のび太「待たせたな・・・」 (51)
のび太(俺のなは、野比のび太 東京都は練馬区ススキケ原に住む小学六年生だ・・・・・)
のび太(といっても普通の小学生じゃない 大人になった俺の行動がもとで悲惨な人生を送ることになったひ孫に当たる子孫のセワシ・・・・)
のび太(それが歴史を改竄し、豊かな生活を送ろうと俺を幸せにするために送り込んだ未来のロボットドラえもんと一緒に生活してる 普通じゃないだろ?)
のび太(そしてドラえもんと出会ってからは幾多の地球存亡あるいは異星の危機を救ったことがある日本で一番物騒なことに巻き込まれやすく、かつ武闘派の小学生だ!)
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のび太(今俺はある危機に巻き込まれている 今回の危機は、ニムゲという宇宙人の武力行使の伴う移民の阻止だ)
のび太(ニムゲという宇宙人の住む星は、いわゆる連星、つまり星が2つ連なって軌道をなしている星だ)
のび太(ニムゲの星は何らかの原因で、ニムゲが滅びることはなかったものの環境が壊滅してしまう そんな状況の中ある科学者が空間転移技術を使い、動物を衛星のように見える連星を構成する隣の星に移住させてしまう)
のび太(動物を環境破壊から守りたいという慈悲だろう 最も仲間のニムゲを救わず動物に限定して救ったところを見ると人間嫌いのようなものだったのかもしれないな
それか環境の壊滅がニムゲによるものでニムゲに絶望したのか・・・・)
のび太(その科学者が動物の移住に用いた空間転移装置の暴走で、俺と友達は科学者が動物を移住させた星に迷い混んでしまったんだ)
のび太(動物が自然に進化したのか科学者が遺伝子操作でもしたのか、その星では動物が知能をもち平和な文明を構築していた 地球の今の科学力を上回る科学力を持ち、環境に配慮した設備のみならドラえもん曰く未来の22世紀よりもうえだそうだ)
のび太(そのアニマルプラネットの動物と俺たちはすぐに仲良くなった まあ来るのに使っていた装置がまもなく機能停止するから二度と来るはずはないと思ったんだが・・・・・)
のび太(今度は宇宙救命ボートで再び訪れている ニムゲの生き残りが、環境を悪化した母星に見切りをつけ、アニマルプラネットに強制移民しようとしたためだ)
のび太(アニマルプラネットの人々は、友達だ ほうっては置けない だからニムゲと戦うつもりだ)
のび太(そのためには、ロミちゃんを助けないといけない 友人のチッポのいとこだ)
のび太(ニムゲは人質をたてに降伏を迫るかもしれないし、そうでなくとも無差別爆撃を非武装の町に容赦なくするやつらだ 助けないでいたらどうなるかわからない)
のび太(それにチッポが悲しむかおはみたくない 友人の顔が悲しむに彩られるのはみたくないものだ・・・)
のび太(だからロミちゃんは助けないと! 現実に見たらたかだか一人の人質無視してもいいと思う気持ちもあるが・・・)
のび太(そのためには、ロミちゃんを助けないといけない 友人のチッポのいとこだ)
のび太(だから宇宙救命ボートが水没したため、伝説にある科学者が使った宇宙船を探して助けにいく運びとなった)
のび太(ドラえもんのツキの月という幸運をつける道具を俺がのんでみつけたのはいいが・・・・)
のび太「宇宙船の自動操縦で俺だけがニムゲの星にたどり着いてどうする!」
のび太「さて、どうする?助けに来たのは偶然の運びで俺一人」
のび太「ドラえもんの道具も、スペアポケットもない・・・ 一端アニマルプラネットに戻るべきか?」
のび太「とはいえその間にロミちゃんが危害を加えられないとは限らないし、ニムゲが攻めてくるとも限らない」
のび太「仕方がない、俺一人でロミちゃんの捜索救助を行う!」
のび太「それにこの宇宙船はふたり乗り 大人数でこれない以上、ツキの月は普段ついていない人間ほど幸運をもたらすという」
のび太「その性質を考えるとやはり俺一人でいくべきか」
のび太「スニーキングミッションでいくべきだな 相手は武装した平均的な成人男性の肉体能力を持つ可能性がある宇宙人」
のび太「コーヤーコ-ヤ星の住民とは違って、筋力に大きな差があるわけでもないだろう 大人数で囲まれるとまず勝てない」
のび太「敵との戦闘はさけ、敵に見つからず痕跡を残さないように行動するスニーキングミッションの形でロミちゃんは助けるべきだな」
のび太「よし!これよりロミちゃん救出作戦を開始する(ショックガンと名刀電光丸がほしいところだ・・・・)」
のび太「とりあえず都市部の方にいってみるか・・・・」
のび太(ジャイアンとスネ夫の証言を信じるなら、ニムゲらしき影を二人はみたことになる)
のび太(二人がニムゲをみた直前、空間転移装置でニムゲのいる星に迷い混み都市部に入ったといっている)
