穂乃果「もしもし、私メリーさん、今あなたの後ろにいるの」 (59)

絵里自室


トゥルルルルル♪トゥルルルルル♪


絵里「あら、電話、誰かしら?」

絵里「……非通知?」


トゥルルルルル♪トゥルルルルル♪


絵里「こういうのは出ないほうがいいわね、怪しすぎるし」


トゥルルルルル♪トゥルルルルル♪


絵里「そういえば、亜里沙があとで宿題見てほしいって言ってたわね」スタスタ

ガチャ


アリサー、シュクダイ デキタノ?
オネエチャン、コクゴノカダイガワカラナインダケド…
イイワ、ミセテチョウダイ
ワァ、アリガトウ、オネエチャン


トゥルルルルル♪トゥルルル……



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凛自室


トゥルルルルル♪トゥルルルルル♪


凛「すぅ……すぅ……」


トゥルルルルル♪トゥルルルルル♪


凛「……ん……む~……」


トゥルルルルル♪トゥルルルルル♪


凛「……むにゃぁ……」


トゥルルルルル♪トゥルルルルル♪


凛「あ……電w……」


トゥルルルルル♪トゥルル……


凛「……ぐぅ……ぐぅ……」

弓道場


海未「……」スッ

海未「……」グググッ!!

海未「……っ!」バシュッ!!!


ストンッ!!


海未「ふう……心が落ち着きますね」


トゥルルルルル♪トゥルルルルル♪


海未「こらっ!誰ですか!ここでは携帯は電源を切っておくという決まりですよ!!」

後輩「すっ、すみません、園田先輩!」

海未「次からは更衣室にしまっておくようにお願いしますよ」

後輩「は、はい!!」


海未「さて……」

海未「……」スッ

海未「……」グググッ!!

海未「……っ!」バシュッ!!!


ストンッ!!

花陽宅


花陽「おっにぎり♪おっにぎり♪」ギュッギュッ


トゥルルルルル♪トゥルルルルル♪


花陽「ぅひゃあっ!?び、びっくりしたぁ」


トゥルルルルル♪トゥルルルルル♪


花陽「わっ、わっ、は、早く出ないと!」アセッ


トゥルルルルル♪トゥルルルルル♪


花陽「ああ!!でも、手がご飯まみれで……あぅぅぅ……」


トゥルルルルル♪トゥルルルルル♪


花陽「だ、だれかたすけてぇ~~~!!」


トゥルルルルル♪トゥルル……

にこ宅


こころ「あ、あの……お姉さま……」

ここあ「お姉ちゃん……」

虎太郎「んあー」


にこ「ん、どうしたの?三人とも」


こころここあ「「ご、ごめんなさい!!」」

虎太郎「ごべぇん」ズズッ


にこ「は、はい?いきなりどうしたのよ!?」


こころ「そ、その……追いかけっこをしていたんですけど……」

ここあ「うん……走ってたら気づかずに……」

虎太郎「ふんだ~」つケータイ ボロッ


にこ「…………は?」

にこ「ふぅぅぉぉぉおおっっ!?にこのけいたぁぁぁぁぁああああい!!!!!」

希宅


希「……」

タロット ペラッ ペラッ

希「っ!?こ、これは……!?」

希「なんてスピリチュアルなんや……」オソルオソル

希「にこっちに危機が迫ってるなんて、こうしちゃいられない!」

希「急ぐで!!」

ダダダダダダダ!!! ガチャ バタン!


トゥルルルルル♪トゥルルルルル♪

トゥルルルルル♪トゥルルルルル♪

トゥルルルルル♪トゥルルルルル♪

トゥルルルルル♪トゥルル……

ことり自室


チュンチュン♪チュンチュン♪


ことり「あ、電話だぁ」


チュンチ…ピッ


ことり「もしもし、ことりだよ」


ボソボソ ボソボソ


ことり「穂乃果ちゃんだよね、どうかしたの?」


ブツッ……ツーツー……


ことり「あ、切れちゃった」

ことり「あれ?非通知?でも、今のは穂乃果ちゃんだよね?」




真姫自室


真姫「ふぅぁ……もうこんな時間、そろそろ寝ようかしら」


トゥルルルルル!!!トゥルルルルル!!!


