男「桜の樹の下には」(12)

男「愛と勇気が埋まっている」

女「アンパンマンが激怒するよ」

男「水被せればこっちのもんだ」

女「しかしジャムおじさんとバタ子さんのコントロール力には敵うまい」

男「仕方がない、ジャムおじさん達も埋めとくか」

女「ばいきんまんも真っ青な鬼畜だなお前」

男「そもそもどうして桜の樹の下には屍体が埋まっているという発想に繋がるのか」

女「あれ、元ネタ読んだことないの?」

男「元ネタあるんだ」

女「あるよ。梶井基次郎って人が書いたやつ」

男「ほほう、感想は?」

女「なんか良くわからなかった」

男「おい文芸部」

女「文芸部関係ないもん」

女「よく分からないものはよく分からないんだよ」

男「開き直りやがった」

女「んー、桜が美しすぎるからこれは何か裏があるかもしれんって話だったよ確か」

男「綺麗な美人には裏があるみたいな?」

女「そういう例えしかできないのかお前は」

男「こういう性格なのでね」ドヤァ

女「開き直りやがった」

キーンコーン

男「お、チャイムなった」

女「早く行きなよ。まーた遅刻して怒られるよ」

男「安心しろ、最近先生方は何も言わなくなった」

女「それ諦めてるっていうんだよ」

男「な、なんだってー」

女「いいから早く行け」

男「ああ、また後でな」タタタ

女「………」

檸檬の人だよね 

あのゴリラみたいな顔の

男友「よう、ギリギリじゃねーか」

男「ふっ、むしろ俺が早く来たらおかしいぐらいだ」

男友「…なるほど、そういわれればそうかもな」

男「納得しちゃったよ」

男友「普段の行いが悪いからな」

男「なんだと。しかし言い返せない」

男友「ざまぁ」

先生「ホームルーム始めるぞ」ガラ

先生「―――で、まだ見つかっていない」

先生「女子は特に帰り道気を付けること」

生徒「はーい」

先生「じゃあホームルーム終わり。また窓ガラス割るなよ」ピシャッ

男「うわあい、まだ窓ガラス割れたこと根に持ってるのかよ」

男友「……」

男「どうした?」

男友「ああ、いや。考えごと」

男「おまえが考えごとなんて似合わねぇな。明日は槍でも振るか」

男友「そっちに言われたくないし」

男「天才にして寡黙的な俺は考えごとが似合うんだよ」

男友「黙れ万年平均的。おまえが寡黙なら世の中の人間どれだけ無口なんだよ」

男「訂正を求める!最近は赤点も増えてきた!」

男友「自慢気にいうな大馬鹿野郎!!」

男「最近なんだか不調なんだから仕方がないだろー」

男友「……」ピクッ

男友(……まあ、心配してることは知ってるけどな…)

男友「あんまり無理すんなよ」

男「うーん、そうだな。無理にやって体壊してもあれだし」

教師「カンパネルラは何故先生の問いに答えられなかったのでしょう。はい、23番の人」

生徒「見つめられると素直にお話しできないから」

教師「寝言は寝て言え」
男「……」パラ

男(何人死ぬんだ、この館シリーズ)

男(綾辻行人はどんだけ登場人物を殺したいのだろうか)パラ

隣(授業中に本読むなよ…)

期待

教師「カンパネルラはジョバンニが仕事で忙しく――」

男「……」パラパラ

隣(こいつ教科書に本を隠しきれてるつもりなのか?)

教師「――そのために――」

男(女にオススメの本教えてもらおうかな)

教師「では、24ば……」

生徒達「」ザワッ

教師「…いや、25番の人。ジョバンニの仕事は何でしょうか」

生徒「シャア専用機に角をつける仕事です」

教師「そんな仕事いやだ」

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom