そう、きっかけとなったのは、
本当になんでもない、いつも通りの日のことだった。
うちに泊まりで遊びに来ている京子。夕飯を食べ終えると、突然お風呂の順番決めじゃんけんをしようと言い出し、その結果私の方が先にお風呂に入ることになった。
提案した京子の方が負けたからさぞ悔しがるのかと思ったら、意外とそうでもない様子で、なんでじゃんけんなんか始めたんだろう……とは思いながらも先に入らせてもらった。
しばらく湯船に浸かる私。身体もじわじわと温まってきた頃、ふとあることを思い出した。
新しく買ったシャンプーを、買ったまま放置していたのを忘れていた。
べつに、リビングでゲームをしている京子に声をかけて取ってきてもらうことはできた。でも京子じゃ詳しい場所まではすぐにわからないだろうと思ったのだ。
まだ自分は髪まであまり濡らしてないし、ちょっと身体を拭くだけで取りに行くことができた。ゲームに集中しているであろう京子の手をわざわざ借りるまでもない。
……そんな優しさが、全てを引き起こす引き金だった。
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ひたひたと脱衣所を出る私。ちらりとリビングの方を見ると、テレビの前に京子がいなかった。
どこに行ったんだろうと思ったが、布団が敷いてある方からなにやら物音がする。何の気なしにちらっと覗いてみた。
結衣(え……えっ!? えぇ……!?)
そこにいたのは……上半身は着ていたけど、下半身だけは一糸まとわぬ姿で……
私の布団に突っ伏して腰を浮かせている、京子の後ろ姿だった。
というより、京子の……おしりだった。
結衣「きょ、京子……?」
京子「わぁえっ!!?///」ばばっ
結衣「な……なにして……?」
京子「ち、違う! あの……ち、ちがうよ…………えと……あ、あれ……? お風呂入ってたんじゃなかったの……?」
結衣「いや、シャンプー終わっちゃったから、取りに来て……」
京子「ああ、そか……」
結衣「うん……」
京子「…………」
結衣「…………」
私の声を聞いて慌てて毛布をひっつかみ、身体を翻して露わになっていた下半身を隠した京子。
この時点で、私は全てを察した。一体何が起こったのか、京子が何をしていたのか。
そしてこのまま問い詰めるのはあまりにも可哀想だと思った私は、静かに踵を返して当初の予定通り買っておいたシャンプーを手にし、京子の方はなるべく見ずに風呂場に戻った。
風呂椅子に座り、きゅっとシャワーを出し、水の音に紛れて大きく深呼吸をする。
結衣「…………」はぁぁ
結衣(今の……ってさぁ……)
結衣(お……[田島「チ○コ破裂するっ!」]だよね……どう見ても……///)かああっ
目に焼き付いてしまった光景。
最初一瞬見たときは、何が何だかわからなくて理解できなかった光景。
京子の白いおしり。
その下の部分に伸びていたであろう手。
小さく漏れる喘ぎ声。
私の布団に突っ伏す京子。
結衣(いや、京子だって私の見えないどこかで、そういうこともしてるんだろうなとは何となく思ってたけど……そういう年頃だし……)
結衣(でもまさか、私の家でしちゃうかぁ……?///)はぁ
このハプニングを面白おかしいと思う気持ちと、京子のことがいたたまれないという気持ちが入り混じって、複雑な笑みしかでてこない。
風呂椅子に座り、きゅっとシャワーを出し、水の音に紛れて大きく深呼吸をする。
結衣「…………」はぁぁ
結衣(今の……ってさぁ……)
結衣(お……オナニーだよね……どう見ても……///)かああっ
目に焼き付いてしまった光景。
最初一瞬見たときは、何が何だかわからなくて理解できなかった光景。
京子の白いおしり。
その下の部分に伸びていたであろう手。
小さく漏れる喘ぎ声。
私の布団に突っ伏す京子。
結衣(いや、京子だって私の見えないどこかで、そういうこともしてるんだろうなとは何となく思ってたけど……そういう年頃だし……)
結衣(でもまさか、私の家でしちゃうかぁ……?///)はぁ
このハプニングを面白おかしいと思う気持ちと、京子のことがいたたまれないという気持ちが入り混じって、複雑な笑みしかでてこない。
今頃京子は何をしているのだろうか。私に見られたとあっては、まさかそのまま行為を続行しているわけはなかろう。
少なくとも洋服は元どおり着たはずだ。でもだからといって、さっきのことがなかったことにはならない。
結衣(あれ……ちょっと待てよ? まさか出て行かないよな……!?)
