エレン「カップリングマシーン?」(76)
ワイワイ ガヤガヤ
肉屋の主人『そこの仲良しお二人さん、寄ってきな!サービスしとくよォ!』
八百屋のおじさん『ヘイらっしゃいお嬢さんにお兄さん、今日は卵が安いよッ!!』
雑貨屋の店員『あらアナタたち、お揃いの腕輪なんて買ってみない?きっと似合うわ!』
クリスタ『わぁいいなあ…!私、ああいうの昔からすっごく憧れなの!』
『欲しいのか?』
クリスタ『えっ?』
『あれ。欲しいんだろ?買ってやるよ』
クリスタ『え、えぇっ!?いいよそんな…悪いよ!』
『気にすんなって。俺とお前の仲じゃねえか!』タタタ
クリスタ『行っちゃった…』
クリスタ『何で、どうして私なんかの為にそこまでしてくれるの…?』
クリスタ『私達、そんな関係じゃないのに…ただの仲間同士だって思ってたはずなのに…!』
クリスタ『この胸の高まりはいったい何?』ドキドキ
クリスタ『ねぇ、教えてよ…』
クリスタ『コニー』
コニー『買ってきたぜー挽肉十人前だ、さっさと帰ってハンバーグ作ろうぜ!!』ドッサリ
クリスタ『』
『コニー・クリスタ カップリング失敗』
コニー「あああああああああ」
エレン「うおおお惜っしいいいい!!」
ライナー「ああああっぶねええええ!!」
ベルトルト「うーん途中までいい感じだったんだけどなあ~何が駄目だったんだろう」
ジャン「全部だろ…少なくとも俺の見た限りではイケてた要素一つもねえよ」
ベルトルト「でもコニーがあんな男前な行動に出るなんて。少し驚いたな」
ライナー「ああ…事実クリスタもそれに傾きかけたしな。ヒヤっとしたのは認めるぜ」
エレン「さすがコニーだな!104期の女心をわかっていやがる!」
ジャン「お前らなぁ…」ハァ
ジャン「そもそもここの女子はデートでプレゼントに挽肉買ってくるような奴を恋愛対象にはカウントしねえからな」
コニー「何が駄目だったんだよチクショォ~モノホンの俺だったら絶対五十人前は買ってた」
ジャン「そういうとこだよ!!」
アルミン「どう?みんな楽しんでもらえたかな?」
ライナー「お、アルミン!ああ、テストプレイでコニーとクリスタの組み合わせを試してみたんだが、かなり盛り上がってたな」
アルミン「また随分とイレギュラーなカップリングだね…」
コニー「くっそ…画面見つめ過ぎて目がショボショボする」
エレン「なんかコニーとクリスタのデートを尾行してるみたいでドキドキしたぜ!」
ベルトルト「コニーとクリスタがデートか…これが現実だったらユミルあたりが黙ってなさそうだね」
ライナー「全くだな。それより俺はエレンがデートって単語を知ってる事に驚いたぞ。」
ジャン「駆逐バカにも思春期ってか?」プークスクス
エレン「あのなあ……毎夜お前らの猥談を聞かされる身にもなってみろよ。こっちはそんな気なくても勝手に下の語彙が増えてくんだよ」ハァ
ライナー「ほーん、お前興味なさそうなフリしてしっかり聞いてんじゃないか」
アルミン「エレンがそっちの世界に興味持ち始めたら、まずミカサが黙ってないと思うけど…」
ベルトルト「"エレンにこんな事を吹き込んだのは誰?"みたいなノリで削がれそうだね」
ライナー「!?」ゾクゾクゾクッ
エレン「何で妙に似てんだよ…」
アルミン「ま、まあ逆にエレンを成長させたことに感謝されるかもしれないしね。一概にはどっちとも言い切れないよ」
コニー「エロい話は俺たちの日課だからな!続けることには変わりないけどな!」
ジャン「ちげえねえ!」
ハハハハ…
ベルトルト「それにしてもアルミン、一体どこでこんなものを手に入れたんだい?」
