花陽「凛ちゃんを攻めたいんです!」ことり「のこったのこった♪」 (106)

※ラブライブSS

※花陽ことり希のピュア組メイン

※百合描写ありです

※相撲の知識のいるかも知れません…

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~本屋~

にこ「偶然ねー、こんなところで会うなんて」

凛「凛たち、真姫ちゃんが難しい本買うから先に帰るっ、て言うからこっそりつけてきたんだー」

花陽「全然こっそりじゃなかったけど…」

真姫「本当よ。『スパイするニャ!』って、最初から丸聞こえだったわよ」ハァ

凛「なになに、今の凛の真似?」ニヤニヤ

真姫「な、なによ?」

凛「似て―っつ!」ベシッ

真姫「べ、別にいいでしょ!///」

花陽「ふふっ。ところでにこちゃんは何を買いに来たの?」

にこ「にこは雑誌よ。今日発売の雑誌に、スクールアイドルの特集があるのよ」

花陽「今日発売の雑誌?うーん…アイドル誌や芸能誌で今日発売のってあったかな…」

にこ「ああ、えーと…これよこれ、この雑誌が特集組んでるのよ。見てみる?」ペラッ

花陽「へえー、さすがにこちゃん。私全然知らなかったよ…」

にこ「花陽にしては珍しいわね。今日中に読むから、明日貸してあげるわ」

花陽「ええっ!いいの!?」

にこ「そんなにページ数ないからすぐ終わっちゃうと思うし…」

花陽「にこちゃん、ありがとう!」

にこ「お安い御用よ」

凛「あー!にこちゃんが先輩風吹かしてるにゃー」ニヤニヤ

真姫「キモチワルイ」クルクル

にこ「うるさいわね!ってか、気持ち悪いってなによ!」

凛「にこちゃんが怒った…これはめんどくさくなる!?ここは撤退だにゃ!」ダダダダッ

にこ「あんたねー!まちなさーい!」ダダダダ

真姫「ちょ、こんなとこで走っ―って、聞いてないわね」

花陽「」ググググ

真姫「…花陽?」

花陽「いいなぁ…」ボソッ

真姫「な、なにが?」

花陽「私も凛ちゃんとあんなふうにイチャイチャしたい…」

真姫「…今のは別にイチャイチャはしてないんじゃない?」

花陽「だってにこちゃんといるときの凛ちゃん、すごく楽しそうで…私なんか…」モジモジ

真姫「相変わらず重症ね。一回うちの病院で診てもらったら?」

花陽「ま、真姫ちゃん!?」

真姫「じょ、冗談よ。…でも、花陽、この間から言ってるじゃない」

真姫「「凛とイチャイチャしたい」って。」

花陽「うん…私って、変だよね…」

真姫「まぁ変かそうじゃないかって言われたら……………………………………」

花陽「黙っちゃった!?」

真姫「コホンコホン!…なら凛にいえば?「もっとイチャイチャしたいです」って」

花陽「い、言えないよぉ!ムリだよ、そんなの…///」

真姫「…まぁ、言えないわね…///」

花陽「というか、私は凛ちゃんを思いっきり照れさせたいというか…///」

花陽「普段とは違う凛ちゃんに、私がしたいというか…///」

花陽「攻めて攻めて…というか…///」

真姫「えええ……」

真姫「…でも…付き合ってるんでしょ?」

花陽「うん…でも、凛ちゃんはまだ友達のソレかなーなんて…」

真姫「はぁ、付き合ってられない…」

花陽「うん、ゴメン、真姫ちゃんとは付き合えないかな…」

真姫「ヴぇえどういう話の流れよ!?」

花陽「あれ!?私なんて言ってた!?」

真姫「とりあえず、気持ちを落ち着けなさいよ。私は本探してくるから」

花陽「う、うん。私は雑誌コーナーにいるよ」


花陽「はぁ…でも言えないよ…」

花陽「凛ちゃんとイチャイチャして、主導権を握って、メロメロにしたいなんて…」

花陽「凛ちゃん…凛ちゃん………」ハァハァ

花陽「って、ダメダメ!ここ本屋さんだしっ」フンフン

花陽「とりあえず誰かと合流して――――」チラッ


『好きの極意 ~女の子たちの受けと攻め~』


花陽「な、なんでこんなものが!?///」

花陽「誰かが間違えて置いていったのかな?…」

花陽「ゴクッ…」ソロー

ペラッ

『気になるあの娘を徹底攻略!』

ペラッ

『あなたの"攻め"であの娘を―』

パタッ

花陽「ふぅ…」

凛「かーよちん!」バッ

花陽「ピヤァァァァぁ!」ビクッ

凛「うわっ!?か、かよちんごめんね!そんなにビックリした?」

花陽「ビックリするよぉ…」ドキドキ

凛「ごめんね?にこちゃんと真姫ちゃん買い物終わったよ」

花陽「え、もうレジ終わっちゃったの?」

凛「うん、だから呼びにきたんだー、さぁ、かーえろ!」ニコッ

花陽「///」ドキッ


花陽(『凛ちゃんは今日も天使だね!』)

花陽(…って、言ったことにしよ…)フゥ

凛「あれ?その本は?」チラッ

花陽「へっ、ああ!?ううん、何でもない!」ガバッ

凛「ふーん、雑誌コーナーだから…?あー、アイドルの雑誌?」

花陽「う、うん、そんなとこかな…」ダラダラ

凛「ふーん、じゃあ帰ろ帰ろー」

花陽「う、うん!」

~~

凛「ふわぁ~遅くなっちゃったにゃ~…」ノビノビ

花陽「にこちゃんと真姫ちゃん、一緒に帰っちゃったね」

凛「うん、あの2人結構仲良しだよね~、このまま付き合っちゃうのかな?」

花陽「うーん…お互い素直になれればいいんだろうけど…」

凛「それに比べて―」ダキッ

花陽「うわっ、凛ちゃん!?///」

凛「凛たちは素直だよね~好きだよかよちーん」ギュー

花陽「はぁぁぁぁぁぁぁぁ///」

凛「ふふっ、かよちんは可愛いにゃー」

花陽(こ、このまま凛ちゃんを――――)




――――――
―――――――――――――

ギュ

凛『にゃっ…!?か、かよちん?』

花陽『凛ちゃん、私も大好き…』

凛『う、うん?知ってるよ?』

花陽『違うよ。私は凛ちゃんと色んなことがしたい、そういう意味での大好き…』

花陽『だから…ね…』チュ

凛『…うっ……ぷはっ…かよちんここ道だにゃ…///』

花陽『ご、ごめんねっ、凛ちゃんへの気持ちが溢れちゃって…嫌だった?』

凛『うん、すごい恥ずかしかった…』

凛『だから、早くうちに帰って…そこでなら、いいよ?…』

花陽『凛ちゃん…うん、思う存分…イッパイしようね♪』

凛『うん…///』

―――――――――――――
――――――


花陽(…な、なーんて///)

花陽(ってここまではムリ、さすがにムリ!…でも)

花陽(…でも、たまには私から…ぎゅってしてみようかな…)


凛「あ、あそこのわんちゃん可愛い!」パッ

花陽「あっ…」

凛「ふふふっ、可愛いにゃ~。なんて名前なんですか?」

花陽「凛ちゃん…」

花陽(…凛ちゃんは、さらに上の関係は望んでないのかな…?)

