能代「おじいちゃん提督 (234)
能代「阿賀野型軽巡の能代です!!」
金剛「ほぉー、元気の良いgirlね~」
金剛「ワタシはこの鎮守府の秘書艦の金剛デース!」
能代「よろしくお願いします!!」
金剛「じゃあ早速テートクに挨拶に行くネー!」
能代「は、はい!」
能代(ここの鎮守府は世界でも最強と言われている…)
能代(こちらの金剛さんだって、ものすごく戦果を稼いでる最強の戦艦…!)
能代(そんな鎮守府に配属されるなんて、能代感激です!!)
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金剛「ココがテートクの執務室ネー」
能代「…ゴクリ」
能代(最近の提督って若くてハンサムな方が多いんですよね…!)
能代(最強鎮守府のトップである提督…どんな方なんでしょうか!!)
能代「し、失礼します!!!!」ガチャリ
能代「阿賀野型軽巡二番艦、能代!着任しました!よろしくどうぞ!!」
提督「ほぅ」
能代「…」
提督「?」
能代「…?」
金剛「テートクテートク、新人の子デスよー」
提督「ほぅ」
提督「人参」
金剛「し・ん・じ・ん、デスよー」
能代「あ、あなたが提督ですか?」
提督「…」
金剛「テートク、能代が質問してますヨー」
提督「ほぅ」
能代「…」
提督「…?」
能代「あ、あなたが…提督なんですか?」
提督「?」
金剛「テートクはテートクでしょ?」
提督「ほぅ」
提督「そう」
提督「わし」
提督「提督」
能代「ちょっとちょっとちょっと!金剛さん!!」
能代「このおじいちゃん誰なんですかぁ!」
金剛「だからテートクね」
能代「ヨッボヨボのおじいちゃんじゃないですかぁ!!」
能代「私の声も聞こえてないし!!」
金剛「耳元で話してあげるとGOODデスよー」
能代「こんな人に提督は務まらないでしょう!!」
金剛「心配はnothing!!」
金剛「見てください!テートクの胸に光り輝く無数の勲章の数を!!」
能代「確かに、どれも素晴らしい勲章ですけど…」
提督「ほっほっ」
能代「…本当にこのおじいちゃんが最強鎮守府の提督なんですか…?」
提督「金剛」
金剛「ハイハイ!」
提督「この子」
金剛「能代がどうしたんデスか?」
提督「だれ」
能代「私の自己紹介全く聞こえてなかったんかい!!」
金剛「耳元でお願いシマース」
能代「阿賀野型軽巡の、能代です!よろしくお願いします!」
提督「ほぅ」
提督「敏郎」
能代「と、としろう?」
金剛「どうやら能代を聞き間違えたみたいデスねー」
能代「提督!敏郎じゃなくて能代ですよ!!」
提督「ほぅ」
提督「よろしく」
提督「敏郎」
能代「ダメだこりゃ!」
提督「ほっほっ」
提督「ほれ」スッ
能代「な、なんですか?」
金剛「テートクは握手を求めているデース!」
能代「は、はぁ」
ズ ゥ ン … !
能代「!?」
能代(なに!?ただ提督と握手をしただけなのに)…
能代(提督の手から伝わってくるこの重み…圧倒的な提督の存在感…!)
能代(このおじいちゃん…ただのおじいちゃんじゃない!!)
提督「ほっほっ」
金剛「どうやら能代も感じ取ったようデスね…提督のスゴさを」
能代「提督!改めて能代をよろしくお願いします!!」
提督「がんばれ」
提督「敏郎」
能代「いやだから能代ですって!」
提督「ほっほっ」
能代「…」
金剛「これで能代もワタシたちの仲間デース!」
金剛「ほらテートク、そろそろお昼ご飯の時間デスよー」
提督「ほぅ」
能代(なんか金剛さん、秘書艦じゃなくて介護士みたい…)
金剛「能代は軽巡寮に向かってくだサーイ」
金剛「軽巡のみんなが歓迎会を開いてくれマスよー!」
能代「わかりました!」
金剛「テートク、杖持って!食堂に行きマスよー」
提督「ほぅ」
能代「…随分無骨な杖を使ってるんですね」
金剛「あ、この杖はねー」
とある日
長門「撃方始めぇ!!」
どごーん
金剛「流石ナガモン!敵を一掃ネー!!」
ル級「くっ…旗艦大破だ…!撤退するぞ!」
ヲ級「あ!あたしの杖が!」ボチャン
ル級「杖なんかいい!逃げないと殺されちゃうぞ!」
ヲ級「あー!あたしのお気に入りの杖がー!」
鎮守府、浜辺
提督「ほぅ」よちよち
提督「良い」
提督「天気」
提督「…?」
おじいちゃん、浜辺に打ち上げられた杖を発見
提督「ほぅ」
提督「杖」
提督「良さげ」
木曾「よう提督!お散歩かい?」
提督「ほぅ」
提督「木曾」
提督「見て」
木曾「ん?杖か?どこで拾ったんだそんなもん」
提督「ここ」
木曾「流されてきたのか?」
提督「ほっほっ」
木曾「えらく気に入ってるな」
提督「ほっほっ」よちよち
木曾「夕方には戻ってこいよー」
次の日
金剛「敵襲ネ!!!!」
ヲ級「いやあの違うんです!!」
長門「何が違うんだ」
ヲ級「ほら、艦載機一機も積んでない!敵意はないです!」
飛龍「スパイ?」
ヲ級「スパイとかじゃなくて…」
大井「じゃあなんなんですか」
ヲ級「杖を…」
高雄「杖?」
ヲ級「この前の戦いで杖を海に落としちゃって…ここに流れ着いてないかなぁって…」
春雨「ヲ級さんいつも杖持ってますもんね!」
木曾「杖…?提督が拾ったやつか?」
提督「あら」よちよち
長門「て、提督!深海棲艦がいる!ここは危険だ!」
提督「しんかん」
提督「せん」
金剛「し・ん・か・い・せ・い・か・ん、デスよー」
提督「ほっほっ」
ヲ級「あ!その杖!!」
ヲ級「あたしの杖だ!!」
提督「?」
飛龍「提督の杖、どっかで見たことあるなと思ったら…」
高雄「ヲ級のだったのね…」
ヲ級「あのー、おじいちゃん、その杖返してくれるかなぁ」
提督「?」
大井「もっと耳元で話さないと聞こえないわよ」
ヲ級「おじいちゃん!その杖!あたしの!返してくれますか!?」
提督「え」
提督「…」
提督「ふむ…」
木曾「返してやれよ、杖なんかいくつでも買えるだろ」
提督「…」
提督「これ」
提督「良さげ」
春雨「すごく気に入ってますね、ヲ級さんの杖」
ヲ級「えー…困る…」
金剛「テートク、その杖はヲ級の物ネ」
金剛「返してあげようよ」
提督「お灸?」
金剛「ヲ級、ね」
提督「お灸」
提督「最近」
提督「してない」
長門「提督、この前お灸で火傷したからもうやらないって言っただろ」
提督「ほっほっ」
ヲ級「なんでもいいから杖返してよー!!」
金剛「テートク、返すネ」
提督「…」
提督「…ほい」
ヲ級「返してくれるの?ありがとうおじいちゃん!!」
木曾「良かったな」
ヲ級「駄目元で艦娘の鎮守府来てよかったー!」
提督「…」しょぼん
高雄「提督、もっといい杖買ってあげますから」
提督「…」しょぼん
ヲ級「…」
ヲ級「お、おじいちゃぁん…そんな顔しないでよ…」
提督「…」よちよち
大井「提督、私がお茶いれてあげますから、ね?元気出して」
提督「あ」すってんころりん
ヲ級「!?」
大井「ちょ!?提督!?」
長門「転んだぞ!」
金剛「テートク!?大丈夫デスかー!?」
提督「いたい」
ヲ級「あーもう!!杖あげる!!」
ヲ級「あたしの杖あげるから!!」
提督「ほぅ」
金剛「いいんデスか…?大事な物なんじゃ…」
ヲ級「もういい!あげる!だからおじいちゃん!長生きしてよね!!!」
提督「ほっほっ」
春雨「よかったですね!司令官!」
金剛「ということがありました!」
能代「なんと言うか…深海棲艦と随分仲良くしてるコトにビックリしてるんですが…」
提督「ほっほっ」
夜
能代「歓迎会楽しかったな」
能代「能代、この鎮守府で楽しくやっていけそう」
大井「能代ー、金剛さんが呼んでいるわよ」
能代「はい!」
金剛「ノッシーに艦娘としての初仕事を与えるデース!!」
能代「…ノッシー?」
金剛「あぁ、能代のあだ名デース」
能代(敏郎よりマシか)
能代「初仕事とは?」
金剛「お風呂でテートクの背中を流してあげるデース!!」
能代「え!?お風呂で提督の背中を!?」
金剛「Yes」
能代「お風呂で提督と二人っきりですか…?」
金剛「…背中を流すのに何人もいらないデスよー」
能代「ほああ…」
能代(提督とハダカのお付き合い…これも親密になるためのスキンシップなんですね…!)
能代(能代、頑張ります!!)