急に不安になった。もしかしたら私に見られたことにショックを受けて、あまりの恥ずかしさに泊まる予定をナシにして家に帰ってしまったかもしれない。それはさすがにないかと思いつつも、新しいシャンプーでさっさと洗って風呂を出ようと思った。
そんなに思いつめてなきゃいいけど……そう思いながら身体を拭き、パジャマを着て、先ほどとは変わって慎重深く脱衣所の扉を開ける。
京子は何事もなかったかのようにゲームをしていた。少しほっとした。
結衣「あ……風呂、出たよ?」
京子「ああ、じゃ私入るね」
結衣「うん」
京子はすぐにゲームをポーズ画面にして風呂場に向かった。表情こそいつも通りだったが、私と目は合わせなかった。
脱衣所の扉が閉まる。京子がやっていたゲーム画面を再開させると、夕食を食べ終わったあたりに見たときと大して変化がなかった。こんなことが起こってしまった後では、やはりゲームにも手がつかなかったようだ。
どうやら京子は何事もなかった風を装っているようだ。あわよくばさっきのシーンはまるまる私の見間違い、幻覚でしたとでもいうように、一切触れずにいつも通りを貫いている。
思い詰めていなかっただけよしとは思ったが……そんなことで私を騙そうとしても無駄だ。もうはっきり目蓋の裏と脳裏に焼き付いてしまっているのだから。
結衣(ここで……してたんだよな……)ごくり
私のちょっとした不肖で朝からずっと敷いたままの、少ししわくちゃになった布団を見る。
この枕に顔を押し当て、おしりを浮かせておまたに手を這わせていた京子。
結衣(なんで、ここでしてたんだ?)
結衣(どうして、私の布団で……?)
考えられることは、あるにはあったけど……
まさか、本当にそういう理由なのか……!?
結衣(わ、私の……匂いとかで……?///)
急に胸の奥がドキドキしてきた。京子に負けないくらいの恥ずかしい気持ちになってくる。
まさかあの京子が……
なあ京子、本当にそうなのか……?
今夜は絶対……何かが起こる。
このままいつも通りにお泊まりが終わるなんてありえない。何より……私自身がそんなことさせたくないと、心の底で思ってしまっている。
~
京子はいつも通りに風呂を上がり、いつも通りトマトパジャマを着て出てきた。
場を持たせるためにゲームを始めた私の隣に座り、髪にタオルを当てながらその画面を見ている。
私はゲームの手を動かしながらも、横目で京子をちらと見る。
結衣(さっきまでオナニーしてたんだよな……こいつ……///)
なんでもなさそうに平静を装っている京子。やはり、さっきのことは私の見間違いだとでもいうような態度を取っている。
京子の中では咄嗟の判断で身を翻して隠したことにより、あの現場はギリギリ見られていないことになっているのだろう。
きっとこの髪を乾かし終わったら、そのまま何も言わずに一緒にゲームを再開するはずだ。
蒸し返すような話題を振っても……「え? 何のこと?」とでも返してきそうなほどに、京子はとぼけていた。
いやいや京子、それはずるいぞ。というか、無理だ。そんなことで私は騙せない。
もしもこれが京子でなく……想像にも難いが、あかりやちなつちゃんだったとしたら……私自身も「見間違いだよな!?」と思っていただろうし、この作戦は通じることだろう。
だが京子に関しては、私自身も余裕というか……一歩踏み込んで行ける心になれる。なれてしまうのだ。
少々意地悪かもしれない。でも京子なら大丈夫なはず。ここは完全に二人きりの空間だし、どう転んでも私は受け止めてあげられると思っている。
プレイしていたゲーム画面をおもむろにポーズにし……コントローラを置いて京子の方にきっちりと向き合う。
京子は髪にタオルを当てる手を止め、びくっと硬直した。
結衣「…………」
京子「…………」
私たちの間にひどく気まずい空気が流れる……テレビを見ている子供のもとにやってきて、「大事な話があるんだ」とリモコンで電源を消す親のような気持ちになった。
そして……ただ俯いたまま固まって虚空を見つめることしかできない京子に、優しく声をかけた。
結衣「……京子」
京子「…………」
結衣「……あ、あの……」
京子「ゃ……だ……」
結衣「えっ?」
京子「やだ……やめて……っ!」
結衣「……!」
京子は涙目になっていた。
あの行為を見られてしまっていたこと、何をしていたのかもはっきりと知られてしまっていたこと、そして自分の白々しい嘘がもう絶対に通じないということ……一瞬で全てを察したようだった。
泣いてしまうほど恥ずかしいのだろう。京子はみるみるうちに、トマトパジャマに負けないくらい真っ赤になっていった。
結衣「京子……」
京子「違うの……こんなの……違くてぇ……!」ぐすぐす
結衣「だ、大丈夫だよ……」さすさす
京子「やだ……ぅぅ、嫌だぁ……///」
結衣「うん……大丈夫大丈夫……」
京子はすすり泣いた。
さっきまで平然としていた表情をわぁっと崩し、両手で顔を覆って涙をこぼした。こんなに感情を出して泣いている京子は久しぶりに見る。
京子の感じている恥ずかしさは……私なんかには到底説明できないものなのかもしれない。私は京子を責める立場にいるが、今はとにかく京子に同情していた。
きっと死んでしまいたいくらいに恥ずかしいだろう。私だって京子と同じ立場に立ったらこうなってしまうはずだ。嫌われてしまうという恐怖に全てが包まれ、後悔の念に駆られる……
でも……私はべつに、京子を嫌いになったりはしない。
予想外すぎる出来事ではあるが、こんなの全然京子を嫌いになるほどのことではない。むしろなんというか……ある種の嬉しささえ感じていた。私の知らない京子の一面が見れたことへの嬉しさだ。
背中をさすっていた手を、京子の頭にぽんと乗せる。私はなんとかして京子に、「大丈夫だよ」という気持ちを伝えてあげたかった。
京子がどんなになったとしても……私は京子を軽蔑したりなんかしないよ。
結衣「ごめん……な。私も悪かった」なでなで
京子「うぅぅっ、んぅ……///」ぐすっ
結衣「恥ずかしくないから。大丈夫だから……私はなんとも思ってないよ」
京子「ごめん、ごめっ、んぅぅ……!」
結衣「泣くなって……な? 平気だからさ……」ぽんぽん
京子の不安を解いてあげたい。
京子を安心させてやりたい。
その涙を……止めてあげたい。
それには私も……恥ずかしいエピソードのひとつやふたつ、出してあげなきゃいけないんじゃないか?