凛「ばいばーい!はぁ、可愛いわんちゃんだったね、かよちん」

花陽「あ、う、うん…」

凛「かよちん?」

花陽「ねぇ、凛ちゃん。凛ちゃんは…その…」

凛「うん?」

花陽「上の…上の…先でその…2人で……一緒に………///」

花陽「ふぅ…なんでもないっ」ニコッ

凛「いやいやいや!絶対何か言おうとしてたよね!?」

花陽「ほんとに何でもないから!あ、もうお家だね!じゃあね凛ちゃん!また明日!」

タッタッタ

凛「か、かよちん?2人で一緒に……?なんだったんだろ…?」



花陽「言えない…やっぱり言えないよぉ!」

~花陽の部屋~

『百合の極意 ~女の子のたちの受けと攻め~』

花陽「というわけでこれを読もうかな…」

花陽「ど、どういう内容なんだろ?」

花陽「でもこういうのって、あんまり大したことない内容だったり…」ペラペラ

『あなたには好きな娘がいませんか?でも、勇気を出せずにいませんか?』

『この本はそんな悩める少女(あなた)に向けたハウツー本です』

『気持ちを伝えるところから、ふたりの絆を確かにするまで、この1冊でカバーします。』

花陽「読もう!今すぐ読もう!」グッ

『STEP1 好きな娘をみつけよう!』

花陽「そこから!?」

『STEP5 気持ちを伝えよう』

『怖いのは分かる…でも、伝えないことには伝わらない…』

花陽「ふむふむ…」ペラッ

『ぐいぐいぐいぐい!押して押して押しまくろう!そうすれば気持ちは伝わるはず!』

花陽「…そんな簡単に伝わるもんかなぁ…」ペラッ

『STEP6 気持ちを切り替えよう』

花陽「伝わるんじゃなかったのぉ!?」


『STEP8 押してダメなら引いてみよう』

『グイグイ押しても伝わらない…そういう時は一歩引いてみよう!』

『もしかすると、あなたの存在の大きさに気づいて…?』

花陽「小悪魔的なことかな?」

『コロッと堕ちちゃうかも♪』

花陽「言い方っ」

花陽「…でも、この段階はもう私は超えてるから…」ペラペラッ

『STEP18 一線を超えよう』

花陽「直球っ!?…でもここだ、えっと…」

『雰囲気を作って相手を誘ってみよう。そのために大事なのは雰囲気作り!』

花陽「雰囲気かぁ…たしかにいきなりすぎても断られちゃうよね」

『まずはさりげなくシャツの上のボタンを外すところから始めよう!』

花陽「ええっ、露骨すぎませんか!?」

花陽「…で、でもこれくらいしたほうが伝わるのかな…」ペラッ


『STEP23 主導権は握っていよう』

『主導権は大切、相手に流されないように常に上に立っていよう』

『そのためには、如何なる時も相手をよく見ることが大事。何を考えてるか読み取ろう』

花陽「なるほど…心理戦の要素もあるんだね…」

『相手が好き、感情に流されるままカラダを重ねる…そういう行為は後になって――』

花陽「そういうものなのかなー…冷静に2人とも気持ちよく…ってことかな…」

花陽「…はぁ…///」

『STEP24 たまには流されてみよう』

花陽「あ、あれ!?」

『もちろん流されることも大切!攻めから受けに回ったとき、あなたは何を思うかな?』

花陽「なんで問いかけ系……でもなるほど…」



~~

花陽「ようやく最後の章に…じっくり読んでたらもう夜明け――」フラフラ

『STEP54 アイテムを使おう!マンネリ化してきたら役立つアイテムを紹介!』

花陽「…」

『必殺アイテムはこれ。このアイテムを○に挿し込むことによって――――』

花陽「…///」

『STEP55 それぞれの○に…アイテムを二本とも挿し込んじゃおう!』

花陽「ムリムリムリっ!さすがにこれはムリですー!!!///」



『最後のフィニッシュ!ぱあぁーっと―――』

チュンチュン

花陽「はぁ…はぁ…全部読んでたら…朝になっちゃった…」


~~~~~

花陽「凛ちゃん…おはよ…」

凛「かーよちん!おは―ってどうしたの!?すごいクマができてるけど…」

花陽「だ、大丈夫…ちょっと寝不足なだけで……」フラフラ

凛「あ、朝まで何してたの?」

花陽「え、えーと、ちょっと考え事を…」

凛「そんなに考えることがあったの?」

花陽「うん…でもおかげで受けと攻めの関係はバッチリで…」

凛「え、なになに?…攻め?」

花陽「ううん!何でもない何でもない!ほんとに…うん」

凛「ふ~ん…?じゃあかよちん、学校いこー!」ギュ

花陽「!?///」

花陽「うあぁ…凛ちゃん…///」


花陽(一晩中あの本読んでシミュレーションしてたから―――)


凛『かーよちん!』


花陽(凛ちゃんに埋め尽くされてるよぉ!)フリフリ

凛「ネコがねこんだゼネコンが混んだ」キリッ

花陽(煩悩散らさないと!もうっ)フリフリ

凛「――――よちん!かよちん!」

花陽「な、なに!?凛ちゃん…」

凛「かよちん、凛のギャグ聞いてた?」

花陽「ギャ、ギャグ?」

凛「もー、せめて反応くらいしてほしいにゃ!」

花陽「え!?」


凛『攻めて……反応してあげるから……』


花陽「凛ちゃん!!??///」

凛「はぁ、かよちんには全然ウケなかったぁ~…」


凛『かよちんは受けかにゃ~』ニヤニヤ


花陽「ううん!むしろ全然攻めちゃうよ!!」グワッ


凛「か、かよちん?」

花陽「あ、ううん、何でもないよ?全然っ」フリフリ

凛「ふ~ん…?」

花陽「あはは…あ、あれ真姫ちゃんじゃない?」

凛「あ、ほんとだ!おーい真姫ちゃーん!」ダダダッ

ダキッ

真姫「ヴぇえ凛っ」


花陽「はぁ…凛ちゃん…」

花陽「ってもう頭が働かないっ…眠たい…」

花陽「今日はおとなしく、おとなしく過ごそう…」


凛「かよちーん!早く早くー!」

花陽「う、うんっ…」

花陽(無心で…無心で…)

凛「凛もう行っちゃうよー!」


凛『凛…もうイっちゃうよ…』


花陽「ああっ――」ブハッ

凛「かよちーーん!!!」

~昼休み~


~生徒会室~

ガチャ

絵里「待ったかしら―て誰もいないわね」

希「そういえば2年生のみんなはお昼前に体育って言ってたっけ」

絵里「もう、呼び出しておいてあの娘たちは」

希「まぁまぁ、昼休み始まったばかりやし、ゆっくり待と?」

絵里「そうね。……ふう。やっぱり、生徒会室ってどこか落ち着くわね」

希「まぁうちら、ほとんどここに閉じこもりっぱなしやったし」

絵里「こうして生徒会室に希と2人きり、2人きりねぇ…」

希(2人きり…)チラッ

絵里「なんだか昔を思い出すわね」ウインク

希「もう~、まだ生徒会交代して1ヶ月も経ってないって。大げさやな~えりちも」

希(ウインクしながらその台詞は反則やってアカンアカンアカン!///)

絵里「どうしたの希?顔真っ赤にして…」

希「なんでもないやん!えりち、なんでもないやん!///」フリフリ

希(…えりちはうちの2人きりになって、何を思ってるん?)

希(何も思ってないんかな…?一人だけ、なんかな)

絵里「妙に慌てちゃって…さてはイタズラでもしようとか考えてないでしょうね?」ジー

希(め、めっちゃ見られてる…///)

希「そんなことないよ~ほら!全然、なにもないなにもない!」ニコニコ

絵里「ふ~ん…でもなにか隠し事はしてるでしょ?そんなに慌てて、さ、言っちゃいなさい?」

希(えりち、今日なんでそんな天然ドSなん…?)

絵里「ふふっ」ニヤニヤ

希(あの笑顔は楽しんでる時の顔やん…もう太刀打ちできんっ…)

希(なんか今なら言える気がする…え~い言っちゃおう!いけいけ!)

希「え、えりち!」ガタン

絵里「ど、どうしたの希?」

希(実は好きやったんよ!…って、さらっと、言えば、いける!…いけるっ)

希「あ、あのな、うち、えりちね、その///」

絵里「……大丈夫?」

希「だ、大丈夫やって、ふぅ~ふぅ~」

絵里「ええ…」

希「う、うちな!え、え、えりちのことが―」

ガチャバタン

穂乃果「どすこーーーいっ!」


希「」

絵里「」


穂乃果「あ、あれ?……お、お待たせしました、穂乃果です…」

海未「穂乃果!生徒会室にどすこーい!と叫びながら入る女子高生なんて世界を探しても―」

ことり「ま、まぁまぁ海未ちゃん」

海未「絵里、希、お待たせしてしまい申し訳ありません」

絵里「…え、ええ、大丈夫よ、ねぇ、希」

希「う、うん、そうやね、絶好調!」

希(もう最悪やん…いろいろ最悪やん…)

穂乃果「いやー体育が長引いてしまいましてー…」

海未「本当に申し訳ありません。こちらから呼び出したにも関わらず…」

絵里「いいのよいいのよ。別に気にしてないから」

希「ところで……なんで「どすこーい」なん?」

絵里「穂乃果のことだから特に意味はないと思うわよ」フフッ

穂乃果「希ちゃん!よくぞ聞いてくれました!」

海未「希…」

ことり「あはは…」

希「な、なんかまずかったかな?」チラッ

穂乃果「ここだけの話!今、私はおすもうに夢中なんです!」

絵里「………す、すもう?」

希「あの相撲…?ハッケヨイのこったの?」

穂乃果「希ちゃん大正解!おすもうはね、実は奥が深くて―」

海未「穂乃果、それは朝から何回も聞きましたから…」

穂乃果「えー、希ちゃんと絵里ちゃんにも説明してあげたいのにー」

ことり「そ、それで、体育でさっきまでおすもうをやってたんだよね!」

絵里「え、体育で相撲なんて、カリキュラムにないでしょう?」

ことり「うん…本当は私たちマット運動のはずだったんだけど…」

海未「ですが先生が穂乃果の熱い説得に押し負ける形になって」

ことり「『まぁ、別にいいか』って…」

希「軽いなー…」

絵里「怪我でもしたら危ないわよ?」

海未「いつも以上にストレッチもしましたし、そこまで本格的なものではなかったので―」

ことり「でも、ちょっと楽しかったね」

穂乃果「でしょでしょ!よっし!このまま音ノ木に相撲旋風を巻き起こそう!」

穂乃果「そして目指せ!音ノ木坂相撲大会開催!」グッ

ことり「その野望はちょっとムリかな…」

海未「穂乃果は穂乃果でずっとこんな感じなんです…」

絵里「相変わらず単純な娘なんだから…」シラー

穂乃果「絵里ちゃんも見てみなよ!夕方までに帰れたら見てみなよ!」ガブガブ

絵里「わ、分かったから、腰を上下に振りながら近づいてこないで…」

穂乃果「あ、この動きは"がぶり寄り"って言うんだよ!」

穂乃果「相手の廻しを引きつけて腰を上下に振って煽りながら前に出る―――」

希「ところで海未ちゃん、用事ってなんなん!?」

海未「そ、そうでした。実はこの書類の作成を頼まれているのですが…」ガサゴソ

ことり「なんかごちゃごちゃしちゃって、よくわからなくて…」

希「ああ、それなー。うちらも去年分からんかったんよ、えっとどうやったっけな…」

希「えりち、去年使ったやつのコピーとか―」


穂乃果「絵里ちゃん、そうそう、相手を掴まえるイメージをしたら腰を振って!」

絵里「こ、こうかしら?…」ガブガブガブ

穂乃果「おお!絵里ちゃん!いい感じだよ!」

希「え、えりち!なんちゅー動きをしてるん!?///」

海未「穂乃果!生徒会長はあなたですよ!というか、絵里も乗らないでください!」

ことり「う、海未ちゃん、落ち着いてっ!」アセアセ

海未「もう手に負えません…希、この書類はどうしたらいいんでしょう?」

希「え?あ、そうやね、この書類は―」チラッ


絵里「形はこう?穂乃果、できてるかしら?」

穂乃果「おおっ!さすが絵里ちゃん!魅惑のロシアンガールッ!」

絵里「て、照れるわね///」


希(えりち、穂乃果ちゃんとあんなに楽しそうに…さっきまでと全然違うやん…)

希「―も、もう知らん!」ガタン

海未「の、希!?」ビクッ

希「あ、違う違う!ごめんな、海未ちゃんのことじゃないんよ。えーとこれはなー…」

ことり「希ちゃん…?」

希「と、とにかく!えりち、穂乃果ちゃん、2人がそんなんやと進まないやけど!」

穂乃果「ご、ごめんなさいぃ!」

絵里「ごめんなさい…あ、そういえば…」

希「もう、なんなん?」

絵里「希、さっき何か言ってたけど…すごい気になるのよね。で、何だったの?」

希「」プチッ

希「えりちのアホーーーーーッ!!!!!」

絵里「えええっ!?」ビクッ

キーンコーン~

