友「俺の方が不幸だろ！」

男「友！」

友「そうだ！男の一番の友達だから友！おかしいだろ！男ありきな名前じゃねえか！」

男「確かに、俺はまだ単体で通るが友は単体だと誰の？ってなるな」

友「お前が主人公なんだから俺がその友達となるのはまぁ分かる、だがそれで友は安直すぎるだろ！」

男「確かに、お前の言うとおりだな友」

友「つまり俺の方が不幸で」

？「甘いわ二人とも！」

男「お前は！」

友「幼！」

幼「そう男の幼なじみの幼！友と同じで男ありきな名前よ、その上単体だと何かもわからないのよ！」

男「確かに単体だと幼児とかかと思うかもな」

友「女だから幼女とかか？確かにまだ俺なら誰のってなるが、幼は単体だと何かも分かりにくいな」

幼「男が主人公だからここでは分かるけど、それがなければ本当に何なのか聞き返されるじゃない！」

男「確かにそうだな、幼の方が」

？・？「「まったぁ！」」

男「その声は！」

男「姉さんと妹！」

妹「私はお兄ちゃんの妹！でも単体だと誰のか分からないし、更に弟とか居ると姉さんって呼ばれてややこしくなるのよ！」

姉「私に至っては姉なのよ？先に生まれてるのに男基準なのよ！私からしたら弟なのに私よりも先に名前が決まってるような、そんな訳が分からない状況なのよ！」

友「確かに姉さんも妹さんも男の姉妹なのに扱いが！」

幼「考えようによっては私達よりもひどい！」

姉「分かってもらえた？」

妹「私やお姉ちゃんが特に不幸だよ」

？・？「「まったぁ！」」

男「今度はまさか！」

男「父さん！母さん！」

父「そう！俺たちはお前たちの両親！」

母「私たちがあなた達を産んで育てたのよ、なのに」

父「息子基準で父と母！どう考えても納得がいかん！」

母「私たちがいないとあなた達は産まれなかったのに」

姉「確かにそうね、お父さんたちがいなかったら私たち産まれてないのに」

妹「ごめんね、私たちが一番だと思ってた」

父「うむ分かればいいんだ」

友「そうだよな、俺たちの親とかが友父とかってどう考えても変だよな」

幼「そうよね、じゃあ男のお父さん達が一番で」

？？？「待った！」

男「こんどは誰だ！？」

友「お前は！モブＢ！」

モブＢ「そうだ！モブＢだ！もはや続柄とかですらないぞ？しかもＢってなんだよ！これじゃモブＡがいないと成立しないじゃねえか！」

幼「確かにそうね、Ｂなんだから当然先にＡがいるはずよね？」

姉「しかもモブ……もはや続柄でもあだ名でもない」

妹「不幸だわ」

男「くそ！こんなの間違ってる！こんな世界間違ってるぞ！」

友「何かないのか！俺達がこの世界を見てる奴を見返せる方法は！」

幼「そんなのあるわけが」

男「……いやある」

父「なに？SSの登場人物でしかない我々が一体どうやって？」

男「……そう、ここはSSの世界だ、つまり書き手の考えてる話をこれから俺達が演じる訳だ」

母「それがどうしたの？」

男「……変えてしまえばいい」

姉「変える？変えるってどうやって？」

男「このSSを書いてる>>1のシナリオじゃない、俺たちで話を創っていくんだ！」

妹「そんな事できるの？」

男「ああできる！皆協力してくれ！」

モブＢ「わかった！まずどうすれば？」

男「ん？朝か、やはり早起きはいいなぁ」

妹「お兄ちゃんご飯できてるよー」

男「おうありがとう妹」

男（まずこの話の初めは俺が寝坊して慌てて飛び起きる所から始まる、なら逆に早起きしてやるぜ！）

妹「あっお兄ちゃんおはよう、お母さんとお父さん起こしてきて？」

男「任せろ」

男（そして母さんは逆に寝坊し、父さんは仕事ではなく休みだ！どうだこれで全く違う流れだろう！）

妹「これでよしと、お姉ちゃんそろそろ帰ってくるかな？」

妹（お母さんの代わりに私が朝ご飯の用意、ドジっ子な妹どころかできる妹に！そして先に学校に行ってるはずのお姉ちゃんが）

姉「ただいまー」

姉（なんと朝帰り！ふふふこれで優等生お姉ちゃんじゃないわね完全に！）

妹「お帰りお姉ちゃん」

姉「ただいま、少し寝るわね、学校は昼前からかな？」

男「起こしてきたぞー、姉さんもお帰り」

母「あら寝坊しちゃってごめんなさい、手伝うわね妹ちゃん」

父「さて新聞をくれないか？今日は休みだからな、のんびりさせてもらうぞ」

男「それじゃ食べようか」

男・妹・母・父「「「「いただきまーす」」」」

姉「むにゃむにゃ」

男「ごちそうさま、さてそろそろ学校行くか」

妹「私もいくー」

母「行ってらっしゃい」

男「さて今日も頑張るぞー」

友「おーい男ーおはよー」

男「おはよー」

妹「あっ友さんおはようございます」

友「妹ちゃんもおはよう」

男（迎えに来るはずの幼が既に学校へ、そして迎えに来るのは友！これで流れもめちゃくちゃだろう！）

友「んじゃ行こうぜ」

男「おう、そういや昨日のテレビ観たか？」

友「何？」

妹「芸人さんが」

男（そしてたわいない会話！本来なら幼と妹と共に学校まで走ってるはずなのにのんびり歩いて登校してやるぜ！）

幼「そこっスイング乱れてる！」

テニス部「はい！」

幼（帰宅部のはずの私がなんとテニス部！しかもレギュラー！恋愛なんてしてる暇ないわ！）

幼「いくわよ！ふっ」

テニス部「はっ」

幼（私と男のイチャラブを書こうとしてたみたいだけど残念ね！これじゃあ男の迎えとか一緒に帰るとか無理よ！）

キャプテン「そろそろ上がりましょう皆」

幼「お疲れ様ですキャプテン」

キャプテン「ええお疲れ様、調子いいみたいね」

幼「もうすぐ試合ですからね、頑張らないと」

キャプテン「そうね、今年こそ全国いくわよ！」

幼「はい！」

幼（これで私は必要以上に男に絡めない！路線変更は避けられないわね！）

テニス部（……別にいいんだけど、幼さんがレギュラーになって私がレギュラー落ちしちゃったな……別にいいんだけどね！）