男「俺がこの国の勇者だと…………」 (21)

男「日曜で暇だからリサイクルショップに来た訳だが……」

男「おお、懐かしいド○クエじゃん」

男「俺が小学生の時に買った気がする」

男「買ってくか」

男「すいません、これお願いします」

店員「はい、2500円になりますね」

男「はい」つ現金

店員「あ、待った」

男「え?」

店員「あんたさ、勇者になってみたくない?」

男「え?(何言ってんだこの店員、しかもタメ口)」

店員「いいから店の裏まで来なよ」

男「は?、ちょっ…」

~~~~~~~~~~~店の裏~~~~~~~~~~

男(店員に引っ張られて裏まで来たんだが)

男(意味不明だ………)

店員「ここ、この裏の扉を通れば多分勇者になれる」

店員「そのソフト持って、騙されたと思って扉の中に入ってみな」

男「入ったらどうなるんだ………」

店員「さあ?自分で確かめればいい」

店員「さあ行った行った、入ったら自分で自由にやると良い」

男「?……分かった……」

扉「ギイイイ」

男「zzz……」

男「ん…………あ……」

男「俺寝てたのか……」

男「どれくらい寝たんだ?………待て!ここ何処だ?」

男「思い出せ……確か……」

男「ああ、出掛けたんだ……そしてリサイクルショップに行った」

男「そこでド○クエ買おうとしたら変な店員に会って……」

男「勇者になれるとか……何とか言われて店の裏口に入ったのか……」

男「じゃあ……」

「おい、起きたか」

男「誰?」

兵士「寝ぼけてるのか…今日は装備を揃えるぞ、支度しろ」

男「ん?」

兵士「では外で待っている」バタン

男「どうなっている?確かあの店員は………」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

店員「この扉を通ればたぶん勇者になれる」

店員「入ったら自分で自由にやると良い「

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

男「どこかで見た様な……」

男「俺がゲームの中に……いやあり得ない」

男「夢だ、俺は夢でも見てるんだ」

兵士「おい、まだか」

男「あ!はい!今行きます」

男(俺はあの時、確かに店に居たはずだ)

兵士「よし行くぞ」

男「はい………」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

兵士「国王様!勇者を連れて参りました」

国王「うむ、おぬしは下がってよい」

兵士「はっ!」

国王「男よ、そなたが我が国の勇者だな」

男「あーはい………」(どうすりゃいいんだよ?)

国王「うむ、本来なら「勇者」は称号として与えられるものだ」

国王「しかし、おぬしは産まれながらにして勇者だ、つまり勇者の使命を帯びている訳だ」

男「……」

国王「使命と言うのも他でもない、世界の平和を脅かし始めた魔物の王、魔王を打ち倒すことだ」

国王「できるか?」

男「は、、はい」

国王「うむ、なら良い」

国王「我が王国に伝わる、勇者だけが使うことのできる剣と鎧、盾をおぬしに授けよう」

男「はっ!」

国王「見たまえ、剣が輝いておる。おぬしを真の勇者として認めた証拠だろう」

男(本格的に俺が勇者にされるんだが、元から光ってなかったか?この剣…)

国王「出発は2日後だ、準備しておくように」

男「は…はっ!」

もう寝る
明日また書くよ

今日も書く
勇者の中身はまんまお前らってことで

~~~~~~町~~~~~~

男「旅の荷物を用意しようと思うんだが何が必要かさっぱりわからん……」

「よっ、男」

男「ん?誰」

「覚えてないの?あの時の店員」

男「あぁ……って!ここどこだよ!あの扉に入ってから変なとこに飛ばされて現在進行形で俺が勇者にされようとしてるんだけど」

店員「落ち着きなよ、私も心配だからこっちの世界に来たって訳」

男「世界?まさかゲームの中とか……」

店員「そう、正解 ここゲームの中」

男「出るにはどうすればいい?明日平日なんだよ」

店員「ゲームをクリアすればいい」

男「クリアって魔王を倒すってことか………」

店員「たぶんね、あとこれ渡しとく」つ冒険の書

男「何この本?」

店員「これは「冒険の書」日付と場所書いたらセーブできるよ」

男「この世界でセーブしてどうするんだよ」

店員「セーブした場所から再開できる、万が一の時の最終手段だけどね」

男「万が一の時って何だ?」

店員「例えば自分が死んだ時とか」

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