モバマス百合百景 (104)
※
タイトル通りのモバマス百合モノですので苦手&嫌いな方はごめんなさい
あとタイトルに「百景」とありますが、別に百話もありません。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1450257774
【同棲】
※時系列は本編よりも数年後です
~帰宅~
ガチャッ
未央「ただいまー」
藍子「あっ、おかえりなさーい」
未央「頼まれてたもの買ってきたよー」
藍子「ありがとう、もうちょっとでご飯できるから待っててね」
未央「はいはいーい。あ~…ママーお仕事疲れたよお~」ギュー
藍子「きゃっ!ちょっと未央ちゃん、料理中は悪戯しないでっていつも言ってるでしょ?」
未央「ねぇねぇあーちゃん、ご飯にする?お風呂にする?そ・れ・と・もぉ…」
藍子「ご飯です!だいたいその台詞って本来私が言うべき台詞でしょ」
未央「えー、だってあーちゃん言ってくれないじゃーん」
藍子「もう…いいからハイそこに座って、テレビでも見ながら待っててください!」
未央「およよよ…今日のあーちゃんは冷たいわぁ…」
藍子「ちょうど良かった、今日の晩御飯はシチューだから温まりますよ」
未央「むー」
~食事中~
藍子「あれ、今日って茜ちゃんの番組の日じゃなかったかな」
未央「ああっ!そうだ!リモコンリモコン!!」
茜『日野茜のおおお!!世界熱血探訪おおおおおおおおおっ!!!』
未央「おっ、ちょうど始まったところだ」
藍子「茜ちゃん今日はアマゾンなんですね」
未央「先週は中国の奥地だったよね?茜ちゃん村中の男の人から求婚されてて真っ赤だったな~」
藍子「うふふっ、ああいうところはいつまで経っても変わらないね~」
未央「いいなーブラジルー、サンバ!って感じじゃない?」
藍子「くすくすっ、未央ちゃんサンバとサッカー以外ブラジルについて知ってる?」
未央「もっ…もちろん!首都はブラジリアで…」
藍子「ふふふっ、あ、未央ちゃん。シチューこぼれてる」
未央「えっ?嘘?」
藍子「ほら、ここ…」フキフキ
未央「いやん♪」
藍子「もう、変な声あげないで」
未央「えへへー♪ありがとっ」
藍子「何か飲む?」
未央「あっ、いいよ。私とってくる。何がいい?ビール?ワイン?」
藍子「それじゃあちょっとだけワイン飲もうかな…」
未央「かしこまりました。お嬢様~」
志希フレあくしろ
~晩酌~
藍子「ふぅ…志乃さんからいただいたワイン美味し」
未央「…」
藍子「…どうしたの未央ちゃん?」
未央「いやー、なんかさーあーちゃんって女の子らしくていいなーって」
藍子「そうかなぁ…みおちゃんも女の子らしいと思うけど…」
未央「だってさーワインだよワイン!私ビール飲んでるのに!」
藍子「じゃあ一緒に飲む?」
未央「いらなーい、相性悪いのかなー?ちょっと飲んだだけですーぐ酔っちゃうんだよね~」
藍子「もしかしてこないだ潰れて帰ってきたのって…」
未央「あ、違う。あれは焼酎。赤兎馬」
藍子「もう気をつけてね…女の子なんだから…」
未央「あははは…その場のノリでつい一気飲みしちゃって」
藍子「ええっ!?病気になっても知らないよ…」
未央「てへぺろ☆」
藍子「…私、未央ちゃんがアル中になったら嫌いになっちゃいますからっ」プイッ
未央「あわわわっ!?ごめんごめん!やめる!無茶な飲み方やめるから!」
藍子「…ハイ、よろしい。じゃあコレ」
未央「えっ?ワインは飲まないって…」
藍子「酔い易いってだけで飲めない訳じゃないんだよね?」
未央「…いただきます」
~お風呂~
未央「ぐかー…むにゃむにゃ、もう食べらないよぉ…」
藍子「ホントに弱いんだ…」
美央「…えへへ……あーちゃんえろ~い……うへへ…」
藍子「なんて夢見てるの、もう…今のうちにお風呂入れてこようかな」
藍子「よし、そろそろいいかな…未央ちゃーんお風呂入ってくるね~」
未央「むにゃむにゃ…」
藍子「うふふ、大人しいとこんなに可愛いのに♪」
ガラガラ…ジャー
藍子「…ふぅ」
藍子「(同棲を始めてから物が増えた気がしてたけど)」
藍子「(いつの間にか未央ちゃんが私のシャンプーを使って、私が未央ちゃんのボディソープを使って…)」
藍子「(結局いまではひとつずつ……経済的だなって思っちゃうのはちょっとロマンが無いかなぁ?)」
ガララッ!!
