勇者「ここが魔王の城か・・・」(6)

勇者「ここが魔王の城か・・・」ごくり

勇者「なんか普通の民家みたいだな」

勇者「でもここで魔王を倒せばこの世界は平和になるんだ」

勇者「僕がこの世界を救うんだ!」

ドアガチャ
勇者「たのもー!」


魔王「ゆーたんおかえり!」がばぁ

勇者「はっ!ちょっ!いきなりなに!?」

魔王「遅かったね?ゆーたん・・・まーたんすっごく寂しかったのよ?」

勇者「ん?ちょっと待ってお前・・・魔王だよ・・ね?」

魔王「そうですよ?魔王のまーたんですよ?」

勇者「だよね?僕勇者。分かる?勇者」

魔王「ゆーたんだよね?私の最愛の夫のゆーたん!」

勇者「僕は勇者。君は魔王。この世を苦しめる悪い魔王。だから僕は君をこの世界のために倒しにきたんだ!」

勇者「はぁ・・・なんかあれから強引に家の中に入れられてしまった・・・」

勇者「そして魔王はなぜかキッチンで料理している」

勇者「自らを倒すと言っているものを背にしてなぜ料理を・・・」

勇者「今のうちに斬るか・・・?」

勇者「魔王が油断している今なら斬れる!」

勇者「しかし卑怯にも後ろから斬りかかるというのもなんだかなぁ」

勇者「とりあえず様子を見てみるか・・・」

勇者「魔王と言うからにはなんかこう邪悪な感じだと思っていたが」

勇者「姿は僕たち人間と変わらないではないか」

勇者「みたところ若い女だな。少し褐色過ぎる気もするが・・・あとナイスバディだな凄く好みだ・・・」

勇者「いかんいかん!僕は勇者だ」

勇者「気を引き締めよう!」

魔王「ゆーたん、ご飯できたよ!」

魔王「今日はゆーたんが大好きなカレーだよぉ」

魔王「ゆーたんおいしい?」

勇者「あぁ!とってもおいしいよまーたん!」

魔王「ほんと!やったーまーたんうれしい!」

勇者「(あれ・・・なんで僕カレー食べてるんだろう)」

勇者「(しかもナチュラルにまーたんって呼んでしまった)」

勇者「(だが悪い気はしないな・・・)」

魔王「どうしたの?ゆーたん何か考え事?」

勇者「ん?いやなんでもないよまーたん!」

勇者「(あれ?また普通に接してる)」

勇者「(あぁそうだこれはたぶん魅了の術に掛かってしまったのだな)」

魔王「あーんしてあげるね!」

魔王「はい!あーん」

勇者「(あーなんかもう世界平和とかどーでもいいやー)あーん」

勇者「(だって魔王こんなに可愛いんだもんなー)」

勇者「カレーとってもおいしかったよ」

魔王「えへへ、ありがと!」

勇者「(あぁ可愛い!)」

魔王「ねぇゆーたん」

勇者「なに?」

魔王「まーたんのこと好き?」

勇者「当たり前だろ?」

魔王「えへへ」

勇者「(もう決めた!世界平和とか関係ない!これからはまーたんとずっと一緒にいよう!)」

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