※両作品知らない人は楽しめないかもしれません
※思い付いたこと並べるだけなので期待しすぎないように
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・▽
パワポケ「・・・・・・う・・・ん?」
パワポケ「・・・ここは・・・森、なのか?」
パワポケ「確か俺は・・・部活が終わって、帰り道に・・・」
パワポケ「・・・・・ダメだ。なんにも思い出せない」
パワポケ「しかもなんなんだ? この変なかっこうは」
パワポケ「・・・・まあいいや。あっちに光が見えるし、たぶんあれが出口なんだろ」
パワポケ「早く帰らないとな」タッタッタッ
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・▽
パワポケ「・・・た、き・・・・・・・・?」
パワポケ「・・・・・・・・・た、滝ィ?!」
パワポケ「待て待て! お、落ち着こう。うちの学校の近くに滝は・・・・・ない、よな?」
パワポケ「じゃあこれは一体・・・・・・うわあ。この崖もすごい高さだなあ」
パワポケ…… パワポケ……
私の声が 聞こえますね…。
パワポケ「・・・・・・・・・・・・・は、はい!」
パワポケ(この声・・・・どこかで聞き覚えが・・・・?)
ゆらり「はい、良い返事ですね。パワポケくん」
パワポケ「ど、どうも・・・・それより君はどこにいるんだ? 声しか聞こえないんだけど」
ゆらり「すみません。残念ながらそういう仕事なものでして」
パワポケ「は?」
ゆらり「契約上教えることができませんので、悪しからず。ということです」
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パワポケ「契約上、って・・・・つまり俺は、誰かにここに連れてこられたのか?」
ゆらり「おお。主人公の癖に察しの良い人ですね」
パワポケ「何を言ってるか分からないんだけど・・・・」
ゆらり「さて、ではお仕事を続けさせていただきましょう」
パワポケ「ちょ、ちょっと!!」
ゆらり「私はこの世界のすべてをつかさどる者です。パワポケ君」
パワポケ「だから話を・・・・!」
ゆらり「あなたはやがて“真の勇者”として、私の前に現れることになるでしょう。いえ、なります」
パワポケ「決め打ち!?」
パワポケ「い、いやそれより勇者って・・・」
ゆらり「しかしその前に、あなたのことを知る必要があるんです」
パワポケ「・・・・俺のことを?」
ゆらり「はい。これからする質問によってあなたの“性格”が決まるので、嘘をつかずに正直に答えてくださいね」
パワポケ「・・・・んん?」
ゆらり「どうしましたか。なにか問題でも」
パワポケ「ちょっと待ってくれ。君は『俺のことを知る必要がある』んだよな?」
ゆらり「はい」
パワポケ「そのために今から質問をするんだよな?」
ゆらり「まわりくどいですよ。なんの問題があるのですか」
パワポケ「・・・・なのに、その質問で『俺の“性格”が決まる』って、どういうことなんだ・・・・?」
ゆらり「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
パワポケ「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ゆらり「・・・・・・・・・・・・・さあ 私の質問に 正直に答えるのです。 用意は」
パワポケ「待てーーーッ!!」
ゆらり「一々うるさいですよ。論破気取りですか」
パワポケ「えぇ・・・・?」
ゆらり「いいですか。ここでの“性格”というのはゲーム上設定しなきゃいけないものです」
パワポケ「・・・・・ゲーム上?」
ゆらり「実際にパワポケ君のこれからのプレイングに影響は出ません」
パワポケ「プレイング?」
ゆらり「私から言えるのは以上ですね」
パワポケ「はあ。・・・・・・・あれ、爆発しない?」
ゆらり「なにがですか?」
※本当にゲームなので爆発夢オチはありません。
パワポケ「なぜか腑に落ちないけど・・・・もういいよ。ありがとう」
ゆらり「いいですよ。またなにかいちゃもんをつけた時には、パワポケ君を強制的に“むっつりスケベ”にしますから」
パワポケ「なんか嫌だっ! 設定の上だとしても!」
ゆらり「こほん。・・・・・まず、あなたのまことの名・・・は良いでしょう」
ゆらり「生まれた月とかもどうでもいいですし・・・・・」
パワポケ(・・・・邪険にされてないか。俺)
ゆらり「それではパワポケ君。私はこれからいくつかの質問をします」
ゆらり「難しく考えずに、素直な気持ちで答えてください」
ゆらり「・・・・むっつりスケベに素直な気持ちがあるんでしょうか」
パワポケ「もう確定してるなら質問の必要ないじゃないか・・・・」
ゆらり「冗談です。そうすれば私は、あなたのことをさらに知ることになるでしょう。きゃー」
パワポケ「書いてあるものを読んでいるだけに聞こえるんだけど。あときゃーはアドリブだよね」
ゆらり「さあ、始めましょうか」
あなたにとって 冒険とは つらいものですか?
