春香「輝きの向こう側で」【アイマス】 (27)

序章

伝説のあのライブから、1年くらいが過ぎた・・・

小鳥「今はお仕事がめっきり減ってしまいましたね…」

律子「もう私たちは忘れられてしまったんですね…」

小鳥「有名になったのはアイドルではなく歌手として大成した千早ちゃんだけ」

律子「その千早も大手事務所の圧力で抜き取られてしまいましたし…」

春香「……。」

もう、私たちは必要ないんだろうか。見捨てられたんだろうか。

小鳥「今の人気はプロのアイドルではなく部活単位のスクールアイドル…」

律子「おかげでプロデューサー殿や私たちもやることがなくなってしまいましたし…」

小鳥「もう、この話はやめましょう。哀しいだけです」

私たちは哀れなんだろうか。

TV「ソレゾレガスーキナーコートーデーガンバレールナラー」

ああ。あのころは私たちもあんな風にテレビに取り上げられてたなあ。あんな風に歌ってたなあ。

でもその日はもう来ない。仕事がなくなりだして、千早ちゃんが裏切って、皆の絆は壊れかけてしまった。

もう765プロ、ファイト、オー!などと円陣を組むことはない。

あの輝きの向こう側には闇があった。光の向こう側には影があるように。私たちは、闇に落ちていく。輝きの向こう側で。

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第一章 響「輝きの向こう側で」

もう、自分にも仕事がめっきり来なくなって、お金が無くなっちゃったぞ。

それでも、それでも家族たちは守りたかったから、一生懸命マ○クでアルバイトをして稼いで、稼いで、頑張ったんだ。

でも、あるとき。自分のバイトが、事務所にばれた。プロデューサーは何も言わなかったけれど、皆にいじめられた。

765プロの裏切者。事務所より動物たちのほうが大事か。私たちはお金なくても頑張っているのに。

毎日暴言を吐かれ、無視され、いたずらされ。動物たちと一緒いいいるから豚の匂いがするといわれたりもした。

いじめは激しくなっていった。やよいや貴音たちは何も言わなかったけれど、助けてもくれなかった。プロデューサーも同じだった。

バイトの方にもその波紋は広がっていった。ある日、店長に呼び出されたさ。

店長「我那覇。最近、お前は仕事の邪魔しかしない。どういうつもりなんだ、まともに働けないなら辞めてもらうぞっ」

店員たちにも悪態をつかれ、私は耐えられなくなってバイトを辞めちゃった。

そのうち、貯金も底を尽きていった。そのころから、自分はおかしくなったのかな。それとも、元からおかしかったのかな。

もう、生きられない。そう判断した時に、「ペット」のなかでも「一番大切にしていなかった」へび香を捨てた。





それから「動物」を次々に捨てて行った。私が生きられなくなる。私が、私が。

そして遂に、ハム蔵も捨てた。

自分は急に心の支えを失ったことに気が付いた。

響「ハム蔵、どこにいるんだ?ハム蔵…ハム蔵ぅ…」

私は必死になってハム蔵を探した。

でももう、帰ってくることはなかった。

私は、以前のように、もう笑うことができなくなっていた。

ずっと涙が止まらない。何をしているときも、どこにいるときも。事務所にもいかなくなってしまった。

ご飯を食べても。お風呂に入っても。寝るときも。面白い本を読んでも。涙は止まらなかった。

第二章 やよい「輝きの向こう側で」

私のお仕事がなくなると、家がさらに貧乏になりました。

お父さんも、仕事を失い、いつかおいしいものを食べさせてやると、どこかに出かけたきり、帰ってきませんでした。

でも、お父さんがどこにいるか、あるとき、知りました。家に、腕っ節の強そうな人たちが、押しかけてきた時です。

やくざ「おいっ!てめえの亭主はここにいるかぁ!金を早く返せっ!さもないとてめえらどうなるかわかってるよなあ?あぁ?」

お父さんは、ギャンブルにはまり、大損していろんなところからお金を借りて、それでまたギャンブルをやっていたのです。

家の貯金もギャンブルに回されていました。お母さんが夜中とめにったこともありました。でも、無駄でした。

毎日のように、やくざさんが来て、家具や金目のものは片っ端からとられ、よくわからない税金の督促状が来て、家賃もためためになって、大家さんから

出て行けと言われるようになりました。家には何もなくなり、もやし祭りすらできなくなって、断食祭りが代わりに行われるようになりました。

そして、お母さんは、仕事も心労でできなくなり、ある日、心を病んで自殺してしまいました。

でも神様は、悲しんでる暇も与えてくれませんでした。

私は、弟たちを守るために、やくざさんに必死になってお話したり、大家さんに土下座して謝ったりを毎日繰り返しました。

辛い。辛い。辛い。怖い。怖い。怖い。

こんな思いをするくらいなら、死んでしまいたいという思いが、頭をよぎりました。でも。でも。私が死んだら、だれが弟たちを守れるの?