未央「あーちゃん!酷いよ置いていくなんて!」
藍子「きゃ!美央ちゃん!?」
未央「こないだ『次こそ一緒にお風呂に入る』って約束したじゃん~…」
藍子「あー…あはは…」
未央「せっかく広いお風呂のお家に引っ越してきたんだから一緒に入ろ!ね?」
藍子「…嫌だって言いたくても、もう脱いじゃってるし……うぅ…観念しました…」
未央「よっしゃー!あーちゃんと洗いっこだー!ほれほれ背中こっちに向けて」
藍子「あぅぅ…優しくしてください…」
未央「はいは~い♪」
未央「あーちゃん相変わらずお肌キレー」
藍子「そうかな?未央ちゃんの方が綺麗だよー」
未央「そんなことないよ~、私なんて最近肌荒れ多いし、動悸・息切れ・四十肩…」
藍子「くすくす、いつからオバサンになったの?」
未央「私がオバサンにな~っても~♪」
藍子「も~、まだ酔ってるでしょ?」
未央「ふっふ~ん、サービスしちゃおうかしら♪」ムニュ
藍子「きゃあ!?みっ…未央ちゃん!!??」
未央「ほ~れほれ~♪」ムニュリムニュリ
藍子「ちょっ…くすぐったい!…おっ…胸を押し付けないでって!/////」
未央「お姉さんこういうとこ初めてぇ?あはぁん?」
藍子「なんでエッチなお店みたいになってるの!?もうっ」
未央「あっはははははー☆私、アイドル辞めてもソッチで働けるかしら~ん♪」モニュモニュ
藍子「…」
未央「あーちゃん?」
藍子「………お母さんはそんなの許しませんからね!」
未央「いや~ん♪ママが怒った~♪」
~就寝~
未央「あーちゃん消すよー?」
藍子「ごめんね、ちょっと待ってて…」
未央「髪長いと大変だね~」
藍子「うふふっ、未央ちゃんも伸ばしてみる?」
未央「うーん…気が向いたら☆」
藍子「ふふっ、はいオッケー」
未央「ういっ」カチッ
藍子「おやすみなさい」
未央「おやすみー」
………
………………
………………………
藍子「…未央ちゃん、起きてる?」
未央「うん~?どうしたの?」
藍子「うん…その…」
未央「?」
藍子「………私達いつまで一緒に住むのかなって…思って」
未央「…嫌?」
藍子「ううん!違う!違うの!」ガバッ
未央「…?」
藍子「未央ちゃんと暮らすのはとっても楽しい。そりゃあいつも悪戯してくるし、時々お酒臭い時もあるけど…」
未央「酷くない?」
藍子「でも事実でしょ?」
未央「あはは…」
ボフッ
藍子「未央ちゃん……私たちもいつか…誰か素敵な男の人と恋をしたり、結婚したり、母親になったりするのかな…?」
未央「…たぶん」
藍子「そしたら…離れ離れだね」
未央「一緒に住む訳にもいかないしねぇ…」
藍子「うん…」
未央「…」
藍子「…」
未央「…じゃあさじゃあさ!私達で結婚する!?」
藍子「ふふふっ、カリフォルニアにでも移住する気?」
未央「大丈夫だって!カリフォルニアなら暖かいし茜ちゃんも喜んで来てくれそうだよ?」
藍子「カリフォルニアで認められてるのは同性婚で、重婚じゃないよ?」
未央「そっかー」
藍子「くすくす…」
未央「あはははっ…」
藍子「…」
未央「…」
藍子「未央ちゃん」
未央「なに?」
