比企谷「雪ノ下との未来予想図」 (41)
八幡×雪乃
短編です。
(注)八幡と雪乃が付き合っているという設定です。
あらかじめご了承ください。
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【休日 比企谷家】
ピンポーン
比企谷「おう、雪ノ下。いらっしゃい」ガチャ
雪ノ下「おはよう比企谷君。お邪魔するわ」
カマクラ「にゃーん」トコトコ
雪ノ下「あら、今日もお出迎えしてくれるのね」
比企谷「最近お前が来るのがわかってきたみたいでな」
カマクラ「にゃー」スリスリ
雪ノ下「相変わらず人懐っこい子ね。小町さんに似たのね、きっと」ダキッ
比企谷「おい、一言余計だろ。さらりと俺をディスるんじゃない」
【リビング】
比企谷「飲み物持ってくるわ。コーヒーでいいか?」
雪ノ下「ええ、お願いするわ」
~~~~
カマクラ「にゃー」
雪ノ下「……♪」ナデナデ
比企谷「ほい。砂糖は一つだよな」カチャ
雪ノ下「ええ、ありがとう」
雪ノ下「……」キョロキョロ
雪ノ下「そういえば小町さんの姿が見えないようだけど…」
比企谷「」ピク
雪ノ下「どこかへお出掛けかしら?」
比企谷「…川崎の弟と映画だとさ」ムスー
雪ノ下「お付き合いは順調そうね」
比企谷「…ああ、今日は早起きして弁当作ってたよ」イラ
比企谷「大志の野郎… 小町の手作り弁当だと…?」イライラ
雪ノ下「いい加減大人げない態度は止めなさい、このシスコン」
(補足)
小町と大志も付き合っているという設定で補完してください。
雪ノ下「大志君は真面目で誠実そうな良い子じゃない」
比企谷「そういう奴に限って将来犯罪者になるんだよ。見かけなんか信用ならん」
雪ノ下「(あなたが言うと複雑な気分ね…)」
雪ノ下「本当はもう大志君を認めているのでしょう?」
比企谷「…気に食わんものは気に食わん」
雪ノ下「妹さんの恋人くらい快く迎えてあげなさい。器の小さい男ね」
比企谷「ほっとけ」
カマクラ「にゃー」
雪ノ下「……♪」ナデナデ
比企谷「…なぁ、どこか出掛けるか?」
雪ノ下「私は十分楽しんでいるのだけれど」
比企谷「お前はな。デートと言っても休みの日にお前がカマクラと遊ぶのがほとんどじゃねーか」
雪ノ下「…やはり人の欲望は際限無いものなのね。
少し前は、『俺は雪ノ下と一緒ならそれでいい』、って言ってくれたのに…///」ポッ
比企谷「ストップ! ストーップ! 黒歴史を本人の前で掘り返すのはやめろ」
雪ノ下「冗談はともかく、どこか出掛ける当てはあるのかしら」
比企谷「お前がこの前見たいって言ってた映画あったろ。昼飯食ってからだとちょうどいい時間なんだが…」
雪ノ下「…そうね。ずっと家にいるのも不健康だし、午後からは出掛けましょうか」
【お昼時】
比企谷「よっし、今日は俺がメシ作るわ」
雪ノ下「私も手伝おうかしら」
比企谷「いいっていいって。今日こそはお前をぎゃふんと言わせてやる」
雪ノ下「ふふっ、楽しみにしてるわ」
~~~~
比企谷・雪ノ下「「いただきます」」
「……」モグモグ
「……」モグモグ
雪ノ下「!」
雪ノ下「比企谷君… あなた料理の腕上げたわね」
比企谷「おっ、本当か」
雪ノ下「今までもそれなりに美味しかったけど、最近は上達が目覚ましいわ」
比企谷「そりゃ雪ノ下の料理の手際を見てればイメージが掴みやすいからな」
比企谷「やっぱり誰かのやり方を見るのが一番参考になるのかもな」
雪ノ下「…そうかもしれないわね」
比企谷・雪ノ下「「ごちそうさまでした」」
雪ノ下「後片付けは私がやるわ」
比企谷「そっか、じゃあお願いするわ」
~~~~
ゴロン
比企谷「ふあぁぁぁ…」
比企谷「……」ウツラウツラ
比企谷「(いかん、腹いっぱいになったら眠くなってきた… 昨日遅くまでデートプランを考えてたせいだな…)」
比企谷「(寝るな俺… 寝たら… 午後からのデートが…)」
比企谷「……」
比企谷「zzz…」