そう思って、弟たちを守るため、あるとき、食べ物を万引きしました。

万引きのおかげで、私たちは少しだけ者が食べれるようになりました。私は、弟たちのため、万引きを繰り返しました。

でも、とうとうばれる日が来ました。店の人に叱られ、警察にも叱られました。今回はそれだけで済んだけれど、私は、もう万引きできなくなりました。

弟たちは、また、断食祭りに苦しみました。苦しいよ、お姉ちゃん。おなかすいたよ、お姉ちゃん。

その言葉を聞いて、皆で天国に行った方が、幸せなんじゃないか。そう思いました。

そして、ほんとに最後のお金で、もやしと、毒薬、ナイフを買いました。

こうぞうはもやしがまだ食べられないので、先にナイフで殺してしまいました。ごめんね、こうぞう。

やよい「今日は、もやし祭りをするよ~!」

かすみ「どうしたの、お姉ちゃん?珍しいね!でも嬉しい!」

浩太郎「あれ?お姉ちゃん、なんで泣いてるの?」

長介「……。」

そういわれて、自分が泣いていたことに気が付きました。やっぱりごまかせてなかったかもしれません。

やよい「ううん。なんでもないよ。じゃあ、もやしをやきまーすっ!」

私は、いつものソースに、毒薬を混ぜて、もやし炒めにかけました。

やよい「じゃあ、みんな、いただきまーすっ!」

かすみ、浩太郎、浩二がもやしをほうばります。そして、三人とも、倒れました。ごめんね。

長介「……やっぱり」

やよい「え?」

長介「やっぱりだよやよい姉ちゃん。一家心中するつもりだったんでしょ。薬を見て思い悩んでいる姉ちゃんもみたし、浩三が泣かないと思って見に行ったら殺されてた!俺は嫌だ。俺は死なないっ」

私は、長介を抱きしめました。

やよい「ごめんね。ごめんね。長介。大丈夫。大丈夫。」

そして、浩三を殺したときのナイフで、長介の背中を刺しました。

長介「…っはっ」

やよい「ごめんね。ごめんね。ごめんね。ごめんね。お姉ちゃんもすぐ行くから」

そういって、ナイフを首筋に当てましたが、手が震えて、震えて、死ねませんでした。

みんなを殺したのに、自分は死ねないなんて。申し訳なさと自分を責める気持ちで号泣してしまいました。お姉ちゃんは泣かない。その誓いが破られました。

助けてもらいたくて、伊織ちゃんに電話をしました。

第三章 伊織「輝きの向こう側で」

やよいから電話がかかってきた。一家心中しようとしたけれど、死ねなかった。

私はすぐに新堂に頼んで、死体の処理をさせ、やよいを水瀬家に連れてきた。

そして、やよいを水瀬家の隠し部屋でかくまうことに決めた。これは私と新堂の秘密にした。



ちょっと仕事してきます

仕事が予想外に伸びたので保守おなしゃすです

名前を嫁にしてみたけどキモいといわれたからこれで統一www
もう少し時間かかりますが頑張ります!!

私は、やよいの親友。やよいもきっとそう思ってる。

でも

私はやよいのことが「一人の女の子として」好きだった。おかしいでしょう?女の子同士なのに。

やよいのことを思い出すたび、何度顔が火照ったことだろう。

やよいのことを思いながら部屋で自分のことを慰めた日が何日あったろう。

でも

今まで、そんな気持ちを知られて、やよいに嫌われるんじゃないかって、怖くて…ずっとやよいの「親友」の振りをしていた。

これはやよいへの裏切りかもしれない。

やよいが弟たちと心中を図って自分だけ生き残ってしまったことを電話で聞いたときは、正直、チャンスだと思った、嬉しいと思った。

いままで弟たちばかり見ていたやよいが、私を見てくれる。まず、私を頼ってくれている。水瀬家に連れてくれば…いくらでも想像は浮かんだ。

その頃から私は、既に歪んでいたのかもしれない。

忙しいから少しだけあげときますた

どんな話にしようか想像はついているけれどなかなか筆が進まない…

初ssでもあるので難しいです

やよいとの生活が始まった。やよいは、外に出たら危ないので、水瀬家の隠し部屋にいる。そこにはお風呂もトイレもある。

毎日、こっそり私や新堂がご飯を持っていく。そのとき、いろいろな話をする。

TV「東京都○○区在住の中学生、高槻やよい(14)さんと長介(12)くんたち5人が行方不明に…」

伊織「やよいのこと、TVでやってるわよ」

やよい「……うん……え、えへへ、アイドルの、とは言われないんだね」

伊織「そうね…すっかり私たちもこの1年で完全に忘れられたわ。スタートの時よりも酷いもの」

そうよ。事務所に行ってもやることといえば響を苛めることぐらい。ストレスの捌け口がそこしかないのだもの。

裏切者如月千早は別の事務所にさっさと移籍して、歌手として海外で歌っている。私たちのことを笑いながら。殴りたくても殴れない。

やよいが、悲しそうな顔で、うるんだ瞳で、無理して笑う。

ああ、やよい、可愛いわ。どこかの裏切者ではないけれど、やっぱりやよいは最高にかわいい。

途端に、胸がドキドキしてくる。抑えなきゃ、嫌われてしまう。嫌われるなんて、そんなこと。

TVの画面には代わって、今大ブームのスクールアイドルのμ‘sのなかのBIBIとかいうアイドルユニットのライブが写っていた。

私みたいな気が強そうな女の子、小さくて子供っぽい子、グラマーで大人の香りがする子……ふと、竜宮小町を思い出した。

今はこのくらいで。伊織編まだ続きます
いおりんがヤンデレ化するかも
ODEKO☆SUNSHINE

エロシーン入れようか迷ってるけれどどっちのほうがいいですか?

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