花陽「あなたのお悩み解決します」 (50)

ことり「ねぇねぇ、花陽ちゃん。あのウワサ知ってる?」

花陽「え? ウワサ?」

ことり「うん、よく眠れる方法のウワサ」

花陽「……あ、聞いたことあるかも」

ことり「ほんと?」

花陽「うんうん、目を閉じてもらって相手の好きなものを思い浮かべてもらうやつでしょ?」

ことり「それそれっ! それを今からみんなに試してみようと思って」

花陽「みんなに?」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1405839763

ことり「この前気付いたんだ、その目を閉じて眠ろうとしてる間に自分も寝ちゃうと、その人と同じ夢を見ちゃうの!」

花陽「えぇっ!? す、すごい!」

ことり「でしょ? 偶然かなー、って思って穂乃果ちゃんと海未ちゃんとそれぞれ2回ずつ試したんだけど……」

花陽「け、結果は?」

ことり「大成功でした!」

花陽「へぇ……そんなことができるんだぁ」

ことり「でもね、最近海未ちゃんが悩んでるみたいで、あんまりよくない夢ばっかり見ちゃうらしくて……これで解決できないかなぁ?」

花陽「うまく使えばできるかもしれないよ」

ことり「うん、花陽ちゃんも手伝ってくれる?」

花陽「わ、私が?」

ことり「私1人じゃ、上手くできるか心配で……」

花陽「わかった。私もお手伝いするね」

ことり「ありがとう花陽ちゃん!」

花陽「私も海未ちゃんの悩んでるのは心配だから」

ことり「じゃあ早速今から海未ちゃんのところへ行こっ!」

花陽「え、今から?」

ことり「あ、そっか。まだお昼休みだったね」

花陽「うん、できれば放課後の方がいいかなぁ……」

ことり「じゃあまた放課後ねっ」

花陽「うん」

凛「かよちーん、何話してたの?」

花陽「あ、凛ちゃん。今音乃木坂で流行ってるウワサについてだよぉ」

凛「ウワサ? 何それ?」

花陽「あ、あれ? 凛ちゃん聞いたことない? よく眠れる、っていう……」

凛「凛はそんなことしなくてもよく眠れてるにゃー」

花陽「あはは、そうかもね」



海未「で、私はこうして保健室に連れてこられたというわけですね」

ことり「うん、海未ちゃんのお悩みを解決したくて」

海未「だからあの時見た夢は本当にただの夢で……」

花陽「で、でも。夢は記憶の整理って言われてるし……」

海未「花陽まで……まあいいですよ。少しくらいなら」

ことり「よかった。じゃあ海未ちゃん横になって」

海未「はい」

ことり「海未ちゃんもう少し詰めて」

海未「え」

花陽「ごめんね海未ちゃん、狭くなっちゃうけど……」

海未「ど、どうして一緒のベッドに寝る必要があるんですか!」

ことり「海未ちゃん、お願いっ」

海未「ダメです。許しません」

花陽「う、海未ちゃん……」

海未「そもそもそんなことで練習を休むなんて許されるはずが……」

ことり「今日の練習はお休みです」

海未「え?」

花陽「雨が降りそうだからって、絵里ちゃんが中止にしたの」

海未「で、でも弓道部が……」

ことり「大会前の休養日でしょ? 私はちゃんとチェックしてます」

海未「うぅ……」

海未「で、ですが離れてください。あまり近寄られると緊張してしまうので」

ことり「じゃあ隣のベッドに行こっか」

花陽「うん」

海未「え? ふ、2人は一緒なんですか?」

花陽「希ちゃんが、そういうのはバラバラの位置でやるとうまくいかないことがあるよ、って教えてくれたから……」

海未「なるほど……」

ことり「では海未ちゃん、まず目を閉じてください」

海未「わかりました」

花陽「好きなものを思い浮かべてね」

海未「はい……」

花陽「……あ、あれ? もしかして……」

海未「……」

ことり「海未ちゃんすぐ寝ちゃったね」

花陽「疲れてたのかなぁ?」

ことり「それがお悩みの種かもしれないよっ。じゃあタイマーをセットして……おやすみなさーい」