雪ノ下「比企谷君、洗い物終わったわ。食後のコーヒーでも――」
比企谷「zzz…」
雪ノ下「(…映画を提案した方が眠ってどうするのよ)」
雪ノ下「(まぁ目の下のクマから察するに、デートプランでも考えてロクに寝ていないんでしょう)」
雪ノ下「(お腹いっぱいになって眠くなるなんて… まるで子どもね)」ナデナデ
比企谷「zzz…」
雪ノ下「(…仕方ないわね)」
ファサー(毛布を取り出す雪ノ下の図)
雪ノ下「……」モゾモゾ
雪ノ下「…お休みなさい、比企谷君」ギュッ
【数時間後】
ガチャ
小町「たっだいま~」
大志「お、お邪魔しまーす――って」
比企谷「zzz…」グー
雪ノ下「zzz…」スヤスヤ
小町「おやおや、これはこれは…」ムフー
大志「お兄さんとお姉さん、気持ちよさそうに寝てるっすね…」
比企谷「んん…」パチクリ
比企谷「…おお、小町お帰り」
雪ノ下「ん… あら小町さん。お邪魔してるわ」
小町「こんにちは雪乃さん。お二人でお昼寝ですか? いいですねー」
雪ノ下「ええ。この男が、この男が映画を見に行こうと言い出したにも関わらずさっさと眠ってしまったせいでね」
比企谷「わ、悪かったって… 今度埋め合わせするから」
雪ノ下「期待しないで待ってるわ」
大志「お兄さんお姉さん、お邪魔してるっす!」
比企谷「…げ。お前は」
大志「お兄さん、そんな露骨に嫌そうな顔しなくてもいいじゃないっすか!」
比企谷「お兄さんお兄さんうるせーよ、この犯罪者予備軍が」
比企谷「俺が寝てる間にずけずけとウチの敷居を跨ぎやがって…」
比企谷「さては寝てるのをいいことに、邪魔者の俺を亡き者にするつもりだったな?」
比企谷「冷蔵庫のMAXコーヒーに毒を入れるか、あるいはカマクラの爪に毒を塗って…」
大志「やらないっすよそんなこと! 被害妄想激しすぎっす!」
小町「もーお兄ちゃん! 失礼なこと言わないでよー。小町的にポイント低―い」
小町「あっ、そうだ! せっかくなんで雪乃さんも晩御飯一緒にどうですか?」
雪ノ下「あら、もうそんな時間なのね… いいかしら?」
小町「もちろんです! みんなで食べた方が美味しいですし、雪乃さんから料理教えてほしいです!」
雪ノ下「…そうね、たまには賑やかなのも悪くないわね」
~~~~
比企谷「雪乃さん『も』… だと? まさか…」
大志「はい、自分もお呼ばれされてるっす!」
比企谷「お前に食わせる晩飯は無い」
大志「お兄さんひどいっす!」ガーン
雪ノ下「男の子2人だと材料は… ちょっと足りなそうね。比企谷君、買い物に行くわよ」
比企谷「だが断る。俺はこの家の将来の大黒柱として、家族の行く末と風紀を見守る義務がある」キリッ
雪ノ下「下らないこと言ってないでさっさと行くわよ。お二人の邪魔をしないで、今日の埋め合わせに荷物持ちくらい付き合いなさい」ズルズル
比企谷「い、いてててて… わ、わかったから、耳を引っ張らないでくれぇ…」ズルズル
~~~~
比企谷「雪ノ下との未来予想図」
終わり
読んでくださった方ありがとうございます。
おまけでもう1本投下します。
タイトル:
由比ヶ浜「ヒッキ―は『きのこの山』と『たけのこの里』、どっちが好きなの?」
比企谷「俺はポッキーだな」
由比ヶ浜「…は?」
比企谷「聞こえなかったか? だからポッキーだって」
由比ヶ浜「いやいやいや、『きのこ』と『たけのこ』のどっちか聞いてるんだけど」
比企谷「はっ、くだらねぇ… 製菓会社の仕掛けにまんまと乗せられやがって」
比企谷「『きのこ』『たけのこ』? そんなもんどっちだっていいんだよ。この万年Bクラスが」
由比ヶ浜「」
比企谷「せめてコアラのマーチ先輩を超えてから出直して来いってんだ」
由比ヶ浜「――っ!」
由比ヶ浜「別に答えてくれたっていいじゃん! ちょっと聞いただけなのに! ヒッキ―きもい!」
比企谷「おい、俺のきもさは関係ないだろ」
比企谷「…そもそもその質問はリア充グループの話題なんだよ」
