「市子も興味持たないの!」

娘「普通持ちますよ!憧れの先輩がレズなんですもん!」

JK提督「あたしはレズじゃない!ノンケだ!」

娘「キスはしたんですか!」

JK提督「…エッチとか普通にするよ」

娘「ほぉーーーーー!!!」

男友「マジカヨ…」

娘「好きな人とするエッチは気持ち良いんですか!?」

JK提督「えっ…」

男友「…」

娘「あ、いや、変な意味で聞いたんじゃなくて!ただ純粋に気になっただけですから!」

JK提督「…」

JK提督「気持ち良いというか、すっごく幸せ」

JK提督「好きな人とそういうことするって、素晴らしいことだと思う」

娘「そっかぁ…良いなぁ先輩、幸せそうで」

JK提督「…チョット佐倉少年~、今あたしのエッチな姿想像したでしょ~」

JK提督「このムッツリすけべ!!」

男友「何がエッチな姿だよ…小学生のときから胸の大きさ変わってねーじゃん」

JK提督「はい死刑」


JK提督「キミねぇ、んなこと言ってるからあたしからフラれんのよ」

男友「フった理由は彼女がいるからだろ」

JK提督「はぁーあ、これだからデリカシーのない男は…」

娘「彼女さんは貧乳好きなんですか?」

JK提督「貧乳って言うな」

娘「無乳好きなんですか?」

JK提督「無乳って言うな」

娘「Aカップ好きなんですか?」

JK提督「Aカップもねぇよチクショウ!!」

娘「うわちょっと!先輩!」

JK提督「お前は何カップだ!?言ってみぃ!」もみもみ

娘「もッ…揉まないで!」

娘「Cです!シー!!」

JK提督「C…だってさ」

男友「なんで俺を見るんだよ…」

JK提督「あたしを無乳とか言った罰だ、揉ませろ」もみもみ

娘「あッ、だめ!先輩ぃぃ」

男友「コラコラやめなさい、こんなところで」

JK提督「ほらほら佐倉くん、これがCカップですよぉ?」

男友「やめろって…」

娘「待って!先輩揉むのがうますぎ…!」

JK提督「彼女の胸をよく揉んでますからな」

娘「も、もう終わり…!本当に変な気分になりそう…」

男友「レズってこえーな」

娘「怖いです…」

JK提督「レズじゃないって」

(中京.CBC賞 G3!)

複勝2番野上葵 5番島田真夢
三連複2番野上葵-3番月影ちあり-9番佐久間まゆ 2番野上葵-10番倉橋京子-11番三嶋(Charlotte) 2番野上葵-9番佐久間まゆ-11番三嶋(Charlotte)

結果

複勝11番----- 7番虹野ゆめ 5番島田真夢 ,2枚ハズレ・不命中!!.1枚アタリ・的中!!. 200円Ⅹ1.9 ,3百80円!馬券
三連複5番島田真夢-7番虹野ゆめ-11番----- ,ハズレ・不命中!!

(中京.CBC賞 G3!)

複勝2番野上葵 5番島田真夢
三連複2番野上葵-3番月影ちあり-9番佐久間まゆ 2番野上葵-10番倉橋京子-11番三嶋(Charlotte) 2番野上葵-9番佐久間まゆ-11番三嶋(Charlotte)

結果

複勝11番三嶋(Charlotte) 7番虹野ゆめ 5番島田真夢 ,2枚ハズレ・不命中!!.1枚アタリ・的中!!. 200円Ⅹ1.9 ,3百80円!馬券
三連複5番島田真夢-7番虹野ゆめ-11番三嶋(Charlotte) ,ハズレ・不命中!!

(中京.CBC賞 G3!)

複勝2番野上葵 5番島田真夢
三連複2番野上葵-3番月影ちあり-9番佐久間まゆ 2番野上葵-10番倉橋京子-11番三嶋(Charlotte) 2番野上葵-9番佐久間まゆ-11番三嶋(Charlotte)

結果

複勝11番三嶋(Charlotte) 7番虹野ゆめ 5番島田真夢 ,2枚ハズレ・不命中!!.1枚アタリ・的中!!. 200円Ⅹ1.9 ,3百80円!馬券
三連複5番島田真夢-7番虹野ゆめ-11番三嶋(Charlotte) ,ハズレ・不命中!!