藍子「お互い独身のまま30になったら…カリフォルニアいこっか」
未央「…そうだね」
藍子「ハネムーンも一緒にできちゃうし」
未央「またあーちゃんの水着見れるのか~楽しみー☆」
藍子「……オランダにしましょう」
未央「えー」
藍子「はいはい、それじゃあおしまい。おやすみなさい」
未央「おやすみー」
藍子「…また明日ね」
未央「……うん」
~起床~
PiPiPi…
藍子「…うーん………んっ……んー………………………ん?」
藍子「………大変!!!??未央ちゃん起きて!!遅刻しちゃう!!」
未央「んー…あーちゃん…おはよ~…」
藍子「未央ちゃん!時間!時間!!」
未央「んえー?……寝坊だぁ!!!??」
藍子「早く着替えて!」
未央「うっ…うん!」
藍子「未央ちゃん!?それ私のブラ!ちぎれちゃう!ちぎれちゃうぅぅ!?」
未央「あわわわっ!?ご、ごめん!?」
藍子「はいこれカバン!」
未央「ありがとっ!」
藍子「カバンの中にパン入れておいたから後で時間見つけて食べて!」
未央「うん!あんがとー!!」ガチャッ!タッタッタッ
藍子「気をつけてねー!」
藍子「ふぅ…」
クルッ
タッタッタッ
ズサーッ
藍子「未央ちゃん!?」
未央「…」
チュッ
藍子「!!!??」
未央「………行ってきます」クルッ
タッタッタッ…
藍子「…」ポケー…
ドドドドドドッ!
ズバアアアアッ!
茜「日野茜ぇ!!ただいまアマゾンより帰還しましたぁ!!!いやぁ~いいですねぇ我が家!藍子ちゃんの匂いが…ってあれ?藍子さーん?おーい…???」
という訳で未央×藍子編おしまい。
一応後二つストックがあって、カップリング変わるから別スレ立てようかと思ってたけど、このままの方続けた方がいいかな?
>>6
すまんが、そのストックは無いんや
乙、同じスレ内で続けた方がいいかと
残り二つはTPとPTS関連?
乙
スレタイ通りだしここで良いんじゃない?
乙
このままでいいから、はよ
【二度目のファーストキス】
伊吹「ねぇ奏、キスしてみない?」
奏「はい?」
伊吹「いや、だからキス、チュー、接吻」
奏「うん違うの、そこは聞こえてるから…」
伊吹「じゃ、しよ」
奏「そうはならないわよ」
伊吹「いいじゃん別にーケチー」
奏「いきなりどうしたの?伊吹ちゃんって前からレズだった?」
伊吹「いや、昨日ね。やっと探してた映画観たの」
奏「あぁ、こないだ言ってたやつね」
伊吹「そうそう!いやぁ~…やっぱり映画いいよね~久しぶり過ぎてキュンキュンしちゃった☆」
奏「相変わらず好きねぇ」
伊吹「もちろん!乙女だもの♪」
奏「で?それに触発されて私にキスを迫ってると」
伊吹「まぁ、そうなるわね」
奏「ダ~メッ」
伊吹「ケチーいけずー思わせぶりな口だけ女ー」
奏「何よ口だけ女って」
伊吹「あっ、キスだけにね!」
奏「はいはい」
沙紀「何やってるんすか?二人とも」
奏「沙紀、おはよ」
伊吹「沙紀ぃ~聞いてよ、この妖怪口だけ女がぁ~」
沙紀「妖怪…?まぁ確かに奏は魔性っぽいとこあるっすけど」
奏「ありがと」
沙紀「どーもー♪…っで、どうしたんすか?」
伊吹「実は…カクカクシカジカ…って事なの」
