クラリス・依田芳乃・財前時子「ラジオの時間」 (14)

~♪

クラリス「皆様こんばんは。
今宵も迷える者達に救いの手を差し伸べる為、
私達の声を、言葉を、お送りしております。
悩みは誰しも持っているもの、周りから見れば小さな些細な事でも、
誰かにとっては大きな悩み。
私達に出来る事は、このラジオにのせて、
悩める者達の救いの道標を見つける事。
私達の言葉が、少しでも迷える者達の救いになれば幸いです。」


クラリス「それでは最初のお便りは、P.N『小悪魔見習い』様から頂きました。」


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P.N 小悪魔見習い

私は悪戯が趣味なのですが、
最近は何をやっても皆の反応が薄いです。
以前は何をやっても誰かしら驚いたり、
良い反応をしてくれていたのに、
今ではそれが当たり前かのような反応で、
やりがいがありません。
私は一体どうすればいいのでしょうか?

クラリス「悪戯に驚かなくなった。ということですか。
私は悪戯というものをしないので的確な言葉が思いつきませんが、
驚くというものは、意外と言う感情から生まれるのではないのでしょうか?
普通の箱を開けたら、物が飛び出してくるという意外。
静かな空間に、突然大きな音が鳴るという意外。
『物が飛び出します』と書かれた箱や、
『10秒後、大きな音が鳴ります』と書かれた部屋で驚く事は無い様に、
小悪魔見習い様が悪戯をする事が、意外ではなく日常になったから、
誰も驚かなくなってしまったのではないのでしょうか?
ここは一度逆転の発想で、しばらく悪戯をやめてみましょう。
そうして、小悪魔見習い様が何もしない事が日常になった時に、
また悪戯を再開したら、皆さんも驚いてくれるかもしれません。
とはいえ、悪戯という行為はあまり褒められたものではありません、悪戯は程々に。」

クラリス「続いてのお便りは、P.N『キャンディー&クッキー』様から頂きました。」



P.N キャンディー&クッキー

今度、私のお仕事仲間の子が誕生日なので、
彼女が好きな四つ葉のクローバーで栞を作ろうと思っているのですが、
肝心の四つ葉のクローバーがなかなか見つかりません。
同じく仕事仲間の子と二人で近くのクローバー畑を探してみたのですが、
1時間探しても見つかりませんでした。
このままでは誕生日がきてしまいます。
どうか助けてください!

クラリス「誕生日プレゼントの四つ葉のクローバーが見つからない、ですか。
これは、私より適任な方がいらっしゃいますので彼女にお願いしましょう。
それでは芳乃さん、よろしくお願いしますわ。」

依田芳乃「探し物は得意でしてー。ここはわたくしにおまかせをー。
わたくしが思うにはー、四つ葉のクローバーは、探したクローバー畑にあるのでしてー」

クラリス「あら?こちらのキャンディー&クッキー様は、
二人で一時間探しても見つからなかった。とお便りにありますが?」

依田芳乃「二人係とはー不思議なものでありましてー
片方が探した後の場所はー見落とし易くなってしまうのでしてー
それゆえにー、もう一度探せば見つかるのでしてー」

クラリス「なるほど、キャンディー&クッキー様。もう一度探してみてはいかがでしょうか?
素敵なプレゼントが見つかる事を、お祈りしておりますわ。」

クラリス「続いてのお便りは、P.N『レッドストリング』様から頂きました。」



P.N レッドストリング

私には好きな人が居ます。
私を見てくれて、私の事を思ってくれて、私に笑いかけてくれる。
私はアイドルなのですが、私の好きな人は私のプロデューサーさんなのです。
彼の事だけを想い続けているのですが、彼は他のアイドルの事も考えなくてはならず、
私だけを想ってくれません。
仕方ない事だと解ってはいるのですが、彼が他のアイドルと話している姿を見ていると、
胸が苦しくなってしまいます。
私はどうすればいいでしょうか?

