一ノ瀬志希「プロポーズ」 (18)
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一ノ瀬志希「Tokyo Bambi」
一ノ瀬志希「Tokyo Bambi」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1444876535/)
の続きになりますが読んでなくても分かるようにしています。
事務所
一ノ瀬志希「にゃは~! 久しぶりの事務所だ~!」
千川ちひろ「お帰りなさい。どうでしたか? ハリウッドは」
モバP「色々言いたいことはありますよ。一度じゃ伝えきれないぐらいに……」
ちひろ「なんでそんな不満そうな顔をするんですか?」
モバP「移動用にセスナを手配してくれたのはちひろさんですよね」
ちひろ「はい! 格安な所を見つけましたので」
モバP「そのパイロットが高所恐怖症だったんです」
ちひろ「そんな人も居るんですね~」
モバP「生きた心地がしませんでしたよ」
志希「そう? あたしは面白かったけどなぁ」
ちひろ「なら良かったじゃないですか」
モバP「そういう問題じゃ……」
志希「まぁまぁ。あんまりかっかしてるとあの神父さんにまた諭されちゃうよ?」
モバP「あのミネソタ州の?」
志希「そうそう」
モバP「アフロで……」
志希「おでこにタトゥーが入ってる人」
モバP「ひぃっ!!」
ちひろ「なんですか! その話、面白そう! 詳しく聞かせてくださいよ!!」
モバP「ちひろさん。海外はとっても怖かったです」
志希「そんなことないと思うけどな~」
モバP「英語話せないんで志希が居ないと何も出来ないのに。勝手にどこかへ行っちゃうから……」
ちひろ「それは、Pさんが勉強不足なのが悪いです」
志希「こっちだとあたしに怒ってばっかのキミが涙目で、どこにも行かないでくれ~って可愛かったけどね」
ちひろ「Pさん、悲しくならないんですか?」
モバP「……うす」
ちひろ「それはさておき。Pさんには溜まってたお仕事が沢山あるので頑張って下さいね!」
志希「キミ、今どんな気分?」
モバP「……ボーリングのピン」
志希「その心は?」
モバP「とっとと倒れたい」
志希「でもまた強制的に立たされるよ?」
モバP「……うす」
数日後 事務所
志希「ねぇねえ、愛ってなにさ?」
モバP「これまた難しい質問が来たな」
志希「愛を知らないと第三天まで昇れないからね~」
モバP「そういえば夏に取った写真集のテーマがセブンスヘブンだっけか」
志希「そーそー。信仰一筋って志希ちゃんのキャラじゃないからね」
モバP「天国なんて行ってから考えるさ」
志希「確かに! それに天国なんて本当にあったら恐竜なんかがうじゃうじゃ居て大変大変」
バンッ!
ちひろ「Pさん居ます!?」
モバP「はいはい」
ちひろ「今、○○プロダクションから連絡があったんですが」
志希「みくニャンのとこだ!」
モバP「いやーユニット組んだときはお世話になったなぁ」
ちひろ「事務所に大量のニジマスが届いたって」
志希「お土産です!」
モバP「おまっ! いつの間に!」
志希「もともとニジマスはカルフォルニア州が原産だからねー 良い財産になると思って。にゃは! 今の楓さんっぽい!」
ちひろ「ちなみに経費では落ちませんからね」
モバP「!?」
ちひろ「とんだ災難でしたね」
モバP「まぁ、志希が良いのならそれで……」
ちひろ「ほんと、志希ちゃんには甘いですよね」
志希「ふっふー♪ ハリウッドも変なのがいっぱいあって、キラキラしてて楽しかったよー!」
ちひろ「あら、そうだったんですか?」
志希「あふぅ。シキはもう眠いから寝るの」
モバP「ほら、変なこと言ってないで。帰るぞ」
志希「もー冗談だってば~」
志希「うー寒い寒い。雪が積もってて歩きにくい~!」
モバP「さっきの信仰の話で思い出したけど。もうクリスマスなんだな」
志希「おぉー! どうりで夕方になってから朝になるまでの時間が早いんだ!」
モバP「気づかなかったのか」
志希「キミと一緒に居ると季節関係なく時間が経つのが早く感じるからね~ 冬だよ冬!」
モバP「冬と言ったらほうれん草の季節だな」
志希「ムキムキになって悪党に勝っちゃう?」
モバP「よく知ってるな」
志希「まぁね。彼の祖先は玉ねぎとかニンニクの匂いを嗅いで強くなってたみたいだよ」
モバP「志希も何か嗅いで強くなるか?」
志希「ん~? どうだろ。まずはキミの匂いを嗅いでみよ~」
モバP「いつも嗅いでるだろ」
志希「ハスハス! キミと雪が混じり合うととってもいい匂いだにゃ~♪」
モバP「雪の匂い……? 冬の匂いなら分かるけど、あの鼻の奥にツンと来る感じ」
志希「そうそうそれそれ! ペパーミントとティトリーを合わせた感じ」
