男「入院した」 (17)
男「予想外の緊急手術」
男「服が着替えさせられてる違和感」
男「BBAばかりの看護婦」
男「けどここの病院食は中々の味」
友「まぁ元気そうでなにより」
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男「とても暇なんですよ」
友「その連絡受けて俺が来たわけだしな」
男「暇つぶしのアイテムとかない?」
友「ない」
男「そんなぁ」
男「なんか買ってきてよ」
友「何を?」
男「そこは友であるお前のセンスに任せる」
友「…コンビニ行ってくるよ」
男「頼むよ」
看護婦「あら、もう帰るの?」
友「いえ、そこのコンビニに」
看護婦「そう、他のお友達とかは?」
友「…連絡貰ったのは俺だけみたいッス」
看護婦「…そう」
友「まぁ、強がりな面もあるんで」
友「アイツも誤魔化してるみたいだけど」
友「…いつかはこうなるって分かってたんで」
友「大丈夫ッスよ」
看護婦「…そっか」
友「おう、ジャンプとマガジンを買ってき…」
友「アイツどこだよ」
男「おっ戻ったか」
友「どこに行ってたんだよ」
男「ちょっと近くにブラブラと」
男「けどすごい美人が居たんだよ」
男「あれやべぇよ」
友「ほほう詳しく」
男「お前の帰りを待ってたら暇でさ、外をうろついてたんだよ」
男「そしたら扉が開いたままの部屋があってさ、好奇心で覗いちゃったのよ」
男「そしたらすごい…あれだよ、何かの花のような…すごい華奢な…こう…薔薇とは正反対の…そんな感じの美人が居たんだよ」
友「表現力ゼロだな」
友「何か話したのか?」
男「いや、男の人居たし…あれは彼氏か何かだよ」
男「すごい仕事が出来ますよ感あったわ」
友「それは勝てないな」
男「あ~、覗いたときの笑顔がたまらなかったんじゃぁ~」
友「結構気になるな。どこの部屋だった?」
男「ここから出口方面に4部屋ほど」
男「覗きに行くのか?」
友「帰り際に可能ならな」
友「また明日来るよ、またな」
男「…ああ、じゃあな」
友「おっすおっす」
男「おっ、来たか」
友「顔色が良いな。良い事でもあったか」
男「ふっ…恋は人を変えるって言うしな…。お前にも分かっちまうか…オレの纏う『オーラ』ってやつが…」
友(脳まで腐ったか)
男「さっきな…例の彼女に話しかけられたのさ…。ふっ、女を惑わせるたぁ…罪深い男だよなァ…オレって奴ぁよォ…」
友「それお前が覗きしたからじゃねーのか」
男「」
友「それに彼氏持ちだとか言ってたじゃねーか」
男「」
友「覗きしてた人が居たから話しかけたってのが関の山だろ」
男「やめてよ…アタシに夢くらい見させてよ…」
男「だってあんな美人に笑顔で話しかけられたら…嬉しいじゃない…」シクシク
友「分かる」
男「ただでさえ同年代居ないし…看護婦は若くないし…周りの人も暗いし…」シクシク
友「はいはい残念無念また来世」
男「おちょくりすぎだろテメェ」
友「あの人も?」
男「そりゃあな。ここに居るんだし」
友「…そうか」
男「…そろそろ時間だな」
友「検査か?」
男「あぁ。どうする?帰るか?」
友「…そうすっかな、課題あるし」
男「そっか、じゃあな」
友「ああ、また」
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