花陽「おやすみなさい……」





花陽「……眠れないよぉ」

ことり「……あ、花陽ちゃん、やっと来たね」

花陽「遅れてごめんなさい」

ことり「ううん、大丈夫だよっ」

花陽「……普通に話せるんだね」

ことり「うん、知らなかった。これまで1人でしか来たことなかったし」

花陽「こんな風に見えてるんだ……へぇ。不思議な感じ」

ことり「ほら、海未ちゃんはあそこにいるよ」

花陽「ほんとだ……でもなんだか疲れた顔してる?」

ことり「うん、それが気になってて……」

花陽「弓道……してるのかな?」

ことり「うん、そうみたい。弓を持ってるし、ちゃんと的もあるし……」



海未「……今日はうまくいってくださいよ」



花陽「ん? 海未ちゃんが何か言ったような……」

ことり「あ、矢を離した」

花陽「わ、真ん中だ」

ことり「すごいすごい!」


海未「……しまった」


ことり「あ、あれ? 海未ちゃん落ち込んでる?」

花陽「何がいけなかったんだろう……ってあれ? あの的に刺さってるのって……」




ことり「……マイクだね」

花陽「うん」

花陽「前のはどんな感じだったの?」

ことり「うーんと……たしか矢が刺さらなくてびっくりしてた夢と、弓道なのにステージ衣装を着てきちゃって困惑してた」

花陽「それってもしかして……」

ことり「もしかして?」



花陽「弓道の大会に向けての練習とμ'sでの練習で疲れてるだけなんじゃ……」

ことり「……そこは盲点だったよ」




海未「どうして……どうしていつもこうなってしまうのですか」



花陽「その大会っていうのはいつなの?」

ことり「あと5日だよっ」

花陽「じゃあそれまで練習を軽くしてもらおっか」

ことり「でも海未ちゃん怒っちゃうんじゃないかな? 私はまだやれます、って」

花陽「なら今の海未ちゃんに言ってみたらどうかな? 休んでくださいって」

ことり「え? こっちの声って届くのかな?」

花陽「やってみる?」

ことり「うんっ」

花陽「おーい! 海未ちゃーん!」



海未「ん? そこにいるのは……パンダと猫?」



花陽「ぱ、パンダ!? ち、違うよ! 花陽だよ!」

ことり「海未ちゃん、わたしはことりですよー」



海未「最近のパンダは日本語が達者ですね。猫はちゅんちゅんと鳴きますし」


花陽「夢ってこういうことなの……?」

ことり「私に至っては言葉すら認識されてないよぉ」

海未「それで私に何の用ですか?」


花陽「えっと……海未ちゃんはもうすぐ大会だから、μ'sの練習を少なくしてもいいんだよ?」


海未「μ'sの? ですが私にとってμ'sは大切です。だから手を抜くなんて……」


花陽「ど、どうしよう……海未ちゃん真面目だから聞いてくれないよぉ」

ことり「ちゅんちゅん」

花陽「こ、ことりちゃん?」

ことり「もしかしたら海未ちゃん、こうやってしゃべればわかってくれるんじゃないかと思って……ちゅんちゅんちゅん」


海未「ふふ、こちらの猫は人懐っこいようですね」



ことり「あ、頭撫でられちゃった……えへへ」

花陽「こ、ことりちゃん、そうじゃなくて!」

ことり「あ、そうだったそうだった。ちゅんちゅんちゅん」

花陽「それも違うよぉ!」

花陽「そうだ……海未ちゃん、μ'sと弓道、どっちが大切なの?」


海未「私にはそんなこと選べません。どちらも同じくらい大切ですから」


花陽「じゃ、じゃあ、弓道は大会の時に頑張って、μ'sの練習はライブの時に頑張るんじゃ……ダメかな?」


海未「……練習量の比率を変えろ、ということですね」


花陽「疲れちゃわない程度にね!」

ことり「ちゅんちゅん」


海未「なるほど、そうですね。どちらも均等にやろうとすれば、どちらも中途半端になってしまいます」

海未「まさかパンダに諭される日が来ようとは……」



花陽「これは夢だから、あんまり気にしない方がいいよぉ」