アルミン「調査兵団のハン…なんとかさんが歓迎会とか飲み会で使うグッズの試供品を一晩だけ貸してくれたんだ」
エレン「おお、歓迎会とかやってくれんのか!流石だぜ調査兵団!」
ジャン「うっせえな…いいよなアルミンは、何でか知らんがお偉いさん方と面識あってよ。俺にもそんなパイプがあれば内地行きも楽勝なのにな~」
アルミン「いやいや、そんな大袈裟なものじゃないよ…僕も一旦は断ったんだけど。こんな物、教官に見つかったら大目玉だよ」ハァ
ライナー「そりゃ確かにな。じゃあアレか、教官の目に触れない限りは今晩俺たちでコイツを好きにできるってわけか?」
ベルトルト「何か言い方がアレだね…よっぽど溜まってるんだね、ライナー」
ライナー「別に深い意味はねえよ‼︎」
アルミン「この機械、技工部の英知を結集して作った大作らしいからね。壊したりしたら僕が全責任を負わされるみたいって言ってたから。一応念のため皆で説明書を確認しようか」
ライナー「お、おいおい大丈夫かそれ」
ジャン「もっと違う事に使ってやれよその技術。何かこう…新しい対巨人兵器とか」
コニー「なんかジャンがエレンみたいな事言ってるように聞こえるのは俺が馬鹿だからじゃないよな?」
ピラッ
『いよいよ明日はクリスマス!でも僕〈私〉には彼女〈彼氏〉がいない…もう自殺するしか!…なーんて事、よくあるよね!』
ジャン「ねーよ」ジサツテ
『そんな時はこれ、"カップリングマシーン"!気になるあの人との恋の行方を占う事が出来るんだ!』
『あくまで占いだから、使い方は自由。これさえあれば、僕らの灰色の壁内生活も一瞬でバラ色になるよ!!』
『占いの的中率は約6割。そんなに高い確率じゃないから軽い気持ちで占えるよ!結果に一喜一憂できるのもこの装置の醍醐味かもね!』
『占いたい相手の名前を入力してボタンを押すと、画面に貴方とパートナーの夢のラブ・シーンが!恋愛成就率が高いほど濃厚なシーンが演出されるよ!頑張ってね!』
『~関係者の言葉と署名~
いやーホント苦労したよ。技工部のみんなと巨人の研究そっちのけで三日三晩徹夜で作ってたからね~!まあこれもかわいい部下のためさ、これがあるべき上司の姿ってやつだよね!
ーハンジ・ゾエ
大事に使ってね ─技工部一同
壊したら死刑 ー中央憲兵一同』
ライナー「凄いな、こんなもんが現代の技術で作れるのか。それにしても何だこの最後の物騒な後書きは」
ジャン「何でこんなよくわからん装置の開発に中央憲兵が関わってんだよ!」
ベルトルト「きっとそれだけすごい装置なんだね。前にも増して興味が湧いてきたよ」
コニー「でもよく試供品なんて貸してもらえたな、アルミン」
アルミン「倉庫の整理を手伝ってくれたお礼にっていきなり渡されてね。重いし大きいしでここまで気づかれずに持ってくるのに苦労したよ…」アハハ
エレン「アルミンには不思議な人徳があるからな。それだけ頼りにされてるってことだろ、きっと」
ジャン「はっ、どっかの死に急ぐ事しか頭にねえ脳無し野郎とは大違いだな!」
エレン「あぁ?てめえ…さっきからことあるごとに吹っかけて来やがって…!上等だ、そんなに喧嘩が好きなら買ってやるよ!」
ライナー「やめとけ二人共…もうそろそろ消灯時刻だ。騒ぎを起こして教官に見つかったりしたら困るのはアルミンだからな」
コニー「まあ俺は飯抜き以外の罰なら何でもバッチコイだけどな!」
ジャン「週3で営倉ブチこまれてきた奴の意見は聞いてねえよ」ハッ
ベルトルト「うーん、明日は休日だし、教官の見回りさえやり過ごせば後はやりたい放題なんだよね。どうする?教官が来るまでまだ時間があるよ」