ニアはい
いいえ
↓2
ゆらり「ほう、なにがあっても楽しい、と。生粋の冒険者ですね」
パワポケ「なにがあってもとは言い切れないけど、確かに冒険自体は好きだよ」
パワポケ「小さいころはやみくもに、自転車だけで遠くの町に行ったりとか。楽しかったなあ」
ゆらり「規模が小さいですね」
パワポケ「・・・ええぇ・・・?」
ゆらり「残念ながら、パワポケ君のこれからする冒険はそんなものじゃありませんよ」
パワポケ「えっ。俺、冒険するの」
ゆらり(おっと。口を滑らせましたね。疑いが深まる前に、質問を進めてしまいましょう)
ゆらり「では、次です」
パワポケ「う、うん」
防具より 武器に お金をかけるほうですか?
ニアはい
いいえ
↓2
ゆらり「攻めの姿勢ですね」
パワポケ「男としてはやっぱりね」
ゆらり「タチですか」
パワポケ「うん?」
ゆらり「通じないならよしておきましょうか」
パワポケ「・・・・えっ?」
ゆらり「お父さんお母さんに聞くよりネットで調べた方がいいですよ」
パワポケ「えっ・・・・えっ?」
近くの高い宿より めんどうでも
遠くの安い宿に 泊まりますか?
ニアはい
いいえ
↓2
ゆらり「意外ですね」
パワポケ「寝床とご飯はいいところじゃないと厳しいよ」
ゆらり「密林山部に置いていっても2ヶ月は生きていそうなものですが」
パワポケ「君はどこから誰を見てるんだ。きっと俺じゃないぞ」
ゆらり「そんなことはありませんよ。随分と体毛をたくわえた・・・・」
パワポケ「違う。絶対に違う。遠い遠い先祖かもしれないけど」
ゆらり「冗談です」
よく 夢をみるほう ですか?
ニアはい
いいえ
↓2
ゆらり「ふむ。ちなみにどんな夢を?」
パワポケ「そんなに面白いのはないよ。空を飛んでたり、小学生の頃に戻って遊んでたり」
パワポケ「しかも起きた時には忘れてたりするからね」
ゆらり「[ピーーー]な夢とかは見ないんですか 」
パワポケ「え゙」
ゆらり「おっと。規制に引っかかりましたか」
パワポケ「俺にはばっちり[ピーーー]な夢って聞こえたんだが」
ゆらり「私がそんなこと言うはずないでしょう」
パワポケ「職権乱用だ・・・・」
ゆらり「そうですね、夢といえば・・・・」
誰かに追いかけられる夢を 見たことが ありますか?
ニアはい
いいえ
↓2
ゆらり「聞いておいてなんですが、実に寝覚めの悪そうな夢ですね」
パワポケ「なんとなくしか覚えてないけど、ホラーとか大丈夫な俺でも怖かったなあ」
ゆらり「ただ見ているだけなのと実際に体験するのとでは大きな開きがありますからね」
パワポケ「まあ、あくまで夢だけどね」
ゆらり「・・・・予知夢かもしれませんよ」
パワポケ「えっ・・・・?」
ゆらり「さて、次の質問に進みましょう」
パワポケ(それは冗談じゃないのか・・・・一体俺は、このあとどうなるんだろう?)
あまり 知らない人といるのは 疲れますか?
