突発的に思いついた
というわけで頼んだ
プルルルル
男「ん…こんな夜中に電話?誰だろ」ガチャ
男「もしもし男ですけど、どちら様ですか?」
ムリー「わたしムリーさん。あなたの家とか遠くて行けない」
男「は?」
ムリー「えっ?」
男「(間違い電話か、いたずら電話だな)」ガチャン
一時間後
男「また電話かよ…。夜中の一時だぞ?非常識な」
男「もしもし、男ですけど」
ムリー「わたしムリーさん。今あなたと同じ星にいるの」
ガチャン
翌日
友「おはよう、男。なんか月曜の朝から疲れてんな」
男「あぁ…いたずら電話がしつこくてな」
友「いたずら電話?」
男「深夜の12時から、きっかり1時間毎にかかってくるんだよ」
友「なんだそりゃ。番号は?」
男「非通知。途中から無視してたけど」
友「ははは、ムリーさんって誰だよ。同じ星ってw」
男「くそっ、知るかよ」
友「ははん、お前...ビビってるだろ」
男「はぁ?なわけねえだろ。くそ、またかかってきたら電話線抜いてやる」
男「(でも可愛い声だったな
男「(同じ星にいるの...か。メリーさんの電話といえば有名な怪談だが、ムリーさんなんて初めて聞いたな)」
男「(たしかゴミ捨て場に捨てられた人形が、家まで帰ってくる話だったな。くだらない)」
ピンポーン
男「っ!?」
友「おーい男ー。酒買ってきたから飲もうぜ」
男「あ、ああ」
夜
男「…(そろそろ出るな)」シコシコ
プルルルルガチャ
ムリー「もしもし?私ムリーさ「いくうううううううううううううううう」
ムリー「!?」
あれ?idぇ
友「相変わらずオタク部屋だな」
男「うるさいほっとけ」
友「なんかフィギュア増えてないか?」
男「まあ、自作してるしな」
友「へぇ、しかし器用だなあ」
男「いや...昔は失敗してばかりだったよ」
友「意外だな。ま、とにかく飲もうぜ」
男「ああ」
立て逃げしてあれだけど思いついたので書く
プルルルルル
男「はいもしもし」
ムリー「私ムリーさん。あなたの家は遠くて行けないの」
男「は?」
ムリー「無理なの」
男「…」
ガチャ
男「…なんなんだ一体」
プルルルルル
ガチャ
男「はい」
ムリー「私ムリーさん。今ごみ捨て場にいるんだけどごみに埋もれて動けないの」
男「は?」
ムリー「無理なの」
ガチャ
男「なんだこれ」
プルルルルル
ガチャ
男「…はい」
ムリー「私ムリーさん。動けないから迎えに来てほしいの」
男「何を言っているんだ」
ムリー「無理なの?」
ガチャ
男「…着信拒否するにも非通知だし…」
プルルルルル
ガチャ
男「…」
ムリー「私ムリーさん。今どこにいるの?」
男「どこって、俺んちだけど」
ムリー「まず駅に来てほしいの」
ガチャ
男「…」
プルルルルル
ガチャ
男「…」
ムリー「私ムリーさん。今どこにいるの?」
男「俺んち」
ムリー「来てくれないの?」
ガチャ
男「どうしろと」
プルルルルル
ガチャ
男「…」
ムリー「私ムリーさん。迎えに来てほしいの…」
男「…」
ムリー「お願いなの…」
ガチャ
男「…あーもう」
プルルルルル
ガチャ
男「はい」
ムリー「…私ムリーさん…」
男「あー、今駅に向かってるよ」
ムリー「!、ほんとなの?」
ガチャ
男「ふぃー、この時期は寒いな」
プルルルルル
ガチャ
男「もしもし」
ムリー「私ムリーさん。今どこにいるの?」
男「駅についたよ」
ムリー「三つ先の駅で降りてほしいの」
ガチャ
男「三つ先か」