提督専用風呂
提督「あー」かぽーん
提督「ばばんば」
提督「ばんばん」
提督「ばん」
能代「提督、失礼します!能代です!」ガラッ
提督「!?」
提督「女体…」
能代「お背中流しに来ました!よろしくお願いします!」
提督「あ…あ…」
能代(は、恥ずかしいっ…提督は能代のカラダ、気に入ってくれるでしょうか…)ぼいーん
提督「…」よちよちよち
能代「あれ!?提督!どこ行くんですか!?」
能代「体拭かないと床ビチャビチャですよー!?」
能代「…能代、何か間違えた?」
能代「とりあえず床を拭こう…」ふきふき
金剛「ノッシー!!!」
能代「うわぁビックリした!!金剛さん!?」
金剛「なんで素っ裸なんデスか!!」
能代「だって…お風呂入るんでしょ…?」
金剛「テートクの背中を流すだけデス!ジャージ着てやればいいデショー!!」
能代「へ…」
金剛「ノッシーはセクシーでオッパイ大きいデス!テートクには刺激が強すぎマス!!」
金剛「鼻血噴き出して死んじゃったらどうするデスかー!!」
能代「」
軽巡寮、大井と北上の部屋
能代「能代、初仕事失敗してしまいました…」
北上「あははー、面白いコトするね〜のしろん」
能代「のしろん?」
北上「能代のあだ名」
能代(いろんなあだ名付けられるな…)
大井「提督は艦娘に背中流してもらうの大好きだけど、イヤらしいコトとか一切考えてないから安心しなさいな」
北上「年齢的に枯れてるっしょ」
能代「…提督って何歳なんですか?」
北上「99歳」
能代「え゛!?…もっと若いかと思った…」
大井「まぁ現役の軍人だしね、普通のおじいちゃんよりはエネルギッシュだわ」
北上「でもまぁ、長生きしてほしいよねー…あたし提督大好きだし」
能代「やっぱり提督って愛されてるんですか?」
大井「この鎮守府にいたら嫌でも提督のことを好いちゃうわ、そんな魅力があの人にはあるのよ」
大井「着任した鎮守府の提督が超おじいちゃんでビックリしたかもしれないけど」
大井「きっとこの鎮守府に来れて良かったって思う日が来るかもね」
北上「ひゅー、大井っち良いこと言うー」
大井「いやん北上さんったらもう〜」くねくね
能代「…能代、提督のために頑張ります!!!」
「おーい」
能代・北上・大井「!?」
提督「お茶」
能代「…へ?」
提督「おーい」
提督「お茶」
大井「…はいはい、今いれますよ」
能代「え、どうしたんですか?」
北上「提督は大井っちのいれるお茶が大好きなんだ」
北上「金剛さんが嫉妬するくらい」
大井「金剛さんは紅茶しかいれられないじゃないですか、提督は日本茶が好きなんでしょうがないんですよ」
能代「提督はわざわざ軽巡寮にまで大井さんのお茶飲みに来たんですか?」
提督「ほっほっ」
北上「よく来るよ〜、この部屋には提督専用の座布団もあるし」
大井「そして提督が私のお茶を飲みに来ると必ず…」
多摩「提督の気配を感じるニャ」ガラッ
能代「多摩さん!?」
提督「ほぉ」
提督「タマ」
提督「おいで」
多摩「ニャーン」もふり
提督「よしよし」なでなで
北上「多摩姉ぇが提督の膝枕で寝るんだ」
多摩「ここが一番落ち着くニャ…」
提督「ほっほっ」
能代「ネコみたいですね」
多摩「ネコじゃないニャ」
大井「完全にネコね」
北上「ただのネコとおじいちゃんだよ」
大井「提督、お茶はいりましたよ」
大井「ほら、能代も」
能代「ありがとうございます!」
提督「…」ずずす
提督「…あぁ」
提督「うまし」
能代(…和むなぁ)
>>能代(…和むなぁ)
和むのはこちら(読者)の方ですはい
鎮守府、共同台所
能代「ん?瑞鳳さんがなんか料理してる…」
瑞鳳「あ、能代さん!」
能代「何作ってるんですか?」
瑞鳳「卵焼き!」
能代「ほぉ、上手ですね…美味しそう…」
能代「料理できるんですね」
瑞鳳「卵焼きしか作れないけどね…」
瑞鳳「今から提督に食べさせに行くんだけど」
瑞鳳「能代さんも来る?」
能代「良いんですか!?是非!」
執務室
能代・瑞鳳「失礼しまーす!」ガチャ
提督「ほぉ」
提督「づほ」
提督「敏郎」
瑞鳳「…敏郎?」
能代「気にしないで」
瑞鳳「提督!私、卵焼き作ってきたんだけど…」
瑞鳳「…食べる?」
提督「ほぉ」
提督「食べりゅ」
能代(食べりゅ!?)
能代「ふああ〜…美味しい…」
能代「甘くてフワトロで…瑞鳳さん最高ですよ!」
瑞鳳「そ、そうかなぁ…」てれてれ
能代「ね!提督美味しいですよね!」
提督「うまし」
瑞鳳「やったー!」
提督「ほっほっ」
能代「本当に美味しいですねコレ…」もぐもぐ
提督「…」
能代「提督食べ終わったんですか?早いですね」
提督「…」じーっ
能代「?」
能代「あ、この卵焼きは私のですからね」
提督「…」しょぼん
瑞鳳「提督、また作ってあげるから」
提督「…」
能代「…しょうがないですね、一口だけあげます」
提督「ほぉ」
提督「…」もぐもぐ
提督「ほっほっ」ニンマリ
能代・瑞鳳(守りたい、この笑顔)
ある休みの日、暇なので提督の執務室に行ってみる
能代「失礼しまーす」
提督「敏郎」
能代「折り紙持ってきたんですよ〜」
提督「ほぉ」
能代「提督折り紙できますか?」
提督「ほっほっ」
能代「一緒に折りましょう!」
能代「じゃーん!鶴!」
能代「どう?上手でしょう」
能代「!?」
提督「ほっほっ」
能代「え…なにコレ、提督が折ったの?」
提督「烈風」
能代「凄すぎる…」
能代「どう折ったらこう綺麗に艦戦になるんですか…?」
提督「ほっほっ」
能代「提督…やはりあなたは只者ではありませんね!?」
提督「わし」
提督「天才」
能代「流石…」
能代「提督って特技とかあるんですか?」
提督「…」
提督「うむ…」
長門「失礼する!!」ガラッ
能代「うわぁ長門さん!?」
提督「ほぉ」
長門「提督、よろしく頼む」
提督「ほっほっ」
長門「能代、見ていてくれ」
能代「え?え?」
長門「提督!今日こそ倒してみせる!!!」
能代「ええ〜…穏やかじゃなーい…」
長門「…」
提督「ほぉ」
長門「…あ」
提督「ほっほっ」
長門「しまった!そう来るか!」
提督「王手」
長門「うあ゛あ゛!また負けた!!」
能代「…将棋、ですか」
長門「これで連続239敗目だ…」
能代「えええ!?そんなに負けてるんですか!?」
長門「一回も勝ったことがないんだ…」
能代「長門さん弱っちい〜」
長門「違う!提督が強すぎるんだ!」
提督「弱っちい」
長門「ぐっ…!」
提督「ほれ」
長門「つ、次こそ勝つからな!」もみもみ
能代「提督が勝ったら肩もみですか」
提督「極楽」
長門「…将棋は戦略ゲームだ」もみもみ
長門「提督に将棋を挑むということは、提督に戦争を挑むということだ」もみもみ
長門「よく考えたら無謀なことなんだろうな…」もみもみ
提督「ほっほっ」
能代「…ゴクリ」
能代(やっぱり提督って凄いお方なのですね…!)
能代「…もし長門さんが提督に将棋で勝てたら、提督になにしてもらえるんですか?」
長門「ん!?あ、いや…」
提督「あたま」
提督「なでなで」
長門「おい!提督!言うなよ!!」
能代「あら〜、長門さん可愛い〜」
能代「提督に頭撫でて欲しいんだぁ」
長門「う、うるさい!!」
提督「ほっほっ」
能代「ほっほっ」
長門「…くそぅ」
加賀「相変わらず生意気なのね、この身の程知らず」
瑞鶴「んぎぎぎぎ…なによ仏頂面!優しい赤城さんの心の広さを見習ったほうがいいわね!」
加賀「…あ?」
飛龍「はぁ…」
飛龍「どうしたらあの2人は仲良くなるのかしら…」
提督「ほっほっ」
能代「うーん…犬猿の仲ってのが厄介ですよね〜」
飛龍「提督ー、なんかいい考えない?」
提督「…」
能代「この際提督がガツンと言うとか!」
提督「ほぉ」
飛龍「ほぉって…提督が怒ってるところ見たことないんだけど」
提督「ほっほっ」よちよち
飛龍「え?どこ行くの?」
能代「加賀さんと瑞鶴さんに説教するんじゃないですか?一緒に行きましょう!」
廊下
加賀・瑞鶴「あ」ばったり
加賀「そこを退いてくれるかしら」
瑞鶴「あーあー聞こえなーい」
加賀「…先輩に対してその態度…信じられないわ」
瑞鶴「アンタのことなんか先輩だと思ってないから!」
能代「うわー…よく殴り合いになりませんね…」
飛龍「提督、あれをどうやって止めるのかなぁ」
提督「…」よちよち
提督「飛龍」
飛龍「え、なに?」
提督「よろしく」
飛龍「えぇ!?私が止めるの!?」
提督「ほっほっ」
能代「提督は何しに来たんですか」
飛龍「2人とも!めっ!仲良くしなさい!」
瑞鶴「飛龍さんには関係ないです!」
加賀「二航戦はアッチに行ってください」
飛龍「コレは空母全体の問題よ!士気にも関わるの!」
瑞鶴「この人に問題があると思うんですけど」
加賀「超がつくほどの問題児はどこの誰かしら」
飛龍「もう…まったく…」
能代「ダメみたいですね」
提督「ほっほっ」よちよち
能代「提督?どこへ…」
加賀「…」
瑞鶴「んぎぎぎぎ…」
飛龍「あれ、提督?」
提督「ほっほっ」
加賀「提督」
瑞鶴「提督さん!」
加賀「提督、この生意気な空母をどうにかしてくれないかしら」
瑞鶴「生意気なのはどっちよ!」
提督「めっ」
加賀「え?」
瑞鶴「へ?」
提督「めっ」
飛龍(…私のマネ?)