沙紀「あ~確かにあの映画よかったっすもんね」
奏「え?」
沙紀「あぁ昨日、伊吹さん家で観たんすよ。一緒に」
伊吹「誰かさんは一緒に観てくれないからねー♪」
奏「…そう」
沙紀「アタシもあんまり恋愛モノとか観ないっすけど、結構面白かったっすよ?貴族の娘と盗賊の恋っていうベタな話なんすけど…」
伊吹「こほんっ…来ないで頂戴!貴方は泥棒、下賤で卑しいただのコソ泥よ!」
沙紀「お?……そう、僕はただのしがない泥棒さ。だけど恋をした。お城の隅の片隅の、この小さなバルコニーに咲く花に…」ダキッ
奏「何か始まっちゃったし…」
伊吹「やめてっ、離してっ…離して頂戴!私と貴方は身分も立場も違うのよ!」
沙紀「だけど気持ちは同じさ。こうして抱き寄せて見つめ合えばと、もっとお互い引き寄せられていく」
伊吹「ああ、お願い許して…私は貴方を愛せないの…」
奏「いつ終わるのコレ」
沙紀「君は僕の瞳を奪った…だから僕はこっちを頂いていくよ」
チュッ
伊吹「!!???」
奏「………!!!!!!!!?????」
沙紀「あ、ごめんなさい。つい……嫌だったっすか…?」
伊吹「あ、え……びっ…びっくりしたああー!!もー沙紀ってば本気で演技し過ぎー!!」
沙紀「いやー申し訳ない…」
伊吹「いーのいーの!沙紀みたいなイケメン系女子の唇奪えるなんてそうそうできる経験じゃないしね!」
沙紀「ちょっと止めてくださいよーこれでも一応女の子らしくしようとしてるんすよー?」
伊吹「ホントにー?さっきの沙紀、宝塚の男役みたいだったよー?」
沙紀「そんなー…」
伊吹「奏もそう思ったよね?」
奏「…」
伊吹「奏?」
奏「え?あっ…そうね、本物みたいだったわ」
沙紀「本物ってなんすかー…」
奏「じゃあ、私はレッスン行くわね」
伊吹「え、ちょっと…」
バタンッ
~レッスン場~
ベテトレ「1.2.3.4.1…速水!手の角度!……一旦ストップ…どうした速水、今日はやけに動きが鈍いぞ」
奏「ごめんなさい…もう一回最初から…」
ベテトレ「はぁ…いや、今日はこれで終わりだ。調子悪いときに頑張って変な癖を付けさせる訳にはイカンからな」
奏「すいません…」
ベテトレ「謝る必要はない。ただし!フィジカルかメンタルか知らんが、問題があるなら解決しておくように。いいな?」
奏「…はい」
ベテトレ「悩みがあるなら親しい年長者にでも話してみろ。小松あたりなら仲も良いだろうし、きっとしっかり聞いてくれるぞ?」
奏「いえ…それは…」
ベテトレ「…まぁ、いい。お疲れ様」
奏「はい、ありがとうございました」
バタンッ
奏「………」クルッ
~シャワー室~
ジャアアア…
奏「…」
キュッ…キュッ…
奏「………はぁ」
伊吹「みょーにご機嫌ナナメじゃない?」
奏「!!?」
伊吹「お疲れっ、アタシも今終わったとこなんだー」
奏「そうなの…何時までも裸で立ってたら風引くわよ?」
伊吹「そうね~誰かさんも冷たいし~」
奏「…」キッ
伊吹「も~何怖い顔してるのよ…さっきから変だよ?」
奏「別に…」
伊吹「はぁ…そんな顔したいのはこっちなんだけどなぁ…」
奏「どういう意味?」
