ホァン「折紙さんが人気?」(58)

折紙先輩、スーツ壊れてな顔バレ→イケメンだとわかって女性ファン急増→ホァンちゃんヤキモチ焼くけど素直になんれない

な感じのリンリンコンビ書いてください!

ホァン「その、折紙さんってのは誰なんだ」

マオ「どうやら銀が愛読する携帯小説のキャラクターらしい」

ホァン「携帯小説ねぇ」

ホァン「ミーハーなやつだなぁ」

マオ「そう言うな、銀なりに何かを学んでいるのかもしれん」

ホァン「ドールがねぇ」

黒「遅くなった、何の話だ」

マオ「何でもないよ、それよりホァン」

ホァン「ああ、今回の任務は…」

霧原「状況は!?」

斉藤「能力者です」

斉藤「天文部によるとメシエコードog128、謎の物質を操る能力です」

霧原「謎の物質?」

斉藤「ええ、場合によって様々なようです」

斉藤「生き物を操ったり、鉄くずなどを操ったり」

霧原「やっかいだな」

バサッバサッバサッ

霧原「!?」

斉藤「なんだあれ!?」

霧原「巨大な…鳥?」

斉藤「上に何か乗っております!!」

斉藤「あれは…og128!!」

霧原「まずい、逃げられるぞ!!」

         ,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
         (.___,,,... -ァァフ|          あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
          |i i|    }! }} //|

         |l、{   j} /,,ィ//|       『おれはタイバニスレを開いていたと
        i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ        思ったら流星の双子スレを読んでいた』
        |リ u' }  ,ノ _,!v,ハ |
       /´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人        な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
     /'   ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ        おれも何をされたのかわからなかった…
    ,゙  / )ヽ ilレ  u' | | ヾlトハ〉
     |/_/  ハ !ニ⊇ '/:}  v:::::ヽ        頭がどうにかなりそうだった…
    // 二二二7't'' /u' __ /:::::::/`ヽ
   /'´r -―一ァ‐゙t´ '"´ /::::/-‐  \    腹筋だとかブラクラだとか

   / //   广¨´  /'   /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ    そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
  ノ ' /  ノ:::::`ー-、___/::::://       ヽ  }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::...       イ  もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…

