赤城「赤城型防空駆逐艦赤城、出ます!」 (42)



艦隊これくしょん 2016年 冬イベント


比較的小規模に行われた同イベントで、全く良い活躍ができてない集団があったッッ!



赤城「……暇ね」


加賀「ええ全く」



そうッッ! 言わずもがな正規空母であるッッ!!



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同冬イベントで行われた3海域ッッ!!


まあぶっちゃけ出そうと思えば正規空母出せたけど、別に特段使わなくてもいいっていうかなんていうかッッ!!


蒼龍「あ、それロン」


飛龍「うわっ。マジ?」


軽空母まで出番があったというのにッッ!! 


かの武勲艦隊である南雲機動部隊の精鋭たちはダラけきっていたッッ!!


瑞鶴「翔鶴姉、カラオケいこーよ」


翔鶴「そんなことを言ってはダメよ瑞鶴。銭湯ならまだしも……」


ずいずいやしょーしょーまでッッ!!


大鳳「装甲空母ってなんなのかしら……ねえ、タウイタウイのみんな……」


そして、あのタウイタウイまでこの始末ッッ!!




雲龍「……暇」


天城「暇ねぇ」


葛城「瑞鶴先輩、左で打ってくださいよー」


雲龍型の精鋭までこのていたらくッッ!!


暇すぎてニコ動見まくっていたッッ!!




そんな中ッッ


正規空母の部屋のドアを叩く者、ありッッッ!!



グラーフ「こんちは」



そうッッ、この度のイベントで新たに艦隊に加わったグラーフ・ツェッペリンだったッッ!!



赤城「あら。誰かしら」


加賀「見ない顔ね」


グラーフ「ここは正規空母の部屋だと聞き、やってきたのだが」


蒼龍「ん? もしかして」


飛龍「おっ、あなた正規空母?」


グラーフ「あ、ああ。そうだ。Graf Zeppelin級航空母艦一番艦、グラーフだ。よろしく頼む」


瑞鶴「あー、提督さんが欲しい欲しいって言ってた正規空母!」


翔鶴「あらあら。ということは私達の仲間ですね。これからよろしくお願いしますね」


グラーフ「ああ、よろしく頼む」


雲龍「……誰?」


天城「雲龍姉様、グラーフさんだそうですよ。この度艦隊に加わったそうです」


雲龍「へえ」


葛城「瑞鶴先輩の方がかっこいいわね、うん」


瑞鶴「こら葛城、下手なこと口走るんじゃないわよ」



グラーフ「お、貴方が赤城か」


赤城「ん?」


グラーフ「私は貴方を参考にして建造されたのだ。日本の優秀な空母と聞いている。これからよろしく頼む」


赤城「あ、へへ。なんだか照れますね。よろしくお願いしますね」


グラーフ「……しかし、なんだ」


赤城「ん? 何か?」


グラーフ「日本の空母の能力はどの国にも劣らぬほど優秀なものと聞いていたが……」



赤城「……モグモグ……」(食事中)


加賀「……モグモグ……」(食事中)


蒼龍「っしゃ! ロン!!」(麻雀中)


飛龍「ええ!? またあ!?」(麻雀中)


瑞鶴「翔鶴姉、次あそこに当ててね」(ダーツ中)


翔鶴「む、難しそうね」(ダーツ中)


大鳳「……うふふ、ママの膝枕に寝る? うふふふ」(お人形遊び中)


雲龍「ラノベおもしろい……」(読書中)


天城「蒼龍先輩、ちょっと強すぎです」(麻雀中)


葛城「はい次いきましょう次」(麻雀とニコ動鑑賞中)