クラリス「恋のお悩み、とても甘く苦しい悩みかと思われます。
ここは私や芳乃さん以上にお役に立てる方にお願いしましょう。」

依田芳乃「そなたーお願いするのでしてー」

財前時子「誰が適任なのかしら。私が適任と言うのなら、
一歳しか変わらないクラリス、貴女だって適任じゃないの。
まぁ、いいわ。特別に教えてあげる。
プロデューサーなんてのはねぇ、優しくて当たり前なのよ!」

クラリス「…あ、あの、時子さん?」

財前時子「時子様よ。
考えても見なさいな、自分の商品に傷をつける愚者なんて居ない。
アイドルの機嫌を損ねないよう、優しく接するのは当たり前じゃない。
それを恋心と勘違いして、勝手に苦しんで、幼稚すぎて笑ってしまいそう。」

依田芳乃「バッサリなのでしてー…」

財前時子「でもそうね、もしそれが本気と言うのなら、言いなさいな。
そのプロデューサーに言ってみなさいな。仕事でも何でも言わなければ伝わらないわ。
察してくれなんて甘い考えは捨てなさい。」

クラリス「…え、えーレッドストリング様。
という事なので、自分の思いを、彼に伝えてみてはいかがでしょうか?
思いを伝えれば、彼も何か気付いてくれるかもしれません。
良い実りになるよう、お祈りしておりますわ。」

クラリス「お送りしておりましたこの番組も、そろそろお別れの時間となってしまいました。
番組では皆様のお悩みを募集しております。
どんな悩みでも、私達が共に悩み、救いの道標を見つける手助けをさせて頂きます。
それではまた来週、お相手は、」

依田芳乃「依田芳乃とー」

財前時子「財前時子と、」

クラリス「クラリスでお送りいたしました。
明日が皆様にとって素敵な日になりますよう…」

~♪

―事務所―

千川ちひろ「あら、光ちゃん。どうしたの?」

南条光「…最近、麗奈の様子がヘンなんだ…
いつもなら何かと悪戯をしてるはずなのに、
ここ一週間、全然悪戯をしてないみたいなんだ。」

千川ちひろ「…悪戯をしないのは、いい事ですよね?」

南条光「でも!麗奈らしくないというか…」

千川ちひろ「わかりました、後でこっそりどうしたか聞いてみましょう。」

南条光「本当?ありがとうちひろさん!じゃぁアタシ仕事いってくるね!」

千川ちひろ「行ってらっしゃい、気をつけてくださいね。」

三村かな子「ちひろさん!」

千川ちひろ「あら、かな子ちゃんに杏ちゃん。そのクローバーは?」

三村かな子「もうすぐ智絵里ちゃんの誕生日だから、四つ葉のクローバーので栞を作ろうと思って!
ずっと探してたんだけど、杏ちゃんが探してた所をもう一回探したら見つかって!
もう、杏ちゃんしっかり探してよ。」

双葉杏「杏はしっかり探したよ。半分は杏が探して、もう半分はうさぎに頼んでたんだから、
犯人はうさぎだよきっと。」

三村かな子「ぬいぐるみが探せるわけないじゃない!」

双葉杏「まー見つかったからいいじゃない。それより今は、次の工程に目を向けるべきだよ。」

三村かな子「そうだった!今からこれで栞を作らないと!ちひろさん、呼び止めちゃってごめんなさい。」

千川ちひろ「いえ、私は大丈夫ですよ。智絵里ちゃん、喜んでくれるといいですね。」

千川ちひろ「そういえば、今日はまだプロデューサーさんを見てませんね。
ちょっと電話してみましょうか…」

ppp…

P「もしもし、ちひろさん?」

千川ちひろ「おつかれさまですプロデューサーさん。今日はまだ姿が見えませんが?」

P「すまん!今ちょっと追われてて!」

千川ちひろ「追われてる?」

P「家を出たらなぜかまゆが立ってて『PさんはまゆだけのPさんです』とかいって追いかけてきて、
一体何が起きてるのk…」

千川ちひろ「プロデューサーさん!?」

P「気付かれた!すまん切るぞ!悪いが有給と言う事にでもしておいてくれ!」

千川ちひろ「プロデューサーさん!?プロデューサーさ…切れちゃった。
だ、大丈夫よね……きっと。」

千川ちひろ「そうだ!そろそろラジオの時間ね。
所属アイドルのお仕事を聴くのもお仕事のうちだし……始まった!」

~♪

クラリス「皆様こんばんは。
今宵も迷える者達に救いの手を差し伸べる為、
私達の声を、言葉を、お送りしております………

クラリス・依田芳乃・財前時子「ラジオの時間」      おわり





くー疲れましたこれにて終了です!
なぜこの三人のラジオかというと、ただ単に自分の好きなアイドルTOP3をあわせたかったという単純な理由
資料を見つつ書きましたが「このキャラはこうじゃねーよ!」等あっても、
投げる石は丸石でおねがいします。

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