伊吹「さっきのキス。一応私初めてだったんだけどさ」
奏「え…?」
伊吹「まさかファーストキスをあんな形で済ませちゃうとはね~人生分かんないわ…」
奏「…」
伊吹「まぁ友達同士はノーカンっても言うし、そんなに深く考えることもないんだろうけど…」
奏「伊吹ちゃん」
伊吹「ん?なに?」
奏「あの…その……映画、観ない?」
伊吹「いいけど…何観るの?」
奏「沙紀と観たヤツよ」
伊吹「…????」
~伊吹の部屋~
『貴方はどうして現れたの…こんな……こんな辛い想いをするなら死んだほうがマシよ!』
伊吹「…」
奏「…」
伊吹「…」
奏「…」
………………
『こうして私と彼の恋は終わりを告げ、程なくして私は他家に嫁いだ。けれども今も時折思い出す。あの日のバルコニーで私の髪を撫でていった一陣の風の匂いを…』
『fin』
伊吹「…」
奏「…」
伊吹「…どうだった?」
奏「…うん」
伊吹「うん、ってどういうこと?」
奏「悲しいお話ね」
伊吹「まぁね、禁断の愛なんて生易しいものじゃないから」
奏「そうだね…」
伊吹「でも、ホラ!アタシの言ってたキスシーンなんて流石の奏もキュンと…」
チュッ
伊吹「!!??????」
奏「んっ…んちゅ……ちゅっ…ちゅぱ…ちゅる…ふむぅ……」
伊吹「んー!!んー!!」
奏「ちゅぅ……ちゅっ………ジッとしててっ…ちゅっ」
伊吹「やっ!…んむぅ!……んっ…ん…………」
奏「ちゅるっ…ちゅ………ちゅうぅぅぅぅ……んぱっ」
伊吹「ぷはっ……はぁ…はぁ…」
奏「………ちゅぅ…ちゅるるっ…ちゅぱ…ぢゅるぅ…ちゅ」
伊吹「んっ……んんっ!……ん…」
奏「ちゅ……………………ふぅ」
伊吹「ぷひゅ…………はぁ…はぁ…………ぅえ?」
奏「ハァ…ハァ…………伊吹ちゃんって案外奪われる方が好きなのかなって思って………それだけっ、それじゃ帰るね」
伊吹「へ…ぁ……ぅん…」
バタンッ
伊吹「………………………………ぁぇ?」
~数ヵ月後~
伊吹「じゃっ!お疲れさまーっ!」
P「おうっ、お疲れー気を付けて帰れよー」
伊吹「もう子供じゃないよ!んじゃねー」
P「ほーい」
P「…」
ちひろ「どうしたんですか?プロデューサーさん、ボーっとして」
P「ん?あっ、いや…何か伊吹の奴、最近妙に色っぽくなったというか…女らしくなった気が…」
ちひろ「あっ、もしもし早苗さん?」
P「ちょっ!?そういう意味じゃ!」
早苗「もういるわ」
P「ギャーッス!!!!」
テッテッテッ
伊吹「おまたせー」
奏「遅いわよ、伊吹」
伊吹「ゴメンゴメン♪で、今日はどうしよっか?」
奏「今日こそ私のオススメ観てもらうわよ」
伊吹「えーっ…まぁいいや、じゃあ今日は奏の部屋?」
奏「どっちでもいいわよ。どっちにしてもすることは変わらないもの」
伊吹「それもそうだね、んじゃ奏のスイートホームへしゅっぱーつ」
奏「はいはい」
奏×伊吹編おしまい。
次のお話は1時間後くらいにあげます。
【やっちゃった】
チュチュン…チュチュン…
美優「んんっ……」スヤスヤ
美優「…………………んっ」パチッ
美優「んっ…んー………………え?」
ガバァ!!