真姫「う゛ぇぇぇええええ!!!???」


トゥルルルルル!!!トゥルルルルル!!!


真姫「ま、まったく驚かさないでよね……音量設定いつのまにズレちゃってたのかしら」


トゥルルルルル!!!


真姫「でも、こんな時間に誰よ」

真姫「……非通知?」


トゥルルルルル!!!


真姫「ああ!!もううるさいわね!ママたち寝てるんだから静かにしてよね!!」


トゥルルルルル!!!


真姫「うぅぅ……分かったわよ、出ればいいんでしょ!出れば!!」


トゥルル…ピッ


真姫「はい、西木野ですが」イライラ

真姫「……もしもし」

真姫「……もしもし、ねえ、聞こえてる?もしもし?」











もしもし……私、メリーさん……今、穂乃果の家にいるの……









真姫「……は?め、メリー?っていうか、穂乃果ってあの穂乃果?」


ブツッ……ツーツー……


真姫「あら、切れた……」

真姫「もう何なのよ……」


トゥルルルルル!!!


真姫「う゛えええぇぇ!?」ビクッ


トゥルルルルル!!!


真姫「ま、またぁ?」


トゥルル…ピッ


真姫「……もしもし」





もしもし……私、メリーさん……今、靴を履いてるの……




真姫「はぁ?いや、そんな実況されても返答に困るんだけど」




……片手塞がってるから履きづらいの……




真姫「履いてから電話かけなさいよ!」



ブツッ……ツーツー……


真姫「あ、また切れた……」

真姫「……メリーさんって言ってたけど……メリーさんってアレよね、怪談の……」

真姫「……ま、まさかね……」

真姫「ほら、穂乃果の家って言ってたし、絶対穂乃果のイタズラよ、こんなの、そう、イタズラに決まってるわ、うん」

真姫「今度かかってきたら注意しないと!」

真姫「……まあ、かかってこなくていいけど」


トゥルルルルル!!!


真姫「うわ、かかってきたわね……」


トゥル…ピッ


真姫「もしもし?」

真姫「イタズラなんてバカなことしてないで寝たら?」

真姫「ねえ、聞いてるの?どうせ穂乃果なんでしょ?」





もしもし……私、メリーさん……今、神田明神にいるの……




真姫「いや、早すぎでしょ!?穂乃果の家から神田明神までどのくらいあると思ってんの!」




……浄化されそうなの……




真姫「自分から死地に赴いてどうすんのよ!?バカなの!?死ぬの!?」



ブツッ……ツーツー……


真姫「……この移動の速さ……それに、神社で浄化されそうという話……」

真姫「ま、まさか……本当に……」

真姫「あ、音量小さくしておかないと……」

真姫「……よし、これでいいわね」


トゥルルルル トゥルルルル


真姫「ふふん、完璧ね、これでママたちは静かに寝れるわ」


トゥルル…ピッ


真姫「もしもし」





もしもし……私、メリーさん……今、ファミマにいるの……むしゃむしゃ……




真姫「なに買い食いしてんのよ!」

真姫「って、いや、そんなことよりも……貴女ほ、本当に、その……メリーさんなの?」




……音量下げるより、マナーモードの方がいいと思うの……




真姫「あ、そういえば、そうよね」ウッカリ



ブツッ……ツーツー……


真姫「マナーモードに切り替えて、と……よし、これでオッケーね」


真姫「……って、あ、あれ?」

真姫「……どうして私が音量下げたこと知って……」


ブーーー


真姫「ひっ!?」ビクッ


ブーーー


真姫「……」


ブー…ピッ


真姫「……も、もしもし……」











もしもし……私、メリーさん……今……












真姫「ねえ!もういいでしょ!?かけてこないでよ、こんなの!」



真姫「私が何したっていうの!?」



真姫「何でこんなことするのよ!!」



真姫「ちょっと!!聞いてるの!?」












……あなたの家の前にいるの……













真姫「……………………え?」




ブツッ……ツーツー……



真姫「……い、家の前……」ブルブル

真姫「か、鍵は閉まってる……わよね、確かに私が最後閉めたはず……」

真姫「お、落ち着きなさい、私!」

真姫「もしかしたら、やっぱり穂乃果のイタズラかもしれないじゃない」

真姫「きっとそうよ、穂乃果に直接電話してみれば……」


ピッ ピッ プルルルルル


真姫「……さあ、出なさい、穂乃果……」

真姫「出たら、問いただしてあげるんだから」


プルルル プツッ






穂乃果『……もしもし、真姫ちゃん?』






真姫(……出た!)