~~~~~

~放課後~

~部室~

ガチャ

穂乃果「どすこーーーいっ!!!!」

穂乃果「…ってあれ誰もいない?」

海未「先ほど連絡がありましたが、私たち以外それぞれ用事があるみたいですよ」

ことり「え?じゃあ今日、私たち3人だけ?」

海未「いいえ、呼び出しを受けたり集まりがあったり、といった感じですので…」

海未「何か用件でもありましたか?」

ことり「ううん、今日クッキーたくさん作っちゃった分持ってきちゃったから…」ガサゴソ

ことり「部活始まる前に皆に分けようかな~って」

穂乃果「ことりちゃんそういうのは早く言っただきまーす!」

ことり「もう~穂乃果ちゃんってば、慌てない慌てない♪」

海未「授業終わりにこっそりパンを食べておいて、よく一番に食べられますね」シラー

穂乃果「バ、バレてる?…」

海未「まったく、そんなに食べていたら、本当に力士のようになってしまいますよ」

穂乃果「うぐっ…さすがにそれは嫌だ…」

海未「大体、ちょっと最近仕入れただけの半端な知識で相撲を語るほうが間違えているのです!」

ことり「海未ちゃんのその言い分もちょっと違う気がするけど…」

海未「私と話すまで上手(うわて)と下手(したて)の違いもわからなかった穂乃果が―」

海未「今後本当に相撲道に精進するとは思えません!」

ことり「そんな新弟子さんじゃないんだから…」

穂乃果「だって分からないよ!右下手だとか左四つとか普通の人は…」

穂乃果「それに、なんにだって始まりがあるのは当たり前じゃん!」ガタッ

海未「穂乃果の場合、間違ったまま突き進んでいくからタチが悪いんです」

海未「私が相撲を基礎からみっちり叩き込みます!」

ことり「ええっ!?」

穂乃果「のった……いいよ、海未ちゃん、何だってウェルカムだよ!」

海未「では体操着に着替えましょうか、話はそれからです」スッ

ことり「ええぇ…」




 

~アルパカ小屋~

花陽「アルパカ小屋のお掃除終わり!ふぅ~疲れた疲れた…」

花陽(なんとか1日乗り切った…ようやく落ち着いてきたかなー…)

凛「かよちんおばあちゃんみたいだにゃー」

真姫「これから練習あるのに大丈夫?」

花陽「うん、全然大丈夫。2人とも手伝ってくれてありがとう!」ニコッ

凛「かよちんの笑顔のためなら凛はなんだってするよ!」

凛「たとえアルパカ臭くたって、凛はかよちんとずっと一緒だもん!」ダキッ

花陽「り、凛ちゃんっ///」

花陽(凛ちゃんが後ろから抱きついてぇぇぇぇぇぇ―)



真姫「はいはい抱きつかないの」ヒョイ

花陽(ああ~…)

凛「ああ~」

花陽(シンクロした!)パァ

真姫「じゃあそろそろ部室に行くわよ」

凛「うん!そろそろ大丈夫だよね!」

花陽「うん?そろそろ?」


「―そろそろ、何が大丈夫なんでしょう?」

凛「にゃ!?」ギクッ

花陽「ん?あれ、先生。なにか用ですか?」

先生「―星空さん、放課後私のところに来るようにとお伝えしたはずですが?」

真姫「…それって?」チラッ

凛「べべべべ別に先生から逃げるためにアルパカ小屋にきてたわけじゃないよ!」ダラダラ

真姫「まだ何も言ってないんだけど?」ハァ

花陽「凛ちゃん…」ジトー

凛「かよちんからの視線が痛い!」

真姫「まぁ凛が悪いんじゃないの?どうせ課題を出し忘れたとかでしょ?」

凛「ち、違うよ!ちゃんと出したよ!何も書いてないけど!」

真姫「余計タチ悪いわね」ハァ

凛「もう!真姫ちゃんが凛のこと責めるー!助けてかよちん!」

花陽「!?」ドキッ


凛『真姫ちゃんが…凛のこと攻める…助けて、かよちん……』ぽわわ~ん


花陽「真姫ちゃん!!!!」グイッ

真姫「ヴェエこっち!?今は凛でしょ」

花陽「あ、そうだった…ええっと」ダラダラ

凛「かよち~ん…」ウルウル

花陽「…………………………///」

凛「ええっ言葉すらなかった!?」

先生「―それでは行きましょうか、星空さん」ガシッ

凛「先生!?そんな腕を力強くっ…行きます!自分で行きますから!」ズルズル

凛「かよちん!真姫ちゃん!凛は、凛は負けない!絶対に帰って―」ズルズル

凛「にゃああああああああ!!!!!……」ズルズル

花陽「…」

真姫「…」

花陽「凛ちゃん、課題はちゃんとやらないと…」

真姫「花陽のためとか調子いいこと言っちゃって、結局あのオチって凛らしいわね」

花陽「…でも…」

真姫「でも?」

花陽「そんな凛ちゃんも可愛いよぉ」クネクネ

真姫「ヴェェ…」

花陽「ふぅ。じゃあ真姫ちゃん、私たちはそろそろ―」


「―西木野さん!」

真姫「…今度はなによ?」

花陽「あれ?同じクラスの…美術部の?」

美術部員「西木野さん!今日美術部に来てくれるって約束の日だよ!」

真姫「ギクッ」ギクッ

花陽「声に出てるよ!?」

美術部員「みんな楽しみにしてるんだから!あ!小泉さんも一緒にどう?」

花陽「せっかくだけど1年生全員お休みはちょっと悪いから今日はごめんなさい」ペコッ

美術部員「うーん、残念。じゃあ今度星空さんも呼んで3人でお願いしようかな」

真姫「じゃあその時にまた―」

美術部員「西木野さん…1か月前にお願いしてOK貰ったときはあんなに嬉しそうだったのに…」

真姫「そ、そんなことないわよ!///」

花陽「い、1か月前から約束してたんだ・・・」

美術部員「うん!ね!お願いします!西木野さん!」ペコッ

真姫「はぁ…約束を破るわけにもいかないわね…行くわよ」

真姫「じゃあ悪いけど、花陽、今日は出れないかもって伝えておいてくれる?」

花陽「うん。…って1か月前から約束してたのに誰にも言ってなかったの?」

真姫「い、言えるわけないじゃない!別にいいでしょ!」///

美術部員「じゃあ小泉さんいつかはよろしくね!じゃあ行こうか!」ガシッ


花陽「真姫ちゃん…約束はちゃんと守らないと…」

花陽「っていけない!私は行かなくちゃ!」

 
~部室~

海未「それでは穂乃果のための相撲講座、始めたいと思います」

穂乃果「はい!準備運動完了しました!」

海未「いいでしょう。それでは基礎から。まずは相撲とは―」

穂乃果「海未ちゃん!」

海未「今の私は親方です」

穂乃果「はい!海未ちゃん親方!せっかく着替えたんです!」

穂乃果「座学はまた今度にして、実技を教えてください!」

海未「知識なくして相撲は取れません。と、言いたいところですが」

海未「良いでしょう。ちょうど私も相撲を取りたいと思っていたところです」

穂乃果「はい!お願いします!」


ことり「…なんだろう、これ」

海未「ことり!」

ことり「はい!?」ビクッ

海未「ことり、今から穂乃果と組み合って用語とその意味を教えます」

海未「そこに座ってしっかり見ていてください、分かりましたね」

ことり「は、はい!」

ことり(これは長引くパターンだなぁ……返事はしよ…)