美優「やだっ…ここ…どこ…?」
美優「私の部屋じゃない…私のベッドじゃない………しかも…」
チラッ
美優「私ったら…裸で…」
ザァーッ
美優「(シャワーの音…)」
美優「(落ち着いて…昨夜ことを思い出すの…確か昨日は川島さん主催の合コンに連れて行かれて……楓さんの面倒を見るつもりがドンドン飲まされて…心さんが脱ぎ始めるのを止めて…それから…………)」
美優「(これは…まさか噂に聞く…あの…)」
美優「(あぁっ…私ってばなんて事をっ…仮にもアイドル、しかももう26の癖にこんな失敗を……どうしよう…誰にも見られて無いかしら…もし週刊誌になんて載ったら…)」
???「おはよう」
美優「!?…あっ、あのっ…!」
楓「よく、眠れました?」
美優「……………………えっ?」
楓「???……………………………ハッ!」
テテテッ
楓「えいっ」ボフンッ、コロリ
楓「…………しちゃったね…」ウルウル
美優「えっ?……はい?」
楓「もう、美優さんはノリが悪いですねぇ。ノリが悪いと結婚ラッシュにも乗り遅れますよ?」
美優「……え?ちょっ…」
楓「うふふっ、そうですね。昨夜美優さんに乗ったのは私の方でした」
美優「はい…?」
楓「昨日はいつも私の面倒を看てくれる美優さんが先に酔い潰れちゃって大変で…私、美優さんが悪い狼に食べられないように頑張りました♪」
美優「は…はぁ…ありがとうございます……ところで私はどうして裸なんですか?」
楓「あら、ごめんなさい。もしかして寒かったですか?」
美優「いえ…それは大丈夫なんですけど…」
楓「なら良かった。昨日は熱かったから、ついついそのまま寝てしまって…」
美優「いえ、ですからどうして…」
楓「あと、美優さんはセクシーなんだからもっとそういう下着を選んでください。清楚なのも素晴らしいですけどエッチなのも付けてください」
美優「は…はぁ…」
楓「ショーツの方は濡れていたので、差し出がましいとは思いつつも洗濯しました。ついでに洗える物は全部洗濯機に入れちゃいました」
美優「!!!!???」
楓「いやぁ、でも美優さんが男性経験のある方で良かったです」
美優「えっ…あのっ…!」
楓「そうでなきゃ『ソレ』、使えませんでした♪」
美優「えっ…」
ゴロンッ…
美優「」
楓「えっとこういう時なんて言うのかしら…えーっと…ゆうべはおたのしみでしたね?」
美優「ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!!??????(声にならない絶叫)」
~10分後~
楓「美優さ~ん出てきてくださ~い。お風呂から出てこないとぶっとばす。ですよ~」
美優「出ません!!放っておいてください!」
楓「そんなぁ」
美優「(あぁ…私は何て事を…いくら酔っていたとはいえ、女の人となんて…)」
楓「大丈夫ですよ~アイドル仲間のお家に泊まっただけならスキャンダルになりませんから~」
美優「『だけ』じゃなかったじゃないですか!」
楓「そんな誰にも見られてな……あっ…へっへっへ、三船さぁん?この映像をばら撒いて欲しくなかったらなぁ~さっさとそこから出てくるんやで~」
美優「今『あっ』って言いましたよね!?騙されませんよ!」
楓「むー」
美優「いいから放っておいてください!」
楓「………あっそうだわ」
ズルズル…
美優「…?」
『あんっ!あんっ!イクッイックゥゥゥゥ!!!』パンパンパンパン
美優「!!!??」
楓「ほ~らほら~出てこないとエッチな音声流し続けますよ~ステレオで」
美優「ちょっと何やってるんですか!?ご近所さんにも迷惑なりますよ!」
楓「残念でした~♪このマンションは防音ばっちりなのでこの程度じゃ聞こえませ~ん。えーっと…『美人若妻とネットリエッチ!!絶頂イキ狂い8時間SPECIAL』ですって、後7時間はこのままですね☆」
美優「いやあああああああっ!!」
楓「あら、凄いですよ。ホラ、まるで昨夜の美優さんみたいに…」
美優「言わないでええええええ!!!??言わないでくださいいいいいいいいいいいい!!」
~1時間後~
ギシギシアンアン
楓「美優さん強情ですねぇ…………へっ…へくちっ」
美優「楓さん?大丈夫ですか?」
楓「さすがに裸は冷えますねぇ」
美優「もう…アイドルが体冷やしたら駄目じゃないですか。何か着てください」
楓「はい、何か羽織ってきますね」
テッテッテ
…
テッテッテ
楓「美優さん、美優さんの着替えここに置いておきますね」
美優「え、ああ、ごめんなさい…」
楓「…」
美優「…」
楓「………わかりました。向こう向いて離れているのでその間にとってください」
美優「…はい」
トストストス
…
ガラッ
キョロキョロ
シュバッ
楓「やれやれ…ですね…」トストス…
ガラッ!