京子を撫でながら小さく覚悟を決め、手を取って京子の目を見ながら優しく言った。
結衣「私も……したことあるからさ。京子だけがやってることじゃないよ。大丈夫」
京子「え……」
結衣「そ、そりゃあ……するときもあるだろ。もう14歳だし……京子だけじゃないよ、私だってやってる。綾乃も千歳もたぶん。みんなやってるさ」
京子「…………」
結衣「たまたまタイミングがよくなかっただけだよ。それは本当にごめん……でも私は、あれくらいで京子を軽蔑したりするようなことは本当にないから。それだけは信じてほしい」
京子「…………」
結衣「……その、なんて言っていいかわからないんだけど……本当に、なんとも思ってないよ」
京子「ん……」
結衣「というか……お前のこと、前よりなんか変わって見えるくらい」
京子「……?」ぐすっ
結衣「私、心のどこかでは……京子ってそういうことを一切しない子なんじゃないかなってうっすら思ってて……その、少し心配だったんだ。でも今は、やっぱり私と同じだったんだって思えて……なんだろ、京子が今までよりもっと近くなった感じがするよ」
結衣「京子の新しい一面が見れて、嬉しいんだ」
しっとり落ち着いた京子の頭を抱き寄せる。
そのままシャンプーの匂いを吸い込むと……なんだかとても、優しい気持ちになれた。
京子「……れにも……」
結衣「ん?」
京子「誰にも……言わないでね、このこと……///」
結衣「言わない言わない! 当たり前じゃん」
京子「うん……えへへっ」ぐすっ
だんだん落ち着いてきたのか、京子は徐々に泣きやんできた。顔を直し、改めて振り返るこの状況が面白おかしくて、ちょっとずつ笑顔も増えてきた。
胸の中で余裕を取り戻しつつある京子に……私は、どうしても聞きたいことをついに聞いてしまう。
結衣「なあ京子……ひとつだけ、いいか?」
京子「?」
結衣「あの……するだけなら別に自分の家に帰ってからとか、トイレの中とかでも良かったわけだろ? どうして……私の布団の上で……?」
京子「……!///」
意地悪な質問だって、自分でもわかってる。
でもどうしても聞きたかった。
これを聞かなかったら……今回の一件はこれにて何事もなく終わってしまう気がした。
京子はしばらく黙っていたが……私を抱きしめる腕にきゅっと力を込めると、消え入りそうな声で……目線を少しずらして答えた。
京子「結衣の……匂いがするから……」
結衣「!!」
可愛い。
可愛すぎる。
私のここまでずっと見てきた京子の中で、一二を争う可愛さ。
なんとなく思ってたけど……「もしそうだったら嬉しいかも」という私の予想ど真ん中に沿って……京子はぴったりと答えてくれた。
結衣「あっ……その、えっと……///」あたふた
もう、こっちの方がなんて返していいかわからなかった。
きっと今は京子よりも、京子のパジャマよりも、私の方が赤くなってしまっていることだろう。
こんなことってあるのか。
こんなに嬉しいことってあるのか。
京子は恥ずかしさを押しのけてこう言ってくれた。ということはつまり……
これは……私からも行っていいということなのか……!?
