イーライ「・・・・・」 (19)
少年兵A「イ-ライはどこだ?」
少年兵B「そういえば、姿が見えないな… どこにいったんだろう?
イーライ「お、俺はここだ」
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少年兵A「どこだ? 後ろから声がするのに姿が見えない… 」
少年兵B「声がするのに姿は見えない、心霊現象だ!」
イーライ「気づかなかったようだな、やはりこれは最高のカムフラージュだ まさしく革命!」
少年兵A「イーライが…」
少年兵B「段ボールから出てきただと!」
イーライ「俺はお前たちが視界の端に捉えていても気にもしなかった段ボールのなかに隠れていた」
イーライ「段ボールなんて気にもしないから、隠れていることに気づかなかったのだ!」
少年兵A「さすがだ、天才すぎる!」
イーライ「しかしこのラブタンボールという段ボールは誰がここにおいたんだろうな? アフリカの砂漠のど真ん中に…」
少年兵B「いや段ボールに隠れるなんて…普通にばれるだろう」
少年兵B「俺たちが子供だからって、バカらしい…」
イーライ「ばか野郎! 現にさっきお前は気づかなかっただろう。段ボールは身近な隠れられるものだ、段ボールこそさいこうの偽装手段だ!」
イーライ「倉庫や野営基地なら段ボールが転がっていても不思議じゃないからそこに紛れ込める! 物資を満載した車のなかに入り込めれば、労せず潜入できる!」
イーライ「段ボールは素晴らしい!」
イーライ「なにより段ボールは安心できる 段ボールを見たさいにおれは、なぜか入らないといけないような気に無性になった 俺の呪われた遺伝子に刻み込まれた本能かもしれない くそ親父と同じだとしてもこれはあっていいものだ・・・」
イーライ「段ボールのなかにはいったら不思議と心が安らぐんだ この上なく落ち着いていられる」
イーライ「どことなく温く、まるで天国だ」
イーライ「段ボールは素晴らしい!」
イーライ「俺にはははないが、あれが母の温かさ温もりなのかもしれない…」
イーライ「段ボールはリラクゼーション効果も一流なんだ そんな段ボールをバカにするんじゃない!」
少年兵B「だがそうはいっても段ボールじゃないか」
少年兵B「そういっていた時期が俺にもありました…」
少年兵B(Aが入ってみろといったから入ってみたが、なんなんだこの感覚は」)
少年兵B(まるで天使の慈愛に包まれているようだ)
少年兵B(たまらなくここちいい)
少年兵B「まるで内戦を失ったかあさんの腕のなかにいるみたいだ…」
少年兵B「ううかあさあん!」
イーライ「どうだ段ボールは?」
少年兵B「言葉では…言い表せないくらい…最高です!」
イーライ「そうか」
イーライ「わかってくれてよかったよ…」
少年兵A「ラブダンボール・・・」
少年兵A「ああすべてをうしない絶望したおれにも希望はあった…」
少年兵A「戦友と一緒に段ボールに隠れられる 何て言い時代だ!」
少年兵A「段ボールを発明したやつは、化け物か!」
イーライ「ダンボールの素晴らしさは十分わかったようだな?」
イーライ「そこを見込んでお前たちに頼みがある。」
少年兵A「元よりイーライの頼みなら何でも聞くさ、なあB」
少年兵B[ああ勿論」
イーライ「俺の頼みとは、傭兵組織DDの養生拠点MBに潜入。そしてそこの最高指揮官伝説の傭兵
と言われて、調子に乗って嫌がるビッグボスの首をとる!」
イーライ「この計画をアシストしてもらうことだ。」
少年兵A「さ、さすがにそれは・・・」
少年兵B「無謀だよイーライ!」
イーライ「忘れていないか、俺たちには段ボールがある!ダンボール偽装技術を使えば・・・・」
少年兵A・B「そうだ、俺たちには段ボールがある!」
少年兵A「ダンボールがあれば、DDだろうと恐れるに足らず!」
少年兵B「ビッグボスの首も夢じゃない・・・・」
イーライ「そうか、その意気だ! これから俺とお前たちは、ダンボール偽装術を高める修行に出るぞ!」
イーライ「よし、いまだ行くぞA・B」
イーライ「あの物資運搬用トラックの荷物に紛れ込むんだ!」
兵士「ふう~~いい汗をかくなあ 兵士なんてやくざな仕事をしてる俺だけど、ダンボールを運ぶ肉体労働の
気持ちよさは変わらないなあ・・・」
兵士「原因不明の核爆発で壊滅したグロズニィグラード基地に努めてたころから、
ダンボールを運ぶのは好きなんだ。フンフンフン~~」
カサカサカサ
兵士「ん、こんなダンボールあったか?」
少年兵B「これはやばいんじゃ・・・」
少年兵A「まて様子を見よう」
兵士「まあきのせいだ、最初からあったに違いない」
兵士「ウンショ・・・・重いな、これ! 何が入っているんだ、まあ大量の銃か何かだろうなこの重さからだと・・・」
兵士「よし、これで全部積み込み終わった 配送先の空港めがけ運びますか!」
イーライ「荷物に紛れ込み、運び込まれるのはひとまず成功か・・・・」
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