提督「先輩」ぽん
提督「しっかり」
加賀「は、はい…」
瑞鶴「くひひひ、先輩がしっかりしろだとさー」ニマニマ
提督「めっ」
瑞鶴「へ」
飛龍「煽るな、だってさ」
瑞鶴「ご、ごめんなさい…」
提督「ほっほっ」
飛龍「ほら、お互いごめんなさいしてもう終わりにしなさい」
瑞鶴「えー…」
加賀「…」
加賀「瑞鶴、ごめんなさい…」
瑞鶴「え、加賀さん?」
提督「ほっほっ」
提督「えらい」なでなで
加賀「…」
飛龍「あらー、加賀さんったら提督に頭撫でられて顔真っ赤!」
加賀「…」
瑞鶴「いいなぁ…(小声)」
瑞鶴「…か、加賀さん!私こそ生意気なことばっかり言ってごめんなさい!」
加賀「いいの、もう許すわ」
提督「ほっほっ」
提督「えらい」なでなで
瑞鶴「ふ、ふへへ」
飛龍「瑞鶴も骨抜きに…」
提督「一件」
提督「落着」
執務室
能代「提督流石ですね!」
提督「ほっほっ」
能代「犬猿の仲に戻らなきゃいいんだけどな…」
ガチャ
加賀・瑞鶴「失礼します!」
能代「え?加賀さん瑞鶴さん?」
加賀「執務室のお掃除に参りました」
瑞鶴「ピッカピカにします!」
加賀「私はまず掃き掃除をするわ、瑞鶴は窓拭きお願い」
瑞鶴「了解!!」
能代「え、今週の執務室の掃除当番、私なんですけど…」
飛龍「好きにやらせてあげなさい」
能代「飛龍さん!」
飛龍「提督に褒められて頭撫でてもらうために、二人で頑張るみたいよ」
能代「あらま!」
提督「ほっほっ」
提督「良きかな」
ある日、深海棲艦鎮守府
ル級「アンタさぁ、昨日の出撃で転んでばっかりだったけど」
ヲ級「んー」
ル級「やっぱり杖が無いからバランス取れないわけ?」
ヲ級「んー」
ル級「ズッコケて艦載機を3〜4機海に落としてたじゃん」
ヲ級「んー」
ル級「アンタちゃんと話聞いてる!?これからも艦隊の足引っ張り続けると艦隊降ろされちゃうよ!?」
ヲ級「んー…」
ル級「せっかく杖見つけたのにあげちゃうとか…」
ヲ級「最初にあたしが杖落とした時に、拾ってる場合じゃないって言ったのはル級でしょ!」
ル級「その後見つけたのになんで杖をあげちゃうんだよ!」
ヲ級「…」
ヲ級「…どーしたらいいかなぁ」
ル級「取り返してきなさい!」
ヲ級「えー…」
ル級「えーじゃない!今すぐ行ってきなさい!」
ヲ級「ちぇー」
鎮守府
ヲ級「お邪魔します」
金剛「…ナチュラルに来てますケド、一応アナタは敵なんデスからね…」
ヲ級「まぁまぁ」
大井「まぁまぁじゃないでしょーが」
長門「今度は何の用だ」
ヲ級「この前おじいちゃんにあげた杖…返して欲しいんだけど」
金剛「え」
大井「返して欲しいって…何を今更」
長門「提督はあの杖かなり気に入ってるだろ…?返してくれるだろうか…」
ヲ級「頼むよ!あの杖ないと上手く戦えないんだよぉ!深海棲艦クビになっちゃう!」
大井「自業自得というかなんというか…」
長門「提督は今どこにいる?」
金剛「執務室でノッシーと加賀と談笑してるネ」
執務室
ガチャ
ヲ級「失礼しまーす」
能代「う゛え゛ぇ゛!?深海棲艦!?」
提督「ほぉ」
提督「お灸」
ヲ級「あ!おじいちゃん!」
提督「ほっほっ」
ヲ級「あたしの顔覚えててくれたの?嬉しー!」
加賀「…金剛、これは一体どういうこと」
金剛「カクカクシカジカでーす!」
能代「あぁ、このヲ級さんが例の…」
ヲ級「おじいちゃんホントにごめん!やっぱり杖返して!!」
提督「え」
ヲ級「あの杖がないと、あたしちゃんと戦えないの!」
提督「…」
金剛「返してあげましょうよ、テートク」
提督「…」
加賀「あげると言ったのにやっぱり返せとは」
加賀「上げて落とすなんて酷いことをするわね」
ヲ級「加賀ぁ!同じ空母ならわかってよぉ!」
ヲ級「杖のないヲ級は弓のないしばふ艦空母と同じなんだよぉ!」
加賀「な、馴れ馴れしくしないでくれるかしら」
加賀「と言うか、アナタは頭の変な口から艦載機が出てくるんだから杖いらないでしょ…」
ヲ級「もちろんタダでなんて言わないよ!」
ヲ級「これ、ウチの鎮守府の近海で取れるタラバガニ!!」ドサッ
金剛「わお」
能代「すごい…こんなに大きいのがたくさん…」
ヲ級「見てよこの太い脚!中にはプリップリの身がギッシリ詰まってるんだから!」
ヲ級「カニ味噌だって最高だよ!このタラバガニあげるから杖返してくれるかなぁ…」
加賀「返しましょう、提督」
提督「へ」
能代「加賀さん…」
ヲ級「お願いおじいちゃん!一生のお願い!!」
提督「ふむ…」
能代「提督、返してあげましょう」
加賀「タラバガニですよタラバガニ、ちゃっちゃと返しましょう」
金剛「加賀さん黙ってて」
提督「…」
提督「ほれ」
ヲ級「…返してくれるの?」
提督「ほっほっ」
提督「すまんの」
ヲ級「おじいちゃんが謝ることないよー!あたしこそごめんね?」
提督「いつでも」
提督「遊びに」
提督「来なさい」
ヲ級「もうおじいちゃん大好きー!!」ぎゅー
提督「ほっほっ」
能代「やっぱり提督は誰からも好かれる素敵な方ですねぇ」ほろり
加賀「流石提督ですね」モグモグ
金剛「もうカニ食べてるよこの人」
加賀「美味しい」
金剛「加賀さん、皆さんの分のカニも残しておいてくださいネ?」
ヲ級「おじいちゃん、殻剥いてあげるからちょっと待っててね」
提督「ほっほっ」
能代「能代、カニの食べ方下手くそなんですよね…」
ヲ級「ちょっとアンタ下手くそすぎない?身が残って勿体無い」
能代「ご、ごめんなさい…」
ヲ級「見ててみ、ここをこうすれば…ほら!綺麗に剥けるっしょ?」
能代「えーっと…わ、綺麗にできました!能代感激!」
ヲ級「そーだろ?ほら、おじいちゃんあげる」
提督「…」モグモグ
提督「うまし」
能代「本当です!うましです!!」
ヲ級「そりゃー良かった」
提督「ほっほっ」なでなで
ヲ級「え、な、なんだよ〜、急に頭撫でられると恥ずかしいよぉ…おじいちゃあん」
金剛・加賀・能代(あ、羨ましい)
ヲ級「うへへ…」
次の日、深海鎮守府
ヲ級「よっしゃあー!杖が戻ってきたから絶好調だぜー!」
ル級「良かったね」
ヲ級「なんか…持ち手の部分におじいちゃんのぬくもりを感じる…」スリスリ
ル級「…」
ヲ級「ひょっとしておじいちゃんのお守り効果とかあるかも!コレなら艦娘をボコボコにできる気がする!!」
ル級「おじいちゃんは艦娘の味方なのかヲ級の味方なのかわかんねーな」
ヲ級「頭も撫でてもらったしぃ〜」ニヤニヤ
ル級「…」
ヲ級「よぉし!頑張るぞぉ!!!」
ル級「メッチャみなぎってる…」
鎮守府
能代「金剛さん!!!!」ドァン
金剛「え…なんデスか?」
能代「金剛さんは提督に頭ナデナデしてもらったことありますか!?」
金剛「ありますよー」
能代「能代、まだ撫でてもらったことないんですけど!!」
金剛「そう」
能代「能代より先にヲ級さんがナデナデしてもらってるんですよ!?敵に先越されたんですよ!?」
能代「なんかジェラシーを感じます!!」
金剛「そう…」
能代「どうやったら提督にナデナデしてもらえるんですか!?」
金剛「そりゃあ…テートクの喜ぶことをすれば…」