グラーフ「なんだこのていたらくは!! 皆が頑張っている時に出撃もせずに!!」



赤城「そんなこと言ったって、出番がないからしょうがないじゃないですか」モグモグ


グラーフ「な、なんだと……!?」


加賀「がいひゅうひっひょくれふ」モグモグ


グラーフ「何を言っているのか全く分からん!!」


蒼龍「あ、グラーフちゃんもやろうよ。麻雀」


グラーフ「ま、まーにゃん?」


飛龍「どうよ? 結構おもしろいよ、賭けもできるし」


グラーフ「ほ、ほう。それは面白そうだな、是非参加させてもらお……ってちがーう!!」


瑞鶴「うお、びっくりしたあ」


翔鶴「どうしたんです? ツェペリさん」


グラーフ「私は波紋使いの伝道師ではない! ツェッペリンだ!」


大鳳「あれですよね、神砂嵐を受けて絶命するイケメンの」


グラーフ「それはシーザー・ツェペリだ! 私はシャボン・ランチャーなど使えないぞ!! オレの最後の波紋だぜーーーッッ! とか叫ばないぞ!!」




雲龍「……パスタ食べたい」


天城「雲龍姉様、さっき昼ご飯食べたばかりでしょ。ねえ? ジャイロさんでしたっけ」


グラーフ「わざとやってるのか!? 私は「ニョホ」と笑う癖もないし、鉄球使いでもない!!」


葛城「まあまあ、一体どうしたんですかいきり立って。ダラダラすればいいんですよ、出番ないし」


グラーフ「き、貴様ら~!!」



グラーフ「赤城よ!!」


赤城「ふぁ、ふぁい」


グラーフ「貴様ら日本の艦隊は出番がなければこうもダラけきってしまうのか!? あまりにも悲惨ではないか!」


赤城「い、いや~、でもね? あの、支援とかはたまに出てますよ? その度に思うんです。艦隊頑張れ頑張れーって」


グラーフ「なんだ支援て!! 前線で戦闘を行ってこその正規空母だろう! 情けないとは思わないのか!?」


赤城「そ、そんなこと言われたって……大体空母は前線でる訳でもないですし……。それに、提督のご指示ですから、従うのが筋かと」


グラーフ「そんなもの言い訳だ!! ならば自己申告をすれば良いではないか!! 出撃させてくれと!!」


赤城「え~……。でも体動かすのしんどいですし」


ぶちっ


蒼龍「あ、何かキレた音」


飛龍「やばいねこれ」


グラーフ「き、きききき貴様あああ!!」


瑞鶴(うわめっちゃ怒ってる)


グラーフ「貴様は本当にあの赤城か!!? 当時最強と謳われた南雲機動部隊の栄光と誇りはどこへやった!? ええ!?」


赤城「ちょ、グ、グラーフさん、ち、近い……」


グラーフ「私は貴様を参考として建造されたんだぞ!? そんなことでは困る!! 動きたくないってなんだ!!? 貴様はただのニートか!!?」


赤城「いや、そういうことは……」


グラーフ「働かざる者食うべからず、等という言葉があると聞いたが、それは嘘か!? 日本の艦隊は食って寝るだけのグータラ艦隊か!?」


赤城「……」


グラーフ「なんとか言ったらどうなんだ! デブども!!」


ぶちっ


赤城「あんだとコラ」


瑞鶴(あ、禁句言っちゃったコレ)


葛城(逝ったなグラーフ)



蒼龍「おいてめえ」


飛龍(なんで蒼龍も反応するのよ)


天城「私が食っちゃねしてるから中破姿も太って見える、ですって?」


雲龍(グラーフさんそんなこと言ってないけど)


グラーフ「ふっ。らしくなってきたじゃないか。そうだ、日本の艦隊はそうでないと困る!」


赤城「おう誰がデブだとコラ」


蒼龍「誰が飯食ったら全部栄養が乳にいくだコラ」


天城「誰が中破姿で対空飛ばしたら屁こいてるように見えるだコラ」


グラーフ(そ、そこまでは言ってないのだが)


グラーフ「しかし現にだな、他のメンバーでは太っていない痩せ型の空母だっているじゃないか! 胸は薄く駆逐艦のようだが、彼女達は毎日努力を……」


瑞鶴「おいてめえ」


葛城「今オレらの胸のこと」


大鳳「なんつったァ~~!!?」


グラーフ「えっ」



グラーフ「い、いや勘違いするな。空母というのは甲板が垂直であればある程艦載機は発艦しやすいのであっ」


瑞鶴「おうおうおうおう! そりゃあ立派なお胸をお持ちのグラーフさんは大層艦載機が飛ばしにくいんでしょうねええ!!」


葛城「あだたには分からんでしょうねえええ!!!」


大鳳「この(フラット甲板)世界を、がえだいッッ!!」


飛龍(その議員さんネタもう古い気が……)


グラーフ「いや、しかし、皆が覇気をだしやる気になってくれたことは嬉しいぞ! しかしなんだ! 加賀と雲龍はクール気取りか!? 皆がここまで熱くなっているというのに、貴様らは見てみぬフリか!?」


加賀「……まあ、感情表現が、その」


雲龍「……」


グラーフ「ふふ、聞いているぞ加賀。貴様は元戦艦で、一時期『焼き鳥』などと呼称されていたのだったな」


グラーフ「少しは貴様もやる気を出せ! あーそうか、体を熱くすると焼き鳥となってしまうのか?」


加賀「あ?」


飛龍(グラーフちゃん、その人一番怒らせちゃダメな人!!)