モバP「うむ、分からん」
志希「ほら見てみて、雪だるま作っちゃいました!」
モバP「うわ、手が冷たそう」
志希「……チベタ……かじかんだ手、温めてあ・げ・る」
モバP「言わんこっちゃない」ギュッ
志希「でも握ってくれるんだ♪ 暖かい」
モバP「心がメラメラ燃えてるからな。熱血Pだ」
志希「変なこと言っちゃって~照れてるの?」
モバP「照れてない」
志希「んふふ」
モバP「なんだよ」
志希「今までふざけた事ばっかりやってきたから。いい加減嫌われる頃かな~って」
モバP「何を今更。ほら、袖のボタン取れてるぞ」
志希「あ、ほんとだ、ブランブランだ」
モバP「このままじゃだらし無いし取っちゃうけどいいか?」
志希「ん、おねがーい」
モバP「全く……」
志希「髪伸びたな~。ねぇ、あたしって今いくつだっけ?」
モバP「24」
志希「ふんふん、出会って4年かぁ」
モバP「それがどうした?」
志希「歩くのきゅうけ~い。そこの公園寄ろう?」
モバP「ああ、時間は大丈夫なのか?」
志希「もう大人だよ?」
モバP「そうだったな」
志希「シンシンだね」
モバP「しんしん?」
志希「そ、シンシン。雪がね」
モバP「あぁ、深々ね」
志希「キミと居るとね。星みたいに色んなキラキラがそこかしこに散らばってるんだ」
モバP「昼間も言ってたな」
志希「うんうん。でも、変なのもキラキラもハリウッドだったからじゃなくてキミと一緒だからだったんだって気付いてさ」
モバP「変なのか」
志希「うん、変。ほら! おすわり!」
モバP「はいはい」
志希「えい! やっぱりキミに背中を預けるのはいいね」ボスッ
モバP「それは良かったよ」
志希「ん、金星が綺麗。なんだか届きそうだね」
モバP「金星……明けの明星……え!? もう夜明け!?」
志希「ほらやっぱりキミと居ると時間が経つのが早い」ニャハハ
志希「ハッピーバースデー、ジーザース♪」
事務所
ちひろ「それで帰らず、そのまま事務所まで来たと」
志希「あたしは向こうで寝て来るから、なんかあったらよろしくね~ 起きないけど」
モバP「まぁ、完徹なんて日常茶飯事ですんで、心配いらないです」
ちひろ「そうですか、まぁ心配してないですけど」
モバP「冷たいなぁ」
ちひろ「忙しいんですよ」
モバP「なにしてるんですか?」
ちひろ「来年辺りにliveツアーの規模拡大の為に、誰かに海外に行って貰わなければいけないんですよ」
モバP「あのぶっ飛んだ企画の事ですか」
ちひろ「勿論、Pさん以外のプロデューサーさんに頼むつもりです」
モバP「賢明です」
ちひろ「それは、まぁ追い追い考えるとして……Pさん宛てに荷物届いてますよ」
モバP「あ、ありがとうございます」
ちひろ「そういえば、志希ちゃんがハリウッドで使用した指輪のサイズっていくつか覚えていますか?」
モバP「……7号ですが……なにが言いたいんですか?」
ちひろ「いえ、ハリウッドだなんて志希ちゃんすっかり女優だなって思いまして」
モバP「相変わらず色んなものが、ぶっ飛んでいますけどね」
ちひろ「良いんですよ、常識なんて追い越しちゃえば」
モバP「あなたがそれを言ってしまって良いんですか?」
ちひろ「強がりますねぇ、私だって焚き付けた責任があります。それにうちの事務所を舐めないで下さい」
ちひろ「たった二人の人間がしばらく消えたってどうってことないですよ」
モバP「そうですか、行ってきます」
ちひろ「そうです、行ってらっしゃい」
ボスッ
志希「ん~? 起こしに来たんじゃないの?」
モバP「今日の仕事はやらない。寝る」
志希「珍しいね~いいよ。このまま枕を並べて志希ちゃんのこと引き受けてよ」
モバP「それも良いけど仮眠取ったら失踪するぞ、志希」
志希「んん? なにかな? どっきりかな?」
モバP「とりあえず、セスナ借りる。パイロットは高所恐怖症のあいつ」
モバP「その次にミネソタ州行って神父を拉致する」
志希「できるの? そんなこと」
モバP「やるんだよ、俺はボーリングのピンだ。何度だって立ち上がるさ」
志希「いよいよもって恐竜に会えちゃうかもね。セブンスヘブンかぁ」
志希「その前にこの志希ちゃんに言うことあるんじゃない? その箱の中身も関係してるんでしょ?」
モバP「そうだな志希。キミに、」
短いですが終わります。
https://youtu.be/Z3nimzGZp3I
曲はthe pillowsでプロポーズでした。
ありがとうございます。
あ、ピロウズは関係ありませんが海外に飛ばされた奴について
藤原肇「十年後も生きたる桜」
藤原肇「十年後も生きたる桜」 - SSまとめ速報
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