のび太(ならニムゲがいるのは、都市部のはずだ ニムゲが拠点としている都市とちがう都市にいたらダメだが、そこはツキの月を信じるしかない)
のび太「それにしても・・・すごい廃墟だな 核戦争でもあったのか?」
のび太「ニムゲが普通に生存している以上放射能汚染の類いはないはずだが・・・ んなんの音だ?」
のび太「足音じゃない、なにかの作業音だ」
のび太「あっちからか、行ってみよう」
ニムゲ 作業中
ニムゲ指揮官「キリキリ働け! 明日の侵攻に備え、役に立つ部品を見つけるのだ!」
ニムゲ「指揮官殿 こんなものを見つけました!」
ニムゲ指揮官「おお これは役に立つぞ!」
のび太(哀れだな、文明の遺物を漁ることで、工業製品を製造しているのか・・・)
のび太(かつては地球よりも技術力があったというのに・・・・文明が崩壊するとこんな姿になるのか・・・)
のび太(それはともかくロミちゃんを助けるためにはどうしたらいい? とりあえずニムゲの基地まで追尾を・・・・)
ニムゲ「」ヒソヒソ
ニムゲ「」ソソクサ
のび太(あのニムゲ、一人仲間内から離れていくな)
のび太(恐らく立ち小○だろうな、伝令かなにかにいくという様子じゃない)
のび太(よしストーキングであとをつけよう・・・・)
ニムゲ「ひい、漏れちまう・・・・・」
のび太(やはりトイレだったか このままストーキングであとをつけて背後からおそ・・・・)パキッ
ニムゲ「なんだ?」
のび太(しまった)伏せる!
ニムゲ「誰もいないのか? とにかく今はトイレだ!」
のび太(フウ、身を隠せるカ゛レキがあって助かった ここは廃墟の市街地 がれきにぶつかって音をたてることがないよう気を付けないと・・・)
ニムゲ「とっ トイレするときはライフルを持ってるわけにはいかないと・・・・」
ニムゲ「ふう 極楽極楽・・・」ジョボジョボ
のび太(バカが、トイレの時だろうとライフルは持つものだ!)
のび太(ライフルは強奪した、ニムゲは体をすっぽりおおう戦闘服を着ているから顔の確認はできない おあつらえ向きにこいつは小柄だから僕でも着れるサイズの戦闘服を着ている)
のび太(こいつの服を奪い、ついでにロミちゃんの居所を聞き出すぞ!)
のび太「動くな! お前のライフルで動いたら射つぞ!」
ニムゲ「警察のスパイか!」
ビュウン
のび太「(警察、どういうことだ? 今は気にしてる場合じゃないか) 不審な動きをするな、少しでも怪しい行動をしたら頭を撃ち抜きお前を風穴の空いたしたいにするぞ!」
ニムゲ「ヒイイ、撃たないで・・・・・(俺の頭すれすれに撃ちやがった、逆らったら間違いなく死んじまう… 誰か助けてくれ!)」
のび太「こちらの質問に答えたら無事解放してやるからおとなしく答えろ!」
のび太「犬はどこだ(ロミちゃん、チッポくんごめん・・・)」
ニムゲ「犬? なんのことだ?」
のび太「お前たちがとなりの惑星から連れてきた犬型知的生物のことだ・・・・」
ニムゲ「あああの服を着た雌犬のことか! そいつなら無事だぜ!」
のび太(こいつ!) 本当に無事なんだろうな、殴ったり蹴ったり他の意味でひどい目に遭わせたりは?」
ニムゲ「誰が雌犬で遊ぶってんだ? そういうことはされてない、それに総長の厳命で人質にするから傷つけるなっていってるからサンドバックにされてることもねえよ!」
ニムゲ「まあ何名か遊びたいといってたが、見張りについてるやつらはそいつらじゃないから大丈夫だろうよ・・・・」
のび太「(ロミちゃんは今のところ安全みたいだが、急いで助けないと!) その犬がいる場所はどこだ?」
ニムゲ「捕虜収容所だ ここから真東に100メートルいったところだ」
のび太「嘘はついてないだろうな!」カチャリ
ニムゲ「嘘はついてない! だからその物騒なものをしまってくれ!」
のび太(呼吸に脈拍・・・乱れはあるがそれは死の恐怖によるものだ 必死のようすからして嘘はついてないな)
のび太「じゃあ眠ってくれ、俺の質問によく答えてくれた」ドンドン
ニムゲ「がってめえ・・・・!!」バタリ
のび太「このライフル ポリマーかプラスチックみたいな軽量素材だがそれでも数十キロから数キロはある 人一人殴って気絶させるのには、充分だ・・・・」
のび太「殺さないだけ親切だよな?」
のび太(やはりこの戦闘服のスタイルは、便利だ)
のび太(顔を出さないからお陰で、敵に味方と誤解されて見つかることを気にせずに移動できる)
のび太(何人かとすれ違ったが、怪しまれてはいない)
のび太(今のところ順調だ )
のび太(ただあのニムゲがいつ目覚めるかわからない)
のび太(廃墟の奥に運んどいたから味方にはまず見つからないし、目覚めても味方には簡単に出会えないだろう)
のび太(それでも油断するわけにはいかない いつ気づかれるかわからない以上迅速にやらないとな)
のび太(そうこうしている内にあれが捕虜収容所か!)