ことり「ちゅんちゅんちゅん」


海未「夢? 言われてみればそんな気も……」



ピピピピピピピピピピピピピピ



花陽「わっ、な、何の音!?」

ことり「ちゅんちゅん」

花陽「に、日本語でお願いします!」

ことり「たぶんタイマーの音だよ」

海未「う、頭に直接、音が……」


花陽「私たちも起きないと……って、どうやって起きるの?」

ことり「それは、こうやって……ふんっ!」

花陽「き、消えた!?」


海未「うぅ、うるさいですね……」


花陽「私もできるかなぁ……よーし」

花陽「えーいっ!」

――――――――――――――――


花陽「っわ! え? あれ?」

ことり「おはよう花陽ちゃん」

花陽「あ、お、おはよう……」

ことり「見て、花陽ちゃんのおかげで……ほら!」

海未「……ぱんだ……」

ことり「ほら、楽しそうな寝顔になった!」

花陽「ほ、本当だぁ……」

ことり「花陽ちゃんがいろいろ気付いてくれたおかげだよっ」

花陽「そ、そうなのかなぁ?」

花陽「……まだ夢だったりして」

ことり「いたたた、夢じゃないよ」

花陽「あぁっ、ごめん! 自分のほっぺたつねるから……いたた」

花陽「でもこれ、本当にすごいね」

ことり「うん。これを使えばみんなの悩みを解決できるよ!」

花陽「みんなの……悩みを?」

ことり「そうだよっ!」

花陽「……でもみんな、悩んでるかなぁ?」

ことり「……最近みんな楽しそうだよね」

花陽「……うん」

ことり「ストレスフリーはいいことだよね……」

花陽「うん……」

真姫「どうしたのよ2人とも、こんなところで」

花陽「あ、真姫ちゃん」

ことり「真姫ちゃんも保健室に用事? 今先生いないけど……」

真姫「違うわ。2人の姿が見えたから」

花陽「そうなんだぁ」

ことり「……真姫ちゃん、最近悩んでそうだよね?」

花陽「はっ!」

真姫「え? 何よ急に」

花陽「なんでも話してみて!」

真姫「ちゃ、な、何なのよその勢いは!」




真姫「……別に、悩んでなんかないんだけど」

花陽「そういえば真姫ちゃん、作曲してるって言ってたよね?」

真姫「!」

ことり「でもまだ進歩したという知らせがない……と言うことは……」

真姫「違うわよ、悩んでなんかないし!」

真姫「曲もほら、完成してるわよ!」

ことり「あれ?」

花陽「あれれ?」

真姫「ほら、ちゃんと見なさい」

花陽「……」

ことり「……」

真姫「ね、できてるでしょ?」

花陽「真姫ちゃん目を閉じて」

真姫「え」

ことり「好きなことを思い浮かべて」

真姫「な、なによ急に。曲は完成して……」

花陽「ううん、真姫ちゃん。この曲は完成してない……ううん、完成しちゃいけない」

真姫「え? 何で……」

ことり「10人目のパートが書いてあるもん!」

真姫「え……あっ」

花陽「真姫ちゃん休んで! 真姫ちゃんには今、見えちゃいけないものが見えてる!」

真姫「いや、そんなのじゃなくて……」

ことり「じょ、除霊を!」

花陽「こういう時は……お、お塩!」

ことり「希ちゃんこういうの知ってるかなぁ……」

真姫「や、やめ……」

花陽「大丈夫? 肩とか重かったり……」




真姫「やめなさいよ! 怖くて眠れなくなるでしょ!」



真姫「あっ」

ことり「ま、真姫ちゃん……」

花陽「……かわいい」

真姫「ああもう!」

ことり「では真姫ちゃん、目を閉じてください」

真姫「寝ればいいんでしょ、寝れば」

花陽「好きなもののことを考えてください」

真姫「好きな……」

真姫「……」

ことり「真姫ちゃんどうしたの?」

真姫「それ、1つじゃなくてもいい?」

ことり「いいよっ」

真姫「ならいいけど」

花陽「真姫ちゃんはいくつ思い浮かべたの?」

真姫「……8人」

花陽「人?」

ことり「ふふ、わかっちゃった」

真姫「うぅ……」

花陽「じゃあこれからタイマーをセットして……」

ことり「……」