ニアはい
いいえ
パワポケ「こうやって君と話してるのも、わりと楽しいしね」
ゆらり「楽観的ですね」
パワポケ「なるようにしかならないのが段々と分かってきたんだよ」
ゆらり「なるほど。早めに順応していただいてこちらも嬉しい限りです」
パワポケ「・・・・なあ。俺はこれからどうなるんだ?」
ゆらり「今聞いたところで何も変わりませんよ」
パワポケ「・・・・また野球が、できるようになるのか?」
ゆらり「・・・・・・・・あなた次第、ですよ」
なにか失敗しても あまり気にしないほうですか?
ニアはい
いいえ
↓2
ゆらり「芯の強い人ですね」
パワポケ「口ではどうとでも言えるけどね」
ゆらり「ええ。あくまで設定上の話ですから」
パワポケ「・・・・・・・・・」
パワポケ「じゃあ、君はどうなのかな」
ゆらり「私ですか?」
パワポケ「うん。仕事と何度も言ってるし、実は君も普通の人でしょ?」
ゆらり「鋭いですね」
パワポケ「神様みたいな人があんなにマニュアル進行する筈ないよ」
ゆらり「さあ、どうだか。それはともかく、私は失敗を持ち越すタイプですね」
パワポケ「へえ。なんか、意外だな」
ゆらり「こざっぱりしてる性格だと思ったでしょう」
パワポケ「そうだな・・・・まあ、口ではどうとでも」
ゆらり「言える、ということです」
例え 人と意見がちがっても
人と言いあらそうのは あまり好きでは ありませんか?
ニアはい
いいえ
↓2
ゆらり「でしょうね」
パワポケ「うん」
ゆらり「なんとしてでも自分の意見を通したい、と」
パワポケ「うーん。そう言われると、ちがう気もするような・・・」
ゆらり「答えの変更は利きませんよ」
パワポケ「わかってるよ。つまり俺が言い争うのは、自分の意見を通すためじゃなくて、相手の意見を満足に聞くため、かな」
ゆらり「おびただしいほどに時間がかかります。社内にそういう人が居ると、一番煙たがられますよ」
パワポケ「だよなあ」
ゆらり「そんなふうではいつまでも大人になれませんよ」
パワポケ「君は大人なのか?」
ゆらり「大人の定義によります。・・・これをすると時間がかかると言ったでしょう、次にいきますよ」
パワポケ(あっちも言い争いたいタイプなんじゃないか)
体をうごかすのは すきですか?
ニアはい
いいえ
↓2
ゆらり「でしょうね」
パワポケ「なんで聞いたんだってくらいだよ」
ゆらり「こういう形式をとっておかないと、後々になってクレームをつけられるかもしれませんから」
パワポケ「本当、このあと俺の身に何があるんだよ・・・」
ゆらり「まあまあ。好きなのは野球だけではないんですね」
パワポケ「トラック競技も得意だよ。基本的に殆どのスポーツはできる」
ゆらり「脳の皺に筋肉が詰まっているような方ですね」
パワポケ「病気だそれ。しかもかなりの難病そう」
ゆらり「だからあなたは、今ここに来ているのですよ」
パワポケ「え?」
ゆらり「現実のあなたは昏睡状態。死の淵をさまよう意識はこの“霊流しの滝”で、現世に戻れるかどうかの審判を・・・・」
パワポケ「いやいやいやいやいや! そんな、えっ、いやいやいや!」
ゆらり「冗談です」
パワポケ「・・・・・・・・」
ゆらり「さて、次が最後の質問になります」
パワポケ「ん、そうか」
ゆらり「嬉しくないんですか?」
パワポケ「すべて答えたら元の場所に帰れると、まだ決まった訳じゃないからな」
ゆらり「慎重ですね。いいことです」
パワポケ「もったいぶるなよ。その最後の質問っていうのはなんなんだ?」
ゆらり「ええ。なんとなくこれで、あなたのことがわかってきた気がします。なので、次を最後としましょう」
ゆらり「それでは・・・・・いってらっしゃい」
パワポケ「・・・・・・・・は?」
