男「2次元みたいな出来事、起こらないかな・・・」(21)

初SSです。
書き溜めは少しなので、ゆっくりやります。
宜しくお願い致します。

男「あぁ~、2次元みたいな出来事、起こらないかな・・・。」

友「2次元の世界・・・いいな・・・。」

男「可愛い彼女が欲しいな」

友「もうすぐバレンタインだしな・・・。」

男「・・・。そうだな・・・。」

男「それなのに男二人でラーメン食ってるとか、惨めだな。」

友「うん・・・でも、今日寒いから、ラーメンがより美味く感じるよな。」ズルズル

男「まぁな~」ズルズル


帰路

友「寒いな・・・。」

男「あぁ・・・早く春にならねぇかな・・・」

友「うわ、カップルだ・・・」

男「クッソ・・・憂さ晴らしがしたくなるな・・・。」

友「あぁ、同感だ」

男「そうだ、明後日さ、休み?」

友「休み・・・だね、うん。」

男「ならさ、秋葉原行かないか?」

友「お、いいねぇ~ゲーセン巡りか?」

男「そうそう、久々にさ。」

友「いいぜ、勝負しよう!」

男「レースゲームは久しくやってねぇなー、友は強いしなー」

友「まぁ、手加減してやるよ」

男「そうしてくれると助かるわ」


帰路

友「寒いな・・・。」

男「あぁ・・・早く春にならねぇかな・・・」

友「うわ、カップルだ・・・」

男「クッソ・・・憂さ晴らしがしたくなるな・・・。」

友「あぁ、同感だ」

男「そうだ、明後日さ、休み?」

友「休み・・・だね、うん。」

男「ならさ、秋葉原行かないか?」

友「お、いいねぇ~ゲーセン巡りか?」

男「そうそう、久々にさ。」

友「いいぜ、勝負しよう!」

男「レースゲームは久しくやってねぇなー、友は強いしなー」

友「まぁ、手加減してやるよ」

男「そうしてくれると助かるわ」

↑ミスです。申し訳ありません。


男の家の前

友「んじゃ、明後日な。」

男「おう。気をつけて帰れよ。」

友「おうよ~」

ガチャ…
男「ただいまー」

母「お帰り、今年こそ貰えるの?」

男「え?なにが?」

母「バレンタインチョコに決まってるでしょ~。上手くいってるの?」

男「彼女じゃねぇよ、友とラーメン食いに行ってた。」

母「なーんだ、友君か・・・。」

男「はいはい、残念でしたね~。」


リビング

男「・・・かあちゃんもひでぇよな、そう思わない?」

姉「アハハ、でも、本当にモテないからね~」

男「うっ・・・」
(姉はそこそこモテてるから、言い返せねぇ・・・。てか辛辣・・・。)

姉「来年は頑張りなさいよ~」

男(コイツだけ、良いとこ取り過ぎるだろ。そのDNA分けろや。)


男の部屋

ガチャ…
男「ふぅーさっぱりした」

男「はぁ~。2次元の女の子は正直で、裏切らない。何て良い子達なんだ~・・・」

男「3次元は・・・辛いよ・・・。」

男「あ・・・何言ってんだ俺・・・。2次元に毒されてるな・・・。」

男「些細な事で落ち込むな、俺っ」

男「まぁ、明日になれば、忘れるはず。さっさと寝るか・・・。」

翌日

チュンチュン…

男「ん・・・朝か・・・」

男「・・・?」

男「寝ぼけてるのかな・・・」ゴシゴシ

男「俺の・・・部屋・・・?」

男「え?フィギュアは?漫画は?ポスターは?ブルーレイは!?」

男「ない・・・。」

?「おはよー!あれ?もう起きてるの?珍しい~」

男「は?だ、誰!?」

幼馴染「え?何言ってるの?幼馴染だよ?寝ぼけてるのかな・・・?」

男「確かに幼馴染はいたが、数十年は会ってないし、連絡先知らないし、それと・・・そんなに可愛い顔してないぞ!!」

幼馴染「えぇ!?なんか酷い!連絡先は交換済みだし、家隣だよ!?誰と勘違いしてるの!まだ寝てるの!?」

男「お、起きてる起きてる!!」

幼馴染「もう、ご飯作ったから、早く着替えてね!妹ちゃんも待ってるんだから」

男(い、妹・・・?俺は姉しかいないんだが・・・どうなってるんだ・・・?)