アルミン「そうだね…じゃあ、とりあえず次の挑戦者だけ決めておこうか!」
コニー「あー…俺はもういいかな」
ベルトルト「えっ?」
エレン「…コニーの様子を見るに、こりゃ本当に好きだった相手がダメだった時の精神的なダメージは相当デカいみたいだな」
コニー「別にクリスタの事は好きとかそんなんじゃねえけど。何かこう…心が傷ついちまったって感じだ」
ジャン「見ろ!さっきのアレのどこに心が傷付けられる要素があったのか知らんが、104期のバカ代表でさえこのザマだ。この装置、本気で使うにはかなりの覚悟がいるみたいだぜ」
ベルトルト「…や、やっぱり僕もパs…」
ライナー「バカ野郎!!」バーン
一同「!?」
ライナー「お前ら、本当にそれでいいのか?このまま104期の女子達を誰一人モノにできないまま、俺達はリングから立ち去るのか?」
ライナー「俺は納得いかねえ!男として!そんな事はあっちゃあならねえ!!」
ライナー「だいたい考えてもみろ、成功した時の喜びも半端ねえに決まってんだろうが!好きな女を手に入れた俺達の姿をこの目で見れるんだぞ!!」
一同「!!」
ジャン「た、確かに、言われてみれば…!」
ベルトルト「アニ…」
コニー「そうは言ってもなあ…俺、別に好きな人いねーし」
エレン「俺もだな」
ジャン「ハッ!お前らお子ちゃま野郎共はそこで指咥えて見てろ!俺がソッコーでミカサ貰ってやっからよ!」
エレン「くっ…だとてめぇ!」
ライナー「おいジャン…こういうのは順番ってモンがあるんだ、そいつは俺がクリスタをオトした後にしてくれ」
ベルトルト「いいや、ここは最も成功率の高い僕がトップバッターを務めるべきだね。所詮、君らが挑戦したってデートの誘いを断られて終了ってのがオチさ。じゃあ早速アニを…」
アルミン「はぁ!?アニは僕のもんだ!君みたいな影の薄い奴なんて、存在に気付いてもらえるかすら危ういよ!!」
ベルトルト「キノコ頭は黙っていてくれ!!」
アルミン「何だと!!」
ワーワーギャーギャー
コニー「おーい、お前ら戻ってこーい…って聞いてねえな…」
コニー「……」
カップリングマシーン「…」ブゥン…
コニー「…」
コニー「サシャなら…」
コニー「サシャならきっと、俺の事…」ピッピッ
カップリングマシーン「…コニー サント サシャ サンノ カップリングヲ 始メマス」
一同「な!?」
カップリングマシーン「画面ニ ゴ注目 クダサイ」
ライナー「おっお前いつの間に!」
ジャン「コニーてめえ!さっきので懲りたんじゃねえのかよ!」
ベルトルト「しかも何故にサシャ…」
エレン「じゃあ…もしかしてコニーは」
コニー「…」
アルミン「!…」
カップリングマシーン「…」ブゥゥン…ウンウンウン
アルミン「始まるみたいだ…ここは一旦状況を見守ろう…」
サァァァ…
コニー『もう、夏も終わりだな…』
サシャ『そうですね……星が、綺麗です。』
ジャン「…何か前と雰囲気違くないか?」
エレン「うっせえよ馬面…黙って見てろ」
コニー『……』
コニー『サシャ…お前は配属兵科、もう決めてんのか?』
サシャ『あと半年ですね。でも…』
サシャ『わからないんですよ。私が将来何をするべきなのか』
コニー『ああ、俺と同じだ』
コニー『憲兵団になって…村のみんなを見返してやりてえって気持ちはあるんだけどさ』
コニー『きっと、仲間が巨人に喰われたなんて話、聞いたりしちまったら…』
コニー『俺は絶対、自分の選んだ道を後悔することになると思う』
ライナー「…」
ベルトルト「…」