海未「まずは立ち合いです。大相撲では時間いっぱいの時に両者の呼吸を合わせて立ちます」

穂乃果「はっけよーいのこった!で始めるんじゃないんだよね」

海未「はい、両者が両手を土俵につけた瞬間勝負が始まります」

ことり「へぇ~」

海未「まぁ私たちはそこまで細かくやっていないので今はいいでしょう」

海未「では穂乃果、左四つに組み合いましょうか」

穂乃果「はい!よいしょ!」ガシッ

海未「はい、今穂乃果と私は胸を合わせて組んでいる状態です」

ことり「ふんふん」

海未「これを四つに組むといいます。そして…」ガシッ

海未「今、私の左腕は穂乃果の右腕の下に入り込んで相手の廻しを掴んでいる状態ですね」

穂乃果「逆をいうと穂乃果の右腕は海未ちゃんの左腕の上から廻しを掴んでいる状態です!」

海未「組んで相手の腕の上から廻しを取るのを上手、内側から廻しを取るのは下手といいます」

ことり「ふ~ん」

穂乃果「今海未ちゃんと穂乃果は、お互い右上手と左下手を取り合ってる」

穂乃果「いわゆるがっぷり四つの状態なんだよね」

海未「はい、左腕が下手側なので左四つがっぷりですね」

穂乃果「逆に右腕を下に、左腕が上になると右四つって言うんだよ!」

ことり「へぇ~」

海未「右四つ得意、左四つ得意、または組まずに突き押しで攻めるなどタイプはそれぞれです」

海未「相手の得意な手をどうやったら封じられるかも勝負の鍵です」

ことり「ふ~ん」

穂乃果「そういえば組み合った時に、"差し手(さしで)争い"ってよく聞くけどあれは?」

海未「今言ったように右四つと左四つは全く逆の形です」

海未「で、左四つなら左腕を相手の脇からねじ込みますよね」

穂乃果「うんうん」

ことり「ふんふん」

海未「専門的には左を差すっていいます。右四つなら右腕をねじ込むので右を差す、です」

海未「もちろん自分が得意な形になりたいですよね?でも相手が逆の形を得意としていたら?」

穂乃果「なるほど、それで右を差すか左を差すかの争いが起きるんだね!」

海未「その通りです。廻しを取るよりも、まずは差せるかどうかのほうが重要ですね」

ことり「なるほどー」

海未「それとこうやって…」スッ

穂乃果「うわ!海未ちゃんが右腕を穂乃果の脇の隙間からねじ込んできた!」

ことり「うわー」

海未「このように上手側にあった手を下手側、差し手に替えることを巻き替えといいます」

穂乃果「これは穂乃果に隙があったから出来たんだよね」

海未「そして両腕とも中に差し込むことをもろ差しといいます。二本差した状態ですね」

ことり「へぇ~」

海未「このまま両下手掴んだり、腕を返して相手の廻しを遠ざけて攻めたり」

穂乃果「やられた側からすると結構やりにくいんだよ!」

海未「小柄な力士は二本差して大きな相手に対抗することが多いですね」

ことり「あー今日の体育でも言ってたよね」

穂乃果「そうだった、ミカが二本差してことりちゃんを寄り倒してたよね!」

海未「小柄な体格を活かした素晴らしい攻め手でした。このように自分の得意な――」クドクド

穂乃果「隙あり!」サスッ

海未「な!穂乃果が左を巻き替えて、再び左四つの状態を許してしまいました!」

穂乃果「こんな巻き替えあいも面白いんだよね!」

ことり「へぇ~」

海未「ちなみに今また右の上手と左の下手を掴んだ状態ですが」

海未「上手から相手を投げることを上手投げ、下手から投げることを下手投げといいます」

ことり「ふんふん」

海未「しかし投げ技より、基本は前に出ることでしょうか」

穂乃果「でも意外とこのまま前に出るのは大変だよ?」

海未「そこは相手が掴んでいる廻しを切ったり、少し煽って崩したり、力ではなく技術ですよ」

ことり「へぇ~」

海未「さて、前置きはとりあえずこのくらいにして―」

ことり「今の前置きだったの!?」ガタン

海未「はい、ことり。今のは軽いガイダンス―」


海未「ここまでの話、全部前置きです!」ビシッ

ことり「は、はぁ…」

穂乃果「ことりちゃんもよーく見ておいてね!絶対次の体育で使えるから!」

ことり「う、うん…」

海未「では、穂乃果…今のレクチャーを参考に、私を攻めてみてください!!」

~~~~~~~~~~~

~~~~~~~

~廊下~

花陽「ふわぁ~…眠いなぁ…やっぱりあの本全部読まなきゃ良かった…」テクテク

花陽「凛ちゃんも真姫ちゃんもお休みだし、私もちょっとお休みを…」


凛『かよちん…凛をもっと…攻め――――』ぽわわ

花陽「ってやっぱり気を抜くと頭の中が昨日の本と凛ちゃんで支配される!」フリフリ

花陽「今寝れば良い夢みれるかも…」ポケー

花陽「…って、気合入れて頑張らなくちゃダメだよね!」パンパン

~部室前~

花陽「ふぅー着いた…よーし頑張ろう」

花陽「だいぶ時間経ってるけど、もうみんな屋上に行っちゃ―」

―ことり『今の前置きだったの!?』ガタン

花陽「うわぁ!」ビクッ

花陽「ことりちゃんの声だよね?…なんなんだろう」コソー


―穂乃果『ことりちゃんもよーく見ておいてね!ぜったい次の体育で使えるから!』

花陽「うん?何かの練習かな?」

―海未『では、穂乃果…今のレクチャーを参考に、私を攻めてみてください!』

花陽「攻めてみるぅ!?」///



――――――
―――――――――――――

海未『穂乃果、私のことを…攻めてみてください』

穂乃果『いいの…?海未ちゃん。じゃあいくよ―』

―――――――――――――
――――――



花陽「ハッ…」ハムッ

花陽「……………」

花陽「声に出ちゃった…き、気づかれてないよね…?」コソー

花陽「でも、さすがに部室でそんなことを堂々とするわけないし…」

花陽「昨日本を読んだ私にはタイムリーすぎるし…」

花陽「………どうせよくある勘違いだよね…ちょっとだけ確認を…」コソコソ


―海未『とりあえず胸を合わせた状態から始めましょうか』

―穂乃果『はいっ!』

花陽(胸を合わせるぅっ!?)

―海未『…では穂乃果の好きな体勢から始めてください』

花陽(穂乃果ちゃんの好きな体勢!?ええっ!?)


―穂乃果『よーし、じゃあ…えい!』ガシッ

―海未『あっ……ほほう、この形ですか』

花陽(どの形!?)


―穂乃果『今日ずっとやってて分かったんだ!この形が一番だって!』

―穂乃果『ふふふ、左を差し込んだよ!これで勝負!』

花陽(左を…挿し込む?)

―穂乃果『ぐぐぐ…あれ?なんでだろ?全然海未ちゃん動か――』

―海未『ふふふ、忘れましたか?私も左からの―』ふんっ

―穂乃果『うわぁー!』ガシャン

―ことり『穂乃果ちゃん!!』

花陽(何が起きてるの!?)

花陽(すごい気になるけど…お取り込み中みたいだし…)

花陽(……もうちょっとだけ聞いてよ…)


―穂乃果『いったたた…海未ちゃん、左からの攻めが上手いの忘れてたよ』

―海未『当たり前です。私の左は黄金の左です』

花陽(なんか聞いちゃいけない宣言を聞いた気がする…)

―海未『あと初めから力みすぎです。あれでは相手に一歩引かれたとき落ちてしまいます』

―穂乃果『ふむふむ…でも逆のパターンはありだよね?こっちからえいって引くのも』

―海未『そうですね、相手が手を出してきた時に上手くタイミングを見計らうことができれば…』

花陽(ああ絶対これ聞いちゃいけないやつだよっ///)

―海未『しかし、安易に一歩引くのは危険なんでやらないほうがいいですね』

花陽(あ、これはためになる)

―ことり『ねぇ、ここじゃもう危ないよ?皆もそろそろ来る頃だし…』

花陽(すみませんもう来てるんです…)

―穂乃果『でも私まだまだいけるよ!全然足りないよ!』

花陽(いやいやいや…)

―海未『そうですね…では、先に屋上に行ってそこで続きをしましょう』

花陽(屋上で続き!?いやいやそんな、確かに人目にはつかないけど…)

―穂乃果『でも屋上って地面固くない?万が一の時危ないかも…』

花陽(問題はそこなのぉ!?)

―海未『だからといって体育館でマットを借りてするのは他の部の邪魔になるでしょうし…』

―海未『グラウンドも当然他の部が使ってますね…』

―穂乃果『うーん…μ'sの活動するんで、ちょっと貸してくださいって言えば―』

―ことり『穂乃果ちゃんっ!』

―穂乃果『じょ、冗談だよ~…』

花陽(そこまでして続きをしたいんだ……///)

―穂乃果『う~ん、じゃあ校門のすぐ近くにある公園は?土なら大丈夫そうじゃない?』

―穂乃果『すぐそこだし、ちょっといって戻って来れそうだし』

花陽(ついに校外でっ!?)

―ことり『でも、それだと土で汚れちゃうんじゃない?』

花陽(いや問題はそこじゃないよぉ!?)

―海未『私は構いません。むしろ、土の上となるとより本物に近いので燃えますね』

花陽(ちょっとよく分からない…)

―穂乃果『それか中庭の芝生のところは?今なら人もそんなにいないだろうし』

―海未『そうですね…分かりました、ではそうしましょう。』

―穂乃果『ことりちゃんは?海未ちゃんに胸を出してもらおうよ!』

―海未『ことりがしたいのなら私も構いませんが…』

花陽(中庭で胸を出しちゃうのぉぉ!?///)

花陽(それだけは完全にアウトだよぉ今さらだけど!!///)

―ことり『う~ん、私は待ってようかな。皆も来る頃だろうし、あはは…』

―穂乃果『そっかー…じゃあ行ってくるね!』

花陽(ああっ!隠れなきゃっ…)ササッ


ガチャ

穂乃果「う~ん、どうやったら海未ちゃんに勝てるんだろう?」テクテク

海未「元の経験値が違いますからね。何事も経験ですよ」テクテク


花陽「」ソロー

花陽「ふぅ~バレなかった~…」

花陽「…私の勘違いじゃなかったら、2人は部室で―///」



――――――
―――――――――――――

海未『これが穂乃果の精一杯の攻めですか?…ふふっ、まだまだですね』

穂乃果『あっ…う、海未ちゃんには…勝てっ―』

海未『穂乃果…力が入りすぎですよ、もっと力を抜いて』

穂乃果『ぅ海未ちゃん、あっ―』

―――――――――――――
――――――


花陽「…………///」


花陽「あ…あ…か、帰ろうかな…」

ことり「花陽ちゃん?」

花陽「ハイィ!」ビクッ

ことり「やっぱり花陽ちゃん、ずっと部室の前にいたよね?」

花陽「ええ!?き、気づいて―?」

ことり「初めに声が聞こえたからもしかして~って思ってたんだ」

花陽「は、はい…」ソロソロ

ことり「ゴメンね~穂乃果ちゃんと海未ちゃん、ちょっと興奮気味で―」

花陽「滅相もない!大丈夫です!むしろすいませんでした!誰にも言いませんっ!」アタフタ

ことり「う、うん?あ、そうだ、クッキー焼いてきたんだけど…食べる?」

花陽「は、はい!いただきます!」ビク

ことり「じゃあ入って、2人でみんなを待ってようか」ニコッ

花陽「はい…」

ことり「ほんとはこのクッキー、3人で食べようかな~なんて思ってたんだけど―」

ことり「聞こえてた?穂乃果ちゃん1日中あんな感じで…」

花陽「1日興奮状態だったんですか…?」

ことり「うん、教室でも生徒会室でもあんな感じ」アハハ

花陽「うわぁ…///」

ことり「それで海未ちゃんも変なスイッチ入っちゃって…」

花陽「はぁ…///」

ことり「だからって部室でやることはないよね」アハハ

花陽「いやいや!べ、別に何も聞いてないんで!…」

ことり「あはは、じゃあそういうことにしておこうかな♪」

花陽「う、うん」

ことり「じゃあクッキー、2人で食べよ?」

花陽「あ、はい…」

花陽(で、でもことりちゃん大人だな~…)

ことり「う~ん、我ながらまぁまぁかな」モグモグ

花陽(2人があんなことしてても何一つ動じてないもん…)

花陽(それに比べ私は…まだまだ未熟者です…)ハァ

ことり「花陽ちゃん?」

花陽「はいぃ!?な、なんでしょう!」ビクッ

ことり「そういえば凛ちゃんと真姫ちゃんは?一緒じゃないの?」

花陽「あ、それが凛ちゃんは先生に呼び出されて真姫ちゃんは美術部の助っ人に―」

ことり「美術部の助っ人?モデルかなにかかな?」

花陽「多分そうかも…よくは分からないけど…」

ことり「へぇ~すごいな~…」パクパク

花陽「あはは…」

花陽(なんでだろう、いつにも増して会話が弾まない…)

花陽(それに、よく寝てないから頭が働かないよぉ…)

花陽(こういう時に凛ちゃんがいればなー…凛ちゃん…凛ちゃん…)


凛『かーよちん!大好き!』


花陽(って、こんなこと考えてっ)フリフリ


花陽「はぁ…」

花陽(いくらなんでも凛ちゃんのこと考えすぎかな…)

ことり「花陽ちゃん?」

花陽「は、はいなんでしょう!?」

ことり「なにか悩み事でも…ある?」

花陽「ええ!?」

ことり「そんなにため息ついてたらいくら私でも気づいちゃうかな~」

ことり「まだ誰も来ないみたいだし、もしよかったら相談に乗ってあげるよ?」キラキラ

花陽「こ、ことりちゃん!…」

花陽(お姉さんオーラが凄すぎますっ!)