穂乃果『どうしたの、こんな時間に』

穂乃果『あ、さては、寂しかったとかぁ、うしし』


真姫「……ねえ、穂乃果」


穂乃果『あ、あれ?ツッコミがない……どうしたの?』


真姫「こんなイタズラやめてほしいの、どうせ貴女なんでしょ?」


穂乃果『え?…………イタズラ?』


真姫「とぼけたって無駄よ!あんなバレバレなイタズラ、私には通じないんだからね!」


穂乃果『……あ、もしかして……』



穂乃果『昼間やったメリーさんのことかな?』




真姫「ほら、やっぱり貴女のしわz…………え……昼間?」



穂乃果『そうだ、聞いてよ、真姫ちゃん』

穂乃果『穂乃果ね、みんなを驚かせようと思って電話したんだけど、ほとんど誰も出ないんだよ!』

穂乃果『昼間だから出てくれると思ったのにぃ』

穂乃果『ことりちゃんだけは出てくれたんだけどね、すぐに声でバレちゃってさぁ』

穂乃果『ことりちゃんの後、ラストの真姫ちゃんにもかけようと思ったんだけど』

穂乃果『真姫ちゃんならどうせ声でバレちゃうかなぁ、って考えて』






穂乃果『真姫ちゃんにはかけなかったの』









真姫「…………………………え」




穂乃果『だから、真姫ちゃんがイタズラのこと知っててビックリしたよ』

穂乃果『さすが真姫ちゃ…ブツッ…だね』

穂乃果『……ブツッ……あれ……しもーし……こえる?……も……-し……ブツッ』


ブツッ ツーツー


真姫「ちょっ!?も、もしもし!もしもし、穂乃果!?」

真姫「LTEで繋がらないってどういうことよ!携帯会社め、お金返しなさいよ!!」


ブーーー!!


真姫「っ!?」ビクッ


ブーーー!!


真姫「……ひ、非通知……」




ブーーー!!



真姫「……」



ブー…ピッ



真姫「……もしもし」












もしもし……私、メリーさん……今……














真姫(ヤバい、確か家の前の次は……部屋の前!!)














トイレ借りてるの……














真姫「部屋の前にいなさいよ!」














今、流すの……













ジャーーー……




真姫「ひっ!?……ほ、本当にトイレから水の音が……」














やっぱり片手だと、手が洗えないの……














真姫「だから、電話切ればいいって言ってるでしょ!!」














……今、貴女の部屋の前にいるの……














真姫「なぜ一足飛びに部屋の前!?手は!?手は洗ったの!?」ビクッ






真姫(ど、どうしたら……)

真姫(一応、鍵はかかってるけど、怪談だと確か背後に立たれてギャーッてなったはず……)

真姫(だとしたら!!)


真姫「こうよ!!!」バッ

真姫「背中を床にくっつけちゃえば、もう私の背後はとれないわ!これでどうよ!」ドヤァ!


真姫「さあ、どうするの!!」

真姫「もう貴女には手出しできないわよ!」

真姫「だから、もう帰りなさい!!」




真姫「帰って、早く帰って、さっさと帰りなさいよ、バカァァァアアアアアア!!」







真姫「……はぁ……はぁ……」



真姫「……………………あ、現れない?」



真姫「や、やっぱり私って天才なのね、メリーさんを撃退してやったわ」



真姫「ふ……ふふっ……あはははははははははははは!!」













「……もしもし……」














真姫「はははは……………………は?」













「……私、メリーさん……」














真姫「……ぁ…………ぁ……」














「……今、貴女の……」














真姫「……ぁぁぁぁ……」














「股の間にいるの、絶景だわ」ジー














真姫「さっさと出てけぇぇぇええええええ///」














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