コニー『お前みたいな…いつも一緒にいた奴なら尚更だ』
サシャ『コニー…』
サシャ『簡単には死んだりしませんよ、私』
コニー『まあ、そりゃそうか…ハッ』
サシャ『うふふ』
コニー『…この夏が、俺達の最後の夏になんねえように』
サシャ『ええ。来年も』
サシャ『皆でまた、遊びに行きましょうね』ニコッ
コニー『!』
サァァァァッ…
時折吹く少し強い風が、彼女の髪を靡かせる。
それを纏め、再び耳にかけ直す少女の仕草を見る度に…思春期の少年コニー・スプリンガーは、自分が彼女に対して抱いている感情の正体に少しずつ気づき始めるのだった。
コニー『…なあ、サシャ』
サシャ『何ですか?コニー』
コニー『もしも ブツッ
ジャン「あああああ!!!」
コニー「あああああ!??」
ベルトルト「ジャン!?」
エレン「何してんだお前今めっちゃ良いとこだったろうが!」
ジャン「こんなのナシだナシ!いろいろすっ飛ばしてあの場面からスタートって反則にも程があるだろ!」
アルミン「ご、ごめん言い忘れてた!今までその人と築いてきた人間関係も判断基準になるから日々の生活も頑張ろうねって言われたんだった!」
ジャン「余計な機能付けてんじゃねえよチクショオ!こんなもん俺が……!!」
ジャン騒がしいなww
いいぞもっとやれ
>>32同僚ですIDスマソ
ライナー「させるか!!」ガッシ
ジャン「ライナー⁈うおお離せちくしょおお!」ジタバタ
ライナー「わかる、お前の気持ちは痛いほどよくわかるぞ。だが同期の恋の行方を黙って見守ってやるのも時には必要なんだ!コニーの勇姿を最後まで見届けてやれ!」
ジャン「くっ!くぅぅ!!」
ライナー「胸を張れコニー!お前がこの部屋のリア充第一号だ!!」
ベルトルト「コニー!もう一度あのボタンを!」
コニー「あ、ああ!!」
コニー『もしも俺が…調査兵団に行くって言ったら』
サシャ『…』
コニー『お前は俺の事── ガチャ
ライナー「‼︎ ったく今度は何d…」
キース「貴様ら…何をしている」
一同「!!?」バッ
キース「もう消灯時間の10時半をとうに回っているが…訓練兵の分際で何をバカ騒ぎしているか。説明できる者、前へ出ろ」ゴゴゴ
ライナー(し、しまった…もうそんな時間か)
ベルトルト(何でよりによってこのタイミングで…!)
キース「む…アルレルト、貴様の背後にあるものは何だ」
アルミン「!!」ビクッ
キース「答えろ。まさか持ち込みが禁止されているものなどではないだろうな?…貴様に限ってそのような心配はいらんと踏んでいたが」
アルミン「ハ、ハッ…」ダラダラ
コニー(しかも見つかっちまったぞ!アレ見つかっちゃマズいんじゃなかったか?!)
エレン(だ、大丈夫だ!アルミンには正解を導く力がある!こんな時、一番冷静で頼りになるのがアルミンだ!!)
アルミン「ま、窓…」
アルミン「光る窓にございまする!」ダラダラダラ
ジャン(滅茶苦茶テンパってんじゃねぇかァ!!)
コニー(そこは適当に箱とか言っとけよ!窓は光らない!窓は光らないから!)
ライナー(ダメだ…コニーがツっこんでる。俺たち全員営倉行きだ)
ベルトルト(何だよその判断基準…)
キース「窓…?」
エレン「…兵士たるものの勤めとして皆で部屋の掃除をしていた際、アルレルト訓練兵が偶然見つけた次第であります!」
一同(!)
エレン「清掃活動が長引き就寝時刻を遅らせる結果となってしまった事に関しては深く反省しています!罰を受ける覚悟は出来ています!」
アルミン(エレン…)
ジャン(あの野郎…!)
キース「ふむ…」
エレン(無茶苦茶か?)