加賀「どうやらこの新入りには躾が必要のようね」ゴゴゴゴゴ


グラーフ(こ、こわっ! いやしかし、私は彼女達に誇りを思い出してほしいのだ、日本の艦隊の誇りを!)


グラーフ「そ、その怒りを艦隊で発揮するのだッ!! 例え空母として出撃はできなくとも、何かしら艦隊の力にはなれるだろう!!」


グラーフ「それともあれか? デブや貧乳、そしてコミュ障はそれすらも拒むというのか?」


赤城「……」


赤城「やってやろーじゃねえかこんの野郎がぁ~!!!」


蒼龍「目にものみせてくれるわドイツ艦がぁ~!!!」


天城「誰がデブじゃこんのqなんsのいあなあああああああ!!!」


瑞鶴「戦じゃああああああ!!! 戦争じゃあああああ!!!!」


葛城「かちこみじゃああああああ!!!!」


大鳳「革命じゃああああああ!!!」


加賀「うおおおおおおおお!!!!!」



ドタドタドタドタドタ


そのまま勢いに乗った正規(装甲)空母7名はッッッ!!


提督室へとカチこみをかけたのであったッッ!!!



グラーフ「おお! これが日本空母の底力だなっ!!」


飛龍「いや、どうなるのこれ」


翔鶴「わ、私達も、提督室に行ってみましょうか、はは」


雲龍「……」




~提督室ッッ~


提督「くそー、プリンツと沖波ドロップしねえなあ」


鹿島「まあまあ提督さん♡ 焦らずに頑張っていきましょ?」


提督「う、うん(やべえ鹿島超かわいいし良い匂いヤッター)」


鹿島「とはいえ、そろそろ艦隊の皆様も疲労が見られますね。特に、霞さんや秋月さんは対空要員として毎回出撃されていますし……」


提督「そうだなあ。あまり無理はさせたくないが、今回の海域では対空要員は重要であるし、無理をしてでも出」


コンコン


提督「ん? 誰だ。どうぞ」


ガチャリ


赤城「失礼します!!」


提督「赤城? どうしたんだ。ていうかお前その服秋月型の……」


赤城「提督。私は赤城ではありません」


赤城「赤城型防空駆逐艦、赤城です!!!」


提督「……」


鹿島「……」



赤城「赤城型防空駆逐艦赤城、出ます!」


提督「いや、待って待って」


赤城「何か!?」


提督「いや何かじゃなくて」


赤城「赤城型防空駆逐艦赤城に、何か落ち度でも!?」


提督「えっと、どうしたの赤城。本当。大丈夫?」


赤城「赤城は大丈夫です!!」


提督「大丈夫じゃない大丈夫じゃない」


赤城「見てください!! この超烈風センチ砲で、敵の艦載機を撃ち落としてみせます!!」


提督「いやダンボールの中に烈風入ってるだけじゃんそれ」




コンコン


提督「ん? 次は誰だ。どうぞ」


ガチャリ


蒼龍「失礼します!!」


提督「蒼龍? え、いや、あれ、蒼龍?」


蒼龍「提督。私は蒼龍ではありません」


蒼龍「九三式酸素魚雷を満載、片舷20門、全40門の魚雷発射管を誇る、重雷装艦へと改装されたスーパー蒼龍さまだよ」


提督「……」


鹿島「……」




蒼龍「重雷装巡洋艦、蒼龍。出撃します」


提督「いやだから待て、ちょっと待て」


蒼龍「なんだよ大井っち」


提督「誰がクレイジーサイコレズだ」


蒼龍「単装砲って、何気にわびさびだよね~」


提督「北上のマネしてるの? いや、まあかわいいけど」


蒼龍「ありがとね♡」


提督「それ使われると卑怯だわ~、ドキッとする。じゃなくてじゃなくて!」


蒼龍「なんですか?」


提督「いや、本当、なにしてんの君」


蒼龍「んー、まあなんていうの」


蒼龍「こんなこともあるよね」


提督「ねーよ」


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