花陽「えぇと実は…………っ」

ことり「?」

花陽(いやいや、凛ちゃんと付き合ってて、ベッドの上で凛ちゃんを攻めて攻めて―)

花陽(メロメロにさせたいなんて、そんなこと言えるわけないよぉ!)

ことり「花陽ちゃん?」

花陽(ううん、このままじゃなにも進まないよね!ことりちゃんの力を借りよう!)

花陽(もう言っちゃおう!ええ~い!)

花陽「実は!……………」

ことり「ゴクッ」

花陽(…でも、はじめはちょっと遠まわし気味に伝えてみようかな?)

花陽「実は…私もその…さっきの穂乃果ちゃんたちみたいなことに興味があって…///」

花陽(あ、あれ、ちょっと遠まわしすぎたかな…)

ことり「えっ!?ほんとに!?」

ことり(花陽ちゃんっておすもうに興味あったんだ!)

花陽「…はい///」カァ

ことり(たしかに言いにくい趣味かも。でも勇気をだして言ってくれたんだよね)

ことり(お話、ちゃんと聞いてあげよっかな♪)

ことり「そうなんだ~ちょっと意外だね」

花陽「私なんかが…やっぱりちょっと変、だよね?///」

ことり「ううん、全然変なんかじゃないよ!」

花陽「そ、そうかな?真姫ちゃんには病院に行くように言われたんだけど…」

ことり「真姫ちゃんちょっと酷すぎじゃない!?」

花陽「で、ですよね!」

花陽(ここまで共感してもらえるなんてっ!)

ことり「うんうん、日本人だもん、全然おかしくないおかしくない」ニコッ

花陽「…でも、こんなこと、人に話すの初めてだから…///」

ことり「そんなに照れなくても大丈夫だよ。花陽ちゃん、自信持って!」

花陽「う、うん…」

ことり「じゃあこっちから聞こうかな。そうだなー、興味を持ったきっかけとかは?」

花陽「その…なんというか…気がついたら…好きを超えていたというか…///」

ことり「へぇ~、やっぱり最初はおばあちゃんたちの影響とか?」

花陽「え?お、おばあちゃん?」

ことり「うん、おばあちゃんたちってこういうの好きでしょ?」

花陽「……いやいやいや!むしろ若い人のほうが好きなん…ってわたしは何をっ!?///」

ことり「そうかなー、親戚のおばあちゃんのおうちでよく見てたけどなー」

花陽「ことりちゃんどんな人生を送ってきたのぉ!?」

ことり「そ、そんな変わったことかな?」

花陽「ちょっと想像したら、気分が……」フラッ

ことり「ことりのおばあちゃんをなんだと思ってるの!?」チュン

花陽「す、すいません…そうだよね、それぞれの形があるよね!」

ことり「こ、ことりのおばあちゃんは人間だからね!?」

花陽「…ところで…穂乃果ちゃん達は…結構あんな感じなんですか?///」

ことり「あ、いや、穂乃果ちゃんがあんな感じになったのはほんとこの何日かかな?」

花陽「え、そんな急に?」

ことり「穂乃果ちゃん、好きになったものに一直線だから」アハハ

花陽「な、なるほど…」

ことり「そうだ、私たち、今日体育の時間にやったんだけどね―」

花陽「体育で!?ええっ!?……授業で?///」

花陽「それって、ほかの人にバレないようにこっそりとってことですか!?」

ことり「ううん、普通に全員でだよ」

花陽「ええええ全員でヤっちゃったのおぉ!?///」

ことり「うん、お昼前に体育があって―」

花陽「ええ!?なんで、えー…なんでそんなことに?///」

ことり「そこは穂乃果ちゃんパワーだよ。先生に必死でお願いしたんだ~」

花陽「ええぇ…穂乃果ちゃん…それで先生は?」

ことり「最初はもちろんダメだったんだけど、『まぁ、別にいいか』って」

花陽「軽いなー…」

花陽「で、でも体育って…当然全員一緒にやるんだよね?」

ことり「うん。さすがに嫌がってた子も何人かいたかなー」ハハハ

花陽「でしょうね…」

ことり「でもストレッチとかの合間に先生と海未ちゃんが軽い説明みたいのをしてたら―」

ことり「すぐにみんな興味津々になっちゃって」

花陽「ええそんな……ん?な、なんで海未ちゃんが軽い説明を?」

ことり「海未ちゃんはほら、お家柄そういうのにもともと知識があったらしくて」

ことり「小さい頃からよく見てたって言ってたよ」

花陽「ええ!?すごい教育方針ですね…」

花陽「って、あ、だから海未ちゃんが常に攻勢だったのぉ!?」ダラダラ

ことり「そうだよ。2人を見てる感じだと、常に海未ちゃんが一枚上をいってる感じかなー」

花陽「へぇ…意外な一面…///」

ことり「その海未ちゃんも、皆の前で説明してたらどんどん熱が入っちゃって大変だったよ」アハハ

花陽「ど、どんな風に!?」

ことり「まず先生に塩を要求したかな?」

花陽「先生に潮を要求したのぉ!?」ガタン

ことり「そ、そんなに驚く?」

花陽「驚くよぉ!なんでいきなり!?…」

ことり「詳しくは知らないけど、場を清めるため?とかだったかな?」

花陽「そんな効果があったのぉ!?」

ことり「ていうか花陽ちゃんのほうが私より詳しいんじゃないのかな?」

ことり「塩が必要な正式な理由とかって知ってる?」

花陽「え、ええと…それは…フィ、フィニッシュの…サイン?///」

ことり「フィニッシュ?終わりの合図ってこと?」

花陽「私はそういう認識です…///」

ことり「でもあれってやる前に撒いてない?ぱぁー!って」

花陽「そ、そんな初めからはないと思うけど///」

ことり「そうかな~?」

花陽「そ、それで、潮を求められた先生は…?///」

ことり「あ、それでね、流石に『それはムリ』って断られちゃって」

花陽「そ、そうだよ、さすがに…」

ことり「でも海未ちゃんと穂乃果ちゃんが強引に押し切ってね―」

花陽「えええ///」

ことり「折れた体育の先生が家庭科の先生に頼んで出してもらったんだよ♪」

花陽「家庭科の先生が潮を出してくれたのぉぉぉ!?」

ことり「うん、海未ちゃんと穂乃果ちゃんの2人でグイグイいったら、パッて」

花陽「ええそんなあっさり!?」

ことり「あの時の2人はかっこよかったなー」ポケー

花陽(…ん、ちょっと待って…そう言えばことりちゃんって…)

花陽(2人が…そういうことをしてるの、見てるだけ…なんだよね…?)

ことり「花陽ちゃん?」

花陽「ことりちゃんは、2人がその…あの…こう、やってるとき…?」

花陽「ことりちゃんはどう思ってるの?」

ことり「そうだなー、いつものことだなーって思ってるかな」アハハ

花陽(大人ですっ!大人すぎますぅ!)

花陽(でもちょっと変わってると思います)

ことり「ほら、穂乃果ちゃんはもちろんだけど、海未ちゃんも、走りだすと止まらないでしょ?」

ことり「それを見てるの、結構楽しいんだよ?」

ことり「さすがに部室でやるとか、迷惑をかけるのはダメだと思うけどね」アハハ

花陽「さ、さすがことりちゃん…」

ことり「体育の時も早速2人で始めてたっけかな~」

花陽「そ、そうなんだ///」

花陽(ことりちゃん、本当は2人に混ざって…色々したいんだろうなぁ…)

花陽(でも黙って見てるだけ…ことりちゃんって一途に相手を想うヒロインみたいっ)