キース「そうか、貴様らもやっとそういったものを理解する年頃になったか。そういうことなら…まあ…何だ。今日のところは規律違反は特例として見逃してやらんこともない」
エレン「!本当ですか!!ありが─」
キース「ただ」
キース「今なお私の眼下で規律を乱し続けるスプリンガーとブラウスは別だ」ピキ
コニー「?」
ガシッ
キース「スプリンガァァァ‼︎ブラウスゥ‼︎そこで一体なぁぁにをしているゥ!!!」クワッ
コニー『よし、そろそろ帰るか!』
サシャ『本当だ!もう消灯時間過ぎてますね!』
キース「ああその通りだこの馬鹿共‼︎貴様らこの私の目の前で規律違反とはいい度胸だな‼︎‼︎」
コニー『な、なぁ…未だに信じられねえんだけど…俺たち明日から、そういう関係ってことで良いんだよな?』
サシャ『当たり前ですよ!もう取り消したって遅いですからね!』
キース「何をごちゃごちゃ言っとるか‼︎貴様ら返事はどうした‼︎今なら飯抜きだけで許してやる‼︎さっさと来い‼︎‼︎」
コニー『あ、あぁ!じゃああのハゲに見つからないうちに、兵舎まで競争しようぜ!!』
サシャ『望むところです!負けたほうが教官の育毛剤盗んでくるっていうのはどうですか?』
コニー『いつものやつか!今度は絶対負けねえからな!よし行くぞ、よーい…』
サシャ『…コニー』
コニー『!何だ?』
サシャ『これから、よろしくお願いしますね!』
コニー『…あぁ。こっちこそな』
『─どんッ!』
『コニー サシャ カップリング成功』
キース「あんの馬鹿どもォォォ‼︎‼︎‼︎」ドドドドドド
ナンダナンダ
ゲッ キョウカン⁉︎
ジャマダァ‼︎ ドゴォ
ドドドド…
シーン
コニー「よっしゃあ成功だあああ!!」
エレン「すっげえええ!!!」
コニー「教官は何で急に騒ぎ出したんだろうな!!」
エレン「わかんねえ!!」
コニー「スプリンガーとブラウスって誰のことだろうな!!」
エレン「わっかんねえええ!!」
ライナー「た…助かったのか?俺ら」
アルミン「えっと」
ベルトルト「寧ろ状況が悪化してるように見えるのは僕だけかな?」
ジャン「確かに…このままじゃ無関係の芋女までクリスマスに地獄を見る羽目になるぞ」
ゲスミン「いや、彼らを見捨てれば僕らとこの機械は助かることができる。何かを捨てなければ何も変えることはできない…!」
ジャン「お前…そのセリフ使えば全て丸く収まるって思ってる節があるよな」
ライナー「まあ本人気付いてないようだし、多分大丈夫だろ、多分。中央憲兵に首ハねられるよかマシだって多分」ウン
ベルトルト「自分で自分を無理やり納得させるような真似はよすんだライナー…」
ジャン「それにしても猥語は覚えてくのに自分の姓忘れるって一体頭ん中どうなってやがんだ…」
サシャ、ゲットダゼ!!
スゲエ!カッコイイゼ!!
アルミン「あの様子だと当分教官は戻ってこないだろうね。どうする、皆まだ続けるかい?」
エレン「当たり前だ!今度は俺がコニーに続いてミカサをゲットしてやる!!」
一同「!!?」
ジャン「何…だと…?」
コニー「おおっ、流石はエレンだぜ!俺にはもったいないくらい良く出来た弟子だ!」ワハハ
アルミン「エ、エレン…今なんて?」
アルミン(まさかコニーにアテられて自分の恋心に気付いたのか?でかしたぞコニー!遂に胃痛とおさらばする日が!!)
ライナー「ほう…こりゃまた意外な挑戦者が出てきたな。俺はてっきりお前は見る方専門だと思っていたが」
ベルトルト「僕もだよ。エレン、やっぱり君は結局のところミカサのことが好きなのかい?」