  |l、{   j} /,,ィ//|     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


ホァン「組織が独自で開発していた紙を媒体として作った流星のカケラが盗まれた」

黒「!?」

マオ「それを取り返すのが今回の任務ってことか」

ホァン「そうだ」

マオ「一体、誰が盗んだんだ」

ホァン「組織によるとメシエコードog128、折紙を使う能力者だ」

マオ「折紙だと?」

ホァン「ああ、奇しくも紙を媒体にさた流星のカケラも姿形は折紙にそっくりらしい」

黒「殺しても構わないのか」

マオ「おい黒、いきり立つな」

ホァン「問題ない、裏切り者だ」

黒「わかった」

ホァン「今は銀に行方を探させている」

ホァン「連絡の届く所にいろよ」

霧原「はぁはぁ、逃げられたか」

霧原「あの鳥はいったい何なんだ」

霧原「仕方ない、私と斉藤でホシの逃走ルートを洗う」

霧原「松本さんと河野はホシの発見現場を洗ってくれ」

斉・松・河「「「はっ」」」

霧原「大塚はホシの情報、活動について洗ってくれ」

大塚『はい』

霧原「行くぞ、斉藤」スタスタ

斉藤「あ、待ってください課長~」

~ホウムラン軒~

李「」ズズズズ

店長「おい理花、折紙なんか折ってないでラーメン運んでくれよ」

理花「はーい、ちょっと待って」

店長「にしても何で今さら折紙なんてやってんだ」

理花「今、結構はやってるんだよ」

理花「昨日、来日した織神って人が有名な折紙師で世界中の紛争地域でいろいろ折ってるんだって」

店長「有名人がやってるのをこぞって真似してるワケだ」

店長「李さんは何か折れるのかい?」

李「?」ズズ…

店長「折紙だよ折紙」

李「いえ、僕は手先が不器用なので」アハハハハ

店長「なんなら教えようか?鶴とか」

李「うまく出来そうもないので」アハハハ

李「それじゃあ、ごちそうさまでした」スタスタ

斉藤「ホシの発見現場で殺害事件があったようです」

霧原「被害者は?」

斉藤「日本unisef協会の幹部が数名だそうです」

霧原「unisef協会の?」

斉藤「unisef協会には黒い噂がチラホラありますからね」

霧原「何らかの取引があったと、死因は」

斉藤「首の静脈をズッパリ」

霧原「凶器は」

斉藤「わかりません、松本さんと河野が調査中です」

斉藤「問題は発見者を殺さなかったところですね」

霧原「どういうことだ」

斉藤「ホシはunisef幹部を殺したところを見られたあとに壁を爆破し逃げたようなんです」

霧原「一般人は巻き込まなかったと」

斉藤「はい、そのようです」

霧原「…」

ホァン「ターゲットが見つかった」

マオ「そうか、それで何処に」

ホァン「ウジテレビだ」

マオ「ウジテレビ?奴さんテレビ関係者なのか?」

ホァン「らしい、今、銀に監視させている」

ホァン「そこでお前に潜入してもらう」

黒「…」

ホァン「逐一報告しろ、わかったな」

黒「ああ」

スタッフ「こっち照明おねがい」

李「はい、ただいまー」

スタッフ2「弾幕もってきてー」

李「いま行きますー」ガスッ

李「うわぁぁぁぁ」ガシャンズドンッ

ディレクター「ちょっと李くん何してんの」

李「す、すみません、すぐに直します」

<ホンバンサンビョウマエー

<3、2、…

………
……


<オツカレサマデース

<アリガトウゴザイマシター

ディレクター「あ、いたいた李くん、これ関係者に配っておいて」ノミモノ

李「はい、わかりました」

李「失礼します、カメラスタッフの李です」

李「収録お疲れ様です、差し入れを持ってきました」

織神「わざわざすまないね」

李「いえ、仕事なのでこれくらい」

織神「李くんだっけ」

李「はい、李舜生です」

織神「不躾な質問で悪いんだけど李くんはどうして日本に?」

李「故郷に仕送りするためですね」

李「日本は故郷より稼げますから」

李「それと夢のためですね」

織神「夢?」

李「はい、貧しい地域の現状を世界中に知ってもらうのが僕の夢です」

李「局で働いているのはそのためです」

織神「なるほどね」

李「織神さんは世界中の紛争地域で活動しているらしいですね」

李「すごいです、僕にはできませんよ」

織神「確かに今の李くんには無理だよ」

織神「李くんにはそれを伝えたいと言う夢があるからね」

織神「でも李くんは僕とは別の形で人々の役に立つ人間になれるよ」

李「はい!」

織神「そうだ、李くんはこのあと時間あるかい?」

李「今日の分の僕の撮影は終わったので大丈夫ですよ」

織神「じゃあ、少し付き合ってくれないかな」

李「はい!」

霧原(逃走ルートはホテルの壁を破壊し、屋上に出てビルを渡ったと)

斉藤「課長~」

霧原「斉藤、何か見つかったか」

斉藤「さっぱりですよ」

斉藤「痕跡がほとんど残っていません」

斉藤「凶器もまだ見つかってないみたいですし」

霧原「そうか…」

斉藤「にしてもパーティーでもしてたんですかね」

霧原「パーティー?」

斉藤「花吹雪みたいな紙がほら」

霧原「確かに、色々な紙が…これは…」

斉藤「折紙ですかね」

霧原「折紙…」ハッ

河野『折紙ですか?』

河野『ああ、ありましたよ』

霧原「本当か!?」

河野『はい、殺害された人数と同じ枚数の血のついた折紙が』

霧原「それでその折紙は!?」

河野『先ほど鑑識に回したんですが指紋とかは特に検出されませんでした』

霧原「そうか…わかったありがとう」ピッ

霧原(折紙を使う契約者…それとも対価か…)

李「ここは…病院ですか」

織神「ああ、ここは何らかの理由で体の一部をなくした子が入院している病院だ」

李「誰か知り合いのお見舞いですか」

織神「お見舞いと言うより配達みたいなものさ」

織神「ここの子供達と難民の子供達の間を行き来するね」

李「子供達のですか」

織神「そうだよ、ここの子供達の手紙を世界中で読んでいるんだ」

織神「そして世界中の子供達からの手紙をここに届けているんだ」

李「そんなことまで、凄いです」

織神「実を言うと自分のためでもあるんだ」ハハ

織神「どんな姿でも頑張っている子供達の手紙や喜んでる姿をみると元気がわいてきてね」

織神「今の仕事に充実感を覚えるんだ」

李「…」

<アッ、オリガミサンダー

<オリガミノオジチャンダー

<ハハ、ボクハマダオジサンナンテトシジャナイヨー

<オリガミサンキョウモテガミモッテキテクレター?