(中京.CBC賞 G3!)

複勝2番野上葵 5番島田真夢
三連複2番野上葵-3番月影ちあり-9番佐久間まゆ 2番野上葵-10番倉橋京子-11番三嶋(Charlotte) 2番野上葵-9番佐久間まゆ-11番三嶋(Charlotte)

結果

複勝11番三嶋(Charlotte) 7番虹野ゆめ 5番島田真夢 ,2枚ハズレ・不命中!!.1枚アタリ・的中!!. 200円Ⅹ1.9 ,3百80円!馬券
三連複5番島田真夢-7番虹野ゆめ-11番三嶋(Charlotte) ,ハズレ・不命中!!

函館競馬の11R,.TVh杯の
単勝2.4倍4百80馬券は3番島田真夢
200円Ⅹ2.4

函館競馬の11R,.TVh杯の
単勝2.4倍4百80馬券は3番島田真夢
200円Ⅹ2.4

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単勝2.4倍4百80馬券は3番島田真夢
200円Ⅹ2.4


JK提督「…市子」

娘「はい?」

JK提督「なんであたしに相談しないで、1人で抱え込んだの?」

男友「俺も悩みあったら話せって言ったよな」

娘「だって…私は2人に憧れてるから…」

娘「大坪先輩も佐倉先輩も、何事も1人でこなしちゃうじゃないですか」

娘「私もそうなりたいんです」

JK提督「あのね、あたしっていろんな人にカンペキだなって言われるけど、全然そうじゃないよ?」

JK提督「わかんないことはわかんないってハッキリ言うし、誰かに助けてほしい時は片っ端から声かけるし」

JK提督「なんでも1人でやるってのは、あたしは無理だな」

男友「俺だって勉強は全然だからコイツに教えてもらってばっかりだったし」

男友「部活で偉そうなこと言ってたけど、それにみんなが付いてきてくれたから大会で良い成績取れたわけだし」

男友「俺も1人じゃ何もできないよ」

娘「…」

JK提督「てかまず生徒会とバド部の両立がおかしいよ」

男友「俺、バドミントンやりながら生徒会って絶対無理だわ」

JK提督「あたしだって運動オンチだからバドミントンなんて絶対できないって」

JK提督「市子だけだよ?そんな無茶苦茶やってんの」


娘「…ふっふっふ」

男友「?」

娘「2人は私の憧れであり、超えたい人物でもあるんですよ…」

娘「私は何がなんでもバドミントンの大会で優勝して、尚且つ生徒会長になってみせます!!」

娘「新生市子爆誕です!!!」

娘「よぉしやるぞお!!」

JK提督「なんちゅう気合の入れ方…」

娘「私は明日、バド部と生徒会に戻ります!」

娘「佐倉先輩!明後日の土曜日に市民体育館でバドミントンの特訓しましょう!」

男友「いや、明後日大学に行く日なんだけど」

娘「そんなん知りません!」

男友「へ」

娘「午後からは溜まりに溜まった生徒会の資料をまとめます!大坪先輩手伝ってください!」

JK提督「あたしも学校なんだけど」

娘「知ったこっちゃありません!」

JK提督「えぇ~…」

娘「私は1人じゃ無理なんで2人に助けてもらいます!」

男友「お前無茶苦茶だろ…」

JK提督「…まぁイイじゃん、可愛い市子の為ならあたしは協力するよ」

男友「…しゃーねーな」

娘「ありがとうございます!」

JK提督「でも大学はサボるわけにはいかないから、帰ってきてからね」

娘「えー…」

男友「ったりめーだろ」


JK提督「んじゃあ、あたしそろそろ帰るから」

男友「そうだな、お開きにするか」

娘「先輩方ありがとうございました」

JK提督「佐倉くん、市子を家まで送ってあげなされ」

男友「え?あ、おう」

娘「いいんですか?」

JK提督「市子お嬢を安全に送り届けるのだよ?」