ことり「ちなみに私は、ミカちゃんとやったよ♪」

花陽「幻想打ち砕かれた!?」

ことり「幻想?」

花陽「こ、こっちの話ですっ…え、えっとなんでしたっけ?」

ことり「えーっと、ミカちゃんから声かけられたから、ペア組んだんだよ」

花陽「ええことりちゃん!相手は誰だっていいんですか!?」クワッ

ことり「う、うん?すっごい強そうだな~って人じゃなきゃ…」

花陽「すごい強そうって…?」

ことり「そ、そうだな~、それこそプロの人とか?」

花陽「いやまぁそれはたしかに気が引けるけれどっ…」

ことり「そうそう。それでミカちゃんって知ってるかな?よくお手伝いしてくれてる」

花陽「え、えっと、2つ結びしている…?」

ことり「うん、背のちっちゃい、このくらいの可愛い子なんだけどね」ヒョイ

ことり「顔に似合わずっていうか、結構上手でね…」アハハ

花陽「い、意外ですね///」

ことり「ことりもビックリしちゃった。昔やったことあったのかな?」

花陽「さ、さぁ?そこまではさすがに…」

ことり「まずいきなり二本差されちゃって…」

花陽「ええぇぇぇいきなり二本挿されちゃったのぉぉ!?」

ことり「うん、始まってすぐだったからビックリしちゃった」アハハ

花陽「開始早々二本挿してきたんですか!?」グワッ

ことり「そうだなー、始めてすぐだから…1秒もなかったかな?」

花陽「怖い…上級生怖いぃ…」ビクビク

ことり「私は何もできずあっさり、降参~~~って」

花陽「こ、ことりちゃんを一瞬でって…すごい……」ガクガク

花陽「で、でも!ちょっと攻め急ぎすぎじゃないですか!?」

ことり「あ、うん、さすが花陽ちゃん。次に海未ちゃんとミカちゃんでしたんだけどね」

花陽「う、うん…///」

ことり「二本差して一気に攻め込もうとしたんだけど」

ことり「すんでのところで海未ちゃんが逆転したんだよ!」

花陽「ええ!?さ、さすがですね!」

花陽「どんな感じに逆転したんですか!?」

ことり「えっと、ギリギリまで攻め込まれたところで…えいっ!って押しつぶしてたかな?」

花陽「えええ…すごい、力技じゃないですか…」

ことり「なんでもミカちゃんの攻めのパターンを全部読んでたらしくてね」

ことり「『まだまだ甘いですね』って。あ~、あの海未ちゃんはカッコよかったな~」

花陽「陥落してしまった幼馴染の仇討ちっ…たしかにこれは燃えますね!」ガタン

ことり「花陽ちゃん熱くなってない?」

花陽「す、すみません…」

ことり「ううん。大丈夫だけど……」クネックネッ

花陽「ことりちゃん?」

ことり「なんかこんな話してたらことりもちょっとやりたくなってきちゃった」アハハ

花陽「ええ!?」

ことり「花陽ちゃん、興味あるんだよね?実際に誰かとやってみたいとか考えたことある?」

花陽「ええ…ええと…///」

花陽「その…凛ちゃん…としてみたいかな…って///」

花陽「は、恥ずかしいね…あはは///」

ことり「なるほどー、じゃあ試しに私と1回やってみる?」ガタン

花陽「えええぇぇぇ!!??いや大丈夫、大丈夫だよことりちゃん!!??///」

ことり「だいじょうぶ、私今日の体育でやってるから」フンッ

花陽「いやいやいや、なおのこと体をいたわってほしいな!?」

ことり「え~、ちょっと組んでみるだけだよ~、おねがぁい…」

花陽「///」ドキッ

花陽「わ、分かりました。ちょ、ちょっとだけなら…」

花陽(って私はなに乗せられちゃってるのぉ!?)

ことり(花陽ちゃんにも効くんだな~やってみて良かった♪)

ガタ

花陽「じゃ、じゃあまず…どうするんですか…?」

ことり「とりあえずブレザー脱ごうか、そうした方が動きやすいよ」スッ

花陽「は、はい…///」サラッ

ことり「ふぅ~」

花陽「えっと…脱ぎました…///」モジモジ

ことり「この机を動かして…ていうか、花陽ちゃんはやったことないの?凛ちゃん以外の人と」

花陽「凛ちゃん以外考えられません!」ガタン

ことり「そ、そうなんだ…」

花陽「だから……その…頭の中だけというか…///」

ことり「じゃあ実際にやるのは初めて?」

花陽「はい、その、人とするのは…///」

ことり「そうだよね、普通はやってくれる相手がいないもんね」ウンウン

花陽「で、でも!いつも1人でやってたんで、ぜ、全然大丈夫です!!///」

ことり「ひ、1人で?」

花陽「は、はい…その、色々想像したりしながら…///」

花陽(い、言っちゃったっ……さすがにちょっと引かれちゃうかな…///)

ことり(花陽ちゃん1人で相撲取ってたんだ…ちょっとかわいそう…)

ことり「よーし、じゃあ早速始めようっか」

花陽「は、はいっ!」

ことり「…と、思ったんだけど、ちょっとお手洗い行ってからでいい?」

花陽「お、おおお手洗いで、何をするんですか…?」ゴクッ

ことり「え、まぁいや普通に行ってくるだけだよ?」

花陽「分かりましたっ…邪魔しません…」

ことり「?そうだね、じゃあ行ってくるね」ガチャ

花陽「は、はい!待ってますっ」


バタン

ことり「ふぅ~、まさか花陽ちゃんがおすもう好きだったなんて…」

ことり「あんなに熱くなってたんだし、ちゃんと協力してあげないとダメだよね♪」

ことり「おっとおっと、お手洗い行かなきゃ」テクテクテク

テクテクテク

希「はぁ~…3年生だけ集会疲れたわ~…」

希「でもにこっちは先生に呼び出されるし、えりちもどっか行っちゃうし…」

希「えりち…」


絵里『さっき何か言ってたけど…すごい気になるのよね。で、何だったの?』


希「ふんっだ。穂乃果ちゃんと一緒に相撲取ってればええやん!」

希「えりちのことは忘れて、先に部室行っちゃお」

タッタッタ

ことり「あ、希ちゃん!」

希「あれ、ことりちゃんやん。て、まだ制服のまま?」

ことり「実はまだ花陽ちゃんしか部室に来てなくて…」

希「あれ?他の皆は?なにかあったっけ?」

ことり「みんな忙しいみたいで…私はお手洗いに行くところだったんだ」

希「分かったわ、花陽ちゃんは来てるんやね。じゃあ先に部室行っとるね」

ことり「うん!…あ、そうだ、もし良かったら花陽ちゃんに協力してあげて?」

希「ん?花陽ちゃん何かあるん?」

ことり「えっと、実は……」

ことり(ってダメダメ、結構花陽ちゃん秘密にしてたしデリケートな話なんだよっ)

ことり「く、詳しくは花陽ちゃんから聞いてみて?」

希「う、うん、分かったわ。じゃあお手洗い、急がんでええの?」

ことり「そ、そうだった!じゃあまたすぐ戻るね!」

タッタッタ

希「花陽ちゃん、なにかあるんかな?」

~部室~


花陽「ことりちゃんにイロイロ教えてもらうことになっちゃった…///」

花陽「これも凛ちゃんとの…その時のための練習っ、練習…」

花陽「……………///」

ガチャ

希「遅れてごめんなー」ガチャ

花陽「ぴゃい!!!???」ビクッ

希「うわぁ!?ビックリしたぁ…突然大声出さんでよ~」

花陽「の、希ちゃん、遅かったね」アハハ

希「3年だけ集会やって。で、えりちもにこっちも消息不明や。えりちのアホっ」

花陽「え?」

希「え、あーあー何でもないんよ!」フリフリ

希(あかんあかん、えりちのことは考えないにしよっと…)

希「そ、それより~さっきことりちゃんと会ったんよ」

花陽「ことりちゃんと?」

希「うんうん、何か悩み事でもあるん?」

花陽「え、えっとその…///」

花陽(どうしよう…希ちゃんにも話しちゃおうかな…協力してくれそうだし……うーん…)