能代「例えば!?」
金剛「肩揉みとか?」
能代「よっしゃあ!行ってきます!!」ドヒュン
金剛「元気だね〜」
執務室
能代「失礼します!!」ガチャア
提督「ほっほっ」ナデナデ
高雄「提督ー…やっぱり恥ずかしいですー…」ニマニマ
能代「んあ!?高雄さんが提督にナデナデされてる!?」
高雄「あら能代さん…恥ずかしいところを見られちゃったわ」
提督「敏郎」
能代「高雄さんはなんでナデナデされてるんですか…?」
高雄「提督の肩揉みを…」
能代「先越されたァ!」
高雄「え」
能代「出直してきます!!」ドヒュン
高雄「…なんだったのかしら」
提督「ほァ」
能代「高雄さんに先越されました」
金剛「アラ」
能代「ほかに提督が喜ぶことって何がありますかね…」
金剛「自分で考えるデース」
能代「ちなみに提督にナデナデしてもらうとどんな気分になりますか?」
金剛「あー」
金剛「生まれて良かった」
金剛「…っていう気分になりマース」
能代「なんですと!?」
能代「提督にナデナデしてもらうとこの世に生を受けたことに感謝する神聖な気持ちになれるんですか!?」
金剛「単純に嬉しいだけデスよ」
能代「能代、絶対にナデナデしてもらいます!!」
金剛「て言うか、艦娘なんデスから戦って活躍すれば良いじゃないデスか」
能代「あ!その手がありました!!」
海域
高雄「ここは私に任せてください!能代さんは戦艦の護衛を!!」
能代「はいぃ」
長門「私は今敵戦艦から狙われている!危険だから離れてろ!」
能代「はひぃ」
北上「のしろーん、そこにいるとあたしの魚雷に当たっちゃうぞ」
能代「ひえぇ」
能代「忘れてたけど、ここは最強の鎮守府…皆さんの練度もかなり高い…」
能代「能代は足を引っ張るだけ…」
能代「活躍なんてできるわけがないです〜…」
大井北上部屋
能代「はぁ…どうしたらいいんですかねぇ…」
大井「訓練あるのみでしょう」
能代「能代が今更頑張ったって皆さんには追いつけないですよぉ」
大井「そんなんじゃ、いつまでたっても提督にナデナデしてもらえないわよ」
能代「うーん…」
提督「ちら」
大井「あら提督、いらっしゃい」
提督「おーい」
提督「お茶」
大井「はいはい、座って待ってて下さいねー」
大井「あ、提督、能代がうまく戦えなくて悩んでるみたいですよ」
大井「アドバイスしてあげて下さい」
提督「ほぅ」
能代「あはは…」
提督「敏郎」
提督「頑張れ」
ナデナデ
能代「ほぁ!?」
その時、能代に電流が走る
大井「あら良かったじゃない、撫でてもらえて」
能代「気合入ってきましたァ!!!!」
大井「え」
能代「能代!!提督の期待に応えるため、訓練をしてきます!!!!」ドヒュン
大井「…騒がしい子」
提督「ほっほっ」
翌日、能代は魚雷で敵戦艦や敵空母をドカドカ沈め、大戦果を収める
金剛「まじかよ」
能代「ふひひひひひひひひ」
大井「だらしのない顔」
北上「嬉しいんだよ、のしろんは」
大井「まぁMVPですからね」
北上「あの魚雷さばきは見事だったよね〜」
大井「重雷装艦の北上さんや私を差し置いて魚雷で活躍するとは…」
能代「提督のおかげですよぉ〜」
大井「まさか頭撫でられただけであそこまで頑張れるとは…」
北上「なーんか、あの人を思い出すよねぇ」
大井「…あー、そうですねぇ」
能代「あの人?」
北上「大和さん」
能代「あの最強の戦艦の大和さんですか!?」
大井「昔ここの鎮守府には大和さんがいたのよ」
能代「へぇー!」
北上「大和さんも提督に頭撫でられたらすごい気合入っちゃってねぇ」
大井「敵連合艦隊を一人で蹴散らして、ついでに敵鎮守府も壊滅させたのよ」
能代「どしぇ…一人でなんてあり得なくないですか…」
北上「流石に深海棲艦からも『鎮守府を吹き飛ばすのはどうかと思うんですけど』って苦情が来てねぇ」
大井「大和さんの力をセーブするために別の鎮守府に移籍したのよ」
能代「そうなんですか…」
北上「そー考えると、のしろんも大和さんと同じだよね」
大井「提督に頭撫でられただけで、普段よりも何倍も強くなるってことですよね」
能代「私が大和さんと同じなんて…ないないないない!」
北上「あたしや大井っち、他のみんなも提督にナデナデされたことあるけど」
北上「あんな爆発的な力は発揮できないよ」
大井「もしかして提督は大和さんやのしろんの内なるパワーを引き出せる力を持っているかもしれませんね…」
能代(大井さんがさりげなく私のことを『のしろん』って呼んでくれて、なんか嬉しい)
その夜
金剛「ノッシー!」
能代「ハイハイ!なんでしょう!」
金剛「提督がノッシーをご指名デース!」
能代「へ?ご指名?」
金剛「提督の背中を流してあげてくだサーイ!」
能代「あ、ハイ!能代頑張ります!」
風呂
能代「提督!お背中お流しします!!」
提督「ほぉ」
提督「敏郎」
提督「着てる」
能代「そうですよー、ちゃんとジャージ着てきましたからね〜」
提督「ほっほっ」
能代「では失礼しま〜す」
能代「ほぉぉ…こう見ると提督の背中ってデカイですねぇ…」
ゴシゴシ
能代「なっ!?…提督の背中、岩みたいに硬い!?」
能代「これ筋肉ですか!?」
提督「年季」
提督「入ってる」
能代「もしかして提督って、若い頃はムキムキマッチョでした!?」
提督「ほっほっ」
能代「す、すごぉ〜い…」
能代「提督のお身体をまじまじと見るのは初めてですけど…とても99歳とは思えないガッチリした身体…」
能代「てか腹筋割れてるじゃないですか!!」
提督「…」
能代「わっ!硬ーい!すごーい!カッコいいー!」さわさわ
提督「助平」
能代「あっ…!…失礼…しました…」
提督「ほっほっ」
能代(つい提督の身体に夢中になってしまいました…)
ゴシゴシ
提督「きもちい」
能代「どこかかゆいところはないですか〜?」
提督「頭」
能代「頭は自分でかいてくださいね〜」
提督「ほっほっ」ぽりぽり
能代(なんか、能代もほっこりして幸せな気持ちになります)
提督「ワシ」
提督「背中」
提督「ゴシゴシ」
提督「好き」
能代「そうですか!でしたらもう少し念入りにゴシゴシっと…」
提督「ほっほっ」
能代(能代が提督に頭ナデナデされるのと同じで、提督も背中ゴシゴシが好きなんですね)
能代(日頃の感謝も込めて、丁寧に…)
提督「サッパリ」ピカーン
金剛「おーテートク!ノッシーにゴシゴシしてもらったデスかー?」
提督「ほっほっ」
金剛「良かったデスねー!」
能代「提督に喜んでもらえて能代も嬉しいです!!」
提督「金剛」
金剛「はい!」
提督「敏郎」
提督「助平」
金剛「え」
金剛「…ノッシー、またお風呂でテートクにエッチなことしたんデスかー?」
能代「いやいやいや!!誤解ですって!!」
提督「ほっほっ」
syamu提督「艦娘0人」【艦これ】
syamu提督「艦娘0人」【艦これ】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1453953865/)
こんなスレ立てて何がしたかったの?