ニムゲ チョクリツフドウ
のび太(歩哨が二名出入り口に配備されてるな 恐らく大きさを見る限り建物内部に敵はいないだろう)
のび太(あの歩哨を物陰から射殺することは容易い が、他のニムゲが通らないとも限らない)
のび太(ならばここは・・・・)
ニムゲ歩哨「誰だお前は!」
ニムゲ歩哨2「捕虜収容所は、休憩に来るところじゃないぞ!」
のび太「待て、俺は命令を実行しにきた」
ニムゲ歩哨「なんの命令だ?」
のび太「近日中の大作戦に伴ってとなりのほしの動物どもの情報がほしいと上は考えている! 上層部手ずからの尋問のためにここの捕虜の護送にきた!」
ニムゲ歩哨2「そんな連絡は受けてないが・・・」
のび太「急な決定だったからな とにかく俺の命令を実行させろよ! 上の不興をお前らも買いたくないだろう?」
ニムゲ歩哨「分かった 身柄は引き渡そう」
ニムゲ歩哨2「おい、いいのか?」
ニムゲ歩哨「総長は、情報を重視するかただ 尋問のためにつれてこいといってもおかしくはない それに連絡がないといっても無線もよくおしゃかになるしな」
ニムゲ歩哨「つれていかせても問題ないだろう 念のため俺がなかにはいるから、心配するな」
ニムゲ歩哨2「分かった、じゃあなかはたのんだぞ」
ニムゲ歩哨「ついてこい!」
のび太「」ニヤリ
のび太(計画通り 兵卒みたいなしたっぱは、頭のできが悪い 仲間のように振る舞えば騙せると踏んだがその通りだったな)
のび太(仲間を見分ける合言葉みたいなのがなくてよかったよ まああの距離ならライフルとは別に持っていたピストルのファストドローで制圧できたが・・・・)
のび太(なかには警備が思った通りいない)
のび太(ロミちゃんを助けたら後は宇宙船でアニマルプラネットに帰るだけだ・・・・)
ニムゲ歩哨「こちらだ ついてこい」
のび太「ああ」
ロミ「うう・・・・ チッポちゃん」
ニムゲ歩哨「大人しくしろ!」
のび太(ロミちゃん!! 多少あざがあるから、乱暴に扱われたのかもしれないけど思ったよりじゃない)
のび太(怖い思いをしただろうけど、いま助けるね!)
ロミ「ひ、ひどいことしないで・・・・」
ニムゲ歩哨「逆らわなきゃひどいことはしない これから護送するから逃げようとするなよ」
ニムゲ歩哨「いまろうを開けるが、ふしんなまねは・・・」バタリ
ロミ「イヤアアア! な、なんで、この人仲間でしょ!?」
のび太「安心してロミちゃん、僕だよのび太だよ!」
ロミ「のび太さん、どうしてここに?」
のび太「君を助けにきた、またせたね! 俺じゃない、僕がきたからには安心して! 宇宙船があるから早く逃げ出そう!」
ニムゲ歩哨2「おい、そいつは恐らくニセモノだ~~~!」
ALERT!!!
のび太(気づかれたか!)
ロミ「私たち、死んじゃうんだわ!」
のび太「僕がそうはさせないよ、ここにいて 悪者をやっつけてくる!」
ニムゲ歩哨2(仲間から緊急連絡があった! 気絶して服を奪われてる味方が見つかって、そいつの証言によると服を侵入者に奪われたらしい!)