希「言わないとワシワシするよ~」ワシッ

花陽「いひゃんっ!///」ビクッ

希「あ、え……」

花陽「…そ、その…」

希「………」

花陽「………」

~~~

希「早い話が凛ちゃんとイチャイチャしたいってこと?」

花陽「は、はい…」

花陽(沈黙に耐え兼ねて全部話しちゃったよっ///)

希「なるほど…その話をことりちゃんともしていたわけや」

花陽「は、はい…まだそこまで話してはなかったんですけど…」

花陽(そういえば話自体は全然進んでなかった…)

希「ふふっ…」

花陽「…やっぱりおかしいよね…こんなこと考えるなんて…///」

希「ううん、みんな同じやなって」

花陽「同じ…?」

希「うちもな、えりちに気持ちを伝えたいってずっと思っててな」

希「でも全然伝わらない、空回ってばっかりや」

花陽「希ちゃん………」

花陽「希ちゃんも絵里ちゃんとイチャイチャしたいと思ってたんだね」

希「あ、いや花陽ちゃんほどのレベルじゃないんやけどね?」

花陽「だったら、希ちゃんもことりちゃんに相談してみる?」

希「ことりちゃんに?」

花陽「さっき話を聞いてる限り…2年生の3人は………」ゴニョゴニョ

希「!?…そ、そんなことをしてたん?部室で?ここで!?///」

希(受け攻めの実践レクチャーってどういうことなん!?///)

花陽「はい、そう考えると、1番こういう話に強いはず!」

希「…でも、こんな話聞かせるの、なんか悪いし―」

花陽「希ちゃん、私たち…友達だよ?知りたいな、希ちゃんのこと」

希「花陽ちゃんっ…いい後輩を持って、うちは幸せもんやー」グスグス

花陽「でも希ちゃんが私と同じ悩みを持っていたなんて…」

希「だから花陽ちゃんほどディープでは―――」

 
ことり「ただいま~♪あ、やっぱりまだ誰も来てないんだ」アハハ

花陽「ことりちゃん、実は希ちゃんも、私と同じ悩みを持っていたというか…」コソコソ

希「ちょっと!だから花陽ちゃんほどじゃないってっ」

ことり「えっ!?希ちゃんもそうだったんだ?」

ことり(まさかのおすもうブーム!?)

希「な、なんや言われると結構恥ずかしいね…アハハ///」

花陽「絵里ちゃんと一緒に…ゴニョゴニョ」

ことり「あー、やっぱり絵里ちゃんとだよねー」

花陽「私たち、実は同志だったんだね!」グッ

希「いや、だからね、うん、もうええわ」

ことり「じゃあ花陽ちゃん、とりあえずまずは続きやる?」

花陽「は、はい…///」ガタッ

希「え、なになに?」

ことり「2人で話し合ってたらつい身体動かしたくなっちゃって…」

ことり「実はさっき始めようかなって思ってたところだったんだ♪」

希「ええ!?花陽ちゃん!凛ちゃんとイロイロしたいって言ってたやん!」

花陽「そ、そのときのための練習ってことで…///」

ことり「じゃあ最初に胸を合わせてみよっか」

花陽「胸を…はい///」ポイン

ことり「よいしょ」グィ

花陽「はぁん///」グッ

ことり「あ、胸を合わせるって言っても、別に変な意味はないよ♪///」

希「―――いやいやいや!今さら何言ってるん!!」

希「あかんあかんって!!ことりちゃんも何乗せてるん!」

ことり「え~、結構やる気だったのに~」

希「サラッとなんてこと言っとるん」

花陽「コホン…そうですね、まずは凛ちゃんに私の本心を伝えないとですね」

ことり「えっと、つまり凛ちゃんに、やりたいよ、って伝えるにはどうすればいいかってこと?」

花陽「はい…凛ちゃんにはちゃんと私の気持ちを知ってもらわないと…///」

希「いくら花陽ちゃんと凛ちゃんの仲でも、ちょっとハードルは高いね」ウムム

花陽「はい、もしかしたら関係が終わってしまうかもしれません…」

ことり「そんな思い悩むことかな…?」

ことり「凛ちゃんも頼めばノリノリでやってくれそうじゃない?」

花陽「凛ちゃんはそんな単純じゃありません!」グワッ

ことり「そ、そうなの…?」ビクッ

花陽「直球でズバッと言っても理解してくれないかもしれません…」

ことり「花陽ちゃんちょっとバカにしてない!?」

希「花陽ちゃん、分かるよ~…えりちもな何も理解してくれへん…」

希「はぁ…えりち…うちの気持ちなんて全然……そういえば今日もな―」

希「うちと話してる時より穂乃果ちゃんと相撲の話してた時の方が楽しそうだったんよ」フンッ

ことり「え!?いい傾向だよ!」

希「ちっともいい傾向やないんやけど!?」

希「ふぅ、まあええわ…まず花陽ちゃんのほうから考えよ?凛ちゃんの話」

ことり「うーん、やっぱり普通に頼むしかないと思うんだけど…」

花陽「もうこの際です!ことりちゃん、やっぱり気持ちを伝えたあとのことを教えて欲しいです!」

ことり「あと?」

花陽「はい!理論じゃなくて実践、どうすればいいのかとか、教えて欲しいです!」

ことり「うーん、私もそんなに詳しいわけじゃないし…」

花陽「思うがままでいいんです!お願いします!」

希「ちょっと花陽ちゃん必死すぎない!?」

ことり(よくわからないけど…花陽ちゃんのためだもんね!)

ことり「分かった。海未ちゃんに聞いたことで分かる範囲でなら…」

花陽「ことりちゃんっ」ウルウル

ことり「えっと、まず、凛ちゃんは相手より素早く動いて相手を翻弄するタイプかな?」

花陽「私の心は、もう翻弄されてます…///」

希「何言ってるん」

ことり「海未ちゃんが言うには、翻弄されないようするには相手をよく見るのが大事って」

花陽「な、なるほど…強い意志で主導権を握るんですね…」メモメモ

ことり「うん、とりあえずガッチリと掴まえちゃうのがイイんじゃないかな?」ヨイショ

花陽「捕まえるって…どういう感じですか?」

ことり「動きを止めるように、正面からえいっ!って思い切り抱きしめる感じ?」ギュッ

花陽「なるほど…凛ちゃんの意表を突くには正面からいくってことですね」

ことり「うん。身体は花陽ちゃんが勝ってるんだし、あとは一気に攻めるのがいいかなー」

花陽「い、いやいや!私の身体なんてそんな大したことないですよ…///」

ことり「そうかな?でも凛ちゃんと比べると身長もあるし、勝ってると思うよ♪」

ことり「やっぱり掴まえちゃえば大きい人の方が有利なんだって!」

花陽「は、はぁ…でもちょっと自信つきました!頑張ってみます!///」グッ

希「はぁ…さすがことりちゃん、それっぽく聞こえるわ」

花陽「希ちゃんも理論より実践的なことを聞いたら?」

希「いや、うちらにはまだ早いって!」

ことり「そうかな?絵里ちゃんも希ちゃんも十分仲良いし…」

ことり「案外頼めば「仕方ないわね」ってやってくれると思うけどな♪」

希「ほ、ほんとに?…///」

希「―――――てあかん!うちまだ心の準備がっ!!///」

花陽「希ちゃん、いいの?」

希「花陽ちゃん…?」

花陽「このまま絵里ちゃんに何も言えずに卒業しちゃったら…」

花陽「ずっと後悔すると思う…そんな希ちゃん、私はいやだな……」

ことり「そこまでぇ!?」

希「花陽ちゃん…決めた…うち、やる!えりちといっぱいイロイロするよ!」グッ

花陽「希ちゃん!…」

ことり「わ、わー!」

希「ことりちゃん!そしたらどうしたらいいん!?」

ことり「え、えーと…」

花陽「私から一ついいですか?」

花陽「こんなこというのもアレですけど、希ちゃんの武器はやっぱりその…胸だと思います!」

希「胸?///」

ことり「むね?」

希「や、やっぱりそうなんかな…」

花陽「はい!他の人にはない魅力だと思います!」

ことり「それで、胸でどうやって絵里ちゃんに立ち向かうの?」

ことり「……思いっきりぶつける…?」

希「そんなことしないから!!」

ことり「だ、だよね///」

花陽「とりあえずブラウスの上の方のボタンを外してみてはどうでしょう?」

希「う、うん…」プチッ

ボイン

ことり「うわぁ…///」

希「ことりちゃん声漏れてるから///」

ことり「あ、いや、ついつい、アハハハ…///」

花陽「改めて見るとスゴイですね…///」

希「…で!どうしたらいいん!?///」

花陽「そ、そうですね!とりあえず寄せてみましょう!」

希「こ、こうかな?///」モニュ

花陽「ほぉ…///」

ことり「ふぅん…///」

花陽「さらに、少しモジモジしてみたらどうでしょう!」

希「…///」モジモジ

花陽「いけます!これならいけます!」グッ

ことり「………でも…これだとちょっと隙だらけじゃないかな?」

花陽「いや、むしろそれがいいんですよ!」

ことり「そうかなー、これだとすぐ掴まっちゃって攻められちゃうと思うけど…」

花陽「願ったり叶ったりじゃないですか!!」

ことり「どういうことなの!?」

希「こ、ことりちゃんの意見は?どうしたらいいと思う?」

ことり「うーん、相手は絵里ちゃんでしょ?先に攻められると厳しいんじゃないかな?」

花陽「冷静な意見っ…たしかに主導権は握っていたいですよねっ」ハァハァ

ことり「だから私の意見としてはもうずっと、押して!押して!押しまくる!」

ことり「隙を見せたらやられちゃう!ってイメージで強くいくしかないと思う!」グッ

希「ほぉ…たしかに強気に出る…うちにはそれが欠けているのかも!」

ことり「うん!何事も恐れず、グイグイいくことが大事だと思うな!」

ことり「あ!あとね、押してもダメなら、引くのも有効なんだって」

希「引く?」

花陽「ああ!わかります!あえて一歩引いてみるんですよね!!」

ことり「うん。上手くタイミングを見ないと逆効果みたいだけどね…」アハハ

花陽「うまくいくと、相手は堕ちちゃうらしいですよ!」

ことり「うん、バッタリ落ちちゃうんだって♪」

希「なるほど…たしかにグイグイ迫るだけじゃ芸はないかも…」フムフム

花陽「解決しましたね!」

 

ことり「でもまさか、μ'sの中にもこんなに好きな人がいるなんて…」

花陽「わ、私もビックリしました…まさか2年生のみんなが部室で…///」

希「あれ、うちもカウントされてる?」

ことり「この調子なら穂乃果ちゃんの野望も夢じゃないかも!」

希「え、穂乃果ちゃん、何か考えてるん?」

ことり「あ、なんか全校で大会を開きたいんだって」

花陽「全校で大会を開くぅ!?」ガタン

希「ど、どういうことなん?」

ことり「そのまんまだよ~。リーグ戦とトーナメントどっちがいいか悩んでたよ」

花陽「わ、私は総当たり戦がいいと思いますっ…」ハァハァ

希「花陽ちゃんだんだんアウトになってきてるから!!」

ことり「穂乃果ちゃんのことだから、そのうちちゃんとした服装でやろうとか言い出しそう」アハハ

花陽「ちゃんとした服装…って?」

ことり「だって正式には服は全部脱いで、ふんどし?しめこみ?でやるんだよね」

ことり「さすがにそれは恥ずかしいよね~///」

希「いや、どこの文化なんそれ…」

ことり「え?日本じゃないのかな?テレビとか見てるとそんな感じだし…」

希「テレビでそんなマニアックなの放送しとらんって!///」

花陽「希ちゃん、ことりちゃんは小さい頃からテレビで見てたらしくて…」コソコソ

希「ことりちゃんちはどんなケーブルテレビに加入してるん!?」

ことり「え?あれ全国ネットだと思うんだけど…」

希「全国ネットでそんなん流したら絶対にアウトやで!?」

花陽「…おばあちゃんたちが見てるんでしたっけ?」

ことり「うん、夕方になるとだいたい見てたイメージかな?」

希「放送コードガバッガバすぎるやろっ…」

ことり「ええ!?」

希「そもそもそんな…半…全…裸に……近いのテレビに映せないからね!モザイクかけないと!///」

ことり「ちょっと失礼じゃない!?モザイクなんていらないよ!!」

希「ええっ!?」

花陽「…は、半裸で、全裸な凛ちゃん………///」

バタッ

ことり「花陽ちゃん!?」

花陽「あぁあん…フフフフフ」フフフ

希「花陽ちゃんが満面の笑みで気絶してしまった…」

ことり「…まぁ相当悩んでたみたいだし、いっぱいお話できて嬉しかったのかな?」

希「え、そんなに悩んでたん?」

ことり「う~ん、そうみたい」

ことり「まぁ今さらだけど、女の子同士でやることでもないもんね」アハハ

希「ほんと今さらやね………まぁ、普通は男の人と女の人やもんね…」

希「うちは自分が決めた相手なら、性別は関係ないって思ってるけど///」

ことり「え?///」

希「ん?」

ことり「普通は男の人と男の人じゃないの…?」

希「え、ちょっと、え?」

ことり「……男の人と女の人?…それはもう、逮捕されちゃうんじゃない…?///」

希「いやされへんよ!ていうか、男の人同士のほうがあかんって!///」

ことり「え!?だっておばあちゃん達が見てたのは男の人同士のやつだったよ!?」

希「おばあちゃん達アウトすぎるやろ!?」

ことり「希ちゃんの発想の方がアウトだよ!///」

希「…………はぁ…」グッタリ

ことり「なんか疲れちゃったね……」

ガチャ

穂乃果「どすこーーーいっ!」

凛「どすこーーーーい!」

ことのぞ「うわぁ!?」

海未「お待たせしました…って、まだことりと希だけですか?」

海未「…それに、なにか疲れてません?」

ことり「う、ううん!ちょっと話し合いをね、ね?」

希「せ、せやせやね!」

ことり「って、あれ、凛ちゃんも一緒だったんだ!」

凛「スルーされたかと思ったにゃ!!」

海未「はい、私と穂乃果がやっているところに偶然通りかかりまして」

希「ええ!?この期に及んでどこでやってたん!?///」

海未「え、中庭の芝生のところでやってました」

希「も、もう着いていけんわ…///」

穂乃果「で、凛ちゃんも海未ちゃんに弟子入りしたんだ!」

凛「うん!やってみると結構楽しいね!」

希「凛ちゃんになんてことしてくれるん!?///」

穂乃果「ええっ怒られた!?」

海未「なかなか見込みはあると思います。さすがの運動神経ですよ」

穂乃果「海未ちゃん攻略まで後一歩だったもんね。見てて燃えたよー!」

凛「うーん、もうちょっと慎重に攻めたほうが良かったかなー」

希「あかんもう手遅れなんや…」

凛「て、あれ?そういえばかよちんは?」

ことり「そ、それが…ここに倒れてて」

凛「か、かよちん!?」

穂乃果「えーなにがあったの!?」

海未「いやほんとに何があったんですか!?保健室に運んだほうが…」

希「君たちのせいやで」ボソッ

海未「わ、私たちですか?」

穂乃果「思い当たるフシがない!?」

ことり「あ、そうそう凛ちゃん!ちょっとちょっと…」コソコソ

凛「にゃ?なになに?」

ことり「花陽ちゃん、凛ちゃんと相撲が取りたくてすごい悩んでたみたいなんだ」コソコソ

凛「ええ!?」

希「―――ええ!?」

凛「希ちゃん!?」

希「え、いやいやなんでもないんよ、あはは」

希(え、え、あ、じゃあさっきまでの会話全部―――――)

ことり「うん、勇気が出ないって打ち明けてくれてね」

ことり「だから凛ちゃん、花陽ちゃんに協力してあげて?」

凛「分かったにゃ!ことりちゃん、かよちんのお話きいてくれてありがと!」

ことり「ふふっ、私が言ったって内緒だよ?」

希「…」ポケー

ことり「…あ。」チラッ

ことり「♪」グッ

希(いや「グッ♪」ちゃうって。良い仕事した~みたいにめっちゃ笑顔やけど!!)

希(どこで勘違いしたんか知らんけど、花陽ちゃん起こして説明せんと―――)

花陽「う、うーん…」ムクリ

凛「あ、かよちん、大丈夫?」

花陽「…うーん…って、凛ちゃん!?」


希「あ、あのな花陽ちゃん―――」

ことり「あ、ねぇみんなそろそろ屋上行かない?ことり、すごい練習したいなー♪」

穂乃果「え、でもまだ着替えてな―」

ことり「ほらほら!海未ちゃんも!ねぇ、行こ?…」ウルル

海未「し、仕方ないですね…///」

希「ちょっ―」

ことり「希ちゃんも…花陽ちゃん、勇気出してくれるといいね♪」コソコソ

希「え、うん、せやね…」

凛「え、みんなもう行っちゃうの?」

ことり「凛ちゃんは花陽ちゃんとゆっくり来ていいよ。じゃあ先行ってるねー」

希「ちょちょ、ことりちゃん押さな―――」

花陽「え、ことりちゃん…」

ことり(花陽ちゃん、頑張って!)

ことり「♪」グッ

花陽(ことりちゃんっ!…///)


バタン


凛「みんな急に練習行っちゃった…あ、かよちん!大丈夫?」

花陽「う、うん。やっぱりちょっと寝不足で…」

花陽(凛ちゃんに心配かけちゃった…)

凛「まったくー、凛みたいに授業中寝ておかないから」ウンウン

花陽「いやそれはどうかな…」

凛「でも聞いたよ~かよちん、凛と一緒にやりたいことがあるんでしょ?」ニヤニヤ

花陽「うん……うん!!??///」

凛「何がやりたいのか、言ってくれたらしてあげちゃうよー」ニヤニヤ

花陽「誰から聞いたの凛ちゃん!?……」


ことり『♪』グッ

花陽(いや「グッ♪」じゃないよぉことりちゃん!!)

凛「ねぇかよちーん。それとも…凛に内緒するの…?」チラッ

花陽(ああああ上目遣い小悪魔凛ちゃんんんん!!!///)

花陽「えっと…えっと…///」

凛「うんうん」

花陽「凛ちゃんと…凛ちゃんと………///」


花陽「って、言えるわけないよーーーー!!!!///」

プハッ

バタン

凛「かよちーーーーん!!!!!」