ビターンッ!!
美優「楓ちゃん!!何でネグリジェなんですか!!上も下もスケスケだし!!!」
楓「ごめんなさい…それしか手近になくて…」
美優「何でセクシーネグリジェは手近にあるんですか!!ふざけないでください!!」
楓「あら、ふざけてなんかないですよ?」
美優「え?」
ガシッ
楓「れっきとした作戦です♪」
美優「ッ…!?」
楓「えーい☆」
ボフーンッ
美優「きゃあっ!!」
ドサッ
楓「美優…もう逃がさないよ…」
美優「や…やめてっ…そんな顔してもダメなものはダメです!」
楓「あらあら、嫌われちゃいました?」
美優「嫌いにもなります!!」
楓「…」シューン
美優「あ、ごめんなさい…」
楓「え、じゃあ」パアァッ」
美優「ダメです。許しません」
楓「(´・ω・)」
美優「………はぁ…私、シャワー浴びてきます」
楓「…はい」
ガララッ
美優「ふぅ……ありがとうございました…って楓ちゃん?」
楓「はい…?」グビッ
美優「もう、こんな昼間から飲んでるんですか?」
楓「違いますーヤケ酒ですー」プクー
美優「やっぱり飲んでるじゃないですか…」
楓「…」ツーン
美優「はぁ…髪を乾かしたら帰りますから」
楓「服はどうするんですかー?」
美優「あっ…」
楓「わーい引っかかったー♪」
美優「ぐぬぬ…分かりました!乾くまでお付き合いします!」
楓「美優さんは名前の通り美人で優しいですね~」
美優「はいはい」
楓「美優」
美優「キメ顔しないでください」
美優「昨日…私は何をしたんですか?」
楓「はい?」
美優「だからっ……酔った勢いでそのッ……楓ちゃんと…しちゃったんですよね…?」
楓「んふふー♪」
美優「もうっ、茶化さないで、まじめに聞いてるんですよ?楓ちゃんは美人だし社交的でモテるから、私なんかよりそういう経験は豊富なんでしょうけど…」
楓「……軽蔑しました?」
美優「…………………分かりません」
楓「…そうですか」
美優「…」クイッ
楓「…」グイッ
美優「どうなってました…?私…」
楓「…………そうですね」
グッ
楓「こうやって…潤んだような目を、お互いに合わせて…」
美優「…」ドキッ
楓「右手を握って…左手を繋いで……ゆっくり…ゆっくり…」
美優「…」
楓「そう…こうやって焦らすみたいに…優しく…」
チュッ
楓「………キスしました」
美優「…………はい」
楓「…そしてもう一回」
チュ…
楓「…こんな風に」
美優「………」スッ
チュッ
美優「………こうですか?」
楓「……………次はもっと、長く…優しく…絡みつくように」
美優「んっ」
ちゅっ……ちゅぅ…ちゅるん…ちゅぱっ……ぷはっ…んんっ!……ん…
楓「ちぅっ………そう…次は…」
美優「次は…こうですか…?はぷぅ」
楓「んっ…!」
~2時間後~
楓「はぁ…はぁ…」
美優「はぁ……ふぅ…………しちゃい…ましたね」
楓「うふふっ…そうですね」
美優「………不思議なものですね…まさか私が…女の人となんて…」
楓「…私もです」
美優「…え?」
楓「ネタばらし…しますね」
美優「どういうことですか?」
楓「昨日は何も無かったんですよ」
美優「え…?」