娘「いやー奢ってもらって送り迎えもしてもらってありがたいですなぁ」

男友「お前は先輩に遠慮するようなキャラじゃないだろ」

娘「うす!甘えさせてもらってます!」

男友「…」

娘「?」

男友「もう二度と…一人で抱え込むな」

男友「お前は周りの人間に愛されてる、お前が傷付けば周りの人間も傷付つく」

男友「わかってるよな」

娘「はい」

男友「また藤田に何かあったら、俺が守ってやる」

娘「あはは、彼氏みたいですね」

男友「おい…」

娘「大坪先輩にフラれた可哀想な佐倉先輩ー」

娘「私が彼女になってあげても良いですよ~」

男友「はぁ…このお調子者め」

娘「私、佐倉先輩がフラれたって知った時」

娘「喜んじゃいました」

男友「そんなに滑稽だったか」

娘「だって…」

娘「佐倉先輩のこと、好きだから」

男友「…え?」

娘「ずっと好きでした」

娘「…汚れちゃったけど、こんな私じゃダメですか」


数日後、兄鎮守府

那珂(後)「まさか提督の弟と市子ちゃんがカップルになるなんて!!」

扶桑(部)「後輩提督の弟さん、素敵な方みたいね」

春雨「市子ちゃんを幸せにするって誓ったみたいです」

伊勢(兄)「市子ちゃんの人生…波瀾万丈ね…」

大井(JK)「あの~…お邪魔します」

伊勢「あら、いらっしゃい」

扶桑「そちらの方は?」

伊勢「ウチの提督の妹の大井よ」

那珂「JK提督の大井さんかぁ!メッチャ強いらしいね~」

春雨「市子ちゃんの件ではお世話になりました」

伊勢「これで兄鎮守府、後輩鎮守府、部長鎮守府、JK鎮守府が揃ったわけよ」

大井「何かするんですか」

伊勢「別に?ただ提督同士も仲良いんだし、私たちも情報の共有とかし合えばお互いの鎮守府もより良いものになってくんじゃない?」

那珂「また鎮守府対抗ローション運動会とかやりたいね!」

春雨「あれは見てて楽しかったです!」

扶桑「今後は部長鎮守府もよろしくお願いしますね、大井さん」

大井「はい、よろしくお願いします」

春雨「あ、情報と言えば」

春雨「大井さん、JK司令官がレズって本当なんですか?」

大井「ブッ!!」

伊勢「え、そうなの?」

春雨「市子ちゃんが言ってましたよ?JK司令官には『彼女』がいるって」

扶桑「言ってたわね」

那珂「大井さんもレズって呼ばれてるくらいだしぃ、JK提督の彼女って大井さんだったりして!」

大井「…」

伊勢「…なんで黙るのよ」

那珂「もしかして図星?」

大井「…伊勢さん!!」

伊勢「なによ…」

大井「兄提督には絶対に言わないでくださいね!?」

大井「私と提督が愛し合っていること!!」

伊勢「ええええ!?ホントなのぉ!!??」


娘「先輩」

男友「なんだ?」

娘「今日、家に誰もいないんです」

男友「…だからなんだ」

娘「お父さんは出張で、お母さんはママ友と旅行!」

男友「そうなのか」

娘「…鈍いなぁ」

男友「ちゃんと察してるよ!ただお前まだ高校生だろ!そういうのはお前が高校卒業したらって決めただろ!」

娘「先輩が一方的に決めたんじゃないですか!」

男友「ちゃんと清い交際をしないと、もしお前と結婚するときにお父さんに反対されるだろ!」

娘「もしじゃなくて、絶対結婚するんです」

男友「…わかってるよ」

娘「それにちゃんと清い交際してても、お父さんに常に見られてるわけじゃないんだから、しようがしまいが関係ないですって」

男友「そーゆー問題じゃないだろ…」

娘「…私知りたいんです、本当に好きな人とするセックスが幸せなのか」

娘「大坪先輩も言ってたじゃないですか、好きな人とするエッチは幸せだって」