ニムゲ歩哨2(いぬがどうとか聞いたらしいからさっきのやつだ! 仲間を呼ぶ暇はない、俺がやつを倒して!)
カラリ
ニムゲ歩哨2「そこか!」
ライフル
のび太(今だ!)
ビュウンビュウン
ニムゲ歩哨2「グアアア、足があああ!」
のび太(ロミちゃんの前で死体を見せるわけにはいかないからな! 足を撃ち抜いて戦闘不能にしてやるだけですましてやる!)
のび太「心配するな、足の動脈ははずしてるから応急措置しなくとも命に別状はない・・・・ 寝てろ!」
ニムゲ歩哨2「くそ・・・」
のび太「さすがに麻痺モードにしたピストルを至近距離から叩き込めば、戦闘服の耐電性が高くとも気絶する!」
のび太「ロミちゃん、悪人はやっつけたよ 逃げよう」
ロミ「のび太さん、この人どうしたの?」
のび太「勝手に足をすらべらせて気絶したんだよ、行こう!」
ロミ「ひっ」ガクブル
のび太(流石正規軍でないとはいえプロ 対応が素早いな 警報がなりサーチライトもちらほらついてる)
のび太(ニムゲ達もさっきまでと違い、殺気をロミちゃんが気づくほどはなってる)
のび太「安心して、ダイジョブだから」ポチッ
ドカア~ン! ドガア~ン!
アッチダイソゲ~ イヤコッチダ~
ショウカキハドコダア~ カジニナルゾ~
ロミ「これのび太さんが?」
のび太「たぶん偶然だよ こっちだ!」
のび太(本当はあのニムゲがいくつか持ってた遠隔起爆式爆薬をここにくるまで、しかけたんだが黙っておこう)
のび太(沈黙は金 雄弁は銀ともいう この爆発でニムゲを混乱させて脱出する!)
ロミ「どこいくの?」
のび太「下水道だよ 宇宙船があるところまで通じてる下水道を来るとき確認したんだ」
のび太「ようし このままなら逃げられ・・・・ 伏せて!!」
ロミ「なにするの!」
のび太「ニムゲが前から来る 静かに!」
ニムゲ指揮官2「この辺りに敵がいないかクリアリングするぞ 抜かるなよ!」
ハッ!!
のび太「不味い・・・・ ただ通りすぎるならともかくクリアリングされたら・・・・」
ロミ「のび太さん 私たち大丈夫よねきっと・・・・・」ガクブル
のび太さん「きっと僕たちは無事でいられるさ(なんていっても気休めだ ロミちゃんの前で人殺しなんてしたくないけど・・・あの人数なら俺のはやうちで制圧できるからいざというときは・・)
ニムゲ「いたぞ 侵入者だ!」
のび太(見つかったぁ!)
ニムゲ「我々コックローチ団をなめるな~~~」
ニムゲ「HQ! 侵入者を発見した 追撃する!」
のび太「どうやら僕たちじゃないらしいね 今のうちだいこう!」
のび太(どういうことだ? 僕以外にも侵入者がいるのか?)
のび太(よそう、今は 今は脱出するのが先決だ 考えるのはあとだ!)
のび太「これが下水道の入り口だ ロミちゃん開けるの手伝って」
ロミ「私、そんなの持てない、いえやるわ!」
ロミ「暗いわね・・・」
のび太「下水道だからね 入り口は閉めたからひとまず安心だよ このまままっすぐ進めばいい」
のび太「こっちだよ」
ロミ「のび太さんまって!」
ロミ「ひ、ひかりが見えるわ! あれが出口ね、急ぎましょう」
のび太「あ、待って!」
のび太「呼び止めたのにも関わらずいっちゃった… ニムゲがいたら不味いのに・・・・)
のび太(ニムゲは・・・・いないようだな)
ロミ「これが宇宙船ね のび太さあんはやくう」
のび太「いまいくよ(ここまでくれば大丈夫だろう)」
のび太(はらはらさせやがって・・・・・)
こうしてハプニングもあったが、ニムゲに囚われたロミちゃんを救出することに成功した だがこれですべてが終わったわけではない
まもなくニムゲが総攻撃をかけてくるからだ それを乗り越えなければアニマルプラネットの明日はない これは、前哨線に過ぎない だから勝利を喜ぶわけにはいかない 勿論次もかつつもりだが、受かれるわけにもいかない
ニムゲも訓練されたプロだ 勝ち目は低いかもしれない それでもニムゲが歪んだ連中である以上立ち向かうつもりだ
それにしても警察のスパイとはいったい・・・・ いま攻撃しているニムゲが生き残りのすべてのニムゲじゃないのか?
END
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