ライト（どこかにいい実験台はいないかな～。）

シブタク「ねえお姉さん！おれと付き合ってよ～！」

女性「ちょっと、やめてください！」

シブタク「いいじゃな～い！」

ライト（・・・こいつだ・・・。）

渋タク「俺、渋井丸拓男！略してシブタク！よろしく！」

ライト（渋井丸拓男・・・、よし、書いたぞ。）

女性「離してください！」

ライト（どうなる？）

渋井丸拓男「へへへ～、・・・ん？」

蝶野「ガッデム！」

シブタク「・・・何？」

蝶野「・・・・・・。」

シブタク「おい何だよ、離せよ・・・、ちょっ、強っ。」

蝶野「じたばたすんな。」

シブタク「おい離せって言ってるだろ！」

蝶野「うるせえな・・・、こっちは４０秒で済まさなきゃならねえんだよ。」

シブタク「知らねえよ！」

蝶野「おらぁいくぞ！」

シブタク「ひぃっ！」

蝶野「歯くいしばれ！」ﾊﾞｼｰｰｰﾝ!!!

シブタク「うぎゃあああ！」

シブタク「てめえ、ふざけやがって・・・、あれ、どこいった？」

ライト（消えた？役目を終えたからか？）

ライト（ていうか何だよ、面白すぎるだろこれ！）

ライト（これを悪人たちへの粛清に使えば・・・、この世界を善人だけの世界に変えることができる！）

ライト（よしやるぞ！）



～数日後～

ライト「ただいま～。」

母「お帰りライト、全国模試の結果どうだった？」

ライト「いつも通り、１位だったよ。」

母「あらあら流石ね、何か欲しいもの無い？何でも言ってね。」

ライト「何も無いよ、母さん。」

ライト（欲しいものなら手に入ったさ・・・。）

ライト「ふふふふふ・・・・・・。」

ライト「はっはっはっはっは！」

リューク「・・・・・・。」

ライト「！？」

リューク「よお。」

ライト「誰だ！？」

リューク「俺はリューク、そのノートを落とした・・・死神だ。」

ライト「死神！？」

ライト「それで、死神が何の用だ？まさかノートを使ったから魂でも取りに来たのか？」

リューク「人間たちの死神のイメージは知らないが、そのノートはこの世界に落ちた瞬間からこの世界の物、だからそれを初めて拾ったお前が、ノートの持ち主だ。」

ライト「そうなのか・・・。」

リューク「第一、そんなふざけたノートで魂取られるわけないだろ。」

ライト「それもそうだな。」

リューク「おいおい、お前、ただ名前書いただけなのかよ。」

ライト「ああ、そうだけど。」

リューク「もっと状況を細かく設定出来るんだぞ。例えば、途中までは別の人間がビンタされると思わせるような行動をとらせたりとか。」

ライト「マジで？そこまでできるのか！？今度試してみよう。」

ライト「さて、テレビでも見ようかな。」ﾋﾟｯ

アナウンサー「次のニュースです。近頃、日本中に出没しているという、蝶野についてです。」

ライト「・・・・・・。」

アナウンサー「神出鬼没の蝶野に日本中で動揺の声が聞こえます。」



～街頭インタビュー～

男性「いやあ、びっくりしましたよ。急に現れて急に消えるんだからさ。」

女性「ホント怖かった～！でも、チンピラから助けてくれたんですよ～！」



アナウンサー「蝶野は突如現れては悪さをする人間をビンタしていき、たちまち消えてしまうということです。」

アナウンサー「では、ビンタ専門家の山崎さんにお話しを聞いてみましょう。山崎さん、今回の件についてどう思われますか？」

山崎「私もね、一度見たんですよ、ビンタされるところを。あれは見事でしたね。まるで猪木に闘魂注入されてるようでしたよ。」

アナウンサー「すると、ただの暴力には見えなかったということでしょうか？」