娘「私の嫌な思い出、先輩とのセックスで全部忘れたいです」

娘「ダメですか」

男友「…」

男友「その『ダメですか』は卑怯だろ…」

娘「ふふふ、元バド部の鬼部長もチョロいもんですね」

男友「このお調子者め…」


市子部屋

娘「先輩…イっちゃいました…へへへ」

男友「藤田…」

娘「因みに自慢じゃないんですけど、私は竹達先輩として一度もイかされてないんですよ?」

娘「あの人ヘッタクソなんですよね~」

男友「藤田」

男友「忘れるんじゃなかったのか」

娘「あ…えへへ…」

男友「ツラい」

男友「藤田が他の男に抱かれてたという事実が」

娘「先輩…」

娘「先輩ごめんなさい」

男友「俺頑張るから、俺だけを見てくれ」

娘「はい、私は先輩だけのものですから」

娘「永遠に…」


扶桑「あらあらあら…」じーっ

春雨「お父さんとお母さんはいないけど…私たちの存在忘れてますよね…市子ちゃん」

扶桑「この情報は共有したほうが良いのかしら?」

春雨「やめといたほうが…」

春雨「…でも、市子ちゃん幸せそうな顔してる」

扶桑「じゃあ市子ちゃんは今幸せっていう情報を共有しましょうか」

春雨「それが良いですね!」

春雨「覗いてるのがバレないうちに撤退しましょう…」ぱたん

部長提督「何してるんだ?」

春雨「ンビャアッ!?おとーさん!?」

扶桑「出張に行ってたんじゃ…」

部長提督「今日の夕方には帰るって言ったろ」

部長提督「お土産買ってきたぞ、市子はいるのか?」

春雨「いや…あの…」

扶桑「提督、まずお茶にしましょ、ね!」

部長提督「入るぞ市子」ガチャ

市子「え!?」

男友「あっ…」

部長提督「」

春雨「ーーーーーッ!!!」

扶桑「あら…あらあら…」



部長提督「 誰 だ 貴 様 は ァ !!!!! 」



市子「おとうさッ…!?」

男友「」←死を覚悟

部長提督「警察に突き出してやるァ!!娘から離れろこの糞ガキィ!!!」

春雨「お父さん待って!!」

扶桑「落ち着いてください…!」


後日、居酒屋

兄提督「ははは…そんなことが…」

後輩提督「まさか弟が市子ちゃんと…」

部長提督「俺…寿命何年縮んだんだろ…」

兄提督「お察しします…」

後輩提督「なんか…ごめんなさい…」

部長提督「いいんだ…後でちゃんと話をしたら真面目で優秀な子みたいじゃないか…」

後輩提督「一応自慢の弟なんです…」

部長提督「でもなぁ…実の娘のそういう場面に出くわしてみろ…」

兄提督「とりあえず一杯飲みましょう」とぽとぽとぽ

部長提督「ありがと…」ゴクゴク…

部長提督「佐倉ぁ…お前、親父さん大事にしろよぉ…?」

部長提督「親にとって娘ってのは…目に入れても痛くないモンなんだぞ」

後輩提督「はひ」

部長提督「大坪、今はお前が大坪家の大黒柱だ…」

部長提督「お母さんと妹さん、ちゃんと守ってやれよ…」

兄提督「はひ」

部長提督「…はぁ~」

後輩提督「部長、今日35回目のため息です」

部長提督「勝手に数えんな」


娘「先輩に紹介したい子がいるんです」

男友「…」

娘「さぁ、ウチにあがってください」

男友「…お父さん、いる?」

娘「仕事だからいないですよ!」

娘「そんなに怖がらなくても!」

男友「姉貴にも言われたんだよ…」

娘「へ?」


後輩提督『アンタ、市子ちゃんのこと悲しませたら絶対許さないからね!?』

後輩提督『もし市子ちゃんを不幸にしたら私が部長に殺される前にお前を殺してやるゥ~!!』


男友「恐ろしい…」

娘「ないないないない」


娘「ただいま春ちゃん!」ガチャ

男友「春ちゃん…?」

春雨「お帰りなさい市子ちゃん!佐倉さん初めまして!」