<モチロンダヨー

ワイワイガヤガヤ

李「…」

………
……


霧原「折紙かぁ…」

大塚「」ガタッ

霧原「!?」

大塚「課長も『神の契約者(ゴッド・コントラクター)』読んでるんですか!?」

霧原「ごっどこんとらくたー?」

大塚「神と契約を交わし紙を使う能力者、オリガミの話ですよ!!」

大塚「今、女子中高生(一部)の間で大人気の携帯小説ですよ!!」

松本「何を言ってるんだ大塚は」ペシッ

大塚「いて」

松本「織神と言ったら先日来日した慈善活動家の織神さんのことに決まってるだろ」

大塚「そういえば『神の契約者』のモデルがその織神さんらしいんですよ」

大塚「そのお陰で最近はにわかなファンが急増して困ってるんですよ」

霧原「織神ってのは紛争地域で慈善活動をしながら子供達に折紙を教えて子供達に人気がある」

大塚「はい、実は『神の契約者』の作者が織神さんが訪れている病院に入院してる子らしいんですよ」

大塚「主人公のオリガミの姿の描写があまりにも織神さんに似ているのをファンが突き止めて作者が公に認めたんです」

霧原「その話をもっと詳しく」
大塚「課長もハマりますよ~」

李「…!」ソデクイックイッ

セツ「」ジーッ

李「?」

セツ「」ジーッ

李「あはは…」

キリ「どうしたのセツ、知らない人に迷惑かけちゃだめだよ」

セツ「…」フルフル

李「迷惑してないから大丈夫だよ」アハハ

キリ「なら良かったです、織神さん来てくれてるんだから行こ」

セツ「…」コクン

……


織神「今日は付き合わせちゃって悪かったね」

李「いえ、僕も元気な子供達を見ていたらやる気がわいてきました」

李「いつも現場で失敗ばかりしていたので」アハハ

織神「よかったよ、君のような若者には腐らないで欲しいからね」

李「そういえば元気な双子の姉弟を見たんですが」

織神「ああ、セツとキリだね」
織神「セツがお兄さんでキリが妹」

織神「セツは目の前で家族が殺されて声が出せなくてなってしまい、キリは焼夷弾で目が見えないんだ」

李「…そうなんですか」

織神「親元がいないから僕が引き取って日本の病院に預けているんだ」

織神「彼等はまだましなほうだ」

織神「ちょっとしんみりしちゃったね」ハハ

織神「キリは想像力豊かでね」

織神「僕をモデルにしてネットで小説なんか書いてるらしいんだ」

織神「これがなかなか凝った世界観でね」

織神「面白いから李くんも読んでみなよ」

李「時間があったら読んでみます」アハハ

ある日、異能力に目覚めた主人公オリガミ

オリガミはその力を使い、世に名が蔓延る怪盗になっていた

だがしかし、そんな生活も長くは続かない

ある日夢をみる

オリガミの異能力は次の神を決める戦いの為に授けられた力

異能力者は全部で13人

異能力者は神の力を授けられた所有者と呼ばれる

オリガミは第一候補、ファースト

その他にも所有者にはクラスのマドンナ、警察官、爆弾魔、狂気の科学者などがいた

ゲームは単純

アクロの心臓と呼ばれる神の力の象徴の奪い合い

様々な戦いの中、オリガミは敗れる

アクロの心臓を手にしたのは狂気の科学者

しかし、生き残った所有者達がクーデターを起こす

その結果、狂気の科学者は死にアクロの心臓はオリガミの手に渡るはずだった

だが、ゲームは未だ終わらない

狂気の科学者が行なった実験で能力者が量産される

実験場は学園都市

多くの子供達が能力に目覚め世界が混沌に落ちる

オリガミは実験を阻止するために学園都市を滅ぼす

そこに現れたのが学園都市一番の力を持つ男

男の能力はありとあらゆるベクトルを操作し攻撃を無力化する

しかし、激しい戦いの中、オリガミは辛勝する

学園都市は停止し、世界は元に戻るはずだった

だが、学園都市の生き残りがいた

生き残りは世界に紛れ生き抜くために会社を創る

新羅カンパニー

新羅は瞬く間にトップ企業になり世界を牛耳る

所有者も黙ってはいない

すぐに武装会社、マキシムを創り応戦する

最終決戦が今始まる―


―って話なんですよ」

霧原「」

松本「」

>>11

ポルナレフaaも知らないのか?とんだにわかだな

>>28
いや、ホァンが生きてるから流星の双子じゃなくて黒の契約者だよって言いたいんじゃ…

―という話」

ホァン「」

マオ「」

ホァン(おいマオ、銀が喋ったんだから何かしら反応しろよ)