真姫「……」

花陽「真姫ちゃん、眠れる?」

真姫「……意外と。さっきまで全然眠くなかったのに」

ことり「やっぱりこのウワサって本当だったんだね。よく眠れるって」

花陽「真姫ちゃん、おやすみなさい」

ことり「おやすみ、真姫ちゃん」

真姫「ん……」

真姫「……」

ことり「寝たかな?」

花陽「寝てるみたいだよぉ」

真姫「……んん」

ことり「……真姫ちゃん苦しそう」

花陽「うん、私たちも早くしないと……」

ことり「おやすみっ」

花陽「うん、おやすみなさい……」




花陽「うー……やっぱりすぐ眠れないよぉ」

ことり「花陽ちゃん! 早く早く!」

花陽「え? あ、こっち来れたんだ……って、あれ?」

ことり「うん、紙の山で囲まれてて見えないの」

花陽「これ、全部……楽譜?」



真姫「うー、暇だわ……」



花陽「あ、真姫ちゃんの声だ」

ことり「さっきから向こう側から声は聞こえるんだけど……」

花陽「……でもこんなに不自然に楽譜が積んであるってことは……見られたくないのかも」

ことり「あ、そっか」

花陽「ん? ここ、不自然に形が崩れてない?」

ことり「ほんとだ。引っ張ってみようか」

花陽「え? そんなことしたら……」

ことり「う、うわぁ!? 崩れてきた!」



真姫「だ、誰!?」



ことり「ご、ごめんなさい!」

花陽「ま、真姫ちゃんごめんなさい……」


真姫「は、花陽!?」



花陽「あれ? 私のこと、わかるの?」



真姫「何言ってるのよ。それに隣にあるのは……お豆腐?」


ことり「ひどい!」

花陽「あ、真姫ちゃんの後ろにあるのって……ショーケース?」


真姫「え、あ、これは……」


ことり「中に入ってるのって……μ'sのCDだ!」

花陽「本当だ……」


真姫「……花陽、あなた食材としゃべれるの?」


花陽「ま、まぁ……」

ことり「食材……」

花陽「でもどうしてμ'sのCDだけそんなところに……」

真姫「これは、その、近くにあったからよ!」


花陽「楽譜もたくさんあるよぉ」

ことり「うんうん」


真姫「楽譜は……その……」


花陽「もしかして真姫ちゃん、そのショーケースの近くにいたのって」


真姫「なっ、何よ」


ことり「みんなと打ち解けたいからだねっ!」


真姫「……そのお豆腐、ものすごく跳ねるのね」


花陽「ことりちゃん、私の後ろに隠れてて」

ことり「ごめんなさい」

花陽「真姫ちゃんのお悩みは、みんなとうまく打ち解けたいってこと?」


真姫「うっ」

真姫「……そうよ。悪い?」


花陽「ことりちゃん、なんでわかったの?」

ことり「え? 好きな人のことを考えるときは、その人の写真を眺めたりしない?」

花陽「……ことりちゃんもしたことあるの?」

ことり「うんっ、衣装作るときは写真とにらめっこしてるよぉ」

花陽「そ、それはたぶん違うと思うなぁ……」


真姫「で、それでなんなの? 私を笑いに来たわけ?」


花陽「ううん、私は真姫ちゃんのお悩みを解決しに来たんだよ!」

ことり「ちょっと強引だったけどね」

花陽「うん」

真姫「解決? 何をするの?」


花陽「そ、それは……」

ことり「海未ちゃんの時みたいに具体的な目標ができないから難しいね……」

花陽「うん……あ、そうだ。真姫ちゃんはみんなと何をしたいの?」


真姫「私? 私は……」


花陽「あ、顔が赤くなった」

ことり「真姫ちゃんかわいい」


真姫「う、うるさい」

真姫「私は別になにも、したいことなんてないわよ」

ことり「これは夢だよ真姫ちゃん、本当のことを言っても大丈夫だから」


真姫「まあお豆腐がしゃべるくらいだしね」


ことり「うう、どうしてお豆腐……」

花陽「私でよければ話してみてくれないかな? こと……お豆腐ちゃんも一緒に聞いてくれるから」

ことり「お豆腐ちゅんちゅん」


真姫「まあ夢ならいいか……どうせわからないだろうし」