男友「は、初めまして…」

男友「…この子は?」

娘「ゲームの中から出てきた私の家族です」

男友「…はぁ?」

……………

娘「理解していただけました?」

男友「…信じられないっちゃ信じられないけど、春雨さんが目の前にいるんだもんなぁ…」

春雨「以後お見知り置きを、です」

ぴんぽーん

娘「あ、大坪先輩来たかな」

男友「え?アイツも呼んだの?」

春雨「因みにJK司令官…えーと、大坪さんもたくさんの艦娘と仲良いですよ」

男友「え?アイツもそーなの?」

娘「ちゃんと大井っち連れてきたかな」


JK提督「邪魔するぜ!!」

大井「ちゃんとお邪魔しますって言いなさいよ」

娘「いらっしゃいませ!先輩!大井っち!」

男友「…そちらの方が艦娘さん?」

JK提督「お、説明済みですかい」

大井「よろしくお願いします」ペコリ 

男友「あ、ども…礼儀正しい艦娘さんだな…」

JK提督「いつもはハナクソほじってマンガばっかり読んでるグータラなんだけどね」

大井「初対面の人の前でホラ吹くんじゃないわよこのクソ貧乳!!」バシン

JK提督「痛い!!」

春雨(仲良いなぁ)

男友(艦娘からも胸のことイジられてるのか…)


JK提督「…んでね、タブレットで…図鑑画面のこのボタンを押すと…」

ドロン

吹雪「わ!こ、こんにちは!吹雪です!」

男友「ホントに出てきた…」

娘「信じてくれました?」

男友「信じるしかないだろ…」

JK提督「この可愛い艦娘ちゃんたちのおかげで、楽しい毎日を過ごしているのさ」

男友「そんなことが」

春雨「でも未だに信じられないですねー」

娘「何が?」

春雨「JK司令官と大井さんが恋人同士なんて」


「…………………………………………」

大井「…おい」

春雨「あっ」


娘「大坪先輩の彼女って大井っちだったんですかああああああ!?」

JK提督「なんで春雨ちゃんが知ってるの!?」

大井「春雨!!言うなって言ったでしょお!!」

春雨「ごめんなさいいいいいい!!」

男友「展開の早さについていけない」

吹雪「なんか荒れそうなんで、私帰りますね」ドロン

(札幌.キーンランドカップ G3!)

馬券師最終回!!シロキの買い目!!

馬単4番宮園かおり⇒14番白樺リサ
(拡大馬連)ワイド4番宮園かり-12番宮水三葉 4番宮園かり-14番白樺リサ 12番宮水三葉-14番白樺リサ
5番泉澄リナ-14番白樺リサ
三連単4番宮園かおり⇒14番白樺リサ⇒12番宮水三葉

結果

馬単14番白樺リサ⇒4番宮園かおり ,ハズレ・不命中!!
(拡大馬連)ワイド4番宮園かおり-14番白樺リサ 12番宮水三葉-14番白樺リサ 4番宮園かおり-12番宮水三葉
,1枚ハズレ.3枚アタリ・的中!!. 100円Ⅹ3.7 ,3百70円!馬券 100円Ⅹ9.5 ,9百50円!馬券 100円Ⅹ3.9 ,3百90円!馬券
三連単14番白樺リサ⇒4番⇒宮園かおり12番宮水三葉 ,ハズレ・不命中!!

(札幌.ワールドオールスタージョッキーズ第4戦)

馬券師最終回!!シロキの買い目!!

馬単5番セリカ=アヤツキ=マーキュリ(セリカ=A=マーキュリー)⇒11番プラチナ=ザ=トリニティ 11番プラチナ=ザ=トリニティ⇒5番セリカ=アヤツキ=マーキュリ(セリカ=A=マーキュリー)
5番セリカ=アヤツキ=マーキュリ(セリカ=A=マーキュリー)⇒6番如月ツバサ


結果

馬単13番女神ジュリィ(プリパラ)⇒10番ナターシャ(ドラゴンナイト) ,ハズレ・不命中!!
ちなみに、3着は6番如月ツバサ

(札幌.ワールドオールスタージョッキーズ第4戦)

馬券師最終回!!シロキの買い目!!