>>125
申し訳ない
自重します
ある日
金剛「ノッシー!この鎮守府に新人が来るデース!一緒にお出迎えに行きまショー!」
能代「はい!!」
ビスマルク「私はビスマルク型戦艦のネームシップ、ビスマルクよ!よーく覚えておいてね!」
金剛「ワタシは秘書艦の金剛デース!」
能代「阿賀野型軽巡の能代です!よろしくお願いします!」
ビスマルク「ここの鎮守府に配属になれて光栄だわ」
金剛「ワタシたちはビスマルクを歓迎しまーす!」
能代「とてもカッコいいですね〜」
ビスマルク「ありがとう、さっそくだけど提督に挨拶したいのだけれど」
金剛「テートクは執務室にいまーす!」
能代「案内しますね!」
執務室
ビスマルク「…」
提督「ほぉ」
ビスマルク「誰…?このおじいさん」
能代「提督ですよ」
ビスマルク「え、こんなヨボヨボのおじいさんが?」
能代「99歳です」
ビスマルク「えぇえ!?そう言われると…若いのかしら…」
ビスマルク「まぁいいわ、Guten Tag!戦艦ビスマルクよ!よろしくお願いするわね!」
提督「?」
ビスマルク「…?」
能代「もうちょっと提督の耳元でお願いします」
ビスマルク「え」
ビスマルク「戦艦ビスマルクよ!よろしく!」
提督「だれ」
能代「新人さんですよ」
提督「ほぉ」
提督「人参」
能代「し・ん・じ・ん、ですよ」
提督「ほっほっ」
ビスマルク「ちょっと待って、この難聴おじいさんがこの最強鎮守府の提督だと言うの?」
金剛「Yes」
ビスマルク「こんな頼りにならないおじいさんが提督だなんて信じられないわ!!何かの間違いよ!!」
金剛「落ち着くデース」
ビスマルク「落ち着いてられないわ!!」
提督「なまえは」
ビスマルク「だからさっきからビスマルクと言っているでしょう!!」
提督「?」
ビスマルク「ビ・ス・マ・ル・ク!!!」
提督「ほぉ」
提督「びす丸」
ビスマルク「え?」
金剛「どーやら名前を聞き間違えたようデスねー」
ビスマルク「はぁ!?なによびす丸って!どんな聞き間違え方よ!?」
ビスマルク「私にはビスマルクという高貴な名前が…!」
能代「能代なんて敏郎ですよ」
ビスマルク「敏郎って…アンタそれでいいの?」
能代「もういいです」
ビスマルク「私はビスマルクよ!!」
提督「びす丸」
ビスマルク「納得できない!!ビスマルクだって!!!」
提督「なっとう」
提督「食えない」
提督「びす丸」
ビスマルク「もおおおおおおおおお」
金剛「テートクにドイツ語は難しいようデスね」
ビスマルク「ほとんど日本語で話してるわよ!!!」
提督「ほっほっ」
提督「びす丸」
提督「ほれ」スッ
ビスマルク「な、なによ」
能代「握手です、応じてあげてください」
ビスマルク「ふ、フン!人の名前も覚えられない老いぼれおじいさんが提督なんて…」
ズ ゥ ン … !
ビスマルク「な、なに!?」
ビスマルク(このおじいさん…握手だけでこの私にこんな巨大な存在感を表してきた…!?)
ビスマルク(この握手の重み…私が存在感でおじいさんに押されてるというの…!?)
ビスマルク(このおじいさん…只者ではないわ…!!)
ビスマルク「アナタ…何者なの…」
提督「わし」
提督「提督」
能代「ビスマルクさんも提督の凄さに気付いたみたいですねー」
ビスマルク「あ、改めて自己紹介するわ!ビスマルク型戦艦のネームシップ、ビスマルクよ!!」
提督「よろしく」
提督「びす丸」
ビスマルク「…せめて『く』まで言ってくれないかなぁ」
提督「ほっほっ」
金剛「これでビスマルクも仲間デース!!」
, ´ `>、
,__ < \
「よろしく」 , > 、. < ,
, ><.. ,
「びす丸」 l ./ `ヽ__. ,
イ ./ニニ ニニヽ. _ ,
,イ | __≦_ ニ ヽ 、 ト、
/ r," ,--ニ=xヽ ,,ニニ=-xヽ! 、
/ / x´ー… 。マレ' {i ー -`ヽ ヽ<l 、
/ / xイ ',ヽ.`ー┘' ' 〈 ´ ̄`` マ ', >
./ / < 乂 、 ' __ ´` マ , >
./ '¨¨´/ /ニ|i! ヽ. / ト、 /人 , >
./ ' 'ニニ!i! } ,ー乂l ,へ__ .< |'ニ', , >
. / / ,:ニニi, Ⅵィ ヽノ ヽ .川,ニニ ,人 > 、
' / ,:ニニニ! / , - 、 マ川ニニ, 、 ハ
, /ニニニ| / /==ヽ V,'ニニム \ |
/ ,, /ニニニニニ У ./〃 トム /ニニニニム. \ |
朝
木曾「提督!朝だ!ラジオ体操をするぞ」
提督「ほっほっ」
ビスマルク「…」じー
昼
大井「お茶いかがですか?」
提督「うまし」
ビスマルク「…」じー
夕
春雨「お背中で痒いところはないですかー?」ゴシゴシ
提督「気持ちい」
ビスマルク「…」じー
夜
提督「王手」ぴし
長門「あぁッ!また負けた!!」
ビスマルク「…」じー
ビスマルク「ねぇ…あのおじいさんは本当に凄い提督なの?」
能代「そう思っていた時期が能代にもありました」
金剛「ワタシにもありました」
次の日
金剛「とにかくテートクと仲良くなってくださーい!毎日が楽しくなるデース!」
ビスマルク「わかったわよ」
能代「さっそく執務室に行きましょう!」
執務室
ビスマルク「失礼するわ」ガチャ
ヲ級「ん?」
ビスマルク「えぇえ!?なんで深海棲艦が!?」
ヲ級「あぁ、この人が最近来たびす丸って戦艦?」
提督「いえす」
ビスマルク「私はびす丸じゃなくてビスマルクよ!!!」
金剛「Hello!ヲ級ー!」
ヲ級「Hello!こんごー」
ビスマルク「なにアナタたち仲良くしてるのよ…敵同士でしょ…」
能代「ヲ級さん、眼帯してますけど…怪我でもしたんですか?」
ヲ級「ん?ああこれ?」
ヲ級「見て驚くなかれ!!」しゅるり
提督「ほぉ」
ビスマルク「なに!?」
金剛「眼が…」
能代「黄色に光ってます!」
ヲ級「Flagshipになったの!!凄いでしょ!!」
ヲ級「これもおじいちゃんが応援してくれたおかげだよ!」
提督「ほっほっ」
能代「凄いじゃないですか!!」
金剛「立派デスねー」
ビスマルク「立派とかじゃなくて!敵を強化してどうするのよ!!」
提督「お灸」
提督「立派」ナデナデ
ヲ級「うふ、うへへへへへへへ」
ヲ級「また頭撫でられちった」ニマニマ
金剛・能代「いいなぁ」
ビスマルク「なによこの光景」
ヲ級「よぉし!!あたし、おじいちゃんのためにもっともっと強くなるから!!応援しててね!!」
提督「ほっほっ」
ビスマルク「いやいや!深海棲艦が強くなったら困るのは提督でしょう!!」
ヲ級「あ、そういえば…」
ヲ級「はい、おじいちゃん!これあげる!」
提督「ほぁ」
能代「それ、ヲ級さんの大切な杖じゃないですか!」
金剛「あんなに返して欲しいって言ってたのに…」
ヲ級「実はFflagshipになって新しい杖をもらったんだ、だから前使ってたのはおじいちゃんにあげる!」
能代「よかったじゃないですか提督!!」
提督「ほっほっ」ニンマリ
金剛「ヲ級!ありがとうネー!」
ヲ級「構わんよ、あたしもおじいちゃんの喜ぶ顔見たいだけだし」
ビスマルク「なにこの優しい世界…」
提督「良きかな」
提督(>>138)「良きかな」つヲ級の杖
ビシィッ!ミシミシッ!
提督「……」つ刀
提督「……万象一切灰燼と為s(ry
別の日
金剛「テートク!大変デス!!」
加賀「南の方から敵艦隊が接近中だわ」
高雄「指示をお願いします!」
提督「ほぉ」
ビスマルク(伝説と言われてる提督はいったいどんな指示を…!)