真姫「そうよ、私は対人関係で悩んでるわ」

真姫「みんなは私にいろんなことをしてくれる。でも私はみんなに何をしてあげられてない」

真姫「たったそれだけよ」


花陽「でも真姫ちゃんは作曲を頑張ってくれてるよ?」

ことり「そうだよっ」


真姫「でもね。それだけなの」

真姫「私はみんなみたいに優しく接することができないから」


ことり「なるほど……花陽ちゃん、言ってあげて」

花陽「え? ことりちゃんは?」

ことり「私もお豆腐に説教させるのは嫌だもん」

花陽「あはは、それもそうだね」


真姫「言いたいことはそれだけよ。満足した」


花陽「ううん」


真姫「まだ何かあるっていうの?」


花陽「真姫ちゃん、すごく劣等感を感じてるみたいだけどそんなことないよ」

真姫「そうかしら。普通だと思うわ」


花陽「優しくするだけがいいことなのかな?」


真姫「え? そりゃそうでしょ。困ってる人とかに優しい言葉をかけられる人は素敵でしょ?」


花陽「でも、真姫ちゃんみたいな人もいないといけないよ?」


真姫「?」


花陽「素直に批判を言える人、そういうの私は憧れるけどなぁ」

花陽「そういうこと言ってくれる人って少ないもん」


真姫「……そんなことないわよ」


花陽「それに、真姫ちゃんがいなくなったら私たち歌が歌えなくなっちゃう」

ことり「ポエム朗読グループになっちゃうよ」


真姫「……だけど私は」


花陽「じゃあ真姫ちゃん、みんなに何かしてあげるには、何をすればいいと思う?」


真姫「それは……」


ピピピピピピピピピピピピピピ

真姫「う、うるさっ……」


ことり「ああ、いいところで!」

花陽「ま、真姫ちゃん! これから先は現実の私を頼ってね!」


真姫「え、でもこれ夢じゃ……」


花陽「夢でも現実でも、私は真姫ちゃんの味方だからなんでも相談してね!」


真姫「花陽……ありがとう」


ことり「私も仲間だから!」


真姫「お豆腐はちょっと……」


ことり「うわぁん!」

花陽「あはは……」

――――――――――――――――


花陽「う、うぅ……」

ことり「おはよう」

花陽「おとう……ことりちゃん」

ことり「……くすん」

花陽「ご、ごめんなさい……でも真姫ちゃん、大丈夫かなぁ」

ことり「きっと真姫ちゃんは大丈夫だよ。花陽ちゃんを頼りにすると思うなぁ」

花陽「そう?」

ことり「うん、花陽ちゃんかっこよかったもん!」

花陽「わ、私がかっこいい!?」

ことり「うんっ」

花陽「そっかぁ……それはうれしいよ」

ことり「よーし、これでμ'sの未来は安泰だね」

花陽「あはは、そうなのかなぁ?」

凛「かよちん、真姫ちゃん知らない?」

穂乃果「ことりちゃーん、海未ちゃんがいないんだけど……」



ことり「穂乃果ちゃ……」

花陽「あ」


穂乃果「ま、ことりちゃんと花陽ちゃんが同じベッドに……?」

凛「う、海未ちゃんと真姫ちゃんは1人で寝てるのに……」

穂乃果「ことりちゃんの浮気者! もう知らない!」

凛「かよちんひどいにゃー! 凛はもう先に帰っちゃうからね!」

ことり「あ、待って穂乃果ちゃん!」

花陽「り、凛ちゃん! 行かないでぇ!」




――――――――こうして私たちの悩みが1つずつ増えたのは、また別のお話。




海未「ラブアロー……ふふふ」

真姫「はなよ……」



        おわり


途中寝たせいで変になった。
すまぬ

豆腐乙ふわふわしてるからか

>>48
寝たらうまく書けるかと思ってちょっと寝たら夢に豆腐が出てきたから

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年07月20日 (日) 21:16:52   ID: 8kdTjsxl

春夏秋冬

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom