P「とうとうみんなの親愛度が600になったぞ」
P「ここまで長かった…色んなものを乗り越えてきたんだなぁ」
P「でも俺はみんなを信頼してるけどみんなはどうなんだろうか」
P「親愛度も600になったしみんなの本音を聞いてみたいな」
P「みんなからの信頼や親愛度を数値に表す…」
P「そんな便利な道具とかないですかね?音無さん」
小鳥「ありますよー」
P「流石」
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小鳥「このスイッチを押すとその人からの本当の親愛度が見られますよ」
P「これですか」
小鳥「噓偽りなき数値が出るので割と人間関係を崩壊させますけど…使います?」
P「もちろん」
↓2「おはようございます」
P「お、早速きたな」
静香「おはようございます」
P「おはよう静香、今日も早いな」
静香「もちろんです、プロですから」
P「あ、そうだ静香、これ押してくれるか?」
静香「なんですかこれ。…ボタン?」
P「ちょっとした調査でな…押すだけで良いから」
静香「はあ…」ポチ
↓2
コンマが静香の本当の親愛度
86
P「お、結構高いんじゃないかこれ?」
静香「この数値は?」
P「俺に対する親愛度だってさ」
静香「!」
P「最高値が100だから俺は割と静香に好かれてるみたいだな」
静香「べ、別に私は、そんな、その、なんというか」
P「お、落ち着け…」
静香「あ、悪趣味です!人の気持ちを覗き見るなんて!」
P「いやぁ…いつもつんつんしてるし内心あまり良く思われてないんじゃないかと思ってたよ」
静香「別に好きでつんつんしてるわけでは…ただ」
P「ただ?」
静香「プロデューサーは私の夢を笑わずに応援してくれて、一緒に歩いてくれました」
静香「私の周りの大人はアイドルに理解を示してはくれなかったから、大人に対して不信感を抱いていた私にとって、プロデューサーも最初は信用出来ませんでした」
静香「でもプロデューサーは一緒に歩いてくれた…ひどいことを言ったり我が儘を言っても嫌な顔もせずに」
静香「だから私は…」
静香「プロデューサー」
P「ん」
静香「これからも一緒に歩いてくれますか?」
P「当然だろ?」
静香「ありがとうございます。…あ、そうだ」
P「ん?」
静香「私の気持ちがバレた以上もう取り繕う必要もないので」
静香「これからは思いっきり甘えますから」
P「え?」
静香「今までは遠慮して出来なかったようなこともやりたいです」
静香「たくさん色んなところへ行って、たくさん話をして」
静香「ふふ、楽しみです」
P「あ、あの」
静香「それではプロデューサー、レッスンに行ってきますから帰ってきたら頭をなでてくださいね?それでは」
P「…別人か…?」
P「しかし静香がつんつんからデレデレになるとは…」
P「隠す必要がなくなると隠されていた色んな面が見えてくるってことか?」
P「これから先のプロデュースのヒントになるかもしれないな」
↓2「おはようございます」
桃子「おはようございます」
P「おう桃子おはよう」
桃子「…お兄ちゃん何もってるの?」
P「これか?これはな、スイッチだ」
桃子「見たらわかるよ、なんのスイッチか聞いてるの」
P「押してみてのお楽しみだ、押してみな」
桃子「…」ポチ
↓2
コンマが桃子の親愛度
5
P「!?」
桃子「で、これなんのスイッチなの?早く教えてよ」
P「こ、これは、その…」
桃子「これパソコンに繋がってるね、なになに?」
P「も、桃子!見るな!」
桃子「…ふーん、親愛度を見るスイッチ?」
P「あ、ああ…」
桃子「これ、桃子からお兄ちゃんへの親愛度が5ってことだよね」
P「ああ…」
桃子「ふーん」
桃子「こうやって明確な数値がでるならもう良いかな」
P「も、桃子?」