~~~
~~~


テクテク

真姫「はぁ…モデルって大変ね…想像以上に疲れちゃったわ…」

真姫「でも…たまにはイイかもね。面白かったわ」フフッ

真姫「なんて笑ってるとこ見られたらなにか言われるわね…ふーふー…」

真姫「さて、部室行こうかしら」


にこ「わ、分かったわよ!もう分かったから!」


真姫「って、アレにこちゃん?…にこちゃんよね、何して―」


絵里「本当に分かってる?私のがぶり寄りのどこがおかしいのか指摘して欲しいのよね…」

ガブガブガブ

にこ「だから私知らないって!って、こっち来る!?腰を上下に振りながらこっちくる!?」

絵里「どうかしら…」ガブガブ

にこ「ひぃぃ!?」

ダダダッ

真姫「…な、なにアレ………」

希「あ、真姫ちゃんやん」バッタリ

真姫「の、希!?…て、練習は?」

希「なんか花陽ちゃんが2回も倒れてしまってな…」

真姫「2回も倒れたの!?大丈夫なの花陽は」

希「寝不足やって。さっき凛ちゃんが保健室に連れてって寝かしてる」

真姫「そう…あとで様子見に行こうかしら…」

希「多分待ってると思うよ、真姫ちゃんのこと」ニコッ

希「で、なかなかえりちたちも来ないし、結局今日は解散ってことになったんよ」

希「……そういえば、えりち見とらん?電話しても出えへんし…」

真姫「あ、絵里ならさっきにこちゃんと廊下の向こうにいたわよ」

希「え、ほんまに?…って、にこっちと?にこっちとなにかしてたん?」

真姫「あ、えっと……///」

希「ま、真姫ちゃん?」

真姫「腰を振りながら…にこちゃんに……」

真姫「せ、迫ってた……///」

希「」

 
 
 
 

――――――
――――――
――――――

花陽「う~ん…」

凛「あ、かよちん、おはよ」

花陽「凛ちゃん…あ、あれ?ここは!?練習は!?」

凛「保健室だよ。かよちんまた倒れちゃったんだよ?」

花陽「…あ、そっか……ごめんね凛ちゃん、心配ばっかりかけて…」

凛「うん、すっごい心配したにゃ!」

花陽「ああ…ほんと私ってバカだよね…凛ちゃんに心配かけちゃダメだよ…」

花陽「ちょっと悩んでることがあって…でも寝不足になって、こんなになっちゃって…」

凛「ええ!?寝不足の原因それだったの!?」

凛(凛と相撲が取りたくて、そんなに悩んでたんだ…)

花陽「…うん///」

凛「そんなに悩まなくても、凛なら全然OKなのに!」

花陽「…え?ええ!?全然OKって凛ちゃん、本気なのぉ!?」

凛「ことりちゃんから聞いたよ、かよちんがすっごい悩んでたこと」

凛「…かよちんにそんな趣味があったなんて、凛初耳だったよ?」

花陽「そ、その…凛ちゃんには伝えたいと思ってたんだけどね…?///」

凛「もー!凛ビックリしたんだからね!でも今度は凛に、一番に相談してほしいな。」

凛「かよちんのこと、一番知ってるの凛だし…」

凛「一番好きなのも、多分凛……だからっ、ね…?///」

花陽「凛ちゃん…ありがとっ」ニコッ

凛「えへへ…なんか照れるね…///」

凛「じゃあかよちん、早速かよちんの願いを叶えてあげる!」

花陽「えええぇ今ここでぇ!?///」

凛「うん…って、さすがに保健室じゃ危ない―――」

花陽「ううん!凛ちゃんがいいなら、別に私…場所はどこでも…///」

凛「いやいや危ないよ!?かよちん寝不足気味だし…」

花陽「いい夢が見れそうだよ…///」

凛「遠い目をしている!?でもダメダメ、危ないよ!」

花陽「そうだよね…先生も来るだろうし…」

凛「いやそれもそうだけど、まずちょっと狭いし…」

凛「そうだ!かよちんの体調が大丈夫なら、これからウチにこない?」

花陽「えっ!?凛ちゃんのおうち…?///」

凛「うん!凛の部屋片付ければ広さ的には問題ないし!」

凛「もし狭かったら、お母さんに頼んでリビング使わせてもらおうよ!」

花陽「ええっリビングでやっちゃうのおぉ!?」

凛「うちのリビング広いから多分大丈夫!」

花陽「いやいやいや、お母さんたちに迷惑なんじゃ…?」

凛「大丈夫大丈夫!うちの家族みんな体育会系だから理解してくれるにゃ!」

花陽「なんか余計に心配になっちゃったよ!?」

凛「それに、かよちんには知識じゃ勝てないかもしれないけど―」

凛「実は今日、海未ちゃんに弟子入りしたんだ!」フンッ

花陽「ええ!?海未ちゃんに!?左からの攻めがすごい上手い海未ちゃんに!?///」

凛「そうそう!あの左の使い方は反則級にゃ」

花陽「凛ちゃん、海未ちゃんに何されたのぉ!?」グワッ

凛「投げ捨てられたにゃあ…」

花陽「海未ちゃん、凛ちゃんになんてことをぉぉぉ!」グググ

凛「か、かよちん落ち着いて!凛、全然大丈夫だから!」ピンピン

花陽「…な、ならいいけど…」

凛「凛もこれから海未ちゃんやかよちんに教わって詳しくなっていきたいな!」

凛「だから、かよちん、イロイロ教えてね?」

花陽「う、うん!海未ちゃんに負けないよう、頑張るよ!///」

凛「あはは!かよちん、気合入りすぎにゃー」

凛「じゃあ早速、凛のウチに行こう!」

タタッ


花陽「凛ちゃん待って!」


凛「ん?なーに?」


花陽「わ、私ね……」

花陽「今、すごい幸せだよ!///」ニコッ

凛「かよちん…」

花陽「思う存分…イッパイしようね!」


凛「うん!」



おわり

は?
りんぱなの夜の組合がないんだが?

終わりです。
ちょっと思ったより長くなってしまいました…

あと私の贔屓の力士は今日負け越しました。

次は残ったクール組とちゃんとしたりんぱなを書きたいです。
ありがとうございました!

>>101
よ、夜のがっぷり四つはまたいつか書きます…

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