ごくりと唾を飲み込んだ。
京子の耳元に口を寄せる。
どきどき、どきどき。
勇気を振り絞って……言った。
結衣「きょ、京子……」
京子「……?」
結衣「……途中、だったんだろ? さっきは。だからその……つ、続きをしたいんじゃないのか……?///」
京子「えぇっ!?///」
京子の肩に手を置き、密着状態を少しだけ解除する。
京子の瞳はまだ少し潤んでいて、極限まで顔を真っ赤にして恥ずかしそうにしていて……私はもう理性が抑えられなかった。
結衣「私でよかったら……て、手伝うけど……?」
京子「!」
結衣「お、お詫びだよお詫び。申し訳ないことしちゃったからさ……責任持って、続きを手伝ってあげる」
京子「結衣……」
結衣「どうしよ……布団いこっか?」
京子はしばらくうつむいていたが……涙をぬぐって顔を上げると、覚悟を決めたようにこくりとうなずいた。
~
布団の上にちいさく正座する京子。
私もなぜか、京子に釣られて向かい合わせで正座してしまう。
私たち二人しかいない静かな空間。
耳をすませば、時計の秒針が聞こえてきそうなほどに無音の世界。
もじもじと頬を赤らめる京子をしばらく見て……言い出した私がリードしなきゃいけないんだなと思った。
結衣「……どうする?」
京子「ん……」
結衣「えっと……何してほしい?」
京子「…………」
京子はまだもじもじと恥ずかしそうにしている。いつもより小さく縮こまって、やっぱりイヤに大人しい。
京子はそんな子じゃないだろう? うるさいくらいに明るくて、いつも楽しくふざけてて、私を……私たちを引っ張ってくれる女の子。
京子には、京子らしくいてほしい。
結衣「匂い……」
京子「え……」
結衣「この布団……私の匂いがするって、さっき言ってたろ……?」
京子「……うん……」
結衣「自分じゃ自分の匂いには気づけないけど……京子は好きなの? 私の匂い」
京子「…………///」こくり
結衣「はは、そっか……///」
結衣(うぅぅ~……やばい……!///)
叶うことなら、今すぐに押し倒したいほどに可愛い。
激しく脈打つ胸を必死に理性で抑えながら、私は……一歩を踏み出す。
結衣「私も……京子の匂い、好きだ」きゅっ
京子「ふぇっ……ゆ、結衣……?」
京子の両肩に手を置き、肩に顔を押し当てて小さく吸い込んだ。
京子の匂い。京子のパジャマの匂い。シャンプーの匂い。ボディソープの匂い。全てが混じり合って脳内にまで行き届いて、酔いそうなくらいくらっときた。
なんて、甘い香りのする子だろう。
結衣「京子……」すんすん
京子「ゆ、結衣ぃ……///」きゅう
結衣「ん……京子も、ほら」
京子「……う、うん」
今度は交代して、京子が私に倒れこむようになる。
京子の小さな息遣いが聞こえる。私の匂いってそんなにいいのだろうか。お風呂に入ったばかりだけど、ちょっとだけ不安になった。
私なんかより……絶対京子の方が、いい香りするもんな。
結衣「枕と私だったら……やっぱり私の方が匂いはするのかな」
京子「うん……///」すんすん
結衣「はは……くすぐったい……」
京子「ん……結衣……」
胸元に鼻を押し付ける京子の頭を包み、髪の匂いを嗅いだ。やはりこのあたりが一番京子の香りが濃い。
お互いポイントを探り合うように、くんくんと顔を這わせ続ける。私から言い出したことだけど、私の方がすっかりとろけ気分になっていた。
胸の奥から、熱い心が溶けて流れ出してしまいそうだ……
京子「ん……ぁ……」
結衣「ん……」
私の鼻は京子の首筋に移る。まだお風呂あがりでしっとりしている柔肌。髪の付け根あたりの匂いは特に甘くて、舐めてみたら本当に甘いんじゃないかとさえ思える。
京子の口からだんだんと、色っぽい声が漏れてきた。まさか京子がこんな声を出す子だなんて。こんなに高くて小さくて、熱くてえっちな声を出すなんて。
もっともっとその声を聞かせてほしい。私の鼻はますます京子の首筋を責めた。いつの間にか密着するほどに抱きしめていた腕にきゅっと力を込め、髪に鼻を押し当てて深呼吸した。お風呂上がりの京子の身体は温かくて、私は心からの幸せを感じた。
結衣「…………」ちろ
京子「ひぅっ……! ん、ぁっ……」
吸い込んだ息を熱く吐きながら、すべすべの首筋に舌先を這わせる。抱きしめた京子の身体が反応した。