エレン「好き…とか恋とか俺はそういうのに疎いからな。ただ浮いた話が好きそうな奴を消してそういったモンに縁がなさそうな奴を残してくとあいつが余ったんだ」
アルミン(心中お察しするよ、ミカサ…)
ジャン「オイオイオイふざけんなよ、そんな理由でお前が成功して俺が失敗したら面目立たねえだろうが考え直せ、な?」
ベルトルト「あ、一応エレンの方が成功率は高いって認識はあるんだ」
ライナー「だったらアニとかでも良さそうじゃないか?アイツなら恋とか全く興味な…」
アルベル「…」ギロ
ライナー「…い訳でもないしな。ユ、ユミルあたり良いと思うぞ、うん」ダラダラ
エレン「いや、俺もコニーみたいに『ミカサ、ゲットだぜ!!』って台詞を言ってみてえんだ。ミカサ以外に言う奴が思い浮かばん」
ジャン「こンのお前はまた余計な事ををを」ユサユサユサ
コニー「あがががが締まってる締まってる」ガクガクガク
ミカサ「呼んだ?」ヒョコ
一同「!?」
ジャン「ミカサ⁈」
アルミン「ど、どうしたんだい?ここは男子寮だよ⁉︎」
ライナー「もはやこのやり取りも日常茶飯事だな…」
エレン「お前何やってんだよ…消灯時刻はとっくに過ぎてるぞ」
ミカサ「エレンが私を呼ぶ声がしたから… ?アルミン、あなたの後ろにあるのは何?」
アルミン「あ、あぁこれはね──
ジャン(寝起き顏のミカサが枕抱えながら俺たちの部屋に…)カシャカシャ
ジャンは心のシャッターを切った
アルミン「──って訳なんだ」
ミカサ「アルミンは悪い子。どうしてそんな物があると今まで私に教えてくれなかったの?」ホッペムギュー
アルミン「いはい…いはいおみかは…」ムギュー
ライナー「その機械はちょうど今日アルミンが貸してもらって来たんだ。それにしてもお前らはいつも仲良くて羨ましい限りだな、本当に」ハハハ
アルミン「…」コクコク
ミカサ「そう…そういうことなら仕方ない」
ミカサ「では、私とエレンはこれからこの装置で明日のクリスマスに向けてお互いの愛を確認し合わないといけない。だからあなた達は今すぐ席を外す必要がある。違わない?」
ベルトルト「無茶や…」
コニー「別に一緒に見ても良いんじゃないか?さっきからエレンもそのつもりみたいだったしな。ジャンは反対してたけど」
エレン「おまっバカ!余計な事言うなって!」
ミカサ「エレン…やはりあなたと私は相思相愛。でもここに私とエレンの逢瀬を邪魔する鼠が一匹」スラッ
ジャン「ちょ、やめろ誤解だ!ただ俺はお前らのカップリングが失敗しないか心配で…!」ハッ
ジャン(いや、待てよ…こいつは逆にチャンスかもしれねえ。これで万一カップリングが失敗してミカサがエレンを諦めるなんてことがありゃあ…!!)
ジャン「…なーんてな!余計なお世話か、ハハハ(失敗しろ失敗しろ失敗しろ)」
ライナー「…まあ一悶着あったがコニーとサシャも付き合う事になったしな。お前らほどの仲なら心配はないと思うぞ」
ベルトルト「あっ、そういえばそうだったね、忘れてたよ!おめでとう、コニー!」
ジャン「フン、馬鹿のくせにやるじゃねえか」
コニー「だっはっは!!俺様は天才だからな!」
ミカサ「やはり皆よくわかってくれている。じゃあアルミン、さっそく操作方法を─」
………
カップリングマシーン「…」ブゥン
アルミン(さて…これで全ての準備は整った)
アルミン(これはいわば博打だ。成功すればエレンとミカサの仲が進展するのは間違いないし、あわよくば明日のクリスマスに奇跡が…何てことも)
アルミン(でももし失敗したら…)
アルミン(いや、やめろやめろ!悪い方向に考え過ぎるのは僕の悪い癖だ。今はとにかく彼らを信じる他ない…頼むぞ、エレン!)