比企谷「その話題は『こんな下らないことでも盛り上がれる俺たちカッケ―↑』っていう欲求を満たしてくれるからな」
比企谷「且つ自分のいるグループの友好度を確認でき、周りにも仲良いんですよアピールができる合理的な質問だ」
比企谷「そんなことで盛り上がれる奴らが羨ましいぜ」
由比ヶ浜「き――っ!」ダンダンダンダン(←地団太を踏んでいる図)
由比ヶ浜「ヒッキ―何言ってるかわかんないしきもい! ゆきのん! ゆきのんはどっち派なの!?」
雪ノ下「…ごめんなさい、私は両方とも食べたことが無いから答えられないわ」
由比ヶ浜「そんな…」ガーン
比企谷「それ見たことか、そんなもんにこだわる方が少数派なんだ」
由比ヶ浜「やっぱりこの部活おかしいよ…」
比企谷「お菓子だけにな」ドヤァ
コンコン
雪ノ下「はい、どうぞ」
戸塚「し、失礼しまーす」ガラガラ
由比ヶ浜「あれ? さいちゃん」
比企谷「戸塚どうした?」
戸塚「部活中ごめんなさい… 八幡、教室にノート忘れてたよ」
比企谷「おお、すまんすまん。助かったぜ」
由比ヶ浜「そうだ! さいちゃんは『きのこ』派なの!? それとも『たけのこ』派なの!?」
戸塚「え? え?」オロオロ
比企谷「(突然の質問にうろたえる戸塚可愛い)」グッ
比企谷「あー、戸塚。世の中には『きのこたけのこ論争』というものがあってだな――」
(説明中)
比企谷「…というわけなんだ。それで由比ヶ浜の奴、ムキになって聞いてるんだが」
戸塚「そ、そんな話があったんだね」
比企谷「…ちなみに戸塚はどっちが好きなんだ?」
戸塚「僕はどっちも好きだけど… どちらかといえば『きのこの山』かな」
比企谷「おお、奇遇だな。俺も戸塚と一緒で『きのこの山』が好きだぜ。戸塚と一緒で」キリッ
由比ヶ浜「」
雪ノ下「全く…」ハァ
~~~~
由比ヶ浜「ヒッキ―は『きのこの山』と『たけのこの里』、どっちが好きなの?」
終わり
短いですが終わりです
読んでくださった方ありがとうございました。
たぶんID変わってますが>>1です。
レスありがとうございます。
ネタを思い付いたので1つ投下します。
タイトル:
雪ノ下「比企谷君、そろそろ溜まってるんじゃないかしら?」由比ヶ浜「!?」
【奉仕部】
雪ノ下「やってあげたのはもう2週間も前のことよね」
雪ノ下「良かったらまたしてあげるのだけれど」
比企谷「…ああ、雪ノ下。お願いするわ」
雪ノ下「あら、今日は素直ね。私がしてあげたのがよっぽど良かったのね」
比企谷「……」
雪ノ下「ふふっ、じゃあこっちに来て」
――ドア――
由比ヶ浜「(ゆきのん… ま、前にもやってあげたんだ…///)」ゴクリ
雪ノ下「最初のときはビクビクしてたのに、今は随分大人しくなったのね」
比企谷「仕方ねぇだろ… 他の人にしてもらうのは初めてだし怖かったんだよ」
雪ノ下「そうね… でも痛くはしないから安心して」
――ドア――
由比ヶ浜「(い、痛く……///)」ドキドキ
雪ノ下「やっぱり結構溜まってるわね」
比企谷「あっ……」ピクン
雪ノ下「どう比企谷君、気持ち良いかしら?」
比企谷「…あぁ、すげー気持ちいい」
比企谷「! ゆ、雪ノ下… そこ…」
雪ノ下「わかってるわ… ここよね?」
比企谷「ぅあ… うぅ…」ビクビク
――ドア――
由比ヶ浜「(気持ちいいポイントも知ってるんだ――!?)」
比企谷「ん…… っく……!」
雪ノ下「もうちょっとだから、力を抜いてリラックスして頂戴」
比企谷「あふっ… はぁ… んくっ…」ビクンビクン
由比ヶ浜「や、やっぱりダメ――!」ガラッ
比企谷「ふぅ… やっぱり雪ノ下の耳かきは最高だな」
雪ノ下「はいはい、お疲れ様でした」
由比ヶ浜「…あれ?」
~~~~
雪ノ下「比企谷君、そろそろ溜まってるんじゃないかしら?」由比ヶ浜「!?」
終わり
以上で終わりです
読んでくださった方ありがとうございました。
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