提督「まぁ」
提督「頑張れ」
金剛「よっしゃ頑張るデース!!」
加賀「頑張りましょう」
高雄「皆さん頑張りますよー!!」
ビスマルク「ちょーっと待ったぁ!!」
能代「…どうしたんですか?ビスマルクさん」
ビスマルク「頑張れって、指示じゃなくて応援じゃない!」
金剛「頑張れっていう指示デスよ」
ビスマルク「指示というのは陣形がどうとか作戦がどうとか…!」
加賀「そういう話は後回し、敵が来てるのよ」
能代「ま、まぁ頑張りましょう!ね!」
ビスマルク「…」
提督「ほっほっ」
加賀「頑張って制空権握りました」
金剛「頑張って敵戦艦撃破したデース!」
高雄「頑張って敵空母を魚雷で沈めたわ!」
能代「頑張って敵駆逐艦を一掃しました!」
ビスマルク「えー…すごい…」
ビスマルク「私だけが活躍できなかった…」
金剛「それはビスマルクがテートクの指示に従わなかったからデース」
ビスマルク「だって頑張れって言われても…」
金剛「テートクと心を通わせあえば、きっとビスマルクもさらに最強の戦艦になれマスよ」
ビスマルク「どうすればあのおじいさんと心を通わせあえるというの?」
金剛「テートクの隣に居てみてください、それだけで十分デス」
ビスマルク「提督の隣に居るだけ…」
金剛「ノッシーも最近までビスマルクと同じでしたヨ」
ビスマルク「…ノッシーって誰?」
金剛「え?…能代のことデスよ」
ビスマルク「能代…?」
金剛「よく提督と一緒にいる軽巡の子…」
ビスマルク「…あぁ!敏郎のことね!!」
金剛「ビスマルクは敏郎派デスか」
ビスマルク「…うむ…提督と心を通わせあうには提督の隣にいるだけで十分…かぁ」
ビスマルク「果たして用もないのに提督に会いに行っていいものなのかしら」
能代「ふんふーん」スタスタ
ビスマルク「あ、ねぇ敏郎!」
能代「ん?ビスマルクさん?呼びました?」
ビスマルク「どこ行くの?」
能代「提督のところですけど」
ビスマルク「何しに?」
能代「…何もしませんけど」
ビスマルク「わ、私も行くわ!」
執務室
能代・ビスマルク「失礼します!」
提督「ほぉ」
提督「敏郎」
提督「びす丸」
ビスマルク「だから私の名前はビスマルクだって!ちゃんと覚えてちょうだい!」
提督「ほっほっ」
ビスマルク「敏郎からも何か言ってよ!」
能代「…なんも言えねぇです」
ビスマルク「敏郎、執務室に来て何をするの?」
能代「言ったじゃないですか、何もしないですよ」
能代「提督の居るこの空間に居れるだけで能代は幸せです!!」
ビスマルク「…よくわかんない」
能代「提督と一緒にいると良いことがありますよ」
ビスマルク「良いこと?」
瑞鳳「失礼しまーす!」ガチャ
提督「ほぉ」
提督「づほ」
瑞鳳「あら、のしろんさんとビスマルクさんもいらっしゃったのね!」
能代(あれ、いつの間にか瑞鳳さんから『のしろん』と呼ばれてる…)
瑞鳳「提督に卵焼き作ってきたんだけど、のしろんさんもビスマルクさんも…たべる?」
提督「たべりゅ」
能代「たべりゅー!」
ビスマルク「…よくわかんないけどいただくわ」
提督「うまし」
能代「うまし」
ビスマルク「なにこれ、すごく美味しい」
瑞鳳「やった!今回も大成功!」
瑞鳳「砂糖多めにしてみたんだけど、どお?」
能代「甘くて美味しいです!なんか新感覚スイーツみたい!」
提督「すゐゐつ」
ビスマルク「プロの技ね…」
瑞鳳「もっともっと改良して美味しい卵焼き作るからね!提督、楽しみにしてて!」
提督「ほっほっ」
能代「ほら、提督と一緒に居るだけで美味しい卵焼きを食べられました!」
能代「提督は幸せを呼ぶ幸運の提督なんですよ!」
ビスマルク「なるほど…」
夜
ビスマルク「…」
ビスマルク(ここの艦娘は提督のことが大好きなのね)
ビスマルク(兵器とか軍人とか、そういう垣根を越えた親密な関係がここの鎮守府にはあるってことね)
ビスマルク(私も早く提督と親密になって、鎮守府のために頑張りたい)
金剛「ビスマルクー?」
ビスマルク「んあ!?金剛?何かしら」
金剛「テートクがビスマルクに背中を流して欲しいと言っていマース!」
ビスマルク「え?背中?」
金剛「テートクと仲良しになれるチャンスねー」
ビスマルク「背中を流すって…お風呂よね?提督と二人でお風呂!?」
金剛「背中を流すだけネ、ちゃんとジャージ着てネ」
ビスマルク「あ、びっくりした…エッチな事するのかと…」
金剛「ンなことしたらテートクがびっくりして死ぬネ」
能代「ビスマルクさんは?」
金剛「テートクの背中を流してるネー」
能代「お!背中デビューですね!」
金剛「これでもっとビスマルクもテートクと仲良しになれるデース!」
能代「ビスマルクさんも早くここに馴染んで欲しいですね!」
ビスマルク「…」ヌッ
金剛「あら、おかえりデス」
ビスマルク「…」
能代「…どうしたんですか?」
ビスマルク「分かる」
ビスマルク「私には分かる」
金剛「え?なにがデスか?」
ビスマルク「あのおじいさんは…最強の提督だってこと」
能代「どうして…わかるんですか?」
ビスマルク「あの人の背中を見たとき、とてつもないオーラを感じて思わず尻餅をついてしまったわ」
金剛「だからジャージのケツが濡れてるんデスね」
ビスマルク「おじいさんが生きた99年に比べて、私はとてもちっぽけな存在だと思い知らされたわ」
能代「提督の背中を見ただけでそこまで分かるんですね…」
ビスマルク「当たり前でしょう、私はビスマルク型戦艦ネームシップのビスマルクよ!!!」
ビスマルク「こうしちゃいられない!提督に早く認めてもらえるため、特訓しなくちゃ!!!」
能代「わ…走ってっちゃった…すごく影響受けてますね〜」
金剛「パンツ履き替えなきゃ風邪引くデースよー」
提督「…」
能代「あ、提督!ビスマルクさんに背中流してもらったんですか?」
提督「いや」
金剛「ふぁ!?」
能代「ビスマルクさん、提督の背中見て気合が入って…背中を流すの忘れて出てっちゃったんですね」
金剛「えー、まったく…」
提督「ほっほっ」
翌週、執務室
ビスマルク「提督!!!!」バァン
提督「ほぉ」
提督「びす丸」
ビスマルク「大変よ!!」
能代「どうしたんですか?そんなに慌てて」
ビスマルク「深海棲艦の艦隊が東の鎮守府の艦隊を壊滅させたという情報が入ったわ!!」
金剛「あらま!それは大変デース!」
ビスマルク「かなりレベルの高い深海棲艦で、旗艦の空母がとんでもなく強いらしいわ!こちらも対策を練らないと!」
ヲ級「まーまーそんなに慌てないで、カニ持ってきたけど食う?」
ビスマルク「だからなんで深海戦艦が…」
能代「そういえばお灸さんまた眼帯してますけど…」
ヲ級「ふふふ、おじいちゃんが応援してくれたおかげで…」しゅるり
金剛「おお!?お灸の目が蒼色に光ってるデス!!」
ヲ級「おじいちゃんが応援してくれたからflagship改になったよ!!」
提督「ほぉ」
ヲ級「さっそく艦娘の艦隊を撃破してやったぜ!」
提督「すごい」
ビスマルク「ええ!?東の艦隊を壊滅させたのアンタなの!?すごいとか言ってる場合じゃないでしょう!!」
能代「負けてられませんね…」
金剛「ワタシたちならいつでも受けて立つデス!!」
提督「ほっほっ」
ビスマルク「んな呑気なこと言ってられないわよ!!今ここでヲ級をボコボコにすれば救われるじゃない!!」
ヲ級「物騒なこと言わないでよ…怖いなぁ」
ビスマルク「今アンタがここにいることが一番物騒よ!!」
金剛「ビスマルク、ちょっと落ち着くデース」
能代「少し興奮しすぎですよ?」
ビスマルク「アンタたちは平然としすぎ!!」
ヲ級「まーまーカニでも食べて無口になりな」
ビスマルク「…」もぐもぐ
ジリリリリーン
能代「提督、電話鳴ってますよ?」
提督「もしもし」
提督「ほぉ」
提督「あら」
提督「うむ」
提督「ほっほっ」
提督「…」
提督「まかせろ」
ビスマルク「!?」
能代「提督の目つきが…!」
金剛「テートクの本気の目…久しぶりデース」
ヲ級「…ふっ、どーやらあたしが東の艦隊を撃破したことに関係するみたいね」
ビスマルク「まさか、大本営からの指示!?」
提督「お灸」
提督「お互い」
提督「がんばろ」
ヲ級「うん、おじいちゃんありがとう」
ヲ級「金剛、敏郎、びす丸!あたしは本気で行くからね!!」
おじいちゃんは大本営から
東の鎮守府の艦隊を壊滅させた
お灸引き入る最強深海棲艦艦隊を撃破しろと命ぜられたのだった
次の日
春雨「大変ですっ!!」
長門「どうした?春雨」
春雨「この鎮守府に大和さんが帰ってくるんです!!」
大井「なんですって!?」
飛龍「大和さんが!?」
高雄「あの最強の戦艦が…」
木曾「帰ってくるんだな…!」
金剛「大和をここに呼び戻すとは…よっぽどの緊急事態デース」
能代「強すぎる力をセーブするために別の鎮守府へ配属になったんですよね…」
金剛「テートクも本気というわけデスか」
金剛「さぁノッシー、大和を出迎えに行きましょう!」
能代「はい!」
大和「戦艦大和、再びこの鎮守府に配属になりました」
大和「よろしくお願いします」ビシッ
能代(か、カッコイイ…)
能代(提督のような威厳を感じる…)
能代(この方が敵鎮守府を一人で壊滅させた最強の戦艦…!)