ぺろぺろ、ちろちろと這わせるたびに声が漏れる。やっぱり京子はお菓子みたいに甘い味がした。もち肌でコーティングされた生のお菓子だ。
京子「ゆい……ゆいぃ……」
結衣「京子……」はむっ
京子の首の皮を唇の先で軽くはむ。つまんで、離し、つまんで、離し。はぷはぷと愉しむ今が本当に現実なのか疑問に思えてくるくらい、心地よく気持ちいい時間。けれど私の胸の中で小刻みに震えて反応する京子の存在が、これは夢じゃないということを実感させてくれた。
結衣「うぅ……京子……!」とさっ
京子「あん……っ」
ぐぐっと体重をかけると、京子はころんと簡単に倒れてしまった。ちょうど私の枕の上に京子の頭が乗った。
抱きしめた腕を少しだけ解き、京子の顔を改めて見る。上気した頬、少々荒い呼吸、うるんだ瞳、乾ききっていない髪……全てがとてつもなく可愛かった。
そして私の目は……京子のぷるっとした唇に釘付けになっていた。先ほどから甘い声を漏らしていたその口……
京子と……キスが、したい。
結衣「……キス、するよ」
京子「……ん」
京子の目から了承の意を受け取り、ゆっくりと顔を近づける。
もう正直距離感がわからない。あとどれくらい動いたらこの唇と唇が触れてしまうのかわからない。自分の唇がどんな形をしているのかもわからない。キスってどんな風にすればいいかわからない。
何にもわからないままに目を閉じて、私はそのまま……京子の唇に、自分の唇を乗せた。
結衣「っ……」
京子「…………」
ぴとっとくっつく二人の唇。京子の方が熱かった。ただ重ね合わせただけなのに、なんだか色々なものがこの瞬間に動いた気がした。
本当は……ずっとずっと、京子とこういうことをしてみたかった。
ずっとずっと、京子にキスをしたかった自分がいた。
もう何度も見てきたこの可愛らしい唇だけど、ずっと私の憧れだった。京子と触れそうなほどに顔が迫るとき、何度この唇を奪ってやろうかと思ったか知れない。
京子はどうだったのだろう。私が京子に思っていたように、京子も私のことを思ってくれていたのだろうか。京子はこのキスを嬉しく思ってくれているだろうか。
重ねた唇と唇を通して、私たちの溜め込んできた想いが一気に流れ合っているような気がした。私は京子に想いをそそぎ、流れ込んでくる京子の気持ちを私は受け止めた。
首の後ろに力を入れ、唇を離す。目を開けて京子の瞳を見た。
幸せそうに、笑ってた。
結衣「……しちゃったね……」
京子「うん……」
結衣「ふふ……京子とキス、しちゃった……」
京子「そんな、言わないでよ……///」
結衣「ううん……嬉しいんだ。よくわかんないけど……凄く、嬉しい」
京子「私も……嬉しいよ?」
結衣「ほんとに?」
京子「うんっ」
結衣「じゃあ……もう一回」
今度は素早く唇を重ねる。京子の息が漏れるのを感じた。
呼吸を止めないでほしい。京子からも強く押し付けてほしい。このまま、このまま世界が止まってほしい。
愛しすぎる唇を自分の唇ではみ、ただ唇を重ねるだけだったキスは、次第に互いに求め合う激しいキスになっていった。
京子の口は甘い。キスをする前に甘いお菓子を食べたとかじゃない。こいつそのものが甘いのだ。
ちゅっ、ちゅっと音を立ててキスをする。私がぷるっと唇を離せば、京子が顔を上げて私の唇に吸い付いてくる。いつの間にか京子の手は私の背中に回っており、離れられなくなっていた。
京子の力は弱い。もっともっと、強く抱きしめてくれても構わないんだぞ。そんな想いを唇に乗せて、京子の身体に染み込ませる。生まれて初めての激しいキス。鼻と鼻を擦り合わせ、唇にも口の端にも鼻の先にも、いたるところにキスをした。
まともに呼吸ができないままキスをし続け……体力の限界とでもいうように、お互い顔の位置をずらしてキスを終えた。息を整えながら京子の顔を見る。うっすら涙の軌跡が見えた。
結衣「……泣いてるの……?」
京子「わかんない……でも、嬉しくて……///」
結衣「ふふ……そっか」ちゅっ
目尻にきらめく涙の跡に口をつける。涙こそ出てないが、私だって京子と同じくらい嬉しかった。両手で京子の頭を包み、しばらく髪を撫でた。
そうして二人の呼吸も落ち着いてきた頃……ふと、疑問が頭をよぎる。
結衣(この後って……どうすればいいんだ?)