男(2次元にありがちな展開がてんこ盛りじゃないか)


食卓

妹「あ、お兄ちゃん。おはよう。」

男「お、おはよう・・・。」

男(まさか、知らない人の家・・・とかじゃないよな・・・?)

妹「どうしたの?早く食べようよ」

男「お、おう。い、いぃただきます!」

妹(今日のお兄ちゃん、何か変・・・。)

男(知らない家で、知らない人と、朝食・・・。)

妹「何かあったんですか?」コソコソ

幼馴染「さぁ・・・?あ、バレンタインじゃない?緊張してるのよ」コソコソ

妹「いや、バレンタインまで2週間ぐらいありますけど」コソコソ

男(何か話してるけど聞こえない・・・やっぱり知らない家だったり・・・)


男(食が通らない・・・頭冷やすか・・・。)

男「ご馳走さま・・・。」

幼馴染「え?どうしたの・・・美味しくなかった・・・?妹ちゃんと作ったんだけど・・・」

男「いや・・・体調が優れないんだ・・・」

妹「大丈夫・・・?」

男「うん。ちょっと出掛ける・・・。」

幼馴染「えっ、体調悪いなら、寝てなきゃダメだよっ」

男「いや、自販機行くだけだよ」

幼馴染「それなら良いけど・・・」

妹「気を付けてね」

男「うん、すぐ帰ってくるから。」

外、家の前

男「・・・見た目は俺の家と一緒だ・・・それに表札も同じ苗字・・・」

男「隣は老夫婦が住んでるはずだが・・・表札が変わってる・・・。」

男「何なんだ・・・一体・・・」

男「と、取り敢えず・・・自販機で飲み物買おう・・・」



自販機前

男「やっぱり自販機の位置は変わってない、近くには線路も通ってる。家の場所は同じみたいだ・・・」ピッ

男「だとしたら、あの二人は勝手に上がり込んで・・・あ」ガタンッ



男『・・・2次元にありがちな展開がてんこ盛りじゃないか・・・』



男「まさか・・・な・・・?」

男「いや、安直かもしれない・・・。そんな事が、起こる筈が・・・。」

男「一体なんなんだ・・・頭が回らん・・・」

男「非現実的過ぎるだろ・・・落ち着け・・・」

男「駄目だ、ハッキリさせたい・・・」

男「あの二人は俺の何なんだ・・・?」

男「・・・色々起こりすぎて、頭が回らん・・・」

男「一旦帰って、自分の部屋で考えよう・・・」


台所

男「た、ただいま」

妹「おかえり」

幼馴染「おかえり~」

男「ジュース買って来た」

妹「いいの?ありがとう」

幼馴染「珍しい~雪でも降るかな・・・」

妹「降るかもしれないですね」

男「じ、じゃあ、俺二度寝するわ」

妹「うん、ゆっくり休んでね」

幼馴染「食べたい物あったら言ってね」

男「うん・・・」
バタン


幼馴染「大丈夫かな・・・?」

妹「薬とか、用意しましょうか」

幼馴染「それがいいね」


男の部屋

男「いつ話をすればいいか分からない・・・」

男「向こうは完全に、兄と幼馴染、と思っても俺からしたら、赤の他人だ・・・」

男「記憶をどんだけ引っ張り出しても、見覚えはない・・・」

男「悩んで先伸ばしにすると・・・更に重荷になってくるな・・・」

男「早いうちに、真相を突き止めないと・・・」

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