魔王「いつ殺されるかわからない恐怖」 (6)

‐魔王城‐ 魔王の部屋 


ドシャアッ

勇者「………」スタッ


勇者「……ここが魔王の部屋?」

勇者「もっとおぞましいものを考えていたのだが、人間の城と大して変わらないようだな」カツカツ


勇者「…さて、出て来い魔王」


「…よく人の身でここまで来たな」


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勇者「む、貴様が魔王か」

魔王「…ああ、その通りだ」

魔王「俺がこの地域の辺りを支配している魔王だ」

勇者「そうか[ピーーー]」ビュンッ


ガキィンッ

魔王「いきなりナイフを投げつけるな」

勇者「ちっ、止められたか」

魔王「にしてもいきなりナイフとは、暗殺者かなんかか?」

魔王「それと、なんで1人で来んだよ」」

勇者「私は暗殺者ではない。それに単騎の方が怪しまれずにすばやく移動できるだろう」

勇者「第一複数で行動したら手際よく殺せないだろ」

魔王「うわ、怖い。この勇者絶対勇者じゃない」


勇者「…まあいい。それより早く死ね」ブンッ

魔王「いやだ死なない」ガッシリ

勇者「死んだら天国に行けるぞ」

魔王「地獄直行ですよ俺は」

勇者「死ね」ザシュッ

魔王「…まあまて、俺は殺されることは何もやっていないぞ」

勇者「ああそうだな」バンッ

魔王「ナチュラルに銃を撃つんじゃねえ。ってかわかってんなら殺そうとするなよ」

勇者「何もしなくてもこちらにとっては邪魔なんだと」

勇者「なんでも、『ここらを侵略するので邪魔な魔王を殺して下さい』ってことだ」

魔王「どっちかってっとそっちのが魔王じゃないか。断われよ」

勇者「…まあ王国からの依頼だから断れないんだ。うん、私がころされてしまうんだよ」

勇者「私が生きるためにも死ね」ギリリリッ

魔王「生きる」

勇者「人の頼みごとを聞くとのちのちいいことがあるらしいぞ」

魔王「幸せの前に死という不幸があるのだが」

勇者「不幸なしでは幸せは手に入らないとよくいうだろ?」

魔王「じゃあ俺が幸せになるために切ったり撃ったりするのをやめろや」

勇者「じゃあ魔法」

魔王「のー」



魔王「…いい加減疲れてきたからやめね?」

勇者「疲れたなら真っ二つになると楽だよ」

魔王「いや、普通に紅茶で休憩したいんだよ」

勇者「じゃあ私が淹れてやるからキッチン貸せよ」

魔王「どうせ毒でも入れるんだろ」

勇者「ちっ、動けないところをタコ殴りにするつもりだったのに」

魔王「……まあ、そこの棚にコーヒーがあるからそれでも飲んでおくか」ガチャッ

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