馬単5番セリカ=アヤツキ=マーキュリ(セリカ=A=マーキュリー)⇒11番プラチナ=ザ=トリニティ 11番プラチナ=ザ=トリニティ⇒5番セリカ=アヤツキ=マーキュリ(セリカ=A=マーキュリー)
5番セリカ=アヤツキ=マーキュリ(セリカ=A=マーキュリー)⇒6番如月ツバサ


結果

馬単13番女神ジュリィ(プリパラ)⇒10番ナターシャ(ドラゴンナイト) ,ハズレ・不命中!!
ちなみに、3着は6番如月ツバサ

馬券師最終回!!シロキは、
2016/08/28で、サマースプリントシリーズ. 初勝利!!
2016/08/28 札幌11R G3! ワイド的中!!まず、1勝ー!!

-,キュート, ,クール, ,パッション, ,セクシー,・|
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星属性|--| 星属性|黒沢凛| 星属性 |--| 星属性 |--| ・|
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|・ ・|
|・ ・|
|・ ,キュート, ,クール, ,パッション, ,セクシー,・|
|――――――――――――――――・ ・―――――――――――――――――――――――――――――・ ・――――・|
月属性|--| 月属性|ミサキ・レオーニ| 月属性|--| 月属性|藤原みやび| ・|
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|・ ・|
|・ ,キュート, ,クール, ,パッション, ,セクシー,・|
|―――――――――――――――――――・ ・―――・ ・―――・ ・|
太陽属性|--| 太陽属性|--| 太陽属性|--| 太陽属性|キャサリン・ダラー・紅林珠璃| ・|
|―――――――――――――――――――・ ・―――・ ・―――・ ・|
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太陽属性 キュート
鈴村あやか

太陽属性 クール
赤枝優子

月属性 クール
春日アラタ
夏宮リン
和泉玲奈

月属性 キュート
シーナ・カノン
緑風ふわり
赤夜萌香
虹野ゆめ

星属性 クール
セシリー・フェアチャイルド
ルルーシュ・ランペルージ

星属性 キュート
雲母あいり
白玉みかん
初音ミク
高翌嶺愛花
朝日奈みらい

星属性 パッション
新条ひなき

GDM9弾
7月28日(火)
レア サービス記録!! 白樺リサ Rカード排出・・・ ノーマルレア 一括☆2キラ・レア3枚セット!!+☆1ノーマル6枚セット!!

-,キュート, ,クール, ,パッション, ,セクシー,・|
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星属性|--| 星属性|黒沢凛| 星属性 |--| 星属性 |--| ・|
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|・ ・|
|・ ・|
|・ ,キュート, ,クール, ,パッション, ,セクシー,・|
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月属性|--| 月属性|ミサキ・レオーニ| 月属性|--| 月属性|藤原みやび| ・|
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|・ ・|
|・ ,キュート, ,クール, ,パッション, ,セクシー,・|
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太陽属性|--| 太陽属性|--| 太陽属性|--| 太陽属性|キャサリン・ダラー・紅林珠璃| ・|
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太陽属性 キュート
鈴村あやか

太陽属性 クール
赤枝優子

月属性 クール
春日アラタ
夏宮リン
和泉玲奈

月属性 キュート
シーナ・カノン
緑風ふわり
赤夜萌香
虹野ゆめ

月属性 セクシー
白樺リサ

星属性 クール
セシリー・フェアチャイルド
ルルーシュ・ランペルージ

星属性 キュート
雲母あいり
白玉みかん
初音ミク
高翌翌翌嶺愛花
朝日奈みらい

星属性 パッション
新条ひなき

GDM9弾
8月28日(日)
レア サービス記録!! 白樺リサ Rカード排出・・・ ノーマルレア 一括☆2キラ・レア3枚セット!!+☆1ノーマル6枚セット!!