京子は私の胸の中で安らかに呼吸を整えている。それはそれで非常に愛おしいのだが、こいつはさっきまで下半身を全部脱いで腰を浮かせて自分の秘部を慰めるくらい激しいことまでやっていた。
ひょっとしたら……こんなキスくらいじゃ、京子は満足していないのかもしれない……
自分で言った先ほどの言葉を思い出す。「続きをしてあげる」……ということはつまり、私たちはこのキスの先に行かなくてはならない。
腕に力を込め、意を決して京子から身を離す。クエスチョンマークを浮かべている京子に微笑みかけ、声をかける。
結衣「こっちも……する?」
京子「っ!///」ぴくっ
京子は目を開けて大きく反応した。私もまた途端に胸が早く脈を打ち出す。自分が言った言葉の意味が……どんどん重みを増してくる。
京子は恥ずかしそうに手を口に当てて、目線をずらして何かを考えていた。断られたらどうしよう。えっちなやつだと思われたらどうしよう。しかしそんな不安を吹き飛ばすくらい可愛い声で、京子は恥ずかしそうに言った。
京子「電気……消してくれる?」
~
着ぐるみパジャマは構造上……当たり前だが、あまりこういう行為には適さない。それどころかトイレをするのにも面倒なくらいで、京子はそれを察したのか、自分でも少し脱ぎはじめていた。
真っ暗になった室内で、わずかに入ってくる外の月明かりを頼りに京子を脱がす。髪を撫でながら、肩にキスをしながら。京子だけじゃ可哀想だしということで、私もすぐに着ているものを脱いであげた。半裸状態でベッドの上にちょこんと座る。
下着だけになった京子に「寒くない?」と声をかけ、先ほどと同じ姿勢で抱きしめる。素肌と素肌が触れ、その柔らかさとすべやかさに静かに驚く。京子って、こんなに柔らかくてすべやかな子だったんだ。
さてどうしようかと少し迷っていると、京子は私の頬にキスをしながら「痛いのはやだよ?」と言ってきた。もちろんそんな激しいところまでやるつもりはない。だいいち京子も私も、初めてのえっちのはずだ。少しやるだけだって……きっと耐えられないくらい気持ちよすぎてしまうだろう。
京子を寝かせて枕に頭をのせてやり……私は京子のパンツの方へと身体をずらした。
結衣「脱がせた方がいいかな……着替えあるっけ」
京子「替えのパンツは、もうないけど……」
結衣「じゃあ脱がそうか」
京子「で、でも……///」
結衣「?」
京子「ちょっともう……手遅れかも……」
京子の言った意味がようやくわかった。パンツのクロッチ部分が……やけにしっとりしている。どうやらさっきの行為だけで……こんなになってしまったらしい。
結衣「すごい……濡れちゃってる」
京子「言わないでよ~……///」
結衣「だってこんなに……京子って感じやすいのかな」
京子「そんなことないってぇ……」
パンツに手をかけると、「きゃん」と可愛い声を上げた。だんだん京子にも元気と楽しむ余裕が出てきた気がする。
そしてするすると小さなパンツを脱がすと……暗くてはっきりとは見えないが、京子の大事な部分が露わになった。
結衣「京子……可愛い」
京子「は、恥ずかしいよ……見ないで」
結衣「だめ。見る」
京子「もー結衣~……///」
京子の脚に手をかけ……そろそろと開かせる。もう完全にえっちの姿勢だった。声を落として京子に話しかける。
結衣「じゃあ……いくよ」
京子「……ん」
結衣「やばかったら、言ってね」
するすると……太ももに置いた手を、大事な部分へと滑らせていく。
やはり京子のあそこはしっとり濡れていた。キスだけでこんなになってしまったらしい。京子が気持ちよく感じてくれていたことを実感し、嬉しく思いながら形を探った。
京子「あ……あっ……!」
結衣「大丈夫大丈夫……」
京子「う……あ、あれだね……ちょっと怖いね……///」
自分以外の人のものを触るなんて、当たり前だけど初めてだ。
しっとりしているだけあって、少し吸い付くような感触をしていた。とてもとても柔らかい京子の秘部。いきなり激しすぎないように、まずは軽いマッサージから。
結衣「…………」さわさわ
京子「ん……あ、あん……///」
結衣「気持ちいい?」
京子「う、うん……誰かに触られるの、初めてだから……こんな感じなんだね……」
結衣「こっちの手、握ってていいよ」すっ
京子「うん……///」
マッサージを続けながら……だんだん形もわかってきた私は、少々動きを変える。
京子の縦筋に沿って、指もすりすりとなぞるように這わせていく。
京子「あああっ、うそ、気持ちいい……!」ぴくっ
結衣「きもちい?」くすっ
京子「や、やばっ……! あ、やぁ……」
すりすり。すりすり。
京子の声を聞きながら、片方の手を重ね合わせながら。
ぷっくりとしたふくらみを撫で、境目に沿って指を這わせ、優しい愛撫を続ける。
結衣「京子は……よく一人でするの?」
京子「んっ! し……しない……」ぴくっ
