賢者「いつになったら冒険に出るんですか?
もう1ヶ月も引きこもっているんですよ!!」
勇者「え~、なんで冒険に行くんだよ・・。」
賢者「魔王を倒すためでしょう!?」
勇者「魔王・・、ミルドラースか!?」
賢者「どんだけドラクエ5が好きなんですか・・。
もう、いいですよ。好きなだけゲームやってて下さい」
勇者「あ、まって。」
賢者「なんですか?」
勇者「そこのみかん取って」
賢者「死ね」 ぼこっ
勇者「なんで・・悪いことした?」
賢者「ふんっ、もう知りませんよ!!」タタタッ
勇者「あ、どっか行ってしまった・・。
まぁいいや、ゲームゲーム」
町
賢者「ふん、勇者さんなんてもう知りません。」
剣士「お、賢者ちゃん。こんにちわ」
賢者「あ、剣士さん!!」
剣士「どうしたの、そんなに怒って・・。」
賢者「勇者さんが全然家から出てこないんですよ・・。
勇者さんだけレベル1なのに・・。」
剣士「ははは、勇者らしいな。
賢者さんも報われないねぇ。勇者のことが好きなのに・・。」
賢者「え、い、いやそんなことは」
戦士「照れない照れない」
戦士「まぁ、でも勇者が家から出ないっていうなら何でも屋に頼んでみればいいんじゃないか?」
賢者「何でも屋?」
戦士「おう、なんでも頼まれたことはやってくれるらしいぞ」
賢者「なるほど・・。じゃあちょっと行ってみます」 タタタッ
戦士「でも、そこは魔物が・・。って言っちゃった。
魔物が経営しているとか噂されているんだよな。大丈夫かな。」
賢者「走ってみたものの、どこにあるんでしょう・・。
あ!!」
魔法戦士「今日も天気がいいな。
これは花も喜ぶぞ・・。ん?賢者か。」
賢者「魔法戦士さん!何でも屋ってどこにあるか知ってますか?」
魔法戦士「どうしたのそんなに慌てて・・。」
賢者「いや、まぁ・・、それより早く!!」
魔法戦士「えーっと、ここかわ100m先に行った交差点で右、左の順で曲がって、そこから狭い裏路地を通るとあるよ。」
賢者「ありがとうございます!!」 タタタッ
魔法戦士「勇者も憎い奴だなぁ、さて、花に水をあげないとな。」
何でも屋
「魔王さま、今日はどういう用件で?」
魔王「いや、特に用はないがな、ここ最近、お主が仕事ばっかしているから心配になったのだ。」
「え?それはどういう・」
魔王「今日は休みでいいぞ。今日の夜にデートするんだろ?
だから、頑張ってくるのだ!ほら、帰った帰った」
「ありがとうございます!!
でも、本当にいいんですか?」
魔王「我輩も何でも屋とかいう仕事をしてみたくなったのだ。
ほら、さっさと行け!」
「はい!!ありがとうございます!!」 バタン!!
魔王「ふぅ、これでよかったのだ、さて、仕事仕事。でも、何すればいいんだろうか。」
賢者「たのもおおおおおおおおおおおお!!!!!」
魔王「うわっ、びっくりした。」
魔王「何なのだ?」
賢者「何でも屋ですか?ここ何でも屋ですか?」ゼェゼェ
魔王「(虫の息だな・。我輩もマラソンしたときはこうなるのか・。)ああ」
賢者「そう、それはよかっt・?」
魔王「我輩の顔に何かついてるか?」
賢者(ちょ・、この前にテレビで見た人気ドラマの主役を演じている魔・王さんじゃないですか。クビになったのかな?)
魔王(なんか変な目で見られてる・・、あ、眼が輝いた。)
賢者「大ファンです!!サインして下さい!!」
魔王「え?サイン?」
魔王(おかしいぞ。わしは人間なんかに・・。
はっ!!この前テレビに出てたイケメン俳優の魔・王の化けていたんだった。一般人にはオーラも何も感じないからばれないのか。)
賢者「あの?」
魔王「は、はい!なんだ?」
賢者「サイン・・。」
魔王「あ、サインねサイン。紙はどこなのだ?」
賢者「あ、紙がない・。」
魔王「仕方が無いのう。じゃあ、紙を出すぞ。」
賢者「ありがとうございます」
魔王「ふんっ!!」ぼんっ
魔王「ほら、紙だ。」
魔王「ん?どうした」
賢者 ぶくぶくぶく
魔王「あ、変身といてしまった・・。」
魔王「やばいやばい・・どうしよう。」
賢者「」
魔王「とりあえずサインしてっと・・」カキカキ
魔王「よし、これで起こした瞬間に変身しよう。」
魔王「○○!!(何故か眠っている人が起きる呪文)」
賢者「う、う~ん・・」
魔王「○○!!(何かしら変身する呪文)」
賢者「あれ、私、なんで寝ていたんだろう・・。
ああ、魔・王さん!!」
魔王「な、なんだね?」
賢者「今、魔・王さんが化け物に・・。」
魔王「な、なんのことなのだ?そんなことより何か依頼したいことがあるんじゃないのか?我輩に何でも言ってみろ
賢者「あ、はい。実はかくかくじかじかで・・」
魔王「なるほど・・。(勇者とか、マジか・・。この依頼受けたら我輩倒されるんじゃね。)」
賢者「勇者を家から出してくれませんか?」
魔王「うーん、それでも冒険に出るとは限らんぞ。
もしかしたらまた家に戻るかも。」
賢者「大丈夫です、家を燃やしますから」てへっ
魔王「」
賢者「じょ、冗談ですよ!!」
魔王「そ、そうだな・・、冗談だよな・・。ははは」(絶対本気だった・・。)
賢者「あはははは(本気だけどね。)」
魔王「とりあえず、その依頼は無理だ。」
賢者「どうしてですか?」
魔王「勇者のニート力が高すぎて我輩の力じゃどうにも・・。」
賢者「そ、そんなぁ・・。」
魔王「でも、外に出すだけだったらないこともないぞ。
冒険は無理だが・・。」
賢者「もうそれでいいです。そもそも魔王倒すメリットがないですし・。冒険する必要も正直ないんですよね。」
魔王「(まぁ何もしてないしな)じゃあ、方法を教えよう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
賢者「なるほど。この呪文で・・。分かりました!!頑張ってみます!!」
魔王「やっと行ったか。勇者、頑張って生きろよ・」
勇者の家
勇者「ぐーぐー」
賢者「勇者さーん、起きてくださいー。」
勇者「ん、ん?なんだよ・・。」
賢者「えい!」
勇者「え、なになに?」
賢者「ふ、ふふふふふふふ!!!」
勇者「な・・なんだよ・・。あれ、身体が・・。」
賢者「媚薬呪文です。」
勇者「賢者・・賢者・・!!」
賢者「はいはい、既成事実作って外へ出ましょうね」
勇者「はぁはぁ」
すいません、用事が出来たので、誰か代理頼みます。
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