モバP「実はな…」(11)
P「実は俺、淫魔なんだ」
凛「なにそれ」
P「淫魔なんだ」
凛「……」
P「本当なんだ!」
凛「仮に本当だとしてなんで今急に言うの」
P「ホントはこれからも隠していこうと思ってたんだ」
凛「うん」
P「もう溢れそうなんだ」
凛「何がだよ」
P「順を追って説明するんだ」
凛「口調直さない?」
P「すまん、お前ら的に俺が淫魔であることはとんでもない衝撃だと思ったから…空気を和やかにできるかと」
凛「普通でいいからプロデューサーが何魔で何が溢れそうなのか話して」
P「結構食いつき良くて困惑するんだ」
凛「今私がファンタジーとの邂逅を果たしてるのか頭おかしくなったアラサーを目撃してるのか判断したいんだよ」
P「話せば長くなるんだが…」
淫魔P『ヤバイ…もう何日もエネルギーを摂取できてない…』
???『あら…淫魔Pさん元気がないですね』
淫魔P『あ、上位悪魔さん…』
上位悪魔『顔色も悪いですし、何かお困りごとでも?』
淫魔P『実は最近陰気を摂取できてなくて、ずっと空腹なんですよ』
上位悪魔『それはそれは…たしか淫魔Pさんは人間の淫らな欲望を主食にされてましたね』
淫魔P『最近の人間は欲望が沸いてもスマートフォンでお手軽解消してしまいますからね…欲望の流通量が激減してしまいして』
上位悪魔『なるほど…』
淫魔P『どこかにえっろい事しか考えてない人間がうようよいる世界がないでしょうかね…』
上位悪魔『それなら私のいるアイドル事務所に来てみませんか?』
淫魔P『あ、アイドル?』
上位悪魔『そうです。アイドルに欲情するファンたちの淫気を狙ってみるのはいかがでしょうか?』
淫魔P『な、なるほど…たしかに欲望渦巻く世界っぽいですね…』
上位悪魔『当然、私のゴハンにも付き合っていただきますけど♪』
淫魔P『背に腹は代えられません、お世話にならせていただきます!』
P「そんなこんなでこの事務所で働き始めたんだ」
凛「突拍子もない話だね」
P「当初は完璧な計画だと思っていた。実際お前らをデビューさせてからファンたちから放たれる淫気は俺の腹を満たしてくれた」
凛「聞きたくなかったよ!純粋に応援してくれるファンだけじゃないのはわかってたけど!」
P「すまん、スカートが必要以上にヒラヒラするのも水着イベントだけ異常に広告出すのもファンたちのためなんだ」
凛「こんな意味深な『ファンたちのため』初めて聞いたよ!」
P「そんなこんなで俺とちひ…上位悪魔さんの作戦は完璧に進行していた」
凛「もう気使わずちひろさんって呼んじゃえばいいのに」
P「いや…進行しているように思えた」
凛「何か問題が起きたの?」
P「予想外なところから淫気が沸いてきたんだ」
凛「…んん?」
P「気づけばアイドル達から多くの淫気があふれ出ていた」
凛「!?」
P「近距離から日々増加していく淫気…」
凛「え…嘘、え?」
P「あまりのエネルギー量に俺が進化してしまう始末」
凛「し、進化って…?」
P「考えてるエロい事の内容が分かるようになりました」
凛「ああああああああああああああああああああ!????」
P「でもさすがに供給量が多すぎて飽和気味だからみんなに抑えてもらおうと…あれ?凛?ちょっと!なんで逃げるの!」
凛(それからしばらく顔を見るたびに顔から火が出るような思いをした)
P「ああ、凛。おはよう」
凛「おはよう、プロデューサー」
凛(いまでは…)
P「…!り、凛…?」
凛(目の前でエロい事を考えると目で何かを訴えてくるプロデューサー)
凛「…」
凛「たまらんですな」ムラムラ
凛「そういえばプロデューサー」
P「ん?なんだ?」
凛「淫魔ってさ、その、せっ…えっ…」
P「ああ、相手と直接性交渉してエネルギー摂取するタイプもいるな」
凛「う、うん。ご、ゴホン!!それでPさんはそういう種類じゃないの?」
P「直接摂取なんて下等種じゃなければ必要ないんだよ。こう見えて俺、エリート淫魔なんだ!」
凛「よくわかんないけどすごいんだね」
P「それに直接摂取ってあんまり好きじゃないんだよね」
凛「ふーんそうなん…は?」
P「飯はゆっくり食べたいじゃん?それに行為中の人間って頭の中ぐっちゃぐちゃでさ。エネルギー量も多いけど俺ってグルメだし?量より質なわけよ」
凛(いや、Pさんは淫魔…今更経験の有無なんて考えても…)
P「あ、でもあれ、あの子!名前思い出せないけどあの子はなかなかよかったな~」
凛「ふーん」イライラ
P「俺も柄にもなく張り切っちゃってさ~」
凛「チッ」
P「あれ…?渋谷さん…?」
凛「何」
P「なにか気分を害されるようなことでも…?」
凛「お得意のテレパシーで読めば?」
P「いや、俺のはエロい事専門だし…」
凛「ふん」プイ
P「…えいや!」カプッ
凛「ひぃゃん!ちょ、ちょっと!なにすんのプロデューサー!////」
P「え、たしか俺に耳を甘噛みされる妄想してたなーと…」
凛「そ、それがなんで今!?///」
P「エロい事専門の俺に心を読めってそういうことかと…」
凛「~~~~~ッ!ばか!」
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