大淀「・・・えー・・・では提督から」

提督「はい・・・えーっと、まず私からですが・・・」

提督「えー、電さんから順に」

電「っ」びくっ

提督「軽い自己紹介のあと」

提督「自己PR、志望動機をお願いします」

電「・・・ぅ」ぷるぷる

電「・・・ぁの・・・ぁ・・・」ぷるぷる

電「・・・・・・っ・・・」ぷるぷる

曙「・・・大丈夫？」ひそひそ

電「っ・・・・・・」こくこくっ

電「・・・ふぅ、っ・・・」

電「・・・・・・ぁ、の・・・駆逐艦、電なのですえっと・・・、ぅ・・・」

提督「・・・」

神通「・・・」メモメモ

電「お、っ御鎮守府の・・・ぇーっと」

北上「・・・はぁ」

電「っ！」びくっ

電「ぁ、のっ・・・ぇ、・・・」びくびく

電「みんな、ぅ・・・っ助けたぐて」じわっ

電「うぅ゛っ、ぐしゅ・・・ぅぇ・・・」ぽろぽろ

提督「・・・では、次の方」

電「っごめ゛んなさ、えっっど命、をあの、大事なのですえ゛っと」ぽろぽろ

提督「・・・他の方の後に、もう一度お聞きするので気持ちを整理しておいてください」

電「ぅ゛、っ・・・はい゛・・・」ぽろぽろ

提督「・・・では次の方お願いします」

曙「・・・駆逐艦曙よ」

曙「えー・・・、これまで艦娘学校で艦娘としての訓練をしてきたわ」

曙「きっと、役に立ってみせる」

曙「・・・」

曙「・・・まぁ、別に？ここじゃなくても、いいんだけど？」

曙「その、・・・採りたいなら採ればいいじゃない」

神通「・・・」メモメモ

提督「・・・えーっと」

曙「な、なによ」

提督「・・・あなたはここで働けなくてもいいと？」

曙「・・・別にっ、ここに採用されなくたってあたしはっ」

提督「・・・」

曙「・・・ぅ」

提督「・・・なるほどよくわかりました」

曙「・・・」ぎゅっ

提督「えーっと・・・それでは次の方」

天龍「はい！」

天龍「軽巡洋艦天龍です！」

天龍「私は軽く世界水準を超えています！」

天龍「艦娘学校では旗艦としての勉強に力を入れてきました！」

提督「なるほど」

神通「・・・」メモメモ

天龍「これまでの学校生活で培ってきたリーダーシップを発揮して御鎮守府で活躍したいです！」

提督「はい・・・えーっと」

提督「・・・天龍さんは弊鎮守府で、どのように」

提督「活躍したいと考えていますか？」

天龍「ぇ、はい！・・・・・・」

天龍「ぇーぁ、のぉ・・・」

天龍「・・・」だらだら

提督「・・・えーっと」だらだら

提督「なにか具体的なイメージはありますか？」

天龍「・・・ぁ、・・・」だらだら

天龍「・・・・・・旗艦として駆逐艦をまとめたいと思います！」

提督「・・・うーん」

提督「えーっとこう、なにかエピソードとかありますか？」

天龍「・・・・・・」

天龍「・・・」

北上「・・・あのね、天龍さんだっけ」

天龍「はぃ！」

北上「きっとこれまでいろんなこと頑張ってきたと思うんだけどさぁ」

北上「いまいち中身が見えてこないんだよねぇ～」

北上「こう、天龍さんの魅力というかさー」

北上「わかる？」

天龍「っはい！」

北上「じゃあ・・・もう一度やってみてよ」

天龍「はいっ！・・・」

天龍「・・・ぇ、私は、これまでに、えっと」

天龍「・・・・・・」

天龍「・・・」

北上「・・・・・・よかったじゃん、改善点見つかったね」

天龍「っはいっ！ありがとうございました！」

北上「・・・はぁ」

天龍「・・・」

提督「・・・」

提督「・・・」ボソボソ

大淀「・・・えー・・・それでは本日の選考は以上で終了となりますが」

電「ぇ・・・？」

曙「・・・」うるっ

大淀「皆さんの方から何か質問はございますか？」

電「・・・・・・ぁ゛の、ぅ・・・もう゛一度」ぽろっ

大淀「それでは本日はどうもありがとうございました」ぺこっ

電「・・・」ぽろぽろ

電「っ、ぐ・・・」ぺこっ

曙「・・・」うるうる

天龍「ありがとうございました！」ぺこ

大淀「選考結果につきましては、5営業日以内に艦ナビの方からご連絡いたします」

大淀「どうぞご退出ください」すっ

会場外



天龍「・・・」すたすた

天龍「お疲れ」すたすた

曙「・・・お疲れ」すたすた

電「・・・」すたすた

電「・・・」ぴたっ

電「・・・ふ、ぇ」うるっ

電「ぅえぇぇん・・・」ぽろぽろ

天龍「・・・おい・・・」なでなで

曙「・・・」

曙「・・・・・・っ、ぐしゅ」うるうる

天龍「・・・おいおい」

曙「・・・あたし、なん゛かさぁ、なんか、ぇぐっ」ぽろぽろ

天龍「大丈夫だって」なでなで

曙「なんか、言葉っ遣いが、っさぁ、なんか」ぽろぽろ

天龍「・・・向こうの人もわかってるだろ」なでなで

天龍「曙って艦娘はそういうもんだって」なでなで

電「・・・ぐじゅ、ずびっ」うるうる

天龍「あのほら、俺のほうがダメダメだったぜ？」

曙「・・・」ぐしぐし

天龍「・・・なんだかなぁどこ受けてもこんな調子だ」

電「ずびっ、・・・天龍、さんも？」

天龍「ああ、そうだ」

天龍「人柄が見えないだの中身がないだの」

曙「・・・」

天龍「・・・まぁ、就活は場数だって龍田が言ってたし」

天龍「気持ち切り替えようぜ」

天龍「な？」

電「・・・なのです」

曙「・・・」

天龍「・・・うし、じゃお疲れ様ってことで」

天龍「なんと俺様がマックおごってやるぜ」

電「・・・」

電「・・・」ぐしぐし

電「・・・えへへ・・・ほんとですか？」

天龍「現金なやつだなぁ」

曙「・・・たくさん頼んでやるわ」

天龍「ほどほどにしろよ」

電「ビッグマック食べるのです」

曙「あたしも・・・ポテトLとQOOの白ブドウのセットね！」すたすた

電「なのです！・・・えへへ」すたすた

天龍「・・・フフフ、しゃあねぇなぁ」すたすた