コニー「赤い夜」(21)

ーーー深夜

コニー「ふぁぁ...」ヨタヨタ...
(寝みぃんだけどなぁ...こう暑くちゃ寝付けやしねぇ...)

コニー「...」
(しかも部屋に置いてあるポットの水が空とはな。誰だよ...全部飲んだの...)

コニー「...」
(もうすぐ調理場に...)

コニー「あん?」ピタッ
(なんだ?扉が少し開いてんぞ?)


コニー「...」
(誰かいるのか?...サシャが食い物漁ってたりしてな)

ソロリソロリ...チラリ...

コニー「...」ジィーーー。
(うーん。暗い。ランプつけなきゃ何も見えん)

コニー「...!」ジィーーー。
(お!...奥に誰かいる!)

「...んン...だめ...もっと優しく...」

「...わかってる。...でも我慢できないんだ...」ヂュバッ...ペチャペチャ...ヂュヂュ...


「もっと優しく...吸って...あんッ!!...」

「...そんなに大きな声出すなって...誰か居たらどうする...」ハァハァ...

「...だって...」ハァハァ...

コニー「...//////」
(おいおい...これって...)

コニー「/////」
(ヤバイ...でも...見たい...)

コニー「////」
(なんだよ...なんで夕方の事なんか思い出すんだ...)

ーーーー
ーーー
ーー

ーーーー数時間前

コニー「...だりぃ」シャッ...シャッ...

サシャ「ちょっとコニー!芋の皮厚く剥きすぎですよ!」

コニー「...あ?...そうか?...こんなもんだろ?」

サシャ「駄目ですよ!それじゃ食べるところが少なくなっちゃうじゃないですか!!」

コニー「だってよぉ...このくそ暑いなか走らされてダレんなってのが無理だろ?」シャッ...シャッ...

サシャ「それとこれとは別問題ですよ!料理くらいキッチリやってくださいよ!」


ユミル「おい。お前も手が止まってるぞ。とっとと皮剥き終わらせろよ。それに...」シャッシャッシャッ...

ユミル「このバカに何言ったって仕方ないだろ?」ヘラヘラ

コニー「...ああ。...今日は何言われても許してやる。...俺が疲れててラッキーだったな...ブス」シャッ...シャッ...

ユミル「ああ?...てめぇさりげなく喧嘩売って来んじゃねぇよ」イラッ


コニー「お前こそ...いちいち突っ掛かって来るなって...」シャッ...シャッ...スパッ...

サシャ「あ...」

コニー「あ...」

ユミル「あーあ」ニヤニヤ

コニー「...ッ!!ってぇ!!指先切ったぁぁぁ!!」ガタッ!!

...ザワザワ...
ドウシタ?
コニーガ、ユビデモキッタンダロ?
ナーンダ、イツモノコトカ
アハハハ...
...ザワザワ...


サシャ「ほら!ダラけてやってるからですよ!自業自得です」

コニー「お前らが無駄に話かけるからだろうが!やっべぇ!血が止まんねぇ!」

ガシッ...

ユミル「見せて見ろ。...なんだ。たったこれくらいじゃねぇかよ」ジィーー...

コニー「放せよ!他人事だと思って!」

パクッ...チュゥゥ...

コニー「!?」

コニー「おい...何やってんだよッ!!」

サシャ「ちょっと///ユミル何を!」

...チュパ

ユミル「何ってなんだよ?止血だろうが」


コニー「勝手に他人の指口にくわえんじゃねぇよッ!///手を放せ!」

ユミル「あ?勝手に大騒ぎしたのはどこのバカだ?あ...まだ出てる」パクッ

チュゥゥ...チュパ...チュパ...チュルル...

コニー「こ///...こら!やめろって///」

コニー「サシャ!何とか言ってくれ//」

サシャ「む...無理です///それに...見ていられません////」カァァ...ウツムキ

ドタドタ!!

クリスタ「コニー!?指切ったの大丈夫...え?」
ミーナ「誰だー!怪我をしたのはー!救急箱の到着...は?」ポロッ...ゴトッ


...チュルル...ジュル...ジュジュ...

クリスタ・ミーナ「「////////」」
(これどういう状況ーーー!!?)

クリスタ「あの...ユミル///何をやってるの?///」カァァ

ユミル「ひへつらけろ?」モゴモゴ

コニー「せめて口から放して話せよ///」

クリスタ「止血////...そ...そっか///」カァァ...ウツムキ

ミーナ「///」
(クリスタ諦めたぁぁぁ!!あんたが諦めてどうするのよぉぉぉ!!)