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・▽
パワポケ「・・・・ここは・・・町、か?」
パワポケ「見るからに日本じゃないよなあ・・・・なんだか、もうこういうのに慣れちゃったよ」
ミズキ「ケッ・・・おいジジイ。腹が減ったんだ、なにか食べ物買ってくれよ」
ノノムラ「ああ、わかったわかった。少し待ってくれミズキ」
ノノムラ「・・・・うーむ、財布を家に忘れてきてしまったか」
ノノムラ「すまないミズキ、今家から持ってくるからな」
ミズキ「ジジイの脚じゃ往復三日はかかるだろ!」
ノノムラ「うーむ、どうしたものか・・・・」チラッチラッ
パワポケ「・・・・うわー・・・そういう奴かー・・・・」
パワポケ「え、ええと・・・な、なにかお困りですか?」
ノノムラ「おお旅の人か! 来たところで悪いんだが、少し私に使われてくれないか?」
パワポケ「はあ・・・・」
ノノムラ「すまないが私の家のタンスから、財布をとってきてもらいたいんだ。見ての通り、私はあまり体調が優れずなぁ・・・・」
パワポケ「わ、わかりました」
ミズキ「早く取ってこいパワポケ!」
パワポケ「はっ、はいっ!!」
パワポケ(な、なぜかこの子どもには逆らえないな・・・・)
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・▽
パワポケ「さて、あのおじいさんの家らしいところには着いたけど・・・・どうしようか?」
A:家に入ってタンスを漁る
B:ほっぽりだして街の外へ
↓2
パワポケ「まあ、せっかくだしお手伝いしようかな。お邪魔しまーす」
パワポケ「・・・・誰もいないか」
パワポケ「うーん、無人の家のタンスを漁るのはなあ・・・・でも、仕方ないな」
パワポケ「用事だけ済ませて早くおじいさんのところへ戻らないと・・・」ゴソゴソ
・・・・・・・・・・・・・・・▽
パワポケ「よし、これだな! 早く持って帰っておじいさんに」
ガチャ
パワポケ「・・・・・・がちゃ?」
アイ「・・・・・・・・」
パワポケ「・・・・・・・・あっ!」
アイ「キャーーーーーーーー!!! ドロボーーーーーーーーーっ!!!!」
パワポケ「違うっ! 違いますっ! お、俺はおじいさんに頼まれて!!」
フルサワ「どうしたどうした?」
カリムー「ドロボーだって!?」
パワポケ「・・・・・・・・・・・・・」
パワポケ(終わった・・・・・・・)
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・▽
(町の教会)
シアン「・・・・・ふむ。この男がノノムラの家に侵入し、タンスから財布を持ち去ろうとした。間違いないな?」
フルサワ「はい、そのとおりです!」
カリムー「まったく! なんてふてーヤローだ!」
パワポケ「い、いや! そうじゃないんです神父・・・・いや、シスター様?」
シアン「神父だ」
パワポケ「で、でも神父って女の人はなれないんじゃあ・・・・」
シアン「・・・・・細かいことをグチグチと申すな! 処すぞ!」
パワポケ「そ、そんな・・・・・!」
パワポケ(くそお・・・・そもそも普通、神父にそんな権限ないだろ・・・・!)
シアン「いいか。お前はわざわざ罪のない、むしろ神の子として誇らしい行いをしていたノノムラの家を荒らしたのだ」
シアン「彼は身寄りのないミズキを、病に弱い老体を奮って育てていたのだ。その家に侵入し、金を盗むとはどういう魂胆だ?」
カリムー「そうだそうだ! そんな奴町から追い出しちまえ!」
ノノムラ「・・・・神父殿」
パワポケ(! おじいさん! 来ていたのか! よかった、これで疑いが・・・・)
ノノムラ「間違いは誰にでもあるものだ。彼を許してやってはくれないかね?」
パワポケ(そうじゃねーーーーーーーっ!!!?)
