八幡（陽乃さんがクリスマスに俺を駅前に誘い出す.....これってつまりデート.....）

八幡（って考えるのが普通のぼっちだよな）

八幡（しかし、このスーパーぼっちにかかればそんな淡い期待はしない....）

八幡（どうせ一人でずっと駅前で待ち続ける寂しいクリスマスになるのが目に見えてるんだ）

八幡（そんなことするくらいなら、こうやって2chで一緒に傷を舐めあった方が....）

『クリスマスおすすめコード』ｶﾁｯ

八幡「......あれっ」

八幡（そんなバカな.....）

八幡（俺は高性能ぼっち....クリスマスに一欠片の希望なんて...）

『歳上の女性とデートするのにオススメのコーデ♪』

八幡「なるほど、あまり派手過ぎないようにした方が....」

八幡（って違うだろ！？）


八幡「で、でも...ま、まあ、もし陽乃さんとデートってことじゃなくてただ話たいだけの場合もあるし...」

八幡「そ、その場合変な格好じゃ陽乃さんにも悪いしな、しょうがないな、うん」ｶﾁｶﾁ

クリスマスよりちょっと前....
由比「ねえねえ、ヒッキー最近変わったよね」

八幡「っ！？」

雪乃「確かに....何か目の腐り具合が沼から泥水程度には綺麗になったような...」

八幡「それはフォローになってないぞ....」

由比「でも何かヒッキー嬉しそう...何かあったの？」

八幡「べ、別に何もねえよ」

由比「へーーーーーーーーーーーーーーーーーー、まっいいけどっ」

八幡「長いな、おい」

由比「あっ、そうだヒッキークリスマスって暇？」

八幡「っ！？ぶふぉっ！？ごほっごほっ！！」

雪乃「っ！？」
由比「ヒッキー！？」

八幡「ごほっ！げふっ！！......ふー、何もねえよ、ぼっちに予定なんかあるわけないだろ？」

由比「ウソつくの下手過ぎるよヒッキー！？」

八幡（なっ.....今の俺の完璧な偽装がバレるだと！？）

雪乃「今のは誰がどう見ても動揺してたでしょ.....」ﾊｧ

八幡「あの雪ノ下さん、俺の心読まないでくれますかね.....」

由比「ヒッキークリスマスに予定あるんだね？」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ
雪乃「さあ、さっさと白状しなさい」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

八幡「二人ともこええよ.....そ、そう小町と一緒に食べる予定なんだよ」

雪乃「嘘ね、小町さんと食事ならそんなに動揺したりしないわ」

雪乃「『ははっ、俺は我が妹の小町と聖夜のディナーさ、代わりたいか？だが断るっ！！』」

八幡「それ何幡だよ....てか、雪ノ下さんキャラくずれてませんか？」

由比「まさか.....デート？」


八幡「っ」ｷﾞｸｯ

由比「っ！？」
雪乃「っ！？」

雪乃「本当に....デートなの？」

由比「そんな....ヒッキー....」

雪乃「その可愛そうな犠牲者は誰？」

八幡「聖夜に何か儀式でもするんですかね....」

八幡（ていうか、あなたのお姉さんですなんて言ったら殺される.....！！）

由比「ヒッキー、教えてよ.....誰なの？」

八幡「っ.....お、お前らには関係無いだろ？」

雪乃「いえ、関係あるわ」

雪乃「一刻も早くその可愛そうな人を救ってあげないと」