金剛「大和ー!おかえりデース!みんな大和の帰りを待ってたデスよー!」
大和「金剛秘書艦、お久しぶりです」
大和「皆さんも変わらず元気そうで何よりです」
長門「大和の部屋はちゃんと残してあるぞ、先に荷物を置いてきたらどうだ?」
大和「いや、先に提督へ挨拶を…」
金剛「そう言うと思ったデス、荷物はワタシが運んでおくから、ノッシー!大和をテートクのところへ案内するデス!」
能代「は、はい!!」
大和「あなたは…?」
能代「あ、申し遅れました!私は少し前にここの鎮守府に配属になりました、能代と申します!!」
大和「能代さん…阿賀野型ですか」
能代「はい!」
大和「私がいた鎮守府には矢矧がいました、彼女のお姉さんということは能代さんも優秀なのですね」
能代「あ、いやそんな…」てれてれ
大和「どうですか、ここの鎮守府は」
能代「すごく楽しいです!皆さん仲良くしてくださいますし」
能代「そして何より提督が素晴らしい方で…大好きです!」
大和「やはり提督は人気者ですね、流石です」
大和「私も…ずっと提督に会いたかったです…」
能代(大和さん、すごく凛々しいけど…提督に会えなくて寂しかったんですね…)
能代(能代だって突然別の鎮守府に異動になったら、寂しくてどうにかなっちゃいそう)
大和「着きましたね、執務室」
大和「この扉の前に立つだけでも提督の威厳を感じます」
能代「提督も大和さんに会いたがってますよ!早く入りましょう!」
大和「…ふぅーーー…」
大和「失礼します!」ガチャ
提督「ほぉ」
提督「大和」
能代「提督!大和さんが帰ってきま」
大和「提督ううううううううううううう!!!」
能代「…へ?」
大和「提督お久しぶりです!提督元気にしてましたか!?提督風邪とか引いてませんでしたか!?大和はあっちの鎮守府でもいい子にしてましたよ!!」
提督「ほぁ」
能代「や、大和さん?」
大和「大和、提督に会えなくてずーっと寂しい思いをしていたんですよ!」
大和「生きた心地がしなかったんですぅ!」
提督「あら」
大和「でもこうして提督のいる鎮守府に帰ってこれて良かったです!!提督にまた会えて良かったです!!」
大和「大和はとっても幸せ者ですぅぅぅぅ!!!」
提督「ほっほっ」
大和「肩揉み!大和が肩揉みしてあげます!!」
大和「どこかこってるところはありますか!?大和がほぐしてあげます!!」
大和「提督は相変わらず素晴らしい肉体美ですねぇ〜!流石提督!!流石大和の提督ですぅ!!」
能代「…」
金剛「これが大和の本当の姿ネ」
能代「金剛さん!?いつの間に!」
金剛「大和は究極の…」
金剛「提督≪おじいちゃん≫ッ子ネ!!!」
能代「ほぁ…」
提督「わし」
提督「便所」
大和「あ、提督お手洗いですか!?大和がお手洗いまで連れて行ってあげます!!」
提督「のー」
提督「さんくす」
大和「大和がいなくて大丈夫ですか?転ばないよう気をつけてくださいね?何かあったらすぐに言うんですよぉっ」
提督「のー」
提督「ぷろぶ」
提督「れむ」よちよち
大和「…」
能代「…」
金剛「…」
大和「金剛秘書艦、お荷物運んでくださってありがとうございます」
大和「昔から金剛秘書艦にはお世話になりっぱなしで…」
能代「あ、戻った」
金剛「大和はなかなか憎めない良いヤツデース」
提督「どんと」
提督「しんく」
提督「ふぃぃぃる」
かわいい
大和「能代さん、驚かせてしまいましたか」
能代「いやぁまぁ」
大和「お見苦しいところをお見せしました、でも提督に久しぶりに会えたんで嬉しくて…」
能代「気持ちはわかりますよ!」
大和「能代さんも提督のこと好きですか?」
能代「もちろんです!もはや提督は能代の心の故郷です!」
大和「心の故郷ですか…私はやっと故郷に帰ってこれたんですね…」しみじみ
金剛「大和とノッシーはすぐに仲良くなれそうデスね」
大和「…私もノッシーと呼んでいいですか?」
能代「あ、もちろんです!」
大和「でも馴れ馴れしいかなぁ…ノッシーさんと呼びますね」
能代「別にノッシーでも…」
大和「ノッシーさんってなんか言いづらいかな…」
大和「じゃあ『のっさん』で!」
能代(無邪気な顔して、もはや誰だか分からないアダ名付けてきた…)
金剛「新たな勢力の登場デスね」
能代「能代のアダ名の勢力図とかもうわけわかめですよ」
その後、『のっさん』というアダ名は
駆逐艦を中心に勢力を広げていくのであった…
提督「ただいま」よちよち
大和「おかえりなさいませ提督!ちゃんとおしっこできましたか?頻尿だったり出が悪かったりしませんでしたか!?」
提督「恥ずかC」
大和「大事なことですよ!しっかり健康管理しないと!提督にはまだまだ長生きしてもらわないといけないんですからね!」
提督「ほっほっ」
大和「もうっ、大和は心配なんですよぉ?」
能代「キリッとした大和さんと、提督大好き大和さんのギャップが萌えますね」
金剛「いきなりどうした」
大和「ね、ねぇ…提督」
大和「大和、西の鎮守府でも頑張ってたんですよ…?」
大和「提督と離れ離れになっていても、いつか提督の元に帰るんだって」
大和「常にそう強く思いながら頑張ってたんです」
大和「こんな大和に…」
大和「ご褒美…欲しいなぁ」
提督「ほっほっ」スッ
大和「あ、アイスのタダ券じゃなくて…」
大和「…頭を、撫でて欲しいですぅ」
提督「ヤダ」
大和「ええぇえぇええぇぇええ!?なんでですかぁ!!」
大和「提督、大和のこと嫌いになっちゃったんですかぁ!?」
提督「別に」
大和「なら撫でてくださいよぉ!それだけで大和、頑張った甲斐があったなぁってなれるんですから!」
提督「手に」
提督「負えない」
大和「そんなぁ!酷いです提督ぅぅ」
金剛「大和が深海棲艦の鎮守府を一人で壊滅させた話は…もう何回も聞いたデスよね」
能代「はい」
能代「確か提督が大和さんの頭を撫でたら、気合が入って…って大井さんが言ってました」
金剛「そうなんデス、だからテートクが迂闊に大和の頭を撫でちゃうと大和の気合が暴発しちゃうから…」
能代「なるほど…」
金剛「ノッシーも他人事じゃないデスよ?」
能代「え?」
金剛「ノッシーだってテートクに頭撫でてもらった後、敵空母や敵戦艦をドカドカ沈めたじゃないデスか」
金剛「ノッシーも大和と同じ、最強の力が秘められているというわけデース」
能代「それも大井さん言ってましたけど…」
能代「能代が大和さんと同じ力を持っているなんて…あり得ないですよー」
金剛「あとお灸ネ」
能代「お灸さん?」
金剛「タダのヲ級だったお灸が、今じゃflagship改で連合艦隊の旗艦デスよ?」
金剛「テートクに頭を撫でてもらった途端に…」
能代「あ、確かに…ものすごい急成長ですよね」
金剛「大和、ノッシー、お灸…この三人はテートクにより最強の力が引き出される選ばれし艦なのデス!!!」
能代「…共通点がないんですが…」
金剛「あるネ」
金剛「ワタシもみんなもテートクのことが大好きデスけど」
金剛「この三人は人一倍、テートクのことが大好きなんデスよ」
能代「…という事は…!」
能代「能代も頭を撫でてもらえないという事じゃないですかぁ!!!」
金剛「ノッシーもやる気スイッチ入ったら何するか分からないじゃん」
能代「提督!能代のことも撫でてください!!」
大和「あ!のっさん!割り込みはズルいですよ!!」
提督「また」
提督「こんどね」
能代「お預けされた!!!」
金剛「テートクぅ〜、ワタシの頭も撫でて欲しいデース」
提督「金剛」
提督「秘書の」
提督「仕事」
提督「いつも」
提督「ありが」
提督「とう」ナデナデ
金剛「うふふへへへ、幸せぇ」にへら
能代・大和「羨ましいッ!!!」
数日後
春雨「大変です!!敵連合艦隊がこちらに接近しているとの情報アリですっ!!」
提督「ほぉ」
金剛「ついに来ましたネ」
能代「大丈夫です!なんたってこちらには大和さんがいるんですから!」
大和「のっさん、油断してはダメです…相手も最強の連合艦隊ですから」
提督「大和」
提督「敏朗」
提督「おいで」
能代「はい!」
大和「提督!なんでしょうか!」
提督「任せた」ナデナデナデナデ
能代「!!」
大和「!!」
能代「よぉっしゃああぁぁああぁ!!やります!!能代、やってみせます!!」
大和「ふふふふふふふふ…大和、提督のために敵連合艦隊を殲滅します!!!!」
金剛「あーあーあーあー…知らないデスよー…」
ビスマルク「提督も本気ってことじゃないの?」
金剛「…そうデスね、ワタシたちも負けてられませんネ!」
金剛「よし!連合艦隊出撃ー!!」
金剛「…って加賀さん!なにしてるデース!」
加賀「いや、…私も提督に頭を撫でて欲しくて…」
瑞鶴「あ!ずるい!私も撫でてもらう!」
飛龍「じゃあ私も〜」
高雄「私もお願いします」
北上「あたしも〜」
大井「北上さんが撫でてもらうなら…」
木曾「素直じゃねぇなあ、大井の姉貴は」
多摩「ニャー」
瑞鳳「私も!」
春雨「春雨もお願いしますっ」
ビスマルク「私も…」
長門「…景気付けに…」
金剛「ちょっとぉ!テートクの前に行列が出来ちゃってるデス!これじゃいつまでたっても出撃出来ないじゃないデスかー!」
提督「ほっほっ」ナデナデ
加賀「…ウフフ」
金剛「あっ…いいなぁ、ワタシも並ぶデース」
北上「のしろんと大和さん勝手に出撃してったけど」
金剛「えぇ!?戻ってこいバカーーー!!!」
海上
金剛「もうっ!連合艦隊なのに勝手に出撃する艦がいマスか!」
能代「今から出撃ってときに呑気に行列に並ぶ艦がいますか!!」
大和「敵連合艦隊がコッチに接近しているんですよ!!」
金剛「…スミマセン」
飛龍「敵艦載機補足!接近してるわよ!」
瑞鶴「あああっ、私たちの艦載機ドンドン落とされてる!」
加賀「敵の艦載機の練度…尋常じゃないほど高いわ、恐らくお灸の機ね」
大井「加賀さんたちの機を簡単に撃墜するなんて…今回は一筋縄ではいかないわね…」
春雨「大丈夫ですよ!私たちには大和さんがいるんですから!」
長門「…しかし敵も大和と同じ覚醒した空母だ、油断してるとすぐに海の底だぞ」
瑞鳳「制空権、確保出来ませんでした!!」
金剛「なんデスって!?」
ビスマルク「来たわ!お灸の艦載機よ!!」
大和「皆さん回避行動を取ってください!私が全て撃ち落とします!!」
レ級「あっはっは、艦娘のヤツら逃げ惑ってるよ」
タ級「流石ヲ級」
ヲ級「油断はダメ、大和と敏朗には注意ね」
空母棲鬼「なんだよ敏朗って」
大和「くっ…提督ナデナデパワー!!!」ズドドドドド
高雄「スゴイ…流石大和さんの提督ナデナデパワー、ドンドン敵艦載機を落としていくわ!」
木曾「敵連合艦隊捕捉!撃て!」
金剛「ファイヤー!!」ドォン!