GDM10弾
09月26日(月)
セルジュ(とのキーパーソン!!!・・・)(バトル召喚ゼノ:神!!:水銀燈 神を超える救世主!!) CP1枚排出,CPバーダック:ゼノ(超サイヤ人3) ,. (時空転送X:光)1枚排出
↑↑↑時空転送X:光付き!!!!↑↑↑

GDM10弾
09月26日(月)
セルジュ{FE覚醒}(ルフレ{FE覚醒}とソール{FE覚醒}のキーパーソン!!!・・・)(バトル召喚ゼノ:神!!:水銀燈 神を超える救世主!!) CP1枚排出,CPバーダック:ゼノ(超サイヤ人3) ,. (時空転送X:光)1枚排出
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(中山.スプリンターズステークス G1!)

馬連1番-15番北大路さくら
三連複1番-13番藤堂ユリカ-15番北大路さくら 1番-11番泉澄リナ-15番北大路さくら 1番-11番泉澄リナ-13番藤堂ユリカ
(拡大馬連)ワイド6番-16番 4番十六夜リコ-5番星宮いちご 9番-14番芦田有莉 3番-10番

結果
馬連13番藤堂ユリカ-15番北大路さくら ,ハズレ・不命中!!
三連複4番十六夜リコ-13番藤堂ユリカ-15番北大路さくら ,3枚ハズレ・不命中!!
(拡大馬連)ワイド13番藤堂ユリカ-15番北大路さくら 4番十六夜リコ-13番藤堂ユリカ 4番十六夜リコ-15番北大路さくら
4枚ハズレ・不命中!!

(中山.スプリンターズステークス G1!)

馬連1番大空あかり-15番北大路さくら
三連複1番大空あかり-13番藤堂ユリカ-15番北大路さくら 1番大空あかり-11番泉澄リナ-15番北大路さくら 1番大空あかり-11番泉澄リナ-13番藤堂ユリカ
(拡大馬連)ワイド6番アンナ(FE覚醒)-16番スミア(FE覚醒) 4番十六夜リコ-5番星宮いちご 9番-14番芦田有莉 3番新条ひなき-10番黒沢凛

結果
馬連13番藤堂ユリカ-15番北大路さくら ,ハズレ・不命中!!
三連複4番十六夜リコ-13番藤堂ユリカ-15番北大路さくら ,3枚ハズレ・不命中!!
(拡大馬連)ワイド13番藤堂ユリカ-15番北大路さくら 4番十六夜リコ-13番藤堂ユリカ 4番十六夜リコ-15番北大路さくら
4枚ハズレ・不命中!!

(中山.スプリンターズステークス G1!)

馬連1番大空あかり-15番北大路さくら
三連複1番大空あかり-13番藤堂ユリカ-15番北大路さくら 1番大空あかり-11番-15番北大路さくら 1番大空あかり-11番-13番藤堂ユリカ
(拡大馬連)ワイド6番(FE覚醒)-16番(FE覚醒) 4番十六夜リコ-5番星宮いちご 9番千斗いすず-14番芦田有莉 3番新条ひなき-10番黒沢凛

結果
馬連13番藤堂ユリカ-15番北大路さくら ,ハズレ・不命中!!
三連複4番十六夜リコ-13番藤堂ユリカ-15番北大路さくら ,3枚ハズレ・不命中!!
(拡大馬連)ワイド13番藤堂ユリカ-15番北大路さくら 4番十六夜リコ-13番藤堂ユリカ 4番十六夜リコ-15番北大路さくら
4枚ハズレ・不命中!!

千葉競輪 開設記念 第9回滝澤正光杯 GⅢ

第11R S級(特別優秀)の
ワイド2.1倍.4百20車券は1番玉川陽鞠-5番新見遙佳
200円×2.1

千葉競輪 開設記念 第9回滝澤正光杯 GⅢ

第11R S級(特別優秀)の
ワイド2.1倍.4百20車券は1番玉川陽鞠-5番新見遙佳
200円×2.1

京都競馬の11R,.秋華賞(G1)!の
馬連35.5倍の3千5百50馬券は3番音城ノエル-7番氷上スミレ
100円Ⅹ35.5

そして、3着は、15番小原鞠莉 4着は、2番姫里マリア

京都競馬の11R,.秋華賞(G1)!の
馬連35.5倍の3千5百50馬券は3番音城ノエル-7番氷上スミレ
100円Ⅹ35.5

そして、3着は、15番小原鞠莉 4着は、2番姫里マリア

シロキの馬券 買い目!!
(東京.ジャパンカップ G1!)