結衣「ほんとに……? その割には、遊びに来てる最中に私の布団の上でやっちゃうんだから大胆だな」
京子「ほ、ほんとだもん……そんなにしたことないもん……///」
結衣「へぇ……でももう結構濡れてきたかな」
京子「うそ……あ、ええ……?」
指先の滑りが少しずつよくなってくる。京子の愛液が広がり始めていた。潤滑に動くように指に液をなじませ、少しずつ少しずつマッサージの力も強めていく。
だんだん、手の動きに合わせて水っぽい音がし始めた。
結衣「京子……すごくえっちだね」
京子「そんなこと……ないもん……んっ」びくっ
結衣「音がしてきてるよ……? ほら」みちっ
京子「ん~……違うもん、えっちだからじゃないもん……///」ちゅく
気持ちよすぎるのか、私の手の動きに合わせて京子は腰をくねらせて逃げようとする。しかし私はそれを逃さないように、しつこく追い回しながらすりすりくちゅくちゅと手の運動を続ける。
京子と、えっちしちゃってる。
私、京子を責めちゃってる。
手の形をちょっと変えたりするだけで、京子は大きく反応してくれる。くちゅくちゅして、気持ちよすぎたら、ゆっくりにして。くちゅくちゅして、気持ちよすぎたら、またゆっくりにして。
私の手に翻弄される京子が愛しくて、どんどんと遊び心が出てくる。今度は手の動きを続けたまま、身を乗り出してキスをした。
京子「んむっ……!」
結衣(このまましてあげる……)くちゅ
京子「ふぁっ……! ん、ぁ……あ!」びくっ
結衣(ちょっとだけ激しくしちゃえ……)こちゅこちゅ
京子「ん、待っ……! あっ! う、ゆいぃ、結衣……!///」
結衣「んっ……ふふ、どう? これ」
京子「ばか、ばかぁ……! 気持ちいいよぉ……!」
結衣「そか……我慢しなくていいんだよ?」
京子「そんなこと言ったって……」
私は責めていた指先を咥えて自分の唾液で濡らし、もう一度京子の秘部を責める。もうすっかりとろとろで、ひくひくになっている大事な部分。
結衣「触ってるこっちも気持ちいいよ……京子のここ、ほんと柔らかい」ぬりぬり
京子「そ……んなこと、ないもんっ……///」
結衣「ちょっとだけ、ごめんな?」つぷっ
京子「あっ! や、入れちゃやぁ……っ!」
結衣「ふふ……可愛い」ちゅくちゅく
どんどん声のボリュームも大きくなってくる。気持ちよすぎる限界領域を少しずつ伸ばして、バイオリズムを楽しむように指先でのプレイを続ける。
私もどんどん我慢できなくなってくる。素早く体勢を京子の脚元に移し、「いっちゃえ」と思いながら京子の秘部にキスをした。
京子「あっ、あああぁっ! ああ、あうぅ~……っ!」はぁはぁ
結衣「京子……きょうこ……」ちゅっちゅっ
京子「やあ、激し……すぎっ! 結衣ばかっ、いっちゃうぅ……!」
大きく脚を広げさせ、無防備なあそこにかぶりつくように舌で愛撫した。京子の声がかつてない激しさを帯びている。
形にそって、ちろちろと。舌で押しつぶすように蕾をせめ、時には固くして中に入っていこうとする。人のこんなところに口をつけるのは初めてだが、感覚も何もかもがふわふわしている私は、ひたすらおいしいおいしいと思いながら京子のあそこを舐め続けた。
ちゅっ、ちゅっ。じゅるるるっ。
京子「あっあぁぁぁいくっ! いくいく、いっちゃういっ……ちゃぅう!///」がくがく
結衣(思いっきり……イっちゃえ……)ちうちう
京子「ゆいいくっ、ゆいっ、ゆいぃ!!」
ぴーんと伸びきってしまっている脚を抱え込み、ずっと形をさぐってきてここだろうと見つけ出した、京子の一番感じやすい部分に舌を入れながら吸引した。
京子「ああぁぁあぁらめっ! ああいくっ! ゆい、ゆいいっちゃうぅ~……っ!!///」ぷしゃっ
結衣(あっ……///)
京子「うあぁあぁ……ばかぁ……」
結衣「京子……いっちゃった?」
京子「ん……う、ん……」こくこく
結衣「ふふ……どう? 初めてだったけど……上手にできたかな」
京子「やばい……すっごい、きもちかった……///」ふるふる
結衣「そう……よかった」ちゅっ
京子「っ~~~……///」んむっ
まだ少し震えている京子の身体を全身で包んであげ、毛布をかけながらキスをした。このまま一緒に寝てあげようと思った。
今が何時かなんてわからない。けどもう寝ても差し支えない頃合いだと思った。京子は初めてのえっちで、今は気力も何もかも抜けてしまっていることだろう。
一生懸命イった京子を胸の中に抱きしめて、えらいえらいと褒めるように髪を撫でる。力を失った京子はそれでも私の腰に手を回し、抱きしめながら小さく息を整えていた。
結衣「もう……寝よか」
京子「ん……」こく
結衣「今日はもう、布団ひとつでいいよね」
京子「ん」
結衣「おやすみ……京子」ちゅっ
京子「んむ……おやひゅみ……」