マオ(そう言われてもだな…)

銀「…つまらない?」

ホァン「い、いや、面白そうだったと思ったぞ」

マオ「ああ、面白そうだったと思った」

銀「…そう」

銀「…私の予想では実はオリガミには生き別れの―」

マオ「そ、それより銀、饒舌に話をして喉が渇いたろ」

マオ「何か飲み物を買ってこよう」

銀「…だいじょ」

ホァン「そ、そうだな、ほらマオ」チャリン

マオ「よしきた、って俺じゃ買えねーよ」

ホァン「そうだったな、こりゃうっかりしてたぜ」

銀「…」ジトー

マオ「それにしても黒が遅いな」アセアセ

マオ「しょうがない、呼んで来るか手間のかかる奴だ」

ホァン「そうだな、俺はちょっくら飲み物買って来るわ」

ホァン「銀はここで待ってろよ」

銀「…」

マオ「契約者らしくない?」

ホァン「どう言うことだ?」

黒「契約者らしい行動をしていない気がする」

ホァン「合理的じゃないってことか」

黒「ああ」

銀「」ゴクゴク

マオ「対価を支払い済みなのかもな」

黒「!?」

ホァン「どういうことだ?」

マオ「契約者が合理的なのは対価を支払うためだ」

マオ「対価を支払い終わった契約者は合理的じゃなくなる」

ホァン「だとすると厄介だな」

銀「…違う」

黒マホ「「「!?」」」


マオ「どういうことだ銀」

ホァン「お前、何か隠しているのか?」

黒「教えろ!」

銀「…彼は所有者」

マホ「「」」

黒「所有者!?」

銀「…そう、所有者」

黒「契約者じゃないのか?」

銀「似て非なる者」

黒「一体、所有者とは何なんだ!!」

マホ「「」」


霧原「さて、私は斉藤と現場を洗いなおしに行ってきますね」

大塚「えっ、ちょ」

松本「オレはunisef幹部に怨みを持ちそうな人でも調べるかな」

河野「じゃあ、僕は最近のunisefの活動を調べてみますね」カタカタ

大塚「あれ?ちょっと皆さん」

霧原「斉藤、何をしている置いてくぞ」

斉藤「課長~待ってくださいよ」

大塚「なんなんですかーもぅ」

ホァン「用意はできてるのか」
黒「ああ、いつでも」

ホァン「今夜、恐らく残りのunisef幹部が臨時集会を開く」

ホァン「組織の上層部も数人いるらしい」

マオ「やられる前にやるってことか」

ホァン「今夜しくじるわけにはいかねぇ、わかったな」

銀「…だめ」

黒マホ「「「!?」」」

銀「…まだだめ」

銀「…彼は契約者じゃない、所有者」

ホァン「銀、いい加減にしろ」

マオ「まぁ待て、ホァン」

黒「銀、遊びじゃないんだ」

銀「…」

黒「わかったな」

銀「…」


河野「課長、どうやら今夜unisefが幹部のみで緊急会議を開くらしいです」

霧原「なに!?」

松本「それと、慈善活動家の織神氏とunisefの接点が見つかりました」

霧原「なんだと!?」

松本「どうやらunisefは織神氏をunisefの代表取締役にしようとしているようです」

松本「織神氏は断っているらしいんですがunisefがしつこく勧誘」

松本「場合によっては織神氏の活動を妨害しているようです」

斉藤「課長、もしかしたら」

霧原「ああ、松本さんと河野でunisefを張れ」

霧原「私と斉藤で織神氏を行確する」

霧原「大塚は引き続きog128の動きを見張れ」

松斉河大「「「「はっ!」」」」

カツッ カツッ カツッ

織神『…!』

黒「メシエコードog128か」

織神『…』

黒「流星のカケラはどこだ」

織神『…』オリガミシャキッ キュィィィィィイイイン

黒「くっ…」シュピッ

マオ「ほう…折紙を鉄の刃に変えたか」

キンッ ヤイバヲマジエアウ

黒「」キュィィィィィイイイン

織神『!?』バッ ウシロニサガル

織神『…っ』シュリケンノヨウニオリガミヲトバス

黒「」キンッ キンッ ナイフデハジク

黒「」ワイヤー シュピッ

織神『っ…!?』ワイヤーニマカレル

黒「流星のカケラはどこだ」

カミフブキパラパラ

織神『』ニヤリ キュィィィィィイイイン

マオ「黒、逃げろ!」

黒「!?」バッ

ドカッーン ドカンッ


大塚『天文部より報告、メシエコードog128の星の動きを確認しました』

霧原「!?」

大塚『…っ、これは!?』

霧原「どうした!?」

大塚『ど、同時にbk201の星の動きを確認!!』

霧原「なんだと!?」

霧原「unisefの方は!?」

河野『今の所はなにも』

霧原「大塚、場所は!?」

大塚『同じ場所です、池袋サンシャインビル屋上』

霧原「わかった」

霧原「松本さんと河野はそのまま待機、現場には私と斉藤が向かう」

ドカッーン ドカンッ

霧原「!?」

霧原(間に合ってくれ…)