山崎「そうです。暴行罪は適用できるでしょうが、相手が悪人ですからね。天誅という言い方がぴったりでしょうね。」

アナウナサー「今、警視庁では蝶野対策本部が設置され、今後の対応について議論がなされているとのことです。」



ライト「・・・・・・」ﾋﾟｯ

ライト「マジか・・・。」

リューク「結構大事になってるな。」

ライト「いや、いいんだ。これでバカでもわかるんだ。」

リューク「？」

ライト「誰かがこの騒ぎを起こしてるって、日本中が気づくんだ。」

～警視庁　蝶野対策本部～

刑事「え～、蝶野が出没しているのは、北海道から九州まで幅広く、特に関東が一番の出没地となっています。」

夜神「うむ、各都道府県警とも連携して調査に当たらねば。」

松田「あの、ちょっといいですか？」

夜神「何だ？」

松田「これは、蝶野を肯定するわけではないのですが・・・。」

夜神「言ってみろ。」

松田「蝶野が現れてから、犯罪件数が減少しました。別に亡くなってしまうわけじゃないんだし、このまま放置すればいいんじゃないでしょうか？」

夜神「思いっきり肯定してるじゃないか。」

夜神「ちなみに、今回の件は”L"に捜査協力を依頼している。」

刑事たち「ええっ！？」

刑事「Lがこんなしょうもない事件のために動くのかよ！」

刑事「大体、捜査本部とか大げさなんだよ！」

ワタリ「Lはもう動いています。」

刑事たち「ええっ！？」

ワタリ「Lの声をお聞きください。」

L「どうも・・・みなさん・・・Lです。」

夜神（L・・・。）

L「今後は私の手足となって動いてもらいます。」

刑事「ふざけんな！やってられるか！」

ｿﾞﾛｿﾞﾛ

夜神（まあ、こうなるわな。）

夜神「・・・たったこれだけ、いや、こんなに残ったというべきだな。」

松田（みんな暇人だな。）

L「それでは今後の計画をお話しします。」

夜神「うむ。」

L「まず、今回の計画のためにFBI捜査官に協力を要請しました。」

夜神「えっ、いいの！？」

L「こういう面白い事件だからこそ、本気でやるものですよ。」

～ライトの家～

ライト「さ～て、今日も悪人どもをビンタしていきますか～。」

リューク「・・・なんか毎日同じことの繰り返しでつまらないな。」

ライト「そういうなよ。」

アナウンサー「ここで、臨時ニュースです。Lが蝶野に宣戦布告するようです。」

ライト「きたか。」

L「どうもLです。蝶野、お前は悪だ。」

ライト「・・・・・・えっ、終わり！？」

ライト「しかたないな・・・。」ｶｷｶｷ

リューク「何が仕方ないんだよ・・・。」

L「おい、何だ君は！うわあ！」

ライト「・・・あっけないな～。」

リューク「やっぱつまんねえわ。」

ライト「おいリューク、お前も誰か気にいらないやつの名前書いていいぞ。」

リューク「え？」

ライト「誰にする？ジャニーズとかいくか？」

リューク「おう、じゃあ書くわ。」ｶｷｶｷ

ライト「よし、見せてみろ。」

リューク「ほらよ。」

ライト「・・・・・・おい、どういうことだ。」

リューク「どうもこうもねえ、飽きたんだよ。」

ライト「何でだ、これから面白くなるんだぞ！」

リューク「うるせえ・・・ほら・・・来たぞ。」

蝶野「ガッデム！」

ライト「うわあああああ！！」

ライト「やめろおおおお！」

蝶野「おらあ！お前いつも笑ってたんだろ？」

ライト「あああああ！」

蝶野「じっとしろ！」

ライト「あわわわわわわ！」

蝶野「じっとしろっつってんだろうが！いくぞ！」

ライト「わあああああ！！！いやだあああああ！！！」

蝶野「おらあああ！！！」ﾊﾞｼｰｰｰﾝ!!!!

ライト「ああああ！！」