抱き合ってキスをしたまま、ぽふっと布団に倒れ込む。そのまましばらく唇を重ね合っていたが、京子の方が先に動かなくなった。そっと顔を離し、眠りについたことを確認する。
結衣(京子……)さすさす
子供を寝かしつける親のように、あたたかい背中を撫でる。すっかり大人しく眠っている京子がこんなに近くて、こんなにたくさん触れることを許されている……それが今になって一段と愛おしく思え、自分の心にすりこませるように今の幸せをゆっくりと実感した。
まさか今日こんなことになるとは思わなかったけど、
まさか今日という日が、膠着した私たちの関係をこんなに劇的に変えてしまうことになるとは思わなかったけど、
とにかく今は全てのことが嬉しくて、私は京子と違って時間が経つたびにどんどん眠れなくなってしまいそうだった。
結衣(好きだよ……京子……大好き……)ぽそっ
眠っているならどうせ聞こえないと思い、心からの愛を真正面で囁き続ける。さっきの一連の行為中で、京子に一回でも「好き」と言うのをすっかり忘れてしまっていたことを思い出し、自分で自分を引っ叩きたいぐらいだったが、明日目を覚ましたとき京子に面と向かって言ってあげられるように、これから先もこんな関係が一生続きますようにと、約束の言葉を静かに練習した。
そろそろ私も寝ようと思い目を閉じると、最初に私の布団につっぷして一人で事に及んでいた京子の姿を思い出し、思わず笑みがこぼれた。
京子のあれは初めてだったのだろうか。もしかしたら、今までにも私の見ていないところで何回かやっていたのかもしれない。お風呂の順番決めじゃんけんをいきなり始めたのも、当初からあれがしたくてその環境を整えるためのものだったのだろう。
どこまでも愛しい京子を更に深く抱きしめ、一体化するように身体を密着させた。このままだと京子が朝先に起きたとき、私にしっかり捕まっていて身動きが取れないかもしれないと思ったが、それでもよかった。朝が来てもどこにもいかずに、ずっと私の中にいてほしかった。
結衣(おやすみ、京子……)
最後にもう一度、深く熱く唇を重ね……京子に溶け渡るように眠った。
京子の鼓動を胸に感じ……そのリズムをずっとずっと自分に刻ませていた。
~
口元に、はぷはぷと何かが優しく噛みついていた。
一瞬だけ何事かわからなかったが、京子がキスをしてくれているんだとすぐにわかって、どうせなら寝たフリをつづけてやろうと思った。
目をうっすら開ける。けれどそこそこしっかり開けてしまったらしい。口元の反応がとまり、「起きた?」と声がした。
京子「遅い~起きるの……」
結衣「えぇ……そんなに寝てない気がするけど……」ふぁぁ
京子「そうじゃなくて、ちょっと手ほどいて? ずっとトイレ行きたいの……!」
結衣「あ、ああそう。ごめん」
京子はするりと私の元をすりぬけていくと、とたとたとトイレへ向かった。どのくらい我慢させちゃっていたかはわからないが、無理やり起こさないでキスで主張してくる京子がたまらなく可愛くて、思わず笑みがこぼれた。
口元を拭い起き上がる。もうすっかり朝だった。時計を見たら朝7時。昨夜は早く寝ただけに、少し寝すぎたかもしれない。
京子のキスの感触を忘れたくはなかったが、起きたばかりなので仕方なく顔を洗った。トイレを出た京子も同じようにして顔を洗う。タオルを渡してあげ、朝ごはんを作るために冷蔵庫に何があるかを確かめた。
結衣「えーっと……京子、何か食べたいものある?」
京子「結衣」
結衣「ゆ……え?」
聞きなおすために振り返ると、顔を洗ったばかりで少し冷たい京子の唇がすぐに触れた。
京子「ごはん、まだいらない」
結衣「あ……そ、そう……?」
京子「昨日はいろいろとしてやられちゃったからね~……今度は私からでしょ!」
結衣「ええっ? ちょ、なにもこんな朝っぱらから……///」
京子「時間なんて関係ないもん! ほら布団に来なさいほら!」ぐいぐい
結衣「待ってよ、恥ずかしいよ……!」
京子「昨日の私の方が恥ずかしかったっつーのー!」
京子に抱き付かれ、勢いに押されて布団にしりもちをついた。
薄いカーテンレースから差す朝日が京子の髪を透かす。とても明るい、綺麗な色をしている。
見惚れていると……もうすっかり慣れた手つき、いや口つきで、素早く唇を捕らえられた。
結衣「ふふ……私たち、たった一晩でいろいろと変わりすぎじゃないか?」
京子「えへへっ、でもいいじゃん?」
いたずらっぽく笑う京子を見て、私も笑顔になる。
こんな幸せがこれからも、ずっとずっと続くんだ。
思わず嬉しさがこみあげてきて、身を翻して京子を下に敷いた。
京子「あーちょっと! 私が攻めるって言ったのに!」
結衣「そう慌てないでさ。時間はいくらでもあるんだから」
今日は、日曜日。
~fin~
ありがとうございました。
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