マオ「大丈夫か、黒」

黒「…なんとか」

マオ「気をつけろ、おそらく奴の能力は折紙を任意の物質に変換することだ」

マオ「折紙が尽きるのを待つか」

黒「いや、その前に片付ける」ダッ

マオ「おい、黒!! たくっ…」

黒「」ナイフシュピッ

織神『』オリガミキランッ

キンッッッ

バッ パラパラ

黒「!!」

織神『』キュィィィィィイイイン

ドカンッ ドカンッ

黒「くっ…」ワイヤー シュピッ

織神『』ワイヤー スパッン


黒「」ダッ

織神『くっ…』

黒「」ミギストレート

織神『』スッ クルッ ヘイノミギニヨケケリヲイレル

黒「ぐっ…」キュィィィィィイイイン

織神『!?』ボアッ メラメラ

マオ「ほう、わざと蹴られて奴の上着を電撃で燃やしたか」

織神『くっ』ウワギヲステル

マオ「!?」

マオ「黒、奴の背中を見たか!?」

黒「ああ、取ってくる」ダッ

織神『!?』

黒「」ペリッ セナカニツイテイルモノヲハガス

織神『うっ…」ドタッ


黒「これは…」

マオ「折紙で作った人形みたいだな」

マオ「まさかこいつはこれで操られていたのか」

マオ「こいつが契約者らしくないと言うのがこれで納得するな」

マオ「だがなんでこいつが能力を」

黒「能力者を作り出す能力だ」

マオ「なんだと!?」

黒「南米に似たような奴がいた」

黒「そいつは被験者に黒い花を植えつけることで能力者にしていた」

黒「おそらくこの人形をつけて一時的に能力者にしたんだ」

マオ「なるほどな、と言うことは他に契約者がいるんだな」

黒「ああ、覚えがある」

マオ「そりゃぁ、よかった」

バタンッ

黒マ「「!?」」


キキッー バタンッ

霧原「!!」オクジョウヲミル

キュィィィィィイイイン

斉藤「あれは…ランセルノプト放射光…」

ドカンッ ドカンッ

斉藤「ひぃっ、一体何の能力者なんでしょうか」タッタッタッ

霧原「わからん、急ぐぞ斉藤」タッタッタッ

斉藤「あ、待ってください課長~」タッタッタッ

霧原(どうしてbk201が…おそらくog128と戦っている、何故…?)タッタッタッ

バタンッ

霧原「動くなっ!!」カチャッ


チャリンチャリン
タッタッタッ バッ オクジョウカラトビオリル

霧原「くっ…」テスリガッ

斉藤「あれは、織神氏では」

霧原「保護しろ」

斉藤「はっ」

霧原「そっちはどうだ」

河野『こちらは何事もないようです』

霧原「大塚、何かあったか」

大塚『それが先ほどのメシエコードog128の反応があった時に別の場所でもog128の反応がありました』

霧原「サンシャインビルと別の場所で行動が確認されたと言うことか!?」

大塚『はい、ただもう一つの場所の特定はできませんでした』

霧原「そうかわかった、引き続き頼む」


ホァン「おいおい、一体どうなってんだ」

マオ「一応、臨時会議の妨害は防げたがターゲットは殺さなかった」

ホァン「どうしてだ」

黒「彼は契約者じゃない」

ホァン「あ?」

マオ「あながち、銀が言っていたことが間違ってなかったってことだ」

銀「…彼は所有者」

銀「…能力を所有する者」

ホァン「それで流星のカケラは?」

黒「これから取りに行く」

銀「…だめ」

黒「どうしてだ」

銀「…お願い…最後まで終わってからにして」

銀「…物語を多くの人が楽しみにしている」

銀「…だから」


マオ「ターゲットが織神氏でない以上焦る必要はない」

ホァン「だがよ」

マオ「ああ、わかってる」

マオ「銀、流星のカケラがあればその契約者は他の組織にも狙われる」

銀「…」

マオ「契約者は逃げられるだろう」

マオ「しかし、周りの人はどうなる」

マオ「契約者の姿を見た一般人は殺されるぞ」