ミーナ「////」
(それ止血違うし!舐めてないしーー!!しゃぶってる!?それしゃぶってるの!?ねぇぇぇぇ!!?誰か答えてぇぇぇ!!)


ミーナ「よ..よし//頑張ろう」ボソッ
(ここは私がこの調理場に発生したピンク色の空気を何とかしなければッ!!)

ミーナ「あ//...あの...ユミルさん?」

ユミル「らんれひょう?」モゴモゴ

コニー「だから!!...///」

ミーナ「もう///...いいんじゃないでしょうか?///」

ユミル「らんれ?」モゴモゴ

ミーナ「えー///...そのー///...」
(何故なの!?何故逆にやめようとしないのよぉぉぉ!!?)

ミーナ「あっ!」キラーン!!ヒラメイタ!!

ミーナ「ほら...周りが.../////」チラリ

ユミル「ん?」チラリ

その場の男子一同「「「「/////」」」」ツツーー...ハナヂタラーー
((((あれは...エロい!!!))))

その場の女子「「「「/////」」」」カァァ...ウツムキ
((((きゃー///見てらんない///))))

ユミル「///」...チュポ

ミーナ「ね?///」
(ッしゃぁぁぁッ!!放したぁぁぁ!!ようやく口から指放したぁぁぁ!!って言うか本人気づいてなかったのぉぉぉ!!?)

ミーナ「はいはーい、コニー絆創膏を貼っておいてねー」ホレ

コニー「////」カァァ...

ミーナ「...」チッ
(ッたく男って生き物は。...おでこに貼っておいてやろうかしら)

ーーーー
ーーー
ーー

ーーー回想終わり

コニー「/////」カァァ...
(なんだったんだろうな//あれは...)

「ねぇ...そろそろ戻ろう?」ハァハァ...

「そうだな...本来は明日の予定だしな」

「ユミル...明日は優しくして...」

ユミル「わかってる...今日は色々あってこんな風になっちまったが」

ユミル「...悪かったな」

コニー「!!!!??」
(ユミル!?今、確かにユミルって聞こえたぞ!?)

コニー「////...」ドキドキ
(大体こういうのは男と女でやるもんだろ!?...女同士でやるってなんだよ!?暗くてよく見えなかったけどよーー!!)


コニー「...」
(なんか見ちゃいけねぇもん見た感じか?これ...)

コニー「...」
(それよりここを離れよう。気付かれるとまずい)

ソロリソロリ......ギシッ

コニー「!!」ビクッ!
(やっべ!!)

「ちょっと...誰かいるんじゃない?」

ユミル「あ?...私が見てくる。もう部屋に戻ってくれ」

「わかった。気を付けてね」

コニー「!!」ダッ!!
(こうなりゃ顔見られる前に逃げるのみだ!!)

ダッダッダッダッダッダッ...

ギィ...バタン

コニー「よし...とりあえずここまで来たぞ」ハァ...ハァ...
(部屋まで後少し!!)


ユミル「おーい。誰かさん。居るんだろー?なぁー?」

コニー「!!」ドキッ!!
(近い!すぐ側まで来てんじゃねぇかよ!)

ユミル「さっきの見たなら黙ってくんねぇかなー?黙っててくれるなら明日の晩この時間にさっきの場所に来てくれー」

ユミル「見返りをやるよ。いいことしてやる」

コニー「////」
(見返り?...いいこと?)

ユミル「考えてくれよー。明日待ってるぞー」

...スタスタ

コニー「...」チラリ...チラリ...
(い...行ったか?)

ギィ...

コニー「ふぅ...危なかったぜ」ハァ...ハァ...

「おい。コニー」

コニー「!!」ビクッ!!


ライナー「どうした?大丈夫か?」

コニー「な...なんだライナーかよ」ダラダラ

ライナー「こんな夜中にどうしたんだ?それに汗がすごいぞ?」

コニー「あ...ああこれか?...実はさっき...」


『黙っててくんねぇかなー?...いいことしてやる』


コニー「...」

ライナー「どうかしたか?何かあったのか?」

コニー「お...おう。そうだ!部屋のポットの水が空でよ!」

ライナー「俺の部屋もだ...今夜は暑いからな」

コニー「のどカラカラだぜ...」

ライナー「汲みに行こう」ハッハッハッ

コニー「ああ」
(...明日の夜か)

ーーーー
ーーー
ーー

続きます。

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