母親『お願いします! 息子を助けて下さい!』
医者『ううむ……しかし、現代医学ではこの子を助けることはできんのじゃ』
母親『じゃあ、私の息子は死ぬしかないんですか……!?』
医者『いや……一つだけ方法がある!』
母親『なんですか!?』
医者『コールドスリープじゃ……』
医者『この子を遠い未来まで眠らせて、医学の進歩に賭けるのじゃ!』
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1456201762
男「いやー……なかなかいい映画だった。借りてよかった」
男「それにしても、コールドスリープか……なかなか興味深い技術だよな」
男「超低温状態で眠ることで、老化せずに遠い未来まで行くことができるんだもん」
男「よし、俺もやってみるか!」
男「ジャーン!」
男「買っちゃったぞ! コールドスリープ装置!」
男「使い方は……どのぐらい眠るかをセットして、装置に入るだけ……簡単だな!」
男「どうしよっかな……100年でいいか。キリいいし」
男「それじゃ100年後まで、おやすみなさーい!」
――
――
――
男「ふあぁ……あーよく寝た」
男「俺は……そういやコールドスリープしてたんだったな。あまり実感ねーや」
男「外は……すっかり未来になってるな。さすが100年後」
男「知らない建物が建ってるし、通行人のファッションも俺とはだいぶ違うや……」
男「……」
男「あーっ!!!」
男(俺はなんてバカなことをしてしまったんだ……)
男(コールドスリープなんてするんじゃなかった……!)
店員「映画DVDのご返却ありがとうございまーす!」
店員「延滞料金一日300円×365日×100年で、1095万円になりまーす!」
店員「うるう年分はサービスしときますね!」
男「トホホ……」
おわり
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