桃子「さん」
P「え?」
桃子「ちゃんとさんを付けてよ、桃子のほうがこの業界にいる時間長いんだから。ね?プロデューサー」
P「」カフッ
桃子「大体プロデューサーは桃子のこと子供扱いしすぎだし馴れ馴れしい」
桃子「この芸能界で年下とは言え先輩に対してなんなのあの態度?」
桃子「桃子が優しくなかったらとっくに首飛んでてもおかしくないよ?」
P「うう…」
桃子「ま、急に態度変えたらみんなに怪しまれるし?みんなの前では今まで通り振る舞うけど」
桃子「それなりの立ち回りはしてもらうら」
P「あ、ああ…」
桃子「はい、でしょ?」
P「はい…」
桃子「プロデューサーも馬鹿だね、知らなくても良いこと知っちゃって」
桃子「でも知っちゃったもんね、知っちゃったものは仕方ないから、桃子が改めて教えてあげる」
桃子「芸能界の先輩として、色々、ね」
P「桃子…いや、桃子さん…か」
P「一気に溝が出来ちゃったなぁ…」
P「桃子、さん、あんな風に思ってたなんて…」
P「辛いなぁ…」
↓2「何がですか?」
百合子「プロデューサーさん、なんだか落ち込んでるみたいですけど…どうしたんですか?」
P「ゆ、百合子か…いや、なんでもない」
百合子「?」
P「…百合子、これ、押してみてくれるか?」
百合子「え?これって…まさか独裁ス〇ッチですか!?」
P「ち、違うから!とりあえず押してみてくれ」
百合子「こ、このスイッチを押すと劇場が一夜にして空に浮かび上がったりジュリアさんが悪霊に乗っ取られたりしませんよね!?」
P「しないしない」
百合子「わ、わかりました…!えい!」ポチ
↓2
コンマが百合子の親愛度
49
P「普通だ…すごく普通」
百合子「?何も起きませんよ?」
P「ああ、それはこっちに表示されてるんだ」
百合子「何の数値ですか?」
P「百合子の俺に対する親愛度だ」
百合子「親愛度…49って真ん中ですよね」
P「そうだな、好きでも嫌いでもないって感じか」
百合子「あ、でもプロデューサーさんのことは信頼してますよ?」
P「それなら嬉しいが」
百合子「プロデューサーさん結構頼りになりますし…でも」
P「でも?」
百合子「プロデューサーさん意地悪ですからそこだけ嫌いです」
P「俺が意地悪?ははは」
百合子「だっていつもほっぺた引っ張るし…」
P「だって百合子のほっぺた柔らかくてつまみがいがあるんだよ」
百合子「引っ張られると痛いんですよ?」
百合子「とにかく、頼りになるプロデューサーさんは好きですけど意地悪なプロデューサーさんは嫌いです!」
P「別に意地悪してるわけじゃないんだが…」
百合子「じゃあなんで私だけほっぺたを…はっ!まさか!」
百合子「実はプロデューサーさんはSの星から来たサディスティック星人で地球侵略を目論んでいるけれど活動に必要なサディスティックエナジーが地球では摂取出来ないから踏み出せないでいた」
百合子「そんな時に地球上でただ一人サディスティックエナジーを生み出すことの出来る人間に目をつけた、それが私…」
百合子「私をいじめることでサディスティックエナジーが摂取出来ること知ったプロデューサーさんは私のほっぺたを引っ張ることでサディスティックエナジーを摂取して活動に必要なエネルギーを得ている…!」
百合子「なーんて、そんなことないですよね」
P「…」
百合子「…え?」
P「ちょっとからかいすぎたな、後でフォローしとかないとな」
P「さて、次は誰で試そうかな」
↓2「おはようございます」
雪歩「おはようございますプロデューサー」
P「おはよう雪歩」
雪歩「えへへ、朝一番にプロデューサーの顔が見れたから今日も一日良い日になりそうですぅ」
P「それは良いことだな、ところでこれを押してみてくれるか?」
雪歩「なんですか?これ」
P「まあ御神籤みたいなもんだよ」