ブー、ブー
ガチャ
男「メールか」
ムリー『私ムリーさん。駅を降りたらごみ捨て場に向かってほしいの』
ガチャ
男「今電車に乗ってるからメールで助かる」
プルルルルル
ガチャ
男「もしもし」
ムリー「私ムリーさん。今どこにいるの?」
男「駅のホーム出て少しあるいたとこ」
ムリー「タバコ屋の角を曲がってほしいの」
ガチャ
男「あっちか」
プルルルルル
ガチャ
男「もしもし」
ムリー「私ムリーさん。今どこにいるの?」
男「タバコ屋の角を曲がったとこ」
ムリー「道なりにまっすぐ行ってほしいの」
ガチャ
男「まだまだ遠いな…」
プルルルルル
ガチャ
男「はいよ」
ムリー「私ムリーさん。今どこにいるの?」
男「道なりにまっすぐ歩いてるよ」
ムリー「喉が乾いたからジュースを買ってきてほしいの」
ガチャ
男「…わがままな奴め」
プルルルルル
ガチャ
男「はいはい」
ムリー「私ムリーさん。ジュースは買ったの?」
男「自販機で買った。オレンジでいいよな?」
ムリー「大丈夫なの」
ガチャ
男「…あ、俺の分も買えばよかった!」
プルルルルル
ガチャ
男「はーい」
ムリー「私ムリーさん。どこまで来たの?」
男「結構歩いたな」
ムリー「左手に見える大きな建物がごみ捨て場なの」
ガチャ
男「あー、あれか」
プルルルルル
ガチャ
男「はいさ」
ムリー「私ムリーさん。どこまで来たの?」
男「ごみ捨て場の前だよ」
ムリー「裏口に回ってほしいの」
ガチャ
男「えーっと、どっちだ?」
プルルルルル
ガチャ
男「おっす」
ムリー「私ムリーさん。裏口に来たの?」
男「来たよ」
ムリー「鍵は空いてるの」
ガチャ
男「…入っていいのかな?」
プルルルルル
ガチャ
男「よー」
ムリー「私ムリーさん。入ってきたの?」
男「ごみ山の前にいるよ。くさい」
ムリー「頑張って探してほしいの」
ガチャ
男「えぇー…?」
プルルルルル
ガチャ
男「あい」
ムリー「私ムリーさん。頑張ってるの?」
男「手袋装備して頑張ってるよ」
ムリー「はやく見つけてほしいの」
ガチャ
男「…次はあっちだな」
男「えーっと、ここは…」ガサゴソ
ムリー「…」
男「あ、この人形…」
ムリー「私ムリーさん。見つけてくれてありがとうなの」
男「…」
ムリー「私のこと、覚えてるの?」
男「あぁ…思い出したよ」
~回想~
父ちゃん「福袋買ってきたぞー!」
男(園児)「わー!父ちゃんありがとー!」
男「何かな?何かな?」ガサゴソ
男「…すげー!変形合体バトルマスターだ!」
父ちゃん「おお!よかったな!」
男「他には何があるかな?」ガサゴソ
ムリー「…」
男「?、何この人形」
父ちゃん「あー、きっとそれ女の子用だ」
男「そうなの?じゃあいらない」
~~~
男「あのあと、ずっと押し入れに入れてて、気づいたらなくなってたんだよな…」
ムリー「寂しかったの…」
男「ごめんな。女物だからって遊んでやらなくて」
ムリー「もういいの。こうしてまた会えたから嬉しいの」
男「帰ったらまずきれいにしてやるからな」
ムリー「わかったの!」
男「あ、そうだ」
男「はい、オレンジジュース」
ムリー「あ、ありがとうなの」
男「…人形ってジュース飲めるのか?」
ムリー「あっ…」
ムリー「…無理なの」
おしまい!
完結。オチ?気にすんな。
見てくれた人ありがとう
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