・独自設定あり
・多少のキャラ崩壊あり
まほ「どうやらこの家には、地下への隠し階段があるらしい」
みほ「へぇ~......え?」
みほ「でも、今までこの家で暮らしてきて、そんな場所があるようには思えなかったけど......」
まほ「...みほ、あなたが1度も立ち入ったことの無い部屋がいくつかあるはず」
みほ「え?......あっ」
みほ「そう言えば3ヶ所、中を覗いたことがない部屋が......」
まほ「...そう。『お母様の書斎』、『お母様の寝室』、...そして『お母様専用の謎の部屋』...」
みほ(...全部お母さんの部屋だ...)
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まほ「私は...いや、曲がりなりにも西住の子である私がこんな頼み事を妹に......いいのかっ...」クッ
みほ「...気持ちは溜め込まずに吐き出したほうがいいよ」
まほ「みほ......」
みほ「自分の気持ちに素直になれば、相手にもきっと伝わると思うから」
みほ「...それが、新しい高校で見つけた心の通わせ方だからっ!」
まほ「!っ......分かった......みほにしか頼めないことだ」
みほ「何でも言って、私たち姉妹なんだから」
まほ「みほっ......!」パァァ...
まほ「じゃあみほ、一緒にお母様のへy」
みほ「ごめん無理」
まほ「まだ最後まで言ってない!」
まほ「さっき姉妹がなんとかって言ってたよね!?」
みほ「私はまだこの命を大事にしたい」(真顔)
まほ「そこまでの断罪は流石のお母様でも下さないからっ!」
みほ「ともかく、私は自ら虎の尾を踏むような行為は出来ないの......ごめんっお姉ちゃんっ」
まほ「みほ......」(そ、そんなに謝らなくても...)オロオロ
みほ「だから私が無線でお姉ちゃんをフォローするから!」
まほ「私を単独で送り込む気なのねっ」
みほ「大丈夫、私たちが力を合わせれば、きっと隠し階段だって何だって見つかるよ!」
まほ「そ、そうだな......よしっ、お姉ちゃん行って来るっ」
みほ「私は家の見取り図を見ながらお姉ちゃんを助けるね」パサッ
まほ「なんでそんなもの持ってるんだ」
みほ「......?命の危険を感じた時に迅速にこの家から脱出するためだよ?」キョトン
まほ「......この家をなんだと思ってるんだ」
みほ「虎穴」
ガラガラガラ...
キョロキョロ
スッ
まほ「こちらまほ、無事にお母様の書斎に侵入した」
みほ『こちらみほ、お姉ちゃんが部屋に入るのを確認した』
まほ「了解......」
まほ「......え、どうやって?」
みほ『?どうやってって.....UAVからの熱探知映像だけど』
まほ「えっ」
みほ『えっ』
まほ「......まあいい。これより捜索を開始する」
みほ『......見取り図を見た限りだと、この部屋に隠し階段がある可能性は極めて低いよ』
まほ「なっ、何故だ?」
みほ『二階だから』
まほ「......」
みほ『......』
まほ「......細部に渡る詳細な探索の結果、この部屋に隠し階段が存在する可能性は極めて低いと言わざるをえn」
みほ『お姉ちゃん次はお母さんの寝室だから』
まほ「了解」
サッスススッ
チラッ......
まほ「こちらまほ、無事にお母様の寝室に侵入した」
みほ『こちらみほ......多分隣の部屋だと思う』
まほ「......」
サササッ
まほ「こちらまほ、無事にお母様の寝室に侵入した」
みほ『こちらみほ、了解』
まほ「見取り図的にはどこを調べればいい?」
みほ『見取り図を見る限り、部屋の南側の壁の中に正体不明の空間が広がっています。そちら側を集中して捜索して下さい』
まほ「了解。お母様のベットの上にある棚を調べるか......ん、なんだこの取っ手は......」カチャ
まほ「...!ぐっこ、これはっ...!」
みほ『......どうしました?もしかして何か罠が?』
まほ「あ...あぁ、ちょっとな......」(みほの小さい頃のアルバム、みほの小学生時代の様々な品々、みほの着古した様々な(ry)
みほ『...?罠を突破できないなら、別の所から捜索してもいいですが...』
まほ「いや、大丈夫だ。このまま捜索を継続する」(不味い鼻血が)ポタポタ
まほ「......」ゴソゴソッ
まほ(......今更だが、親の寝室で盗みを働くような行為は流石に気が引けるな......)
まほ「......みほ、今からでも引きあg」
みほ『はいっ、はいお母さん、いやこれは違うんですっ。外部のお友達と無線傍受訓練をしていただけなんです。あっいえ決してお姉ちゃんがお母さんの寝室にいるとかそんなんじゃ(ブチッ』
まほ「......」
まほ「もう後には引けない。今すぐ最後の部屋に向かおう」(真顔)
まほ「......ここが、お母様ですら滅多に入らない禁忌の部屋......」ゴクリッ
ソー
カチャリ
ギィィィィ......
まほ「......」
まほ(部屋の中央に、地下へと続くはしごが......)
まほ「......」
まほ「......行くしかあるまい」
スタッ
まほ(くっ、真っ暗だ......電気のスイッチは無いのか......)
スリスリペタペタ...
まほ(......この壁、心なしか戦車のそれに近いような......)
......チョン
まほ(あっ、スイッチか?)カチッ
パッ
まほ「......!!!」
まほ「こ、これは......」
しほ「遂に見てしまったわね。まほ」
まほ「!っ、お母様......」
しほ「西住家に伝わるこの地下倉庫には、私の父が長年夢見ながらも遂に実現しなかった、夢の亡骸が眠っているの」
まほ「そ、それって...今私たちの目の前に並んでいる......」
しほ「えぇ、余りの強さに戦車道連盟から秘匿義務を背負わされ、世間にその存在を認知されることすら叶わなかった幻の戦車軍団......」
しほ『ドイツEシリーズ編成軍団』
まほ「E...シリーズ......」
しほ「この車両群は私が父から受け継いだもの。でも、私が生きているうちにはもう動かせないかもしれない......だからまほ、あなたに頼みがある」
しほ「いつかこの車両たちが存分に暴れまわることが出来る日がくるまで、私の代わりに守っていってほしい」
まほ「......お母様は、まだそのようなお年ではありません」
しほ「分かっているわ......でも、いつかこのことは話しておかなければならないと......いつも思っていた」
しほ「...はぁ、なんだか辛気くさいわね...。まほ。今日見聞きしたことは、この車両たちが日の下に出るまでは他言無用よ、分かった?」
まほ「はいっ、お母様っ」(色々悪いことはしちゃったけど、なんとかいい感じの方向に終息しそうで良かった......)
しほ「......ところでまほ」
まほ「はい、どうされましたか」
しほ「......私の純白のベットが赤軍の如く真っ赤に染まっているのだけれど......もしかして何か事情を知ってたりしないかしら?」ニッコリ
まほ「ハハハちょっと何のことやら私にはさっぱり」
しほ「......黙秘するのなら、明日あなたがみほと二人っきりで行く予定のボコミュージアムに私も同行s」
まほ「私がみほのアルバム写真で興奮して鼻血を垂れ流しました申し訳ありませんなんでもしますから許して下さいおねがいします」
その後、みほとまほは文字通りボコの姿でボコミュージアムに向かいましたとさ
fin
初めての投稿だったのですがいかがだったでしょうか?
これからも暇な折にちょくちょく新作を投稿していきたいと思ってます
では、呼んでくれた方、本当にありがとうございました
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