雪歩「へえ…」ポチ
↓
コンマ
89
P「ほうほう」
雪歩「結果はどうでした?」
P「こんな感じだ」
雪歩「89…この数値はなんですか?」
P「雪歩から俺への親愛度だ」
P「雪歩もだいぶ俺に慣れたみたいだしもう男も大丈夫かな?」
雪歩「プ、プロデューサーが特別なだけでお、男の人はまだ…それにプロデューサー以外の男なんて必要ないですぅ…」ボソ
P「え?」
雪歩「と、とにかく、プロデューサー以外の男の人はまだちょっと…」
P「そうかぁ…」
雪歩「で、でも、私がこうやってアイドルになってステージに立てるのはプロデューサーが守ってくれたからですぅ」
雪歩「あんなにだめだめだった私を…い、今もひんそーでちんちくりんですけど」
P「雪歩はだめだめじゃないさ、俺はちょっと手助けしただけだ、ここまで来たのは雪歩自身が頑張ったからだろ?」
P「ただまあ数値を見ると雪歩に好かれてるみたいだから嬉しいな」
雪歩「本当ですか?」
P「何が?」
雪歩「私に好かれて嬉しいって本当ですか?」
P「そりゃあアイドルに好かれて嫌な男は…」
雪歩「そんなことどうでもいいです、プロデューサーは『私』に好かれてると嬉しいんですよね?」
P「ま、まあ、な」
雪歩「えへへ、じゃあ両想いですね」
P「ん?」
雪歩「あ、プロデューサー、今度お父さんが話があるって言ってましたぁ。だからプロデューサー、お義父さんと話してあげてほしいですぅ」
P「雪歩の親父さんが?…なんだろ、一応予定開けとくよ」
雪歩「えへへ…お話が終わったらいつか一緒の穴に入りましょうね」
P「雪歩上機嫌だったな」
P「おっとそうだ、予定開けとかないとな」
P「しかしこうやって見ると本当にみんな売れてるなぁ…」
P「俺も頑張った甲斐がある」
↓2「おはようございます」
美也「おはようございます~」ムクリ
P「おわっ!?み、美也!いつからそこに?」
美也「いつからでしょ~、気が付いたらここにいましたぞ~」
P「まさか昨日の夜から…?戸締まりするときに確認したのにまったく気付かなかったぞ…」
P「けどいるならちょうど良い、美也、このスイッチを押してくれ」
美也「了解でござるぞ~」ポチ
↓2
コンマ
19
P「うぐっ」
美也「プロデューサーさん、どうでしたか~?」
P「あ、ああ、こんな結果だったよ」
美也「これは何ですか~?」
P「美也から俺への親愛度だそうだ」
美也「そうですか~」
P「…」
美也「…」
P「み、美也は俺のことが嫌いか?」
美也「そんなことないですよ~」
P「…」
美也「…」
P「み、美也、腹減ってないか?もしあれならどこかに食べに行かないか?」
美也「プロデューサーさんの手を煩わせる必要はないですよ~」
P「そ、そうか」
美也「はい~」
P「…」
美也「…」
P「なあ美也、やっぱり俺のこと嫌いだろ?」
美也「別に嫌いじゃないですよ~?」
P「本当か…?」
美也「ただ」
P「ただ?」
美也「どうでもいいですね~」
P「」
美也「ふわぁ…お休みなさい~」
P「」
P「す、好きの反対は嫌いじゃない…」
P「無関心だったんだ…」
P「…」
↓2「プロデューサー?」
朋花「あら…プロデューサーさん、どうしたんですか~?涙目ですよ~」
P「と、朋花…いや、少し残酷な現実を目の当たりにしてな…」
朋花「例えどれだけ残酷でも現実は受け入れないといけませんよ~?」
P「ああ…」
朋花「大丈夫、信じる子は必ず救いますから~」
P「朋花…そうだな、信じてみるよ、だからこれを押してくれ」
朋花「これを押せば良いんですね~」ポチ
↓2
ちょっと短いけど一旦ここまで
かつて見たDaの呪いがここでも見られることを期待
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