カップリングマシーン「…コレヨリ エレン サント ミカサ サンノ カップリングヲ 始メマス」
ミカサ「ドキドキ」
アルミン「口に出てるよ、ミカサ…」
ジャン「可愛い」ニヘラ
ライナー「お前もだ、ジャン」
ベルトルト「な、なんか女の子いると雰囲気違うね」
エレン「はぁ…男だけで見たかったぜ…」
アルミン「シッ、始まるよ!」
カップリングマシーン「画面ニ ゴ注目 クダサイ」
♬ ジングル・ベル(大音量)
シャンシャンシャンシャンシャン
コニー「!?」
エレサンタ『ホーッホッホッ、メrrrrィークリスマス!!』←サンタコス
ライナー「!⁉︎」ブフーッ
ベルトルト「うわっライナー⁈」ビショヌレ
ジャン「エwレwンww何してんだお前www」ゲラゲラ
エレン「え?え…?///」カァァァ
ミカサ「」ドサッ←鼻血吹いて倒れた
アルミン「ミカサー‼︎」
エレサンタ『今日は一年に一度だけ来る仕事の日!良い子のみんなにプレゼントを配っていくぜええ!』
ジャン「何でコイツ初っ端からこんなテンション高いのwww」ヒーヒー
ライナー「ホント何でもアリだなこの機械…」
ベルトルト「なんか…今までと完全に方向性を変えてきたね。ここからどうやって濃厚なラブ・シーンとやらにもっていくのか…見ものだよ、これは」
コニー「あ…奴だ……サタンだ」
ライナー「サンタな」
アルミン(まさかあまりにも見込みがないから適当なシーンで代用したとか言うんじゃ⁉︎いやいや、そんなはずは…)
ジャン「は、腹痛えwwこりゃアレだろ、きっとあまりにも見込みがないから適当なシーンで代用じゃねえか?wwドンマイ、エレンきゅn」ドゴォン
ミカサ「…」フー
エレサンタ『Yeah盛り上がってるね~!では聖なる夜に愛を込めて!歌います!俺でジングルベル‼︎』
女子寮
クリスタ「ねえねえ、何か聞こえない?」
ユミル「ああ?誰だこんな夜中に…」
サシャ「そういえば、確か今日ってクリスマス・イブでしたよね?」
女子一同「!!」
アニ「サンタさんだ!!」ガバッ
教官室
キース「ええい、一体何時になったら来るんだ奴らは。一足先にプレゼントを渡してやろうと思っていたんだが…」つ ニット帽 蒸かした芋
キース「…ん?この曲は…まさか」
ガラッ
キース「サタン!いるのか⁈いるなら返事をしろ‼︎サターン‼︎」
調査兵団本部
リヴァイ「フンフフフーン フンフフフーン…」アミアミ
ガチャ
エルヴィン「お~寒っ…パーティーグッズとココア買ってきたぞ」ドサドサ
ハンジ「おっ、リヴァイもプレゼント作りかい?お互い精が出るね~!」
調査兵団寄宿舎
グンタ「残すはてっぺんの星だけか」
エルド「…悪いが俺たちの身長じゃ届きそうもないな。オルオ、ペトラを肩車してやってくれないか?」ニヤ
オルペト「はぁぁ!?////」
オイ、バカアシヲシメルナ‼︎
アンタガフラフラスルカラ コワイノヨ‼︎
ここまで聖夜ネタ
大量投下申し訳ないm(_ _)m
あとはゆっくり更新していきます
走れソリよ 風のように
雪の中を 軽く速く
笑い声を 雪にまけば
明るいひかりの 花になるよ
ジングルベル ジングルベル 鈴が鳴る
今日は楽しいクリスマス
ジングルベル ジングルベル 鈴が鳴る
今日は楽しいクリスマス!
……………
エレサンタ『ふぅ、ここで最後だな』
エレサンタ『なになに、名前はミカサ…ミカサお嬢ちゃんか。いや、背丈的に見てお嬢さんか?俺と同い年くらいだな。』
ミカサ『……』
エレサンタ『ええと、この手紙によると欲しいものは…』
『家族』
エレサンタ『…』
ミカサ『エレン…?』
エレン『なあ…ミカサ』
エレン『俺はこの先、訓練兵を卒業したら調査兵団に入って壁の外へ行くつもりだ』
ミカサ『…知ってる』
エレン『壁外は俺の夢だ。俺の夢そのものだ。けど…同時に危険な場所だ。いつ命を落としても不思議はねえ』
エレン『だからもしかしたら…ある日を境に一生会えなくなるなんてこともあるかもしれない』
ミカサ『……』
エレン『それでも…俺はこの先ずっと、俺が死ぬまで…いや、俺が死んだ後も。お前の家族であり続けたいんだ。この気持ちは昔から変わってねえ。』
ミカサ『…!』
エレン『無責任だろ?』
ミカサ『! ううん…そんな事ない、そんな事ないよ!』
ミカサ『だってエレンは死なないから!私が守るから!!』
エレン『そうか、ありがとうな…でも』
エレン『少しは俺にもお前のこと、守らせてくれよな。その…夫として』
ミカサ『え?』
シャンシャンシャンシャンシャン
エレン『──ミカサ、好きだ。結婚してくれ』
ミカサ『!!』
ミカサ『………はい‼︎』
神父(ジャン)『では、誓いのキッスを──』
『エレン ミカサ カップリング成功』
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