パワポケ(い、いや。この提案をあの女神父が呑んでくれれば万事・・・・・)
シアン「却下だ」
パワポケ(・・・・・・ああぁぁぁぁあ・・・・・)
シアン「それでは最後の審判を始めよう。被告人!」
パワポケ「ハイ・・・・・・・」
シアン「お前はこのノノムラの家に入り、財布を盗んだ。この事実に間違いはないか?」
ニアはい
いいえ
↓2
カリムー「オメェ! まだ口からデマカセを」
シアン「待て。まだ彼の口から話を聞いていないではないか」
フルサワ「し、しかし・・・・」
シアン「審判をするのは私。そういう掟を作ったのは貴様らではないのか?」
フルサワ「うっ・・・・」
パワポケ(この世界で初めて話のわかりそうな人に会えた・・・・)
シアン「それでは、お前がやったのでないのなら誰だと言う?」
パワポケ「いえ、実際にやったのは俺です。でも、財布をとってきてくれと頼んだのは・・・・」
パワポケ「あの、おじいさんです」
カリムー「んだとぉ?」
フルサワ「そんな筈が・・・・」
シアン「どうしてそう言い切れる?」
ノノムラ「・・・・・・」
パワポケ「そ、それは・・・・・」
パワポケ(困ったぞ。口約束に証拠があるわけがないし、証人だってあのおじいさんと子どもだけじゃないか)
ミズキ「・・・・・・・じいさん。もういいよ」
ノノムラ「ミズキ!」
ミズキ「こんなふざけたことするべきじゃなかったんだ・・・・アンタもわかってんだろ?」
シアン「・・・・どういうことだ」
ミズキ「オレがこのじいさんと結託して、現れた旅人から金を巻き上げようとしてたんだよ」
ノノムラ「・・・・ミズキだけではない。私も、同様に飢えていたのだ。すまない、神父殿」
パワポケ「!!」
シアン「・・・・決まりだな。被告人、パワポケは無罪!」
パワポケ「やったーーーっ!!!」
シアン「神よ! この者を許したまえっ!」
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・▽
ゆらり「破茶滅茶ですね」
パワポケ「そっちの作ったものだろ!」
ゆらり「疲れた身体を癒せたからいいじゃないですか。夢は夢なんですから」
パワポケ「どっと疲れが出てるのは夢じゃないんだよ・・・・・」
ゆらり「それより、これでここが現実の世界だってことがわかったでしょう?」
パワポケ「ああ・・・・・そういえば、夢も現もどっちにしろ、破茶滅茶だった」
ゆらり「さて、では仕事に戻りましょう」
ゆらり「これまでの質問によって、あなたの性格がなんとなくわかったと思われます」
ゆらり「パワポケくん。あなたは・・・・・『抜け目がない』性格ですね」
パワポケ「・・・・・はあ」
ゆらり「イマイチピンと来ませんか」
パワポケ「まあ、そうと言われればそうかもと思うくらいで・・・・『うわー、バレたー』って感じではないね」
ゆらり「まだいくらか序文がありますから、それをお聞きになりますか?」
パワポケ「そうするかな。なんかモヤっとするし」
ゆらり「パワポケ君、あなたは物事をすべて損か得かで判断してしまいます」
パワポケ「・・・・・」
ゆらり「人付き合いにしてもそうです。自分にメリットのある相手としか付き合いません」
パワポケ「・・・・・・・・」
ゆらり「要は相手の虎の威を借ろうとしているんですね、いつも」
パワポケ「・・・・・・・・・・・」
ゆらり「で、その虎にあたる人に積極的にアプローチをしかけますが、誰も相手をしてくれません。なぜなら、あなた自身にはなんの魅力もないからです」
パワポケ「ちょ、ちょっといいかな?」
ゆらり「なんでしょう」
パワポケ「あくまで設定の上で、だよね? 俺の性格と被ってる部分は・・・・」
ゆらり「基本的にはありませんね」
パワポケ「よかった・・・・いわれのないことでも、こんなこと言われたら心がズキズキするよ・・・・・」
ゆらり「本質的にそうだという可能性は十分にありますが」
パワポケ「・・・・・・・・」
ゆらり「飛ばしますか?」
パワポケ「ハイ・・・・・・・・」
ゆらり「・・・・・とまあ、これがあなたの性格になります」
パワポケ「ダイレクトに飛ばした!」
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