能代「敵の懐に潜り込んで魚雷を放ってきます」
飛龍「待ってのしろん!いくら何でも危険だよ!」
春雨「ちょっと待ってください!!」
長門「ん?」
春雨「鎮守府より入電…」
春雨「『司令官が倒れた』…との情報アリですッ!!」
能代「な…ッ!?」
大和「なんですってぇぇえぇええ!?」
レ級「あら、艦娘の動きが止まったぞ」
タ級「よくわからんけどチャンスじゃん」
ヲ級「いや、様子がおかしい…」
ヲ級「ほら敏朗の顔を見てみて、顔面蒼白だよ」
空母棲鬼「だからなんだよ敏朗って」
ヲ級「ちょっと何があったか艦娘に聞いてみる」スィー
レ級「いやいや!いくらヲ級でも単艦で艦娘の連合艦隊んとこに行ったら危ないって!」
タ級「相手には大和がいるぞ」
ヲ級「大丈夫大丈夫、あそこに知り合い多いから、敏朗とか」
空母棲鬼「敏朗ってなんだよマジで」
ヲ級「…なんかあった?」
金剛(すごくナチュラルに話しかけてきた…)
能代「提督が…倒れたとの情報が…」
ヲ級「えぇ!?おじいちゃん倒れたの!?」
ヲ級「何ボサッとしてるの!早く戻らないと!!」
能代「でも今戦闘中だし…!」
ヲ級「んなこと言ってる場合じゃないでしょ!アイツらはあたしが帰らせるから!」
深海棲艦たち「…」
大和「帰りましょう!提督が心配です!!」
金剛「うーん…まぁ深海棲艦が帰ってくれるならワタシたちも戻れますケド」
ヲ級「ね、ねぇ!あたしもおじいちゃんに会いたい!」
ヲ級「いいかな…?」
能代「もちろんですお灸さん!一緒に鎮守府へ行きましょう!」
ビスマルク「いや、アナタは敵…」
ヲ級「びす丸!おじいちゃんが好きな人に悪い人はいないぞ!」
大和「そうです!提督好きに敵も味方もありません!!」
ビスマルク「ちょっと待って、お灸のセリフがおかしい」
鎮守府
能代「提督ぅ!!!!!」
大和「提督は!?提督はどこですか!?」
ヲ級「おじいちゃんは無事なの!?」
金剛「テートクぅ…」
提督「おかえり」よちよち
能代「あれ!?提督!?倒れられたんじゃ…!?」
提督「そう」
提督「たおれた」
大和「いや…いつも通り元気じゃないですか…!」
ヲ級「よかったぁ…おじいちゃん無事で…」
金剛「だ、誰デスか!?テートクが倒れたなんて情報流したのは!?」
春雨「間宮さんからです…」
金剛「間宮!テートクが倒れたというのは…!?」
間宮「それが提督がおさんぽ中に私の食堂前で転んでしまいまして…」
間宮「だから連合艦隊の皆さんに連絡をと…」
金剛「間宮ー!!そんなことで呼び戻さないでくださいー!!大事な戦いだったんデスよー!!」
間宮「ご、ごめんなさいぃ〜」
能代「提督!!お怪我はありませんか!?」
提督「わし」
提督「むてき」
ヲ級「おじいちゃん!!なんで今日に限ってあたしの杖持ってないの!!」
提督「部屋に」
提督「わすれた」
大和「提督が無事でよかったですぅ…もし提督に何かあったらと思うと…私…!」
提督「しんぱい」
提督「ご無用」
金剛「まったく…」
大井「お茶どうぞ」
ヲ級「あ、どうも」
大井「ごゆっくりー」
提督「おーい」
提督「わしも」
大井「はいはい」
能代「…提督が転んだとはいえ、戦いを中断してよかったんですか?」
ヲ級「当たり前じゃん!おじいちゃんに何かあったんだから!」
大和「いつ再開します?」
ヲ級「しばらくはしないかな、連合艦隊って準備とか面倒くさいし」
金剛「…だったらもう戦うのやめたほうが手っ取り早くないデスか?」
ヲ級「あーわかる、あたしもそう思ってたんだよねぇ」
能代「なんで艦娘と深海棲艦は戦ってるんですかね」
大和「昔からずーっとそうでしたからね」
提督「わしが」
提督「うまれる」
提督「前から」
ヲ級「じゃあ100年以上戦ってるのかぁ、そんなにやってたら止めどきわからなくなるよな〜」
金剛「思い切って止めてみるとか…平和が一番デスし」
大和「…これからまた100年も戦い続けると考えますと…恐ろしいですね」
能代「戦争って、止められないんですかね」
ヲ級「じゃあ止める?」
金剛「え!?できるんデスか!?」
ヲ級「最近深海棲艦のみんなも戦うのに飽きてきててね…」
ヲ級「終戦、する?」
能代「それがいいです!みんなで平和に…ね!提督!」
提督「そしたら」
提督「わし」
提督「提督」
提督「辞めよう」
「「「「 え ぇ !? 」」」」
能代「な、なんでですか!!」
大和「提督辞めちゃうんですか!?」
提督「平和」
提督「なら」
提督「海軍」
提督「いらない」
ヲ級「よっしゃあ!!来週また連合艦隊で攻め込んでやるからな!?覚悟しといてよ!!」
大和「返り討ちにしてやります!!我々提督艦隊を甘く見ないことです!!」
能代「提督!!まだしばらく提督業は辞められそうにないですよ!!」
提督「ほっほっ」
金剛「…100年前から、艦娘と深海棲艦はこんな感じだったんデスかね」
夜
提督「金剛」
金剛「はーい?」
提督「せなか」
提督「頼む」
金剛「え?あ、はい!」
風呂
金剛「テートクがワタシに頼むなんて久しぶりデスねー」ゴシゴシ
提督「ほっほっ」
金剛「みんなに背中綺麗にしてもらって、世界一幸せな背中デスね」ゴシゴシ
提督「ほっほっ」
金剛「痒いところはないデスかー?」ゴシゴシ
提督「金剛」
金剛「ハイ!」
提督「いままで」
提督「ありがとう」
金剛「…え?」
金剛「テートク…?」
提督「これから」
提督「も」
提督「よろしく」
金剛「も、もー!なんデスかいきなり!照れくさいデース!」
提督「ほっほっ」ナデナデ
金剛「あっ…」
金剛「…テートク、ずっとワタシと…」
金剛「ずっとワタシたちと一緒にいてくださいね」
提督「ほっほっ」
能代「提督!新人さんが来ましたよ!」
提督「ほぉ」
提督「人参」
能代「し・ん・じ・ん、ですよー」
提督「ほっほっ」
鹿島「この方が…伝説の提督さん…?」
能代「そうです!」
鹿島「練習巡洋艦鹿島です、よろしくお願いします」
提督「ほぉ」
鹿島「うふふ」
提督「ほっほっ」
鹿島「…?」
提督「…?」
能代「あ、もっと大きな声で聞こえるようにお願いします」
鹿島「え、あ、聞こえてなかったんですか?」
能代「鹿島です!お願いします!」
提督「ほぉ」
提督「お菓子」
おわり
能代「提督!新人さんが来ましたよ!」
提督「ほぉ」
提督「人参」
能代「し・ん・じ・ん、ですよー」
提督「ほっほっ」
鹿島「この方が…伝説の提督さん…?」
能代「そうです!」
鹿島「練習巡洋艦鹿島です、よろしくお願いします」
提督「ほぉ」
鹿島「うふふ」
提督「ほっほっ」
鹿島「…?」
提督「…?」
能代「あ、もっと大きな声で聞こえるようにお願いします」
鹿島「え、あ、聞こえてなかったんですか?」
鹿島「鹿島です!お願いします!」
提督「ほぉ」
提督「お菓子」
おわり
最後の最後で間違えてしまった…
ありがとうございました
このSSまとめへのコメント
可愛いすぎわろた
いいね!
うまし
乙です。頑張れ!敏郎!
かわいいwww
和んだwww
頑張ってくれぇ!!
あ〜心がホンワカするんじゃー(*´∀`*)
お疲れさん
最後までおじいちゃんは可愛かった( *´﹃`*)