マオ「いいのか」

銀「わかった」

黒「契約者はどこだ」


織神「…うっ」

斉藤「課長、織神氏が意識を取り戻しました」

織神「…ここは」

霧原「大丈夫ですか、あなたはサンシャインビル屋上で契約者の戦闘に巻き込まれたようです」

織神「ケイヤクシャ?」

斉藤「課長!」

霧原「どうせmiにかけられる」

霧原「話していただけませんか、ここで何があったのか?」

織神「何を言っているんだ」

織神「はは、君もあの小説のファンなのかい?」

霧原「あの小説…」

織神「ああ、違うのかい?」


霧原「いえ、私は警視庁外事四課の霧原です」

織神「警視庁…」

霧原「今日の織神氏のした行動を教えてください」

織神「…確か、午前中から午後までテレビの収録をした後、足立区の私営病院へお見舞いに行ったんだ」

霧原「誰かお知り合いが入院中で?」

織神「身体障害を持つ子供達にボランティアですよ」

霧原「そうですか、その後は?」

織神「その後は友人とご飯を食べて家で仕事を」

織神「気づいたらここに」

霧原「そうですか」

大塚『天文部より報告、bk201の星の動きを確認』

大塚『場所は足立区にある私営病院です』

霧原「なんだって!」


タッタッタッチャリンチャリン バタンッ オクジョウ

セツ『待ってたよ』

黒「!!」

マオ「話せないんじゃなかったのか」

セツ『僕の対価は話さないこと』

セツ『僕は話せなくなった』

セツ『だけど僕が対象として操れば話せるんだよ』

黒「流星のカケラをどうするつもりだ!」

セツ『使うよ、僕の目的のために』

マオ「お前の目的は何なんだ?」


セツ『僕の望みは妹達が、世界中の子供達が争いに巻き込まれる必要がない世界』

黒「!」

セツ『子供達が皆、平和に暮らすんだ』

セツ『朝起きて、学校へ行き皆で勉強して』

セツ『お昼を食べて掃除して放課後は皆で遊んで』

セツ『夕食は家族で今日、あったことを話ながら摂って』

セツ『休日は家族で遊んだりクラブに行ったり…』

セツ『そんな世界にすること』

黒「…」

セツ『目の前で親を殺されることもなく』

セツ『爆弾を持たされて敵に突撃することもなく』

セツ『大人から理不尽な暴力を振るわれることもない』

セツ『そんな世界だ』

黒「そんなの思い上がりだ」


黒「言いたいことはそれだけか」

セツ『あんたも他の大人と一緒』

セツ『契約者は合理的な判断をすると言われてるけど』

セツ『契約者だけじゃない』

セツ『大人はみんなそうだ』

セツ『特に金や名声、地位を手に入れた人間は』

セツ『だから契約者は合理的なんだ』

セツ『金や名声、地位の代わりに力を手に入れるから』

セツ『契約者が合理的なんじゃない』

セツ『力を手に入れ、自分の欲望に素直な人間が合理的なんだ』


セツ『織神さんだけは違う…』
セツ『私利私欲に陥ることなく子供達のことを考えている』

セツ『どこぞの日本のunisef協会とは違う』

マオ「だからunisef幹部を殺ったのか」

セツ『己の至福を満たすために募金を募る奴らだ』

黒「どうして織神に濡れ衣を着せるような真似を」

セツ『そういうワケじゃなかった』

セツ『アイツらが織神さんに近寄ってきたから』

セツ『一番迅速に多くの幹部を一同に介させるため仕方なかった』

マオ「なるほど」


霧原「一体、bk201は何のために…」

織神「!?」

霧原「斉藤、織神氏を頼む」

斉藤「はっ!」

霧原「私は現場へ急行する」タッタッタッ

斉藤「それじゃあ、織神さん…」

斉藤「あれ?」

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