楓「昨日、美優ちゃんが酔い潰れて…あからさまに美優さんを持ち帰ろうとする人がいたから、『私のお家に泊めます』って言って強引に連れて来たんです。タクシーでここまで来たんですけど、玄関入ったところで美優さん口からもどしちゃって…」
美優「え…そうなんですか?」
楓「そうなんです…だから服を洗濯したのはついでじゃなくて、メインだったんです」
美優「ごめんなさい…私っ…」
楓「いえ、いいんです…それから後始末をして…美優さんの服を脱がせて、ベッドに寝せたんです……そしたら下着姿でベッドに横たわる美優さんがとっても素敵で、思わず見蕩れちゃいました」
美優「うぅ…」
楓「…でも」
美優「…?」
楓「美優さんってば、幸せそうな顔で寝言を言うんです………プロデューサーさんの名前を呼びながら…」
美優「えっ…やだ…」
楓「その顔がとっても幸せそうで……ふふっ、私も相当酔ってましたから…つい嫉妬しちゃって………美優さんを裸にしちゃいました」
美優「…」
楓「その瞬間は心の中で、プロデューサーさんも見たことない美優さんの裸をみてやったぞー奪っちゃったぞーなんて思ってたんですが…そのうち罪悪感の方が勝っちゃって…気がついたらそのまま気がついたら寝ちゃってました」
美優「じゃあ今朝の台詞は…」
楓「全部悪戯です」
美優「さっきのオモチャは…」
楓「……元から持ってる私物です」
美優「…もしかして女の人とするのは」
楓「…………初めてでした…」
美優「」
楓「…」テレッ
美優「えっ…えーと」
楓「…どうしましょう?」
美優「どうしましょうか?」
楓「とっ…とりあえず、シャワーを浴びてしゃわ~っと水に流しましょうか…」
美優「そっ…そうですね!しゃわ~っとですね!」
楓「あの…」
美優「はい?」
楓「ご一緒したいな~…なんて」
美優「………構いませんよ」
楓「!…ありがとうございます。水臭いこと言わない美優さん大好きです」ニコッ
美優「…ツッコミませんよ?」
楓「はい、さっき突っ込まれましたから♪」
美優「ッ!?…下品なこというの禁止です!」
楓「は~い♪」
美優「ところで…昨夜嫉妬したのって、私にですか?プロデューサーさんにですか?」
楓「え?………うふふー秘密です♪」
美優「水臭いですよ?」
楓「あらあら、湿っぽいお別れももうすぐかしら~」
美優「くすくすくす…」
楓「うふふふっ…」
はい、という訳で楓×美優編&ストック分全ておしまいです。
今まで百合モノ書いた事なかったから書いてみたものの、後半盛り上がっちゃってエロに逃げましたね。反省
そうそう今回頂いた要望ですけど、思いついたら書きます(必ず書くとは言ってない)のでひとまずHTML化依頼出してきます。
ついでに近作の宣伝もさせてください
「死んで生まれ変わったら小松伊吹の靴になってた。」
死んで生まれ変わったら小松伊吹の靴になってた。 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1447865630/)
「葉っパッション隊」
葉っパッション隊 - SSまとめ速報
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このSSまとめへのコメント
早く次の餌場に逝け