単勝15番.3番朝日奈みらい
複勝15番

結果
単勝1番ベルゼルグ・スタイリッシュ・ソード・アイリス ,ハズレ・不命中!!
複勝1番ベルゼルグ・スタイリッシュ・ソード・アイリス,12番西宮硝子,17番新条ひなき ,ハズレ・不命中!!

そして、4着は、3番朝日奈みらい

シロキの馬券 買い目!!
(東京.ジャパンカップ G1!)

単勝15番.3番朝日奈みらい
複勝15番

結果
単勝1番イーリス(このすば),ハズレ・不命中!!
複勝1番アイーリス(このすば),12番西宮硝子,17番新条ひなき ,ハズレ・不命中!!

そして、4着は、3番朝日奈みらい

シロキの馬券 買い目!!
(東京.ジャパンカップ G1!)

単勝15番紫吹蘭.3番朝日奈みらい
複勝15番紫吹蘭

結果
単勝1番女神アイリス(このすば),ハズレ・不命中!!
複勝1番女神アイリス(このすば),12番西宮硝子,17番新条ひなき ,ハズレ・不命中!!

そして、4着は、3番朝日奈みらい

阪神競馬の11R,.(阪神ジュベナイルフィリーズ G1!)の
馬連5.1倍の5百10馬券は2番大空あかり-18番黒沢凛
100円Ⅹ5.1

阪神競馬の11R,.(阪神ジュベナイルフィリーズ G1!)の
複勝1.2倍百20馬券は18番黒沢凛
100円Ⅹ1.2

そして、3着は、4番如月ツバサ 4着は、1番虹野ゆめ

トリガミーwww、 -70円!! wwww

阪神競馬の11R,.(阪神ジュベナイルフィリーズ G1!)の
馬連5.1倍の5百10馬券は2番大空あかり-18番黒沢凛
100円Ⅹ5.1

阪神競馬の11R,.(阪神ジュベナイルフィリーズ G1!)の
複勝1.2倍百20馬券は18番黒沢凛
100円Ⅹ1.2

そして、3着は、4番如月ツバサ 4着は、1番虹野ゆめ

トリガミーwww、 -70円!! wwww

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年04月13日 (水) 22:34:29   ID: 2lmGBP40

ぶん投げぐせがあるくせに過去編とかかっこつけて面白いとでも思ってんの?
ただただ不快だわ。

2 :  SS好きの774さん   2016年04月20日 (水) 17:17:53   ID: 4Fk4-uwm

面白いのに何か評価低いね

3 :  SS好きの774さん   2016年05月24日 (火) 09:13:07   ID: Sa7G3V-p

つまんね

4 :  SS好きの774さん   2016年06月09日 (木) 09:22:43   ID: akWk92Nn

元スレ見ても荒れたりもしてるけど需要は十分にあるので心許ない人たちの事は気にしないで頑張ってください。個人的にはシリーズではなく新作を書いて欲しいですけど

5 :  SS好きの774さん   2016年06月17日 (金) 10:05:47   ID: bXsMwjxm

これはひどい

6 :  SS好きの774さん   2016年06月24日 (金) 08:52:07   ID: UyjmuRs1

いちいち男disっとかないとまともに百合もかけないのか。気持ち悪い

7 :  SS好きの774さん   2016年07月20日 (水) 18:19:19   ID: 7mOSfKm2

此処まで来たら最後まで気になるんでお願いします・・・

8 :  SS好きの774さん   2016年07月26日 (火) 20:54:17   ID: P6LNe9hZ

面白かったけど、>554以降のやつなんだコレ?
続きあるなら読みたいなあ

9 :  SS好きの774さん   2016年09月22日 (木) 17:02:49   ID: 6mo0FYGV

荒れてんのは艦これ要素が少ないからなのか・・・?
面白いので是非続けて欲しいです

10 :  SS好きの774さん   2016年12月08日 (木) 22:03:41   ID: HNkizJXH

面白いと思うんだが

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